JP2009221022A - 媒体カセット - Google Patents

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Abstract

【課題】媒体を整列させずに装填した場合においても容易に媒体を整列させることができる手段を提供する。
【解決手段】媒体を収納する収納部3を備えた媒体カセット101において、収納部3の下部を覆うボックス102と、そのボックス102に回動自在に支持され、ボックス102の上部を覆うカバー104とを設け、カバー104の側面板104dに収納部3に装填された媒体を整列させる整列ガイド120を設ける。
【選択図】 図10

Description

本発明は、媒体繰出装置等の装置本体に着脱可能に装着され、媒体を1枚ずつに分離して繰出す媒体カセットに関する。
従来の媒体カセットは、通帳やカード、紙幣、伝票等の媒体を束にしてそのまま収納部に装填した最上位の媒体上に錘を載置して積層した媒体を錘により繰出ローラに押圧しながら1枚分の通過を許容するゲートにより1枚ずつ分離して繰出している(例えば、特許文献1参照。)。
また、シャッタを備えた媒体カセットは、金庫施錠機構のロックレバーの係合可能なLアングルと連結ワイヤ等を介して連動するシャッタロックプレートと、シャーシに設けられたシャーシピンにより装置本体への媒体カセットの着脱にリンクプレート等を介して連動するロック解除ストッパとを備えたシャッタの開動作をロックするロック機構を設け、ロックレバーの開錠動作によりシャッタロックプレートの係合片をシャッタの凸部に係合させると共に、装置本体からの媒体カセットの取外によりシャーシピンによる押圧を解除してLアングルのロック解除動作を規制し、媒体カセットの開口部を覆うシャッタをロックして媒体カセットの取外時の安全性を確保している(例えば、特許文献2参照。)。
特開平9−208072号公報(主に第3頁段落0010−0013、第2図) 特開2002−279484号公報(主に第7頁段落0041−第8頁段落0043、第16−18図)
しかしながら、上述した特許文献2の技術においては、媒体カセットの開口部の近傍にさまざまな機構や部品が密集して媒体カセットの構成が複雑なものとなるため、媒体カセットが大型化すると共に重量が増加して可搬性が悪化するという問題がある。
また、特許文献1の技術においては、収納部に媒体を装填するときに束にして整列させた状態で収納することが必要であるため、保守員は十分な注意を払って媒体の装填作業を行わなければならず、保守員の負担が増大すると共に整列させずに装填した場合には繰出不良や斜行等の原因になるという問題がある。
更に、収納部に装填した媒体の最上位の媒体上に錘を載置して積層した媒体を繰出ローラに押圧しているため、媒体の装填時に錘の載置を忘れた場合には媒体の繰出動作に伴って繰出ローラへの押圧力が減少し、良好な繰出動作を行うことができなくなるという問題がある。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、媒体を整列させずに装填した場合においても容易に媒体を整列させることができる手段を提供することを目的とする。
また、媒体の装填時に錘を積層された最上位の媒体に確実に載置する手段を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するために、媒体を収納する収納部を備えた媒体カセットにおいて、前記収納部の下部を覆うボックスと、該ボックスに回動自在に支持され、該ボックスの上部を覆うカバーとを設け、該カバーの側面板に前記収納部に装填された媒体を整列させる整列ガイドを設けたことを特徴とする。
また、前記収納部の側壁板にL字状のレールを設け、該収納部に収納された媒体を押圧する錘板と、該錘板を固定した錘アームと、該錘アームの前記レール側の端部に設けられ、前記レールを挟み込むアイドルローラとを設け、前記錘アームに、前記錘板の開動作時に前記レールの上面に当接して前記錘板の回動を係止する突起部を設けたことを特徴とする。
このように、本発明は、媒体カセットをボックスとカバーとで構成し、カバーの側面板に整列ガイドを設けたことによって、媒体を整列させずに装填した場合においても媒体の装填後にカバーを閉めるだけで容易に媒体を整列させることができるという効果が得られる。
また、収納部の側壁板に設けたL字状のレールを、錘板を固定した錘アームの端部に設けた2個のアイドルローラで挟み込むと共に、錘アームに錘板の開動作時にレールの上面に当接して錘板の回動を係止する突起部を設けたことによって、カバーを閉じるだけで錘板を収納部に積層された最上位の媒体上に自動的に載置することができ、錘板を収納部に収納された媒体上に確実に載置して常に適切な押圧力を維持しながら繰出動作を良好に継続することができると共に、媒体装填時の作業性の向上を図ることができるという効果が得られる。
実施例1の媒体カセットの側面を示す説明図 実施例1の繰出機構の上面を示す説明図 実施例1のロック機構の側面を示す説明図 実施例1の媒体の繰出異常状態を示す説明図 実施例2のロック機構の側面を示す説明図 実施例2の媒体の繰出状態を示す説明図 実施例3のロック機構の側面を示す説明図 実施例3の繰出機構の上面を示す説明図 実施例4の媒体カセットの側面を示す説明図 実施例4の媒体カセットの正面を示す説明図 実施例4の媒体カセットを示す斜視図 実施例4のカバーの閉動作を示す説明図 実施例5の媒体カセットの正面を示す説明図 実施例6のスタッカの正面を示す説明図 実施例6のスタッカの上面を示す説明図 実施例6の錘アームの取付部を示す拡大図 実施例6の錘板の開動作を示す説明図
以下に、図面を参照して本発明による媒体カセットの実施例について説明する。
図1は実施例1の媒体カセットの側面を示す説明図、図2は実施例1の繰出機構の上面を示す説明図、図3は実施例1のロック機構の側面を示す説明図である。
なお、図3は図2のB−B断面線に沿った断面図である。
図1において、1は媒体カセットである。
