JP5310213B2 - 光均一素子、バックライトユニットおよびディスプレイ装置 - Google Patents
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また、近年の液晶表示装置としては、地球環境問題対策の一環である、消費エネルギーを低減させることを目的とする消費電力抑制が大きな課題となってきている。液晶表示装置においては、光源となるバックライトの消費電力が最も大きく、このバックライトの消費電力を抑制する取り組みが幅広い分野で行われてきている。
よって、本発明によれば、光拡散粒子である非球形状粒子と真球形状粒子の平均粒子径、及び樹脂との屈折率差を最適化させることにより、光の透過率を維持しながら光を効果的に拡散させることができ、結果的に輝度を保持すると同時に光源の輝度ムラを消すことができる。
よって、本発明によれば、光拡散性に寄与する前記非球形状粒子と前記真球形状粒子の混入量を最適な範囲に設定することにより、光の拡散性を向上させることが可能となる。
よって、本発明によれば、光偏向要素の形状を最適な範囲に設定することで、光源のランプイメージの明暗差を低減させることが可能となる。
請求項5の発明は、請求項4に記載の光均一素子において、前記単位レンズの頂部が稜線を有することを特徴とする。
よって、本発明によれば、光偏向要素の形状を最適な範囲に設定することで、光源のランプイメージの明暗差を低減させることが可能となる。
よって、本発明によれば、光拡散層と光伝播層の全光線透過率、及びヘイズ値を最適な範囲に設定することで、光源のランプイメージの明暗差を低減させることが可能となる。
よって、本発明によれば、光拡散層の射出面側に微細な凹凸を設けることで、より光を拡散させることができるようになり、光源のランプイメージの明暗差を低減させることが可能となる。
よって、本発明によれば、光拡散層の射出面側に微細な凹凸を設けることで、より光を拡散させることができるようになり、光源のランプイメージの明暗差を低減させることが可能となる。
よって、本発明によれば、光拡散層の光射出面側が略平坦である場合、この射出面側に光を集光、拡散、反射、偏光、等の機能を有する光学部材を貼り合わせることが容易になる。
請求項11の発明は、請求項1乃至10の何れか1項に記載の光均一素子において、前記光拡散層と前記光伝搬層とが多層押出法により一体成形され、シート状に成形された光偏向要素が光伝搬層と固定層により積層されていることを特徴とする。
画像表示素子35は、液晶パネル32と、この液晶パネル32の表裏両面に積層状態に設けられた偏光板31,33とから構成される。
バックライトユニット55は、ランプハウス(反射板)43内に複数の光源41が配置された光源ユニット45と、この光源ユニット45の上方(観察者側方向F)に配置された光均一素子25と、この光均一素子25の上方に配置された単一または複数の光学部材2とから構成されている。このバックライトユニット55の光源41から射出された光Hは、光均一素子25で拡散され、その上方に配置された単一または複数の光学部材2で拡散・反射・集光・カラーシフトされ、光Kとして、画像表示素子35に入射し、観察者側Fへと射出される。
反射板43は、複数の光源41の観察者側Fと反対側に配置され、光源41から全方向に射出された光のうち、観察者側Fと反対側の方向に射出された光を反射させて観察者側Fに射出させる役割を担っている。この結果、観察者側Fに射出された光Hは、ほぼ光源41から全方向に射出された光となる。
このように反射板43を用いることによって、光の利用効率を高めることができる。反射板43としては、光を高効率で反射させる部材であればよい。たとえば、一般的な反射フィルム、反射板などを使用することができる。
上記光拡散層26は、図1に示すように、厚さ方向の一方の面に光入射面26aを有し、厚さ方向の他方の面に光射出面26bを有している。
光偏向要素28は、ディスプレイ装置70の光みなもと41に向けて配置され、光偏向要素28の光入射面から入射した光Hを偏向して光伝搬層23の光入射面23aに向け射出し、光伝搬層23の光射出面23bから拡散光を射出させるものである。
