JP2009219549A - 超音波内視鏡 - Google Patents

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【課題】バルーンのOリング形状部がバルーン脱落防止溝に引っかかってしまった場合に、バルーンを破裂させることなく、バルーン内に注入されていた超音波伝達媒体を外部に排出することが可能な超音波内視鏡を提供すること。
【解決手段】挿入部2の先端硬質部21を構成する先端部本体21aに、超音波振動子31を覆い包むバルーン60のOリング形状部61が配置される周溝41bを備える超音波内視鏡1は、周溝41bより先端側に、バルーン60のOリング形状部61が周溝41bから外れたときにそのバルーン60の先端部本体21aから脱落することを防止するバルーン脱落防止溝42cを備えている。そのバルーン脱落防止溝42cには、バルーン60がバルーン脱落防止溝42cに係止された状態において、バルーン60内の超音波伝達媒体60Aをバルーン60の外に排出する超音波伝達媒体排出用凹部50が設けられている。
【選択図】図3

Description

本発明は、超音波観察を行う超音波振動子を覆い包むバルーンのOリング形状部が配置されるバルーン取付部を備える超音波内視鏡に関する。
従来より、超音波振動子から生体組織内に超音波パルスを繰り返し送信し、生体組織で反射された超音波パルスのエコー信号を同一あるいは別体に設けた超音波振動子で受信し、その受信信号を基に二次元的な可視像である超音波断層画像を表示装置の画面上に表示させて、病変部の診断等に用いる超音波診断装置が種々提案されている。
超音波診断装置と組み合わせて使用される機器として超音波内視鏡や超音波プローブ等がある。超音波内視鏡は、体腔内に挿入される挿入部の先端部に、体内臓器等の内視鏡画像を得るための内視鏡観察部と、体内臓器等の超音波断層画像を得るための超音波観察部とを備えている。
そして、超音波観察部として、機械的に走査される超音波振動子を備える機械走査式の超音波内視鏡と、複数の超音波振動子をアレイ状に並べて電子式に走査される電子式の超音波内視鏡とがある。
機械式、電子式の走査にかかわらず超音波内視鏡で観察を行う場合、超音波振動子と観察部位との間に空気が存在すると超音波ビームは減衰して観察部位まで到達させることができず、超音波観察を行うことができなくなる。
このため、例えば、超音波内視鏡100では、良好な超音波観察を行うために、図8に示すように超音波振動子101と観察部位102との間に水等の超音波伝達媒体103を介在させるためのバルーン104を設けている。バルーン104は、Oリング形状部105を有し、そのOリング形状部105は超音波内視鏡100を構成する先端部本体106に設けられているバルーン固定用の溝107に該Oリング形状部105の有する弾性力によって配置されている。バルーン104は、例えばバルーン用管路108、給排水溝109を介して超音波伝達媒体103である例えば水が注入されることによって膨張し、バルーン104は膨張することによって観察部位102に密着する。すると、超音波振動子101と観察部位102との間に超音波伝達媒体103が介在されて良好な超音波像を得ることが可能になる。なお、図8は超音波振動子と観察部位との間に超音波伝達媒体を介在させるバルーンを説明する図である。
しかし、バルーン104内に超音波伝達媒体103が過剰に注入された場合、或いは超音波伝達媒体103が注入されているバルーン104を観察部位102に強く押し付けてしまったときに、バルーン固定用の溝107からバルーン104のOリング形状部105が外れて、バルーン104が先端部本体106から脱落する虞れがある。
そのため、例えば、特許文献1には、最先端部分の外縁の稜線部分を十分に丸めて良好な挿入性を得ることができて、バルーン固定用の溝も十分に深く形成すること等を可能にするラジアル走査型超音波内視鏡の先端部が開示されている。