2は媒体カセット1のケースであり、媒体カセット1の内部と外部を隔絶する略6面体の筐体であって、図示しない施錠機構が設けられており、媒体Pの装填、回収の有資格者が所持する鍵により開錠可能なように構成されている。
3は収納部であり、通帳やカード等の比較的厚い媒体Pを底部に設けられた図1に矢印Aで示す繰出方向(矢印Aの反対方向を反繰出方向という。)に傾斜させた集積板4上に集積して収納する。
また、収納部3には集積板4上に傾斜させて集積した媒体Pの傾斜方向へのずれを防止して媒体Pを整列させる前方整列板3aが設けられており、媒体Pを整列させながら媒体Pの下方への移動を案内する。
5は繰出ローラであり、収納部3の底部に設けられ、媒体Pの搬送が容易なようにその外周面の一部または全部にゴム等の摩擦係数の大きい摩擦部材が取付けられており、図2に示す動力伝達機構としてのギア列6(本実施例では平歯車による減速ギア列)を介して駆動モータ7により正逆回転可能に駆動され、通常は繰出回転方向(図1において時計方向)に回転して錘8および媒体Pの自重により押圧されている最下位の媒体Pを繰出方向に搬送する。
9はフィードローラであり、繰出ローラ5の繰出方向の下流に配置され、媒体Pの搬送が容易なようにその外周面の一部または全部にゴム等の摩擦係数の大きい摩擦部材が取付けられており、繰出ローラ5との間に掛け渡された駆動ベルト10により同方向に回転するフィードローラ軸11に取付けられて繰出ローラ5と同期して回転するように構成される。
12はハードゲートであり、媒体カセット1の開口部である媒体繰出口13の近傍に配置された支持シャフト14に調整可能に固定されて前方整列板3aの下方に配置されており、対向配置されたフィードローラ9との間で収納部3から繰出される媒体Pを1枚ずつに分離する分離ギャップGを形成する。
15は保護カバーであり、フィードローラ9の外側を覆う略円弧状断面のローラカバー部16と分離ギャップGの繰出方向下流を覆うように突出する板状のシャッタ部17およびローラカバー部16のシャッタ部17の反対側に設けられた平面の台形状を有する押え部18を有している。
また、保護カバー15のローラカバー部16のフィードローラ軸11付近は、図3に示すようにフィードローラ軸11を囲う略C字形状に形成されており、その爪部19がバネ鋼等の鋼板により製作されたクリップ20の角穴に係合してフィードローラ軸11に遊嵌した状態で装着される。
図3において、21は保護カバー15の押え部18の台形状の平面に形成された段部であり、媒体カセット1の取外時にストッパ軸22に取付けられたストッパ23の先端が噛合う部位である。
なお、本実施例の押え部18の外側形状は、段部21を形成する広い平面を設けるために外側に突出させた突起部を有する形状としているが、ローラカバー部16の外側の空間に余裕がある場合にはローラカバー部16の円弧を延長して円弧形状とし、そこに広い平面を設けるようにしてもよい。
ストッパ軸22は、フィードローラ9と繰出ローラ5の間に配置され、ケース2の図示しない支持部に回動可能に支持されている。
24はストッパ解除レバーであり、図2に示すようにストッパ軸22の一端に取付けられ、一方の腕24aの端部がストッパ軸22に固定され、他方の腕24bの端部がケース2に設けられた図3に2点鎖線で示すプッシュロッド25に当接する略L字状の板部材である。
なお、図3に示すプッシュロッド25の位置は、媒体カセット1が装置本体に装着されたときの位置を示している。
26はスプリングであり、一端がケース2に固定され、他端がストッパ解除レバー24の一方の腕24aに取付けられた引張りコイルスプリング等であって、ストッパ解除レバー24をストッパ23の先端が保護カバー15の押え部18を押圧する方向に付勢する。
なお、図3は媒体カセット1が装置本体から取外されたときの状態を示しており、プッシュロッド25による押圧が解除され、ストッパ解除レバー24がスプリング26の付勢力によりストッパ軸22を中心に回動し、ストッパ23の先端が保護カバー15の押え部18の段部21に噛合って、保護カバー15のシャッタ部17の先端部が支持シャフト14に当接して停止した状態である。
28は保護カバー15のリターンスプリングであり、内径部がストッパ軸22に遊嵌し、一端がケース2に係止され他端が保護カバー15の押え部18を押圧するトーションスプリングであって、常時、つまり媒体Pが繰出されていない時は保護カバー15をフィードローラ軸11を中心に反繰出回転方向に回動させてシャッタ部17の先端部を支持シャフト14に当接させる。
30は繰出検知レバーであり、支持シャフト14を中心に回動する略くの字形状の板部材であって、媒体繰出口13側の端部が常時は保護カバー15のシャッタ部17に設けられた切欠部17aに遊嵌して検知部31として機能すると共にシャッタ部17と交差して媒体繰出口13を塞ぐように配置される。
繰出検知レバー30の検知部31の反対側の端部は媒体Pの繰出時に媒体検知センサ33のセンサ部34の光軸を遮る遮蔽部32として機能し、常時は一端がケース2に固定され他端が繰出検知レバー30の遮蔽部32の腕に取付けられた引張りコイルスプリング等のスプリング35により収納部3とは反対方向に付勢されており、遮蔽部32の腕の端部がケース2に設けられた突当部36に当接して停止している。
40は搬送ローラであり、装置本体に設けられた搬送経路41を形成する最も媒体カセット1側の搬送ローラであって、搬送経路41を挟んで対向する一対のローラにより媒体Pを挟持して搬送する。
42は通過検知センサであり、発光部と受光部とを搬送経路41を挟んで対向させた光学式のセンサであって、搬送ローラ40の搬送方向下流側に配置され、発光部から光を媒体Pが遮断したことを受光部が検知して媒体の通過を検知する。
本実施例のロック機構は、上記のストッパ軸22に取付けられたストッパ23とフィードローラ軸11に回動可能に支持された保護カバー15の押え部18に形成された段部21により構成され、図3に示すようにフィードローラ軸11とストッパ軸22との中心間距離をLとし、ストッパ軸22の中心とストッパ23の先端との距離をMとし、フィードローラ軸11の中心と段部21との距離をNとしたときに、L<M+Nとなる関係にストッパ軸22を配置して媒体カセット1が装置本体から取外されたときに保護カバー15の回動をロックする。