光拡散層26は、観察者側Fと反対の面である光入射面26aに光伝搬層23の光射出面23bが重ねられて形成されている。上述した光均一素子25は、液晶装置のみならず、背面投射型スクリーン、太陽電池、有機又は無機EL、照明装置など、光路制御を行うものであれば何れのものにも使用することができる。
光源41から射出した光Hは、光均一素子25の観察者側Fと反対の面、すなわち光偏向要素28より入射し、光偏向要素28と光伝播層23から成る光学素子24を経由して、観察者側Fの面、すなわち第1樹脂層26Aと第2樹脂層26Bから成る光拡散層26の光射出面26bより観察者側Fへ射出する。
光均一素子25の光射出面における光の均一性能が不足した場合、光拡散層26の観察者側Fの面である光射出面26bでは、光源41の真上に位置する領域が明るく、光源41と光源41との間に対向する領域が暗く観えるために、輝度の明暗差であるムラ(光源イメージ)として視認される。
なお、数式1が有効な光偏向要素28のピッチPは、10μm以上300μm以下であることが望ましい。光偏向要素28のピッチPが10μmより小さい場合は、構造周期が波長に近づくため、回折の影響を受ける可能性があることから望ましくなく、光偏向要素28のピッチPが300μmを超える場合は、光伝搬層23の必要となる厚みTが大幅に厚くなり、薄型化に対応できなくなると同時に、製造コストの上昇にもつながることになる。光伝搬層23の厚みは、2mm以下に収まるよう設定することが望ましい。
また、図3(b)のような凸湾曲レンズも好ましい形状となる。第一頂部28a、及び第一傾斜面28bの各点における接線が連続的に変化しているため、正面からの入射光Hを様々な角度へ偏向することができることが理由である。凸湾曲レンズ形状としては、図3(c)のような非球面形状であることが更に望ましい。これは第一頂部28aの曲率半径が小さくできるため、拡散性能が増大するためであり、さらに、光偏向要素28としては、図3(d)のような湾曲三角プリズムであることも望ましい。この場合、第一頂部28aが稜線であるため、入射光Hが単位レンズのどの箇所へ入射しても必ず大きく偏向することができ、第一傾斜面28bの各点における接線が連続的に変化しているため、正面からの入射光Hを様々な角度へ拡散することが可能であることが理由として挙げられる。このとき、図3(d)に示すように、第一傾斜面28bの各点における接線が、光伝搬層23の観察者側Fと反対の面である光伝搬層23の光入射面23bとなす角度が、20度〜90度の間で連続的に変化していることが更には望ましい。
ここで、20度を下回る場合、偏向角が非常に小さくなるために拡散性能が弱くなる。特に0度となる場合は、全く偏向せずに入射光Hを通すことになる。湾曲三角プリズムは第一傾斜面28bの各点における接線が、光伝搬層23の光入射面23bとなす角度が、20度より小さくなる面がないため、第一傾斜面28bのどの箇所に光が入射しても大きな角度で偏向することが可能である。
湾曲三角プリズムは第一傾斜面28bの各点における接線が、光伝搬層23の観察者側Fと反対側の面23bとなす角度が、20度〜90度の範囲で大きく変化しているため、様々な角度に入射光Hを偏向し、光を均一にすることができる。さらに、光偏向要素28は上記レンズ形状を複数組み合わせて用いることができる。例えば図3(e)に示すように、凸湾曲レンズの頂部に三角プリズムを組み合わせたような形状でも良く、図3(f)に示すように2つの湾曲三角プリズムをVe方向にシフトさせて重ねた形状でも良い。2つ以上のレンズ形状による拡散効果により、さらに拡散性能が増大させることが可能となる。
また、図4(b)に示されるように、凹状単位レンズの第一頂部28aは略平坦面であっても良い。平坦面である方が、光偏向レンズ28を成形する金型の磨耗や欠けが少ないためである。さらに、図4(c)に示されるように、略平坦面である第一頂部28aの上に、光拡散/反射層28cを形成しても良い。このとき、第一傾斜面28bに回り込み量Δは、第一傾斜面28bの幅p1の30%以下であることが望ましい。また、図4(d)に示すように、凹レンズの凹面に光カバー層28dを形成しても良い。凹レンズの凹面は偏向角が小さい領域であるため、凹面に光カバー層28dを形成することで拡散性能が向上する。光カバー層28dを形成する方法としては、インクジェット方式、撥水/撥油処理方法等を例として挙げることができる。
