JP2009220972A - シート材供給装置 - Google Patents

シート材供給装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2009220972A
JP2009220972A JP2008069046A JP2008069046A JP2009220972A JP 2009220972 A JP2009220972 A JP 2009220972A JP 2008069046 A JP2008069046 A JP 2008069046A JP 2008069046 A JP2008069046 A JP 2008069046A JP 2009220972 A JP2009220972 A JP 2009220972A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet material
pickup roller
roller
material supply
pressure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008069046A
Other languages
English (en)
Inventor
Kosuke Takagi
康介 高木
Takao Araki
孝夫 荒木
Terumi Tsuda
照美 津田
Tadashi Yamaguchi
正 山口
Shoichi Shigehiro
彰一 重広
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2008069046A priority Critical patent/JP2009220972A/ja
Publication of JP2009220972A publication Critical patent/JP2009220972A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】繰り出すシート材の紙厚に応じて最適な当接圧力を自動設定することが可能なシート材供給装置の提供することを目的とする。
【解決手段】シート材Sが積載される昇降可能なホッパ1と、上下動可能に軸支され、ホッパ1の昇降によりシート材Sに押圧されてシート材Sを繰り出すピックアップローラ2と、このピックアップローラ2のシート材Sへの当接圧力を検出するための梁部材9および歪みゲージ10から構成される圧力検出機構とを備え、ホッパ1は、ピックアップローラ2をシート材Sへ押圧するための押圧機構と、圧力検出機構により検出した当接圧力に基づいて押圧機構による押圧力を調整するための押圧力調整機構とを有する。圧力検出機構により検出した当接圧力に基づいて押圧機構による押圧力を調整することで、繰り出すシート材Sの紙厚に応じて最適な当接圧力を自動設定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像形成装置や画像読取装置等の装置本体内へ連続的にシート材を供給するシート材供給装置に関する。
従来のシート材供給装置は、画像形成装置や画像読取装置等の装置本体内へ連続的にシート材を1枚ずつ供給するために、積載されたシート材を繰り出すピックアップローラと、互いに当接した分離ローラおよびリタードローラとでシート材を捌く分離メカニズムを有する。この分離メカニズムでは、ピックアップローラを所定の荷重でシート材に当接させ、ピックアップローラの回転によりシート材を1枚ずつ繰り出して画像形成装置や画像読取装置等の装置本体内へ送り込む。
また、最近のシート材供給装置では、次段のローラに噛み込んだ時点でピックアップローラをシート材から離間させ、ピックアップローラの当接圧力の影響を排除するものもある。また、例えば、(特許文献1)には、半月形状の給送ローラによってシート材を1枚ずつ繰り出すことにより、従来のようにピックアップローラを上下させる移動機構等を不要にしたものもある。
特開平6−009079号公報
前述のように、積載されたシート材を繰り出すピックアップローラと、互いに当接した分離ローラおよびリタードローラとでシート材を捌く分離メカニズムでは、シート材に対するピックアップローラの当接圧力は小さい方が安定分離領域は広くなるが、一方で、給紙圧力が小さいと厚いシート材では繰り出し時に滑りが生じ、安定した給紙ができないという問題がある。
