JP5503467B2 - 内視鏡及び電子内視鏡システム - Google Patents

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Description

本発明は、内視鏡及び電子内視鏡システムに関するものである。
従来から、医療分野において内視鏡を利用した医療診断が行われている。内視鏡は、被検体内に挿入される挿入部と、挿入部の基端に設けられた操作部とを備えている。挿入部の先端部には、CCD等の撮像素子や回路基板を有する撮像モジュールが内蔵されている。
挿入部の先端には先端キャップが取り付けられ、この先端キャップには、撮像素子に入射する撮影光を通す観察窓と、病変部などの患部を処置するための鉗子が突出する鉗子出口とが形成されている(特許文献1参照)。鉗子出口は、観察窓の下方に形成されるのが一般的となっており、術者は、観察窓の下方から突出する処置具により患部を処置する。
特開2010−068891号公報
鉗子出口から突出させた処置具により患部を処置する場合、患部の種類やその場所によって、処置具を観察窓に対してどの方向から突出させたらよいかが異なる。しかしながら、特許文献1では、挿入部の先端部は固定されており、観察窓に対する鉗子出口の位置も固定されているため、患部に向けて処置具を突出させることができず、患部を処置することができないことがあった。
本発明は上記問題を解決するためのものであり、患部を確実に処置することができる内視鏡及び電子内視鏡システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の内視鏡は、被検体内に挿入される挿入部と、前記挿入部の先端に設けられ、撮影光を入射させるための観察窓と鉗子の先端を突出させるための鉗子出口とが先端面に配置された先端部前記挿入部内に設けられた支持リングと、を備え、前記支持リングの内面には、複数のクリック凹部が形成され、前記先端部の後端には、変形可能な複数のクリック片が形成され、前記複数のクリック片それぞれには、前記支持リングに回転自在に支持されて前記先端部を前記挿入部の軸回りに回転自在にする支持フックと、前記クリック凹部に解除可能に嵌入され、前記先端部を所定の回転位置に固定するクリック凸部とが形成されていることを特徴とする。
また、前記挿入部は、先端側から順に、前記先端部、前記先端部の向きを変えるための湾曲部、可撓性を有する可撓管部からなり、前記先端部は、前記湾曲部に対して回転することが好ましい。
さらに、前記先端部の取付部分には、気密性を保持するためのパッキンが設けられていることが好ましい。
また、前記先端面には、被検体内に液体を吐出する送液出口が配置されていることが好ましい。
本発明の電子内視鏡システムは、被検体内に挿入される挿入部と、前記挿入部の先端に設けられ、撮影光を撮像部に入射させるための観察窓と鉗子の先端を突出させるための鉗子出口とが先端面に配置された先端部と、前記挿入部内に設けられたリング状の支持リングと、を備えた内視鏡であって、前記支持リングの内面には、複数のクリック凹部が形成され、前記先端部の後端には、変形可能な複数のクリック片が形成され、前記複数のクリック片それぞれには、前記支持リングに回転自在に支持されて前記先端部を前記挿入部の軸回りに回転自在にする支持フックと、前記クリック凹部に解除可能に嵌入され、前記先端部を所定の回転位置に固定するクリック凸部とが形成されている内視鏡と、前記先端部の回転位置を検知する回転位置検知手段と、前記内視鏡で撮影した画像をモニタに表示するための処理を行うプロセッサ装置であり、前記回転位置検知手段で検知された前記先端部の回転位置に応じて、前記画像の表示姿勢を補正する補正手段を有するプロセッサ装置とからなることを特徴とする。
本発明によれば、観察窓及び鉗子出口が先端面に配置された先端部を、挿入部の軸回りに回転自在としたから、観察窓に対して鉗子出口の位置を変えることができる。これにより、患部の処置に適した回転位置にすることで、処置対象と鉗子出口の相対位置を変更でき、患部を確実に処置することができる。
また、先端部は、先端部の向きを変えるための湾曲部に対して回転するから、先端部を湾曲させた状態で軸回りに回転させることができる。