光偏向要素28の単位レンズの配列方向に対して、最遠交点αが平行且つ直線上に配置された例を図6(c)に示す。この場合、光偏向要素28に正面光Hが入射したとき、単位レンズの中心線上に集光点が生じる一方で、該中心線上に収差も生じる。ここで、説明を簡略化するために、最もレンズ頂点から離れた点で集光する点を最遠交点αと定義する。図6(a)から(c)においては、単位レンズの両端に入射した光が偏向されて交わる点を最遠交点αとなる一例を示している。
しかしながら、図6(a)及び図6(b)で示されるように、光偏向要素28である単位レンズの形状が一定ではない場合は、各々の単位レンズに入射した光の最遠交点αは同一面上に存在しない。したがって、各々の単位レンズ毎に光伝搬層23の必要とする厚みTが異なることになる。この際に、光伝搬層23の厚さTは、組み合わせる各単位レンズの中で最も厚くなるTを選択することが望ましい。最も厚くなるTを選択することで、配列される全ての光偏向要素28は、上述した数式1及び2を満足することができるため、光の拡散効果を高めることができる。
光偏向要素28のピッチPは適宜決定できるが、光偏向要素28のピッチPが大きいほど、光伝搬層23の厚さTも厚くなるため、現実的には10μm以上300μm以下、望ましくは10μm以上200μm以下であることが望ましい。
また、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PC(ポリカーボネート)、PMMA(ポリメチルメタクリレート)、COP(シクロオレフィンポリマー)、アクリルニトリルスチレン共重合体、アクリロニトリルポリスチレン共重合体などを用いて、射出成型法、あるいは熱プレス成型法によって光偏向要素28を形成することも可能である。また、同様に作製したシート材の表面に、光偏向要素28を放射線硬化樹脂を用いて成形することもできる。
図8(a)に示されるように、本発明の光偏向要素28及び光伝搬層23と第1樹脂層26Aと第2樹脂層26Bから成る光拡散層26から構成される光均一素子25は、多層押出成型等により一体で成形することも可能である。
一方、図8(b)に示されるように、シート状に成形した後、光伝搬層23の観察者側Fとは反対側の面23aに、ラミネート工法等により、固定層20を用いて貼合することもできる。この場合、シート状に成形した光偏向要素28に紫外線吸収材を含有させることが好ましい。シート状に成形した光偏向要素28に紫外線吸収材を含有させることで、固定層20の紫外線劣化による剥れや変色を防ぐことが可能となる。
ここで、シート状に成形した光偏向要素28の基材領域を光伝搬層23とみなすこともできる。厚いシート状に光偏向要素28を成形することで、光伝搬層23の厚みを薄くすることができ、直接光拡散層26に貼り合わせることも可能となる。
微細な凹凸の形成方法としては、例えば光偏向要素28自身、又は成形用金型の表面を、エッチングやサンドブラストなどによって荒らす方法、光偏向要素28の成形用金型に、更に微細な凹凸形状を切削する等の方法が挙げられる。また、光偏向要素28は、入射光Hを偏向させるものであれば、上述のようなレンズ形状でなくても良い。例えば、光偏向要素28は、樹脂フィラーや気泡等による拡散層であっても良い。光偏向要素28で入射光Hを偏向し、光伝搬層23内部で偏向された光をより拡げて伝播させ、光拡散層26内部で更に拡散させることで、拡散性能を向上させることが可能であるからである。
なお、ここで示した全光線透過率の値は、JIS K7361−1に準拠した測定値である。また、光伝搬層23は、ヘイズ値が95%以下であることが好ましい。光伝搬層23は、光偏向要素28によって偏向拡散された入射光を効果的に拡げて伝搬し、第1樹脂層26Aと第2樹脂層26Bから成る光拡散層26へ入射させる。従って、ヘイズ値が95%を超える場合には、十分な光拡散効果を得ることができないため好ましくない。
なお、ここで示したヘイズ値は、JIS K7136に準拠した測定値である。
