JP2010032907A - 光学部材及びバックライトユニット並びにディスプレイ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】省エネ化や薄型化に伴う広いCCFL間隔や狭いCCFL−表示パネル間の距離に対応してランプイメージを不鮮明にすることが可能な光学部材及びバックライトユニット並びにディスプレイ装置を提供する。
【解決手段】光学部材100を、光入射面171及び光射出面172に複数の単位レンズ17a,17bを並列してなる第1光拡散層17と、この第1光拡散層17の光射出面172に配置され光を乱反射させる第2光拡散層22と、第2光拡散層22の光射出面に粘着層もしくは接着層12を介して設けられ、正面集光及び視野角制御機能を有する光学シート10とから構成する。この光学部材100を用いてバックライトユニット及びディスプレイ装置を構成する。
【選択図】図4

Description

本発明は、光学部材及びこれを用いたバックライトユニット並びにディスプレイ装置に関し、特に液晶表示素子を用いたディスプレイ用直下型バックライトユニットにおける照明光路制御に使用される光学部材の改良に関する。
近年、液晶パネルを使用した液晶表示装置(LCD)がOA分野のノート型パーソナルコンピュータやパーソナルコンピュータ用ディスプレイ、情報端末機器等の画像表示手段または大型画面テレビなどの情報家電の画像表示手段、さらには携帯電話や個人用携帯情報端末(PDA:Personal Digital Assistance)の画像表示手段として様々な分野で利用されてきている。
液晶表示装置(LCD)に代表されるディスプレイでは、提供される情報を認識するのに必要な光源を内蔵しているタイプの普及が著しい。このような液晶表示装置は透過型であり、液晶パネルの背面側に光源を配設し、この光源からの光を面発光に変換して液晶パネルに照射する面光源装置、いわゆる、バックライトが採用されている。
バックライトの方式には、大別して冷陰極管(CCFL:Cold Cathode Fluorescent Lamp)等の光源を光透過性に優れたアクリル樹脂等からなる平板状の導光板の側端部に沿って取付け、光源からの光を導光板内で多重反射させる導光板ライトガイド方式(エッジライト方式)と、導光板を用いず液晶パネルの背面に光源を配置した直下型方式とがある。
最近では、ノート型パーソナルコンピュータや携帯情報端末などに用いられる20インチ以下の画面サイズの小型液晶表示装置には、低消費電力化が図れ、薄型化の容易なエッジライト方式の採用が主流となり、20インチ以上の画面サイズの中型ないし大型液晶表示装置では直下型方式の採用が主流となっている。
ラップトップコンピュータのような電池式装置において、光源で消費する電力は、電池式装置全体で消費する電力の相当部分を占める。従って、所定の輝度を提供するのに必要な総電力を低減することで電池寿命が増大するが、これは電池式装置には特に望ましいことである。
20インチ以上の液晶表示装置に対しては、より薄型で、視野角依存性が低く、高輝度、かつ低消費電力であることが求められており、液晶表示装置に搭載されるバックライトもその実現に対処することが要求されている。
複数本の冷陰極管を並列に配置してなる直下型方式のバックライトでは、光源としてのCCFLやLED(Light Emitting Diode)などが、射出光を拡散させる拡散板を通して、その発光した光源の形状が直接視認できてしまうため、拡散板は非常に光散乱性の強い樹脂板が用いられている。この拡散板は、強い拡散性を持たせるために通常1mm〜3mm程度の厚さが必要であり、その厚さのために光吸収が少なからずあり、光源からの光量が減少し液晶画面表示が暗くなる問題がある。
この問題を解決するために、光路制御機能を有する光学シートと光拡散板とが粘着層若しくは接着層を介して一体化することで、CCFLのランプイメージを不明瞭にし、且つ水平方向に広い角度で高い正面輝度を提供する光学部材が開発されている(特許文献1〜3参照)。
上述する一体型の光学部材は、図1及び図2に示すように、光入射側に位置する光拡散板39と、光射出側に位置する光学シート40を有し、光拡散板39と光学シート40は複合接着層41により一体に接合されている。