また、特許文献2には、バルーン内に超音波伝達媒体が過剰注入された場合に、脱落/防止手段によってバルーンの破裂及び脱落を防止する超音波内視鏡が開示されている。
特開2004−358128号公報 特開2001−112756号公報
しかしながら、超音波伝達媒体103がバルーン104内に注入されている状態で、図9に示すようにバルーン104のOリング形状部105がバルーン固定用の溝107から脱落して給排水溝109に係止された場合、超音波伝達媒体103をバルーン用管路108を介して供給、或いは吸引して、バルーン104を膨縮させることが困難になる。このような不具合が、万一、検査中に発生した場合、術者は、バルーン104を収縮させるために例えば超音波内視鏡100の備える図示しない処置具チャンネルを介して処置具の1つである針を挿入し、その針でバルーン104を破裂させた後、超音波内視鏡100を体腔内から抜去して、新しいバルーン104に交換する。その後、再び、超音波内視鏡100を観察部位まで挿入して超音波検査を再開する。つまり、バルーンのOリング形状部が、万一、検査中にバルーン固定用の溝から脱落した場合には、バルーンを破裂させる作業、破裂させバルーンを取り外して新しいバルーンに交換する作業が発生して術者、患者の負担が増大する。また、医療スタッフは、超音波内視鏡を準備する際に、バルーンを破裂させるための針と、予備のバルーンとを用意する必要があった。図9はバルーン固定用の溝からバルーンのOリング形状部が脱落して給排水水に係止されている状態を説明する図である。
本発明は上述した事情に鑑みてなされたものであり、膨張状態のバルーンのOリング形状部がバルーン固定用溝から脱落した場合に、バルーンを破裂させることなく、バルーン内に注入されていた超音波伝達媒体を外部に排出することが可能な超音波内視鏡を提供することを目的にしている。
本発明の超音波内視鏡は、挿入部の先端硬質部を構成する先端部本体に、光学像を得るための内視鏡観察部を構成する観察窓、照明窓が配設される一面部と、超音波像を得るための超音波観察部を構成する超音波振動子を有する振動子ユニットが配設される振動子配設部及び前記超音波振動子を覆い包むバルーンのOリング形状部が配置される周状のバルーン取付部を備える凸部とを有する超音波内視鏡であって、
前記凸部は、当該凸部に備えられた前記バルーン取付部より先端側に、
前記バルーンのOリング形状部を係止するバルーン脱落防止溝と、このバルーン脱落防止溝から先端側及び基端側に少なくとも1つずつ延出する凹部で構成される超音波伝達媒体排出用凹部とを備えている。
この構成によれば、超音波伝達媒体が注入されたバルーンのOリング形状部がバルーン取付部から脱落してバルーン脱落防止溝に係止された場合、バルーン内の超音波伝達媒体は超音波伝達媒体排出用凹部を構成するバルーン脱落防止溝の先端側に延出する凹部、及びバルーン脱落防止溝の基端側に延出する凹部を介して外部に排出されて、膨張状態から収縮状態に変化する。
本発明によれば、膨張状態のバルーンのOリング形状部がバルーン固定用溝から脱落した場合に、バルーンを破裂させることなく、バルーン内に注入されていた超音波伝達媒体を外部に排出することが可能な超音波内視鏡を実現することができる。
以下、図示の実施の形態によって本発明を説明する。
図1ないし図7は本発明の一実施形態にかかり、図1は本実施形態の超音波内視鏡を含む超音波診断装置の構成を説明する図、図2は超音波内視鏡を先端硬質部を先端側から正面視したときの平面図、図3は図2のA−A線断面図、図4は先端駆動ユニットが配設される前の先端ユニット用凸部の先端面と凸部本体の先端面とを説明する先端硬質部を先端側から正面視したときの平面図、図5は矢印B方向から見たときの周溝及びバルーン脱落防止溝を説明する図、図6は図5のC−C線断面図、図7は凸部本体と先端ユニット用凸部とが同径で、同軸で構成した先端硬質部に設けた周溝及びバルーン脱落防止溝の作用、効果を説明する図である。