内視鏡システムを示す斜視図である。 内視鏡の先端キャップを示す正面図である。 挿入部の可撓管部を示す断面図である。 先端硬質部を取り付ける前の先端硬質部と湾曲部とを示す断面図である。 先端硬質部を取り付けた後の先端硬質部と湾曲部とを示す断面図である。 先端硬質部を回転させて固定を解除した状態の先端硬質部と湾曲部とを示す断面図である。 先端硬質パイプとゴムパッキンと支持リングとを分解して示す斜視図である。 (A)はクリック凸部をクリック凹部に嵌入した状態、(B)はクリック凸部がクリック凹部から抜け出た状態を示す先端硬質パイプと支持リングとを示す断面図である。 内視鏡及びプロセッサ装置の電気的構成を示すブロック図である。 先端硬質部を回転させた状態の先端硬質部と湾曲部とを示す断面図である。 先端硬質部を回転させた状態の先端キャップを示す正面図である。 観察窓を鉗子出口の下方に回転した状態の先端硬質部と患部とを示す斜視図である。 (A)は観察窓を鉗子出口の下方に回転した状態で患部を撮影したときのままの画像、(B)は撮影後に画像の表示姿勢を補正した画像を示す説明図である。 胃の中に挿入した後に湾曲させた挿入部を示す説明図である。 湾曲させた挿入部の鉗子出口から鉗子を突出させた状態の挿入部を示す斜視図である。 ビスにより先端硬質部を固定する実施形態の先端硬質部と湾曲部とを示す断面図である。 図16に示す実施形態のビスで固定する前の先端硬質部を示す断面図である。 図16に示す実施形態の先端部を回転させてビスで固定した状態の先端硬質部を示す断面図である。
[第1実施形態]
図1及び図2に示すように、電子内視鏡システム10は、内視鏡11、プロセッサ装置12、光源装置13、送気・送水装置14、送液装置15を備えている。送気・送水装置14は、光源装置13に内蔵され、空気や洗浄水といった流体の送出圧を発生する周知の送気ポンプ14aと、光源装置13の外部に設けられ、洗浄水を貯留する洗浄水タンク14bとから構成されている。
内視鏡11は、被検体内に挿入される挿入部16と、挿入部16の基端(後端)部分に連設された操作部17と、プロセッサ装置12や光源装置13に接続されるユニバーサルコード18とを備えている。
挿入部16は、その先端に設けられ、被検体内撮影用のCCDイメージセンサ(以下、CCD)74(図4参照)が内蔵された先端硬質部16aと、先端硬質部16aの基端に連設されて先端硬質部16aを回転自在に支持するとともに、湾曲自在な湾曲部16bと、湾曲部16bの基端に連設された可撓性を有する可撓管部16cとからなる。
先端硬質部16aの先端には、先端キャップ20が取り付けられている。この先端キャップ20には、観察窓21、照明窓22a,22b、鉗子の先端が突出する鉗子出口23が設けられている。また、先端キャップ20には、被検体内の観察している部分(以下、被観察部位)に向けて洗浄水や薬液などの液体を噴射するためのウォータージェット出口(以下、WJ出口)24、観察窓21に向けて空気や洗浄水を噴射する噴射ノズル25が設けられている。観察窓21は、CCD74の前方に形成され、CCD74に入射する撮影光を通す。照明窓22a,22bは、観察窓21を基準に対称な位置に2つ配されており、被検体内の被観察部位に光源装置13からの照明光を照射する。
鉗子出口23は、操作部17に設けられた鉗子入口26に連通している。この鉗子入口26には、注射針や高周波メスなどが先端に配された各種処置具(鉗子)が挿入される。
操作部17には、湾曲部16bを上下方向に湾曲させる上下湾曲用アングルノブ28と、湾曲部16bを左右方向に湾曲させる左右湾曲用アングルノブ29と、観察窓21に空気や洗浄水を送り込むための送気・送水ボタン30とが設けられている。送気を行うように、送気・送水ボタン30が操作されると、送気ポンプ14aから送気された空気が内視鏡11に送られる。送水を行うように、送気・送水ボタン30が操作されると、送気ポンプ14aから送気された空気が洗浄水タンク14bに送られ、この空気圧により、洗浄水タンク14bから洗浄水が送水されて、内視鏡11に送られる。
ユニバーサルコード18の一端には、コネクタ32が取り付けられている。コネクタ32は複合タイプのコネクタであり、プロセッサ装置12、光源装置13及び送液装置15にそれぞれ接続されている。
プロセッサ装置12は、ユニバーサルコード18及びコネクタ32を介してCCD74から入力された撮像信号に各種画像処理を施して、内視鏡画像を生成する。プロセッサ装置12で生成された内視鏡画像は、プロセッサ装置12にケーブル接続されたモニタ33に表示される。プロセッサ装置12は、光源装置13と通信ケーブルによって接続されており、光源装置13との間で各種の制御情報を通信する。
