JP5092488B2 - ディスプレイ用光学シート及びこれを用いたバックライト・ユニット並びに表示装置 - Google Patents

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本発明は、主にフラットパネルディスプレイに代表される光学表示装置の照明光路制御に使用されるディスプレイ用光学シート及びこれを用いたバックライト・ユニット並びに表示装置に関する。
液晶表示装置(LCD)に代表されるフラットパネルディスプレイは、提供される情報を認識するのに必要な光源を内蔵しているタイプの普及が著しい。ラップトップコンピュータのような電池式装置において、光源で消費する電力は、電池式装置全体で消費する電力の相当部分を占める。従って、所定の輝度を提供するのに必要な総電力を低減することで電池寿命を増大させることができる。これは電池式装置には特に望ましいことである。
最近では、ノート型パーソナルコンピュータや携帯情報端末などに用いられる20インチ以下の画面サイズの小型液晶表示装置には、低消費電力化が図れ、薄型化の容易なエッジライト方式の採用が主流となり、20インチ以上の画面サイズの中型ないし大型液晶表示装置では直下型方式の採用が主流となっている。20インチ以上の液晶表示装置に対しては、より薄型で、視野角依存性が低く、高輝度、かつ低消費電力であることが求められており、液晶表示装置に搭載されるバックライトもその実現に対処することが要求されている。
一方、複数本の冷陰極管を並列させた直下型方式バックライトでは、光源としての冷陰極管やLED(Light Emitting Diode)などが、出射光を拡散させる拡散板を通して、その発光した光源の形状が直接視認できてしまうため、拡散板は非常に光散乱性の強い樹脂板が用いられている。この拡散板は、強い拡散性を持たせるために通常1mm〜3mm程度の厚さが必要であり、その厚さのために光吸収が少なからずあり、光源からの光量が減少し液晶画面表示が暗くなる問題がある。
米国3M社の登録商標である輝度強調フィルム(BEF:Brightness Enhancement Film)が、上記の問題を解決する光学シートとして広く使用されている。
このBEFは、図1に示すように、基材70上に、断面三角形状の単位レンズ72が一方向に周期的に配列されたフィルムである。このプリズム72は光の波長に比較して大きいサイズ(ピッチ)である。BEFは、“軸外(off-axis)”からの光を集光し、この光を視聴者に向けて“軸上(on-axis)”に方向転換(redirect)または“リサイクル(recycle)”する。
BEFは、ディスプレイの使用時(観察時)に、軸外輝度を低下させることによって軸上輝度を増大させる。ここで言う「軸上」とは、視聴者の視覚方向に一致する方向であり、一般的にはディスプレイ画面に対する法線方向(図1中に示す矢印Fの方向)である。
単位レンズ72の反復的アレイ構造が一方向のみに並列される方式では、その並列方向での方向転換またはリサイクルのみが可能であり、水平および垂直方向での表示光の輝度制御を行うためには、プリズム群の並列方向が互いに略直交するように、2枚のシートを重ねて組み合わせて用いる必要がある。
BEFの採用により、ディスプレイ設計者が電力消費を低減しながら所望の軸上輝度を達成することができるようになった。BEFに代表される単位レンズ72の反復的アレイ構造を有する輝度制御基材をディスプレイに採用した先行技術として、例えば特許文献1乃至3に開示したものが知られている。
特公平1−37801号公報 特開平6−102506号公報 特表平10−506500号公報
上記のようなBEFを輝度制御基材として用いた光学シートでは、図2に示すように、屈折作用Xによって、光源20からの光Pが、最終的には、制御された角度φで出射されることによって、視聴者の視覚方向Fの光の強度を高めるように制御することができる。
しかしながら、同時に反射/屈折作用Yによる光成分が、視聴者の視覚方向Fに進むことなく横方向に無駄に出射されてしまう。
したがって、図1及び図2に示すようなBEFを用いた光学シートから出射される光強度分布は、図3に示すように、視聴者の視覚方向F、すなわち視覚方向Fに対する角度が0°(軸上方向にあたる)における光強度が最も高められるものの、図3中横軸に示す±90°近辺の小さな光強度ピークとして示されるように、横方向から無駄に出射される光も増えてしまうという問題がある。
図3に示すグラフは、光学シート1枚だけの場合の光強度分布であり、図中「垂直分布」で示される曲線は、単位レンズ72の並列される方向に相当し、「水平分布」で示される曲線は、単位レンズ72の長手方向に相当する。
一般には、前記単位レンズ72の並列される方向が略直交するように、2枚の光学シートが併用される使用形態が普及している。
このような±90°近辺に光強度ピークを有する輝度分布は望ましくはなく、±90°近辺での光強度ピークのない滑らかな輝度分布の方が望ましい。
また、軸上輝度のみが過度に向上すると、グラフ中(特に、垂直分布の曲線で)の山の幅が著しく狭くなり、視域が極端に限定されるため、グラフ中の山の幅を適度に拡げるために、光学シートとは別基材の光拡散フィルムを新たに併用する必要があり、基材数の増加を伴っている。
BEFに代表される光学シートは、上記のように横方向への無駄な光の出射、そして基材数の増加を伴うため、光学的に、そして構成的に新たなる光学シートが求められる。
例えば、究極的にバックライトに使用される基材が1点となれば、複数枚の光学シートをそろえて組み込む必要がなくなり、バックライトのアセンブリにおいてオートメーション化が可能となる。