また、極めて厚みの薄いシート材では、当接圧力が大きいと積載されたシート材の束にピックアップローラが食い込み、ピックアップローラ等にシート材が巻きついてジャムしやすくなるという問題がある。すなわち、積載されたシート材の厚みに応じて、適切な当接圧力が異なるものの、従来のシート材供給装置ではシート材に応じた当接圧力の制御はなされていない。
そこで、本発明においては、繰り出すシート材の紙厚に応じて最適な当接圧力を自動設定することが可能なシート材供給装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明のシート材供給装置は、シート材が積載される昇降可能なホッパと、上下動可能に軸支され、ホッパの昇降によりシート材に押圧されてシート材を繰り出すピックアップローラと、このピックアップローラのシート材への当接圧力を検出するための圧力検出機構と、ピックアップローラをシート材へ押圧するための押圧機構と、圧力検出機構により検出した当接圧力に基づいて押圧機構による押圧力を調整するための押圧力調整機構とを有するシート材供給装置としたものである。
本発明によれば、圧力検出機構により検出した当接圧力に基づいて押圧機構による押圧力を調整することで、繰り出すシート材の紙厚に応じて最適な当接圧力を自動設定することができる。
本願の第1の発明は、シート材が積載される昇降可能なホッパと、上下動可能に軸支され、ホッパの昇降によりシート材に押圧されてシート材を繰り出すピックアップローラと、このピックアップローラのシート材への当接圧力を検出するための圧力検出機構と、ピックアップローラをシート材へ押圧するための押圧機構と、圧力検出機構により検出した当接圧力に基づいて押圧機構による押圧力を調整するための押圧力調整機構とを有するシート材供給装置である。本発明によれば、圧力検出機構により検出した当接圧力に基づいて押圧機構による押圧力を調整することで、繰り出すシート材の紙厚に応じてピックアップローラによるシート材への最適な当接圧力を自動設定することができる。
本願の第2の発明は、ピックアップローラが、略直線状に上下動するものであることを特徴とするシート材供給装置である。本発明によれば、繰り出すシート材の紙厚に応じてピックアップローラによるシート材への最適な当接圧力を線形に変化させて自動設定することができる。
本願の第3の発明は、ピックアップローラが、略曲線状の軌跡を描いて上下動するものであることを特徴とするシート材供給装置である。本発明によれば、繰り出すシート材の紙厚に応じてピックアップローラによるシート材への最適な当接圧力を非線形に変化させて自動設定することができる。
本願の第4の発明は、当接圧力は、ホッパの昇降により調整するものであることを特徴とするシート材供給装置である。本発明によれば、所定の当接圧力を得る高さにホッパを昇降させることで最適な当接圧力でピックアップローラによりシート材を繰り出すことが可能となる。
本願の第5の発明は、押圧力調整機構は、所定厚さの薄いシート材について最適に設定された圧力に当接圧力を調整するものであり、ホッパは、ピックアップローラとシート材との間で滑りが生じている場合に上昇させるものであることを特徴とするシート材供給装置である。本発明によれば、所定厚さの薄いシート材について最適に設定された圧力に当接圧力を調整してピックアップローラによりシート材を繰り出し、ピックアップローラとシート材との間で滑りが生じている場合にホッパを上昇させて最適な当接圧力でシート材を繰り出すことにより、紙厚の薄いシート材から厚いシート材まで混在したシート材の束を1枚ずつ分離して供給することが可能となる。
本願の第6の発明は、押圧力調整機構が、ピックアップローラを保持する保持部材をシート材に対して押圧する弾性部材と、この弾性部材の位置を調整するカム機構とを備えるものであるシート材供給装置である。本発明によれば、カム機構の位相を調整することにより所定の当接圧力を得ることができ、押圧機構により発生する押圧力を最適にすることが可能となる。また、これにより、ホッパの昇降機構を省略することもできる。
本願の第7の発明は、押圧力調整機構が、所定厚さの薄いシート材について最適に設定された圧力に押圧力を調整し、かつ、ピックアップローラとシート材との間で滑りが生じている場合に、カム機構の位相を調整して押圧力を強く設定するものであるシート材供給装置である。本発明によれば、ピックアップローラとシート材との間で滑りが生じている場合に、カム機構の位相を調整して押圧力を強く設定することにより、最適な当接圧力でピックアップローラによりシート材を繰り出すことが可能となる。