送液装置15は、被検体内部を洗浄するための洗浄水や薬液などの洗浄液が貯留された送液タンク35と、モータや制御回路を有する装置本体36と、この装置本体36の前面に配され、送液タンク35に貯留された洗浄液を送り出すための送液ポンプ37とを備える。また、送液装置15は、送液ポンプ37を作動させて送液操作するためのフットスイッチ38と、送液ポンプ37とコネクタ32とを接続する送液管39と、送液タンク35と送液ポンプとを連結する連結管40とを備える。なお、フットスイッチ38に代えて、手動操作可能なスイッチやリモコン等を用いてもよい。
図3に示すように、可撓管部16cの内部には、ライトガイド41a,41b、鉗子チューブ42、送気・送水チューブ43、多芯ケーブル44、ウォータージェットチューブ(以下、WJチューブ)45が配されている。
ライトガイド41a,41bは、一端が先端キャップ20に固定されて、他端がユニバーサルコード18及びコネクタ32を介して光源装置13に接続している。照明窓22a,22bの背後には照明用レンズ(図示せず)が組み込まれている。ライトガイド41a,41bは、その出射端が照明窓22a,22bの背後に配された照明用レンズに面し、光源装置13からの光を照明窓22a,22bまで導光する。
送気・送水チューブ43は、一端が噴射ノズル25に接続され、他端がユニバーサルコード18及びコネクタ32を介して送気・送水装置14に接続している。送気・送水チューブ43は、送気・送水装置14から供給された空気や洗浄水を噴射ノズル25へ送る。噴射ノズル25は、送気・送水装置14から供給された空気や洗浄水を観察窓21に向けて噴射して、観察窓21に付着した汚れを払拭する。
多芯ケーブル44は、プロセッサ装置12とCCD74とを電気的に接続する。多芯ケーブル44は、複数の信号ケーブル44aを備え、これら複数の信号ケーブル44aは、電気シールド層として機能する外皮44bで被覆されている。
WJチューブ45は、一端がWJ出口24に接続され、他端が先端硬質部16a、湾曲部16b、可撓管部16c、操作部17の内部を通り、ユニバーサルコード18、コネクタ32及び送液管39を介して送液装置15に接続されている。
可撓管部16cは、内側より順に可撓性を保ちながら内部を保護するフレックスと呼ばれる螺管51と、この螺管51の上に被覆され螺管51の伸張を防止するブレードと呼ばれるネット52と、このネット52上に被覆された柔軟性のあるゴム53との3層で構成されている。
図4〜図8に示すように、鉗子チューブ42は、湾曲部16b及び可撓管部16cの内部を通される軟質なゴム製の鉗子軟質チューブ46と、先端硬質部16aの内部を通される硬質な金属製の鉗子硬質チューブ47とからなる。鉗子軟質チューブ46は、一端が操作部17の内部を通って鉗子入口26に接続され、他端が鉗子硬質チューブ47に接続されている。鉗子硬質チューブ47は、鉗子出口23に接続され、各チューブ46,47により、鉗子出口23と鉗子入口26とが連通される。鉗子軟質チューブ46は、一部が波状に屈曲している。
送気・送水チューブ43及びWJチューブ45も、鉗子チューブ42と同様に、軟質チューブと硬質チューブとからなり、各軟質チューブは、一部が波状に屈曲されて湾曲部16b、可撓管部16c、操作部17の内部を通され、各硬質チューブは、先端硬質部16aの内部を通される。また、ライトガイド41a,41b、多芯ケーブル44も、鉗子軟質チューブ46と同様に、一部が波状に屈曲されている。
湾曲部16bの内部には、複数の略円筒状の湾曲駒54が直列に連結され、湾曲駒54の外周は、湾曲自在な筒状体55で被覆されている。この筒状体55の外周は、ゴム53で被覆されている。複数の湾曲駒54の動作により、湾曲部16bは上下方向及び左右方向に湾曲する。なお、図4及び図6では、湾曲駒54及び筒状体55の図示を省略している。
先端硬質部16aは、硬質な金属製で円柱状の先端硬質部本体57と、この先端硬質部本体57を覆う硬質な金属製の先端硬質パイプ58とからなる。先端硬質部本体57には、WJ硬質チューブ47の先端部が固定されている。また、先端硬質部本体57には、ライトガイド41a,41b、鉗子チューブ42、送気・送水チューブ43それぞれの先端部が固定されている。先端硬質パイプ58は、外周面がゴム59により被覆され、先端部には先端キャップ20が取り付けられている。