また、本実施例のロック機構の解除機構は、ストッパ軸22の一端に取付けられたストッパ解除レバー24とこれをストッパ23の先端が保護カバー15の押え部18を押圧する方向に付勢するスプリング26および装置本体に設けられたプッシュロッド25により構成され、媒体カセット1が装置本体に装着されたときにストッパ解除レバー24の他方の腕24bがプッシュロッド25により押されてストッパ23による保護カバー15のロックを解除する。
上記の構成の作用について説明する。
媒体Pを収納した媒体カセット1を装置本体に装着する場合は、媒体カセット1に設けられた駆動モータ7の電源ケーブルや媒体検知センサ33の信号線の図示しないコネクタ部が媒体カセット1を装置本体に装着することにより装置本体と接続されると共に、装置本体に設けられたプッシュロッド25がストッパ解除レバー24の他方の腕24bを押し上げてストッパ23による保護カバー15のロックを解除する。
このとき、媒体カセット1は図1に示す状態、つまり保護カバー15のシャッタ部17と繰出検知レバー30の検知部31がそれぞれリターンスプリング28とスプリング35の付勢力により交差して媒体繰出口13を覆った状態となっている。
そして、媒体カセット1からの媒体Pの繰出動作が開始されると、装置本体から駆動モータ7に電力が供給され、駆動モータ7が正転してギア列6を介して繰出ローラ5を繰出回転方向に回転させる。これに伴って駆動ベルト10で連結しているフィードローラ9が同方向に回転し、繰出ローラ5とフィードローラ9によって錘8等により押圧されている最下位の媒体Pが繰出方向に繰出され、分離ギャップGにより1枚に分離された媒体Pの先端が媒体繰出口13を覆っている保護カバー15のシャッタ部17と繰出検知レバー30の検知部31の交差部に当接する。
この時、保護カバー15と繰出検知レバー30は比較的弱い弾性を有するリターンスプリング28とスプリング35により付勢されているので、繰出ローラ5とフィードローラ9の搬送力によって図4に示すようにシャッタ部17と検知部31の交差部がリターンスプリング28とスプリング35との付勢力に抗して押し広げられ、媒体繰出口13から媒体Pが繰出される。これによりシャッタ部17が媒体Pの搬送経路41への案内板として機能すると共に、繰出検知レバー30が収納部3の方向へ回動してその遮蔽部32が媒体検知センサ33のセンサ部34の光軸を遮り、その信号が装置本体の図示しない制御部に伝達されて制御部が媒体の繰出を認識する。
媒体繰出口13から繰出された媒体Pは、押し広げられたシャッタ部17に案内されて搬送ローラ40へ受け渡され、一対のローラに挟持されて搬送経路41に沿って装置本体の内部に搬送され、通過検知センサ42が媒体Pを検知した後に媒体Pを検知しなくなったことによりその通過が装置本体の図示しない制御部に認識され、次の媒体Pが前記と同様にして搬送経路41に順次に繰出される。
このようにして、正常な搬送が行われているときに、重送や連出し等の繰出異常が発生した場合は、図4に示すように通過検知センサ42が媒体を検知しているにも関わらず、媒体検知センサ33が媒体Pの繰出を検知している場合、つまり通過検知センサ42と媒体検知センサ33とが共に媒体Pを検知している場合に制御部が繰出異常と判定して装置本体の図示しない表示部にその旨を表示し、保守員等にその後の復旧等の措置を促す。
媒体カセット1の収納部3に新たな媒体Pを収納する等の場合には、保守員等は装置本体の図示しない扉を開放して媒体カセット1を装置本体から取外す。
このとき正常な搬送が行われていれば、リターンスプリング28の付勢力により保護カバー15のシャッタ部17が支持シャフト14に当接した状態で停止しているので、ストッパ解除レバー24の他方の腕24bを押し上げていたプッシュロッド25による押圧が解除されると、ストッパ解除レバー24がスプリング26の付勢力によりストッパ軸22を中心に回動し、ストッパ23がその先端を保護カバー15の押え部18の段部21に噛合わせた状態で停止する。
これにより、媒体カセット1の開口部である媒体繰出口13がシャッタ部17により覆われ、ロック機構を構成しているストッパ23と保護カバー15が取付けられたストッパ軸22とフィードローラ軸11の中心間距離Lが上記したL<M+Nとなる関係に設定されているので、シャッタ部17を繰出回転方向に回動させて媒体繰出口13を開放しようとしてもストッパ23の先端と段部21との噛合を外すことができず、媒体Pを不正に取出すことができない状態になる。
また、フィードローラ9が保護カバー15のローラカバー部16に覆われ、駆動モータ7やギア列6、繰出ローラ5、駆動ベルト10がケース2に覆われているので、これらの部品を手等で回して媒体Pを取出すことは不可能である。
その後、有資格者の保守員等が図示しない施錠機構を所持する鍵で開錠し、錘8を取出して複数の媒体Pを集積板4上に集積した後に最上位の媒体Pの上に錘8を載置して施錠機構を鍵で施錠する。
繰出異常が発生した状態で媒体カセット1が装置本体から取出される場合は、図示しない装置本体の制御部が、扉の開放時に媒体検知センサ33が媒体Pを検知していることにより繰出異常時の取出を判定し、図示しない記憶部にその履歴を記録する。
その後、保守員等により媒体カセット1が取外され、先端を突き出した状態で停止している媒体Pを抜取る等により通常の保守作業が行われる。
この場合に、第3者が不正の目的で媒体カセット1を取外したとしても、1枚の媒体Pを抜取った後は上記と同様にしてストッパ23によりシャッタ部17が媒体繰出口13を覆った状態で自動的にロックされ、フィードローラ9や繰出ローラ5等が保護カバー15やケース2により覆われているのでその他の媒体Pの取出は不可能になる。
