JP6779810B2 - 内視鏡、及び、内視鏡システム - Google Patents
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Description
この送水吸引流路は、内視鏡の先端部からケーブル(チューブ)を介して操作部に設けられた開口ポートに接続されている。この開口ポートには、水を送出するあるいは吸引する装置、例えばシリンジが口金を介して接続可能な構成になっている。
生体組織を検査するセンサを備え、気体あるいは液体のいずれかの流体を吐出あるいは吸引する先端開口が設けられた先端部と、前記センサの信号線及び前記先端開口それぞれから延びて前記流体が流れる流路を少なくとも備えたケーブルと、を備えた挿入部と、
前記挿入部と接続され、前記流路への前記流体の供給あるいは前記流路からの前記流体の吸引を行う開口ポートを備えた流体操作部を含む、前記先端部を操作するための操作部と、を備える。
前記流体操作部は、
前記流路を形成する管及び前記信号線が内部に配置される、外殻部材で形成された筒状部と、
前記筒状部から突出し、前記開口ポートを備えた開口ポート突出部と、を備え、
前記開口ポートは、
前記外殻部材の前記筒状部から枝分かれして突出し、かつ前記筒状部内の筒状内部空間から枝分かれした突出部内部空間を有する、管形状の前記外殻部材の突出部と、
前記流体の供給あるいは吸引を行う装置と装着可能に構成された口金と、前記口金と接続されて前記流体が流れる流路と、が設けられ、前記突出部内部空間に挿入され、かつ挿入方向に移動しないように前記突出部内部空間内で位置決めされる口金部材と、
前記口金部材と前記突出部の内壁との間の、前記口金部材の外周にある隙間に挿入され、位置決めされた前記口金部材を前記口金部材の前記挿入方向に押圧して前記突出部に固定するように構成した固定部材と、を備える。
前記固定部材により前記突出部に固定された前記口金部材の挿入側先端は、前記突出部内部空間に位置する。
前記口金部材には、前記口金部材を位置決めするために、前記口金部材の外周から外側に突出し前記段差と当接するフランジが設けられ、
前記固定部材は、前記フランジが前記段差に当接した前記口金部材を前記段差に向かって押圧することにより、前記口金部材を前記突出部に固定するように構成されている、ことが好ましい。
前記口金部材には、前記口金部材に設けられた前記流路から延びる、前記流体が流れる管が設けられ、
前記筒状補強部材には、前記管が通るための穴が前記突出部の位置に対応して設けられ、前記穴の大きさは、前記管の大きさより大きく、前記口金部材の挿入側の先端面の大きさよりも小さい、ことが好ましい。
図1は、本実施形態の内視鏡10を含む内視鏡システム1の一例を示す図である。図1に示す内視鏡10は超音波気管支鏡であるが、これ以外の内視鏡であってもよい。
図1に示す内視鏡10は、操作部11と、先端部12a及び第1ケーブル12bを主に備えた挿入部12と、第2ケーブル13と、超音波画像伝送用ケーブル14と、プロセッサに接続されるプロセッサコネクタ部15と、超音波画像処理装置コネクタ部16と、を主に備える。
さらに、先端部12aは、液体あるいは気体を吐出するあるいは吸引する複数の先端開口を備える。
先端部12aには、液体を充填した超音波用バルーンを生体組織に接触させて超音波診断を行うために用いる超音波用バルーン(図示略)が装着されるようになっている。上記複数の先端開口には、先端部12aに装着した超音波用バルーンに液体を注入する、あるいは注入した液体を吸引する先端開口(図示略)が含まれる。
また、先端部12aには、可撓性を有する処置具、例えば穿刺針(図示略)を生体組織に接触させるための開口であって、この開口を通して生体組織上の液体や気体の吸引を行なう先端開口(図示略)が設けられている。上記複数の先端開口には、この生体組織上の液体や気体の吸引を行なう先端開口も含まれる。
また、撮像素子に付随した対物レンズ及び照明レンズの表面を洗浄する水等の液体を吐出する先端開口、及び対物レンズ及び照明レンズの表面に残存する液体や異物を除去するために空気等の気体を吐出する先端開口が設けられてもよく、この場合、これらの先端開口も、上記複数の先端開口の一部として含まれる。
このように、第1ケーブル12bは、上述した各先端開口から延びる挿入部流路を内部に備える。
操作本体部11dには、第2ケーブル13を介して延びる流体のコネクタ側流路がその内部に設けられている。
