JP5098520B2 - 光拡散板、ディスプレイ用バックライトユニット、表示装置 - Google Patents

光拡散板、ディスプレイ用バックライトユニット、表示装置 Download PDF

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本発明は、直下型液晶バックライト用光拡散板に関する。詳しくは液晶バックライト用部材として用いた際に、光源ランプのランプイメージ効果に優れた光拡散板と、その拡散板を用いたディスプレイ用バックライトユニット、表示装置に関するものである。
近年、TFT型液晶パネルやSTN型液晶パネルを使用した液晶表示装置は、主としてOA分野のカラーノートPC(パーソナルコンピュータ)を中心に商品化されている。
このような液晶表示装置においては、液晶パネルの背面側(観察者側)に光源を配置し、この光源からの光で液晶パネルを照明する方式、いわゆる、バックライト方式が採用されている。
この種のバックライト方式に採用されているバックライトユニットとしては、大別して冷陰極管(CCFT)等の光源ランプを、光透過性に優れたアクリル樹脂等からなる平板状の導光板内で多重反射させる「導光板ライトガイド方式」(いわゆる、エッジライト方式)と、導光板を用いない「直下型方式」とがある。
導光板ライトガイド方式のバックライトユニットが搭載された液晶表示装置としては、例えば、図7に示すものが一般に知られている。
これは、上部に偏光板71,73に挟まれた液晶パネル72が設けられ、その下面側に、略長方形板状のPMMA(ポリメチルメタクリレート)やアクリル等の透明な基材からなる導光板79が設置されており、該導光板の上面(光射出側)に拡散フィルム(拡散層)78が設けられている。
さらに、この導光板79の下面に、導光板79に導入された光を効率よく上記液晶パネル72方向に均一となるように散乱して反射されるための散乱反射パターン部が印刷などによって設けられる(図示せず)と共に、散乱反射パターン部下方に反射フィルム(反射層)77が設けられている。
また、上記導光板79には、側端部に光源ランプ76が取り付けられており、さらに、光源ランプ76の光を効率よく導光板79中に入射させるべく、光源ランプ76の背面側を覆うようにして高反射率のランプリフレクター81が設けられている。上記散乱反射パターン部は、白色である二酸化チタン(TiO)粉末を透明な接着剤等の溶液に混合した混合物を、所定パターン、例えばドットパターンにて印刷し乾燥、形成したものであり、導光板79内に入射した光に指向性を付与し、光射出面側へと導くようになっており、高輝度化を図るための工夫である。
さらに、最近では、光利用効率をアップして高輝度化を図るべく、図8に示すように、拡散フィルム78と液晶パネル72との間に、光集光機能を備えたプリズムフィルム(プリズム層)74,75を設けることが提案されている。このプリズムフィルム74,75は導光板79の光射出面から射出され、拡散フィルム78で拡散された光を、高効率で液晶パネル72の有効表示エリアに集光させるものである。
一方、直下型方式は、導光板の利用が困難な大型の液晶TVなどの表示装置が用いられている。
直下型方式の液晶表示装置としては、図9に例示する装置が一般的に知られている。これにおいては、上部に偏光板71、73に挟まれた液晶パネル72が設けられ、その下面側に、蛍光管等からなる光源51から射出され、拡散フィルム82のような光学シートで拡散された光を、高効率で液晶パネル72の有効表示エリアに集光させるものである。光源51からの光を効率よく照明光として利用するために、光源51の背面には、リフレター52が配置されている。
直下型方式に用いられている拡散板は、表示装置の構成上線状光源の光を散乱させ、なおかつ光源が透けて見えないことが求められるため、光散乱粒子が配合されており、近年の直下型方式の急増に合わせて様々な開発が行われてきた。その開発の多くは高透過、高拡散を目的とし。光散乱微粒子の種類や粒径、配合量を制御するものである。