光学シート40は、シート状または薄板状の透明な基材32と、この基材32の一方の面に並列に配設された半円柱状レンズ31と、基材32の反レンズ面に貼合された感材33と、この感材33の基材32と反対の面に並列にしてストライブ状に形成された、光反射性を有する高屈折率層34及び低屈折率層35を備える。このうち、低屈折率層35は基材32の他方の面で半円柱状レンズ21の集光領域に設けられ、高屈折率層34は基材32の他方の面で半円柱状レンズ31の非集光領域に設けられる。また、複合接着層41は第1接着もしくは粘着層36と第2接着もしくは粘着層38及び透明支持体37から構成される。
ディスプレイ使用時(観察時)、前記光学部材は、図2に示すように、光源42から発せられた光43を光拡散板39で均一化することで光源のランプイメージを不明瞭にし、半円柱状レンズ31によって正面方向に集光される向きに進んだ光44のみが低屈折率層35を通って正面輝度に寄与する。
また、光43は半円柱状レンズ31を通過する際に広がり、無駄になる方向に拡散された光45は、低屈折率層35と並列して設けられた光反射性を有する高屈折率層34によって光源側に戻され、ランプハウス内の反射板によって再び光射出面に向かって進む。
このような光の反射の繰り返しにより、光源42から発せられた光43は無駄になることなく正面輝度に関与するため、高い正面輝度を実現する。
また、レンズ形状や光反射性を有する高屈折率層34と低屈折率層35の配置バランスを制御することで、水平方向に広い範囲で緩やかな輝度分布変化を維持することが可能であり、より自然な見え方のディスプレイを実現できる。
更に、液晶ディスプレイの輝度向上のために従来一般的に用いられているような拡散シートや輝度向上シートの多重使用を必要としないため、ディスプレイの組立て時の作業性及び利便性を向上できる。
また、一体型の光学部材としては、図3に示す構成のものが知られている。この光学部材は、図3に示すように、光拡散シート39と、光路制御機能を有する光学シート40を備え、光拡散シート39の光射出面と光学シート40の光入射面は、一層の粘着層もしくは接着層36により接合されている。
光学シート40は、シート状または薄板状の透明な基材32と、この基材32の一方の面に並列に配設された半円柱状レンズ31と、基材32の反レンズ面に貼合された感材33と、この感材33の基材32と反対の面に並列にしてストライブ状に形成された、光反射性を有する高屈折率層34及び低屈折率層35を備える。
WO2006/080530 特開2007−213035 特開2007−225853
近年盛んに開発が行われているディスプレイ装置の省電力化や薄型化に伴い、バックライトとして用いられるCCFL間距離の広がりやCCFL−パネル間距離の縮まりが顕著になってきている。
そのため、従来のバックライトユニット用光学部材を使用すると、ランプイメージを完全には消すことができず、画像品位の低下を招く問題がある。
これは、CCFL間距離が広がったり、CCFL−パネル間距離が縮まったりしたことにより、CCFLから照射された光が十分に広がる前に光学部材に入射されるため、バックライトの明暗がより強く反映されてしまうことに由来する。
本発明は、上記のような問題を解決するためになされたもので、省エネ化や薄型化に伴う広いCCFL間隔や狭いCCFL−パネル間距離に対応してランプイメージを不鮮明にすることが可能な光学部材及びバックライトユニット並びにディスプレイ装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために請求項1の発明は、入射された光を射出する際に当該光の射出方向、射出範囲、輝度分布の何れか1つを少なくとも制御する光学部材であって、光の入射側に配置され、入射光を拡散して射出する第1光拡散層と、前記第1光拡散層の光射出側に配置され、入射光を拡散して射出する第2光拡散層と、前記第2光拡散層の光射出側に配置され、射出される光の正面輝度及び視野角度を制御する光路制御用の光学シートとを備えることを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1記載の光学部材において、前記第1光拡散層は、該第1光拡散層の光入射面と光射出面のそれぞれに凸型の単位レンズを複数並列して設けることにより構成されることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項2記載の光学部材において、前記第1光拡散層の