JP2009217007A - 光学シート及びバックライトユニット並びに表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】線熱膨張係数の異なる材質で構成される複数の光学要素を粘着または接着により一体化させたものであっても、これら一体化された光学シートの熱膨張による反りを軽減し、表示品位の低下を防止できるディスプレイ用の光学シート及びこれを用いたバックライトユニット並びに表示装置を提供する。
【解決手段】光学機能部材402と光拡散層401を接着剤もしくは粘着剤403により1辺に沿って延在する帯状の領域のみにおいて、あるいは、互いに交差する2辺に沿って延在する帯状の領域のみにおいて、非連続に接合して、これら光学機能部材402と光拡散層401からなる光学シート40の熱膨張による反りを抑制するように構成した。
【選択図】図1
【解決手段】光学機能部材402と光拡散層401を接着剤もしくは粘着剤403により1辺に沿って延在する帯状の領域のみにおいて、あるいは、互いに交差する2辺に沿って延在する帯状の領域のみにおいて、非連続に接合して、これら光学機能部材402と光拡散層401からなる光学シート40の熱膨張による反りを抑制するように構成した。
【選択図】図1
Description
本発明は、液晶パネルに代表される、画素単位での透過/非透過あるいは透明状態/散乱状態に応じて表示パターンが規定される表示素子を背面側から照射するバックライトシステムにおいて、その照明光路制御に使用されるディスプレイ用の光学シート及びこれを用いたバックライトユニット並びに表示装置に関する。
液晶パネルが用いられる表示装置としては、(1)バックライト、エッジライトなどの内蔵光源を有さず、太陽光や室内照明光などの周辺光により表示光を生成するタイプの反射型液晶表示装置。
(2)太陽光や室内照明光などの周辺光だけでなく、液晶パネルの前面側(観察者側)に配置したフロントライトを装置の内蔵光源として用いるタイプの反射型液晶表示装置。
(3)太陽光や室内照明光などの周辺光によらず、バックライト、エッジライトなどの内蔵光源からの照明光を表示光として用いるタイプの透過型液晶表示装置。
(4)バックライト、エッジライトなどの内蔵光源からの照明光、および太陽光や室内照明光などの周辺光の双方を表示光として用いるタイプの半透過型液晶表示装置があり、本発明は上記(3)または(4)のタイプに適用される。
(2)太陽光や室内照明光などの周辺光だけでなく、液晶パネルの前面側(観察者側)に配置したフロントライトを装置の内蔵光源として用いるタイプの反射型液晶表示装置。
(3)太陽光や室内照明光などの周辺光によらず、バックライト、エッジライトなどの内蔵光源からの照明光を表示光として用いるタイプの透過型液晶表示装置。
(4)バックライト、エッジライトなどの内蔵光源からの照明光、および太陽光や室内照明光などの周辺光の双方を表示光として用いるタイプの半透過型液晶表示装置があり、本発明は上記(3)または(4)のタイプに適用される。
近年、TFTやSTNからなる液晶パネルを使用した液晶表示装置は、主としてOA分野のカラーノート型PC(パーソナルコンピュータ)を中心に商品化されつつある。
このような液晶表示装置は、一般的に液晶パネルの背面側(反観察者側)に光源を配置し、この光源からの光で液晶パネルを照射する方式、いわゆるバックライト方式が採用されている。
このようなバックライトシステムとしては、大別して冷陰極管(CCFT)等の光源ランプを、光透過性に優れたアクリル樹脂等からなる平板状の導光板の側端部に沿って取り付け、光源ランプからの光を導光板内で多重反射させる導光板ライトガイド方式、いわゆるエッジライト方式と、導光板を用いない直下型方式とがある。
このような液晶表示装置は、一般的に液晶パネルの背面側(反観察者側)に光源を配置し、この光源からの光で液晶パネルを照射する方式、いわゆるバックライト方式が採用されている。
このようなバックライトシステムとしては、大別して冷陰極管(CCFT)等の光源ランプを、光透過性に優れたアクリル樹脂等からなる平板状の導光板の側端部に沿って取り付け、光源ランプからの光を導光板内で多重反射させる導光板ライトガイド方式、いわゆるエッジライト方式と、導光板を用いない直下型方式とがある。
導光板ライトガイド方式のバックライトシステムが搭載された液晶表示装置としては、例えば図6に示すような構成のものが一般的に知られている。
図6に示す液晶表示装置は、偏光板71、73に挟まれた液晶パネル72が上部に位置して設けられ、この液晶パネル72の下面側に、略長方形板状のPMMA(ポリメチルメタクリレート)やアクリル等の透明な基材からなる導光板79が配設され、この導光板79の上面(光射出面)には拡散フィルム(拡散層)78が配設されている。さらに、導光板79の下面には、導光板79に導入された光を効率よく上記液晶パネル72の方向に均一となるように散乱して反射させるための散乱反射パターン部が印刷などによって設けられる(図示せず)と共に、散乱反射パターン部の下方に反射フィルム(反射層)77が設けられている。
図6に示す液晶表示装置は、偏光板71、73に挟まれた液晶パネル72が上部に位置して設けられ、この液晶パネル72の下面側に、略長方形板状のPMMA(ポリメチルメタクリレート)やアクリル等の透明な基材からなる導光板79が配設され、この導光板79の上面(光射出面)には拡散フィルム(拡散層)78が配設されている。さらに、導光板79の下面には、導光板79に導入された光を効率よく上記液晶パネル72の方向に均一となるように散乱して反射させるための散乱反射パターン部が印刷などによって設けられる(図示せず)と共に、散乱反射パターン部の下方に反射フィルム(反射層)77が設けられている。
また、上記導光板79には、その側端部に沿って光源ランプ76が配設されており、さらに、光源ランプ76の光を効率よく導光板79中に入射させるべく、光源ランプ76の背面側を覆うようにして高反射率のランプリフレクタ81が設けられている。
上記散乱反射パターン部は、白色である二酸化チタン(TiO2)粉末を透明な接着剤等の溶液に混合した混物を、所定のパターン、例えばドットパターンにて印刷し乾燥、形成したものであり、導光板79内に入射した光に指向性を付与し、光射出面側へと光を導くようになっており、高輝度化を図るための一手段である。
上記散乱反射パターン部は、白色である二酸化チタン(TiO2)粉末を透明な接着剤等の溶液に混合した混物を、所定のパターン、例えばドットパターンにて印刷し乾燥、形成したものであり、導光板79内に入射した光に指向性を付与し、光射出面側へと光を導くようになっており、高輝度化を図るための一手段である。
最近では、光利用効率をアップして高輝度化を図るために、図7に示すように、図6に示す場合と同様な構成要素からなる液晶表示装置において、拡散フィルム78と液晶パネル72の偏光板73との間に、光集光機能を備えたプリズムフィルム(プリズム層)74および75を介在してなる構造のものが提案されている。
