JP2009217627A - 圧力制御と位置制御とを切り換える機能を有する数値制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】圧力制御から位置制御への切り換え時に速度指令値が不連続にならないようにし、切り換え時の機械的ショックが発生することを防止することが可能な圧力制御と位置制御とを切り換える機能を有する数値制御装置を目的とする。
【解決手段】圧力制御から位置制御への切り換えを外部からの指示により行うか、あるいは、切り換え条件に応じて自動的に切り換える機能を有する、圧力制御と位置制御とを切り換えて動作するサーボ制御部20を備えた数値制御装置5において、圧力制御中は、制御軸の現在の実速度に対応するサーボ位置偏差量を前記サーボ制御部20に設定するサーボ位置偏差量設定部15と、圧力制御から位置制御に切り換わった後には、予め設定してある加減速時定数に従って減速停止するのに必要なパルスを加減速処理部14aへ出力するパルス出力部16とを備えた圧力制御と位置制御とを切り換える機能を有する数値制御装置。
【選択図】図3

Description

本発明は、圧力制御と位置制御とを切り換えて実行できる数値制御装置に関する。
プレス機械において、プレス軸により金型に板金を挟み込む際、板金に急激に圧力が加えられることを防止して、板金に加わる圧力の変化を緩和するためにダイクッション制御がなされている。このプレス機械のダイクッション装置は、従来、油圧または空気圧を用い圧力の制御がなされている。プレス軸に設けられた上型が下降して板金に衝突し、その後、ダイクッション装置の制御装置が圧力制御を行う。油圧または空気圧を用いたダイクッション制御では、制御信号を与えてから応答するまでに時間遅れが発生し、板金にプレス開始時の衝撃によるサージ圧力がかからないように制御することは困難であった。
制御対象(モータで駆動される可動部)の圧力制御と位置制御とを切り換えて制御できるようにした数値制御装置の技術がある。例えば、下型とプレス軸に固定された上型で板金(ワーク)を挟み、加圧して板金加工するプレス機械において、上型と下型とで板金(ワーク)を挟む圧力制御にダイクッション装置を用い、このダイクッション装置を制御する制御装置として数値制御装置が用いられている技術がある(特許文献1参照)。
特許文献2に開示される技術は、圧力制御から位置制御への切り換え時に、サーボ制御部を構成する位置ループ制御部で記憶する指令位置と検出位置との差の位置偏差を打ち消す指令を出力するプレス機械のダイクッション制御装置である。
特開平10−202327号公報 特開2006−122944号公報
特許文献1に開示される技術は、クッションストロークの位置制御と電流トルク制御による圧力制御とを切り換えて行うものである。この技術では、ダイクッション装置のクッションパッドとタッチするタッチ点を、ダイクッションパッドを駆動するサーボモータの電流値の変化を検出することにより行う。そのため、位置制御から圧力制御へ切り換えが遅れ、タッチ時のショックを軽減できない問題があった。
背景技術で説明した特許文献2に開示されるダイクッション制御装置では、外部信号等からの指令によって圧力制御から位置制御へ切り換えを行う時、切り換え時の急加速によるショックが発生しないように、サーボ制御部に溜まっている位置偏差を打ち消す指令を出力している。
圧力制御から位置制御への切り換わりを軸移動中に行うと、圧力制御で動作していた時の速度指令と位置制御で動作する時の速度指令の値が不連続となり、圧力制御から位置制御の切り換え時にダイクッションに機械的ショックが発生する(図12、図13を参照)。
そこで本発明は、圧力制御から位置制御への切り換え時に速度指令値が不連続にならないようにし、切り換え時の機械的ショックが発生することを防止することが可能な圧力制御と位置制御とを切り換える機能を有する数値制御装置を目的とする。
