JP2009220466A - タイヤモールド予熱方法及び装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】生産性を改善することが可能なタイヤモールド予熱方法及び装置を提供する。
【解決手段】タイヤ加硫機に装着されるタイヤモールド1の予熱方法である。タイヤ加硫機に装着する前のタイヤモールド1を予熱容器2内に収容した後、予熱容器2内に過熱蒸気を供給してタイヤモールド1を予め加熱する。タイヤモールド1の加熱中、タイヤモールド1に設けた温度センサー19により温度を検出し、検出した温度が予め設定した温度に到達した時点で加熱を終了する。
【選択図】図1
【解決手段】タイヤ加硫機に装着されるタイヤモールド1の予熱方法である。タイヤ加硫機に装着する前のタイヤモールド1を予熱容器2内に収容した後、予熱容器2内に過熱蒸気を供給してタイヤモールド1を予め加熱する。タイヤモールド1の加熱中、タイヤモールド1に設けた温度センサー19により温度を検出し、検出した温度が予め設定した温度に到達した時点で加熱を終了する。
【選択図】図1
Description
本発明は、タイヤの加硫機に装着されるタイヤモールドの予熱方法と装置に関し、更に詳しくは、生産性の改善に寄与するタイヤモールド予熱方法及び装置に関する。
一般に、タイヤ加硫機では、加硫するタイヤのサイズや種類の変更に伴い、タイヤモールドを取り替えるようにしている。新たにタイヤ加硫機に装着したタイヤモールドは、温度が低い状態にあるため、タイヤを加硫する前に予め所定の温度まで加熱する必要がある。通常、タイヤ加硫機の加熱手段を用いて取り付けたタイヤモールドを予熱するようにしている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、タイヤ加硫機の加熱手段を用いて予熱する際の予熱時間を短縮するにも限度があり、しかも装着したタイヤモールドが所定の温度に達するまでタイヤ加硫機で加硫作業ができず、それが生産性を阻害する一因になっていた。
特開平9−193160号公報
本発明の目的は、生産性を改善することが可能なタイヤモールド予熱方法及び装置を提供することにある。
上記目的を達成する本発明のタイヤモールド予熱方法は、タイヤ加硫機に装着されるタイヤモールドの予熱方法であって、タイヤ加硫機に装着する前のタイヤモールドを予熱容器内に収容し、該予熱容器内に過熱蒸気を供給して前記タイヤモールドを予め加熱することを特徴とする。
本発明のタイヤモールド予熱装置は、タイヤ加硫機に装着されるタイヤモールドを予熱する装置であって、タイヤモールドを収容する開閉可能な予熱容器と、該予熱容器に過熱蒸気を供給する供給手段とからなることを特徴とする。
上述した本発明によれば、タイヤ加硫機に装着する前にタイヤモールドを予熱することで、加硫するタイヤのサイズや種類の変更に伴ってタイヤモールドを取り替えるときに、タイヤモールドを既に予熱した状態にすることが可能になるため、タイヤ加硫機での予熱作業を排除し、タイヤ加硫機の稼動率を高めることができるので、生産性の改善が可能になる。
また、予熱容器内に収容したタイヤモールドに加熱媒体を直接接触させることが可能になるので、加熱効率を高めて予熱時間を短縮することもできる。
更に、タイヤモールドの予熱に使用する過熱蒸気は、大気圧力で高温となるため、高温の蒸気でタイヤモールドを効率よくかつ安全に加熱することができる。
また、過熱蒸気は、飽和蒸気のようにドレンが発生することがないので、ドレンを排出する機構が不要であり、更にドレンの発生がない窒素ガスなどの気体を用いると、熱容量が低いために予熱時間が長くなるが、過熱蒸気はそのような問題が生じることがない。
以下、本発明の実施の形態について添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明のタイヤモールド予熱方法に使用するタイヤモールド予熱装置の概略図を示し、1は不図示のタイヤ加硫機に装着されるタイヤモールドである。タイヤモールド予熱装置は、タイヤモールド1を収容して予熱するための予熱容器2と、この予熱容器2に過熱蒸気を供給する供給手段3を備えている。
開閉可能な予熱容器2は、下部容器部21と上部容器部22から構成され、不図示の開閉手段により上部容器部22を上昇させることにより予熱容器2が開状態になり、タイヤモールド1を予熱容器2内に収容、或いは予熱容器2から取り出せるようにしている。予熱容器2内の床面には、タイヤモールド1を載置するための複数の載置部材4が配置されている。
供給手段3は、過熱蒸気を発生させる過熱蒸気発生源31とこの過熱蒸気発生源31で発生した過熱蒸気を予熱容器2内に導入するためのポンプ32を備えている。ポンプ32により予熱容器2内に供給された過熱蒸気は、予熱容器2内を循環した後、排出ポンプ5により外部に排出されようになっている。
タイヤモールド1は、タイヤのサイドウォール部を成型する上モールド11と下モールド12及びトレッド部を成型する複数のセグメントモールド13を備えたモールド本体14と、下モールド12を載置固定するベースプレート15、セグメントモールド13を保持するホルダー16、ホルダー16を前後にスライドさせるためのスライドブロック17を備えている。
18はスライドブロック17内に設けた、加硫時に熱媒体を循環させるためのジャケットである。タイヤモールド1のセグメントモールド13は埋設された温度センサー19を有し、この温度センサー19を用いて、タイヤモールド1の予熱中の温度を検出できるようにしている。
以下、図1を参照しながら、本発明のタイヤモールド予熱方法を説明する。
先ず、不図示の開閉手段により上部容器部22を上昇させることにより予熱容器2を開にする。次いで、タイヤ加硫機装着前のタイヤモールド1を不図示の搬送手段により搬送し、予熱容器2内の載置部材4上に載置する。タイヤモールド1を予熱容器2内に収容すると、上部容器部22を降下させ、予熱容器2を閉止する。