光入射面に並列して設けられた単位レンズと前記第1光拡散層の光射出面に並列して設けられた単位レンズはともに帯状に延在しており、前記第1光拡散層の厚さ方向から見た場合に、それら単位レンズ同士は0°乃至180°の角度範囲で重なり合うように配置されることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1乃至3に何れか1項記載の光学部材において、前記第1光拡散層の光射出面と前記第2光拡散層の光入射面との間に空気層が設けられていることを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1乃至4に何れか1項記載の光学部材において、前記第1光拡散層の光射出面と前記第2光拡散層の光入射面は粘着層もしくは接着層を介して互いに貼合されていることを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項1乃至4に何れか1項記載の光学部材において、前記第2光拡散層の光射出面と前記光学シートの光入射面は粘着層もしくは接着層を介して互いに貼合されていることを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項1乃至4に何れか1項記載の光学部材において、前記第2光拡散層の光射出面と前記光学シートの光入射面は非貼合状態に対向されていることを特徴とする。
請求項8の発明は、請求項1乃至7に何れか1項記載の光学部材において、前記光学シートは、透明な基材と、前記基材の光射出側である一方の面に並列に配設され帯状に延在する複数の単位レンズと、前記基材の前記単位レンズと反対の面に並列に配設され帯状に延在する光反射性を有する高屈折率層及び低屈折率層を備えることを特徴とする。
請求項9の発明は、請求項8記載の光学部材において、前記単位レンズは半円柱状レンズであることを特徴とする。
請求項10の発明は、請求項1乃至7に何れか1項記載の光学部材において、前記第1光拡散層のサグ値が60mm以上であることを特徴とする。
請求項11の発明は、バックライトユニットであって、光源と、請求項1乃至9の何れか1項に記載の光学部材を少なくとも備えることを特徴とする。
請求項12の発明は、ディスプレイ装置であって、画素単位での透過/遮光に応じて表示画像を規定する画像表示素子と、前記画像表示素子の背面に、請求項11記載のバックライトユニットを備えることを特徴とする。
本発明によれば、射出される光の正面輝度及び視野角度を制御する光学シートの光入射側に第1及び第2光拡散層を配置する構成にしたので、省エネ化や薄型化に伴う広いCCFL間隔や狭いCCFL−表示パネル間の距離に対応してランプイメージを不鮮明にすることが可能な光学部材及びこれを用いたバックライトユニット並びにディスプレイ装置を提供することができる。
また、本発明によれば、光路制御機能を有する光学シートが液晶等の表示パネルの直前に配されるため、正面輝度や視野角制御を制御した画像の提供も可能になる。
また、本発明によれば、光路制御機能を有する光学シートと一体化した第2光拡散層が自立性を有し、かつ第1光拡散層のサグ値が60mm以上となる剛性を有することで、ディスプレイ装置の組立て時のハンドリングが簡便になる。
(実施の形態1)
以下、本発明の実施形態を図面に基づき詳細に説明する。
図4は本実施の形態による光学部材の一例を示す概略断面図、図5は本実施の形態による光学部材の第1光拡散層の光入射面及び光射出面に並列して設けられる単位レンズの配列関係を示す斜視図、図6は本実施の形態による光学部材の第1光拡散層の構成例を示す斜視図である。なお、各図面中、各部位の縮尺は実際とは一致しない。
本実施の形態1に示す光学部材100は、入射された光を射出する際に当該光の射出方向、射出範囲、輝度分布の何れか1つを少なくとも制御するもので、光の入射側に配置され、入射光24を拡散して射出する第1光拡散層17と、この第1光拡散層17の光射出側に配置され、第1光拡散層17から射出される光を更に拡散して射出する第2光拡散層22と、この第2光拡散層22の光射出側に配置され、第2光拡散層22から射出される光を入射光とし、この光が射出光として射出される時の射出光の正面輝度及び視野角度を制御する光路制御用の光学シート10とを備えている。
また、前記第1光拡散層17の光射出面172と第2光拡散層22の光入射面221との間に空気層23が設けられている。