図1に示すように本実施形態の超音波内視鏡1は、挿入部2と、操作部3と、ユニバーサルコード4とを備えて構成されている。挿入部2は、細長形状で体腔内に挿入される。操作部3は把持部を兼ね、挿入部2の基端部に設けられている。ユニバーサルコード4は可撓性を有し、操作部3の例えば基端側側部から延出している。
ユニバーサルコード4の端部にはスコープコネクタ5が設けられている。スコープコネクタ5には光源コネクタ6、電気コネクタ7、超音波コネクタ8、吸引口金9及び送気送水口金10等が設けられている。
光源コネクタ6は、照明光を供給する光源装置11に着脱自在に接続される。電気コネクタ7には所定の信号ケーブル(図示せず)を介して各種の信号処理等を行うビデオプロセッサ12が着脱自在に接続される。超音波コネクタ8には超音波ケーブル13を介して超音波観測装置14が着脱自在に接続される。吸引口金9には吸引チューブ(不図示)を介して吸引ポンプ15が着脱自在に接続される。送気送水口金10には図示しない送水チューブの一端部が接続され、他端部は送水タンク16が着脱自在に接続される。
超音波観測装置14は、超音波内視鏡1の各種制御を行うものであって、振動子ユニットである例えば機械式の先端駆動ユニット(後述する符号30参照)に設けられている超音波振動子31の駆動制御や、この駆動制御によって取得した電気信号の信号処理を行って映像信号を生成する。超音波観測装置14で生成された映像信号は、超音波内視鏡装置を構成する図示しない表示装置に出力される。その結果、この映像信号を受けた表示装置の画面上には超音波断層画像を表示される。
超音波内視鏡1の挿入部2は、先端側から順に、先端硬質部21と、湾曲部22と、可撓管部23とを連設して構成されている。先端硬質部21は硬質部材である先端部本体21aを備えて、挿入部2の先端部を構成する。先端硬質部21には先端キャップ24が装着される。湾曲部22は、例えば上下方向及び左右方向に湾曲自在に構成されている。可撓管部23は、長尺でかつ可撓性を有している。
操作部3のユニバーサルコード4側には湾曲部22の湾曲操作を行う湾曲操作ノブ25、送気送水操作を送気送水ボタン26、吸引操作を行う吸引ボタン27等とが設けられている。また、操作部3の挿入部2側には処置具を体腔内に導入するための処置具挿入口28が設けられている。処置具挿入口28は挿入部2内を挿通する処置具チャンネルに連通している。
図1、図2に示すように先端硬質部21を主に構成する先端部本体21aは、一面部である斜面部21bと、凸部21cとを備えている。
図2に示すように先端部本体21aの斜面部21bには内視鏡観察部を構成する照明窓51、観察窓52が設けられている。照明窓51は内視鏡観察部の照明光学系を構成し、観察窓52は内視鏡観察部の観察光学系を構成する。符号53は洗浄ノズルであって、観察窓52等に付着した汚物等を洗い流す水の送水、或いは観察窓52に残った水滴を吹き飛ばす気体の送気を行う。符号54は処置具先端開口であって、処置具挿入口28から挿入されて処置具チャンネルを介して導かれた処置具が導出される。
光源装置11から供給される照明光は、ユニバーサルコード4、操作部3及び挿入部2内を挿通するライトガイド(図示せず)を介して伝送されて、照明窓51から観察部位に向けて出射される。この照明光によって照らされた観察部位の光学像は、観察窓52及び図示しない対物レンズを通過して、対物レンズの結像位置に配置されているCCD等の撮像素子(図示せず)の撮像面に結像する。撮像素子の撮像面に結像した光学像は、電気信号に光電変換され、図示しない撮像ケーブルによってビデオプロセッサ12に伝送される。この電気信号が伝送されたビデオプロセッサ12では、所定の信号処理を行って標準的な映像信号を生成して、その映像信号を所定の表示装置(不図示)に出力する。このことによって、表示装置の画面上に、内視鏡観察画像が表示される。
