JP2009241135A - 水溶性鋳型の製造方法及びその装置 - Google Patents

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雄二 堀
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利三郎 木村
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剛三 伊豆野
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Abstract

【課題】鋳物砂への水分補給とその後乾燥とを過熱水蒸気を利用して行う場合に、乾燥時間を短縮できるようにする。
【解決手段】鋳物砂が、水溶性無機化合物を主体とする粘結剤で被覆されている。ブロアヘッド13内で加熱された上記鋳物砂が、ノズル14から成形型3に充填される、成形型3内への鋳物砂の充填と同時あるいは充填後に、蒸気加熱器22で発生された過熱水蒸気が、ノズル16を介して成形型3内に所定圧力での加圧状態で供給され、成形型内で水蒸気が結露することにより、鋳物砂に水分が補給される。鋳物砂への水分補給の完了後に、成形型3内に過熱水蒸気の圧力を前記所定圧力よりも減圧された状態で供給して、鋳物砂が乾燥される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、水溶性鋳型の製造方法及びその装置に関するものである。
鋳物砂を造型して鋳造用の鋳型を製造する場合に、鋳物砂として、その表面を水溶性無機化合物を主体とする粘結剤で被覆したものがある。この場合、粘結剤に水分を補給した後乾燥させることによって鋳物砂が硬化されることになり、この鋳物砂が硬化された状態で鋳造が行われることになる。そして、鋳造後の鋳物砂は、水に溶かすことによって再利用されることになる。
特許文献1には、水溶性無機化合物を主体とする粘結剤で被覆された鋳物砂を成形型内に充填した後、該成形型内に過熱水蒸気を供給することにより、過熱水蒸気が成形型内で結露することを利用して鋳物砂へ水分を補強し、この水分補給後にもさらに過熱水蒸気を供給することにより、水分補給された鋳物砂の乾燥を行うことが開示されている。
特開2004−249339号公報
ところで、特許文献1に示すように、過熱水蒸気を利用して、鋳物砂への水分補給とその後の乾燥とを行う場合に、乾燥時間が相当に長くなってしまい、この乾燥時間を短くすることが強く望まれている。
本発明は以上のような事情を勘案してなされたもので、その目的は、鋳物砂への水分補給とその後乾燥とを過熱水蒸気を利用して行う場合に、乾燥時間を短縮できるようにした水溶性鋳型の製造方法及びその装置を提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明における水溶性鋳型の製造方法にあっては次のような第1の解決手法を採択してある。すなわち、特許請求の範囲における請求項1に記載のように、
水溶性無機化合物を主体とする粘結剤で被覆された鋳物砂を造型して鋳造用の鋳型を製造する水溶性鋳型の製造方法であって、
前記鋳物砂を所定温度に加熱して成形型に充填する第1ステップと、
前記第1ステップの後に、前記成形型内に過熱水蒸気を所定圧力での加圧状態で供給して水蒸気を結露させることにより、該鋳物砂に水分を補給する第2ステップと、
前記鋳物砂への水分補給完了後に、前記成形型内に過熱水蒸気の圧力を前記所定圧力よりも減圧された状態で供給して該鋳物砂を乾燥させる第3ステップと、
を備えているようにしてある。上記解決手法によれば、水分補給完了後の乾燥時には、過熱水蒸気の圧力が減圧されるので、鋳物砂の表面に付着した水分の気化が大幅に促進されて、その分乾燥時間を短くすることができる。また、成形型内への鋳物砂の充填は、過熱水蒸気の供給前に行われるので、鋳物砂の成形型内への充填を容易に行う上で好ましいものとなる。