本願の第8の発明は、圧力検出機構が、ピックアップローラを保持する保持部材に架設された梁部材を介して弾性部材により印加する付勢力によって生じる、梁部材の撓み量を測定することにより検出するものであるシート材供給装置である。本発明によれば、ピックアップローラを保持する保持部材に架設された梁部材の撓み量を測定することで、ピックアップローラのシート材への当接圧力を検出することができ、この検出した当接圧力に基づいて押圧機構による押圧力を調整することで、繰り出すシート材の紙厚に応じて最適な当接圧力を自動設定することができる。
本願の第9の発明は、梁部材の撓み量が、この梁部材の表面に配設した歪みゲージの抵抗変化により検出するものであるシート材供給装置である。本発明によれば、梁部材の表面に配設した歪みゲージの抵抗変化により梁部材の撓み量を測定することができ、この梁部材の撓み量を測定することで、ピックアップローラのシート材への当接圧力を検出することができ、この検出した当接圧力に基づいて押圧機構による押圧力を調整することで、繰り出すシート材の紙厚に応じて最適な当接圧力を自動設定することができる。
本願の第10の発明は、梁部材の撓み量が、ピックアップローラを保持する保持部材に配設した位置検出素子センサにより、梁部材までの距離を測定することにより検出するものであるシート材供給装置である。本発明によれば、梁部材までの距離を測定することにより梁部材の撓み量を測定することができ、この梁部材の撓み量を測定することで、ピックアップローラのシート材への当接圧力を検出することができ、この検出した当接圧力に基づいて押圧機構による押圧力を調整することで、繰り出すシート材の紙厚に応じて最適な当接圧力を自動設定することができる。
本願の第11の発明は、押圧力調整機構が、ピックアップローラを保持する保持部材に架設された梁部材の撓み反力によりピックアップローラをシート材に対して押圧するものであるシート材供給装置である。本発明によれば、梁部材の撓み反力により所定の当接圧力を得ることで、別段の加圧付勢手段を設けなくても、押圧機構により発生する押圧力を調整することが可能となり、別段の加圧付勢手段を省略することができる。
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態1について、図面を参照して説明する。
図1は本発明の実施の形態1におけるシート材供給装置の断面図、図2は図1のピックアップローラモジュールの斜視図、図3は図1のピックアップローラモジュールの概略分解図、図4はピックアップローラの軸方向を含むピックアップローラモジュールの断面図、図5はピックアップモジュールの一例を示す断面図、図6は押圧力調整機構の一例を示す部分断面図、図7(a)は分離ローラ部分の側面図、図7(b)は分離ローラ部分の正面図である。
図1において、本発明の実施の形態1におけるシート材供給装置は、画像形成装置や画像読取装置等の装置本体内へ連続的にシート材S(図4参照)を1枚ずつ供給するものであって、シート材Sが積載される昇降可能なホッパ1と、ホッパ1上のシート材Sに当接して1枚ずつ繰り出すピックアップローラ2と、ピックアップローラ2により繰り出されたシート材Sを送り方向に搬送する分離ローラ3と、分離ローラ3に所定の空転負荷をもって所定の圧力で圧接し、送られたシート材Sに捌き効果を与えるリタードローラ4等により構成される。
ピックアップローラ2、分離ローラ3およびリタードローラ4は、それぞれ個別に駆動源が接続され、独立して駆動することが可能である。また、ピックアップローラ2および分離ローラ3には、それぞれの駆動軸に対して搬送方向へ回転(空転)し、逆方向に関してはロックするワンウェイクラッチを搭載している。また、分離ローラ3とリタードローラ4のニップ位置近傍の搬送方向の上流位置および下流位置には、シート材Sを検知するシート材検知センサを配置する。このシート材検知センサは、それぞれ上流側を給紙検知センサ5、下流側を分離検知センサ6とする。また、分離ローラ3とリタードローラ4のニップ位置近傍の搬送方向の下流位置に、重送検知センサ7が配置されている。
ピックアップローラ2は、図2および図3に示すように、保持部材としてのホルダ本体11と、このホルダ本体11に上下動可能に支持されるサブホルダ12とによってモジュール化されることにより、ピックアップローラモジュール10を構成している。ピックアップローラモジュール10は、ホルダ本体11によって装置本体筐体に固定されている。