なお、撮像素子は、撮像素子を構成する複数の画素の画素配列の水平(走査)方向が湾曲部の左右方向に一致するように、画素配列の垂直(走査方向に直交)方向が湾曲部の上下方向に一致するように、図示しない撮像素子枠に位置決め固定されている。符号24aは注入口であって、先端キャップ24の先端部分に形成されている。注入口24aから先端キャップ24内に、例えば、流動パラフィン・水・カルボキシメチルセルロース水溶液等の超音波伝達媒体が注入される。注入口24aは、密栓部材29によって水密的に塞がれる構成である。
図3、図4に示すように先端部本体21aの凸部21cは、断面形状が略楕円形状の凸部本体41と、断面形状が円形で凸部本体41より小径に形成されている先端ユニット用凸部42とを備えて構成されている。
凸部21cを構成する凸部本体41の中心軸O1と、凸部本体41に比べて小径な先端ユニット用凸部42の中心軸O2とは位置ずれしている。具体的に、先端ユニット用凸部42の中心軸O2は、凸部本体41の中心軸O1より湾曲部22の湾曲左方向に対して水平に、図4中の右側に、距離Lだけ位置ずれしている。
この結果、本実施形態においては、図4に示すように先端ユニット用凸部42の外形より外側であって、図中の左側に斜線に示す先端面41aが露出している。そして、先端面41aには、バルーン用管路43の先端開口である管路開口43fが形成されている。バルーン用管路43は、後述するバルーン60内に例えば水等の超音波伝達媒体60Aを供給する、或いはバルーン60内の超音波伝達媒体60Aを吸引するための管路である。なお、先端ユニット用凸部42は、凸部本体41の先端面41aより所定量突出して構成されている。
凸部本体41の外周面には、超音波振動子31を覆い包む破線に示すバルーン60を凸部本体41に配置するためのバルーン取付部である周溝41bが形成されている。周溝41bにはバルーン60のOリング形状部61が配設される。
これに対して、先端ユニット用凸部42の先端面42aには、振動子配設部である後述する先端ユニット配設孔(以下、ユニット孔と略記する)45の先端開口45fが形成されている。
また、先端ユニット用凸部42の外周面の先端側には、先端キャップ24が配設されるキャップ装着部であるキャップ取付溝42bが周状に形成されている。キャップ取付溝42bには、先端キャップ24の取付部24bが配置される。キャップ取付溝42bに配置された取付部24bは、例えばステンレス鋼で形成されたリング状取付部材62によって、先端キャップ24が拡開されることを防止して、先端ユニット用凸部42に固設される。そして、先端駆動ユニット30がユニット孔45内に配設されている状態で先端キャップ24を先端ユニット用凸部42に固設することによって、先端キャップ24内に超音波振動子31が収納される。
さらに、先端ユニット用凸部42の外周面であって周溝41bより先端側には、バルーン脱落防止溝42cが形成されている。バルーン脱落防止溝42cは、バルーン60のOリング形状部61が周溝41bから外れたときにOリング形状部61を係止する周溝である。Oリング形状部61がバルーン脱落防止溝42cに係止されることによって、バルーン60のOリング形状部61が先端キャップ24上に配置されることを防止している。
バルーン脱落防止溝42cの溝幅は、Oリング形状部61の直径より所定量、幅狭である。このことによって、Oリング形状部61が周溝41bから脱落した際、このOリング形状部61がバルーン脱落防止溝42c上に配置されて、脱落することなく係止される構成になっている。
図3、図5に示すようにバルーン脱落防止溝42cには、少なくとも1つの超音波伝達媒体排出用凹部50が設けられている。超音波伝達媒体排出用凹部50は、例えば、バルーン脱落防止溝42cを挟んで形成され、バルーン脱落防止溝42cから先端側に延出する第1凹部48と、バルーン脱落防止溝42cから基端側に延出する第2凹部49とで構成されている。
具体的に、第1凹部48は、バルーン60内の超音波伝達媒体60Aをバルーン脱落防止溝42cに流入させる流入口であり、バルーン脱落防止溝42cの先端側壁面42cfよりキャップ取付溝42b側に凹んで形成されている。第2の凹部49は、第1の凹部48からバルーン脱落防止溝42cに流入した超音波伝達媒体60Aをバルーン60の外部に排出するための排出口であり、バルーン脱落防止溝42cの基端側壁面42crより周溝41b側に凹んで形成されている。