このプリズムフィルム74,75は、導光板79の光射出面から射出され、拡散フィルム78で拡散された光を、高効率で液晶パネル72の有効表示エリアに集光させるものである。
このプリズムフィルム74,75は、導光板79の光射出面から射出され、拡散フィルム78で拡散された光を、高効率で液晶パネル72の有効表示エリアに集光させるものである。
しかしながら、図6または図7に例示した液晶表示装置における視野範囲のコントロールは、拡散フィルム78の拡散性のみに委ねられているため、そのコントロールは難しく、拡散方向の中心部が明るく周辺部にいくほど暗くなる特性は避けられない。
その結果、液晶画面を横から見た時の輝度の低下が大きく、光の利用効率の低下を招いていた。
さらに、図7に例示したプリズムフィルムを用いる方法では、プリズムフィルムの枚数が2枚必要であるため、フィルムの吸収による光量の低下が大きくなるだけでなく、部材数の増加によりコストが上昇する原因にもなっていた。
その結果、液晶画面を横から見た時の輝度の低下が大きく、光の利用効率の低下を招いていた。
さらに、図7に例示したプリズムフィルムを用いる方法では、プリズムフィルムの枚数が2枚必要であるため、フィルムの吸収による光量の低下が大きくなるだけでなく、部材数の増加によりコストが上昇する原因にもなっていた。
一方、直下型方式は、導光板の利用が困難な大型の液晶TVなどの表示装置に用いられている。
直下型方式の液晶表示装置としては、図8に例示する構成のものが一般的に知られている。
この種の液晶表示装置は、偏光板71、73に挟まれた液晶パネル72が上部に位置して設けられ、この液晶パネル72の下面側に、蛍光管等からなる複数の光源51が液晶パネル72の下面に沿って等間隔に配列され、さらに、光源84の上面側(光射出面側)に拡散フィルム(拡散層)74が設けられている。符号85は光源84からの光を液晶パネル72側へ反射させる反射板である。
また、最近では、光利用効率をアップして高輝度化を図るために、上記図7に示す場合と同様に拡散フィルム74と液晶パネル72の偏光板73との間に、光集光機能を備えたプリズムフィルム(プリズム層)を設けることが提案されている。
このプリズムフィルムは、光源51から射出され、拡散フィルム74で拡散された光を、高効率で液晶パネル72の有効表示エリアに集光させるものである。
直下型方式の液晶表示装置としては、図8に例示する構成のものが一般的に知られている。
この種の液晶表示装置は、偏光板71、73に挟まれた液晶パネル72が上部に位置して設けられ、この液晶パネル72の下面側に、蛍光管等からなる複数の光源51が液晶パネル72の下面に沿って等間隔に配列され、さらに、光源84の上面側(光射出面側)に拡散フィルム(拡散層)74が設けられている。符号85は光源84からの光を液晶パネル72側へ反射させる反射板である。
また、最近では、光利用効率をアップして高輝度化を図るために、上記図7に示す場合と同様に拡散フィルム74と液晶パネル72の偏光板73との間に、光集光機能を備えたプリズムフィルム(プリズム層)を設けることが提案されている。
このプリズムフィルムは、光源51から射出され、拡散フィルム74で拡散された光を、高効率で液晶パネル72の有効表示エリアに集光させるものである。
しかしながら、図8に例示する構成の液晶表示装置でも、その視野範囲のコントロールは、拡散フィルム74の拡散性のみに委ねられているため、そのコントロールは難しく、拡散方向の中心部が明るく周辺部にいくほど暗くなる特性は避けられない。
その結果、液晶画面を横から見た時の輝度の低下が大きく、光の利用効率の低下を招いていた。
さらに、プリズムフィルムを用いる方法では、プリズムフィルムの枚数が2枚必要であるため、フィルムの吸収による光量の低下が大きくなるだけでなく、部材数の増加によりコストが上昇する原因にもなっていた。
また、図8において、光源84の配列間隔が広すぎると、画面上に輝度ムラが生じやすくなることから、光源84の数を減らすことができず、消費電力の増加およびコストの増加を招く原因となっていた。
その結果、液晶画面を横から見た時の輝度の低下が大きく、光の利用効率の低下を招いていた。
さらに、プリズムフィルムを用いる方法では、プリズムフィルムの枚数が2枚必要であるため、フィルムの吸収による光量の低下が大きくなるだけでなく、部材数の増加によりコストが上昇する原因にもなっていた。
また、図8において、光源84の配列間隔が広すぎると、画面上に輝度ムラが生じやすくなることから、光源84の数を減らすことができず、消費電力の増加およびコストの増加を招く原因となっていた。
ところで、上述のような液晶表示装置では、軽量,低消費電力,高輝度であることが市場ニーズとして強く要請されており、それに伴い、液晶表示装置に搭載されるバックライトシステムも、軽量,低消費電力,高輝度であることが要求されている。
特に、最近、目覚ましい発展をみるカラー液晶表示装置においては、液晶パネルのパネル透過率がモノクロ対応の液晶パネルに比べ格段に低く、そのため、バックライトシステムの輝度向上を図ることが、装置自体の低消費電力を得るために必須の課題となっている。
しかしながら、上記したような従来の構成では、液晶表示装置のさらなる薄型化が図られる今日、高輝度,低消費電力の要請に充分に応えられているとは言い難く、ユーザからは、低価格,高輝度,高表示品位で、かつ、低消費電力の液晶表示装置を実現できるバックライトシステムの開発が待ち望まれている。
特に、最近、目覚ましい発展をみるカラー液晶表示装置においては、液晶パネルのパネル透過率がモノクロ対応の液晶パネルに比べ格段に低く、そのため、バックライトシステムの輝度向上を図ることが、装置自体の低消費電力を得るために必須の課題となっている。
しかしながら、上記したような従来の構成では、液晶表示装置のさらなる薄型化が図られる今日、高輝度,低消費電力の要請に充分に応えられているとは言い難く、ユーザからは、低価格,高輝度,高表示品位で、かつ、低消費電力の液晶表示装置を実現できるバックライトシステムの開発が待ち望まれている。
上記の状況を鑑みて本出願人は、液晶パネルと、この液晶パネルにその背面側から光を照射する光源手段とを備え、この光源手段に、光源からの光を液晶パネルへと導くレンズ層を設け、このレンズ層の光入射側にレンズ層の焦点面近傍に開口をもつ遮光部を設けてなる液晶表示装置について提案している(例えば、特許文献1参照)。
上記特許文献1に開示された液晶表示装置は、図9に示されるように、偏光板71,73に挟まれた液晶パネル72が上部に位置して設けられ、この液晶パネル72の下面側には拡散フィルム74が設けられ、この拡散フィルム74の下方には、略長方形板状の透明な基材からなる導光板79が配設され、導光板79の下面には反射フィルム(反射層)77が設けられている。
また、導光板79の側端部に沿って光源ランプ76が配設されており、さらに、光源ランプ76の光を効率よく導光板79中に入射させるべく、光源ランプ76の背面側を覆うようにして高反射率のランプリフレクタ81が設けられている。