本発明は上記のような従来の問題を解決するためになされたもので、BEFに代表される輝度上昇フィルムと同等以上のゲインを持ち、かつ複数の光学基材を1点に集約可能なディスプレイ用光学シート及びこれを用いたバックライト・ユニット並びに表示装置を提供することを目的とする。
本発明は、上記の問題を解決するためになされたものであり、請求項1の発明は、ディスプレイ用バックライト・ユニットの照明光路制御に使用される光学シートであって、基材と、前記基材の一方の面に単位レンズを前記一方の面に沿い二次元方向に一定のピッチで配列形成してなるレンズシートを備え、前記単位レンズは、前記基材の一方の面に接合され前記ピッチに相当する幅もしくは該幅より小さい幅の底面と、前記底面と平行でかつ該底面の幅より小さい幅の頂面と、前記底面の幅方向の両端と該両端に対応する前記頂面の両端との間を接続する傾斜側面とを有し、前記レンズシートの前記基材と反対の面に、前記単位レンズの頂面にそれぞれ臨む光透過層と前記頂面を除く前記単位レンズの他の部分にそれぞれ臨む反射層が並列してなる光マスクが設けられ、前記傾斜側面の仮想延長面で形成される前記単位レンズの頂角θpは5[deg]<θp<40[deg]の範囲に設定され、前記頂面の幅Dは前記単位レンズのピッチPに対して0.2P<D<0.5Pの範囲に設定され、前記単位レンズの頂面は湾曲され、この湾曲頂面の曲率半径Rpは、前記単位レンズが配列されたピッチPより大きい値Rp>Pに設定されていることを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1記載の光学シートにおいて、前記レンズシートが同一の材料で一体成形されていることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1記載の光学シートにおいて、前記単位レンズは、截頭多角錐形状を呈することを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1乃至3に何れか1項記載の光学シートにおいて、前記単位レンズの傾斜側面の周囲に形成される空間は低屈折率材料により充填されていることを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項4記載の光学シートにおいて、前記低屈折率材料は空気であることを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項4記載の光学シートにおいて、前記低屈折率材は反射性微粒子を含有した低屈折率樹脂であることを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項1乃至6に何れか1項記載の光学シートにおいて、前記光マスクの前記単位レンズと反対の面に光拡散層が積層されていることを特徴とする。
請求項8の発明は、請求項1乃至7に何れか1項記載の光学シートにおいて、前記傾斜側面は湾曲されていることを特徴とする。
請求項9の発明は、請求項1乃至8に何れか1項記載の光学シートにおいて、前記単位レンズの傾斜側面はそれぞれ2以上の異なる角度の微分傾斜面で形成されていることを特徴とする。
請求項10の発明は、請求項1乃至9に何れか1項記載の光学シートにおいて、前記基材の前記単位レンズと反対の他方の面に前記基材の出射光を拡散する光学的拡散要素を含む光拡散層を積層したことを特徴とする。
請求項11の発明は、請求項10記載の光学シートにおいて、前記光拡散層は、透明樹脂中に透明粒子を分散して構成されていることを特徴とする。
請求項12の発明は、請求項10記載の光学シートにおいて、前記光拡散層は、プリズムシート、レンチキュラーシート、開口部と反射層を備えたレンチキュラーシート、マイクロレンズシート等の何れかで構成されていることを特徴とする。
請求項13の発明は、ディスプレイ用バックライト・ユニットの照明光路制御に使用される光学シートであって、基材と、前記基材の一方の面に複数の単位プリズムを一定のピッチで平行に配列してなるアレイ形状のプリズムシートを備え、前記単位プリズムは、前記基材の一方の面に接合され前記ピッチに相当する幅の底面と、前記底面と平行でかつ該底面の幅より小さい幅の頂面と、前記底面の幅方向の両端と該両端に対応する前記頂面の両端との間を接続する一対の傾斜側面とを有し、前記プリズムシートの前記基材と反対の面に、前記単位プリズムの頂面にそれぞれ臨む光透過層と前記単位プリズムの頂面を除く前記単位プリズムの他の部分にそれぞれ臨む反射層が並列してなる光マスクが設けられ、
前記一対の傾斜側面の各仮想延長面で形成される前記単位プリズムの頂角θpは5[deg]<θp<30[deg]の範囲に設定され、前記単位プリズムの頂面の幅Dは、前記単位プリズムが配列されたピッチPに対して0.2P<D<0.5Pの範囲に設定され、前記単位レンズの頂面は湾曲され、この湾曲頂面の曲率半径Rpは、前記単位レンズが配列されたピッチPより大きい値Rp>Pに設定されていることを特徴とする。
請求項14の発明は、請求項13記載の光学シートにおいて、前記プリズムシートが同一の材料で一体成形されていることを特徴とする。
請求項15の発明は、請求項13または14記載の光学シートにおいて、互いに隣接する前記単位プリズムの傾斜側面との間に形成される空間は低屈折率材料により充填されていることを特徴とする。
請求項16の発明は、請求項15記載の光学シートにおいて、前記低屈折率材料は空気であることを特徴とする。
請求項17の発明は、請求項15記載の光学シートにおいて、前記低屈折率材は反射性微粒子を含有した低屈折率樹脂であることを特徴とする。
請求項18の発明は、請求項13乃至17に何れか1項記載の光学シートにおいて、前記光マスクの前記単位プリズムと反対の面に光拡散層が積層されていることを特徴とする。