しかしながら、図9に例示する装置でも、視野角の制御は、拡散フィルム82の拡散性のみに委ねられており、その制御は難しく、ディスプレイの正面方向の中心部は明るく、周辺部に行くほど暗くなる特性は避けられない。そのため、液晶画面を横から見たときの輝度の低下が大きく、光の利用効率の低下を招いていた。
そのため一つの解決方法として、図11に示すように従来より拡散フィルム70の上に図10に示す米国3M社の登録商標である輝度強調フィルム(Brightness Enhancement Film:BEF)を配置し、さらにその上に光拡散フィルム84を配置する方法が採用されている。ここでBEFとは、透明部材上に断面三角形状の単位プリズムが一方向に周期的に配列されたフィルムである。
このプリズムは光の波長に比較して大きいサイズピッチである。BEFは、“軸外(off−axis)”からの光を集光し、この光を視聴者に向けて“軸上(on−axis)”に方向転換(redirect)または“リサイクル(recycle)”する。
ディスプレイの使用時(観察時)に、BEFは、軸外輝度を低下させることによって軸上輝度を増大させる。ここでいう「軸上」とは、視聴者の視覚方向に一致する方向であり、一般的にはディスプレイ画面に対する法線方向側である。
プリズムの反復的アレイ構造が1方向のみの並列では、その並列方向での方向転換またはリサイクルのみが可能であり、水平および垂直方向での表示光の輝度制御を行なうために、プリズム群の並列方向が互いに略直交するように、2枚のシートを重ねて組み合わせて用いられる。
BEFの採用により、ディスプレイ設計者が電力消費を低減しながら所望の軸上輝度を達成することができるようになった。
BEFに代表されるプリズムの反復的アレイ構造を有する輝度制御部材をディスプレイに採用する旨が開示されている特許文献としては、特許文献1乃至3に例示されるように多数のものが知られている。
上記のようなBEFを輝度制御部材として用いた光学シートでは、屈折作用によって、光源からの光が、最終的には、制御された角度でフィルムより出射されることによって、視聴者の視覚方向の光の強度を高めるように制御することができる。
しかしながら、同時に視聴者の視覚方向に進むことなく横方向に無駄に出射する、想定外の光線が存在する。このため、図12の点線Bで示すように、BEFを用いた光学シートから出射される光強度分布は、視聴者の視覚方向、すなわち視覚方向Fに対する角度が0°(軸上方向にあたる)における光強度が最も高められるものの、正面より±90°近辺に小さな光強度ピークが生じ、即ち、横方向から無駄に出射される光(サイドローブ)が増えてしまうという問題がある。
また、軸上輝度のみが過度に向上すると、輝度分布の曲線のピーク幅が著しく狭くなり、視域が極端に限定されるため、ピーク幅を適度に拡げるために、図11に示すプリズムシートとは別部材の光拡散フィルム300を新たに併用する必要があり、部材数の増加を伴ってしまうという問題がある。
上述のように、この光学シートは、光の利用効率の向上だけでなく、光源のムラの除去、ランプイメージ消し、ディスプレイの視域の確保など様々な機能が求められており、一般的には複数枚の光学シートを重ね合わせることによって構成されている。しかしながら、光学シートの構成枚数が多いと、ディスプレイの組立て時の作業が煩雑になり、また光学シートの間のゴミの影響を受ける、などの問題がある。
ところで、またこのような液晶表示装置では、軽量、低消費電力、高輝度、薄型化であることが市場ニーズとして強く要請されており、それに伴い、液晶表示装置に搭載されるバックライトユニットも、軽量、低消費電力、高輝度であることが要求されている。
特に、最近、目覚しい発展をみるカラー液晶表示装置においては、液晶パネルのパネル透過率がモノクロ対応の液晶パネルに比べ格段に低く、そのため、バックライトユニットの輝度向上を図ることが、装置自体の低消費電力を得るために必須となっている。