また、拡散フィルム74と導光板79との間には、遮光部83を有するレンズシート82が配設されている。
上記レンズシート82を介在させたことによる作用効果は、導光板79から射出する光が有する拡散性をレンズ作用により変調(コリメート)して、液晶パネル72側に方向を揃えて射出させることが可能となる点にある。
また、レンズ層の焦点面近傍箇所に開口83aを持つ遮光部83を形成したことにより、液晶パネル72の画素に入射する光量を選択的に多くすることが可能となり、バックライトの利用効率が向上することと、前記開口83aの形状を制御することで表示光の視域も制御することが可能となることが挙げられる。
また、導光板79の側端部に沿って光源ランプ76が配設されており、さらに、光源ランプ76の光を効率よく導光板79中に入射させるべく、光源ランプ76の背面側を覆うようにして高反射率のランプリフレクタ81が設けられている。
また、拡散フィルム74と導光板79との間には、遮光部83を有するレンズシート82が配設されている。
上記レンズシート82を介在させたことによる作用効果は、導光板79から射出する光が有する拡散性をレンズ作用により変調(コリメート)して、液晶パネル72側に方向を揃えて射出させることが可能となる点にある。
また、レンズ層の焦点面近傍箇所に開口83aを持つ遮光部83を形成したことにより、液晶パネル72の画素に入射する光量を選択的に多くすることが可能となり、バックライトの利用効率が向上することと、前記開口83aの形状を制御することで表示光の視域も制御することが可能となることが挙げられる。
また、エッジライト式の面光源を構成する導光板を採用しない直下型方式のバックライトユニットに上記レンズシートを採用する場合には、光源とレンズシートとの間に光拡散層(光拡散層単独、又は光拡散フィルムの併用)を介在させた構成が採用される。
光拡散層を介在させることにより、冷陰極線管(CCFL)又はLEDによる光源のシルエット(ランプ・イメージ)が強く視覚される現象、及びホットスポットあるいはホットバーと呼ばれる画面内の一部が局所的に明るく見えてしまう現象が解消され、画面内での表示輝度分布を一様にすることができる。
光拡散層を介在させることにより、冷陰極線管(CCFL)又はLEDによる光源のシルエット(ランプ・イメージ)が強く視覚される現象、及びホットスポットあるいはホットバーと呼ばれる画面内の一部が局所的に明るく見えてしまう現象が解消され、画面内での表示輝度分布を一様にすることができる。
上記レンズシートの反レンズ部側の平面に光拡散層を設けた場合、互いに平坦なレンズシートと光拡散層では、明確な段差のない平坦面同士が接触することにより、境界が明確にならず、両者が屈折率の近い物質である場合には、入射光が、意図する角度で単位レンズに入射せず、単位レンズによる設計通りの光学特性を奏することが難しくなる。
特に、レンズシートと光拡散層とを粘着層又は接着層を介して積層一体化する構成を採用する場合には、予期せぬ入射光成分の発生(又は、光拡散層による機能の低下)を招きやすくなり、設計通りの光学特性を奏することが一層難しくなる。
特に、レンズシートと光拡散層とを粘着層又は接着層を介して積層一体化する構成を採用する場合には、予期せぬ入射光成分の発生(又は、光拡散層による機能の低下)を招きやすくなり、設計通りの光学特性を奏することが一層難しくなる。
そこで、本出願人は、上記のような事情に鑑みて、図10に示される構成のバックライトユニットを提案している(特許文献2参照)。
図10において、ディスプレイ用のバックライトユニット90は、光学シート100及び光学シート100の光入射側に配置された直下型の光源110を備える。
光学シート100は、一方の面を光入射面101aとし該光入射面101aと反対の面を光出射面101bとする光拡散層101と、光入射面101aより光拡散層101に入射した光源110からの光が光出射面101bから出射する時に当該光の出射方向、範囲、色、輝度分布の何れか1つを少なくとも制御する光学機能部材102とを備えている。
光学機能部材102は、光拡散層101の光出射面101bに層状の接着剤もしくは粘着剤103により一体に貼り合わされている。
また、光拡散層101の光入射面101aに対向して光源110が配置されている。
図10において、ディスプレイ用のバックライトユニット90は、光学シート100及び光学シート100の光入射側に配置された直下型の光源110を備える。
光学シート100は、一方の面を光入射面101aとし該光入射面101aと反対の面を光出射面101bとする光拡散層101と、光入射面101aより光拡散層101に入射した光源110からの光が光出射面101bから出射する時に当該光の出射方向、範囲、色、輝度分布の何れか1つを少なくとも制御する光学機能部材102とを備えている。
光学機能部材102は、光拡散層101の光出射面101bに層状の接着剤もしくは粘着剤103により一体に貼り合わされている。
また、光拡散層101の光入射面101aに対向して光源110が配置されている。
前記光学機能部材102は、ポリエチレンテレフタレート(PET)等からなる光透過性の基材1021と、この基材1021の一方の面にレンチキュラーレンズ(ストライプ状の半円柱状凸シリンドリカルレンズの反復アレイ構造)などの構造を持つ単位レンズ1022aを一定のピッチで配列形成してなるレンズ部1022とを有するレンズシート1023である。
また、基材1021のレンズ部1022と反対の面には、各単位レンズ1022aの集光部分に光を透過させるストライプ状の光透過部、すなわち開口部1024aと各単位レンズ1022aの非集光部分に光を反射させる光反射部1024bが並べられた反射層1024が設けられている。
そして、基材1021と反対に位置する反射層1024の面には接着剤もしくは粘着剤103を介して光拡散層101が一体に接着されている。
また、反射層1024は、例えば白色インキ、金属箔、金属蒸着層からなり、開口部1024aは、例えば空気層からなっている。
また、基材1021のレンズ部1022と反対の面には、各単位レンズ1022aの集光部分に光を透過させるストライプ状の光透過部、すなわち開口部1024aと各単位レンズ1022aの非集光部分に光を反射させる光反射部1024bが並べられた反射層1024が設けられている。
そして、基材1021と反対に位置する反射層1024の面には接着剤もしくは粘着剤103を介して光拡散層101が一体に接着されている。
また、反射層1024は、例えば白色インキ、金属箔、金属蒸着層からなり、開口部1024aは、例えば空気層からなっている。
次に、図10に示す光学シート100を用いたバックライトユニット90における光の挙動について説明する。
光源110からの光Lは光拡散層101の光入射面101aから入射する。光拡散層101に入射した光Lは、ここでランダムに散乱される。