湾曲部16bの先端部には、先端硬質部16aを回転自在に支持する硬質な金属製の支持リング61が設けられている。この支持リング61と、先端硬質パイプ58との間には、挿入部16の内部の気密性を保持するためのリング状のゴムパッキン63が取り付けられている。
挿入部16には、先端硬質部16aの回転位置を規制するため、クリックストップ機構65が設けられている。このクリックストップ機構65は、支持リング61の内面に形成されたクリック凹部61aと、先端硬質パイプ58に形成されたクリック凸部58aとから構成されている。クリック凸部58aをクリック凹部61aに嵌入させると、先端硬質パイプ58はその位置で固定され、先端硬質部16aもその位置で固定される。クリック凹部61aは、30°ピッチで12個形成されている。なお、クリック凹部61aの個数は、適宜変更可能である。
先端硬質パイプ58は、弾性変形可能な金属により構成されており、その後端部には、弾性変形するクリック片58bが形成されている。このクリック片58bの後端部には、支持リング61に支持される支持フック58cが形成されている。クリック片58bは、90°ピッチで4個形成されている。クリック凸部58aは、4個のクリック片58bそれぞれに形成されている。支持フック58cは、後端面が傾斜している。なお、クリック片58bの個数は、適宜変更可能である。
先端硬質部16aを湾曲部16bに取り付けると、支持フック58cの前面が支持リング61の後面に当接して、先端硬質部16aの前後方向が位置決めされるとともに、クリック片58bの外面が支持リング61の内面に当接して、先端硬質部16aの径方向が位置決めされる。また、図5及び図8(A)に示すように、クリック凸部58aがクリック凹部61aに嵌入されると、先端硬質部16aがその位置で固定される。なお、図8では、先端硬質パイプ58内に設けられた部材の図示を省略している。
固定された先端硬質部16aを強い力で回転させると、図6及び図8(B)に示すように、クリック片58bは変形し、クリック凸部58aがクリック凹部61aから抜け出して固定が解除される。クリック凸部58aがクリック凹部61aに対向する位置まで先端硬質部16aを回転させると、図5及び図8(A)に示すように、クリック片58bは元の形状に戻り(弾性変形)、クリック凸部58aがクリック凹部61aに嵌入される。これを繰り返し行うことで、360°の回転が可能となる。支持リング61には、先端硬質パイプ58が時計方向及び反時計方向の両方向において180°を超えて回転できないように規制するストッパ(図示せず)が設けられており、先端硬質部16aの最大回転角度は、片方向で180°となる。時計方向及び反時計方向それぞれに180°回転させることで、360°の回転が可能となる。なお、ストッパによる規制角度は、適宜変更可能であるが、片方向において360°を超えない角度で規制することが好ましい。
先端硬質部16aの固定を解除するためには、比較的に大きな力が必要であり、通常使用時には、先端硬質部16aや湾曲部16bに振動が加わっても固定が解除されることはない。
また、先端硬質部16aの回転により、ライトガイド41a,41b、鉗子チューブ42、送気・送水チューブ43、多芯ケーブル44、WJチューブ45が引っ張れるととともに捻じれるが、これら各部材は一部が波状に屈曲されているため、引っ張れたときには、その波状部分が直線状に伸びる。これにより、先端硬質部16aの回転により各部材が千切れたりすることがない。さらに、先端硬質部16aは、最大180°の回転であり、この程度の回転であれば、捻じれにより各部材が千切れたりすることがない。
先端硬質部16aの内部には、先端硬質パイプ58の回転角度を検出するロータリポテンショメータ66が設けられている。このロータリポテンショメータ66は、プロセッサ装置12に接続されており、検出した先端硬質パイプ58の回転角度を示す検出角度信号をプロセッサ装置12に出力する。
観察窓21の奥には、複数のレンズからなる対物光学系71と、プリズム72と、撮像モジュール73とが配されている。撮像モジュール73は、CCD74と、回路基板75とを備え、先端硬質部本体57に固定されている。なお、CCD74の代わりにCMOSイメージセンサを設けてもよい。対物光学系71は、観察窓21から入射した観察部位の像光をプリズム72に入射する。プリズム72は、対物光学系71からの像光を内部で屈曲することで、CCD74の撮像面74aに結像する。