しかしながら、上述したように従来の装置では、高輝度、低消費電力の要請に充分に応えられているとは言いがたく、ユーザからは、低価格、高輝度、高表示品位で、かつ低消費電力の液晶表示装置を実現できる光学シートおよびそれを用いたバックライトユニット、ディスプレイ装置の開発が待ち望まれている。
特公平1−37801号公報 特開平6−102506号公報 特表平10−506500号公報
本発明は、光拡散板の構成を最適化にして、出射光の配光分布を変化させる光拡散板及びこの光拡散板を用いたバックライトユニット、ディスプレイ装置を提供し、ライトイメージを低減することにより高表示品位化、低価格化を図ることを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明では、以下のような手段を講じる。
すなわち、請求項1の発明は、
さ方向の一方の面が光入射面とされ他方の面が光出射面とされた光拡散板おいて、
透光性樹脂中に第1の拡散材を分散してなる第1の拡散層と、前記拡散層に該拡散層を厚さ方向の両面から狭持するように積層された、透光性樹脂中に前記第1の拡散材より小さい粒径の第2の拡散材を分散してなる一対の第2の拡散層を有し
前記一方の第2の拡散層の前記第1の拡散層と反対の面を前記光入射面とし、前記他方の第2の拡散層の前記第1の拡散層と反対の面を前記光出射面とし、
前記光入射面の表面ヘイズ値が20%以上であり、および前記光入射面の凹凸の平均間隔であるSm値が20μm以上300μm未満であることを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1に記載の光拡散板において、
前記第1の拡散材の平均粒径6μmであり、前記第2の拡散材の平均粒径3μmであることを特徴とする。
請求項の発明は、請求項1または2記載の光拡散板において、
前記第1及び第2の拡散層の少なくとも1層以上の透光性樹脂に紫外線吸収剤を添加したことを特徴とする。
請求項の発明は、請求項1〜請求項3に記載の光拡散板において、
前記光入射面の表面粗さが規則的であることを特徴とする。
請求項の発明は、請求項1〜請求項4に記載の光拡散板において、
前記光出射面に拡散層を積層したフィルムを積層することを特徴とする。
請求項の発明は、ィスプレイ用バックライトユニットであって、源と、請求項1乃至の何れか1項記載の光拡散板とを少なくとも備えることを特徴とする。
請求項の発明は、
画素単位での透過/遮光に応じて表示画像を規定する画像表示素子と、
前記画像表示素子の背面に設けられた請求項7記載のバックライトユニットとを備える、
ことを特徴とする表示装置である。
上述したように、本発明に係る光拡散板は、図11に示す拡散シート300を使用しなくても、図12の実線Aで示す光強度分布が得られ、ライトイメージ低減効果を達成することが可能であるため、部材数削減に伴う薄型化、低価格化が可能である。また、レンズシートと拡散板を固定要素を介して一体化することにより、組み立て工程の簡素化が図れ、薄型で、十分な強度を保持したまま、所望のライトイメージ効果、均一性などが得られる、バックライトユニット、ディスプレイ装置を提供することができる。
以下に、本発明を実施するための最良の形態を説明する。
まず本発明の実施の形態を図3に示し、バックライトユニット44は、ランプハウス43内に収納されたシリンダー形状の複数の光源41と、各光源41からの光Hを液晶パネル32に供給する光学シート39を備えてなる。なお、液晶パネル32は、液晶35が偏光板31,33で挟まれて構成され、図中45は、複数の光源41の背面側に配置された光反射板である。
また、本発明の実施の形態に係るディスプレイ装置Lは、前述の光源41と光学シート39とさらにその上に液晶パネル32を含んだ装置である。この場合は、ディスプレイ装置Lは液晶表示装置を示すが、これに限らず、上述の光学シート39を含んだ、投射スクリーン装置、プラズマディスプレイ、ELディスプレイ等画像を光利用して表示する表示装置であればその種類は問わない。