請求項19の発明は、請求項13乃至18に何れか1項記載の光学シートにおいて、前記傾斜側面は湾曲されていることを特徴とする。
請求項20の発明は、請求項13乃至18に何れか1項記載の光学シートにおいて、前記単位レンズの傾斜側面はそれぞれ2以上の異なる角度の微分傾斜面で形成されていることを特徴とする。
請求項21の発明は、請求項13乃至20に何れか1項記載の光学シートにおいて、前記基材の前記単位プリズムと反対の他方の面に前記基材の出射光を拡散する光学的拡散要素を含む光拡散層を積層したことを特徴とする。
請求項22の発明は、請求項21記載の光学シートにおいて、前記光拡散層は、透明樹脂中に透明粒子を分散して構成されていることを特徴とする。
請求項23の発明は、請求項21記載の光学シートにおいて、前記光拡散層は、プリズムシート、レンチキュラーシート、開口部と反射層を備えたレンチキュラーシート、マイクロレンズシート等の何れかで構成されていることを特徴とする。
請求項24の発明は、ディスプレイ用バックライト・ユニットであって、源と、請求項1乃至23の何れか1項に記載の光学シートを少なくとも備えることを特徴とする。
請求項25の発明は、表示装置であって、画素単位での透過/遮光に応じて表示画像を規定する画像表示素子と、前記画像表示素子の背面に配置された、請求項24記載のディスプレイ用バックライト・ユニットを備えることを特徴とする。
本発明のディスプレイ用光学シート及びこれを用いたバックライト・ユニット並びに表示装置によれば、レンズシートの単位レンズは、単位レンズのピッチに相当する幅の底面と、この底面の幅より小さい幅の頂面と、底面と頂面との間を接続する傾斜側面とを有する截頭多角錐形状を呈し、レンズシートの基材と反対の面に、単位レンズの頂面にそれぞれ臨む光透過層と単位レンズの頂面を除く単位レンズの他の部分にそれぞれ臨む反射層が並列してなる光マスクを設け、さらに単位レンズの頂角θpを5[deg]<θp<40[deg]の範囲に設定し、頂面の幅Dを単位レンズのピッチPに対して0.2P<D<0.5Pの範囲に設定する構成にしたので、中心輝度、及び周辺輝度の値を制御し、BEFに代表される輝度上昇フィルムと同等以上のゲインを持ち、且つ複数の光学基材を1点に集約可能になる。さらに、単位レンズの湾曲頂面の曲率半径Rpを単位レンズの配列ピッチPより大きい値Rp>Pに設定することにより、単位レンズのレンズ効果によりセルフアライメントによる反射層の転写時において、その露光境界線を単位レンズの頂面側にシフトさせ、隣接する単位レンズの間を反射層で確実に覆うことができる。
本発明のディスプレイ用光学シート及びこれを用いたバックライト・ユニット並びに表示装置によれば、プリズムシートの単位プリズムは、単位プリズムのピッチに相当する幅の底面と、この底面の幅より小さい幅の頂面と、底面と頂面との間を接続する一対の傾斜側面とを有する截頭三角形を呈し、プリズムシートの基材と反対の面に、単位プリズムの頂面にそれぞれ臨む光透過層と単位プリズムの頂面を除く単位プリズムの他の部分にそれぞれ臨む反射層が並列してなる光マスクを設け、さらに単位プリズムの頂角θpを5[deg]<θp<30[deg]の範囲に設定し、頂面の幅Dを単位プリズムのピッチPに対して0.2P<D<0.5Pの範囲に設定し、さらに、する構成にしたので、中心輝度、及び周辺輝度の値を制御し、BEFに代表される輝度上昇フィルムと同等以上のゲインを持ち、且つ複数の光学基材を1点に集約可能になる。さらに、単位レンズの湾曲頂面の曲率半径Rpを単位レンズの配列ピッチPより大きい値Rp>Pに設定することにより、単位レンズのレンズ効果によりセルフアライメントによる反射層の転写時において、その露光境界線を単位レンズの頂面側にシフトさせ、隣接する単位レンズの間を反射層で確実に覆うことができる。
(第1の実施の形態)
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき詳細に説明する。
図4は、本発明の第1の実施の形態における光学シートをディスプレイ用バックライト・ユニットの照明光路制御に用いたバックライト・ユニットを具備する液晶表示装置の概略断面図であり、各部位の縮尺は実際とは一致しない。
図4に示す液晶表示装置100は、液晶パネル42(特許請求の範囲に記載した画像表示素子に相当する)と、この液晶パネル42の光入射側に臨ませて配置されたバックライト・ユニット40を備える。
バックライト・ユニット40は、液晶パネル42の光入射側に臨ませて配置された、照明光路制御用の光学シート38及び直下型光源23を含んで構成される。
光学シート38は、図4に示すように、透明樹脂からなる基材32と、この基材32の液晶パネル42と対向する一方の面に複数の単位レンズ34を二次元方向に一定のピッチで配列形成してなるレンズシート36を備えている。
透明樹脂としては、例えば、ポリカーボネート樹脂、アクリル系樹脂、フッ素系アクリル樹脂、シリコーン系アクリル樹脂、エポキシアクリレート樹脂、メチルスチレン樹脂及びフルオレン樹脂、ポリエチレンテレフタレート(PET)等を使用することができる。
単位ンズ34は、熱可塑性若しくはUV硬化性樹脂から成形されるもので、図4に示すように、基材32の一方の面に接合され、ピッチPに相当する幅もしくは該幅より小さい幅を有する底面34aと、この底面34aの幅Pより小さい幅Dを有する頂面34bと、底面34aの周縁と該周縁に対応する頂面34bの周縁との間を接続する傾斜側面34cとを有する。これにより、単位レンズ34は、截頭多角錐形状を呈するように構成されている。