ピックアップローラ2は、回転軸2aによってサブホルダ12に回転可能に軸支されている。また、サブホルダ12には、ピックアップローラの回転軸2aに対して搬送方向の上流位置および下流位置にスライド軸12a,12bが、回転軸2aと平行に設けられている。一方、ホルダ本体11には、鉛直方向に長孔状のスライド溝11a,11bが設けられており、サブホルダ12のスライド軸12a,12bは、このスライド溝11a,11bによって略直線状に上下動可能に枢支される。
また、サブホルダ12上にはピックアップローラ2のシート材Sへの当接圧力を検出するための圧力検出機構として、ピックアップローラ2がシート材Sに当接する位置近傍のピックアップローラ2の軸方向に梁部材13が架設されている。また、図4に示すように、この梁部材13の中央部表面には歪みゲージ14が貼り付けられている。
また、梁部材13の中央は、張力調整機構15により圧縮量可変にホルダ本体11に保持された弾性部材としてのばね16によって付勢されており、ピックアップローラ2はこのばね16によってシート材Sへ押圧される。ピックアップローラ2の当接圧力は、図4に示すように梁部材13の撓みによって生じる梁部材13中央部表面の撓みを歪みゲージ14によって検出し、演算することにより求める。
ばね16および張力調整機構15は、ピックアップローラ2の所定の当接圧力を得る押圧機構および押圧力調整機構を構成し、張力調整機構15の位相を調整することによりばね16の圧縮量を調整して、発生する押圧力を最適にすることが可能である。すなわち、所定厚さの薄いシート材Sについて最適に設定された圧力に押圧力を調整しておき、ピックアップローラ2とシート材Sとの間で滑りが生じている場合には、ホッパ1の高さを調整して押圧力をさらに強く設定する。なお、この当接圧力は歪みゲージ14ではなく、梁部材13の撓みを計測する変位センサ20によって検出することも可能である。
なお、このばね16の付勢力によって梁部材13に撓みが生じると、歪みゲージ14の電気抵抗値が変化するので、歪みゲージ14をいわゆるホイートストンブリッジの未知抵抗として接続して抵抗値を検出することにより、梁部材13の歪εを検出することができる。従って、この検出した歪εを用いて梁部材13の撓み量を算出することができる。また、図5に示す例では、梁部材13と対応する位置に、位置検出素子(PSD)を用いた変位センサ20を配設している。この場合、変位センサ20の発光ダイオード(LED)から射出された光が梁部材13で反射してPSDに入射した位置の変化を検出することにより、変位センサ20と梁部材13との距離を測定して、梁部材13の撓みを検出することができる。梁部材13の撓みは、中央に印加される付勢力によって決定するので、前記した方法で梁部材13の撓みを検出することにより、ピックアップローラ2に印加される当接圧力を検知することができる。
ここで、ホッパ1は、パンタグラフ状のリンク機構(図示せず)やカム機構(図示せず)等の押圧機構により上下方向に略平行移動(昇降)可能に構成され、上面にシート材Sを載置可能な構成である。ホッパ1は、上下方向に昇降し、シート材Sを繰り出す際はシート材Sがピックアップローラ2に当接するまで上昇させ、ピックアップローラ2をシート材Sに押圧する。ホッパ1は、上述のように検出した当接圧力が所定の圧力となった際に停止させ、さらに所定厚さの薄いシート材Sについて最適に設定された圧力になるまで上昇させる押圧力調整機構を備える。ピックアップローラ2は、この当接圧力が設定圧力となる位置までシート材Sが上昇したときに、回転させ、シート材Sを繰り出すものである。
また、押圧力調整機構は、前述のホッパ1の昇降高さに代えて、図6に示すように、ばね16の圧縮量を変化させるカム機構17を備えた構成とすることができる。このような構成によれば、カム機構17の位相を調整することにより、ホッパ1を昇降させなくてもばね16の圧縮量を変えて、ピックアップローラ2のシート材Sへの当接圧力を調整することが可能である。また、ばね16を省略して、梁部材13の撓みにより発生する反力(撓み反力)を当接圧力として利用することも可能である。