このように散乱された光のうち、開口部1024aを通過した光γのみが、レンズシート1023へと導かれる。各開口部1024aは、レンズシート1023に設けられた各単位レンズ1022aの頂点に対向するようにそれぞれ設けられているので、各単位レンズ1022aには、これに対応する各開口部1024aによって絞られた光のみが導かれる。
つまり、各開口部1024aが、スリットのような働きをすることによって、散乱角度が絞られた光γのみが各単位レンズ1022aに入射することになるので、単位レンズ1022aに斜めから入射する光がなくなり、もって、視聴者の視覚方向Fに進むことなく横方向に無駄に出射されてしまう光をなくすことができる。
光源110からの光Lは光拡散層101の光入射面101aから入射する。光拡散層101に入射した光Lは、ここでランダムに散乱される。
このように散乱された光のうち、開口部1024aを通過した光γのみが、レンズシート1023へと導かれる。各開口部1024aは、レンズシート1023に設けられた各単位レンズ1022aの頂点に対向するようにそれぞれ設けられているので、各単位レンズ1022aには、これに対応する各開口部1024aによって絞られた光のみが導かれる。
つまり、各開口部1024aが、スリットのような働きをすることによって、散乱角度が絞られた光γのみが各単位レンズ1022aに入射することになるので、単位レンズ1022aに斜めから入射する光がなくなり、もって、視聴者の視覚方向Fに進むことなく横方向に無駄に出射されてしまう光をなくすことができる。
一方、開口部1024aを通ることができなかった光βは、光反射部1024bで反射され、光拡散層101側に戻される。
そして、光拡散層101において同様に散乱された後に、いずれは散乱角度が絞られた光γとなった後に開口部1024aを通って単位レンズ1022aに入射し、単位レンズ1022aによって所定角度φ内に拡散された後に出射される。
このように、光源110からの光Lを散乱させ、散乱角度が絞られた光γのみを単位レンズ1022aに入射させることができるとともに、単位レンズ1022aに入射できなかった光については、無駄に出射させることなく再利用することができるので、光源110からの光の利用効率を高めつつ、拡散範囲を制御して出射させることが可能になる。
そして、光拡散層101において同様に散乱された後に、いずれは散乱角度が絞られた光γとなった後に開口部1024aを通って単位レンズ1022aに入射し、単位レンズ1022aによって所定角度φ内に拡散された後に出射される。
このように、光源110からの光Lを散乱させ、散乱角度が絞られた光γのみを単位レンズ1022aに入射させることができるとともに、単位レンズ1022aに入射できなかった光については、無駄に出射させることなく再利用することができるので、光源110からの光の利用効率を高めつつ、拡散範囲を制御して出射させることが可能になる。
図11は、上記図10に示した構造のバックライトユニット90を用いて液晶表示装置を構成した場合の例を示す模式図である。
図11に示す液晶表示装置は、両面が偏光板121,123に挟まれてなる液晶パネル122を備え、この液晶パネル122はバックライトユニット90を構成するレンズシート1023の単位レンズ1022aに相対向して設けられている。
また、光源110は、バックライトユニット90の光拡散層101側下面に沿って等間隔に配列された冷陰極線管などからなる複数のランプ110aと、ランプ110aからの光をバックライトユニット90の光拡散層101へ反射させる反射板110bとを備えている。
特開2000−284268号公報
WO2006/080530
図11に示す液晶表示装置は、両面が偏光板121,123に挟まれてなる液晶パネル122を備え、この液晶パネル122はバックライトユニット90を構成するレンズシート1023の単位レンズ1022aに相対向して設けられている。
また、光源110は、バックライトユニット90の光拡散層101側下面に沿って等間隔に配列された冷陰極線管などからなる複数のランプ110aと、ランプ110aからの光をバックライトユニット90の光拡散層101へ反射させる反射板110bとを備えている。
ところで、ディスプレイ用バックライトユニットにおいては、バックライトの放熱により光学シートが加熱され、これらバックライト及び光学シートを収容する筺体内において光学シートにその熱膨張による反りが発生し、ディスプレイの表示品位を低下させるおそれがある。
特に、線熱膨張係数の異なる材質で構成される複数の光学要素を粘着または接着により一体化させた光学シートでは、各光学要素毎に線熱膨張が異なるために、バックライトの熱によるディスプレイ用バックライトユニット筺体内における光学シートの反りが顕著に発生することがあり、この反りによって鮮明な表示画像を得る上で不利となる問題があった。
特に、線熱膨張係数の異なる材質で構成される複数の光学要素を粘着または接着により一体化させた光学シートでは、各光学要素毎に線熱膨張が異なるために、バックライトの熱によるディスプレイ用バックライトユニット筺体内における光学シートの反りが顕著に発生することがあり、この反りによって鮮明な表示画像を得る上で不利となる問題があった。
本発明は上記のような事情に鑑みなされたもので、本発明の目的は、線熱膨張係数の異なる材質で構成される複数の光学要素を粘着または接着により一体化させたものであっても、これら一体化された光学シートの熱膨張による反りを軽減し、表示品位の低下を防止できるディスプレイ用の光学シート及びこれを用いたバックライトユニット並びに表示装置を提供することにある。
前記目的を達成するために本発明は、一方の面を光入射面とし前記光入射面と反対の面を光出射面とする光拡散層と、前記光出射面に設けられ、前記光入射面より前記光拡散層に入射した光が前記光出射面から出射する際に当該光の出射方向、範囲、色、輝度分布の何れか1つを少なくとも制御する光学機能部材とを備え、前記光拡散層と前記光学機能部材とはそれらの厚さ方向から見て同一の矩形形状を呈し、前記光拡散層と前記光学機能部材との取着は、前記光出射面の1辺に沿って延在する帯状の領域のみにおいて、非連続に接着剤もしくは粘着剤により前記光拡散層に接合されることでなされ、あるいは、前記光出射面の互いに交差する2辺に沿って延在する帯状の領域のみにおいて、非連続に接着剤もしくは粘着剤により前記光拡散層に接合されることでなされることを特徴とする光学シートである。
また、請求項2の発明は、前記光学シートの面積をS1とした時、前記光拡散層と前記光学機能部材が接着剤もしくは粘着剤により接合される部分の面積をS2とすると式(1)の関係が成り立つことを特徴とする。
0.1225×S1<S2≦0.03×S1・・・(1)
0.1225×S1<S2≦0.03×S1・・・(1)