図9(a)においては、光偏向要素28、光伝搬層23の光偏向要素28側の層23A、及び光伝搬層23の光拡散層26側の層23Bのそれぞれの界面において、光が光源41側から観察者側Fに進むにあたり、界面での屈折率が高くなる場合を2点鎖線、屈折率が変わらない場合を点線、屈折率が低くなる場合を実線で表している。例えば、光偏向要素28により偏向された光が光伝搬層23に入射する際、n0>n1、すなわち屈折率が低くなる場合、実線で図示される方向へ偏向する。偏向された光と光伝搬層23の観察者側Fとは反対側の面23aとのなす角度が小さくなるため、拡散性能は向上する。
従って、光偏向要素28の屈折率n0と光伝搬層23の光偏向要素28側の層23Aの屈折率n1とは、等しいか又は光偏向要素28の屈折率n0の方が大きいことが望ましく、光伝搬層23の光偏向要素28側の層23Aの屈折率n1と光伝搬層23の光拡散層26側の層23Bの屈折率n2では、等しいか又は光伝搬層23の光偏向要素28側の層23Aの屈折率n1の方が大きいことが望ましい。
さらには、図9(b)に示すように、光偏向要素28の単位レンズの両端に入射した光が偏向して交差する点が、光伝搬層23の光偏向要素28側の層23Aに位置することが望ましい。また、光伝搬層23が少なくとも2層以上の多層構成である場合には、光偏向要素28の最遠交点αが光偏向要素28の光射出面(すなわち光伝搬層23の観察者側Fと反対側の面23a)と接する層内に含まれることが良い。これにより、光伝搬層23内の光偏向要素28に近い点に最遠交点があるため、大きく光を拡散することができる。
光伝搬層23は多層構成とすることで反りを防止することができる。この場合、最も観察者側から離れた層の熱線膨張係数を、光拡散層26の熱線膨張係数とほぼ同じ程度に合せ込むことで、光均一素子25の反りを防止することができる。また、光伝搬層23の厚さを調整することによっても光均一素子25の反りを防止できる。
第1樹脂層26Aと第2樹脂層26Bから成る光拡散層26は、全光線透過率が10%〜60%であることが好ましい。全光線透過率が10%未満の場合には、観察者側Fへの射出光の輝度低下を引き起こすために好ましくない。全光線透過率が60%を超える場合は、拡散性能が不十分となり、面内輝度の均一性が悪化するために好ましくない。また、光拡散層26は、ヘイズ値が95%以上であることが好ましい。ヘイズ値が95%未満の場合は、拡散性能が不十分となり、前記と同様に面内輝度の均一性が悪化するためである。
このような第1樹脂層26Aと第2樹脂層26Bの2層から形成される場合、光源41側に第1樹脂層26A、次に第2樹脂層26Bの順で配置された場合、第2樹脂層26B、次に第1樹脂層26Aの順で配置された場合のどちらにおいても同等の性能を発現する。また、本発明における光拡散層26は、2層構造に限定されるわけではなく、3層、4層または5層構造で構成されていても良い。例えば、3層構成の場合、第1樹脂層26A、次に第2樹脂層26B、さらに第1樹脂層26Aとした構成の組み合わせを選ぶことも可能である。
第1光散乱粒子100の平均粒径が1μm未満あるいは6μmを超える場合には、必要とされる光拡散性が不足するために視野角分布の調整を行うことができなくなる。第1光散乱粒子100の平均粒径が1〜6μmの範囲内であれば、十分な光散乱性を得ることができる。さらに、第1樹脂層110における第1光散乱粒子100の混入量は、複数の光源からの入射光を均一にしてランプイメージを低減/消滅させることが可能な光拡散性能及び光透過性能を付与することができる混入量の範囲を1〜35重量%に設定している。混入量が1重量%以下である場合は、ランプイメージを低減/消滅させる光拡散効果が十分に得られず、35重量%以上では、光透過性が低下して必要とされる輝度が得られなくなることが起こり得る。
この過程において、第1樹脂110に第1光散乱粒子100を分散混合した第1樹脂層26Aは、光透過性及び異方散乱性を有しているために、異方散乱性を有する第1樹脂層26Aを通過する光の輝度分布は、図12(a)に示すような正面方向(観察者側)Fにのみ突出しており、正面方向Fから角度が変化すると急激に落ち込み、広角度にかけて広がりを保持するような視野角特性を示す。そのため、第1樹脂層26Aを通過しても正面方向Fの明るさを得ることができ、さらに、入射光に対して垂直方向に近い広範囲にかけてある程度均一の明るさを発現することができる。したがって、光源41のランプとランプとの間の暗所を均一の明るさにする効果があり、ランプイメージ低減効果を得ることができる。
