JP2009216641A - 超音波ガスメータ - Google Patents

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Abstract

【課題】ガスメータが取り外された場合に流量センサに対する異常判断や流量積算を停止し、流量センサ異常の誤判断を防止するとともに正確な流量測定を行う超音波ガスメータを提供する。
【解決手段】流路内を流れるガスの流量を測定する流量センサを有する超音波ガスメータにおいて、流量センサにより測定された流量データの異常の検出を行う異常検出部26と、当該超音波ガスメータが配管から取り外された状態であるか否かを判定する取り外し判定部28と、取り外し判定部28により判定された判定結果に応じて異常検出部26により検出された流量データ異常の回数を計数する計数部29と、計数部29により計数された流量データ異常の回数に基づき流量センサの異常を判定する異常判定部30とを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、超音波を利用してガスの流量を計測し、ガスの遮断や警報を行う超音波ガスメータに関する。
従来、流路の上流側と下流側に一定の距離をおいて一対の超音波振動子を設け、その間で相互に超音波信号の送信および受信を繰り返して行い、上流側から下流側への超音波信号の伝搬積算時間と、下流側から上流側への伝搬積算時間との差に基づいてガス流量を求める超音波ガスメータが知られている。その際に、当該超音波ガスメータは、流量データ等の異常に基づき、ガスの遮断や警報動作を行う。しかしながら、こうした超音波ガスメータは、一過性の異常でガスの供給を停止する必要が無い場合においても遮断弁を閉じてガスの供給を停止してしまうので、異常のないことを確認したうえで、監視センタや設置装置等から解除命令を送信する必要があり、無用の作業が必要という問題点がある。
特許文献1には、一過性の異常による無用のガス遮断の発生を避けることができるガスメータが記載されている。このガスメータは、ガス流量を測定する流量センサと、流量センサから取得した流量データの異常を検出する流量データ異常検出手段と、流量データの異常の回数を計数する計数手段と、計数手段により計数された流量データの異常の連続回数又は累積回数が所定回数となったとき、流量センサ異常状態と判定する流量センサ異常状態判定手段とを備える。
このようなガスメータによれば、連続して所定回数以上流量異常が検出された場合にのみ流量センサ異常状態と判定するので、一過性の異常による無用のガス遮断を避けることができる。また、当該ガスメータは、流量データの異常を累積して所定回数以上検出した場合に流量センサ異常と判定するため、流量データの異常が断続的に検出されるといった不安定な状態に陥った場合においても、的確に異常状態を判定することができる。
特開2004−205420号公報
しかしながら、上述したようなガスメータを使用した場合において、以下に示す問題点が考えられる。例えば、従来のガスメータを設置してガスを使用し、その後ガスメータ内流路にガスが充満した状態でガス使用を停止するために遮断弁を閉じた状況において、当該ガスメータを取り外した場合を考える。この場合において、流路内のガスは、ガスメータ流路の一方の出口から空中に拡散するが、他方の入り口は遮断弁が閉じているため、全てのガスが外部に放出されずにガスメータ流路内に残留する。ガスメータ流路内の気体がガスと空気の混合状態となったガスメータは、取り外し後の設置状態や運搬等に基づき傾斜状態となりうるため、ガスメータ流路内部においてガスと空気との境界面が移動し、正しい超音波の送受信が行われず計測エラーを発生する。また、超音波ガスメータは水平状態であるときに正しく計測できるように最適化されているため、水平状態にない場合に機器異常判断が行われると超音波ガスメータに機器異常が生じていると誤判断される。
特に特許文献1に記載のガスメータは、上述したように流量データの異常の連続回数又は累積回数が所定回数となった場合に流量センサ異常状態と判定するため、取り外し後に傾斜状態が継続したような場合には流量センサ異常状態と誤判定されてしまい、遮断や警報が発生するという問題がある。
さらに、特許文献1に記載のガスメータは、流量データの異常を検出した場合に異常を検出する直前の流量値を今回取得した流量値として積算する旨が記載されている。したがって、このようなガスメータは、取り外し後に流量データ異常と判断された場合に、以前取得した流量値を積算する可能性があり、正しい流量計測が行われない。
本発明は上述した従来技術の問題点を解決するもので、ガスメータが取り外された場合に流量センサに対する異常判断や流量積算を停止し、流量センサ異常の誤判断を防止するとともに正確な流量測定を行う超音波ガスメータを提供することを課題とする。