そして、繰出異常時の媒体カセット1の取出の履歴が装置本体に記録されているので、前記の不正行為を直ちに察知することができ、この抑止力により不正行為を未然に防止することができる。
以上説明したように、本実施例では、フィードローラの外側を覆うローラカバー部と分離ギャップの繰出方向の下流を覆うシャッタ部とを有する保護カバーをフィードローラ軸に回動可能に支持し、媒体カセットの取外時に保護カバーの回動を防ぐロック機構を設けたことによって、媒体カセットの開口部を覆うシャッタを媒体の繰出時に搬送経路に媒体を案内する案内板として機能させることができ、シャッタを有する媒体カセットの構成の簡素化を図ることができると共に、媒体カセットを軽量化してその可搬性を高めることができる。
また、保護カバーのシャッタ部の切欠部に遊嵌してシャッタ部と交差する検知部を有する繰出検知レバーを設けたことによって、繰出異常時における媒体カセットの取出の履歴を記録することが可能になり、不正行為を直ちに察知することができると共に、この抑止力により不正行為を未然に防止することができる。
上記に加えて、フィードローラ軸に回動可能に支持された保護カバーのローラカバー部のシャッタ部の反対側に段部を形成した押え部を設け、この段部に先端が噛合うストッパを回動させるストッパ軸とを設け、フィードローラ軸とストッパ軸との中心間距離をLとし、ストッパ軸の中心とストッパの先端との距離をMとし、フィードローラ軸の中心と段部との距離をNとしたときに、L<M+Nとなる関係にストッパ軸を配置してロック機構を構成したことによって、特別な動力によらずに媒体カセットの開口部である媒体繰出口がシャッタ部により覆われた状態でストッパにより自動的に保護カバー15の回動を防ぐことができ、シャッタ部を繰出回転方向に回動させて媒体繰出口を開放しようとしてもストッパの先端と段部との噛合を外すことができない状態にすることができると共に、機械的な構成でロック機構を構成することができ、ロック機構の信頼性を高めることができる。
図5は実施例2のロック機構の側面を示す説明図である。
なお、上記実施例1と同様の部分は、同一の符号を付してその説明を省略する。
図5において、50はソレノイドであり、プランジャ51と、プランジャ51を外側に突出させる方向に付勢する圧縮コイルスプリング52とにより構成され、通電時に圧縮コイルスプリング52の付勢力に抗してプランジャ51を吸引するソレノイドである。
53はロック板であり、ソレノイド50のプランジャ51と連結されてソレノイド50により駆動され、プランジャ51の往復動に伴ってソレノイド50の軸方向にスライドするように支持されており、図5に示すソレノイド50の非通電時にはその先端が保護カバー15の押え部18の上方に位置するように構成されている。
なお、本実施例の保護カバー15には、実施例1と同様のリターンスプリング28が設けられており、常時はその付勢力により保護カバー15を反繰出回転方向に回動させてシャッタ部17を支持シャフト14に当接させている。
また、保護カバー15の押え部18の外側形状は、実施例1のような広い平面を要しないので、ローラカバー部16の円弧形状を伸ばした円弧形状に形成されている。
本実施例のロック機構は、上記のソレノイド50とロック板53により構成され、ロックの解除はソレノイド50に通電することにより行われる。
上記の構成の作用について説明する。
媒体Pを収納した媒体カセット1を装置本体に装着した場合は、媒体カセット1に設けられた駆動モータ7やソレノイド50の電源ケーブルや媒体検知センサ33の信号線の図示しないコネクタ部が媒体カセット1を装置本体に装着することにより装置本体と接続される。
このとき、媒体カセット1の媒体繰出口13は上記実施例1と同様に保護カバー15のシャッタ部17と繰出検知レバー30の検知部31とが交差して媒体繰出口13を覆った状態となっている。
また、ソレノイド50は非通電となっており、図5に示すように圧縮コイルスプリング52の付勢力によりプランジャ51が突出し、ロック板53の先端が保護カバー15の押え部18上に位置、つまり保護カバー15の繰出回転方向への回動を防ぐ位置に位置している。
そして、媒体カセット1からの媒体Pの繰出動作が開始されると、装置本体からソレノイド50と駆動モータ7に電力が供給され、ソレノイド50が通電状態となってプランジャ51を吸引し、ロック板53の先端を保護カバー15の押え部18上から退避させると共に、駆動モータ7が正転し、上記実施例1と同様にして繰出ローラ5とフィードローラ9により最下位の媒体Pが繰出方向に繰出され、分離ギャップGにより1枚に分離された媒体Pが図6に示すようにシャッタ部17と検知部31の交差部を押し広げて媒体繰出口13から繰出される。
その後の正常搬送および繰出異常の場合の作動は、上記実施例1と同様であるのでその説明を省略する。
なお、正常搬送の場合の一連の繰出動作の終了時および繰出異常の場合の繰出異常の検出時には、装置本体の図示しない制御部はソレノイド50を非通電として待機する。
媒体カセット1の収納部3に新たな媒体Pを収納する等の場合には、保守員等は装置本体の図示しない扉を開放して媒体カセット1を装置本体から取外す。
このとき正常な搬送が行われていれば、リターンスプリング28の付勢力により保護カバー15のシャッタ部17が支持シャフト14に当接した状態で停止し、ソレノイド50が非通電となってロック板53の先端を保護カバー15の押え部18上に位置させて停止しているので、媒体カセット1の開口部である媒体繰出口13がシャッタ部17により覆われた状態でロックされ、シャッタ部17を繰出回転方向に回動させて媒体繰出口13を開放しようとしてもロック板53の先端を押え部18上から外すことができず、媒体Pを不正に取出すことができない状態になる。
また、上記実施例1と同様にフィードローラ9や繰出ローラ5、ギア列6等が、ローラカバー部16やケース2に覆われているので、これらの部品を手等で回して媒体Pを取出すことは不可能である。
その後の有資格者による媒体Pの集積の作動は、実施例1と同様であるのでその説明を省略する。
