JP2009217311A - 印刷用紙回収機 - Google Patents
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Abstract
【課題】回収対象用紙(純正の専用紙)の回収と、その印刷用紙の購入に対する経済的な負担軽減とに好適な、従来にない印刷用紙回収機を提供する。
【解決手段】用紙受入口4に差し入れられた印刷用紙につき、情報読取手段により、回収対象用紙固有の用紙識別情報を読み取る。そして、前記回収対象用紙固有の用紙識別情報を読みることができた回収対象用紙であれば、用紙回収保存手段により、その印刷用紙を回収して保存する。また、ポイント発行手段により、少なくとも用紙購入に充当可能なポイントを発行して用紙購入代金の何割かをポイントでユーザーに還元する。
【選択図】図1
【解決手段】用紙受入口4に差し入れられた印刷用紙につき、情報読取手段により、回収対象用紙固有の用紙識別情報を読み取る。そして、前記回収対象用紙固有の用紙識別情報を読みることができた回収対象用紙であれば、用紙回収保存手段により、その印刷用紙を回収して保存する。また、ポイント発行手段により、少なくとも用紙購入に充当可能なポイントを発行して用紙購入代金の何割かをポイントでユーザーに還元する。
【選択図】図1
Description
本発明は、インクジェットプリンタの使用済みの回収対象用紙を回収する従来にない印刷用紙回収機に関する。
従来、インクジェットプリンタの印刷用紙として、写真専用紙、ハガキ用紙等の用途に応じた純正の専用紙がプリンタメーカーから提供されている。また、デジタルカメラの普及等に基づき、インクジェットプリンタには、フォトプリンタと呼ばれる主に前記写真専用紙の印刷に特化した写真印刷専用のものもある。
ところで、インクジェットプリンタで印刷する場合、印刷条件の設定ミス等により印刷に失敗することがある。また、インクジェットプリンタにおいては、ノズルチェックのためにノズルチェックパターンの印刷が必要になる(例えば、特許文献1参照)。
前記のように印刷に失敗したり、ノズルチェックパターンを印刷することは、プリンタのユーザーにとっては印刷用紙の無駄な消費に等しい。
印刷用紙のこのような無駄な消費は従来はすべてユーザーが負担しているが、とくに前記写真専用紙等の純正の専用紙は高価であるので、このような専用紙の無駄な消費は、ユーザーの経済的負担が大きく、これがフォトプリンタ等のインクジェットプリンタのイメージダウンにつながるおそれがある。
また、ノズルチェックパターンの印刷に純正の専用紙を使う必要があるフォトプリンタ等の場合、ユーザーが安価な普通紙をノズルチェックパターンの印刷に代用することが考えられるが、そのようなことをすると、プリンタに紙ジャムなどのトラブルが生じるおそれがある。また、紙粉の発生によりプリンタが故障等するおそれもある。
一方、印刷失敗やノズルチェックパターンの印刷のようなユーザーとっては必要のない印刷が行われた印刷用紙を回収して再利用することができれば、環境保護等にも貢献できるが、そのような回収システムは存在しない。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、印刷失敗やノズルチェックパターンの印刷のようなユーザーにとっては無駄な消費に等しい印刷が行われた回収対象用紙(純正の専用紙)の回収と、ユーザーの印刷用紙の購入に対する経済的な負担軽減とに好適な、従来にない印刷用紙回収機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、インクジェットプリンタの印刷用紙の受入口と、前記受入口に差し入れられた印刷用紙から回収対象用紙固有の用紙識別情報を読み取る情報読取手段と、前記情報読取手段により前記回収対象用紙固有の用紙識別情報が読み取られた印刷用紙を回収して保存する用紙回収保存手段と、前記情報読取手段により前記回収対象用紙固有の用紙識別情報が読み取られた印刷用紙に対して少なくとも用紙購入に充当可能なポイントを発行するポイント発行手段とを備えた印刷用紙回収機を提供する。
この印刷用紙回収機は印刷用紙の販売店やコンビニエンスストア等に設置される。そして、印刷失敗やノズルチェックパターンの印刷のようなユーザーとっては無駄な消費に等しい印刷が行われた回収対象用紙を印刷用紙回収機の受入口に差し入れると、その情報読取手段により、差し入れられた印刷用紙から回収対象用紙固有の用紙識別情報が読みとられる。