直下型バックライトは、光を散乱や集光させる光拡散板1が使用されており、光源41側に用いられ、光の利用効率を高めて、光源41の裏面には、通常反射板や反射フィルムが配置されている。
光源41は、本実施の形態では、蛍光灯などの線状光源であり、液晶ディスプレイ用には、通常冷陰極管が用いられる。
光拡散板1は、透明樹脂とこの透明樹脂の中に分散された光拡散材(粒子)から構成されている。
光拡散板1に使用される透明樹脂としては、例えば、ポリカーボネート樹脂、アクリル系樹脂、フッ素系アクリル樹脂、シリコーン系アクリル樹脂、エポキシアクリレート樹脂、ポリスチレン樹脂、シクロオレフィンポリマー、メチルスチレン樹脂、フルオレン樹脂、PET、ポリプロピレン等を使用することができる。
また、前記透明樹脂中に分散される光拡散材としては、無機酸化物からなる粒子又は樹脂からなる粒子が使用できる。例えば、無機酸化物からなる粒子としてはシリカやアルミナ等からなる粒子を挙げることができる。また、樹脂からなる粒子としては、アクリル粒子、スチレン粒子、スチレンアクリル粒子及びその架橋体、メラミン−ホルマリン縮合物の粒子、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)、PFA(ペルフルオロアルコキシ樹脂)、FEP(テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体)、PVDF(ポリフルオロビニリデン)、及びETFE(エチレン−テトラフルオロエチレン共重合体)等の含フッ素ポリマー粒子、シリコーン樹脂粒子等を挙げることができる。
ここで、光拡散板1は、透明樹脂とこの透明樹脂の中に分散される光拡散材とを具備して構成されており、これら透明樹脂の屈折率と光拡散材の屈折率は、十分な光拡散特性を得るために異なる必要がある。透明樹脂の屈折率と光拡散材の屈折率の差は0.02以上であることが望ましい。
そして、これら透明樹脂中に光拡散材を分散して、押出し成型することにより、板状の光拡散板1を製造することができる。光拡散板1の厚みは、1〜5mmであることが望ましく、厚さ方向の一方の面が光入射面100とされ、他方の面が光出射面101とされる。
厚みが1mm未満の場合、光拡散板1は薄くコシがないのでたわむという欠点がある。一方5mmを越えると、光源41からの光の透過率が悪くなるという欠点がある。
図1(a)は、本発明に係る光拡散板1の一実施形態について示したものであり、透明樹脂の中に大きさや種類が異なる2種類の第1の拡散材7と第2の拡散材8が分散されている。この光拡散板1は、透明樹脂中に大きさや種類が異なる少なくとも2種類以上の拡散材を配合し押出し成形で製作する。
また図1(b)は、本発明に係る光拡散板1の一実施形態について示したものであり、第1の拡散材7が分散されてなる拡散層の上に第2の拡散材8が分散されてなる層が積層し、更にその上に第1の拡散材7が分散されてなる層を積層したものである。この光拡散板1は、互いに異なる拡散材を含有する複数の拡散層が積層されて構成された多層構成であり、積層押出機により製作される。
本発明の光拡散板1の光入射面100の表面状態は、特定のマット形状である。そのマット形状は、ランプイメージを防止するための効果をだす。
通常、光入射面100の表面状態の凹凸を粗さで数値化する事が多いが、本発明では、光入射面100の表面状態を表面ヘイズ値とSm値で表した。ヘイズ値は大きければ大きいほど、光入射面100での散乱が多くなり、逆に小さければ、表面散乱が少なくなる。同時にSm値は、小さければ、表面凹凸が細かくなる。
なお、光入射面100の表面粗さが規則的であると、表面粗さが不規則なものと比較して一定の散乱効果を得る上で有利となり、また、表面粗さが規則的なものは押出機により製作し易い。