以下に示す実施例では、本発明の光均一素子25及び光学部材2を用いたディスプレイ装置70の光学特性について説明する。本発明の実施例と比較例の光均一素子の仕様を図13に示す。
屈折率1.59のポリスチレン樹脂(PS)に1種の光散乱粒子を添加した第1樹脂層及び第2樹脂層から成る2層の光拡散層を実施例1〜8として作製した。各樹脂層の厚みと光散乱粒子の平均粒径、屈折率、混入量(重量%)を表1に示す。具体的には、積層押出機によって、上記第1樹脂層及び第2樹脂層、及び透明層からなる積層シートを、その押出量を調整しながら押出し成形することで光拡散層を作製した。この際、押出機のダイ温度を200℃に、ロール温度(第2ロールの温度)を100℃に設定して作製した。この作製した拡散層に、粘着シートを用いて別途作製した凸レンチキュラーレンズから成る光偏向要素を貼り合せて光均一素子を作製した。
屈折率1.59のポリスチレン樹脂に1又は2種の光散乱粒子を添加した第1樹脂層及び第2樹脂層と、1種の光散乱粒子を添加した第3樹脂層からなる3層構造の光拡散層を作製した。各樹脂層の厚み、光散乱粒子の平均粒径、屈折率、混入量(重量%)を表1に示す。なお、光拡散層は第1樹脂層と第3樹脂層とで第2樹脂層を挟み込むように構成されており、実施例1〜4と同様な製法で光均一素子を作製した。この作製した光拡散層に、粘着シートを用いて別途作製した光偏向要素と光伝搬層から成る光学素子を貼り合せて光均一素子を作製した。
(比較例1〜3)
屈折率1.59のポリスチレン樹脂に、1種の光散乱粒子を添加した第1樹脂層及び第2樹脂層からなる2層構造の光拡散層を作製した。各樹脂層の厚み、光散乱粒子の平均粒径、屈折率、混入量(重量%)を表1に示す。実施例1〜4と同様な製法で光均一素子を作製した。この作製した光拡散層に、粘着シートを用いて別途作製した凸レンチキュラーレンズから成る光偏向要素を貼り合せて光均一素子を作製した。
(光学評価)
本実施例及び比較例のディスプレイ装置を以下の測定方法により評価した。
(正面輝度評価)
光学部材2として、光均一素子25の観測者側に、上下を拡散シートで挟んだプリズムシートを配置し、この光学部材2の観測者側に画像表紙素子35を有するディスプレイ装置70を組み立てた。このディスプレイ装置の画面を全白表示として、分光放射輝度計(SR−3A:トプコンテクノハウス社製)を用いて、同一条件下において画面中心部の輝度を測定した。
(輝度ムラ評価)
ディスプレイ装置70を全白表示とし、画面全体を輝度ムラ測定機(ProMetric1200:Radiant Imaging社製)にて測定し、複数の冷陰極管の並びに対して垂直方向の輝度分布データにより解析を行った。なお、輝度分布は冷陰極管に対応した波型の分布が得られるので、中心の5本分の冷陰極管(間隔:35mm)に相当する輝度データを抽出して平均輝度を算出した後、平均輝度に対する輝度変化(%)を算出した。この輝度変化の標準偏差σが2%以内であれば、光学均一素子の性能が良好と判定した。
本実施例及び比較例の測定結果は図14に示すようになる。すなわち、図14から明らかなように、
実施例1は、光源イメージが認識されず、輝度の低下もなく、良好な結果が得られた。
実施例2は、光源イメージが認識されず、輝度の低下もなく、良好な結果が得られた。
実施例3は、光源イメージが認識されず、輝度の低下もなく、良好な結果が得られた。
実施例4は、光源イメージが認識されず、輝度の低下もなく、良好な結果が得られた。
実施例5は、光源イメージが認識されず、輝度の低下もなく、良好な結果が得られた。
実施例6は、光源イメージが認識されず、輝度の低下もなく、良好な結果が得られた。
比較例1は、輝度の低下はなかったが、光源イメージが認識された。
比較例2は、光源イメージが薄く認識され、輝度の低下も大きいことが判明した。
比較例3は、輝度の低下が見られ、光源イメージも薄く認識された。
一方、本発明の条件を満たさない比較例1から3においては、ランプイメージ及び明るさの少なくとも一方が好ましくない結果となった。