また、本実施の形態1におけるサブホルダ12には、ピックアップローラ2と同軸に、回転自在のローラ(以下、「滑り検知ローラ」と称す)21aが配置されている(図4参照)。この滑り検知ローラ21aは、ピックアップローラ2の回転により繰り出されるシート材Sに連れ回りすることにより回転する。この滑り検知ローラ21aには、シート材Sと当接する部分以外の外周面に回転を検出する凹凸等の検出パターン(図示せず)が形成されている。滑り検知ローラ21aは、この検出パターンがフォトインタラプタ等のセンサにより検出されることで回転の有無が検出される。すなわち、ピックアップローラ2に当接したシート材Sが動くと、このシート材Sに連れ回りする滑り検知ローラ21aが回転するので、シート材Sの動きが検出される。また、厚いシート材Sの場合、小さな当接圧力ではピックアップローラ2が滑り、シート材Sが動かない場合があるが、この場合、滑り検知ローラ21aも回転しないので、シート材Sとピックアップローラ2が滑っていることを検出できる。
また、滑り検知ローラ21aの搬送方向下流には、滑り検知ローラ21aと同様のジャム検知ローラ21bが設けられている。ジャム検知ローラ21bは、ホルダ本体11に上下動可能に支持されるサブホルダ12に回転自在に軸支されている。ジャム検知ローラ21bは、滑り検知ローラ21aと同様、シート材Sに連れ回りし、シート材Sが動いているかどうかを検出する。ここで、シート材Sがピックアップローラ2で送られているとき、ジャム検知ローラ21bが回転している場合には、シート材Sは正常に搬送されていると判定できる。一方、シート材Sがピックアップローラ2で送られているとき、ジャム検知ローラ21bが送り速度より遅い速度で回転しているか停止している場合には、ジャムが発生していると判定できる。
一方、分離ローラ3は、装置本体筐体に回転可能に軸支されており、両分離ローラ3の外側には、図7に示すように外周が鋸歯状に形成されたスターローラ3aが配置されている。なお、鋸歯はシート材Sの搬送方向に向かって傾斜させている。また、スターローラ3aの先端の直径は分離ローラ3よりも大きく形成されている。また、スターローラ3aは、分離ローラ3と一体的に回転し、分離ローラ3はその回転軸に対してシート材Sの搬送方向にはロックされ、シート材Sの戻し方向には空転するワンウェイクラッチ(図示せず)を備えている。
リタードローラ4は、装置本体筐体に対して軸41を中心として揺動可能に軸支されたホルダ40に回転可能に軸支されている。ホルダ40は、リタードローラ4の分離ローラ3への当接圧力を発生するばね42により付勢されている。なお、ばね42は、カム機構43の位相により圧縮量を調整可能であって、この圧縮量を調整することにより分離ローラ3への当接圧力が変更できるようになっている。また、前述のようにリタードローラ4は独立した駆動源により駆動されるが、このとき、リタードローラ4は分離ローラ3とは逆方向に駆動される。
次に、上記構成のシート材供給装置の動作について、図8の本発明の実施の形態1におけるシート材供給装置の動作を示すフローチャートに従って説明する。
まず、ホッパ1上にシート材Sを載せ(S101)、シート材供給装置を起動すると、シート材供給装置はシート材S搬送路の搬送ローラ30(図1参照)を回転させ(S102)、ホッパ1をピックアップローラ2に当接する位置まで上昇させる(S103)。このとき、歪みゲージ14によって検出される撓み検出量が、所定厚さの薄いシート材について最適に設定された圧力を示す量(以下、「設定値A」と称す)となったときに(S104)、ホッパ1の上昇を停止する(S105)。
次に、ピックアップローラ2と分離ローラ3を回転させ(S106)、滑り検知ローラ21aによってピックアップローラ2でシート材Sが滑っていないかどうか判定する(S107)。このとき、リタードローラ4は所定の空転負荷で分離ローラ3に当接しているので、リタードローラ4が回転しないように保持しておくか、逆転させることにより、シート材Sは1枚ずつ分離されながら分離ローラ3、リタードローラ4間を通過する。
ここで、シート材Sが滑っていない場合、ジャム検知ローラ21bによってシート材Sが動いているかどうか判定し(S108)、動いていない場合にはジャムが発生していると判断してピックアップローラ2を止める(S131)。一方、動いている場合には、シート材Sの先端が搬送ローラ30に到達したかどうか判定し(S109)、到達した場合にはピックアップローラ2と分離ローラ3を停止する(S110)。なお、リタードローラ4を回転させていた場合には、リタードローラ4も停止する。