さらに、用紙識別情報が読みとられた回収対象用紙であれば、用紙回収保存手段により、その印刷用紙が回収されて保存される。また、ポイント発行手段により、少なくとも用紙購入に充当可能なポイントが発行される。
したがって、印刷失敗やノズルチェックパターンの印刷のようなユーザーとっては無駄な消費に等しい印刷が行われた回収対象用紙を回収するとともに、その用紙購入代金の何割かをポイントでユーザーに還元して用紙購入に対する経済的な負担を軽減することができる。さらに、紙ジャム等の故障を誘発することもない。その結果、インクジェットプリンタの評価を高めることができる。加えて、回収された印刷用紙を再利用することにより、環境保護等にも貢献ができる。
前記回収対象用紙固有の用紙識別情報は、印刷用紙の裏面に印刷された情報であることが好ましい。
この場合、純正の専用紙の裏面に印刷されたプリンタメーカーのロゴマーク等によって回収対象用紙固有の用紙識別情報を形成することができ、容易に本発明を実施することができる。
また、前記ポイント発行手段が発行するポイントは、印刷用紙の用紙サイズに応じて異なることが好ましい。
この場合、純正の専用紙は用紙サイズによって販売価格が異なることから、ポイント発行手段により、印刷用紙の用紙サイズに応じて異なるポイントを発行することにより、用紙サイズに応じた公平なポイントの発行が行える。
つぎに、本発明の印刷用紙回収機は、前記情報読取手段により前記回収対象用紙固有の用紙識別情報が読み取られない回収対象外の印刷用紙に対して用紙回収の可否の選択画面を表示する表示部と、前記選択画面の表示に基づく用紙回収可の選択により前記回収対象外の印刷用紙を前記用紙回収保存手段に保存させる回収制御手段と、前記選択画面からの用紙回収不可の選択により前記回収対象外の印刷用紙を排出して返却する排出口とを更に備える。
この場合、回収対象用紙以外の印刷用紙が差し入れられたときに、表示部に回収してもよいか否かの選択画面を表示し、この選択画面の表示に基づいて用紙回収可が選択されると、その用紙も用紙回収保存手段が回収して保存することができる。一方、前記選択画面の表示に基づき用紙回収不可が選択されると、排出口からその印刷用紙が排出されてユーザーに返却される。
したがって、回収対象用紙以外の印刷用紙についても、そのユーザーの意思を優先して積極的に回収することができ、印刷用紙の再利用による環境保護等に一層貢献できる。
本発明の一実施形態について、図1〜図4を参照して詳述する。図1は本実施形態の印刷用紙回収機1の外観を示す斜視図である。図2は印刷用紙回収機1の回路ブロック図、図3はその動作説明のフローチャートである。図4は印刷用紙回収機1を用いた印刷用紙回収方法の模式図である。
(印刷用紙回収機1の構成)
まず、印刷用紙回収機1の構成について、図1、図2を参照して説明する。
まず、印刷用紙回収機1の構成について、図1、図2を参照して説明する。
印刷用紙回収機1は、少なくとも回収対象の回収対象用紙(写真用紙等の純正の専用紙)を回収してポイントを発行する構成であればよいが、本実施形態の場合、併せて、使用済みのインクカートリッジを回収してポイントを発行する手段も備える。
そして、印刷用紙回収機1は図1に示すように形成され、箱体状の自立型スタンドケース2は、例えば上部の傾斜した前面2aに表示・操作パネル部3を有する。この表示・操作パネル部3は上部に例えば液晶ディスプレイの表示部3aが設けられ、下部に複数個の操作ボタン3bが配設されている。表示部3aが本発明の表示部を形成する。
さらに、前記自立型スタンドケース2の下部の前面2bは、その中央部に上から順に印刷用紙が例えば裏面を上にして差し入れられる用紙受入口4、用紙排出口5が設けられている。前面2bの右側にはポイントカード挿入口6が設けられ、左側には上から順にカートリッジ投入口7、カートリッジ排出口8が設けられている。なお、用紙受入口4が本発明の受入口を形成し、用紙排出口5が本発明の排出口を形成する。
ポイントカード挿入口6は、書き換え可能な例えば磁気カードタイプ又はICカードタイプのポイントカードが出し入れ自在に挿入される。さらに、カートリッジ投入口7は使用済みのインクカートリッジの投入口であり、カートリッジ排出口8は投入された回収対象外のインクカートリッジの排出口である。