また、レンズレシート36の基材32と反対の面には、単位レンズ34の頂面34bにそれぞれ臨む光透過層46と、単位レンズ34の頂面34bを除く単位レンズ34間の谷部分にそれぞれ臨む反射層48が並列してなる光マスク44が設けられている。この光マスク44は感光性接着層50を介してレンズシート36に一体に接着されている。
前記レンズシート36は、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PC(ポリカーカーボネート)、PMMA(ポリメチルメタクリレート)、COP(シクロオレフィンポリマー)等を用いて、当該技術分野では良く知られている押出成形法、射出成形法、あるいは熱プレス成形法等により、前記単位レンズ34と前記基材32からなる前記レンズシート36を一体成形しても良い。
また、レンズシート36において、傾斜側面34c,34cの仮想延長面で形成される単位レンズ34の頂角θpは5[deg]<θp<40[deg]の範囲に設定されている。さらに、単位レンズの頂面34bの幅Dは、単位レンズ34のピッチPに対して0.2P<D<0.5Pの範囲に設定されている。
また、光学シート38において、各単位レンズ34の傾斜側面34cの周囲に形成される空間42内には低屈折率材料、例えば空気または反射性微粒子を含有した低屈折率樹脂などが充填されている。
また、直下型光源23と対向する光マスク44の面(単位レンズ34と反対の面)には光拡散板26(特許請求の範囲に記載した光拡散層に相当)が設けられている。
光拡散板26は、透明樹脂中に透明粒子を分散することで構成される。
透明粒子としては、無機酸化物からなる透明粒子又は樹脂からなる透明粒子が使用できる。例えば、無機酸化物からなる透明粒子としてはシリカやアルミナ等からなる粒子を挙げることができる。また、樹脂からなる透明粒子としては、アクリル粒子、スチレン粒子、スチレンアクリル粒子及びその架橋体;メラミン−ホルマリン縮合物の粒子;PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)、PFA(ペルフルオロアルコキシ樹脂)、FEP(テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体)、PVDF(ポリフルオロビニリデン)、及びETFE(エチレン−テトラフルオロエチレン共重合体)等の含フッ素ポリマー粒子;シリコーン樹脂粒子等を挙げることができる。これら透明粒子は、2種類以上を混合して使用してもよい。
光マスク44を構成する光透過層46及び反射層48の形成に際しては、一般に、印刷(コーティング),転写,フォトリソグラフィーなどの各種手法が適宜に選定される。特に単位レンズ34のピッチが微細である場合には、単位レンズ34それぞれに1:1で対応して、光透過層46を空気で構成するための開口部を形成するためのアライメント精度が要求される。このため、フォトリソグラフィー法の一方式として、セルフアライメント手法を採用することが有効である。
直下型光源23は、陰極線管またはLED等からなるランプ23aと、ランプ23aの光を光学シート38へ反射する光反射板23bを含んで構成されている。
このような液晶表示装置100においては、図4に示されるように、光透過層46である開口部(空気層)と反射層48を有する光マスク44と単位レンズ34を並列してなるレンズシート36とを組み合わせて拡散・集光・屈折・反射等の光学機能を発揮させる光学シート38を用いることで、直下型光源23から光拡散板26を通して光マスク44の開口部に入射する光は、単位レンズ34のプリズム材料屈折率と光透過層46との屈折率差により集光され、単位レンズ34内に入射する。例えば、一般的ガラス材料の屈折率を1.5として考え、上記空間42の低屈折率材が空気とした場合、±90度方向に拡散された光は、図6に示すように±42度程度に集光される。これにより、単位レンズ34内を進行する光A1は基材32を透過して液晶パネル42に向け出射される。また、単位レンズ34に入射した光のうち、傾斜側面34cの界面で全反射される光A2も基材32を透過して液晶パネル42に向け出射される。また、単位レンズ側面とプリズム間に充填される低屈折率材料との屈折率差による全反射角を超えて入射した一部の光A3は、単位レンズ側面で全反射されず低屈折率層へ入射し、更に単位レンズに入射し進行して、斜め方向へと出射される。このような一部の光A3はディスプレイにおいて、広い視野範囲(コントラスト)を得るために有用な光となる。
ここで、単位レンズの頂角θpが40[deg]以上であると、この光学シートは拡散フィルムと同等程度のゲインしか得られない。また、単位レンズ34の頂角θpが5[deg]以下では特性は得られるものの、その成形上、レンズ作用が高くなり過ぎること、成形金型が磨耗しやすいことなどが挙げられる。
光マスク44を構成する開口部の幅がピッチPに対して20%以下では指向性が強すぎる光学シートとなってしまい、且つ反射層の吸収により全体の光量が減ってしまう。また50%以上であると、輝度上昇フィルムとしてのゲインが得られない。
(第2の実施の形態)
本発明かかる液晶表示装置の第2の実施の形態について図6を参照して説明する。
この図6に示す液晶表示装置100において、上記図4に示す第1の実施の形態と同様な構成要素には同一符号を付してその説明を省略し、図4と異なる部分を重点に述べる。
上記第1の実施の形態と異なる点は、基材32の単位レンズ34と反対の面に、基材32を透過した光を拡散して液晶パネル42に向け出射する光拡散層52を積層したところにある。この光拡散層52は、透明樹脂52a中に透明粒子52bを分散することで構成される。