本願の請求項1に記載された発明は、圧力制御から位置制御への切り換えを外部からの指示により行うか、あるいは、切り換え条件に応じて自動的に切り換える機能を有する、圧力制御と位置制御とを切り換えて動作するサーボ制御部を備えた数値制御装置において、圧力制御中は、制御軸の現在の実速度に対応するサーボ位置偏差量を前記サーボ制御部に設定するサーボ位置偏差量設定手段と、圧力制御から位置制御に切り換わった後には、予め設定してある加減速時定数に従って減速停止するのに必要なパルスを加減速処理部へ出力するパルス出力手段とを備えた圧力制御と位置制御とを切り換える機能を有する数値制御装置である。
請求項2に記載された発明は、圧力制御から位置制御への切り換えを切り換え条件に応じて自動的に切り換える機能を有するサーボ制御部を備えた数値制御装置において、圧力制御から位置制御への切り換えを外部からの指令により一時的に中断する中断手段と、前記中断手段により中断することで圧力制御中は制御軸の軸速度に対応するサーボ位置偏差を前記サーボ制御部に設定するサーボ位置偏差量設定手段を備えた請求項1に記載の圧力制御と位置制御とを切り換える機能を有する数値制御装置である。
本発明により、圧力制御から位置制御へ切り換わる時の機械的ショックをなくすことが可能となる。
以下、本発明の実施形態について図面と共に説明する。
図1は、圧力制御を行う数値制御装置5を示す図である。数値制御装置5は、制御対象に配置した圧力センサ4からの圧力フィードバックと制御対象を駆動するダイクッション用サーボモータ8の回転位置を検出する位置検出器からの位置フィードバックを取得し、数値制御装置5は、該フィードバックに基づきモータ8を駆動制御する。ここで、数値制御装置5は後述するように、NC制御部10とサーボ制御部20を有する(図3参照)。
図2は、本発明の一実施形態の数値制御装置5が用いられる例のプレス機械におけるダイクッション装置の概要図である。図2に示されるように、数値制御装置5はダイクッション装置のダイクッション部材6を駆動するダイクッション用サーボモータ8の駆動制御を行う。
ここで、図2に示されるプレス機械でのプレス加工動作の概略を説明する。位置決めされたダイクッションの上に板金(ワーク)3を載置した状態で、上型(プレス軸)1が下降する。
(1)プレス軸で制御される上型1が板金(ワーク)3に接触した後に圧力制御となる。
(2)そのまま下死点まで一定の圧力で板金(ワーク)3を把持するために圧力制御で動作する。
(3)上型1が下死点から上昇しても、しばらくの間、板金(ワーク)3を把持するために圧力制御を続ける。
(4)上型1が位置Pを通過したらダイクッション部材6は板金(ワーク)3の把持をやめ(換言すると、圧力制御をやめ)、位置制御に戻り停止する。
(5)その後、ダイクッション部材6は待機地点まで位置制御で移動する。
図2で示されるダイクッションの数値制御装置5のサーボ制御部20(図3参照)は、以下の圧力制御と位置制御との切り換え方式(以下、「切り換え方式1」という)を行う。
a)現在、位置制御の状態の場合、圧力センサ4からの圧力フィードバックの値がプログラム指令により決定する所望圧力を上回ったら、圧力制御へ切り換える。
b)現在、圧力制御の状態の場合、入力信号で指示される圧力/位置制御選択信号が、「圧力制御」から「位置制御」へ切り換わったら、位置制御へ切り換える。
この切り換え方式1を使用してダイクッションの動作を実現するには、(1)の開始時に圧力/位置制御選択信号を「圧力制御」として動作させ、(4)で上型1が位置Pを通過したら圧力/位置制御選択信号を「位置制御」にすればよい。位置Pは、位置センサ7により上型1の位置を検出することによって求めることができる。
このダイクッション動作(4)において、「圧力制御」から「位置制御」へ切り換えたとき、圧力制御で動作していた時の速度指令値と位置制御側でサーボ位置偏差量と位置ループゲインから求まる速度指令値とに連続性がないと、ダイクッション部材6に機械的ショックが発生する(図12、図13を参照)。
この前記の動作において、「圧力制御」中は図4に示される動作を実行することで、圧力制御から位置制御に切り換わった時点での前記速度指令値の連続性があるようにすることが可能である。また、圧力制御から位置制御に切り換わった時点で図5に示される動作を実行することで、位置制御になってから減速停止するまでも機械的ショックなく動作させることが可能である。