つきに、自立型スタンドケース2の内部の回路ブロックは、概略、図2に示すように構成される。同図において、9は後述する各種のプログラムを実行するCPU、10はROMであり、CPU9が実行する印刷用紙及びインクカートリッジの回収処理、ポイント発行処理のプログラムを保持する。11はCPU9の各種の処理に用いられるRAMである。
12はCPU9の制御にしたがって表示部3aに各種メッセージ等を表示させる表示処理部、13は各操作ボタン3bの入力インターフェースを形成する操作受付部である。
14は用紙情報読取・判別部であり、CPU9により動作制御され、用紙受入口4に差し入れられた印刷用紙から回収対象用紙固有の用紙識別情報を読み取り、用紙受入口4に差し入れられた印刷用紙が回収対象用紙か否かを判別する。15は印刷用紙の回収処理部であり、用紙受入口4に差し入れられた回収対象用紙等の回収すべき印刷用紙を自立型スタンドケース2内の用紙回収容器(トレイ等)に送って回収・保存する。16は用紙受入口4に差し入れられた回収対象外の用紙を用紙排出口5に排出して返却する用紙排出処理部である。
17はカートリッジ情報読取・判別部であり、CPU9により動作制御され、カートリッジ投入口7に差し入れられたインクカートリッジから回収対象カートリッジ固有のカートリッジ識別情報を読み取り、カートリッジ投入口7に投入されたインクカートリッジが回収対象カートリッジか否かを判別する。18はインクカートリッジの回収処理部であり、カートリッジ投入口7に投入された回収対象カートリッジを自立型スタンドケース2内のカートリッジ回収容器に送って回収・保存する。19はカートリッジ投入口7に投入された回収対象外のインクカートリッジをカートリッジ排出口8に排出するカートリッジ排出処理部である。
20はポイントカード書込/読出処理部であり、CPU9の制御により、ポイントカード挿入口6に挿入されたポイントカードの記録の読み出し、書込み(書き替え)を行う。21は通信処理部であり、例えば、回収対象用紙の製造販売元であるプリンタメーカーのウエブサイトにアクセスし、プリンタメーカーのデータベースとポイントの情報をやりとりする。
そして、CPU9及び用紙情報読取・判別部14が本発明の情報読取手段を形成し、CPU9及び用紙回収処理部15が本発明の用紙回収保存手段及び回収制御手段を形成し、CPU9及びポイントカード書込/読出処理部20が本発明のポイント発行手段を形成する。
ところで、本実施形態においては、いわゆるL版からA3までの純正の写真用紙を回収対象用紙とする。また、前記回収対象用紙固有の用紙識別情報は、印刷用紙の裏面に印刷された情報である。この情報は、例えば純正の専用紙の裏面に印刷されているプリンタメーカーのロゴマーク又は製造情報のバーコードである。このようにすることによって、用紙側の変更をほとんど不要にして容易に実施できる利点がある。
そして、用紙情報読取・判別部14は、前記回収対象用紙固有の用紙識別情報がロゴマークの場合、用紙受入口4に差し入れられた印刷用紙の裏面を例えばCMOSICのカメラにより撮影し、周知のパターン認識の画像処理により、撮影画像に予め記憶した前記ロゴマークを読み取って前記回収対象用紙固有の用紙識別情報が印刷されているか否かを判別する。また、前記回収対象用紙固有の用紙識別情報がバーコードの場合、赤外線の発光部と受光部で構成される周知のバーコード読み取り器により用紙受入口4に差し入れられた印刷用紙の裏面のバーコードを読み取り、そのバーコードの製造者名や用紙種類等から前記回収対象用紙固有の用紙識別情報が印刷されているか否かを判別する。
なお、本実施形態の場合、印刷用紙の用紙サイズに応じて異なるポイントを発行するため、用紙情報読取・判別部14は、撮影画像サイズ又はバーコードの用紙サイズ情報から、用紙受入口4に差し入れられた印刷用紙の用紙サイズも判別する。
そして、用紙回収処理部15は、用紙情報読取・判別部14が判別した用紙サイズの別に、回収対象用紙等を前記用紙回収容器に回収して保存する。なお、この用紙回収容器は満杯になる前に後述のカートリッジ回収容器とともに回収されて取り替えられる。
つぎに、印刷用紙回収機1が回収可能なインクカートリッジは、インクジェットプリンタのいわゆる一体型カートリッジ及び各色別の個別カートリッジであり、回収対象カートリッジ固有のカートリッジ識別情報は、例えば純正のそれらのカートリッジのICチップ(CSIC)又は無線タグの情報である。