操作ボタン11bは、先端部12aに設けられた撮像素子の動作や後述するプロセッサの処理を遠隔操作する機能を備える。
流体操作部11eには、開口ポート20が設けられている、開口ポート20は、先端部12aの先端開口から延びる流路の1つと接続されている。開口ポート20に接続される流路は、本実施形態では、超音波用バルーンに水を注入するために水を送るあるいは注入した水を吸引する送水吸引流路である。しかし、一実施形態では、開口ポート20に接続される流路は、上述した先端部12aに設けられた対物レンズ及び照明レンズの表面を洗浄する水等の液体を吐出する先端開口、あるいは対物レンズ及び照明レンズの表面に残存する液体や異物を排除するために空気等の気体を吐出する先端開口から延びる流路であってもよい。また、本実施形態の開口ポートが送出するあるいは吸引する流体は、水であるが、一実施形態によれば、水以外の液体である。さらに、一実施形態によれば、流体は、気体である。
本実施形態における内視鏡システム1は、内視鏡10と、内視鏡10から送られるセンサの信号を用いてデータ処理を行い、画像を出力するプロセッサ2と、超音波診断装置4とを含む。一実施形態によれば、内視鏡10と、プロセッサ2と、を含み、超音波診断装置4を含まなくてもよい。
流体操作部11eは、外殻部材22によってその表面が形成されている。外殻部材22の筒状形状の筒状内部空間34a(図4参照)には、先端部12aのセンサの信号線、例えば、撮像素子の撮像信号を伝送する信号線24a及び超音波プローブの受信したエコー信号を伝送する信号線24bを含む。さらに、生体組織を照明するための照射光を伝送する光ファイバを束ねたライト伝送ケーブル24c、湾曲操作レバー11cと湾曲部18とを接続し、湾曲部18を上下方向に湾曲させるための指示を伝える操作ケーブル24d、この他に、撮像素子及び超音波プローブの動作を制御する、図示されない制御信号線等が配置されている。このような信号線やケーブル等は、先端部12 aの接続先の位置と、操作部11の接続元の位置に応じて、流体操作部11eの筒状内部空間34aの適切な場所に配置される。
図3は、内視鏡10の流体操作部11eの構成の一例を示す断面図である。図3に示す断面図のうち、中心線CLより上側部分は、図2に示すO−A矢視断面を示し、中心線CLより下側部分は、図2に示すO−B矢視断面を示す。図4は、図3に示す開口ポート20の構成部材の一例を示す開口ポート20の分解図である。
筒状部34の内部には、先端部12aから延びる流路を形成する管、例えば管40及び信号線24a,24bが少なくとも内部に配置され、筒状部34は外殻部材22で形成されている。
処置具挿入口突出部11aは、筒状部34から突出し、その突出先端には、処置具挿入口42が設けられている。処置具挿入口42から延びる管は、流体を吸引する吸引管46に合流し、さらに、先端部12aの先端開口に延びる管44に接続されることにより、処置具挿入口42と先端部12aの先端開口は接続される。
開口ポート突出部36は、筒状部34から突出し、流体を送出あるいは吸引する開口ポート20を備える。開口ポート20は、流体の送出あるいは吸引を行うシリンジ等の装置に接続される。開口ポート20は、後述する貫通孔50b及びチューブ50cを介して、流体操作部11e内の筒状内部空間34aに配置される流路(管40の流路)に接続される。
口金部材50は、開口ポート突出部36の突出部内部空間36aに挿入されて挿入方向に移動しないように所定の位置に位置決めされる。
口金部材50は、流体の供給あるいは吸引を行う装置、例えばシリンジの外部口金が装着可能に構成された口金50aを備える。口金部材50には、口金50aから延びる貫通孔50bが設けられ、貫通孔50bは、口金50aの端と反対側の端で開口して、この開口から可撓性のあるチューブ50cが延びている。チューブ50cは、筒状内部空間34aに配置されている管40と接続される。
図4に示す例では、固定部材52は、開口ポート突出部36に螺合により固定される。固定部材52の外周面にはオネジ部52aが設けられ、開口ポート突出部36の内壁面にメネジ部36bが設けられ、これらのネジ部によって固定部材52は、開口ポート突出部36に螺合により固定される。なお、螺合は、嵌め合わせの一形態である。