繰出異常が発生した状態で媒体カセット1が装置本体から取出される場合は、実施例1と同様に図示しない装置本体の制御部が、繰出異常時の取出の履歴を記録し、保守員等による通常の保守作業が行われる。
この場合に、第3者が不正の目的で媒体カセット1を取外したとしても、1枚の媒体Pを抜取った後は、ソレノイド50が非通電とされてロック板53の先端が当接している保護カバー15の押え部18の外側形状がローラカバー部16と同じ円弧形状で形成されているので、リターンスプリング28の付勢力により保護カバー15が繰出回転方向に回動し、ロック板53の先端が押え部18上に位置してシャッタ部17が媒体繰出口13を覆った状態で自動的にロックされ、フィードローラ9や繰出ローラ5等が保護カバー15やケース2により覆われているのでその他の媒体Pの取出は不可能になる。
そして、繰出異常時の媒体カセット1の取出の履歴が装置本体に記録されているので、前記の不正行為を直ちに察知することができ、この抑止力により不正行為を未然に防止することができる。
以上説明したように、本実施例では、上記実施例1と同様の効果に加えて、非通電時にプランジャが突出するソレノイドとこれにより駆動されるロック板とによりロック機構を構成したことによって、特別な動力によらずに媒体カセットの開口部である媒体繰出口がシャッタ部により覆われた状態でロック板により自動的に保護カバーの回動を防ぐことができ、シャッタ部を繰出回転方向に回動させて媒体繰出口を開放しようとしてもロック板の先端を押え部上から外すことができない状態にすることができると共に、機械的な構成でロック機構を構成することができ、ロック機構の信頼性を高めることができる。
なお、本実施例では、ロック板をソレノイドスライドさせるとして説明したが、モータとラック機構により構成しても同様の効果をえることができる。
また、本実施例および上記実施例1の繰出異常時において、制御部は繰出異常と判定したときに保守員等にその後の復旧等の措置を促すとして説明したが、制御部が繰出異常と判定したときに繰出ローラおよびフォードローラを媒体検知センサが媒体を検知しなくなるまで逆転させて媒体を収納部に戻すようにしてもよい。これにより媒体カセットの自動復旧が可能になる。
図7は実施例3のロック機構の側面を示す説明図、図8は実施例3の繰出機構の上面を示す説明図である。
なお、上記実施例1と同様の部分は、同一の符号を付してその説明を省略する。
図7、図8において、60は駆動モータであり、実施例1の駆動モータ7に比較して高速で正逆可能に回転するモータである。
61は駆動モータ60の回転軸に取付けられたウォームであり、ウォームギア62と噛合って高い減速比で繰出ローラ5に駆動モータ60の動力を伝達する。
本実施例のギア列6は、上記のウォーム61とウォームギア62を含んで構成された減速比の高いギア列である。
63はワンウェイクラッチであり、保護カバー15の一方の端部に設けられたハブ部65aにその外周面を固定してフィードローラ軸11と保護カバー15の間に装着されており、保護カバー15をフィードローラ軸11に対して反繰出回転方向(図7において反時計方向)にのみ回転可能に支持する。
従って、本実施例の保護カバー15は、フィードローラ軸11が停止しているときはリターンスプリング28により反繰出回転方向に回動してシャッタ部17が支持シャフト14に当接し、その状態でシャッタ部17により保護カバー15を繰出回転方向に回動させるとフィードローラ軸11と一体になって回動する。
また、フィードローラ軸11が繰出回転方向に回転している繰出動作時においては、媒体Pがシャッタ部17に当接する半径位置がフィードローラ9の半径より大きいためにワンウェイクラッチ63のフィードローラ軸11の外周面との接触部では、ワンウェイクラッチ63の内径部の周速度がフィードローラ軸11の外周面の周速度より遅くなり、保護カバー15がフィードローラ軸11に対して相対的に反繰出方向に回転するので、絶対系から見たときに保護カバー15の繰出方向への回動が可能になる。
保護カバー15の他方の端部に設けられたハブ部65bには、フィードローラ軸11が遊嵌する貫通孔66が設けられており、フィードローラ軸11の回転により保護カバー15が連れ回ることを防止している。
本実施例のロック機構は、上記のワンウェイクラッチ63と、ウォーム61とウォームギア62を含んで高い減速比を有するギア列6と、駆動モータ60とから構成される。
なお、本実施例ではロック機構の解除機構は不要である。
上記の構成の作用について説明する。
媒体Pを収納した媒体カセット1を装置本体に装着する場合は、媒体カセット1に設けられた駆動モータ60の電源ケーブルや媒体検知センサ33の信号線の図示しないコネクタ部が媒体カセット1を装置本体に装着することにより装置本体と接続される。
そして、媒体カセット1からの媒体Pの繰出動作が開始されると、装置本体から駆動モータ60に電力が供給され、駆動モータ60が高速で正転して高い減速比のギア列6を介して繰出ローラ5を繰出回転方向に回転させる。これに伴って駆動ベルト10で連結しているフィードローラ軸11とフィードローラ9が同方向に回転し、上記実施例1と同様にして繰出ローラ5とフィードローラ9により最下位の媒体Pが繰出方向に繰出され、分離ギャップGにより1枚に分離された媒体Pの先端がシャッタ部17と繰出検知レバー30の検知部31の交差部に当接する。
この時、フィードローラ軸11が繰出回転方向に回転しているので、ワンウェイクラッチ63を介してフィードローラ軸11に装着されている保護カバー15は繰出回転方向に回動可能となり、比較的弱い弾性を有するリターンスプリング28とスプリング35により付勢されている保護カバー15のシャッタ部17と繰出検知レバー30の検知部31の交差部が、繰出ローラ5とフィードローラ9の搬送力によってリターンスプリング28とスプリング35との付勢力に抗して押し広げられ、上記実施例1と同様にして媒体Pが搬送経路41にそって搬送され、通過検知センサ42によりその通過が装置本体の図示しない制御部に認識され、次の媒体Pが順次に繰出される。
繰出異常の場合の作動は、上記実施例1と同様であるのでその説明を省略する。