前記目的を達成するため、本発明における水溶性鋳型の製造方法にあっては次のような第2の解決手法を採択してある。すなわち、特許請求の範囲における請求項2に記載のように、
水溶性無機化合物を主体とする粘結剤で被覆された鋳物砂を造型して鋳造用の鋳型を製造する水溶性鋳型の製造方法であって、
前記鋳物砂を所定温度に加熱して成形型に充填しつつ、該成形型内に過熱水蒸気を所定圧力での加圧状態で供給して水蒸気を結露させることにより、該鋳物砂に水分を補給する第1ステップと、
前記鋳物砂への水分補給完了後に、前記成形型内に過熱水蒸気の圧力を前記所定圧力よりも減圧された状態で供給して該鋳物砂を乾燥させる第2ステップと、
を備えているようにしてある。上記解決手法によれば、水分補給完了後の乾燥時には、過熱水蒸気の圧力が減圧されるので、鋳物砂の表面に付着した水分の気化が大幅に促進されて、その分乾燥時間を短くすることができる。また、成形型内へ鋳物砂を充填しつつ過熱水蒸気の供給が行われるので、乾燥開始を早期に開始させて、鋳物砂の充填開始から乾燥終了までの総時間を短くする上で好ましいものとなる。
上記第1の解決手法および第2の解決手法を前提とした好ましい態様は、特許請求の範囲における請求項3〜請求項5に記載のとおりである。
前記鋳物砂を乾燥させる際に、前記成形型内の水蒸気を該成形型の外部へ排出つつ過熱水蒸気が該成形型内に供給される、ようにしてある(請求項3対応)。この場合、鋳物砂から気化された水蒸気をすみやかに成形型の外部へ排出して、乾燥時間をより一層短くする上で好ましいものとなる。
鋳物砂への水分補給の完了が、該鋳物砂の温度が水分の沸点温度に達したときとされている、ようにしてある(請求項4対応)。この場合、鋳物砂へ十分に水分を補給することができ、水分不足に起因する鋳物砂の硬化不足を確実に防止する上で好ましいものとなる。
前記成形型が、前記鋳物砂が充填される前にあらかじめ所定温度にまで加熱されている、ようにしてある(請求項5対応)。この場合、成形型が所定温度に保持されているため、水蒸気の結露による水分量を適切にして、鋳物砂の硬化不良を確実に防止する上で好ましいものとなる。
前記目的を達成するため、本発明における水溶性鋳型の製造装置にあっては次のような解決手法を採択してある。すなわち、特許請求の範囲における請求項6に記載のように
水溶性無機化合物を主体とする粘結剤で被覆された鋳物砂を造型して鋳造用の鋳型を製造する水溶性鋳型の製造装置であって、
鋳物砂を所定温度に加熱する鋳物砂加熱手段と、
過熱された鋳物砂を成形型内に充填する充填手段と、
前記成形型内に過熱水蒸気を供給すると共に、過熱水蒸気の供給を所定圧力の加圧状態でもって行う第1供給状態と該所定圧力よりも減圧された減圧状態でもって行う第2供給状態とで切換可能とされた過熱水蒸気供給手段と、
を備えているようにしてある。上記解決手法によれば、請求項1または請求項2に記載の水溶性鋳型の製造方法を実行するための製造装置が提供される。
上記水溶性鋳型の製造装置を前提とした好ましい態様は、特許請求の範囲における請求項7以下に記載のとおりである。
前記成形型内の水蒸気を該成形型の外部へ排出させるための吸引手段をさらに備えている、ようにしてある(請求項7対応)。この場合、請求項3に対応した製造方法を実行できる製造装置が提供される。
前記成形型の成形面を所定温度に保持する成形型加熱手段をさらに備えている、ようにしてある(請求項8対応)。この場合、請求項5に対応した製造方法を実行できる製造装置が提供される。
本発明によれば、鋳物砂の乾燥時間を大幅に短縮することができる。