また、請求項3の発明は、前記光学シートの互いに交差する2辺のうち一方の辺を第1の辺、他方の辺を第2の辺としたときに、前記第1の辺に沿って延在する帯状の領域と前記第2の辺に沿って延在する帯状の領域とが交差する領域を領域Cとし、前記第1の辺に沿って延在する帯状の領域のうち前記領域Cと反対に位置する領域を領域Aとし、前記領域Aと前記領域Cとの間に位置する領域を領域Bとし、前記第2の辺に沿って延在する帯状の領域のうち前記領域Cと反対に位置する領域を領域Eとし、前記領域Eと前記領域Cとの間に位置する領域を領域Dとし、前記領域A,B、C、D、Eの面積をそれぞれSA,SB、SC、SD、SEとしたときに、以下の式(2)乃至式(6)の関係が成り立つことを特徴とする。
0.01≦SA≦0.03×S1・・・(2)
0.03×S1≦SB≦0.125×S1・・・(3)
0.01≦SC≦0.03×S1・・・(4)
0.03×S1≦SD≦0.125×S1・・・(5)
0.01≦SE≦0.03×S1・・・(6)
の関係が成り立つことを特徴とする請求項2記載の光学シート。
0.01≦SA≦0.03×S1・・・(2)
0.03×S1≦SB≦0.125×S1・・・(3)
0.01≦SC≦0.03×S1・・・(4)
0.03×S1≦SD≦0.125×S1・・・(5)
0.01≦SE≦0.03×S1・・・(6)
の関係が成り立つことを特徴とする請求項2記載の光学シート。
また、請求項4の発明は、前記光拡散層は、アクリル、MS、PS、PC、ASのうち少なくとも何れかを含む有機系樹脂からなり、かつ前記光拡散層は光拡散性微粒子を含むことを特徴とする。
また、請求項5の発明は、前記光拡散性微粒子は、球形もしくは無定形の形状で有機材又は無機材からなり、所定の屈折率を有することを特徴とする。
また、請求項6の発明は、前記光学機能部材は、光透過性の基材と、前記基材の一方の面に単位レンズを一定のピッチで配列形成してなるレンズ部とを有するレンズシートであり、前記基材の前記レンズ部と反対の面に、前記各単位レンズの集光部分に光を透過させる光透過部及び前記各単位レンズの非集光部分に光を反射させる光反射部が並べられた反射層が設けられていることを特徴とする。
また、請求項7の発明は、バックライトユニットであって、光源と請求項1乃至6の何れか1項に記載の光学シートを少なくとも備えることを特徴とする。
また、請求項8の発明は、表示装置であって、画素単位での透過/遮光に応じて表示画像を規定する画像表示素子と、前記画像表示素子の背面に、請求項7記載のバックライトユニットを備えることを特徴とする。
本発明のディスプレイ用光学シート及びこれを用いたバックライトユニット並びに表示装置によれば、光学機能部材と光拡散層を1辺に沿って延在する帯状の領域のみにおいて、あるいは、互いに交差する2辺に沿って延在する帯状の領域のみにおいて非連続に接合して光学機能部材と光拡散層を接合すると熱膨張係数の差により生じるせん断応力の発生を非接合部により緩和するように構成したので光学シートの反りを軽減でき、表示品位の低下を防止できる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図2は、本発明にかかる光学シートを用いたバックライトユニットを具備する液晶表示装置の概略断面図であり、各部位の縮尺は実際とは一致しない。
図2に示す液晶表示装置10は、液晶パネル(特許請求の範囲に記載した画像表示素子に相当する)20と、この液晶パネル20の光入射側に臨ませて配置されたディスプレイ用のバックライトユニット30を備える。
液晶パネル20の両面には偏光板201、202が設けられている。
バックライトユニット30は、光学シート40及び光学シート40の光入射側に配置されて直下型の光源50とを備える。
前記光源50は、光学シート40の光拡散層401側下面に沿って等間隔に配列された冷陰極線管などからなる複数のランプ501と、ランプ501からの光を光学シート40の光拡散層401へ反射させる反射板502とを備えている。
図2は、本発明にかかる光学シートを用いたバックライトユニットを具備する液晶表示装置の概略断面図であり、各部位の縮尺は実際とは一致しない。
図2に示す液晶表示装置10は、液晶パネル(特許請求の範囲に記載した画像表示素子に相当する)20と、この液晶パネル20の光入射側に臨ませて配置されたディスプレイ用のバックライトユニット30を備える。
液晶パネル20の両面には偏光板201、202が設けられている。
バックライトユニット30は、光学シート40及び光学シート40の光入射側に配置されて直下型の光源50とを備える。
前記光源50は、光学シート40の光拡散層401側下面に沿って等間隔に配列された冷陰極線管などからなる複数のランプ501と、ランプ501からの光を光学シート40の光拡散層401へ反射させる反射板502とを備えている。
前記光学シート40は、一方の面を光入射面401aとし該光入射面401aと反対の面を光出射面401bとする光拡散層401と、光入射面401aより光拡散層401に入射した光源50からの光が光出射面401bから出射する時に当該光の出射方向、範囲、色、輝度分布の何れか1つを少なくとも制御する光学機能部材402とを備える。
光拡散層401は、アクリル、MS(メチルメタクリレート・スチレン)、PS(ポリスチレン)、PC(ポリカーボネート)、AS(AS樹脂)のうち少なくとも何れかを含む有機系樹脂からなり、かつ光拡散層401は光拡散性微粒子を含んでいる。
前記光拡散性微粒子は、球形もしくは無定形の形状で有機材又は無機材からなり、所定の屈折率を有するものである。
また、光拡散層401と光学機能部材402とはそれらの厚さ方向から見て同一の矩形形状を呈している。
この光学機能部材402は光拡散層401の光出射面401bに図1のA、B、C、D、Eのいずれかの領域において非連続に接着剤もしくは粘着剤403により一体に貼り合わされている。言い換えると、光学機能部材102は光拡散層101の光出射面101bに設けられている。
ここで、「光学機能部材402は光拡散層401の光出射面401bに図1のA、B、C、D、Eのいずれかの領域において非連続に接着剤もしくは粘着剤により一体に貼り合わされている」とは、A、B、C、D、Eのいずれかの領域に、接着剤もしくは粘着剤が塗布されている塗布領域と、接着剤もしくは粘着剤が塗布されていない非塗布領域とが交互に設けられており、これら塗布領域と非塗布領域とによって光学機能部材402が光拡散層401の光出射面401bに一体に貼り合わされていることをいう。
そして、光拡散層401の光入射面401aに対向して前記光源50が配置されている。
光拡散層401は、アクリル、MS(メチルメタクリレート・スチレン)、PS(ポリスチレン)、PC(ポリカーボネート)、AS(AS樹脂)のうち少なくとも何れかを含む有機系樹脂からなり、かつ光拡散層401は光拡散性微粒子を含んでいる。
前記光拡散性微粒子は、球形もしくは無定形の形状で有機材又は無機材からなり、所定の屈折率を有するものである。
また、光拡散層401と光学機能部材402とはそれらの厚さ方向から見て同一の矩形形状を呈している。
この光学機能部材402は光拡散層401の光出射面401bに図1のA、B、C、D、Eのいずれかの領域において非連続に接着剤もしくは粘着剤403により一体に貼り合わされている。言い換えると、光学機能部材102は光拡散層101の光出射面101bに設けられている。