媒体カセット1の収納部3に新たな媒体Pを収納する等の場合には、保守員等は装置本体の図示しない扉を開放して媒体カセット1を装置本体から取外す。
このとき正常な搬送が行われていれば、リターンスプリング28の付勢力により保護カバー15のシャッタ部17が支持シャフト14に当接した状態で停止して媒体カセット1の開口部である媒体繰出口13がシャッタ部17により覆われている。
そして、シャッタ部17を繰出回転方向に回動させて媒体繰出口13を開放しようとすると、フィードローラ軸11が停止しているので、保護カバー15はワンウェイクラッチ63を介してフィードローラ軸11と一体になって繰出回転方向に回動しようとする。
このとき、フィードローラ軸11は駆動ベルト10を介してウォーム61とウォームギア62を含んで高い減速比、つまりフィードローラ軸11側から見れば高い増速比を有するギア列6と駆動モータ60とに連結しており、ウォームギア62側からウォーム61を回転させることは困難であるので、駆動モータ60の摩擦トルクに打ち勝って保護カバー15を回動させることが非常に困難となり、保護カバー15がロックされた状態となって媒体Pを不正に取出すことができない状態になる。
また、上記実施例1と同様にフィードローラ9や繰出ローラ5、ギア列6等が、ローラカバー部16やケース2に覆われているので、これらの部品を手等で回して媒体Pを取出すことは不可能である。
その後の有資格者による媒体Pの集積の作動は、実施例1と同様であるのでその説明を省略する。
繰出異常が発生した状態で媒体カセット1が装置本体から取出される場合は、実施例1と同様に図示しない装置本体の制御部が、繰出異常時の取出の履歴を記録し、保守員等による通常の保守作業が行われる。
この場合に、第3者が不正の目的で媒体カセット1を取外したとしても、1枚の媒体Pを抜取った後は保護カバー15がリターンスプリング28の付勢力により反繰出回転方向に回動してシャッタ部17が媒体繰出口13を覆った状態となり、上記と同様に保護カバー15が自動的にロック状態となるのでその他の媒体Pの取出は不可能になる。
そして、繰出異常時の媒体カセット1の取出の履歴が装置本体に記録されているので、前記の不正行為を直ちに察知することができ、この抑止力により不正行為を未然に防止することができる。
以上説明したように、本実施例では、上記実施例1と同様の効果に加えて、フィードローラ軸に保護カバーを反繰出回転方向にのみ回転させるワンウェイクラッチを介して装着し、フィードローラ軸と駆動モータとを減速比の高いギア列で連結したロック機構を設けたことによって、特別な動力によらずに媒体カセットの開口部である媒体繰出口がシャッタ部により覆われた状態で自動的にロック状態とすることができ、シャッタ部を繰出回転方向に回動させて媒体繰出口を開放しようとしても保護カバーの回動を非常に困難な状態にすることができ、ロック板の先端を押え部上から外すことができない状態にすることができると共に、特別なリンク機構等を設けなくても機械的な構成でロック機構を構成することができ、ロック機構の信頼性を高めることができる。
なお、本実施例では、ロック機構の高い減速比を有するギア列をウォームとウォームギアにより構成するとして説明したが、平歯車等により高い減速比のギア列を構成しても同様である。
また、本実施例に実施例1および実施例2で説明した通常の駆動モータと平歯車によるギア列を用いる場合には、ギア列に繰出方向のみに回転を許容するラチェット機構を設けるとよい。これによっても本実施例と同様のロック機構とすることができ、同様の効果を得ることができる。
図9は実施例4の媒体カセットの側面を示す説明図、図10は実施例4の媒体カセットの正面を示す説明図、図11は実施例4の媒体カセットを示す斜視図である。なお図10は図9のC方向から見た説明図である。
図9、図10、図11において、101は媒体カセットである。
102は媒体カセット101のボックスであり、媒体カセット101の下部を覆う6面体であって、図10に示すように上面側が開放され、その正面板102aおよび裏面板102bには上方から下方に向う略対角線に沿って斜めに切欠かれた斜面103aが形成されている。
104はカバーであり、媒体カセット101のボックス102の上部を覆う6面体であって、下面側が開放され、その正面板104aおよび裏面板104bにはボックス102の正面板102aおよび裏面板102bの斜面103aに沿うように切欠かれた斜面103bが形成されており、図10に示すようにボックス102の正面板102aおよび裏面板102bの上方の斜面103aの開始部の片隅に設けられた回転支点軸105を中心に回動する。
上記のボックス102およびカバー104により媒体カセット101の内部と外部を隔絶する略6面体の筐体が形成され、回転支点軸105によりボックス102に回動自在に支持されたカバー104とボックス102との間には、カバー104を施錠する図示しない施錠機構が設けられており、媒体Pの装填、回収の有資格者が所持する鍵により開錠可能なように構成されている。
106は収納部としてのスタッカであり、通帳やカード等の比較的厚い媒体Pを底部に設けられた図9に矢印Aで示す繰出方向(矢印Aの反対方向を反繰出方向という。)に傾斜させた集積板106a上に集積して収納する。
また、スタッカ106には集積板106a上に傾斜させて集積した媒体Pの傾斜方向へのずれを防止して媒体Pを整列させる前方整列板108aが設けられており、媒体Pを整列させながら媒体Pの下方への移動を案内する。
本実施例のスタッカ106は繰出方向に2個並置されており、繰出方向前方のスタッカ106の裏面壁板が、後方のスタッカ106の前方整列板108bとして機能する。なおスタッカ106の個数は1個であってもよく、3個以上であってもよい。
109は繰出ローラであり、それぞれのスタッカ106の底部に設けられ、媒体Pの搬送が容易なようにその外周面の一部または全部にゴム等の摩擦係数の大きい摩擦部材が取付けられており、図示しない動力伝達機構を介して図示しない駆動モータにより正逆回転可能に駆動され、通常は繰出回転方向(図9において時計方向)に回転して媒体Pの自重により押圧されている最下位の媒体Pを繰出方向に搬送する。