CCD74は、例えばインターライン型のCCDからなり、撮像面74aが表面に設けられたベアチップが用いられる。この撮像面74a上には、矩形板状のカバーガラス77が取り付けられている。CCD74は、カバーガラス77を介してプリズム72に接続している。
CCD74は、回路基板75の基端部に実装されている。この回路基板75には、複数の電子回路部品が実装されている他に、信号ケーブル44aの一端が半田付けされている。信号ケーブル44aの他端は、湾曲部16b、可撓管部16c、操作部17、ユニバーサルコード18、及びコネクタ32の内部を通ってプロセッサ装置12に接続している。これにより、回路基板75がプロセッサ装置12と電気的に接続され、回路基板75を介してCCD74がプロセッサ装置12と電気的に接続される。この接続によって、プロセッサ装置12からCCD74及び回路基板75へ電力が供給されるとともに、プロセッサ装置12と、CCD74及び回路基板75との間で各種信号がやり取りされる。
図9に示すように、プロセッサ装置12には、AFE81、DSP82、CPU83、VRAM84、表示制御部85が設けられている。AFE81は、CCD74から入力された撮像信号に対してノイズ成分除去、増幅処理、デジタル処理を施してデジタル信号に変換し、DSP82は、このデジタル信号に各種の信号処理を施して被検体内の画像を生成する。この被検体内の画像データは、VRAM84に記憶されるとともに、表示制御部85によりモニタ33に表示される。CPU83は、ロータリポテンショメータ66から入力された検出角度信号に基づいて、DSP82で生成される被検体内の画像の表示姿勢を補正して、図2に示すような観察窓21が鉗子出口23の真上にある状態のときに得られた画像と同じ姿勢となるようにする。
次に、上記のように構成された電子内視鏡システム10の作用について説明する。鉗子出口23から突出させた処置具により病変部などの患部を処置する場合、患部の種類やその場所によって、処置具を観察窓21に対してどの方向から突出させたらよいかが異なる。また、湾曲部16bの湾曲方向によって、鉗子出口23を観察窓21に対してどの回転位置に位置させたらよいかが異なる。このため、先ず、先端硬質部16aを強い力で回転させる。この強い力での回転により、図6及び図8(B)に示すように、クリック片58bが変形され、クリック凸部58aがクリック凹部61aから抜け出して固定が解除される。
クリック凸部58aがクリック凹部61aに対向する位置まで先端硬質部16aを回転させると、図5及び図8(A)に示すように、クリック片58bは元の形状に戻り(弾性変形)、クリック凸部58aがクリック凹部61aに嵌入され、先端硬質部16aが固定される。本実施形態では、図10及び図11に示すように、鉗子出口23が観察窓21の上方に位置するように先端硬質部16aを180°回転させ、この状態で先端硬質部16aを固定する。ロータリポテンショメータ66は、先端硬質パイプ58の回転角度を検出して、その回転角度を示す検出角度信号をプロセッサ装置12に出力する。
先端硬質部16aを固定した後、プロセッサ装置12及び光源装置13の電源をオンして、挿入部16を被検体内に挿入する。光源装置13からの光は、ライトガイド41a,41b、照明用レンズ、照明窓22a,22bを通って、被検体内部に照射される。
挿入部16の先端硬質部16aに内蔵されたCCD74は、被検体内を撮影して撮像信号を出力する。この撮像信号は、ユニバーサルコード18及びコネクタ32を介してプロセッサ装置12のAFE81に入力される。CCD74から入力された撮像信号は、AFE81でデジタル信号に変換された後、DSP82で各種の信号処理が施されて被検体内の画像が生成される。この被検体内の画像データは、VRAM84に記憶されるとともに、表示制御部85によりモニタ33に表示される。術者は、モニタ33を通じて被検体内を観察する。
図12に示すように、観察窓21が鉗子出口23の真下に位置する状態で患部を撮影すると、仮想的に示すCCD74の天面が下を向いた状態となる。この場合、撮影した被検体内の画像データは、図13(A)に示すように、患部の頂部が下を向いたものとなる。このとき、ロータリポテンショメータ66は、先端硬質パイプ58の回転角度を検出して、その回転角度である180°を示す検出角度信号をプロセッサ装置12のCPU83に出力する。CPU83は、入力された検出角度信号に基づいて、被検体内の画像を180°回転させてその表示姿勢を補正し、図13(B)に示すように、観察窓21が鉗子出口23の真上にある状態(仮想的に示すCCD74の天面が上を向いた状態)のときに得られた画像と同じ姿勢にする。