本実施形態においては、超音波伝達媒体排出用凹部50の凹部48、49は、例えば所定の径寸法のエンドミルを使用して、先端ユニット用凸部42及び凸部本体41の外周面側から所定深さ寸法の穴を形成することによって設けられている。
なお、所定の径寸法のエンドミルを使用して、所定深さ寸法の長穴を形成して、凹部48、49を設ける、或いは所定の径寸法のエンドミルを使用して、流入量と排出量とを考慮して、別々に第1の凹部48と、第2の凹部49とを設けるようにしても良い。
図3に示すようにユニット孔45は、後述する先端駆動ユニット30を構成するユニットハウジング(図中の符号36参照)の段付きの外形形状に略一致するように段付き形状で構成されている。具体的に、ユニット孔45は、径寸法の異なる複数の穴部45a、45b、45cと、貫通孔45dとを備えている。これら複数の穴部45a、45b、45cの直径及び貫通孔45dの直径は、太径穴部45aの先端開口45f側から貫通孔45dに行くにしたがって、段階的に小径に形成される。
本実施形態においては、上述したように先端ユニット用凸部42の中心軸O2が、凸部本体41の中心軸O1に対して距離Lだけ図4中の右側に位置ずれされている。このため、穴部45bの内周面と凸部本体41の外周面とで構成される肉部の肉厚が水平方向において偏肉している。
具体的に、図3、図4に示すように湾曲方向右側の偏肉部45rの最大の厚みT1が湾曲方向左側の偏肉部45lの最大厚みT2より厚く構成されている。そして、前記バルーン用管路43の管路開口43fが先端面41aに形成されるように、厚みが厚く構成されている偏肉部45r側にバルーン用管路43が設けられている。
バルーン用管路43を構成する基端開口43rには、パイプ状のチューブ連結部材46が例えば溶接によって一体的に固定されている。チューブ連結部材46の基端部は中心軸O1と略平行になるように折り曲げて形成されている。チューブ連結部材46の基端部にはバルーン用チューブ47の一端部が連通固定されている。バルーン用チューブ47の他端部は、図示しない超音波伝達媒体供給口に連結されている。
なお、ユニット孔45を構成する太径穴部45aの先端開口45f側の内周面には、ユニット孔45に配置される先端駆動ユニット30を先端部本体21aに螺合によって一体に固定するための雌ネジ45eが形成されている。雌ねじ45eには後述する締結部材である固定リング部材63の外周に設けられている雄ネジ64が螺合する。貫通孔45d内には信号ケーブル91の先端部が配置される。先端部本体21aの基端部外周側には湾曲部22を構成する先端湾曲駒22f、湾曲部22を構成する複数の湾曲駒を被覆する湾曲ゴム22gの端部がそれぞれ固定される。
一方、先端駆動ユニット30は、図3に示すように先端キャップ24の内部空間に配置される超音波振動子31と、ユニット孔45に配設されるユニットハウジング36とを備えている。具体的に、先端駆動ユニット30は、超音波振動子31を備える超音波振動子部32と、スリップリング部33と、回転検出器であるエンコーダ部34と、小型の駆動モータを備えた回転駆動部35とで主に構成されている。これら超音波振動子部32、スリップリング部33、エンコーダ部34及び回転駆動部35は、円筒筐体である段付き形状のユニットハウジング36によって一体的に構成される。
ユニットハウジング36の基端にはユニット側コネクタ37が備えられている。ユニット側コネクタ37は、信号ケーブル91の先端部に備えられているケーブル側コネクタ92に接続される。
超音波振動子部32は、超音波振動子31と、この超音波振動子31が配設される振動子保持部材38とで主に構成されている。振動子保持部材38は、回転シャフトである振動子シャフト39を備えている。超音波振動子31は、振動子面31aから生体に向けて超音波を送信する一方、該振動子面31aによって生体組織で反射した超音波エコーを受信する。