第1光拡散層17は、図4〜図6に示すように、第1光拡散層17の光入射面171に並列して設けられた複数の半円筒状単位レンズ17aと、第1光拡散層17の光射出面172に並列して設けられた複数の半円筒状単位レンズ17bとから構成される。そして、これら複数の半円筒状単位レンズ17a、17bは共に帯状に延在しており、さらに、第1光拡散層17の厚さ方向から見た場合に、それら半円筒状単位レンズ17a、17b同士は0°乃至180°の角度範囲で重なり合うように配置される。図5及び図6に示す例では、半円筒状単位レンズ17a、17bは互いに90°の角度で重なり合うように配置されている。
光学シート10は、透明な基材2と、この基材2の光射出側である一方の面に並列に配設され帯状に延在する複数の半円筒状のプリズムレンズからなる単位レンズ1と、基材2の反レンズ面に貼合された感材3と、この感材3の基材2と反対の面に並列に配設され帯状に延在する光反射性を有する高屈折率層4及び低屈折率層5を備えている。そして、高屈折率層4及び低屈折率層5の感材3と反対の面には、粘着層もしくは接着層12を介して第2光拡散層22の光射出面222が貼合されている。
なお、第2光拡散層22の光射出面222と光学シート10の光入射面101は非貼合状態、すなわち第2光拡散層22の光射出面222と光学シート10の光入射面101とが接触する状態又は互いに離間した状態でもよい。この場合、第2光拡散層22と光学シート10を独立して取り扱うことができる。
このような本実施の形態による光学部材100においては、ディスプレイ使用時(観察時)、上記図2に示す場合と同様に、図示省略した光源からの光24を第1光拡散層17と第2光拡散板22で均一化することで光源のランプイメージを不明瞭にし、そして、光学シート10の単位レンズ1によって正面方向に集光される向きに進んだ光のみが低屈折率層5を通って正面輝度に寄与する。
また、光24は光学シート10の単位レンズ1を通過する際に広がり、無駄になる方向に拡散された光は、低屈折率層5と並列して設けられた光反射性を有する高屈折率層4によって光源側に戻され、光源の反射板によって再び光射出面に向かって進む。
このような光の反射の繰り返しにより、光源から発せられた光24は無駄になることなく正面輝度に関与するため、高い正面輝度を実現する。
また、単位レンズ1形状や光反射性を有する高屈折率層4と低屈折率層5の配置バランスを制御することで、水平方向に広い範囲で緩やかな輝度分布変化を維持することが可能であり、より自然な見え方のディスプレイを実現できる。
光拡散層が一層の光拡散板であると、CCFLの間隔が広がったりCCFL−表示パネル間の距離が狭まったりした場合に、光源からの光を十分に拡散することができず、液晶等の表示パネルを通して明暗の縞模様(以下、ランプイメージと称する)が目視可能になってしまう点で不利となる。
一方、光拡散層が二層であると、光拡散板のみを通過するよりもより光が拡散され、明暗の縞模様がぼやけるため、液晶等の表示パネルを通して見える光が画像品位に影響を及ぼさない点で有利となる。
また、光拡散層を光学部材の最外部、すなわち液晶等の表示パネルの直前に配した場合、光学シートで正面輝度や視野角を制御する機能が無効となる点で不利となるため、光拡散機能は光入射部分に集中させることが望ましい。
第1光拡散層17を図5及び図6に示す構造にすることが最も好ましい。
これは、第1光拡散層17として乱反射を利用した光拡散シートを用いると、CCFLの間隔が広がったりCCFL−表示パネル間の距離が狭まったりした場合、光が拡散されてもCCFLの真上付近は光量が多く、CCFL間中央の真上付近は光量が少ない状況は変わらないため、ランプイメージの影響が大きいまま拡散板に光が到達する点で不利となるためである。
また、第1光拡散層17の光入射面171及び射出面172の各々に半円筒状単位レンズ17a及び17bが並列して設けられている場合には、CCFLから射出される光の進行方向が回転し、ランプハウス内で暗部となる部分にも光が進むことで、ある程度面に近い状態で光が拡散板に到達するため、ランプイメージが不鮮明になる点で有利である。
ここで、第1光拡散層17と第2光拡散層22は個々に独立していても良いし、粘着材若しくは接着材によって一体化されていても良い。一体化する場合は、全面が貼合されていても良いし、部分的に貼合されていても良い。