そして、搬送ローラ30を通過したシート材Sが装置内での処理を終え、次のシート材Sを装置内に搬送するタイミングになると、歪みゲージ14または変位センサ20の圧力検出手段によって検出される撓み検出量が設定値Aかどうか判定し(S141)、同じであればS105へ戻る。ここで、設定値Aよりも小さい場合にはホッパ1を上昇させ(S142)、大きい場合にはホッパ1を下降させ(S143)、設定値Aと同じにしてからS105へ戻り、同様のシーケンスにより次のシート材Sを搬送ローラ30まで送り込む。そして、最後のシート材Sが装置内での処理を終えると(S111)、搬送ローラ30を停止し(S112)、ホッパ1を原点位置まで下降して処理を終了する(S113)。
なお、上記シート材供給シーケンス中のS107において、シート材Sが滑っていると判定された場合、厚いシート材を動かすのに必要な当接圧力になるまでホッパ1を上昇させる(S121)。通常、静止摩擦は滑り摩擦より大きいため、滑り検知ローラ21aがシート材Sに連れ回りしてシート材Sが動き出すのを検出すると、ホッパを所定の当接圧力になるまで下降させる。そして、シート材Sが動き出すのを検出するまでは、ホッパ1を上昇させながら、歪みゲージ14などの圧力検出手段によって検出される撓み検出量が、予め設定された当接圧力の最大値(以下、「設定値B」と称す)に達しているかどうか判定する(S122)。達していない場合には滑り検知ローラ21aによってピックアップローラ2でシート材Sが動き始めるまでホッパ1の上昇を継続する(S123,S124,S125)。なお、シート材Sが動き始める前にS122で設定値Bに達したことを検出した場合は、シート材Sが動かない何らかの要因があるとしてホッパ1の上昇を停止し(S125)、ピックアップローラ2を停止して、ジャムエラーとして処理をする(S126)。
なお、上記S109においてシート材Sの先端が搬送ローラ30に到達したかどうかの判定は次の手順により行う。すなわち、シート材Sがホッパ1から繰り出され、正常に搬送されると、分離ローラ3とリタードローラ4とのニップ位置の直前に配置された給紙検知センサ5をオンされ、シート材S先端の分離ローラ3とリタードローラ4とのニップ位置到達が検知される。このシート材S先端のニップ位置到達後、ピックアップローラ2と分離ローラ3とリタードローラ4は、分離ローラ3と搬送ローラ30との間の距離分だけ回転を続けることにより、シート材Sが搬送ローラ30に到達したと判定する。
シート材Sが搬送ローラ30に到達したと判定されると、ピックアップローラ2、分離ローラ3およびリタードローラ4を停止する。そして、給紙検知センサ5がシート材Sの後端を検知したら、1枚目のシート材Sの搬送が完了したとして、所定の間隔を開けた後、再度ピックアップローラ2、分離ローラ3およびリタードローラ4を回転させ、2枚目以降のシート材Sを供給する。
以上のように、本実施の形態1におけるシート材供給装置では、所定厚さの薄いシート材Sについて最適に設定された圧力に当接圧力を調整してピックアップローラ2によりシート材Sを繰り出し、ピックアップローラ2とシート材Sとの間で滑りが生じている場合にホッパ1を上昇させて最適な当接圧力でシート材Sを繰り出すことにより、紙厚の薄いシート材から厚いシート材Sまで混在したシート材Sの束を1枚ずつ分離して供給することが可能である。すなわち、本実施形態におけるシート材供給装置では、圧力検出機構により検出した当接圧力に基づいて押圧機構による押圧力を調整することで、繰り出すシート材Sの紙厚に応じて最適な当接圧力を自動設定することが可能である。
そして、本実施形態におけるシート材供給装置では、ピックアップローラ2がサブホルダ12に軸支されて、サブホルダ12とともにスライド溝11a,11bにより略直線状に上下動するため、繰り出すシート材Sの紙厚に応じてピックアップローラ2によるシート材への最適な当接圧力を線形に変化させて自動設定することが可能である。
なお、ピックアップローラ2は、略直線状に限らず、略曲線状の軌跡を描いて上下動する構成とすることも可能である。この場合、繰り出すシート材Sの紙厚に応じてピックアップローラ2によるシート材Sへの最適な当接圧力を非線形に変化させて自動設定することができる。
以上、説明してきたシート材供給装置は、スキャナ、コピー機、プリンタ、ファックス、若しくはスキャナ、コピー機、プリンタ、ファックスの複合機の他、電子黒板等、シート材を印字したり、印字済みシート材を読み取る等の機能を有するオフィス機器、電子機器のすべてに適用可能である。