110はフィードローラであり、媒体Pの搬送が容易なようにその外周面の一部または全部にゴム等の摩擦係数の大きい摩擦部材が取付けられてそれぞれの繰出ローラ109の繰出方向の下流に配置されており、繰出ローラ109との間に掛け渡された図示しない駆動ベルトにより繰出ローラ109と同方向に同期して回転するように構成される。
111はハードゲートであり、媒体カセット101の開口部である媒体繰出口112の前方整列板108a、108bの下方にフィードローラ110と対向して配置され、フィードローラ110との間でスタッカ106から繰出される媒体Pを1枚ずつに分離する分離ギャップGを形成する。
113はガイド板であり、フィードローラ110の繰出方向下流に配置された繰出方向に傾斜した板部材であって、分離ギャップGにより1枚ずつに分離されて搬送される媒体Pを図示しない本体装置の搬送路へ案内する。
図10において、114はカバー104の上面板104cに設けられた仕切板であり、前方のスタッカ106の裏面壁板である前方整列板108bに設けられたボックス102の正面板102aの斜面103a等と同様に設けられた斜面103cに沿うように形成された斜面103dを有する台形形状の板部材であって、前方整列板108bと同列に配置されている。
120は整列ガイドであり、カバー104の側面板104dの内側にスタッカ106毎に設けられた比較的厚い直方体状の柱状部材であって、スタッカ106の繰出方向の略中央部に配置されており、対向するスタッカ106の一方の側壁板106bとの間の距離を収納する媒体Pの搬送方向と直行する方向の幅と略同等として配置される。
整列ガイド120の長手方向の長さは、対向するスタッカ106の一方の側壁板106bと略同等の長さに形成され、その下端部は他方の側壁板106cに設けられた切欠部121に遊嵌している。
図11において、122は覗き窓であり、カバー104の側面板104bに長穴として形成された貫通孔であって、整列ガイド120の側方に配置され、カセット106に収納された媒体Pの整列状態の確認に用いられる。
上記の構成の作用について説明する。
媒体カセット101に媒体Pを補充するために媒体Pを装填する場合は、有資格者の保守員等が図示しない施錠機構を所持する鍵で開錠してカバー104を回転支点軸105を中心に回動させ、カバー104を開けて複数の媒体Pを集積板106a上に装填した後にカバー104を閉じて施錠機構を鍵で施錠する。
このとき、媒体Pの積層が乱れている場合は、図12に示すようにカバー104を回転支点軸105を中心に矢印D方向に回動させ、その閉動作の過程で整列ガイド120が乱れた状態で積層されている媒体Pの側方を押して媒体Pを矢印E方向に移動させ、カバー104を閉じて施錠した時には、対向するスタッカ106の一方の側壁板106bとの間の距離を媒体Pの搬送方向と直行する方向の幅と略同等として配置されている整列ガイド120により正しく整列された状態で収納される。
また、カバー104の上面板104cに設けられた仕切板114が閉動作の過程で2個のスタッカ106の集積されている媒体Pの間に割り込んで媒体Pの面に沿った回転方向のずれを整列させる。
このような媒体Pの整列状態は、覗き窓122により容易に確認することができる。
以上説明したように、本実施例では、媒体カセットをボックスとカバーで構成し、カバーの側面板に整列ガイドを設けたことによって、媒体を整列させずに装填した場合においても媒体の装填後にカバーを閉めるだけで容易に媒体を整列させることができる。
また、カバーの側面板に覗き窓を設けたことによって、カバーを閉めた後の媒体の整列状態および残量を容易に確認することができる。
図13は実施例5の媒体カセットの正面を示す説明図である。
なお、上記実施例4と同様の部分は同一の符号を付してその説明を省略する。
図13において、125は圧縮コイルスプリング等のバネ部材であり、カバー104の側面板104dと整列ガイド120との間に配置され、整列ガイド120をスタッカ106の一方の側壁板106bの側へ移動させる方向、つまり媒体Pを繰出方向の直交方向に押圧する方向の付勢力を発揮する。
その他の構成は、上記実施例4と同様である。
上記の構成の作用について説明する。
媒体カセット101に媒体Pを装填する場合は、有資格者の保守員等は上記実施例4と同様にしてカバー104を開けて複数の媒体Pを装填した後にカバー104を閉じて施錠機構を鍵で施錠する。
このとき、媒体Pの積層が乱れている場合は、図上記実施例4と同様にカバー104の閉動作の過程で整列ガイド120が乱れた状態で積層されている媒体Pの側方を押して媒体Pを移動させ、カバー104を閉じて施錠した時には、対向配置された整列ガイド120とスタッカ106の一方の側壁板106bとの間に媒体Pがカバー104の側面板104dと整列ガイド120の間に配置されたバネ部材125により押圧され、繰出方向と直行する方向の幅が任意に設定された複数種類の媒体Pを取扱う場合においても、その媒体Pが正しく整列された状態で収納される。
以上説明したように、本実施例では、上記実施例4と同様の効果に加えて、カバーの側面板と整列ガイドの間に媒体を繰出方向の直交方向に押圧するバネ部材を設けたことによって、繰出方向と直行する方向の幅が任意に設定された媒体を整列させずに装填した場合においても媒体の装填後にカバーを閉めるだけで容易に媒体を整列させることができる。このことは、繰出方向と直行する方向の幅が任意に設定された複数種類の媒体を取扱う媒体カセットに特に有効である。
図14は実施例6のスタッカの正面を示す説明図、図15は実施例6のスタッカの上面を示す説明図、図16は実施例6の錘アームの取付部を示す拡大図である。
なお、上記実施例4と同様の部分は同一の符号を付してその説明を省略する。
図14、図15において、130は錘板であり、集積板106a上に集積された媒体Pを押圧する錘部材であって、集積板106a上に集積された最上位の媒体Pの上に載置される。