そして、カートリッジ情報読取・判別部17は、前記ICチップの差し込み端子部又は前記無線タグとの通信部を有し、前記ICチップから読み出した情報又は前記無線タグから受信した情報に基づき、カートリッジ投入口7に投入されたインクカートリッジが回収対象カートリッジ(純正のインクカートリッジ)か否かを判別する。また、カートリッジ回収処理部18は、回収対象カートリッジをカートリッジ回収容器に回収して保存する。
つぎに、用紙情報読取・判別処理部14により前記回収対象用紙固有の用紙識別情報が読み取られない回収対象用紙外の印刷用紙については、表示処理部12の表示制御により、表示部3aに、例えば「純正用紙ではありません。回収しますか?YES/NO」という回収可否の選択画面を表示し、この選択画面から所定の操作ボタン3bを操作して回収可が選択されたときには、その回収対象外の印刷用紙を用紙回収処理部18が回収し、回収不許可が選択されたときには、その印刷用紙を用紙排出口5から排出する。
つぎに、ポイントカード書込/読出部20は、前記回収対象用紙固有の用紙識別情報が読み取られた印刷用紙に対して少なくとも用紙購入に充当可能なポイントを発行し、前記回収対象カートリッジ固有のカートリッジ識別情報が読み取られたインクカートリッジに対しても同様のポイントを発行する。
そして、印刷用紙に対して発行するポイントは、用紙サイズに関わらず一定数であってもよいが、用紙サイズに応じてポイントを公平に発行するため、本実施形態においては、例えば、つぎの表1に示すように、L、4×6、2L、A4、A3の用紙サイズ別に発行ポイントを異ならせる。なお、表1にはインクカートリッジに対する発行ポイント数も併せて示している。また、ポイントは、ポイントカードに記録して蓄積保存され、例えば1ポイント=1円の換算で、純正の印刷用紙またはインクカートリッジの購入に充当される。
ところで、発行されたポイントは、厳正に管理するため、本実施形態においては、用紙回収機1では使えないものとし、プリンタメーカのウエブサイトからの印刷用紙やインクカートリッジの購入に限って使用される。
そのため、通信処理部21は、用紙回収機1のポイントカード挿入口6にポイントカードが挿入されると、自動的にプリンタメーカーのウエブサイトにアクセスし、そのデータベースに記録されているユーザー別の最新のポイントを読み出し、ポイントカードのポイントを前記データベースから読み出したポイントに書き替える。つぎに、ポイントが発行されてポイントカードのポイントが書き替えられると、そのポイントを最新のポイントとして前記データベースに送り、このデータベースの記録を書き替えて更新する。なお、ポイントの照会が選択されたときは、通信処理部21によって前記データベースの最新のポイントが読み出され、表示部3aに表示されるとともに、ポイントカードのポイントが前記データベースから読み出した最新のポイントに書き替えられる。
(印刷用紙回収機1の動作)
つぎに、以上のように構成された印刷用紙回収機1の用紙回収動作について、図3を参照して説明する。
つぎに、以上のように構成された印刷用紙回収機1の用紙回収動作について、図3を参照して説明する。
まず、待機中の印刷用紙回収機1は表示処理部12の表示処理に基づき、表示部3aに回収対象用紙及び回収対象カートリッジの回収及びポイント発行のメッセージが表示される。
そして、印刷用紙が用紙受入口4に差し入れられると、その印刷用紙の差し込みがオートローディング機構によって検出され(図3のステップS1)、差し込まれた印刷用紙は、自立型スタンドケース2内に取り込まれて用紙情報読取・判別部14に送られる。
用紙情報読取・判別部14は、印刷用紙の裏面のロゴマーク又はバーコードを読み取り、その用紙が回収対象用紙か否かを判別し、併せて、用紙サイズ等も判別する(図3のステップS2)。
そして、用紙受入口4に差し入れられた印刷用紙が、回収対象用紙(純正の写真用紙)であれば、図3のステップS2からステップS3を介してステップS4に移行し、ポイントカード書込/読出処理部20により、用紙サイズに応じたポイントを計算する。