図1、図2は、水溶性鋳型としての中子を製造するための装置を全体的に示すもので、図中、1は搬送レール、2は搬送レール1上を走行される搬送台車である。搬送台車2には、成形型3が搭載される。成形型3は、上下の2分割構成とされて、この成形型3によって中子4が造型される。中子4を構成するための鋳物砂は、後述のように、水溶性無機化合物を主体とする粘結剤で被覆されているものが用いられる。
搬送台車2は、第1ステーションS1と、第2ステーションS2とで停車される。図1に示すように、搬送台車2が第1ステーションS1で停止された状態で、後述のように、成形型3への鋳物砂の充填と、鋳物砂への水分補給と、鋳物砂の乾燥とが行われる。図2に示すように、搬送台車2が第2ステーションS2で停止された状態で、造型された中子4が成形型3から取り出される。なお、実施形態では、上下2つ割りとされた成形型3の上型部分がブロアヘッド13に一体化され、下型部分が搬送台車2に保持されている。すなわち、第1ステーションS1において、中子4が造型されると共に、造型後に上型が上昇、分離されて、下型に中子4が保持された状態で、搬送台車2によって第2ステーションS2へ搬送されるようになっている。
第1ステーションS1には、鋳物砂の充填装置10と、過熱水蒸気の供給装置20と、吸引装置30とが配置される。鋳物砂の充填装置10は、大別して、鋳物砂貯溜タンク11と、鋳物砂5を貯溜した貯溜タンク11の上部内に例えば工場エアを吹き込むためのブロアタンク12と、貯溜タンク11の下部に一体化されたブロアヘッド13と、ブロアヘッド13から下方へ延びる複数のノズル14とを有する。ノズル14は、成形型3に接続されるものである。貯溜タンク11内の鋳物砂は、フロアヘッド13、ノズル14を介して、成形型3内に供給される。また、ブロアタンク12からの工場エアを貯溜タンク11内に供給することにより、貯溜タンク11内の鋳物砂が、ブロアヘッド13からノズル14を介して成形型3内に充填される。なお、貯溜タンク11、ブロアヘッド13、ノズル14等は、互いに一体化されたユニット体Uとされている。そして、ユニット体Uは、図示を略すシリンダ装置等によって上下方向に駆動されるようになっており、図1ではユニット体Uが下降位置にある使用状態が示され、図2は上昇位置にある待機状態が示される。
前記過熱水蒸気の供給装置20は、大別して、飽和蒸気が供給されるボイラ21と、ボイラ21からの水蒸気を加熱して過熱水蒸気を発生させる蒸気過熱装置22とを有する。ボイラ21へ供給される飽和蒸気供給量が、ボイラ21に設けられた圧力可変装置(弁装置)24によって可変とされ、蒸気過熱装置22(の出口)は、フレキシブルチューブ23を介して前記ブロアヘッド13に接続されている。蒸気過熱装置22からの過熱水蒸気の温度は、例えば250度C前後に設定されている。
ブロアヘッド13内には、蒸気過熱装置22に連なる過熱水蒸気の供給配管15が配設されて、過熱水蒸気の有する高熱でもって、フロアヘッド13内の鋳物砂が加熱されるようになっている。そして、ブロアヘッド13内に配設された過熱水蒸気の供給配管15は、前記ノズル14と同心状に配置された小径のノズル16を介して、成形型3内と接続される。前記圧力可変装置(弁装置)24による圧力変更によって、成形型3内に供給される過熱水蒸気の圧力が変更される。
前記吸引装置30は、大別して、搬送台車2の下方に位置される排気フード31と、排気フード31に接続された吸引ポンプ32とを有する。搬送台車2の下面に排気フード31を接続して、吸引ポンプ32を運転することにより、吸引力が、排気フード31から搬送台車2を介して成形型3内に作用して、成形型3内が吸引される。すなわち、搬送台車2は、排気フード31に連なる上下方向に延びる排気孔が形成され、この搬送台車2の排気孔が、成形型3の下部に形成されたメッシュ状の細かい排出口(ベント)に接続されるようになっている。排気フード31は、シリンダ装置等からなる昇降装置33によって、上下方向に駆動される。図1では、排気フード31が上昇されて、成形型3内を吸引可能な排気位置が示され、図2には、排気フード31が下降された待機位置が示される。なお、排気フード31には、吸引した蒸気が液化することにより生じた水分を排出するための排出パイプ34が接続されている。