また、単位レンズ17a及び17bのピッチやレンズ形状は図5及び図6に示す構造のものに限定されず、CCFLと光学部材との距離や、CCFL間の距離に応じて、適宜設定することが可能である。
また、第1光拡散層17の成形は、基材を介してUV硬化樹脂で成形しても良いし、押し出し成形しても良い。
正面輝度や視野角を制御するために、第2光拡散層22の光射出面222側に正面集光機能を有する光学シート10を設置する。この光学シートとして、レンズシートの反レンズ面にレンズの延伸方向と平行なストライプ状の反射層を有するシートやプリズムシートが挙げられるが、集光効率の面から、前者が望ましい。
また、光学シート10は、ディスプレイ装置の組立て時のハンドリングの観点からは第2光拡散層と一体化していることが望ましいが、個々が独立していても構わない。
本実施の形態にかかる光学部材の構成要素である光学シートは、ポリカーボネート(PC)、アクリル、ポリエチレンテレフタレート(PET)等からなる基材2上に熱可塑性若しくはUV硬化樹脂で成形させたレンズ1が並列してなるレンズシート、若しくは押し出し成形されたレンズシートと、前記レンズシートの反レンズ面に貼合された感材3と、レンズ面側からUVを照射することで前記感材が硬化部分と未硬化部分に分かれることを利用した転写法で形成された光反射性を有する高屈折率層4とからなる。
また、白反射層間の空間は低屈折率層5が形成されている必要があり、この低屈折率領域が空気からなることで、最も効率的に正面輝度を向上させることが可能になる。また、単位レンズ1の形状は半円柱状に限定されるものではない。
本実施の形態にかかる光学部材の構成要素である第2光拡散層22としては、PC、シクロオレフィンポリマー、アクリル、ポリスチレン(PS)、若しくはこれらの材料を任意の比率で配合した共重合体を材料とする光拡散板や光微拡散板、透明板が挙げられる。
また、図4に示すように、第1光拡散層17と第2光拡散層22が個々に独立している場合、ディスプレイ装置の組立て時のハンドリングの観点から、第1光拡散層17はサグ値60mm以上の剛性を有することが望ましい。
(実施の形態2)
本発明にかかる光学部材の実施の形態2について図7を参照して説明する。
図7は、本実施の形態2による光学部材の概略断面図である。
この図7において、図4と同一の構成要素には同一符号を付してその説明を省略し図4と異なる部分を重点に説明する。
本実施の形態2に示す光学部材100は、図7から明らかなように、光学シート10、第1光拡散層17、第2光拡散層22を備え、図4と異なる点は、第1光拡散層17の光射出面172と第2光拡散層22の光入射面221が粘着層もしくは粘着層18により互いに貼合されているところになる。これにより、第1光拡散層17と第2光拡散層22は一体化されている。
このように第1光拡散層17と第2光拡散層22を一体化することにより、ディスプレイ装置の組立て時の第1光拡散層17および第2光拡散層22のハンドリングが簡便になるほか、上記実施の形態1に示す場合と同様な効果が得られる。
(実施の形態3)
次に、バックライトユニットの構成について図8を参照して説明する。
図8に示すバックライトユニット120は、光学部材100と、この光学部材100の光入射側に配置された直下型の光源110を備える。
光学部材100は、図8に示すように、光入射側において光の進行方向に順に配列された第1光拡散層17及び第2光拡散層22と、光射出側に配置された光学シート10とを有し、第2光拡散層22と光学シート10は複合接着層11により一体に接合されている。
光学シート10、第1光拡散層17及び第2光拡散層22は、上記図4に示す場合と同様な要素から構成されているので、その構成説明は省略する。また、複合接着層11は第1接着もしくは粘着層6と第2接着もしくは粘着層8及び透明支持体7から構成される。この点が図4に示す場合と異なっている。
光源110は、光学部材100の第1光拡散層17の光入射面171側に、該光入射面171に沿って等間隔に配列された冷陰極線管などからなる複数のランプ19と、このランプ19からの光を光学部材100の第1光拡散層17へ向けて反射させるランプハウス20を備えている。
なお、バックライトユニット120に用いられる光学部材100は、図8に示す構成のものに限らず、図4または図7に示す光学部材を用いることができる。