このような光拡散層52は、指向性の強い集光特性を拡散させる機能を持ち、また光学シート全体での輝度ムラを低減させ、且つ単位レンズピッチと画素ピッチとにより生じるモアレ縞を消す効果もある。
上記光拡散層52の透明粒子としては、無機酸化物からなる透明粒子又は樹脂からなる透明粒子が使用できる。例えば、無機酸化物からなる透明粒子としてはシリカやアルミナ等からなる粒子を挙げることができる。また、樹脂からなる透明粒子としては、アクリル粒子、スチレン粒子、スチレンアクリル粒子及びその架橋体;メラミン−ホルマリン縮合物の粒子;PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)、PFA(ペルフルオロアルコキシ樹脂)、FEP(テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体)、PVDF(ポリフルオロビニリデン)、及びETFE(エチレン−テトラフルオロエチレン共重合体)等の含フッ素ポリマー粒子;シリコーン樹脂粒子等を挙げることができる。これら透明粒子は、2種類以上を混合して使用してもよい。
また、光拡散層52は、これら透明樹脂中に透明粒子を分散して、押出し成型することにより、基材32と一体に製造することができる。また、基材32と光拡散層52を貼り合わせた場合、そりの影響を考慮すると、基材32の膨張係数、すなわち常温での線膨張係数は、4.0×10−5cm/cm/℃から1.0×10−4cm/cm/℃であることが望ましい。
(第3の実施の形態)
本発明かかる液晶表示装置の第3の実施の形態について図7を参照して説明する。
この図7に示す液晶表示装置100において、上記図4に示す第1の実施の形態と同様な構成要素には同一符号を付してその説明を省略し、図4と異なる部分を重点に述べる。
第1の実施の形態と異なる点は、基材32の単位レンズ34と反対の面に、基材32を透過した光を拡散して液晶パネル42に向け出射する光拡散層53を、接着剤54に貼り合わせたところにある。
この光拡散層53は、光学的拡散材を含むレンチキュラーシート層53aと、このレンチキュラー基材層53aの光出射側に形成された半円柱状のシリンドリカルレンズを多数配列してなるレンチキュラーレンズ層53bとから構成されている。
また、光拡散層53は、通常のプリズムシート、レンチキュラーシート、開口部と反射層を備えたレンチキュラーシート、マイクロレンズシート、または上記光学シート38と同様な光学シート、DBEF、拡散フィルム等から構成されるものであってもよい。
また、上記実施の形態の変形例である本発明の他の実施の形態としては、単位レンズ34の傾斜側面34cを湾曲形状に加工することにより、隣接する単位レンズ34の傾斜側面34c間に形成される空間42内に充填された低屈折率材料と単位レンズとの屈折率差により生じる全反射角度を調整することができる。
また、本発明のさらに他の実施の形態としては、単位レンズ34の傾斜側面34cの微分傾斜角度を2つ以上の面で構成することにより、隣接する単位レンズ34の傾斜側面34c間に形成される空間42内に充填された低屈折率材料と単位レンズとの屈折率差により生じる全反射角度を調整することができる。
また、本発明の別の実施の形態としては、単位レンズ34の頂面34bを光マスク44側へ突出する湾曲面とし、その曲率半径Rpを、Rp>Pに設定する。この頂面34bの曲率半径Rpは、図5に示すように、頂面34bの半幅をa、頂面34bの頂点の高さをbとしたとき、以下の式で求められる。
Figure 0005092488
頂面34bの実際の形状は球面だけでなく、放物線や双曲線、楕円、その他湾曲面であり得る。このようにして求められた曲率半径Rpが単位レンズのピッチPよりも大きい曲率半径であるとき、そのレンズ効果によりセルフアライメントによる反射層48の転写時において、その露光境界線を前記頂面側にシフトさせ、隣接する単位レンズの間を反射層48で確実に覆うことができる。しかるに、曲率半径Rpが小さいと、転写時に圧力がかかってしまい、転写性が劣化する。
上述のような実施の形態によれば、中心輝度及び周辺輝度の値を制御し、BEFに代表される輝度上昇フィルムと同等以上のゲインを持ち、且つ複数の光学基材を1点に集約可能なディスプレイ用光学シート及びこれを用いたバックライト・ユニット並びに液晶表示装置を提供できる。
なお、本発明における光学シートは、基材32の一方の面に第1レンズシート36を設けたものに限らず、基材32の第1レンズシート36と反対の他方の面に、レンズシート36と同様に構成された別のレンズシートを設けてなる光学シートであってもよい。
また、本発明における単位レンズの配列構造は、上記第1〜第3の実施の形態に示すように、截頭多角錐形状を呈する単位レンズの底面の周辺が互いに接する配列構造のものに限らず、単位レンズの底面の周辺が、その頂面側のように互いに一定の間隔離れた配列構造にしてもよい。
(第4の実施の形態)
以下、本発明の第4の実施の形態について図8及び図9に基づいて詳細に説明する。
図8は本発明の第4の実施の形態における液晶表示装置の概略断面図、図9は第4の実施の形態におけるプリズムシートの要部の斜視図であり、各部位の縮尺は実際とは一致しない。
図8に示す液晶表示装置200は、液晶パネル201(特許請求の範囲に記載した画像表示素子に相当する)と、この液晶パネル201の光入射側に臨ませて配置されたバックライト・ユニット202を備える。
バックライト・ユニット202は、液晶パネル201の光入射側に臨ませて配置された、照明光路制御用の光学シート203及び直下型光源204を含んで構成される。