図2に示す第2ステーションS2においては、エジェクタ装置40が設けられている。このエジェクタ装置40は、昇降装置41と、昇降装置41によって昇降される複数のエジェクタピン42とを有する(エジェクタピン42は、図1では図示を略す)。第2ステーションS2に搬送台車2が停止されると、エジェクタピン42が上昇されて、搬送台車2上にある成形型3(下型)から、造型された中子4が取り出される。なお、実施形態では、エジェクタピン42は、搬送台車2に上下動可能に保持されているものであり(図1ではエジェクタピン42が図示略)、搬送台車2が図1に示す第1ステーションS1に停止しているときは、成形型3から退出した位置に保持されている。
図1,図2において、加熱用ヒータが各所に設けられている。すなわち、加熱用ヒータ51は、貯溜タンク11(内の鋳物砂)を加熱するためのものである。加熱用ヒータ52は、ノズル14や成形型3(の上型)を加熱するものである。加熱用ヒータ53は、ブロアヘッド13の下方に位置されてノズル14の周辺に位置する周辺部材を加熱するものである。加熱用ヒータ54は、搬送台車2や成形型(の下型)を加熱するものである。加熱用ヒータ55は、搬送台車2(のうち特に成形型3付近以外の部分)を加熱するものである。なお、ブロアヘッド13については、過熱水蒸気によって加熱するために専用の加熱用ヒータを別途設けないようにしてあるが、専用の加熱用ヒータを別途設けるようにすることもできる。なお、鋳物砂の加熱温度(所定温度への加熱)は、例えば貯溜タンク11内での温度において例えば100度C〜130度Cとされ、成形型3の加熱温度は鋳物砂とほぼ同一温度とするのが好ましい。
次に、以上のような構成の作用について説明する。まず、ユニット体Uが上昇位置にあり、かつ排気フード31が下降位置にある状態から、成形型3(の下型)を搭載した搬送台車2が第1ステーションS1で停止される。この後、ユニット体Uが下降されると共に、排気フード31が上昇されて、図1に示す状態とされる(下型上に上型が載置されて、成形型3が閉じられた状態とされる)。
図1の状態において、まず、ノズル14から、加熱された鋳物砂が成形型3内に充填される。次いで、蒸気過熱装置22でもって発生された過熱水蒸気が、所定圧力の加圧状態でもってノズル16から成形型3内に供給される。供給される過熱水蒸気の加圧圧力は例えば0.2PMaで、温度は例えば250度Cとされる。過熱水蒸気の温度は、あらかじめ加熱された鋳物砂の温度(例えば100度C)よりも十分に高いために、成形型3内に供給された過熱水蒸気は、鋳物砂に接触することによって結露されて、鋳物砂(の表面にある水溶性無機化合物)に水分が補給されることになる。また、鋳物砂は、結露による凝縮熱によって加熱されて、温度上昇されることになる。過熱水蒸気は、成形型3内をすみずみまで行き渡るので、鋳物砂は均一に水分補給されると共に、均一に温度上昇される。
成形型3内への過熱水蒸気の供給を続けることによって、鋳物砂への水分補給が進行され、やがて水分補給が完了される。水分補給の完了は、実施形態では、鋳物砂の温度が露点温度に達した時点とされる(0.2PMaの圧力での水の沸点は130度Cなので、鋳物砂の温度が130度Cになった時点が水分補給完了とされる)。鋳物砂への水分補給が完了されると、鋳物砂の乾燥のために成形型3内へ過熱水蒸気が供給され続けるが、このときに供給される過熱水蒸気の圧力は、減圧状態(例えば0.1PMa)とされる。これにより、鋳物砂に付着した余分な水分が急速に気化されることになる。成形型3へ供給する過熱水蒸気の減圧と同時に、吸引ポンプ32が運転されて、成形型3内の蒸気が外部へ排出される。これにより、過熱水蒸気を利用した鋳物砂の乾燥が早期に完了されることになる。