上記のように構成されたバックライトユニット120において、ランプ19から発せられた光は第1光拡散層17及び第2光拡散層22で均一化されることでランプイメージを不明瞭にする。そして、光学シート10の単位レンズ1によって正面方向に集光される向きに進んだ光のみが低屈折率層5を通って正面輝度に寄与する。
また、ランプ19から発せられた光は、光学シート10の単位レンズ1を通過する際に広がり、無駄になる方向に拡散された光は、低屈折率層5と並列して設けられた光反射性を有する高屈折率層4によって光源側に戻され、ランプハウス20内の反射面によって再び第1光拡散層17に向かって進む。
このような光の反射の繰り返しにより、ランプ19から発せられた光は無駄になることなく正面輝度に関与するため、高い正面輝度を実現できる。
このようなバックライトユニットにおいては、図4に示す実施の形態と同様に第1光拡散層17と第2光拡散層22を備えているので、図4に示す場合と同様な効果を発揮できる。
(実施の形態3)
次に、ディスプレイ装置の構成について図9を参照して説明する。
図5に示すディスプレイ装置130は、光学部材100、この光学部材100の光入射側に配置された直下型の光源110からなるバックライトユニット120と、光学部材100の光る射出面に対向して配置された液晶パネル21(特許請求の範囲に記載した画像表示素子に相当する)を備える。
このようなディスプレイ装置においては、図4に示す実施の形態と同様に第1光拡散層17と第2光拡散層22を備えているので、図4に示す場合と同様な効果を発揮できる。
なお、ディスプレイ装置130のバックライトユニット120に用いられる光学部材100は、図8に示す構成のものに限らず、図4または図7に示す光学部材を用いることができる。
上記実施の形態に係る光学部材において、第1光拡散層17と第2光拡散層22が個々に独立している場合、ディスプレイ装置の組立て時のハンドリングの観点から、第1光拡散層17はサグ値60mm以上の剛性を有することが望ましい。
また、本発明にかかるディスプレイ装置は、本発明にかかるバックライトユニット120と画素単位での透過/遮光に応じて表示画像を規定する液晶表示素子からなる画像表示素子21とを少なくとも備えている。
次に本発明の実施例について説明する。
(実施例1)
本発明の効果を示すため、バックライト/光学部材/液晶パネルからなるディスプレイ装置を作製し、比較を行った。ここでは光学部材として、複数枚のシートを積層させる従来の方式、すなわち図2に示す構成からなる一体型輝度向上シートと、図4及び図5に示す構成からなる本発明に関する光学部材を用いた。
本実施例では、前記種々の光学部材を用いた際のディスプレイ画面のランプイメージ軽減効果(影消し効果)、正面輝度、ディスプレイ装置の組立て時等のハンドリングの簡便さを比較項目とする。
また、ディスプレイ装置のサンプルサイズは37インチとし、第2光拡散層である光拡散板としてポリスチレンを用いた。
図10に示したように、光入射面、光射出面共に凸型の単位レンズが並列されてなる第1拡散層を有する光学部材において、正面輝度やディスプレイ装置の組立て時のハンドリング性を保持したまま、影消し効果を発揮することが確認された。
この図10において、影消し効果、正面輝度やディスプレイ装置の組立て時のハンドリング性を発揮できるサンプルには丸印が付され、発揮できないサンプルには×印が付されている。また、三角印は中間的な判定結果を表している。
また、第1拡散層が第2拡散層と一体化していても、個々に独立していても、性能上の不都合が生じることはないが、第1拡散層が独立している場合は、サグ値が60mm未満であると剛性不足によりハンドリング性が低下するため、第1拡散層はサグ値60mm以上の剛性を有することが望ましい。
また、第1拡散層の光入射面及び光射出面を構成するレンズ同士の成す角度は0°〜180°の範囲で有効であり、ランプ構成に応じて適宜設定することが可能である。
また、正面集光機能を有する光学シートはプリズムシートよりも反射層を有する光学シートの方が、集光能力の面で有利である。