光学シート203は、図8及び図9に示すように、ポリカーボネート(PC)、アクリル、ポリエチレンテレフタレート(PET)等からなる透明な基材205と、この基材205の液晶パネル201と対向する一方の面に複数の直線状の単位プリズム206を一定のピッチPで平行に配列してなるアレイ形状のプリズムシート207を備えている。
単位プリズム206は、熱可塑性若しくはUV硬化性樹脂から成形されるもので、図3に示すように、基材205の一方の面に接合され、ピッチPに相当する幅を有する底面206aと、この底面206aの幅Pより小さい幅Dを有する頂面206bと、底面206aと頂面206bとの間を接続する一対の傾斜側面206c,206cとを有する截頭三角形状を呈している。
プリズムシート207の基材205と反対の面には、単位プリズム206の頂面206bにそれぞれ臨むストライブ状の光透過層208と、単位プリズム206の頂面206bを除く単位プリズム206間の谷部分にそれぞれ臨むストライブ状の反射層209が並列してなる光マスク210が設けられている。この光マスク210は感光性接着層211を介してプリズムシート207に接着されている。
前記プリズムシート207は、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PC(ポリカーカーボネート)、PMMA(ポリメチルメタクリレート)、COP(シクロオレフィンポリマー)等を用いて、当該技術分野では良く知られている押出成形法、射出成形法、あるいは熱プレス成形法等により、前記単位プリズム206と前記基材205からなる前記レンズシート207を一体成形しても良い。
また、プリズムシート207において、一対の傾斜側面206cと206cが形成する単位プリズム207の頂角θpは5[deg]<θp<40[deg]の範囲に設定されている。さらに、単位プリズムの頂面206bの幅Dは、単位プリズム206のピッチPに対して0.2P<D<0.5Pの範囲に設定されている。
また、光学シート203において、互いに隣接する単位プリズム206の傾斜側面206cと206cとの間に形成される空間212内には低屈折率材料、例えば空気または反射性微粒子を含有した低屈折率樹脂などが充填されている。
また、直下型光源204と対向する光マスク210の面(単位プリズム206と反対の面)には接着層214を介して光拡散板213が一体に貼り合わされている。
光マスク210を構成する光透過層208及び反射層209の形成に際しては、一般に、印刷(コーティング)、転写、フォトリソグラフィーなどの各種手法が適宜に選定される。特に単位プリズム206のピッチが微細である場合には、単位プリズム206それぞれに1:1で対応して、光透過層208を空気で構成するための開口部を有するストライプ状とするためのアライメント精度が要求される。このため、フォトリソグラフィー法の一方式として、セルフアライメント手法を採用することが有効である。
直下型光源204は、陰極線管またはLED等からなるランプ204aと、ランプ204aの光を光学シート203へ反射する光反射板204bを含んで構成されている。
このような液晶表示装置200においては、図8に示されるように、光透過層208である開口部(空気層)と反射層209を有する光マスク210と単位プリズム206を並列してなるプリズムシート207とを組み合わせて拡散・集光・屈折・反射等の光学機能を発揮させる光学シート203を用いることで、直下型光源204から光拡散板213を通して光マスク210の開口部に入射する光は、単位プリズム206のプリズム材料屈折率と光透過層208との屈折率差により集光され、単位プリズム206内に入射する。単位プリズム206に入射された光A1は単位プリズム206内を進行し基材205を透過して液晶パネル201に向け出射される。また、単位プリズム206に入射した光のうち、傾斜側面206cの界面で全反射される光A2も基材205を透過して液晶パネル201に向け出射される。また、単位プリズム206の傾斜側面と単位プリズム間に充填される低屈折率材料との屈折率差による全反射角を超えて入射した一部の光A3は、単位プリズムの傾斜側面で全反射されず低屈折率層へ入射し、更に単位プリズムに入射し進行して、斜め方向へと出射される。
ここで、単位プリズムの頂角θpが40[deg]以上であると、この光学シートは拡散フィルムと同等程度のゲインしか得られない。また、単位プリズム206の頂角θpが5[deg]以下では特性は得られるものの、その成形上、プリズム作用が高くなり過ぎること、成形金型が磨耗しやすいことなどが挙げられる。
光マスク210を構成する開口部の幅がピッチPに対して20%以下では指向性が強すぎる光学シートとなってしまい、且つ反射層の吸収により全体の光量が減ってしまう。また50%以上であると、輝度上昇フィルムとしてのゲインが得られない。
本発明は上記図8に示す構造の液晶表示装置に限らず、例えば、基材205の単位プリズム206と反対の面に、上記図6に示すような構造の光拡散層52または上記図7に示すような構造の光拡散層53を設けることができる。これらの拡散層は、指向性の強い集光特性を拡散させる機能を持ち、また光学シート全体での輝度ムラを低減させ、且つ単位プリズムピッチと画素ピッチとにより生じるモアレ縞を消す効果もある。
また、本発明においては、単位プリズム206の傾斜側面206cを湾曲形状に加工することにより、隣接する単位プリズム206の傾斜側面206c間に形成される空間212内に充填された低屈折率材料と単位プリズムとの屈折率差により生じる全反射角度を調整することができる。
さらに、本発明においては、単位プリズム206の傾斜側面206cの微分傾斜角度を2つ以上の面で構成することにより、隣接する単位プリズム206の傾斜側面206c間に形成される空間212内に充填された低屈折率材料と単位プリズムとの屈折率差により生じる全反射角度を調整することができる。