また、異なる切り換え方式として、図2で示されるダイクッションの数値制御装置5のサーボ制御部20(図3参照)は、以下の圧力制御と位置制御との切り換え方式(以下、「切り換え方式2」という)を行う。
a’)位置制御から算出される速度指令値と圧力制御から算出される速度指令値の小さい方の速度指令値を採用して動作させる。
b’)上記a’)において、サーボ制御部20の圧力制御から位置制御への切り換わりの判断を、外部入力からの信号により一時的に停止させ、圧力制御を保持させることが可能である。
切り換え方式1と切り換え方式2とでは、本発明の圧力制御から位置制御への切り換えは以下の点で相違する。
1)切り換え方式1では、圧力制御中に圧力/位置制御選択信号を「位置制御」へ切り換えるとすぐにサーボ制御部は位置制御になる。
2)切り換え方式2では、位置制御への切り換わりの判断を信号により一時的に停止しているだけなので、停止を解除したとしても、状況によってはすぐに圧力制御から位置制御へは切り換わらない場合がある。
この場合にも、圧力/位置制御選択信号を使用しての「位置制御」への切り換えを「外
部信号を用いて行っていた位置制御への切り換わりの判断の停止の解除」と置き換えると、以下の理由により同様の効果を得ることが可能である。
理由1:「位置制御への切り換わり判断の停止の解除」を行った時点で、すぐに圧力制御から位置制御へ切り換わった場合、前記実施例と全く同じ動作を行なう。
理由2:「位置制御への切り換わり判断の停止の解除」を行った時点で、すぐには圧力制御から位置制御へ切り換わらなかった場合、切り換え方式2のa’)の方式が圧力制御から位置制御への切り換わり条件となるため、圧力制御から位置制御への切り換え時に速度指令の連続性は保たれる。また、圧力制御から位置制御に切り換わった時点で、図5の動作を実行することで位置制御になってから減速停止するまでも機械的ショックなく動作させることが可能である。
次に、図1の数値制御装置5について、図3を用いてより詳細に説明する。
図3は、本発明の一実施形態の圧力制御と位置制御とを切り換える機能を有する数値制御装置5の機能ブロック図である。
数値制御装置5は、NC制御部10とサーボ制御部20とに大別される。NC制御部は数値制御部である。NC制御部10では、プログラム解析処理部12がNCプログラム11の各ブロックの指令を順次読み出し解析して実行データに変換してブロック処理部13に格納する。
位置・圧力指令分配処理部14では、ブロック処理部13から各ブロック毎の実行データを読み出し、位置指令における移動量の分配処理と指令に応じて加減速処理部14aで加減速処理を実行し、分配周期毎の移動量を位置指令としてサーボ制御部20に出力する。また、圧力指令に対しても、指令された圧力を圧力指令値としてサーボモータ8に出力する。
ブロック終了判断処理部14bは、現在実行中の1ブロックの指令での位置指令の移動量が全てサーボ制御部20に転送されたかを判断し、位置指令の移動量が全て転送されていれば、現在実行中のブロックの処理が終了したことをブロック処理部13に通知する。
換言すると、現在実行中のブロックでの指令の実行が完了したことをブロック完了通知としてブロック処理部13に通知する。ブロック処理部13は、このブロック完了通知信号Seを受けて、次ブロックの指令の実行データを位置・圧力指令分配処理部14に引き渡し、次のブロックが実行される。
サーボ位置偏差量設定部15は、サーボ制御部20が圧力制御中において制御軸の現在の実速度に対応するサーボ偏差量をサーボ制御部20に設定する。また、パルス出力部16は、予め設定している加減速時定数に従って減速停止するのに必要なパルスを加減速処理部14aへ出力する。サーボ位置偏差量設定部15及びパルス出力部16は、図4、図5に示されるアルゴリズムを実行することにより、サーボ位置偏差量、パルス量を算出する。
サーボ制御部20は、位置ループ制御部を構成するエラーカウンタ21a、ポジションゲインKpの部22、選択器23、速度制御部24、電流制御部25、圧力制御部を構成する比較器21b、フォースゲイン部26を備えている。