従来における一体型光学部材の一例を示す概略断面図である。 従来における一体型光学部材の光路を説明するための概略断面図である。 従来における一体型光学部材の他の例を示す概略断面図である。 本発明にかかる光学部材の一例を示す概略断面図である。 本実施の形態による光学部材の第1光拡散層の光入射面及び光射出面に並列して設けられる単位レンズの配列関係を示す斜視図である。 本実施の形態による光学部材の第1光拡散層の構成例を示す斜視図である。 本発明にかかる光学部材の他の例を示す概略断面図である。 本発明にかかる光学部材を用いたバックライトユニットを構成した場合の概略断面図である。 本発明にかかるバックライトユニットを用いてディスプレイ装置を構成した場合の概略断面図である。 本発明の光学部材におけるサグ値、影消し効果、正面輝度、ハンドリング性の効果を示すための実施例の試験結果を表した図である。
符号の説明
1……単位レンズ、2……基材、3……感材、4……光反射性を有する高屈折率層、5……低屈折率層、6……第1粘着もしくは接着層、7……透明支持体、8……第2粘着もしくは接着層、10……光学シート、11……複合接着層、12……粘着層もしくは接着層、17……第1光拡散層、18……粘着層若しくは接着層、19……冷陰極管、20……ランプハウス、21……液晶パネル、22……第2拡散層、23……空気層、100……光学部材、110……光源、120……バックライトユニット、130……ディスプレイ装置。

Claims (12)

  1. 入射された光を射出する際に当該光の射出方向、射出範囲、輝度分布の何れか1つを少なくとも制御する光学部材であって、
    光の入射側に配置され、入射光を拡散して射出する第1光拡散層と、
    前記第1光拡散層の光射出側に配置され、入射光を拡散して射出する第2光拡散層と、
    前記第2光拡散層の光射出側に配置され、射出される光の正面輝度及び視野角度を制御する光路制御用の光学シートとを備える、
    ことを特徴とする光学部材。
  2. 前記第1光拡散層は、該第1光拡散層の光入射面と光射出面のそれぞれに凸型の単位レンズを複数並列して設けることにより構成されることを特徴とする請求項1記載の光学部材。
  3. 前記第1光拡散層の光入射面に並列して設けられた単位レンズと前記第1光拡散層の光射出面に並列して設けられた単位レンズはともに帯状に延在しており、
    前記第1光拡散層の厚さ方向から見た場合に、それら単位レンズ同士は0°乃至180°の角度範囲で重なり合うように配置されることを特徴とする請求項2記載の光学部材。
  4. 前記第1光拡散層の光射出面と前記第2光拡散層の光入射面との間に空気層が設けられていることを特徴とする請求項1乃至3に何れか1項記載の光学部材。
  5. 前記第1光拡散層の光射出面と前記第2光拡散層の光入射面は粘着層もしくは接着層を介して互いに貼合されていることを特徴とする請求項1乃至4に何れか1項記載の光学部材。
  6. 前記第2光拡散層の光射出面と前記光学シートの光入射面は粘着層もしくは接着層を介して互いに貼合されていることを特徴とする請求項1乃至4に何れか1項記載の光学部材。
  7. 前記第2光拡散層の光射出面と前記光学シートの光入射面は非貼合状態に対向されていることを特徴とする請求項1乃至4に何れか1項記載の光学部材。
  8. 前記光学シートは、透明な基材と、前記基材の光射出側である一方の面に並列に配設され帯状に延在する複数の単位レンズと、前記基材の前記単位レンズと反対の面に並列に配設され帯状に延在する光反射性を有する高屈折率層及び低屈折率層を備えることを特徴とする請求項1乃至7に何れか1項記載の光学部材。
  9. 前記単位レンズは半円柱状レンズであることを特徴とする請求項8記載の光学部材。
  10. 前記第1光拡散層のサグ値が60mm以上であることを特徴とする請求項1乃至7に何れか1項記載の光学部材。
  11. 光源と、請求項1乃至9の何れか1項に記載の光学部材を少なくとも備える、
    ことを特徴とするバックライトユニット。
  12. 画素単位での透過/遮光に応じて表示画像を規定する画像表示素子と、
    前記画像表示素子の背面に、請求項11記載のバックライトユニットを備える、
    ことを特徴とするディスプレイ装置。
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CN114236897A (zh) * 2021-12-14 2022-03-25 武汉华星光电技术有限公司 显示装置

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