ここで、「光学機能部材402は光拡散層401の光出射面401bに図1のA、B、C、D、Eのいずれかの領域において非連続に接着剤もしくは粘着剤により一体に貼り合わされている」とは、A、B、C、D、Eのいずれかの領域に、接着剤もしくは粘着剤が塗布されている塗布領域と、接着剤もしくは粘着剤が塗布されていない非塗布領域とが交互に設けられており、これら塗布領域と非塗布領域とによって光学機能部材402が光拡散層401の光出射面401bに一体に貼り合わされていることをいう。
そして、光拡散層401の光入射面401aに対向して前記光源50が配置されている。
前記光学機能部材402は、ポリカーボネート(PC)、アクリル、ポリエチレンテレフタレート(PET)等からなる光透過性の基材4021と、この基材4021の一方の面にレンチキュラーレンズ(ストライプ状の半円柱状凸シリンドリカルレンズの反復アレイ構造)などの構造を持つ単位レンズ4022aを一定のピッチで配列形成してなるレンズ部4022とを有するレンズシート4023である。
なお、レンズ部4022の単位レンズ4022aは、図2に示すような半円柱状凸シリンドリカルレンズに限定されるものではなく、半球状の凸レンズを二次元方向に一定のピッチで配列形成してなるレンズシートや、図2に示すように、単位レンズ4022aとして半円柱状凸シリンドリカルレンズが1方向に並列してなるレンズ部を有するレンチキュラーシートや他のレンズシートでもよい。
なお、レンズ部4022の単位レンズ4022aは、図2に示すような半円柱状凸シリンドリカルレンズに限定されるものではなく、半球状の凸レンズを二次元方向に一定のピッチで配列形成してなるレンズシートや、図2に示すように、単位レンズ4022aとして半円柱状凸シリンドリカルレンズが1方向に並列してなるレンズ部を有するレンチキュラーシートや他のレンズシートでもよい。
前記光学機能部材402の基材4021のレンズ部4022と反対の面には、各単位レンズ4022aの集光部分(焦点を含む部分)に光を透過させるストライプ状の光透過部、すなわち開口部4024aと、各単位レンズ4022aの非集光部分に光を反射させる光反射部4024bとが並べられた反射層4024が設けられている。
そして、光学シートの1辺、あるいは、互いに交差する2辺において、基材4021のレンズ部4022と反対に位置する反射層4024の面の一部が接着剤もしくは粘着剤403を介して光拡散層401と非連続に接合され一体になっている。
ここで、「反射層4024の面の一部が接着剤もしくは粘着剤403を介して光拡散層401と非連続に接合され一体になっている。」とは、反射層4024の面の一部に、接着剤もしくは粘着剤が塗布されている塗布領域と、接着剤もしくは粘着剤が塗布されていない非塗布領域とが交互に設けられており、これら塗布領域と非塗布領域とによって反射層4024が光拡散層401に一体に貼り合わされていることをいう。
また、言い換えると、前記光拡散層401と前記光学機能部材402との取着は、前記光出射面101bの1辺に沿って延在する帯状の領域のみにおいて、非連続に接着剤もしくは粘着剤により前記光拡散層401に接合されることでなされ、あるいは、前記光出射面101bの互いに交差する2辺に沿って延在する帯状の領域のみにおいて、非連続に接着剤もしくは粘着剤により前記光拡散層401に接合されることでなされている。
また、光反射部4024bは、白色である二酸化チタン(TiO2)粉末を透明な接着剤等の溶液に混合した混合物を、所定のパターン、例えばドットパターンにて印刷形成したものである。
なお、光反射部4024bを含む反射層4024は転写(UV接着や熱圧着)によっても形成することができる。
そして、光学シートの1辺、あるいは、互いに交差する2辺において、基材4021のレンズ部4022と反対に位置する反射層4024の面の一部が接着剤もしくは粘着剤403を介して光拡散層401と非連続に接合され一体になっている。
ここで、「反射層4024の面の一部が接着剤もしくは粘着剤403を介して光拡散層401と非連続に接合され一体になっている。」とは、反射層4024の面の一部に、接着剤もしくは粘着剤が塗布されている塗布領域と、接着剤もしくは粘着剤が塗布されていない非塗布領域とが交互に設けられており、これら塗布領域と非塗布領域とによって反射層4024が光拡散層401に一体に貼り合わされていることをいう。
また、言い換えると、前記光拡散層401と前記光学機能部材402との取着は、前記光出射面101bの1辺に沿って延在する帯状の領域のみにおいて、非連続に接着剤もしくは粘着剤により前記光拡散層401に接合されることでなされ、あるいは、前記光出射面101bの互いに交差する2辺に沿って延在する帯状の領域のみにおいて、非連続に接着剤もしくは粘着剤により前記光拡散層401に接合されることでなされている。
また、光反射部4024bは、白色である二酸化チタン(TiO2)粉末を透明な接着剤等の溶液に混合した混合物を、所定のパターン、例えばドットパターンにて印刷形成したものである。
なお、光反射部4024bを含む反射層4024は転写(UV接着や熱圧着)によっても形成することができる。
したがって、本実施の形態によれば、光学機能部材402と光拡散層401を接着剤もしくは粘着剤403により1辺に沿って延在する帯状の領域のみにおいて、あるいは、互いに交差する2辺に沿って延在する帯状の領域のみにおいて、非連続に接合することにより、光学機能部材と光拡散層を接合すると熱膨張係数の差により生じるせん断応力の発生を非接合部により緩和されるように構成したので光学シートの反りを軽減でき、表示品位の低下を防止できる。
次に本発明の実施例について説明する。
(実施例1)
図1のx1を長辺、y1を短辺とした時、光学機能部材402と光拡散層401をx1の1辺のみにおいて非連続に粘着剤で接合した光学シート40を液晶表示装置10にセットした状態において、温度80℃の環境で500時間保存した。
その後、液晶表示装置10から光学シート40を取り出し、この光学シート40を平面上に置いた際の平面から光学シートにおける端部までの高さの最大値を測定して、反り量とした。
ここで、図1のA、B、Cの領域において光拡散層401と光学機能部材402が接合される部分の面積SA、SB、SCを変えた時の反り状態の測定結果を図3に示す。
詳細に説明すると、光学シート40の長辺x1に沿って延在する帯状の領域の両端に位置する領域を領域A、Cとし、領域Aと領域Cとの間に位置する領域を領域Bとする。
そして、領域A、B、Cの面積をそれぞれSA、SB、SCとする。
なお、以下の実施例においてS1は光学シート40の面積を示す。
この図3において、SBが0.0625×S1以上0.125×S1以下、SA、SCが0.03×S1以下のとき光学シート40の反り量が小さくなり、光学シート40として正常に機能することが確認された(図3乃至図5では、光学シート40として正常に機能する場合の反り状態を○印で示し、光学シート40として正常に機能できない場合の反り状態を×印で示す)。