このとき、ポイントカード書込/読出処理部20は、ポイントカード挿入口6に差し込まれたポイントカードの情報(プリンタメーカーのデータベースに記録されている最新のポイントに書き替えられた情報)を読み取る。つぎに、読み取ったポイントカードのポイントに新たに計算したポイントを加算し、ポイントカードのポイントを加算結果の最新のポイントに書き替え、印刷失敗やノズルチェックパターンの印刷のようなユーザーとっては無駄な消費に等しい印刷が行われた純正の写真用紙に対してポイントを発行する。なお、加算結果のポイントは通信処理部21からプリンタメーカーのデータベースに送られ、該データベースの記録も同時に更新される。
さらに、図3のステップS5に移行し、用紙回収処理部18によりその印刷用紙を回収し、用紙サイズ別に用紙回収容器に回収して保存し、一連の回収処理を終了してステップS1にもどる。
一方、図3のステップ2において、用紙受入口4に差し入れられた印刷用紙が、回収対象用紙でなければ、ステップS2からステップS3を介してステップS6に移行し、表示部3aに回収可否の選択画面を表示する。
そして、所定の操作ボタン3bの操作によって回収可が選択されると、図3のステップS6からステップS7を介してステップS5に移行し、用紙回収処理部18により、その印刷用紙も用紙サイズ別に用紙回収容器に回収して保存する。回収不可が選択されると、前記ステップS6からステップS7を介してステップS8に移行し、その印刷用紙を用紙排出口5から排出する。
なお、印刷用紙回収機1では失敗印刷であるか否か等の判断は行えない。そして、印刷用紙回収機1に印刷用紙を差し入れるか否かはユーザーの自由である。したがって、実際には、成功印刷の印刷用紙であってもユーザーが不要と判断して用紙回収機1に差し入れた純正の写真用紙については回収されてポイントが発行されることになる。そして、本発明においては、要するにユーザーが保存しておきたいと思う写真等以外を印刷した使用済みの写真用紙等の純正の専用紙は、全てユーザーにとっては無駄な印刷が行われた用紙であり、回収対象用紙として回収する。
(印刷用紙回収機1を用いた印刷用紙回収方法)
つぎに、印刷用紙回収機1を用いた印刷用紙回収方法の具体例について、図4を参照して説明する。
つぎに、印刷用紙回収機1を用いた印刷用紙回収方法の具体例について、図4を参照して説明する。
印刷用紙回収機1は印刷用紙の販売店やコンビニエンスストア等に設置される。そして、図4に示すようにユーザーαが使用済みの回収対象用紙(純正の写真用紙)を店頭に持参して印刷用紙回収機1に差し入れると、印刷用紙回収機1はその用紙を回収してポイントを発行する。同時に、発行したポイントの情報をプリンタメーカーβのデータベースに送り、プこのデータベースにユーザー別に現在の有効なポイントを保持する。
さらに、印刷用紙回収機1の用紙回収容器に回収して保存された用紙はプリンタメーカーβを通してリサイクル業者γに渡され、再生紙として再利用される。その際、一旦回収された回収対象用紙に対してポイントが二重に発行されりしないようにするため、例えば、プリンターメーカーβにおいて、回収した用紙を裁断したり、ロゴマークやバーコードを塗りつぶす等の対策が施される。なお、このような対策を省くため、回収対象用紙の裏面にロゴマークやバーコード等を回収時に自動的に塗りつぶす等するようにしてもよい。
つぎに、ポイントカードのポイントは、プリンタメーカーのウエブサイトに印刷用紙やインクカートリッジを注文して購入するときに、その購入代金の支払いに使用される。また、注文された印刷用紙やインクカートリッジは郵便等によってユーザーに配達される。
なお、前記ウエブサイトからの購入によってプリンタメーカーβのデータベースに記録されている当該ユーザーのポイント(残数)が使用した分だけ減る。そして、ユーザーαが印刷用紙回収機1にポイントカードを差し入れて、ポイントの照会や新たな回収対象用紙の回収を行うと、前記データベースから印刷用紙回収機1にユーザーαの現在のポイントの情報が送られ、ポイントカードのポイントが送られてきたポイントに自動的に書き替えられ、その後に用紙回収に伴う新たなポイントへの書き替え等が行われる。
以上説明したように、本実施形態の印刷用紙回収機1によると、印刷失敗やノズルチェックパターンの印刷のようなユーザーとっては無駄な消費に等しい印刷が行われた回収対象用紙(純正の写真用紙)を回収するるとともに、その用紙購入代金の何割かをポイントでユーザーに還元して用紙購入に対する経済的な負担を軽減することができる。さらに、紙ジャム等の故障を誘発することもない。その結果、インクジェットプリンタの評価を高めることができる。加えて、回収された印刷用紙を再利用することにより、環境保護等にも貢献ができる。