また、透光性樹脂に含有する光拡散材のうち、平均粒径3μm以下の光拡散剤を少なくとも1種類以上含ませる。これは、光拡散材の平均粒径が3μmを超えるものだけであると、光源41からの光がすす抜けになり、ヘイズを高くすることができないためであり、平均粒径3μm以下の光拡散剤を少なくとも1種類以上含ませると、ヘイズを調整する上で有利となる。
また、光拡散板1の少なくとも1層以上の透光性樹脂に紫外線吸収剤を添加すると、光源41からの紫外線により光拡散板1を構成するポリカなどの透明樹脂の劣化を防止する上で有利となる。
本発明は、光入射面100の表面ヘイズ値20%以上、Sm値20〜300μmであり、このような光入射面100と拡散剤とあわせることで、ランプイメージ防止効果が得られる。その表面ヘイズ値の調整方法には、いくつか考えられる。凹凸を物理的に賦型する場合は、金型の表面状態を調整する。押出条件で光拡散剤をブリードアウトさせる場合は光拡散剤の量や粒径及び拡散層の厚さで調整を行う。
押出法は押出機で熱可塑性樹脂を加熱溶融させ、Tダイから押出し、板状に成形する。共押出法は積層板の場合に用い、複数台の押出機を用い、フィードブロックダイやマニホールドダイなどの積層ダイから、積層押出しを行い、複層板状に成形する。
光拡散板1の観察面側にレンズシートを積層して用い、明るさ、配光特性等の光学特性最適化を行う。その積層方法は、重ね合わせるだけでも良いが、固定要素を介して貼り合わせてもよい。
本実施の形態では、光拡散板1の光出射面101側とレンズシート4の入射面102の間に設けられ、光拡散板1とレンズシート4の空隙200を保持しながら接着剤または粘着剤等で固定する固定要素3を有している。
なお、光出射面101に、拡散層を積層したフィルムを積層するようにすると、一つの透明樹脂に複数の光拡散材を混ぜるのと同じ効果が得られ、また、複数の層を用いるので、ある層を加えたり取り除いたりすることでヘイズの微調整を容易に行え、所望の光学特性を有する光拡散板1を得る上で有利となる。
レンズシート4について説明する。
レンズシート4は、出射面103に多数の凸シリンドリカル形状の単位レンズが並列して形成されたものであり、透明樹脂から構成されるレンズシート4中に粒子を分散させて構成されている。
上述のレンズシート4は、図3より、光源41から光拡散板1及び空隙(空気層)200を伝達してきた光を入射する入射面102から入射し、さらにその光を出射面103から光学利得が1以上で出射するものである。
ここで光学利得とは、光学的な拡散部材の拡散性を示す指標の一つであり、完全拡散する拡散体の輝度を1として、その光の輝度との比で表される。測定する拡散部材の拡散性が方向によって偏っている場合、方向ごとの光学利得を出すことで、その拡散部材の拡散特性を示すことが出来る。
また、完全拡散とは、吸収が0で、かつ、どの方向にも一定の強度をもつとする理想的な拡散体のことを示す。つまり、光学利得が1以上であるということは、その測定する方向に光を集める効果を持つことを示し、その値が大きいほど集光効果が強いことを示す。
図2は光学シュミレーション(RayTracingシミュレーション)によるレンズの説明図である。
図2(a)は通常の単位レンズシートの一つの単位レンズから正面方向(0度)に出る光線を示す。これよりレンズの全面から光線が出ることが分かる。
図2(b)に示しているのは図2(a)と同じ単位レンズシートの単位レンズの正面方向ではなく垂直斜め方向近辺(60度〜90度)に出る光を示す。これより図2(b)の斜め方向の光はレンズの頂点付近302からしか出ないことが分かる。
すなわち、レンズシート4から出る全体の輝度分布において光のロスになるサイドローブと呼ばれる部分はレンズシート4の各単位レンズの頂点付近から出射される光である。
本発明の光拡散板1は、バックライトの輝度向上に用いる用途以外にも、LCD、ELやPDPなどディスプレイの視野角コントロールフィルムや、コントラスト向上フィルム、太陽電池用の光制御フィルム、投射スクリーンなどに用いることができる。
本発明の光拡散板1は、光源が、冷陰極蛍光ランプの場合はもちろん、近年、ディスプレイ用光源として注目を浴びているLED、EL(図5)、半導体レーザー等を用いたディスプレイ装置にも用いることができる。