ここで、成形型3内への過熱水蒸気の供給開始を、成形型3内への鋳物砂の供給開始と同時に行うようにしてもよい。すなわち、成形型3内へ鋳物砂を充填しつつ所定圧力に加圧された過熱水蒸気を供給することにより、鋳物砂への水分補給を経て乾燥終了までの総時間をより短縮化することができる。また、中子4の温度検出に際しては、例えば熱電対を中子内に挿入することによって中子4の中心温度を計測することができ、中子4の造型後には熱電対を中子4から引き抜けばよい。
次に、本発明に用いて好適な水溶性無機化合物の例を、図3にまとめて示してある。この図3において、右側の2つの欄の数値については、鋳物砂(珪砂)100重量部に対する重量%を示し、その他の欄の数値については、水溶性無機化合物(バインダー固形物添加量)100重量部に対する重量%を示す。
図4は、本発明の実施例(実施例1〜実施例3)と比較例(比較例1および比較例2)とでの試験条件を示す。なお、各試験は全て、水溶性無機化合物として図3の「MT−280」として示すものを用い、成形型3の温度を120度Cに設定し、過熱水蒸気の成形型3への供給温度は250度Cとしてある。
図4に示す各実施例および比較例についての試験条件を説明すると、まず「中子温度」は、全て100度Cに設定した。「過熱水蒸気圧力」は、成形型3へ過熱水蒸気を供給するときの当初の圧力で、全て0.2PMaとした。「0.2PMaパージ時間」は、過熱水蒸気の供給開始から0.2PMaの圧力で供給終了までの時間である。「減圧(0.1PMa)有無」は、過熱水蒸気の圧力を当初の加圧状態0.2PMaから0.1PMaへ減圧することの有無である。「減圧開始時間」は、過熱水蒸気の開始時点からの時間である。「吸引有無」は、成形型3内の蒸気を外部へ排出することの有無である。「吸引開始時間」は、成形型3内への過熱水蒸気の開示時点からの時間である。なお、成形型3内の吸引圧力は、−90kPaとした。
鋳物砂の乾燥終了を、成形型3内への過熱水蒸気の供給開始時点から成形型内の水分残存量が0.5%以下になるまでの時間で判断したとき、実施例1(図6)では約100秒強であり、実施例2(図8)においては約90秒であり、実施例3(図9)においては、約60秒強であり、早期に乾燥を終了することができた。これに対して、比較例1(図5)においては、140秒以上であり、比較例2(図7)においては乾燥までに多大な時間を要してしまう(200秒時点でも乾燥終了にならなかった)。
以上実施形態について説明したが、本発明は、実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載された範囲において適宜の変更が可能であり、例えば次のような場合をも含むものである。成形型3において造型される鋳型としては、種々のものが適用できる。成形型3内の鋳物砂の温度検出は、例えば熱電対のような温度検出手段によって直接検出することもできるが、その他の適宜の温度検出手段、特に非接触型の温度検出手段を用いることができる。また、実験的に、過熱水蒸気の温度供給開始時点からの経過時間によって、成形型3内の鋳物砂の温度を間接的に検出することもできる(このことは、成形型3の温度検出についても同じ)。成形型3内での鋳物砂への水分補給完了時点の検出も、実験的に得た過熱水蒸気の供給開始時点からの時間でもって管理するようにしてもよい。勿論、本発明の目的は、明記されたものに限らず、実質的に好ましいあるいは利点として表現されたものを提供することをも暗黙的に含むものである。