NC制御部10から指令された位置指令とサーボモータ等に設置された位置・速度検出器からの位置フィードバックF1とにより位置偏差をエラーカウンタ21aで算出し、該位置偏差にポジションゲインKpを乗じて、位置制御による速度指令Aを求める。
また、NC制御部10から出力される圧力指令と圧力センサ4からの圧力フィードバックF2とにより圧力偏差を比較器21bで求め、該圧力偏差にフォースゲインを乗じて圧力制御による速度指令Bを求める。
選択器23には、圧力指令、圧力/位置制御選択信号S2、及び、圧力フィードバックF2が入力され、これらの入力信号に基づいて選択器23は速度指令A、速度指令Bのいずれか一方の速度指令を選択する。また、選択器23はNC制御部10の位置・圧力指令分配処理部14へ、圧力/位置制御選択結果信号S1を出力する。
位置フィードバックF1は、NC制御部10にも入力され、制御軸の実速度の算出に用いられる。入力する位置フィードバックF1としては、位置情報から速度情報を微分演算により求めることが可能であるので、図示しない位置・速度検出器からの位置情報または速度情報いずれでもよい。
なお、図示は省略するが、速度制御部24、電流制御部25は、通常のサーボ制御と同様に速度、電流フィードバックによる制御を行っている。
図4は、本発明のNC制御部10が実行するアルゴリズムを示すフローチャートである(その1)。以下、各ステップに従って説明する。
圧力/位置制御選択信号S2は、「圧力制御」を選択しているか否か判断し(ステップS100)、圧力制御を選択している場合にはステップS101へ移行し、圧力制御を選択していない場合には終了する。
ステップS100で圧力制御を選択していると判断されると、次に、サーボ制御部20が圧力の制御中であるか否かを判断し(ステップS101)、圧力制御中である場合にはステップS102へ移行し、圧力制御中ではない場合には終了する。
ステップS101で圧力制御中であると判断されると、次に、自軸の実速度に見合う位置偏差量(ERROR_v)を算出し(ステップS102)、サーボ制御部20へ出力するパルス(PULSE)を算出し(ステップS103)、算出して得られた該パルス(PUSLE)をサーボ制御部20へ指令する(ステップS104)。そして、flagに1をセットする(ステップS105)。flagは、ステップS102からステップS104までの処理を実行したことを、図5で示す処理へ通知するためのフラグである。
そして、ステップS105でフラグをセットした後、終了する。
なお、ステップS102での位置偏差量(ERROR_v)の算出は、
ERROR_v = V/L (数式1)
により算出する。ここでは、現在の実速度をV、位置ループゲインをLとしている。
また、ステップS103でのパルス(PULSE)の算出は、
PULSE = ERROR_v − ERROR (数式2)
により算出する。ここでは、ERRORは、サーボ制御部20のエラーカウンタ21aに現在溜まっている位置偏差量としている。
図4に示されるアルゴリズムのフローチャートの処理を制御周期毎に繰り返すことにより、ステップS100とステップS101とが満足される状態では、サーボ制御部20(図3参照)は常に現在の自軸の実速度に見合ったサーボ位置偏差量が溜まっていることになる。このことは、換言すれば、この状態では、位置制御動作時にサーボ位置偏差量とループゲインから算出される速度指令値と、自軸の実速度がほぼ一致していることを意味する。これにより、圧力制御から位置制御へいつ切り換わっても、速度指令値の連続性が失われることがない。
図5は、本発明のNC制御部10が実行するアルゴリズムを示すフローチャートである(その2)。以下、各ステップに従って説明する。
サーボ制御部20が圧力制御から位置制御に切り換わったか否か判断し(ステップS200)、切り換わった場合にはステップS201へ移行し、切り換わっていない場合には終了する。
ステップS200で圧力制御から位置制御に切り換わったと判断されると、次に、フラグ(flag)が1であるか否か判断し(ステップS201)、フラグ(flag)が1である場合にはステップS202へ移行し、フラグ(flag)が1でない場合には終了する。