本発明に係る超音波ガスメータは、上記課題を解決するために、流路内を流れるガスの流量を測定する流量センサを有する超音波ガスメータにおいて、前記流量センサにより測定された流量データの異常の検出を行う流量データ異常検出部と、当該超音波ガスメータが配管から取り外された状態であるか否かを判定する取り外し判定部と、前記取り外し判定部により判定された判定結果に応じて前記流量データ異常検出部により検出された流量データ異常の回数を計数する計数部と、前記計数部により計数された流量データ異常の回数に基づき前記流量センサの異常を判定する流量センサ異常判定部とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、ガスメータが取り外された場合に流量センサに対する異常判断を停止し、流量センサ異常の誤判断を防止することができる。
以下、本発明の超音波ガスメータの実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。図1は本発明の実施例1のブロック図であり、図2は図1に示す超音波ガスメータの制御部20の詳細を示す図である。
まず、本実施の形態の構成を説明すると、本実施の形態に係る超音波ガスメータは、図1に示すように、ガス流入口10a、ガス流路10c、ガス流出口10b、超音波振動子11a,11b、遮断弁13、表示部14、傾斜センサ15、圧力センサ16、遮断センサ17、及び制御部20で構成されており、ガス流路10c内を流れるガスの流量を測定する流量センサ(超音波振動子11a,11b、及び後述する制御部20内部の伝搬時間計測部22、流量計測部24、電圧計測部25)を有する。
超音波振動子11aと超音波振動子11bとは、本発明の流量センサに対応し、被計測流体であるガスが流れるガス流路10cの上流側と下流側に一定の距離を離して設置されている。超音波振動子11aと超音波振動子11bとの間で、流体の流れの順方向および逆方向に相互に超音波を送受信する動作が繰り返し行なわれ、各方向における超音波の伝搬積算時間の差に基づきガス流路10c内を流れるガスの流量が算出される。
傾斜センサ15は、本発明の傾斜検出部に対応し、制御部20に接続されており、当該超音波ガスメータの傾きを検出し、傾斜データとして制御部20に出力する。この傾斜センサ15は、当該超音波ガスメータが傾いていることを検出できる限りどのようなものであってもよいが、1例としては、すり鉢上の中にボールが入っており、通常はオフであるが、すり鉢の角度以上に傾斜がかかるとオンし、振動時にはチャタリング(パルス:オン/オフの繰返し)がする機械センサのようなものが考えられる。
圧力センサ16は、本発明の圧力検出部に対応し、制御部20に接続されており、ガス流路10c内のガスの圧力を検出し、圧力データとして制御部20に出力する。圧力センサ16もどのようなものであってもよいが、1例としては、圧電素子を利用したピエゾ型圧力センサ等が考えられる。
遮断センサ17は、本発明の遮断検出部に対応し、制御部20に接続されており、ガス流路10c内に流れるガスの遮断状態を検出し、遮断データとして制御部20に出力する。具体的には、遮断センサ17は、遮断弁13によりガスが遮断されているか否かを判断する。したがって、当該超音波ガスメータが物理的に「遮断センサ17」を有さない場合であっても、制御部20が遮断弁13の開閉状態についての情報を得ることができる場合には、当該超音波ガスメータは、「遮断検出部」を備えていると言える。
制御部20は、超音波振動子11a,11bから送受される超音波信号に基づいて得られる伝搬時間に基づき流量を計測する。さらに制御部20は、計測された流量データを監視し、流量データに基づいて異常が発生したと判断した場合に、遮断弁13に制御信号を送ることで遮断弁13を閉じてガス流路10cに流れるガスを遮断する。
表示部14は、LED,LCD等であり、制御部20により出力された制御信号に応じて、通常は、ガス使用積算値を表示し、ガス漏れなどの異常が生じた場合に、その旨を表す警告メッセージを表示する。
次に制御部20の内部構成を説明する。図2に示すように、制御部20は、伝搬時間計測部22、流量計測部24、電圧計測部25、異常検出部26、警告部27、取り外し判定部28、計数部29、異常判定部30、及び停止部31で構成されている。
伝搬時間計測部22は、本発明の流量センサの一部に対応し、超音波振動子11a及び11b、流量計測部24に接続されており、超音波振動子11a及び11bの間で送受される超音波信号の伝搬時間を計測する。
