JP2006330032A - 光学シートとそれを用いたバックライト・ユニットおよびディスプレイ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】片面に、半円柱状凸シリンドリカルレンズからなる単位レンズが並列されてなるレンズ部を有するレンズシートの他面には、バックライト光源側に面して光反射性の高い表面を有しており、前記表面に入射した光をバックライト光源側に反射する光反射層を備え、前記光反射層は、前記レンズシートの単位レンズそれぞれに1:1で対応して開口部を有するストライプ状であると共に、前記レンズシートの反レンズ部側に、前記ストライプ状に対応した凸部に形成されてなる構成とする。
【選択図】図2
Description
このような液晶表示装置は透過型であり、液晶パネルの背面側に光源を配設し、この光源からの光を面発光に変換して液晶パネルを照射する面光源装置、いわゆる、バックライトが採用されている。
ラップトップコンピュータのような電池式装置において、光源で消費する電力は、電池式装置全体で消費する電力の相当部分を占める。
従って、所定の輝度を提供するのに必要な総電力を低減することで電池寿命が増大する
が、これは電池式装置には特に望ましいことである。
BEFは、プリズムの反復的アレイを含んだフィルムである。そのプリズムは光の波長に比較して大きい。BEFは、“軸外(off-axis)”からの光を集光し、この光を視聴者に向けて“軸上(on-axis)”に方向転換(redirect)または“リサイクル(recycle)”する。ディスプレイの使用時(観察時)に、BEFは、軸外輝度を低下させることによって軸上輝度を増大させる。
ここで言う「軸上」とは、視聴者の視覚方向に一致する方向であり、一般的にはディスプレイ画面に対する法線方向(正面)である。プリズムの反復的アレイ構造が1方向のみの並列では、その並列方向での方向転換またはリサイクルのみが可能であり、水平および垂直方向での表示光の輝度制御を行なうために、プリズム群の並列方向が互いに略直交するように、2枚のシートを重ねて組み合わせて用いられる。
しかしながら、上記のような輝度制御部材を用いると、ディスプレイを軸外において目視する時に輝度が急激に低下する。軸外の視聴者に対するこの輝度の急激な低下は、観察可能な視野角を狭めることになり、いくつかの用途において好ましくないことが知られている。
図1に示される表示装置は、液晶パネルと、この液晶パネルに背面側から光を照射する光源手段とを備え、この光源手段に、光源からの光を液晶パネルへと導くレンズ層が設けられ、該レンズ層焦点面近傍に開口をもつ遮光部を有することを特徴とする。
導光板79には、側端部に沿って光源ランプ76が取り付けられており、さらに、光源ランプ76の光を効率よく導光板79中に入射させるべく、光源ランプ76の背面側を覆うようにして高反射率のランプリフレクタ81が設けられている。
特許文献4には、光反射層18を形成する手法については記載が見られないが、一般に、印刷(コーティング),転写,フォトリソなどの各種手法が、適宜に選定される。
しかし、平坦面へのパターン形成につき、上記各種手法による光反射層18の厚さには限度(せいぜい数十μm程度)があり、ストライプ状の光反射層18の表面とその間のレンズ層15の開口部とは、明確な段差(高低差)を設けることが難しい。
特に、輝度制御部材と光拡散層とを粘着層あるいは接着層を介して積層一体化する構成を採用する場合には、開口部と光拡散層との間を粘着層あるいは接着層が埋める形となり、予期せぬ入射光成分の発生(あるいは、光拡散層による機能の低下)を招きやすくなり、設計通りの光学特性を奏することが一層難しくなる。
ディスプレイ用バックライト・ユニットにおける照明光路制御に使用される光学シートにおいて、
片面に、半円柱状凸シリンドリカルレンズからなる単位レンズが並列されてなるレンズ部を有するレンズシートの他面には、バックライト光源側に面して光反射性の高い表面を有しており、前記表面に入射した光をバックライト光源側に反射する光反射層を備え、
前記光反射層は、前記レンズシートの単位レンズそれぞれに1:1で対応して開口部を有するストライプ状であると共に、前記レンズシートの反レンズ部側に、前記ストライプ状に対応した凸部に形成されてなる構成であることを特徴とする。