ステップS201でフラグ(flag)が1であると判断されると、自軸の実速度から減速するのに必要なパルスを算出し、NC制御部10の加減速処理部14aへ該パルスを渡す。そして、フラグ(flag)を0に戻し(ステップS203)、終了する。
ここで、現在の自軸の実速度から減速するのに必要なパルスの計算は加減速のタイプにより異なる。例えば、現在の速度から所定の時間で直線形加減速により減速停止させるタイプを指定した場合、次の計算式で必要なパルスの数を算出できる。
減速するのに必要なパルス = 0.5*f* t (f:自軸の実速度)
ここで、図5に示されるアルゴリズムによるダイクッション動作の効果について説明する。図6及び図7は図5に示されるアルゴリズムの動作を行わなかった場合を示し、図8、図9及び図10は図5に示されるアルゴリズムの動作を行った場合を示している。
図6では圧力制御から位置制御に切り換わった後は、位置ループゲイン(図3ではKp)による停止動作を行うことを示している。図7に示されるように、速度変化は連続的にはなるが、自軸の実速度が大きい場合、急減速による停止となり機械的ショックが発生する。
一方、図8では、圧力制御から位置制御に切り換わった時点で、NC制御部10の加減速処理部に灰色部分全体(加減速処理部が出力するパルス)のパルスを渡すことで、加減速処理部は、時々刻々と減速するようなパルス出力をサーボ制御部20へ渡すことになる。これにより、図9に示されるように、なだらかな減速を行うことができ、圧力制御から位置制御に切り換わった後の停止動作を滑らかに行うことが可能となり、ダイクッションでの機械的ショックの発生を防止できる。図10に示される図5のアルゴリズムの動作を行った場合のダイクッションの速度と、図13に示される従来技術を用いた動作を行うダイクッションの速度とを比較すると、本発明を採用することにより圧力制御から位置制御に切り換わる時点での急激な速度変化が生じないことが容易に理解できる。
次に、本発明の数値制御装置5が実行するプログラムの一例をもとに圧力制御から位置制御への切り換え動作を説明する。
図11は、本発明の数値制御装置が実行するダイクッションプログラムの一例である。「O0001」はプログラム番号、「N1〜N5」はシーケンス番号、「G100」は圧力指令、「X0」は圧力制御の対象としている軸をX軸に指定する指令、「Q□□」は圧力指令値、「G101」は図4及び図5に示されるアルゴリズムの動作を行う指令である。「G04」はドウェルを表す指令であって、プログラムされた時間または決められた時間だけ、次のブロックの実行を遅らせるモードである。そして、「P□□□」はドウェルさせる時間を指令する指令値である。「G90」はアブソリュート指令であって、ブロック内の座標値をアブソリュート量として与える指令である。「G01」は直線補間の指令であって、制御軸の直線移動を表す指令である。「X□□」は座標値を表す。「F□□」は送り速度である。「M30」はプログラムエンドの指令である。
数値制御装置5でプログラムO0001を実行する。なお、別途信号で入力される圧力/位置制御選択信号S2は、「圧力制御」を選択しているものとする。図2の例では、位置センサ7の出力信号の有無で判断することができる。
数値制御装置5のNC制御部10はブロックN1を実行すると、圧力指令値をサーボ制御部20へ送る。X0で圧力制御の対象としている軸をX軸に指定している。圧力指令値は「Q100」である。100は100メガパスカルを意味する。
ブロックN2では、コード「G101」の指令により、一旦圧力制御になった後、位置制御に戻るまでの間、実行が継続される。ダイクッションでの動作の場合、このブロックN2を実行中に、上型1が下降してダイクッションに衝突することで圧力が上昇する。そして、ブロックN1で指令された圧力指令Q100の指令値を超えると、サーボ制御部20は位置制御から圧力制御へ切り換わり、図4で示される処理が位置制御に戻るまで繰り返し実行される。