また、術者は、被検体内を観察するとき、操作部17の各アングルノブ28,29を操作することで、湾曲部16bを上下方向及び左右方向に湾曲させて、先端硬質部16aを観察したい部分に向ける。
観察中に患部を発見した場合には、この患部の処置に適した処置具を、鉗子チューブ42に挿通して鉗子出口23から突出させ、患部を処置する。
図14に示すように、内視鏡11を用いて胃の検査を行う場合には、胃の入口である噴門と、胃の出口である幽門のほぼ中間に位置し、上壁面の屈曲部分である胃角を観察する場合が多い。胃角の壁面は、噴門側から挿入される内視鏡11の挿入方向の反対側に位置しているので、胃角を観察したり、把持鉗子を使用して、組織を採取する生検を行う場合には、内視鏡11の先端硬質部16aを最大湾曲角度である約180°程度アップ側に湾曲させる必要がある。図15に示すように、本発明の内視鏡11は、先端硬質部16aが湾曲部16bに対して軸回りに回転するので、鉗子出口を胃角に近付けたり、その反対に胃角から離したりというように、観察対象や処置対象と鉗子出口との相対位置を変化させることができる。このため、これまで観察しにくかったり、処置しにくかったりする部分でも、先端硬質部16aを回転させて鉗子出口23の位置を変更させることにより、観察や処置がしやすい。
観察窓21を洗浄する場合には、送気・送水ボタン30を操作して、送気・送水装置14から供給された空気や洗浄水を、送気・送水チューブ43を介して噴射ノズル25へ送る。送気・送水装置14から供給された空気や洗浄水は、噴射ノズル25から観察窓21に向けて噴射され、観察窓21に付着した汚れが払拭される。
被検体内部を洗浄する場合には、先ず、送液管39をコネクタ32に接続し、送液装置15の電源をオンする。そして、フットスイッチ38を操作(押圧)して送液ポンプ37を作動させる。送液ポンプ37が作動すると、送液タンク35に貯留された洗浄液が、連結管40、送液ポンプ37、送液管39を通ってWJチューブ45に送られる。このWJチューブ45に送られた洗浄液は、WJ出口24から噴射され、被検体内部が洗浄される。
また、先端硬質部16aを回転し、観察窓21に対するWJ出口24の位置を患部の洗浄に適した位置に変えてもよい。この場合、WJ出口24は、患部の洗浄に適した位置に回転されているから、確実に患部を洗浄することができる。
[第2実施形態]
図16〜図18に示す第2実施形態は、先端硬質部91をビス99により固定する。なお、第1実施形態のものと同様の構成部材には同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
先端硬質部91は、先端硬質部本体92と、先端硬質パイプ93とからなる。先端硬質部本体92には、WJ硬質チューブ47及び撮像モジュール73が固定されている。先端硬質パイプ93は、外周面がゴム95により被覆され、先端部には先端キャップ20が取り付けられている。
湾曲部16bの先端部には、先端硬質部91を回転自在に支持する支持リング97が設けられている。この支持リング97と先端硬質パイプ93との間には、ゴムパッキン63が取り付けられている。
先端硬質パイプ93の後端部には、弾性変形するクリック片93aと、支持リング97に支持される支持フック93bと、ビス締め孔93cとが形成されている。クリック片93aは、全周に亘って形成されている。クリック片93aには、組み付け時及び取り外し時の変形を可能にするためのスリット93dが90°ピッチで4個形成されている。ビス締め孔93cは、クリック片93aに30°ピッチで12個形成されている。なお、ビス締め孔93c及びスリット93dの個数は、適宜変更可能である。
先端硬質部91を湾曲部16bに取り付けると、支持フック93bの前面が支持リング97の後面に当接して、先端硬質部91の前後方向が位置決めされるとともに、クリック片93aの外面が支持リング97の内面に当接して、先端硬質部91の径方向が位置決めされる。
ゴム53の先端部には、ビス挿通孔53aが形成されている。支持リング97には、ビス挿通孔97aが形成されている。ビス99を、ビス挿通孔53a、ビス挿通孔97aを介して、12個のビス締め孔93cのうちの所望する1個にビス締めすると、先端硬質部91が所望する位置で固定される。なお、ビス挿通孔53a、ビス挿通孔97a及びビス99の個数は、適宜変更可能である。