スリップリング部33は、図示しないブラシホルダと、一対のリング部材(不図示)と、ブラシ部材(不図示)とを主に備えて構成されている。ブラシ部材は、それぞれのリング部材に電気的に接触する。スリップリング部33からは振動子信号用線(不図示)が延出しており、その振動子信号用線の基端はユニット側コネクタ37に接続されている。
エンコーダ部34は、軸継手であるカップリング(不図示)と、エンコーダ用着磁ドラム(不図示)と、エンコーダ用センサ(不図示)とで主に構成されている。エンコーダ用センサは、エンコーダ用着磁ドラムに対向するように配設されている。
カップリングは、前記振動子シャフト39と後述する回転駆動部35を構成するモータに備えられた軸部とを連結固定する。エンコーダ用着磁ドラムは、樹脂製で所定部位に着磁部が設けられている。エンコーダ用着磁ドラムは、カップリングの外周部に固設される。エンコーダ用センサはエンコーダ用着磁ドラムの着磁部を検出する。エンコーダ部34は、回転検出用線(不図示)を備え、この回転検出用線の基端はユニット側コネクタ37に接続されている。
回転駆動部35からはモータ駆動用線(不図示)が延出しており、このモータ駆動用線の基端はユニット側コネクタ37に接続されている。
ユニットハウジング36は、先端側より順に、太径部36a、中間径部36b及び細径部36cを備えている。太径部36aにはブラシホルダが配置され、中間径部36bにはカップリング及び着磁ドラム等が配置され、細径部36cにはモータが例えば弾性シートを介して配置されている。
ユニット側コネクタ37に接続されるケーブル側コネクタ92を備える信号ケーブル91内には、振動子信号用線と電気的に接続される信号線、回転検出用線と電気的に接続される信号線、モータ駆動用線と電気的に接続される信号線が挿通している。
本実施形態において、信号ケーブル91は、フレキシブルシャフト内を挿通することなく、ライトガイドファイバ及び撮像ケーブルと同様に挿入部2内、操作部3内及びユニバーサルコード4内を挿通している。そして、信号ケーブル91は、超音波コネクタ8に接続される。したがって、本実施形態では、信号ケーブル91の外径寸法を、フレキシブルシャフトの内径より細径に設定する規制から解除される。そして、信号ケーブル91の外形寸法を、フレキシブルシャフトの内径よりは太径で、フレキシブルシャフトの外径よりは細径に設定している。
なお、先端駆動ユニット30を先端硬質部21に一体的に固定する際、先端駆動ユニット30をユニット孔45内に配置させた状態で、固定リング部材63の雄ネジ64を太径穴部45aの雌ねじ45eに螺合していく。すると、螺合に伴って、固定リング部材63が移動されて、先端駆動ユニット30を構成するユニットハウジング36の太径部36aの端面が太径穴部45aの底面に当接する。このことによって、先端駆動ユニット30の長手軸方向の位置が規制されて、先端駆動ユニット30が先端部本体21aに一体的に固定される。
上述のように構成されている超音波内視鏡1のバルーン脱落防止溝42cに設けられている超音波伝達媒体排出用凹部50の作用を説明する。
観察部位を検査中に、図3の実線に示すようにバルーン60内に超音波伝達媒体60Aが充填されている状態において、Oリング形状部61が周溝41bから外れると、図3中の破線、及び図5に示すようにOリング形状部61がバルーン脱落防止溝42cに引っかかって、凸部21cからの脱落が防止される。
このとき、バルーン60内の超音波伝達媒体60Aは、バルーン60の備える弾性力による収縮に伴って、図6の矢印に示すように第1の凹部48、バルーン脱落防止溝42c、第2の凹部49を通過してバルーン60の外に排出されていく。つまり、周溝41bから外れたOリング形状部61が、超音波伝達媒体排出用凹部50を備えるバルーン脱落防止溝42cに引っかかることにより、バルーン60の凸部21cからの脱落が防止されると共に、膨張状態であったバルーン60が収縮状態に変化する。