一方で、接合面積の合計が0.1225×S1以下になると粘着剤の粘着力不足で光拡散層401と光学機能部材402の接合が維持できないことが確認された。
また、SBを0.01×S1以下にしたときに、図1のA、Cの領域で発生する応力により、Bの領域で光拡散層401と光学機能部材402の接合が破綻してしまうことが確認された。
(実施例1)
図1のx1を長辺、y1を短辺とした時、光学機能部材402と光拡散層401をx1の1辺のみにおいて非連続に粘着剤で接合した光学シート40を液晶表示装置10にセットした状態において、温度80℃の環境で500時間保存した。
その後、液晶表示装置10から光学シート40を取り出し、この光学シート40を平面上に置いた際の平面から光学シートにおける端部までの高さの最大値を測定して、反り量とした。
ここで、図1のA、B、Cの領域において光拡散層401と光学機能部材402が接合される部分の面積SA、SB、SCを変えた時の反り状態の測定結果を図3に示す。
詳細に説明すると、光学シート40の長辺x1に沿って延在する帯状の領域の両端に位置する領域を領域A、Cとし、領域Aと領域Cとの間に位置する領域を領域Bとする。
そして、領域A、B、Cの面積をそれぞれSA、SB、SCとする。
なお、以下の実施例においてS1は光学シート40の面積を示す。
この図3において、SBが0.0625×S1以上0.125×S1以下、SA、SCが0.03×S1以下のとき光学シート40の反り量が小さくなり、光学シート40として正常に機能することが確認された(図3乃至図5では、光学シート40として正常に機能する場合の反り状態を○印で示し、光学シート40として正常に機能できない場合の反り状態を×印で示す)。
一方で、接合面積の合計が0.1225×S1以下になると粘着剤の粘着力不足で光拡散層401と光学機能部材402の接合が維持できないことが確認された。
また、SBを0.01×S1以下にしたときに、図1のA、Cの領域で発生する応力により、Bの領域で光拡散層401と光学機能部材402の接合が破綻してしまうことが確認された。
(実施例2)
図1のx1を長辺、y1を短辺とした時、光学機能部材402と光拡散層401をy1の1辺のみにおいて非連続に粘着剤で接合した光学シート40を液晶表示装置10にセットした状態において、温度80℃の環境で500時間保存した。
その後、液晶表示装置10から光学シート40を取り出し、この光学シート40を平面上に置いた際の平面から光学シートにおける端部までの高さの最大値を測定して、反り量とした。
ここで、図1のC、D、Eの領域において光拡散層401と光学機能部材402が接合される部分の面積SC、SD、SEを変えた時の反り状態の測定結果を図4に示す。
詳細に説明すると、光学シート40の短辺y1に沿って延在する帯状の領域の両端に位置する領域を領域C、Eとし、領域Cと領域Eとの間に位置する領域を領域Dとする。
そして、領域C、D、Eの面積をそれぞれSC、SD、SEとする。
この図4において、SDが0.0625×S1以上0.125×S1以下、SC、SEが0.03×S1以下のとき光学シートの反り量が小さくなり○印になることが確認された。一方で、接合面積の合計が0.1225×S1以下になると粘着剤の粘着力不足で光拡散層401と光学機能部材402の接合が維持できないことが確認された。
また、SDを0.01×S1以下にしたときに、図1のC、Eの領域で発生する応力により、Bの領域で光拡散層401と光学機能部材402の接合が破綻してしまうことが確認された。
図1のx1を長辺、y1を短辺とした時、光学機能部材402と光拡散層401をy1の1辺のみにおいて非連続に粘着剤で接合した光学シート40を液晶表示装置10にセットした状態において、温度80℃の環境で500時間保存した。
その後、液晶表示装置10から光学シート40を取り出し、この光学シート40を平面上に置いた際の平面から光学シートにおける端部までの高さの最大値を測定して、反り量とした。
ここで、図1のC、D、Eの領域において光拡散層401と光学機能部材402が接合される部分の面積SC、SD、SEを変えた時の反り状態の測定結果を図4に示す。
詳細に説明すると、光学シート40の短辺y1に沿って延在する帯状の領域の両端に位置する領域を領域C、Eとし、領域Cと領域Eとの間に位置する領域を領域Dとする。
そして、領域C、D、Eの面積をそれぞれSC、SD、SEとする。
この図4において、SDが0.0625×S1以上0.125×S1以下、SC、SEが0.03×S1以下のとき光学シートの反り量が小さくなり○印になることが確認された。一方で、接合面積の合計が0.1225×S1以下になると粘着剤の粘着力不足で光拡散層401と光学機能部材402の接合が維持できないことが確認された。
また、SDを0.01×S1以下にしたときに、図1のC、Eの領域で発生する応力により、Bの領域で光拡散層401と光学機能部材402の接合が破綻してしまうことが確認された。
(実施例3)
光学機能部材402と光拡散層401を互いに交差する2辺において非連続に粘着剤で接合した光学シート40を液晶表示装置10にセットした状態において、温度80℃の環境で500時間保存した。
その後、液晶表示装置10から光学シート40を取り出し、この光学シート40を平面上に置いた際の平面から光学シートにおける端部までの高さの最大値を測定して、反り量とした。
詳細に説明すると、光学シート40の互いに交差する2辺のうち一方の辺を第1の辺、他方の辺を第2の辺とする。
第1の辺に沿って延在する帯状の領域と第2の辺に沿って延在する帯状の領域とが交差する領域を領域Cとする。
第1の辺に沿って延在する帯状の領域のうち領域Cと反対に位置する領域を領域Aとし、領域Aと領域Cとの間に位置する領域を領域Bとする。
また、第2の辺に沿って延在する帯状の領域のうち領域Cと反対に位置する領域を領域Eとする。
領域Eと領域Cとの間に位置する領域を領域Dとする。
そして、領域A、B、C、D、Eの面積をそれぞれSA、SB、SC、SD、SEとする。
すなわち、図1のA、B、C、D、Eの領域において光拡散層401と光学機能部材402が接合される部分の面積SA、SB、SC、SD、SEを変えた時の反り状態の測定結果を図5に示す。
この図5において、面積SB、SDが0.03×S1以上0.125×S1以下、面積SA、SC、SEが0.01×S1以上0.03×S1以下のとき光学シートの反り量が小さくなり○印になることが確認された。
一方で、接合面積の合計が0.125×S1以下になると粘着剤の粘着力不足で光拡散層401と光学機能部材402の接合が維持できないことが確認された。
また、面積SB、SDを0.01×S1以下にしたときに、図1のA、C、Eの領域で発生する応力により、B、Dの領域で光拡散層401と光学機能部材402の接合が破綻してしまうことが確認された。
光学機能部材402と光拡散層401を互いに交差する2辺において非連続に粘着剤で接合した光学シート40を液晶表示装置10にセットした状態において、温度80℃の環境で500時間保存した。