また、この第4の実施の形態においては、上記図5に示す場合と同様に単位プリズム206の頂面206bを光マスク210側へ突出する湾曲面とし、その曲率半径Rpを、Rp>Pに設定し、そして、頂面206bの曲率半径Rpも上記図5で説明した場合の式と同様に設定されている。
さらに、頂面206bの実際の形状は球面でなく、放物線や双曲線、楕円、その他湾曲面であり得る。このようにして求められた曲率半径Rpが単位プリズムのピッチPよりも大きい曲率半径であるとき、そのレンズ効果によりセルフアライメントによる反射層48の転写時において、その露光境界線を前記頂面側にシフトさせ、隣接する単位プリズムの間を反射層48で確実に覆うことができる。しかるに、曲率半径Rpが小さいと、転写時に圧力がかかってしまい、転写性が劣化する。
上述のような第2の実施の形態によれば、中心輝度及び周辺輝度の値を制御し、BEFに代表される輝度上昇フィルムと同等以上のゲインを持ち、且つ複数の光学基材を1点に集約可能なディスプレイ用光学シート及びこれを用いたバックライト・ユニット並びに液晶表示装置を提供できる。
なお、本発明における単位プリズムの配列構造は、上記第4の実施の形態に示すように、截頭三角形状を呈する単位プリズムの底面の縁が互いに接する配列構造のものに限らず、単位プリズムの底面の縁が、その頂面側のように互いに一定の間隔離れた配列構造にしてもよい。
次の、本発明の実施例について説明する。
(実施例1)
単位レンズピッチPを0.1mm、単位レンズの頂角を10度、単位レンズ頂面幅を0.03mm,0.04mm,0.05mm,0.06mm,0.07mmとした光学シートを作製した。
(実施例2)
単位レンズピッチPを0.1mm、単位レンズの頂角を15度、単位レンズ頂面幅を0.03mm,0.04mm,0.05mm,0.06mm,0.07mmとした光学シートを作製した。
(実施例3)
単位レンズピッチPを0.1mm、単位レンズの頂角を30度、単位レンズ頂面幅を0.03mm,0.04mm,0.05mm,0.06mm,0.07mmとした光学シートを作製した。
(実施例4)
単位レンズピッチPを0.1mm、単位レンズの頂角を40度、単位レンズ頂面幅を0.04mmとした、光学シートを作製した。
(実施例5)
単位レンズピッチPを0.1mm、単位レンズの頂角を10度、単位レンズ頂面幅を0.03mm、基材70の単位レンズ34と反対の面に光拡散層74を設けてなる光学シートを作製した。
(実施例6)
単位レンズピッチPを0.1mm、単位レンズの頂角を15度、単位レンズ頂面幅を0.04mm、基材32の第1レンズシート36と反対の面に単位レンズ34の配列方向と90度の角度をずらした、図示省略のレンチキュラーシート(特許請求の範囲に記載した第2レンズシートに相当する)を貼り合せてなる光学シートを作製した。
図10は、上記実施例1〜4の単位レンズ頂面幅、すなわち開口幅が0.04mmにおける視野角度と光強度との関係を示す特性図である。
図11は、開講率30%、40%、50%、60%、70%に対応する上記実施例1〜3の正面輝度、半値角の特性を表している。
以上、本発明の実施形態を説明してきたが、本発明の変形及び修正、他のフラットパネルディスプレイへの適用、照明利用等行うことが可能であり、実施例の厳密な詳細に限定されるものではない。
従来におけるBEFの構成例を示す概略図。 従来におけるBEFの光学作用を説明するための図。 従来におけるBEF(B)と、これとは別タイプの従来係る光学シート(A)によるバックライトの光路制御特性を示すグラフ。 本発明に係る光学シートを直下型バックライト・ユニットの照明光路制御に用いたバックライト・ユニットを具備する液晶表示装置の概略断面図。 本発明におけるプリズム頂面の曲率半径を求めるための説明図。 本発明の第2の実施の形態における液晶表示装置の概略断面図。 本発明の第3の実施の形態における液晶表示装置の概略断面図。 本発明の第4の実施の形態における液晶表示装置の概略断面図。 本発明の第4の実施の形態におけるプリズムシートの要部の斜視図。 本発明の実施例1〜4における視野角度と光強度との関係を示す特性図。 本発明の実施例1〜4における正面輝度と半値角の特性を表した図。
符号の説明
23……光源、26……拡散板、27……反射板、32……基材、34……単位レンズ、34a……底面、34b……頂面、34c……傾斜側面、36……レンズシート、38……光学シート、40……バックライト・ユニット、42……液晶パネル、44……光マスク、46……光透過層(開口部)、48……反射層、50……感光性接着層、51……接着層、52,53……光拡散層、100……液晶表示装置、200……液晶表示装置、201……液晶パネル、202……バックライト・ユニット、203……光学シート、204……直下型光源、205…基材、206……単位プリズム、206a……底面、206b……頂面、206c……傾斜側面、207……プリズムシート、208……光透過層、209……反射層、210……光マスク、211……感光性接着層、212……空間、213……光拡散板。

Claims (25)

  1. ディスプレイ用バックライト・ユニットの照明光路制御に使用される光学シートであって、
    基材と、前記基材の一方の面に単位レンズを前記一方の面に沿い二次元方向に一定のピッチで配列形成してなるレンズシートを備え、
    前記単位レンズは、前記基材の一方の面に接合され前記ピッチに相当する幅もしくは該幅より小さい幅の底面と、前記底面と平行でかつ該底面の幅より小さい幅の頂面と、前記底面の幅方向の両端と該両端に対応する前記頂面の両端との間を接続する傾斜側面とを有し、