本発明のシート材供給装置は、画像形成装置や画像読取装置等の装置本体内へ連続的にシート材を供給する装置として有用である。特に、本発明は、繰り出すシート材の紙厚に応じて最適な当接圧力を自動設定することが可能なシート材供給装置として好適である。
本発明の実施の形態1におけるシート材供給装置の断面図 図1のピックアップローラモジュールの斜視図 図1のピックアップローラモジュールの概略分解図 ピックアップローラの軸方向を含むピックアップローラモジュールの断面図 ピックアップモジュールの一例を示す断面図 押圧力調整機構の一例を示す部分断面図 (a)分離ローラ部分の側面図、(b)分離ローラ部分の正面図 本発明の実施の形態1におけるシート材供給装置の動作を示すフローチャート
符号の説明
1 ホッパ
2 ピックアップローラ
2a 回転軸
3 分離ローラ
3a スターローラ
4 リタードローラ
5 給紙検知センサ
6 分離検知センサ
7 重送検知センサ
10 ピックアップローラモジュール
11 ホルダ本体
11a,11b スライド溝
12 サブホルダ
12a,12b スライド軸
13 梁部材
14 歪みゲージ
15 張力調整機構
16 ばね
17 カム機構
20 変位センサ
21a 滑り検知ローラ
21b ジャム検知ローラ
30 搬送ローラ
40 ホルダ
41 軸
42 ばね
43 カム機構
S シート材

Claims (12)

  1. シート材を積載可能なホッパと、
    前記シート材を繰り出すピックアップローラと、
    前記ピックアップローラの前記シート材への当接圧力を検出する圧力検出部と、
    前記ピックアップローラを前記シート材へ押圧する押圧部と、
    前記圧力検出部が検出した当接圧力に基づいて前記押圧部による押圧力を調整する押圧力調整部とを有するシート材供給装置。
  2. 前記ピックアップローラは、略直線状に上下動するものである請求項1記載のシート材供給装置。
  3. 前記ピックアップローラは、略曲線状の軌跡を描いて上下動するものである請求項1記載のシート材供給装置。
  4. 前記当接圧力は、前記ホッパの昇降により調整するものであることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のシート材供給装置。
  5. 前記押圧力調整部は、所定厚さの薄いシート材について最適に設定された圧力に前記当接圧力を調整するものであり、前記ホッパは、前記ピックアップローラとシート材との間で滑りが生じている場合に上昇させるものであることを特徴とする請求項4に記載のシート材供給装置。
  6. 前記押圧力調整部は、前記ピックアップローラを保持する保持部材を前記シート材に対して押圧する弾性部材と、この弾性部材の位置を調整するカム部とを備えるものである請求項1から5のいずれかに記載のシート材供給装置。
  7. 前記押圧力調整部は、所定厚さの薄いシート材について最適に設定された圧力に前記押圧力を調整し、かつ、前記ピックアップローラとシート材との間で滑りが生じている場合に、前記カム部の位相を調整して前記押圧力を強く設定するものである請求項6記載のシート材供給装置。
  8. 前記圧力検出部は、前記ピックアップローラを保持する保持部材に架設された梁部材を介して前記弾性部材により印加する付勢力によって生じる、梁部材の撓み量を測定することにより検出するものである請求項6または7に記載のシート材供給装置。
  9. 前記梁部材の撓み量は、この梁部材の表面に配設した歪みゲージの抵抗変化により検出するものである請求項8記載のシート材供給装置。
  10. 前記梁部材の撓み量は、前記ピックアップローラを保持する保持部材に配設した位置検出素子センサにより、前記梁部材までの距離を測定することにより検出するものである請求項8記載のシート材供給装置。
  11. 前記押圧力調整部は、前記ピックアップローラを保持する保持部材に架設された梁部材の撓み反力により前記ピックアップローラを前記シート材に対して押圧するものである請求項1から5のいずれかに記載のシート材供給装置。
  12. 請求項1乃至請求項11のいずれかに記載のシート材供給装置を設けたことを特徴とする、スキャナ、コピー機、プリンタ、ファックス、若しくはスキャナ、コピー機、プリンタ、ファックスの複合機の他、電子黒板等、シート材を印字したり、印字済みシート材を読み取る等の機能を有するオフィス機器、電子機器。