このため、術者は、バルーン60が周溝41bから外れて、バルーン脱落防止溝42cに引っかかった場合、図示しない表示装置の画面上に表示される内視鏡観察画像で、バルーン60が収縮したことを確認した後、挿入部2を体腔内から抜去する。そして、バルーン60のOリング形状部61をバルーン脱落防止溝42cから取り外して周溝41bに取り付け直した後、再び、挿入部2を観察部位まで挿入して超音波検査を再開する。
このように、周溝より先端側に超音波伝達媒体排出用凹部を備えるOリング形状部を設けたことによって、周溝からOリング形状部が外れてしまった場合に、Oリング形状部がバルーン脱落防止溝に引っかかって、バルーンが凸部から脱落することを防止することができるとともに、バルーンがバルーン脱落防止溝に引っかかった状態において、バルーンの有する弾性力によってバルーン内の超音波伝達媒体をバルーン内から外部に速やかに排出することができる。
したがって、術者は、超音波伝達媒体が注入されているバルーンのOリング形状部が溝から外れて、バルーン脱落防止溝に引っかかってしまったとき、バルーンを破裂させる針を処置具チャンネルに導入する作業、バルーンを破裂させる作業を行うことなく、超音波内視鏡の挿入部を体腔内から抜去することができる。また、体腔内から抜去した後、バルーンを新たなバルーンに交換することなく、Oリング形状部の取付作業を行って再検査に移行できる。このため、超音波内視鏡を準備する際に、バルーンを破裂させるための針と、予備のバルーンとが不要になる。
このことによって、術者、患者の負担を軽減されるとともに、バルーンを破裂させるための針、及び交換のためのバルーンを不要にして、経費の削減を図れる。
なお、上述した実施形態においては、バルーン用管路43をバルーン60内に超音波伝達媒体60Aを供給する管路及び吸引するための管路としている。しかし、バルーン用管路をバルーン60内の超音波伝達媒体60Aを吸引するための専用の管路にして、バルーン60内に超音波伝達媒体60Aを供給する管路を別に設ける構成であってもよい。この構成の場合、バルーン用管路と別に設けられてバルーン60内に超音波伝達媒体60Aを供給する管路の開口を、脱落防止用管路42cに設ける。つまり、バルーン脱落防止溝42cを、超音波伝達媒体供給溝を兼ねる周溝として構成する。
また、上述した実施形態においては、超音波内視鏡1を構成する先端硬質部21の凸部21cを、凸部本体41と凸部本体41に比べて小径な先端ユニット用凸部42とで構成し、凸部本体41の中心軸O1と、先端ユニット用凸部42の中心軸O2とを位置ずれさせる構成にしている。しかし、図7に示すように先端硬質部21Aの凸部本体41Aと先端ユニット用凸部42Aとが同径で、中心軸が同軸である場合でも、上述と同様に周溝41bの先端側に超音波伝達媒体排出用凹部50を備える超音波伝達媒体供給溝を兼ねるバルーン脱落防止溝42cを設けることによって、同様の作用及び効果を得ることができる。また、上述した実施形態においては振動子ユニットを機械式の先端駆動ユニット30としているが、振動子ユニットは機械式に限定されるものではなく、電子式であってもよい。
図7においてはOリング形状部61がバルーン脱落防止溝42cに配置された状態において、このバルーン脱落防止溝42cとバルーン用管路43Aとが連通しているので、超音波伝達媒体60Aをバルーン用管路43Aを介して吸引して排出することも可能である。
なお、本発明は、以上述べた実施形態のみに限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能である。
[付記]
[付記1]
挿入部の先端硬質部を構成する先端部本体に、内視鏡観察部を構成する観察窓、照明窓が配設された傾斜面と、先端面に超音波観察部を構成する超音波振動子、この超音波振動子を回転させる回転駆動部を備えて構成された先端ユニットが配設される先端ユニット配設孔の先端開口を備え、外周面に前記超音波振動子が配置される空間部を有する先端キャップが固設されるキャップ装着部、及び前記先端キャップを覆い包むバルーンが配置されるバルーン取付部を備える前記傾斜面より突出した凸部とを有する超音波内視鏡において、