上型1はそのまま下死点まで下降し、ダイクッション部材6も板金(ワーク)3を把持しながら圧力制御で下降する。下死点を通過し、上型1が所定の位置を通過すると、信号で入力される圧力/位置制御選択信号S2は、「位置制御」を選択する。この選択信号がサーボ制御部20へ伝達されると、サーボ制御部20は位置制御となる。その結果、NC制御部10は、図5に示される処理を実行する。
シーケンス番号N3のブロックN3は、減速停止してから1000ミリ秒待つ命令である。ブロックN2が終了し、NC制御部10の加減速処理部14aで減速が開始すると、板金(ワーク)3を把持したダイクッション部材6は上型1から離れ、機械的なショックが発生することなく減速停止する。そして、ダイクッション部材6が停止して1000ミリ秒(1秒)後、ブロックN4の実行が開始され、Fで指令した速度1000mm/分で待機位置であるX100までダイクッション部材6は移動する。そして、「M30」の指令によりプログラム[O0001]が終了する。
圧力制御を行う数値制御装置を示す図である。 本発明の一実施形態の数値制御装置が用いられる例のプレス機械におけるダイクッション装置の概要図である。 本発明の一実施形態の圧力制御と位置制御とを切り換える機能を有する数値制御装置の機能ブロック図である。 本発明のNC制御部が実行するアルゴリズムを示すフローチャートである(その1)。 本発明のNC制御部が実行するアルゴリズムを示すフローチャートである(その2)。 ループゲインのみで停止動作させた場合の速度指令の一例である(その1)。 ループゲインのみで停止動作させた場合の速度指令の一例である(その2)。 NC制御部の加減速処理部から減速パルスを出力した場合の速度指令の一例である(その1)。 NC制御部の加減速処理部から減速パルスを出力した場合の速度指令の一例である(その2)。 本発明によるダイクッションの動作を示す図である。 本発明の数値制御装置が実行するダイクッションプログラムの一例である。 従来技術のダイクッション動作制御での速度指令と経過時間との関係を示す図である。 従来技術のダイクッション動作制御でのダイクッション位置とダイクッション速度との関係を示す図である。
符号の説明
1 上型(プレス軸)
2 下型
3 板金(ワーク)
4 圧力センサ
5 数値制御装置(ダイクッション用制御装置)
6 ダイクッション部材
7 位置センサ
8 ダイクッション用サーボモータ
10 数値制御部(NC制御部)
14 位置・圧力指令分配処理部
14a 加減速処理部
14b ブロック終了判断処理部
15 サーボ位置偏差量設定部
16 パルス出力部
20 サーボ制御部
21a エラーカウンタ
21b 比較器
30 シーケンス制御部
F1 位置フィードバック
F2 圧力フィードバック
S1 圧力/位置制御選択結果信号
S2 圧力/位置制御選択信号
Se ブロック完了通知信号

Claims (2)

  1. 圧力制御から位置制御への切り換えを外部からの指示により行うか、あるいは、切り換え条件に応じて自動的に切り換える機能を有する、圧力制御と位置制御とを切り換えて動作するサーボ制御部を備えた数値制御装置において、
    圧力制御中は、制御軸の現在の実速度に対応するサーボ位置偏差量を前記サーボ制御部に設定するサーボ位置偏差量設定手段と、
    圧力制御から位置制御に切り換わった後には、予め設定してある加減速時定数に従って減速停止するのに必要なパルスを加減速処理部へ出力するパルス出力手段と、
    を備えた圧力制御と位置制御とを切り換える機能を有する数値制御装置。
  2. 圧力制御から位置制御への切り換えを切り換え条件に応じて自動的に切り換える機能を有するサーボ制御部を備えた数値制御装置において、
    圧力制御から位置制御への切り換えを外部からの指令により一時的に中断する中断手段と、
    前記中断手段により中断することで圧力制御中は制御軸の軸速度に対応するサーボ位置偏差を前記サーボ制御部に設定するサーボ位置偏差量設定手段を備えた請求項1に記載の圧力制御と位置制御とを切り換える機能を有する数値制御装置。
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