流量計測部24は、本発明の流量センサの一部に対応し、伝搬時間計測部22、異常検出部26、取り外し判定部28、及び表示部14に接続されており、伝搬時間計測部22により計測された伝搬時間に基づいて被計測流体であるガスの流量を計測する。また、流量計測部24は、取り外し判定部28により当該超音波ガスメータが配管から取り外された状態であると判定されている期間中、ガス流量の測定を停止する。
電圧計測部25は、本発明の流量センサの一部に対応し、超音波振動子11a及び11b、異常検出部26に接続されており、超音波信号の受信信号の電圧レベルを計測する。
異常検出部26は、本発明の流量データ異常検出部に対応し、流量計測部24、電圧計測部25、及び計数部29に接続されており、流量計測部24又は電圧計測部25により測定された流量データの異常の検出を行う。
警告部27は、異常判定部30及び表示部14に接続されており、表示部14に対して警告表示データを必要に応じて出力し、また警報を発する構成でもよい。
取り外し判定部28は、外部のセンサ類(傾斜センサ15、圧力センサ16、遮断センサ17)に接続され、当該超音波ガスメータが配管から取り外された状態であるか否かを判定する。具体的には、取り外し判定部28は、傾斜センサ15により検出された当該超音波ガスメータの傾きと、圧力センサ16により検出された圧力と、遮断センサ17により検出された遮断状態とのうち少なくとも1つに基づき、当該超音波ガスメータが配管から取り外された状態であるか否かを判定する。
本実施例において、取り外し判定部28は、当該超音波ガスメータが所定の角度以上傾いており、且つガス流路10c内の圧力が所定の値よりも低下しており、且つ遮断弁13が閉じてガス遮断状態である場合にのみ、当該超音波ガスメータが配管から取り外された状態であると判定する。
計数部29は、取り外し判定部28により判定された判定結果に応じて、異常検出部26により検出された流量データ異常の回数を計数する。具体的には、計数部29は、取り外し判定部28により当該超音波ガスメータが配管から取り外された状態であると判定された場合に、過去に計数した流量データ異常の回数をゼロクリアする。したがって、最初に当該超音波ガスメータが配管から取り外された際に計数部29は、流量データ異常の回数をゼロクリアし、その後再び当該超音波ガスメータが配管に接続されるまで流量データ異常の回数を計数しない。
なお、計数部29は、取り外し判定部28により当該超音波ガスメータが配管から取り外された状態であると判定されている期間中、流量データ異常回数の計数を停止するとしてもよい。この場合には、最初に当該超音波ガスメータが配管から取り外された際にも計数部29は、流量データ異常の回数をゼロクリアせず、単に流量データ異常回数の計数を停止するのみであり、その後再び当該超音波ガスメータが配管に接続された際に以前の流量データ異常の回数に継続して計数する。
異常判定部30は、計数部29により計数された流量データ異常の回数に基づき流量センサの異常を判定する。例えば、異常判定部30は、計数部29により計数された流量データ異常の連続回数又は累積回数が所定の値以上に達した場合に、流量センサが異常であるとの判定を行う。
停止部31は、異常判定部30及び遮断弁13に接続されており、必要に応じて遮断弁を開閉するための遮断弁開閉信号を出力する。
図3は、本実施例の形態の超音波ガスメータの動作を示すフローチャート図である。図3を参照し実施例1に係る超音波ガスメータの動作を説明する。
まず、超音波ガスメータは、順方向・逆方向共に超音波計測を開始する。伝搬時間計測部22は、上述したように、超音波振動子11a及び11bの間で送受される超音波信号の伝搬時間を計測する。流量計測部24は、伝搬時間計測部22により計測された伝搬時間に基づいて被計測流体であるガスの流量を計測して積算する。今、音速をc、被計測流体の流速をvとし、超音波振動子11aから超音波振動子11bまでの距離をLとすると、順方向の超音波信号の伝搬時間はL/(c+v)、逆方向の超音波信号の伝搬時間はL/(c−v)となる。Lの値が既知であれば、これらの伝播時間に基づき音速及び流速を求めることができる。よって、流量計測部24は、求められた被計測流体であるガスの流速にガス流路10cの断面積を乗じることにより瞬時流量を求めることができる。
伝搬時間計測部22は、所定の時間毎に伝搬時間を計測し、計測結果を流量計測部24に出力する。流量計測部24は、所定の時間毎に計測された伝搬時間に基づき求めた被計測流体であるガスの瞬時流量と、前回計測された時刻から今回計測された時刻の間の時間とに基づき、前回の計測時から今回の計測時までの間に流れた流量を求めるとともに、今回求めた流量を前回までの積算流量値にさらに積算して、全時間に対する流量を計測する。その後流量計測部24は、計測された全時間に対する流量を表示部14に出力する。また、流量計測部24は、瞬時流量値又は流量積算値を流量データとして異常検出部26に出力する。