しかも、回収対象用紙以外の印刷用紙が差し入れられたときには、表示部3aに回収してもよいか否かの選択画面を表示し、この選択画面の表示に基づいて用紙回収可が選択されたときは、その用紙も回収して保存することができる。また、前記選択画面の表示に基づき用紙回収不可が選択されたときは、用紙排出口5からその印刷用紙を排出して返却する。そのため、回収対象用紙(純正の写真用紙)以外の印刷用紙についても、そのユーザーの意思を優先して積極的に回収することができ、印刷用紙の再利用による環境保護等に一層貢献できる。
さらに、カートリッジ投入口7に投入された回収対象のインクカートリッジについても、回収するるとともに、その購入代金の何割かをポイントでユーザーに還元して経済的な負担を軽減することができる。その結果、インクジェットプリンタの評価を一層高めることができる。
本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能である。
例えば、前記回収対象用紙固有の用紙識別情報は、印刷用紙に貼り付けたり漉きんだりした無線タグの情報であってもよい。この場合、印刷用紙回収機1の無線タグリーダーにより無線タグに書き込まれている情報を読み込んで判断すればよい。さらに、前記回収対象用紙固有の用紙識別情報は、用紙裏面のロゴマークやバーコード、前記無線タグの情報に限るものではないのは勿論である。
つぎに、用紙回収に対するポイントの発行数や、ポイントの換算レート等は、適当に定めればよく、実施形態のものに限られない。また、回収対象用紙の用紙サイズや用紙種類も等も、実施形態のものに限られるものではない。
つぎに、印刷用紙回収機1の外観構成や内部の回路構成等は実施形態の構成でなくてもよく、どのような外観や回路構成であってもよく、例えば、回収対象用紙固有の用紙識別情報が読み取られない回収対象用紙外の印刷用紙について、回収可否の選択画面を表示して回収の可否を選択する構成を省き、無条件に用紙排出口5から排出するようにしてもよい。また、印刷用紙回収機1は、印刷用紙の回収専用機であってもよく、どのような場所に設置してもよい。
そして、本発明は、フォトプリンタ等のインクジェットプリンタの種々の印刷用紙の回収に適用することができる。
3a…表示部、4…用紙受入口、5…用紙排出口、6…ポイントカード挿入口、9…CPU、14…用紙情報読取・判別部、15…用紙回収処理部、20…ポイントカード書込/読出処理部
Claims (4)
- インクジェットプリンタの印刷用紙の受入口と、
前記受入口に差し入れられた印刷用紙から回収対象用紙固有の用紙識別情報を読み取る情報読取手段と、
前記情報読取手段により前記回収対象用紙固有の用紙識別情報が読み取られた印刷用紙を回収して保存する用紙回収保存手段と、
前記情報読取手段により前記回収対象用紙固有の用紙識別情報が読み取られた印刷用紙に対して少なくとも用紙購入に充当可能なポイントを発行するポイント発行手段とを備えた印刷用紙回収機。 - 前記回収対象用紙固有の用紙識別情報は、印刷用紙の裏面に印刷された情報である請求項1に記載の印刷用紙回収機。
- 前記ポイント発行手段が発行するポイントは、印刷用紙の用紙サイズに応じて異なるものである請求項1又は2に記載の印刷用紙回収機。
- 請求項1〜3のいずれかに記載の印刷用紙回収機において、
前記情報読取手段により前記回収対象用紙固有の用紙識別情報が読み取られない回収対象外の印刷用紙に対して用紙回収の可否の選択画面を表示する表示部と、
前記選択画面の表示に基づく用紙回収可の選択により前記回収対象外の印刷用紙を前記用紙回収保存手段に保存させる回収制御手段と、
前記選択画面からの用紙回収不可の選択により前記回収対象外の印刷用紙を排出して返却する排出口とを更に備えた印刷用紙回収機。
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Cited By (1)
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2008
- 2008-03-07 JP JP2008057333A patent/JP2009217311A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20110510 |