前記凸部の前記キャップ装着部と前記バルーン取付部との間に、前記バルーンが前記バルーン取付部から外れたときにそのバルーンが前記凸部から脱落することを防止するバルーン脱落防止溝を設け、そのバルーン脱落防止溝に、前記バルーンが該バルーン脱落防止溝に保持された状態において、該バルーン内の超音波伝達媒体を該バルーンの外部に排出する機能を有する凹部を設けたことを特徴とする超音波内視鏡。
[付記2]
前記凹部は、前記バルーン脱落防止溝から先端側に突出して形成される、バルーン内の超音波伝達媒体を前記バルーン脱落防止溝に流入させる第1の凹部と、前記第1の凹部から前記バルーン脱落防止溝に流入した超音波伝達媒体を前記バルーンの外部に排出する、前記バルーン脱落防止溝から前記バルーン取付部側に突出して形成される第2の凹部とを備える付記1に記載の超音波内視鏡。
[付記3]
前記バルーン脱落防止溝の溝幅は前記Oリング形状部の直径より幅狭である付記1又は付記2に記載の超音波内視鏡。
図1は本実施形態の超音波内視鏡を含む超音波診断装置の構成を説明する図 超音波内視鏡を先端硬質部を先端側から正面視したときの平面図 図2のA−A線断面図 先端駆動ユニットが配設される前の先端ユニット用凸部の先端面と凸部本体の先端面とを説明する先端硬質部を先端側から正面視したときの平面図 矢印B方向から見たときの周溝及びバルーン脱落防止溝を説明する図 図5のC−C線断面図 凸部本体と先端ユニット用凸部とが同径で、同軸で構成した先端硬質部に設けた周溝及びバルーン脱落防止溝の作用、効果を説明する図 超音波振動子と観察部位との間に超音波伝達媒体を介在させるバルーンを説明する図 バルーン固定用の溝からバルーンのOリング形状部が脱落してバルーン脱落防止溝に係止されている状態を説明する図
符号の説明
1…超音波内視鏡 2…挿入部 21…先端硬質部 21c…凸部
41…凸部本体 41b…周溝 42…先端ユニット用凸部
42b…キャップ取付溝 42c…バルーン脱落防止溝 42cf…先端側壁面
42cr…基端側壁面 48…第1の凹部 49…第2の凹部
50…超音波伝達媒体排出用凹部

Claims (3)

  1. 挿入部の先端硬質部を構成する先端部本体に、光学像を得るための内視鏡観察部を構成する観察窓、照明窓が配設される一面部と、超音波像を得るための超音波観察部を構成する超音波振動子を有する振動子ユニットが配設される振動子配設部及び前記超音波振動子を覆い包むバルーンのOリング形状部が配置される周状のバルーン取付部を備える凸部とを有する超音波内視鏡において、
    前記凸部は、当該凸部に備えられた前記バルーン取付部より先端側に、
    前記バルーンのOリング形状部を係止する周状のバルーン脱落防止溝と、
    このバルーン脱落防止溝から先端側及び基端側に少なくとも1つずつ延出する凹部で構成される超音波伝達媒体排出用凹部と、
    を備えることを特徴とする超音波内視鏡。
  2. 前記超音波伝達媒体排出用凹部は、前記バルーン脱落防止溝の先端側壁面に凹んで形成され、バルーン内の超音波伝達媒体を前記バルーン脱落防止溝に流入させる第1の凹部と、前記第1の凹部から前記バルーン脱落防止溝に流入した超音波伝達媒体を前記バルーンの外部に排出する、前記バルーン脱落防止溝の基端側壁面に凹んで形成される第2の凹部とを備えることを特徴とする請求項1に記載の超音波内視鏡。
  3. 前記バルーン脱落防止溝の溝幅は前記Oリング形状部の直径より幅狭であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の超音波内視鏡。
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