その後、液晶表示装置10から光学シート40を取り出し、この光学シート40を平面上に置いた際の平面から光学シートにおける端部までの高さの最大値を測定して、反り量とした。
詳細に説明すると、光学シート40の互いに交差する2辺のうち一方の辺を第1の辺、他方の辺を第2の辺とする。
第1の辺に沿って延在する帯状の領域と第2の辺に沿って延在する帯状の領域とが交差する領域を領域Cとする。
第1の辺に沿って延在する帯状の領域のうち領域Cと反対に位置する領域を領域Aとし、領域Aと領域Cとの間に位置する領域を領域Bとする。
また、第2の辺に沿って延在する帯状の領域のうち領域Cと反対に位置する領域を領域Eとする。
領域Eと領域Cとの間に位置する領域を領域Dとする。
そして、領域A、B、C、D、Eの面積をそれぞれSA、SB、SC、SD、SEとする。
すなわち、図1のA、B、C、D、Eの領域において光拡散層401と光学機能部材402が接合される部分の面積SA、SB、SC、SD、SEを変えた時の反り状態の測定結果を図5に示す。
この図5において、面積SB、SDが0.03×S1以上0.125×S1以下、面積SA、SC、SEが0.01×S1以上0.03×S1以下のとき光学シートの反り量が小さくなり○印になることが確認された。
一方で、接合面積の合計が0.125×S1以下になると粘着剤の粘着力不足で光拡散層401と光学機能部材402の接合が維持できないことが確認された。
また、面積SB、SDを0.01×S1以下にしたときに、図1のA、C、Eの領域で発生する応力により、B、Dの領域で光拡散層401と光学機能部材402の接合が破綻してしまうことが確認された。
10……液晶表示装置、20……液晶パネル、30……バックライトユニット、40……光学シート、401a……光入射面、401……光拡散層、401b……光出射面、402……光学機能部材、403……接着剤もしくは粘着剤、4021……基材、4022……レンズ部、4022a……単位レンズ、4023……レンズシート、50……光源。
Claims (8)
- 一方の面を光入射面とし前記光入射面と反対の面を光出射面とする光拡散層と、
前記光出射面に設けられ、前記光入射面より前記光拡散層に入射した光が前記光出射面から出射する際に当該光の出射方向、範囲、色、輝度分布の何れか1つを少なくとも制御する光学機能部材とを備え、
前記光拡散層と前記光学機能部材とはそれらの厚さ方向から見て同一の矩形形状を呈し、
前記光拡散層と前記光学機能部材との取着は、前記光出射面の1辺に沿って延在する帯状の領域のみにおいて、非連続に接着剤もしくは粘着剤により前記光拡散層に接合されることでなされ、あるいは、前記光出射面の互いに交差する2辺に沿って延在する帯状の領域のみにおいて、非連続に接着剤もしくは粘着剤により前記光拡散層に接合されることでなされる、
ことを特徴とする光学シート。 - 前記光学シートの面積をS1とした時、前記光拡散層と前記光学機能部材が接着剤もしくは粘着剤により接合される部分の面積をS2とすると以下の式(1)の関係が成り立つ、
0.1225×S1<S2≦0.03×S1・・・(1)
ことを特徴とする請求項1記載の光学シート。 - 前記光学シートの互いに交差する2辺のうち一方の辺を第1の辺、他方の辺を第2の辺としたときに、
前記第1の辺に沿って延在する帯状の領域と前記第2の辺に沿って延在する帯状の領域とが交差する領域を領域Cとし、
前記第1の辺に沿って延在する帯状の領域のうち前記領域Cと反対に位置する領域を領域Aとし、
前記領域Aと前記領域Cとの間に位置する領域を領域Bとし、
前記第2の辺に沿って延在する帯状の領域のうち前記領域Cと反対に位置する領域を領域Eとし、
前記領域Eと前記領域Cとの間に位置する領域を領域Dとし、
前記領域A,B、C、D、Eの面積をそれぞれSA,SB、SC、SD、SEとしたときに、
以下の式(2)乃至式(6)の関係が成り立つ、
0.01≦SA≦0.03×S1・・・(2)
0.03×S1≦SB≦0.125×S1・・・(3)
0.01≦SC≦0.03×S1・・・(4)
0.03×S1≦SD≦0.125×S1・・・(5)
0.01≦SE≦0.03×S1・・・(6)
ことを特徴とする請求項2記載の光学シート。 - 前記光拡散層は、アクリル、MS、PS、PC、ASのうち少なくとも何れかを含む有機系樹脂からなり、かつ前記光拡散層は光拡散性微粒子を含む、
ことを特徴とする請求項1記載の光学シート。 - 前記光拡散性微粒子は、球形もしくは無定形の形状で有機材又は無機材からなり、所定の屈折率を有する、
ことを特徴とする請求項4記載の光学シート。 - 前記光学機能部材は、光透過性の基材と、前記基材の一方の面に単位レンズを一定のピッチで配列形成してなるレンズ部とを有するレンズシートであり、前記基材の前記レンズ部と反対の面に、前記各単位レンズの集光部分に光を透過させる光透過部及び前記各単位レンズの非集光部分に光を反射させる光反射部が並べられた反射層が設けられている、
ことを特徴とする請求項1記載の光学シート。 - 光源と、請求項1乃至6の何れか1項に記載の光学シートを少なくとも備える、
ことを特徴とするバックライトユニット。 - 画素単位での透過/遮光に応じて表示画像を規定する画像表示素子と、前記画像表示素子の背面に、請求項7記載のバックライトユニットを備える、
ことを特徴とする表示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008061043A JP2009217007A (ja) | 2008-03-11 | 2008-03-11 | 光学シート及びバックライトユニット並びに表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008061043A JP2009217007A (ja) | 2008-03-11 | 2008-03-11 | 光学シート及びバックライトユニット並びに表示装置 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN114973985A (zh) * | 2022-06-01 | 2022-08-30 | Tcl华星光电技术有限公司 | 拼接显示面板 |
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2008
- 2008-03-11 JP JP2008061043A patent/JP2009217007A/ja active Pending
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CN114973985A (zh) * | 2022-06-01 | 2022-08-30 | Tcl华星光电技术有限公司 | 拼接显示面板 |
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