閉止後、供給手段3が作動する。過熱蒸気発生源31で発生した過熱蒸気をポンプ32により予熱容器2内に供給する。予熱容器2内に導入された過熱蒸気は、予熱容器2内を循環した後、排出ポンプ5により外部に排出される。循環する過熱蒸気により予熱容器2内のタイヤモールド1が加熱される。タイヤモールド1の加熱中、温度センサー19によりタイヤモールド1(セグメントモールド13)の温度が検出される。この検出した温度が予め設定した温度に到達すると、供給手段3の作動が停止し、加熱を終了する。予熱容器2が開になり、加熱されたタイヤモールド1が予熱容器2から取り出され、タイヤ加硫機に向けて搬送される。
上述した本発明によれば、タイヤ加硫機に装着する前にタイヤモールド1を予め加熱するようにしたので、タイヤモールド変更時にタイヤモールド1を既に予熱した状態にすることが可能になる。そのため、タイヤ加硫機での予熱作業がなくなり、タイヤ加硫機の稼動率を高めることができるので、生産性を向上することができる。
また、予熱容器2内に収容したタイヤモールド1に加熱媒体を直接接触させることが可能となるため、加熱効率を高めて予熱時間を短くすることができる。更に、タイヤモールド1の予熱に使用する過熱蒸気は、大気圧力で高温となるため、高温の蒸気でタイヤモールド1を効率よくかつ安全に加熱することができる。
しかも、過熱蒸気は、飽和蒸気のようにドレンが発生することがないので、ドレンを排出する機構が不要であり、更にドレンの発生がない窒素ガスなどの気体を用いると、熱容量が低いために予熱時間が長くなるが、過熱蒸気はそのようなことがない。
本発明において、タイヤモールド1の予熱に使用する過熱蒸気としては、温度が160〜300℃、圧力が常圧のものを好ましく用いることができる。
常温のタイヤモールドを加硫開始時に適した温度(内部温度160℃)となるように、上述したタイヤモールド予熱装置を用いる本発明方法1,2(実施例1,2)と、タイヤ加硫機の加熱手段(プラテンとジャケット)を用いる従来方法(従来例)により予熱したときの時間(分)と、タイヤモールドの予熱交換時にタイヤ加硫機を停止した時間(分)をそれぞれ測定したところ、表1に示す結果を得た。なお、タイヤモールドの交換時間は、いずれも30分である。
表1から、本発明の方法は、タイヤモールドの予熱交換時にタイヤ加硫機を停止する時間がタイヤモールド交換時間だけで済むため、タイヤ加硫機の停止時間が従来より短く、生産性の改善が可能であることがわかる。
また、加熱媒体がタイヤモールドに直接接する本発明の方法は、同じ温度の蒸気を使用した従来の方法より予熱時間を大幅に短縮でき、加熱効率が極めて高いことがわかる。
1 タイヤモールド
2 予熱容器
3 供給手段
19 温度センサー
2 予熱容器
3 供給手段
19 温度センサー
Claims (3)
- タイヤ加硫機に装着されるタイヤモールドの予熱方法であって、タイヤ加硫機に装着する前のタイヤモールドを予熱容器内に収容し、該予熱容器内に過熱蒸気を供給して前記タイヤモールドを予め加熱するタイヤモールド予熱方法。
- 前記タイヤモールドは温度センサーを有し、タイヤモールド加熱中、該温度センサーにより温度を検出し、検出した温度が予め設定した温度に到達した時点で加熱を終了するタイヤモールド予熱方法。
- タイヤ加硫機に装着されるタイヤモールドを予熱する装置であって、タイヤモールドを収容する開閉可能な予熱容器と、該予熱容器に過熱蒸気を供給する供給手段とからなるタイヤモールド予熱装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008068712A JP2009220466A (ja) | 2008-03-18 | 2008-03-18 | タイヤモールド予熱方法及び装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008068712A JP2009220466A (ja) | 2008-03-18 | 2008-03-18 | タイヤモールド予熱方法及び装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2009220466A true JP2009220466A (ja) | 2009-10-01 |
Family
ID=41237779
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008068712A Pending JP2009220466A (ja) | 2008-03-18 | 2008-03-18 | タイヤモールド予熱方法及び装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2009220466A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009248308A (ja) * | 2008-04-01 | 2009-10-29 | Bridgestone Corp | 未加硫タイヤの予熱装置および予熱方法 |
KR101377103B1 (ko) | 2012-12-28 | 2014-03-25 | 한국타이어 주식회사 | 타이어의 균일성 향상을 위한 온열장치 |
CN105008118A (zh) * | 2013-02-26 | 2015-10-28 | 哈布尔格-弗罗伊登贝格尔机械工程有限公司 | 用于预加热至少一个模具的装置 |
-
2008
- 2008-03-18 JP JP2008068712A patent/JP2009220466A/ja active Pending
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CN113580628A (zh) * | 2013-02-26 | 2021-11-02 | 哈布尔格-弗罗伊登贝格尔机械工程有限公司 | 用于预加热至少一个模具的装置 |
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