光反射層は、前記レンズシートの単位レンズそれぞれに1:1で対応して開口部を有するストライプ状であると共に、前記レンズシートの反レンズ部側に、前記ストライプ状に対応した凸部に形成されてなる構成であるため、
前記開口部は、その周囲との明確な段差(高低差)が確保され、導光板や光拡散層などの他の光学部材との接触が確実に回避され、前記開口部には空気層が接触するため、設計通りの光学特性(視域制御)を奏するバックライト・ユニットの実現が容易となる。
図2は、本実施形態による光学シートの構成を示す断面図である。
片面に、半円柱状凸シリンドリカルレンズからなる単位レンズが並列されてなるレンズ部2を有するレンズシートの他面には、同図下側にあたるバックライト光源(図示せず)側に面して光反射性の高い表面を有しており、前記表面に入射した光をバックライト光源側に反射する光反射層1を備えている。
前記光反射層1は、前記レンズシートの単位レンズそれぞれに1:1で対応して開口部を有するストライプ状であると共に、前記レンズシートの反レンズ部側に、前記ストライプ状に対応した凸部に形成されてなる構成である。
反射層1は、例えば白色の酸化チタン微粒子が分散混入された透明樹脂などからなり、レンズ部の頂点と開口部(凸部に挟まれた凹部)の両端を結ぶ線が二等辺三角形となっており、凸部に反射層が形成される。
凸部の形状(幅,高さ)は、搭載される表示装置に求められる視野角などに応じて適宜決定される。
押出機としては、図示しない樹脂投入口となるホッパー,溶融混練しつつ押出すスクリュー,シート状に押出すためのT−ダイとからなるものが好適に用いられるが、特にこれに限定するものではなく、適用可能である。
2…光反射層
3…転写箔
4…フィルム
5…押出し機
11,13…偏光板
12…液晶パネル
15…レンズ層
18…遮光層
76…光源ランプ
77…反射フィルム(反射層)
79…導光板
81…ランプリフレクタ
82…散乱反射パターン
Claims (8)
- ディスプレイ用バックライト・ユニットにおける照明光路制御に使用される光学シートにおいて、
片面に、半円柱状凸シリンドリカルレンズからなる単位レンズが並列されてなるレンズ部を有するレンズシートの他面には、バックライト光源側に面して光反射性の高い表面を有しており、前記表面に入射した光をバックライト光源側に反射する光反射層を備え、
前記光反射層は、前記レンズシートの単位レンズそれぞれに1:1で対応して開口部を有するストライプ状であると共に、前記レンズシートの反レンズ部側に、前記ストライプ状に対応した凸部に形成されてなる構成であることを特徴とする光学シート。 - 片面に、半円柱状凸シリンドリカルレンズからなる単位レンズが並列されてなるレンズ部を有し、反レンズ部側の他面には、前記ストライプ状に対応した凸部を有する構成のレンズシートは、熱可塑性樹脂のプレス成形あるいは溶融押出し成形によるモノリシックな成形体であることを特徴とする請求項1記載の光学シート。
- 前記光反射層は、高反射性インキを前記凸部表面に塗布形成してなるであることを特徴とする請求項1または2に記載の光学シート。
- 前記光反射層は、高反射性材料を転写層とする転写箔を用いて、前記転写層を前記凸部表面に転写形成してなるであることを特徴とする請求項1または2に記載の光学シート。
- 反レンズ部側の他面に、光拡散性シートを積層一体化してなる構成の請求項1〜4の何れかに記載の光学シート。
- 光源と、
前記光源から照射される光を受けて拡散透過する光拡散層と、
請求項1〜5の何れかに記載の光学シートからなり、
前記光学シートの光反射層側を、前記光拡散層側に対向させて配置してなり、
前記光学シートを構成するレンズシートの単位レンズそれぞれに1:1で対応した前記開口部は、空気層のみを介して前記光拡散層側に対向していることを特徴とするディスプレイ用バックライト・ユニット。 - 画素単位で透過/非透過を切り替えることにより、表示画像を規定する画像表示素子を、
請求項6に記載のバックライト・ユニットを構成するレンズシートのレンズ部側に配置してなる構成のディスプレイ。 - 前記画像表示素子は液晶パネルである請求項7記載のディスプレイ。
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