131はレールであり、スタッカ106の正面側に設けられたL字状の板部材であって、側壁板106bの正面側をL字状に残して掘り込んで、またはL字状のレール131を溶接等により接合して形成される。またレール131には切欠部132が設けられており、錘板130を固定した錘アーム133が挿入される。
錘アーム133のレール131側の端部には、図16に示すように上下方向に所定の間隔Hを隔ててレール131の側板131aを挟み込むアイドルローラ134、135がそれぞれの支持軸134a、135aに回転自在に支持されて設けられており、錘板130を固定した錘アーム133を昇降自在に支持している。また錘アーム133の上部には突起部136が設けられており、媒体Pの装填時にレール131の上面131bに当接して錘板130の回動を係止する。
その他の構成は、上記実施例4と同様である。
上記の構成の作用について説明する。
媒体カセット101に媒体Pを装填する場合は、有資格者の保守員等は上記実施例4と同様にしてカバー104を開け、錘アーム133により錘板130を持上げて図17に示す矢印F方向に回動させて錘アーム133の突起部136をレール131の上面131bに当接させて係止した後に、複数の媒体Pをスタッカ106の集積板106a上に装填する。
保守員等がカバー104を閉じると、カバー104の上面板104cが錘アーム133に当接し、錘アーム133の突起部136の係止を解除して錘板130を矢印Fとは反対方向に回動させ、錘板130を装填された最上位の媒体Pの上に自動的に載置して積層された媒体Pを繰出ローラ109に押圧する。これにより錘板130を降ろし忘れることが防止される。
その後の施錠の作動および媒体Pの整列の作動は、上記実施例4と同様であるのでその説明を省略する。
このようにして収納された媒体Pの繰出動作が開始されると、繰出ローラ109、フィードローラ110が繰出回転方向に回転し、最下位の媒体Pが分離ギャップGにより1枚ずつに分離されて順次に図示しない本体装置の搬送路に繰出されていく。
このとき、スタッカ106内に積層された媒体Pの枚数の減少に伴って、錘板130がその自重によりアイドルローラ134、135が挟み込んでいるレール131に案内されながら積層された媒体Pの高さに追従して降下し、媒体Pと繰出ローラ109との押圧力を常に適切に維持して繰出動作を良好に継続させる。
以上説明したように、本実施例では、スタッカの側壁板に設けた錘板の昇降を案内するL字状のレールの側板を、錘板を固定した錘アームの端部に設けた2個のアイドルローラで挟み込むと共に、錘アームに錘板の開動作時にレールの上面に当接して錘板の回動を係止する突起部を設けたことによって、カバーを閉じるだけで錘板をスタッカに積層された最上位の媒体上に自動的に載置することができ、錘板を最上位の媒体に確実に載置して常に適切な押圧力を維持しながら繰出動作を良好に継続することができると共に、媒体装填時の作業性の向上を図ることができる。
1、101 媒体カセット
2 ケース
3 収納部
3a、108a、108b 前方整列板
4、106a 集積板
5、109 繰出ローラ
6 ギア列
7、60 駆動モータ
8 錘
9、110 フィードローラ
10 駆動ベルト
11 フィードローラ軸
12、111 ハードゲート
13、112 媒体繰出口
14 支持シャフト
15 保護カバー
16 ローラカバー部
17 シャッタ部
17a 切欠部
18 押え部
19 爪部
20 クリップ
21 段部
22 ストッパ軸
23 ストッパ
24 ストッパ解除レバー
24a、24b 腕
25 プッシュロッド
26、35 スプリング
28 リターンスプリング
30 繰出検知レバー
31 検知部
32 遮蔽部
33 媒体検知センサ
34 センサ部
36 突当部
40 搬送ローラ
41 搬送経路
42 通過検知センサ
50 ソレノイド
51 プランジャ
52 圧縮コイルスプリング
53 ロック板
61 ウォーム
62 ウォームギア
63 ワンウェイクラッチ
65a、65b ハブ部
66 貫通孔
102 ボックス
102a、104a 正面板
102b、104b 裏面板
103a、103b、103c、103d 斜面
104 カバー
104c 上面板
104d 側面板
105 回転支点軸
106 スタッカ
106b、106c 側壁板
113 ガイド板
114 仕切板
120 整列ガイド
121 切欠部
122 覗き窓
125 バネ部材
130 錘板
131 レール
131a 側板
131b 上面
132 切欠部
133 錘アーム
134、135 アイドルローラ
134a、135a 支持軸
136 突起部

Claims (4)

  1. 媒体を収納する収納部を備えた媒体カセットにおいて、
    前記収納部の下部を覆うボックスと、前記ボックスに回動自在に支持され、前記ボックスの上部を覆うカバーとを設け、前記カバーの側面板に前記収納部に装填された媒体を整列させる整列ガイドを設けたことを特徴とする媒体カセット。
  2. 請求項1において、
    前記カバーの側面板に、媒体の整列状態を確認するための覗き窓を設けたことを特徴とする媒体カセット。
  3. 請求項1または請求項2において、
    前記カバーの側面板と前記整列ガイドとの間に、媒体を繰出方向の直交方向に押圧する方向の付勢力を有するバネ部材を配置したことを特徴とする媒体カセット。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか一項において、
    前記収納部の側壁板にL字状のレールを設け、前記収納部に収納された媒体を押圧する錘板と、前記錘板を固定した錘アームと、前記錘アームの前記レール側の端部に設けられ、前記レールを挟み込むアイドルローラとを設け、
    前記錘アームに、前記錘板の開動作時に前記レールの上面に当接して前記錘板の回動を係止する突起部を設けたことを特徴とする媒体カセット。
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