    前記レンズシートの前記基材と反対の面に、前記単位レンズの頂面にそれぞれ臨む光透過層と前記頂面を除く前記単位レンズの他の部分にそれぞれ臨む反射層が並列してなる光マスクが設けられ、
    前記傾斜側面の仮想延長面で形成される前記単位レンズの頂角θpは5[deg]<θp<40[deg]の範囲に設定され、
    前記頂面の幅Dは前記単位レンズのピッチPに対して0.2P<D<0.5Pの範囲に設定され
    前記単位レンズの頂面は湾曲され、この湾曲頂面の曲率半径Rpは、前記単位レンズが配列されたピッチPより大きい値Rp>Pに設定されている、
    ことを特徴とする光学シート。
  2. 前記レンズシートが同一の材料で一体成形されていることを特徴とする請求項1記載の光学シート。
  3. 前記単位レンズは、截頭多角錐形状を呈することを特徴とする請求項1記載の光学シート。
  4. 前記単位レンズの傾斜側面の周囲に形成される空間は低屈折率材料により充填されていることを特徴とする請求項1乃至3に何れか1項記載の光学シート。
  5. 前記低屈折率材料は空気であることを特徴とする請求項4記載の光学シート。
  6. 前記低屈折率材は反射性微粒子を含有した低屈折率樹脂であることを特徴とする請求項4記載の光学シート。
  7. 前記光マスクの前記単位レンズと反対の面に光拡散層が積層されていることを特徴とする請求項1乃至6に何れか1項記載の光学シート。
  8. 前記傾斜側面は湾曲されていることを特徴とする請求項1乃至7に何れか1項記載の光学シート。
  9. 前記単位レンズの傾斜側面はそれぞれ2以上の異なる角度の微分傾斜面で形成されていることを特徴とする請求項1乃至8に何れか1項記載の光学シート。
  10. 前記基材の前記単位レンズと反対の他方の面に前記基材の出射光を拡散する光学的拡散要素を含む光拡散層を積層したことを特徴とする請求項1乃至9に何れか1項記載の光学シート。
  11. 前記光拡散層は、透明樹脂中に透明粒子を分散して構成されていることを特徴とする請求項10記載の光学シート。
  12. 前記光拡散層は、プリズムシート、レンチキュラーシート、開口部と反射層を備えたレンチキュラーシート、マイクロレンズシート等の何れかで構成されていることを特徴とする請求項10記載の光学シート。
  13. ディスプレイ用バックライト・ユニットの照明光路制御に使用される光学シートであって、
    基材と、前記基材の一方の面に複数の単位プリズムを一定のピッチで平行に配列してなるアレイ形状のプリズムシートを備え、
    前記単位プリズムは、前記基材の一方の面に接合され前記ピッチに相当する幅の底面と、前記底面と平行でかつ該底面の幅より小さい幅の頂面と、前記底面の幅方向の両端と該両端に対応する前記頂面の両端との間を接続する一対の傾斜側面とを有し、
    前記プリズムシートの前記基材と反対の面に、前記単位プリズムの頂面にそれぞれ臨む光透過層と前記単位プリズムの頂面を除く前記単位プリズムの他の部分にそれぞれ臨む反射層が並列してなる光マスクが設けられ、
    前記一対の傾斜側面の各仮想延長面で形成される前記単位プリズムの頂角θpは5[deg]<θp<30[deg]の範囲に設定され、
    前記単位プリズムの頂面の幅Dは、前記単位プリズムが配列されたピッチPに対して0.2P<D<0.5Pの範囲に設定され
    前記単位レンズの頂面は湾曲され、この湾曲頂面の曲率半径Rpは、前記単位レンズが配列されたピッチPより大きい値Rp>Pに設定されている、
    ことを特徴とする光学シート。
  14. 前記プリズムシートが同一の材料で一体成形されていることを特徴とする請求項13記載の光学シート。
  15. 互いに隣接する前記単位プリズムの傾斜側面との間に形成される空間は低屈折率材料により充填されていることを特徴とする請求項13または14記載の光学シート。
  16. 前記低屈折率材料は空気であることを特徴とする請求項15記載の光学シート。
  17. 前記低屈折率材は反射性微粒子を含有した低屈折率樹脂であることを特徴とする請求項15記載の光学シート。
  18. 前記光マスクの前記単位プリズムと反対の面に光拡散層が積層されていることを特徴とする請求項13乃至17に何れか1項記載の光学シート。
  19. 前記傾斜側面は湾曲されていることを特徴とする請求項13乃至18に何れか1項記載の光学シート。
  20. 前記単位レンズの傾斜側面はそれぞれ2以上の異なる角度の微分傾斜面で形成されていることを特徴とする請求項13乃至18に何れか1項記載の光学シート。
  21. 前記基材の前記単位プリズムと反対の他方の面に前記基材の出射光を拡散する光学的拡散要素を含む光拡散層を積層したことを特徴とする請求項13乃至20に何れか1項記載の光学シート。
  22. 前記光拡散層は、透明樹脂中に透明粒子を分散して構成されていることを特徴とする請求項21記載の光学シート。
  23. 前記光拡散層は、プリズムシート、レンチキュラーシート、開口部と反射層を備えたレンチキュラーシート、マイクロレンズシート等の何れかで構成されていることを特徴とする請求項21記載の光学シート。
  24. 源と、請求項1乃至23の何れか1項に記載の光学シートを少なくとも備える、
    ことを特徴とするディスプレイ用バックライト・ユニット。
  25. 画素単位での透過/遮光に応じて表示画像を規定する画像表示素子と、
    前記画像表示素子の背面に配置された、請求項24記載のディスプレイ用バックライト・ユニットを備える、
    ことを特徴とする表示装置。
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