この場合、口金部材50のフランジ50eが段差36cに当接する当接位置から口金部材の先端までの距離A(図4参照)は、筒状内部空間34aから枝分かれする突出部内部空間36aの開始位置から段差36cがフランジ50eと当接する段差36cの当接位置までの距離Bに比べて短いことが好ましい。
10 内視鏡
11 操作部
11a 処置具挿入口突出部
11b 操作ボタン
11c 湾曲操作レバー
11d 操作本体部
11e 流体操作部
12 挿入部
12a 先端部
12b 第1ケーブル
13 第2ケーブル
14 超音波画像伝送用ケーブル
15 プロセッサコネクタ部
16 超音波画像処理装置コネクタ部
18 湾曲部
20 開口ポート
22 外殻部材
24a,24b 信号線
24c ライト伝送ケーブル
24d 操作ケーブル
34 筒状部
34a 筒状内部空間
36 開口ポート突出部
36a 突出部内部空間
36b メネジ部
36c 段差
40,44 管
42 処置具挿入口
46 吸引管
50 口金部材
50a 口金
50b 貫通孔
50c チューブ
50d Oリング
50e フランジ
50f 先端面
52 固定部材
52a オネジ部
52b Oリング
70 筒状補強部材
70a 穴
Claims (6)
- 生体組織を検査する内視鏡であって、
生体組織を検査するセンサを備え、気体あるいは液体のいずれかの流体を吐出あるいは吸引する先端開口が設けられた先端部と、前記センサの信号線及び前記先端開口それぞれから延びて前記流体が流れる流路を少なくとも備えたケーブルと、を備えた挿入部と、
前記挿入部と接続され、前記流路への前記流体の供給あるいは前記流路からの前記流体の吸引を行う開口ポートを備えた流体操作部を含む、前記先端部を操作するための操作部と、を備え、
前記流体操作部は、
前記流路を形成する管及び前記信号線が内部に配置される、外殻部材で形成された筒状部と、
前記筒状部から突出し、前記開口ポートを備えた開口ポート突出部と、を備え、
前記開口ポートは、
前記外殻部材の前記筒状部から枝分かれして突出し、かつ前記筒状部内の筒状内部空間から枝分かれした突出部内部空間を有する、管形状の前記外殻部材の突出部と、
前記流体の供給あるいは吸引を行う装置と装着可能に構成された口金と、前記口金と接続されて前記流体が流れる流路と、が設けられ、前記突出部内部空間に挿入され、かつ挿入方向に移動しないように前記突出部内部空間内で位置決めされる口金部材と、
前記口金部材と前記突出部の内壁との間の、前記口金部材の外周にある隙間に挿入され、位置決めされた前記口金部材を前記口金部材の前記挿入方向に押圧して前記突出部に固定するように構成した固定部材と、を備え、
前記固定部材により前記突出部に固定された前記口金部材の挿入側先端は、前記突出部内部空間に位置する、ことを特徴とする内視鏡。 - 前記突出部の内壁には、前記突出部の突出先端から前記突出部の基部を見て、前記内壁面から前記突出部内部空間の内側に向かって張り出した段差が設けられ、
前記口金部材には、前記口金部材を位置決めするために、前記口金部材の外周から外側に突出し前記段差と当接するフランジが設けられ、
前記固定部材は、前記フランジが前記段差に当接した前記口金部材を前記段差に向かって押圧することにより、前記口金部材を前記突出部に固定するように構成されている、請求項1に記載の内視鏡。 - 前記口金部材の前記フランジが前記段差に当接する当接位置から前記口金部材の挿入側の先端面までの距離Aは、前記筒状内部空間から枝分かれする前記突出部内部空間の開始位置から前記段差が前記フランジに当接する当接位置までの距離Bに比べて短い、請求項2に記載の内視鏡。
- 前記筒状部の内側には、前記筒状部を前記筒状部の内側から補強する筒状補強部材が設けられ、
前記口金部材には、前記口金部材に設けられた前記流路から延びる、前記流体が流れる管が設けられ、
前記筒状補強部材には、前記管が通るための穴が前記突出部の位置に対応して設けられ、前記穴の大きさは、前記管の大きさより大きく、前記口金部材の挿入側の先端面の大きさよりも小さい、請求項1〜3のいずれか1項に記載の内視鏡。 - 前記固定部材は、前記突出部内部空間の内壁との嵌め合せにより前記突出部に固定される、請求項1〜4のいずれか1項に記載の内視鏡。
- 請求項1〜5のいずれか1項に記載の内視鏡と、
前記内視鏡から送られる前記センサの信号を用いてデータ処理を行い、画像を出力するプロセッサと、を含む内視鏡システム。
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