なお、上記実施形態では、先端硬質パイプに支持フックを形成し、支持リングで支持フックを支持しているが、支持リングに支持フックを形成し、先端硬質パイプで支持フックを支持するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、クリックストップやビスにより、先端硬質部の回転位置を位置決めしているが、これらを設けずに、ゴムパッキンとの摩擦力により位置決めしてもよい。この場合、手動操作により先端硬質部を回転可能で、先端硬質部や湾曲部への振動では回転しない摩擦力に設定することが好ましい。
さらに、上記実施形態では、手動により先端硬質部を回転させているが、モータやギア等を有する回転機構により、自動で回転させてもよい。この場合、操作部に、回転機構を駆動させる駆動ボタンを設けることが好ましい。
また、操作部に設けた操作ノブの操作に応じて、先端硬質部を回転させる回転機構を設けてもよい。さらには、アングルノブの操作に連動して回転機構を駆動してもよい。
また、上記実施形態では、挿入部に湾曲部を設けているが、湾曲部のない挿入部を有する内視鏡にも、本発明は適用可能である。
また、上記第1実施形態では、回転により先端硬質部の固定を解除しているが、先端硬質部を前後方向にスライド自在に設けるとともに、周知のプッシュロック機構を設け、先端硬質部を押し込むと固定され、この状態からさらに押し込むと固定が解除されるようにしてもよい。
10 電子内視鏡システム
11 内視鏡
12 プロセッサ装置
16 挿入部
16a 先端硬質部
17 操作部
20 先端キャップ
58,93 先端硬質パイプ
58a クリック凸部
58b クリック片
58c,93b 支持フック
61,97 支持リング
61a クリック凹部
65 クリックストップ機構
73 撮像モジュール
74 CCD

Claims (5)

  1. 被検体内に挿入される挿入部と、
    前記挿入部の先端に設けられ、撮影光を入射させるための観察窓と鉗子の先端を突出させるための鉗子出口とが先端面に配置された先端部
    前記挿入部内に設けられた支持リングと、
    を備え
    前記支持リングの内面には、複数のクリック凹部が形成され、
    前記先端部の後端には、変形可能な複数のクリック片が形成され、
    前記複数のクリック片それぞれには、前記支持リングに回転自在に支持されて前記先端部を前記挿入部の軸回りに回転自在にする支持フックと、前記クリック凹部に解除可能に嵌入され、前記先端部を所定の回転位置に固定するクリック凸部とが形成されていることを特徴とする内視鏡。
  2. 前記挿入部は、先端側から順に、前記先端部、前記先端部の向きを変えるための湾曲部、可撓性を有する可撓管部からなり、前記先端部は、前記湾曲部に対して回転することを特徴とする請求項1記載の内視鏡。
  3. 前記先端部の取付部分には、気密性を保持するためのパッキンが設けられていることを特徴とする請求項1または2記載の内視鏡。
  4. 前記先端面には、被検体内に液体を吐出する送液出口が配置されていることを特徴とする請求項1ないし3いずれか1つ記載の内視鏡。
  5. 被検体内に挿入される挿入部と、前記挿入部の先端に設けられ、撮影光を撮像部に入射させるための観察窓と鉗子の先端を突出させるための鉗子出口とが先端面に配置された先端部と、前記挿入部内に設けられた支持リングと、を備えた内視鏡であって、前記支持リングの内面には、複数のクリック凹部が形成され、前記先端部の後端には、変形可能な複数のクリック片が形成され、前記複数のクリック片それぞれには、前記支持リングに回転自在に支持されて前記先端部を前記挿入部の軸回りに回転自在にする支持フックと、前記クリック凹部に解除可能に嵌入され、前記先端部を所定の回転位置に固定するクリック凸部とが形成されている内視鏡と、
    前記先端部の回転位置を検知する回転位置検知手段と、
    前記内視鏡で撮影した画像をモニタに表示するための処理を行うプロセッサ装置であり、前記回転位置検知手段で検知された前記先端部の回転位置に応じて、前記画像の表示姿勢を補正する補正手段を有するプロセッサ装置とからなることを特徴とする電子内視鏡システム。
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