JP2008069046A 2008-03-18 2008-03-18 シート材供給装置 Pending JP2009220972A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008069046A JP2009220972A (ja) 2008-03-18 2008-03-18 シート材供給装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008069046A JP2009220972A (ja) 2008-03-18 2008-03-18 シート材供給装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009220972A true JP2009220972A (ja) 2009-10-01

Family

ID=41238186

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008069046A Pending JP2009220972A (ja) 2008-03-18 2008-03-18 シート材供給装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009220972A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104803214A (zh) * 2014-01-28 2015-07-29 刘正罡 用于覆膜机的进纸机构、覆膜机以及覆膜系统
CN105172389A (zh) * 2015-09-09 2015-12-23 宁波荣大昌办公设备有限公司 一种打印机送纸打印的控制系统及方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104803214A (zh) * 2014-01-28 2015-07-29 刘正罡 用于覆膜机的进纸机构、覆膜机以及覆膜系统
CN105172389A (zh) * 2015-09-09 2015-12-23 宁波荣大昌办公设备有限公司 一种打印机送纸打印的控制系统及方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7731175B2 (en) Image forming apparatus and paper feeding method used with the same
US8899575B2 (en) Sheet feeding device and recording apparatus
JP4290667B2 (ja) 媒体供給装置
US8480082B2 (en) Image forming apparatus
JP5587461B2 (ja) シート給送装置、スキャナ、プリンタ、ファクシミリ、及び複写機
JP2012188279A (ja) シート給送装置
JP2008100828A (ja) シート材供給装置
JP2009220972A (ja) シート材供給装置
JP2006335545A (ja) 給紙装置・画像形成装置
JP5322811B2 (ja) シート搬送装置及び画像読取装置並びに画像形成装置
JP2008037575A (ja) シート材供給装置
JP2004035229A (ja) シート給送装置
JP2010052864A (ja) シート材供給装置の調整方法
JP4306688B2 (ja) 自動原稿搬送装置
JP2018135171A (ja) シート給送装置及び画像形成装置
US10065820B2 (en) Sheet conveying apparatus
JP2008074499A (ja) シート材供給装置の制御方法およびシート材供給装置
JP6746967B2 (ja) 媒体給送装置、画像読取装置、記録装置
KR101621727B1 (ko) 용지 구분 공급 장치 및 이를 포함하는 프린터
JP5725666B2 (ja) シート搬送装置及びそれを備えた画像形成装置並びに画像読取装置
JP2009280307A (ja) シート材供給装置およびそのピックアップローラの押圧力制御方法
JP2010195516A (ja) シート状部材送給装置及び画像処理装置
JP2009242055A (ja) シート給送装置
JP5906646B2 (ja) 搬送装置
JP2007119113A (ja) 給紙装置