Claims (15)
- 樹脂に光散乱粒子が分散混入されてなり、かつ厚さ方向の一方の面を光入射面とし厚さ方向の他方の面を光射出面とする光拡散層と、
前記光拡散層の前記光入射面に、光射出面を合わせて設けられた光伝搬層と、
前記光伝搬層の光入射面に設けられた光偏向要素を有し、
光が前記光偏向要素、前記光伝搬層及び前記光拡散層を透過して前記光拡散層の光射出面から射出する際に前記光射出面に対向して平行する面上の輝度を均一にする光均一素子であって、
前記光拡散層は、前記光散乱粒子として多面体構造の非球形状粒子を含有する光透過性及び異方散乱性の第1樹脂層と、前記第1樹脂層上に積層され前記光散乱粒子として真球形状粒子を含有する光透過性及び等方散乱性の第2樹脂層との少なくとも2層からなり、
前記非球形状粒子の平均粒径が1μm以上6μm以下であり、前記真球形状粒子の平均粒径が1μm以上6μm以下であり、
前記第1樹脂層と前記第2樹脂層は同一の樹脂から構成されるとともに前記第1樹脂層と前記第2樹脂層とが互いに積層される面は平面をなしており、
前記非球形状粒子と前記第1樹脂層に用いられる樹脂との屈折率差が0.1以上0.18以下であり、前記真球形状粒子と前記第2樹脂層に用いられる樹脂との屈折率差が0.1以上0.18以下である、
ことを特徴とする光均一素子。 - 前記第1樹脂層における前記非球形状粒子の混入量が1以上35以下の重量%であり、前記第2樹脂層における前記真球形状粒子の混入量が1以上35以下の重量%であることを特徴とする請求項1に記載の光均一素子。
- 前記単位レンズは、前記第一頂部と前記第一傾斜部が湾曲してなる第一湾曲傾斜部を有し、前記第一湾曲傾斜部の各点における接線と、前記光伝搬層の光入射面側となす角が、20度以上90度以下の範囲で連続して変化していることを特徴とする請求項3記載の光均一素子。
- 前記単位レンズの頂部が稜線を有することを特徴とする請求項3または4に記載の光均一素子。
- 前記光拡散層の全光線透過率が10%以上60%以下で、ヘイズ値が95%以上であり、前記伝搬層は全光線透過率が80%以上で、ヘイズ値が95%以下であることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の光均一素子。
- 前記拡散層の光射出面に微細な凹凸が設けられたことを特徴とする請求項1乃至6に何れか1項記載の光均一素子。
- 前記拡散層の光射出面に光拡散レンズが設けられたことを特徴とする請求項1乃至7に何れか1項記載の光均一素子。
- 前記拡散層の光射出面が平坦であることを特徴とする請求項1乃至6に何れか1項記載の光均一素子。
- 前記光偏向要素と前記光伝播層及び前記光拡散層が多層押出法により一体成形されていることを特徴とする請求項1乃至9に何れか1項記載の光均一素子。
- 前記光拡散層と前記光伝搬層とが多層押出法により一体成形され、シート状に成形された光偏向要素が前記光伝搬層に固定層を介して積層されていることを特徴とする請求項1乃至10に何れか1項記載の光均一素子。
- 前記光拡散層の光射出面に光学フィルムが設けられ、
前記光学フィルムは、光透過基材と、前記光透過基材上に一定のピッチで複数配列された集光レンズとから構成され、前記集光レンズの形状が凸曲面形状でかつ弧状表面を有する第二頂部と、前記第二頂部から前記光透過基材へ至る前記第二傾斜部とを有し、前記集光レンズを横断視した場合の断面積が前記光透過基材から前記第二頂部に行くに従い減少するように構成されていることを特徴とする請求項1乃至11に何れか1項記載の光均一素子。 - 光源と、
請求項1から12の何れか1項に記載の光均一素子を備える、
ことを特徴とするバックライトユニット。 - 光源と、
光を集光、拡散、反射、偏光させる何れかの機能または前記複数の機能を有する光学部材と、
請求項1から12の何れか1項に記載の光均一素子を備える、
ことを特徴とするバックライトユニット。 - 画素単位で光を透過/遮光して画像を表示する画像表示素子と、
請求項13または14に記載のバックライトユニットを備える、
ことを特徴とするディスプレイ装置。
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