ここで、ディスプレイ装置の光源51としてLEDを用いる場合、図6(a)に示すように、赤色、緑色、青色のLEDのアレイを使用し、導光板等で赤色、緑色、青色のLEDのアレイからの光を混ぜ合わせ白色光として均一に出射するものや、図6(b)に示すように拡散板等を用いた赤色、緑色、青色のLEDのアレイからの光を混ぜ合わせ白色光として均一に出射することができるものにも使用できる。
またバックライトユニットにおいては、ますます薄型化が進んでおり、それに従い光源51と光学シート39の距離も短くなっているが、本発明の光拡散板1を使用すれば直下型や図4に示すサイドエッジ型の導光板47を用いたバックライトユニット、あるいは図5に示すEL光源49を用いたバックライトユニットにおいても、光源ランプ同士の間に暗い箇所生じる等視認性の影響はなく十分に使用することができる。
さらにディスプレイ装置もますます大型化の一途をたどっており、それに伴い光学シート39のサイズも大きくなっていくが、本発明の光拡散板1は薄くて強度が強く、さらに表示品位も優れているためこういった大型ディスプレイ装置にも十分に使用できる。
(実施例1)
レンズシート4の形状に切削した第1金型ロールを押出し機に近接して配置した。熱可塑性ポリカーボネート樹脂シートを溶融し、上記押出し機により成型し、当該シートが冷却、硬化する前に上記第1金型ロールによって成形して、レンチキュラーレンズを得た。
この方法により作製されたレンズシート4は、屈折率1.59の熱可塑性ポリカーボネート樹脂に屈折率1.49、粒径2μmのスチレン粒子を0、1、10、30、40重量%添加したものである。
このときレンズ形状は、ピッチ140μmの凸シリンドリカル形状とピッチ30μm頂角90°の三角プリズムである。
レンズ形状がピッチ140μmの凸シリンドリカル形状で作製したレンズシート4は、第1の粒子7を添加することにより、第1の粒子7を添加しなかったものと比較すると射光輝度分布形状は変化し、第1の粒子7の添加量が増加する毎にサイドローブが低減され、最大傾斜角が緩やかになり、視野角が広くなった。また、レンズ形状が頂角90°の三角プリズムの形状で製作されたレンズシート4でも同様の効果が得られた。
(実施例2)
メチルアクリレート樹脂100重量部に拡散材として平均粒径6μmシリコンと4μmシリコン系ビーズをそれぞれ4重量部添加し、同時に表面に、表面ヘイズ値20%でSm100μmをつける。
積層押出機によって上記積層シートを押出し、光拡散板1とする。このときの押出機のダイ温度250℃でロール温度(2ロール)90℃に設定をし、樹脂の押出量を調整して、光拡散板1を製作する。
このようにして製作された光拡散板をディスプレイに設置をして、その条件に上記のレンズシートを積層して、ランプイメージ効果を確認し、結果を図13に示す。
(実施例3)
拡散材の1種類を平均粒径3μmのシリコン系ビーズとし、実施例2と同様な方法で光拡散板1を製作した。本実施例の拡散材量は3重量部であり、平均粒径6ミクロンの拡散材より少ない添加量である。そのランプイメージ効果結果を図13に示す。
(実施例4)
拡散材2種類のうち1種類を樹脂の表層部スキン層に添加をし、他方の拡散材をコア層に添加をして、実施例2と同様な方法で光拡散板1を製作した。そのランプイメージ効果結果を図13に示す。
(実施例5)
メチルアクリレート樹脂100重量部に拡散材として平均粒径6μmシリコンと4μmシリコン系ビーズをそれぞれ4重量部添加し、表面状態にレンズ形状を賦形した。その形状は、レンチキュラー形状やプリズム形状で、実施例2と同様な方法で光拡散板1を製作した。そのランプイメージ効果結果を図13に示す。
実施例2〜5のランプイメージ低減効果結果を図13に示した。どの場合も、比較事例に比べてランプイメージは良好であり、目標に達成できた。