本発明による水溶性鋳型の製造装置の一例を示す簡略側面図。 図1の状態から、成形型から造型された中子を取り出す様子を示す簡略側面図。 本発明に用いる水溶性無機化合物の例をまとめて示す図。 実施例と比較例との試験条件をまとめて示す図。 比較例1における試験結果を示す図。 実施例1における試験結果を示す図。 比較例2における試験結果を示す図。 実施例2における試験結果を示す図。 実施例3における試験結果を示す図。
符号の説明
2:搬送台車
3:成形型
4:中子(造型される鋳型)
10:充填装置
11:貯溜タンク
12:ブロアヘッド
14:ノズル
20:過熱水蒸気供給装置
21:ボイラ
22:蒸気加熱器
24:圧力可変装置
30:吸引装置
31:排気フード
32:吸引ポンプ
33:昇降装置
34:排出パイプ
40:エジェクタ装置
41:昇降装置
42:エジェクタピン
51〜55:加熱用ヒータ
S1:第1ステーション
S2:第2ステーション
U:ユニット体

Claims (8)

  1. 水溶性無機化合物を主体とする粘結剤で被覆された鋳物砂を造型して鋳造用の鋳型を製造する水溶性鋳型の製造方法であって、
    前記鋳物砂を所定温度に加熱して成形型に充填する第1ステップと、
    前記第1ステップの後に、前記成形型内に過熱水蒸気を所定圧力での加圧状態で供給して水蒸気を結露させることにより、該鋳物砂に水分を補給する第2ステップと、
    前記鋳物砂への水分補給完了後に、前記成形型内に過熱水蒸気の圧力を前記所定圧力よりも減圧された状態で供給して該鋳物砂を乾燥させる第3ステップと、
    を備えていることを特徴とする水溶性鋳型の製造方法。
  2. 請求項1において、
    水溶性無機化合物を主体とする粘結剤で被覆された鋳物砂を造型して鋳造用の鋳型を製造する水溶性鋳型の製造方法であって、
    前記鋳物砂を所定温度に加熱して成形型に充填しつつ、該成形型内に過熱水蒸気を所定圧力での加圧状態で供給して水蒸気を結露させることにより、該鋳物砂に水分を補給する第1ステップと、
    前記鋳物砂への水分補給完了後に、前記成形型内に過熱水蒸気の圧力を前記所定圧力よりも減圧された状態で供給して該鋳物砂を乾燥させる第2ステップと、
    を備えていることを特徴とする水溶性鋳型の製造方法。
  3. 請求項1または請求項2において、
    前記鋳物砂を乾燥させる際に、前記成形型内の水蒸気を該成形型の外部へ排出つつ過熱水蒸気が該成形型内に供給される、ことを特徴とする水溶性鋳型の製造方法。
  4. 請求項1または請求項2において、
    鋳物砂への水分補給の完了が、該鋳物砂の温度が水分の沸点温度に達したときとされている、ことを特徴とする水溶性鋳型の製造方法。
  5. 請求項1または請求項2において、
    前記成形型が、前記鋳物砂が充填される前にあらかじめ所定温度にまで加熱されている、ことを特徴とする水溶性鋳型の製造方法。
  6. 水溶性無機化合物を主体とする粘結剤で被覆された鋳物砂を造型して鋳造用の鋳型を製造する水溶性鋳型の製造装置であって、
    鋳物砂を所定温度に加熱する鋳物砂加熱手段と、
    過熱された鋳物砂を成形型内に充填する充填手段と、
    前記成形型内に過熱水蒸気を供給すると共に、過熱水蒸気の供給を所定圧力の加圧状態でもって行う第1供給状態と該所定圧力よりも減圧された減圧状態でもって行う第2供給状態とで切換可能とされた過熱水蒸気供給手段と、
    を備えていることを特徴とする水溶性鋳型の製造装置。
  7. 請求項6において、
    前記成形型内の水蒸気を該成形型の外部へ排出させるための吸引手段をさらに備えている、ことを特徴とする水溶性鋳型の製造装置。
  8. 請求項6または請求項7において、
    前記成形型の成形面を所定温度に保持する成形型加熱手段をさらに備えている、ことを特徴とする水溶性鋳型の製造装置。
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