本発明の実施の形態に係る光散乱部材斜視図を示す説明図である。 (a)従来技術によるシリンドリカルレンズの光学シュミレーション結果を示す説明図である。(b)従来技術によるシリンドリカルレンズの光学シュミレーション結果を示す説明図である。 本発明の実施の形態に係る例示的ディスプレイ装置を示す説明図である。 本発明の実施の形態に係る例示的ディスプレイ装置を示す説明図である。 本発明の実施の形態に係る例示的ディスプレイ装置を示す説明図である。 (a)本発明の実施の形態に係る例示的ディスプレイ装置を示す説明図である。(b)本発明の実施の形態に係る例示的ディスプレイ装置を示す説明図である。 従来技術による液晶表示装置の構成例を示す説明図である。 従来技術による液晶表示装置の構成例を示す説明図である。 従来技術による液晶表示装置の構成例を示す説明図である。 従来技術によるBEFの斜視図を示す説明図である。 従来技術による液晶表示用光学シートの構成例を示す説明図である。 BEFを用いた光学シートから出射される光強度分布を示す説明図である。 実施例2〜5と比較事例1〜4のランプイメージ低減効果を示す図である。
符号の説明
H、K光、T…レンズ支持部厚さ、α…レンズアレイの単位レンズの凹凸の谷部からの垂線と単位レンズの接線がなす角度、β…レンズシートの出射面に形成された単位レンズと光入射面に形成された凹凸構造のなす角、L…視認面(ディスプレイ表示面)1…光拡散部材、2…微粒子層、3…固定要素、4…レンズシート、5…レンズ部、7…第1拡散材、8…第2拡散材、31、33、71、73…偏光板、32、72…液晶パネル、35…液晶層、39…光学シート、41、51、76…光源、43…ランプハウス、45…光反射板、47、79…導光板、49…EL光源、51、53…LED光源、70、78、82、84…拡散フィルム、74、75…プリズム、77…反射フィルム、100…光拡散材の光入射面、101…光拡散材の光出射面、102…レンズシートの光入射面、103…レンズシートの光出射面、200…空隙、300…拡散シート、302…単位レンズの頂点付近。

Claims (7)

  1. さ方向の一方の面が光入射面とされ他方の面が光出射面とされた光拡散板であって、
    透光性樹脂中に第1の拡散材を分散してなる第1の拡散層と、前記拡散層に該拡散層を厚さ方向の両面から狭持するように積層された、透光性樹脂中に前記第1の拡散材より小さい粒径の第2の拡散材を分散してなる一対の第2の拡散層を有し
    前記一方の第2の拡散層の前記第1の拡散層と反対の面を前記光入射面とし、前記他方の第2の拡散層の前記第1の拡散層と反対の面を前記光出射面とし、
    前記光入射面の表面ヘイズ値が20%以上であり、および前記光入射面の凹凸の平均間隔であるSm値が20μm以上300μm未満である、
    ことを特徴とする光拡散板。
  2. 請求項1に記載の光拡散板において、
    前記第1の拡散材の平均粒径6μmであり、前記第2の拡散材の平均粒径3μmであることを特徴とする光拡散板。
  3. 請求項1または2記載の光拡散板において、
    前記第1及び第2の拡散層の少なくとも1層以上の透光性樹脂に紫外線吸収剤を添加したことを特徴とする光拡散板。
  4. 請求項1〜請求項3に記載の光拡散板において、
    前記光入射面の表面粗さが規則的であることを特徴とする光拡散板。
  5. 請求項1〜請求項4に記載の光拡散板において、
    前記光出射面に拡散層を積層したフィルムを積層することを特徴とする光拡散板。
  6. 源と、請求項1乃至の何れか1項記載の光拡散板とを少なくとも備える、
    ことを特徴とするディスプレイ用バックライトユニット。
  7. 画素単位での透過/遮光に応じて表示画像を規定する画像表示素子と、
    前記画像表示素子の背面に設けられた請求項7記載のバックライトユニットとを備える、
    ことを特徴とする表示装置。
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