電圧計測部25は、超音波振動子11a又は超音波振動子11bにおける超音波信号の受信信号の電圧レベルを計測し、計測結果を異常検出部26に出力する。
異常判定部26は、超音波センサの異常が発生しているか否かを判定する(ステップS101)。具体的には、異常検出部26は、流量計測部24により計測されたガスの流量データに異常があるか否かを判定する。例えば、異常検出部26は、ガスの瞬時流量値が所定の範囲外の値を示す場合に、異常であると判定する。また、異常検出部26は、電圧計測部25により流量データとして出力された電圧レベルの計測結果に基づき流量データ異常(例えば、電圧レベルが所定値以下である、又は超音波が到達していない等)の有無を検出する。
異常検出部26により流量データの異常(計測エラー)が検出されない場合には(ステップS103)、計数部29は、過去に計数した流量データ異常の回数をゼロクリアする(ステップS105)。
ステップS103において、異常検出部26により流量データの異常(計測エラー)が検出された場合には、計数部29は、取り外し判定部28により判定された判定結果に応じて、異常検出部26により検出された流量データ異常の回数を計数する。
具体的には、取り外し判定部28は、傾斜センサ15(あるいは感震器)、圧力センサ16、及び遮断センサ17によるそれぞれの出力が所定の条件を満たしているか否かに基づき、当該超音波ガスメータが配管から取り外された状態であるか否かを判定する(ステップS107)。
まず取り外し判定部28は、傾斜センサ15により検出された当該超音波ガスメータの傾きが所定の角度以上であるか否かを判定する。超音波ガスメータは、取り外されていない状態においても、遮断弁13が閉じ、ガス流路10c内の圧力が低下する可能性が考えられる。したがって、仮に超音波ガスメータの傾きを考慮に入れないで取り外し判定を行うと、取り外し判定部28は、当該超音波ガスメータが配管から取り外されていないにもかかわらず取り外されたと誤判定し、流量センサ異常を見逃す可能性がある。したがって、取り外し判定部28は、当該超音波ガスメータの傾きも考慮に入れて取り外し判定を行うのが良いと考えられる。
ここで、傾斜センサ15は、感震器でもよい。また、運搬等による断続的な傾斜の発生を検出するため、取り外し判定部28は、所定期間傾斜センサ15による出力を監視し、一定の割合以上オン状態(傾き有り)が発生している場合に、傾いていると判定してもよい。
また、取り外し判定部28は、圧力センサ16により検出されたガス流路10c内の圧力が所定の値未満であるか否かを判定する。ガス流路10c内の圧力が低下していない場合には、超音波ガスメータが配管から取り外されていない可能性が高い。仮に、傾斜センサ15及び遮断センサ17の出力のみに基づいて取り外し判定を行った場合に、取り外し判定部28は、地震等で傾いている際にも取り外されたと誤判定し、流量センサ異常を見逃す可能性がある。したがって、取り外し判定部28は、ガス流路10c内の圧力も考慮に入れて取り外し判定を行うのが良いと考えられる。
さらに、取り外し判定部28は、遮断センサ17により検出されたガスの遮断状態(遮断弁13の開閉状態)を判定する。遮断弁13が開いている場合には、仮に当該超音波ガスメータが配管から取り外されているとしても、ガス流路10c内のガスは抜けてしまい、ガスと空気の混合状態にならないため、当該超音波ガスメータは、流量センサ異常状態が発生していると誤判定する問題やそれに付随する警報音等の問題を生じさせにくい。
なお、図示はされていないが、傾斜センサ15や圧力センサ16は、異常検出部26に接続されて超音波ガスメータの異常検出に用いられる場合も考えられる。この場合に、超音波ガスメータが配管から取り外された場合には、停止部31は、遮断弁13を制御して超音波ガスメータの傾きによる感震遮断や供給圧低下による圧力低下遮断を発生させる可能性がある。また、停止部31は、超音波ガスメータを取り外す直前に遮断操作を行う場合も多い。
本実施例において、取り外し判定部28は、各センサ類の出力に基づき、当該超音波ガスメータが所定の角度以上傾いており、且つガス流路10c内の圧力が所定の値よりも低下しており、且つ遮断弁13が閉じてガス遮断状態であると判定した場合にのみ、当該超音波ガスメータが配管から取り外された状態であると判定する。この状態において発生した流量データ異常は本来的な意味の異常ではなく、当該超音波ガスメータが取り外されて傾斜していることに起因していると考えられるため、計数部29は、過去に計数した流量データ異常の回数をゼロクリアする(ステップS109)。したがって、異常判定部30は、取り外し判定部28により当該超音波ガスメータが配管から取り外された状態であると判定されている期間中、流量センサが異常であるとの判定は行わない。
また上述したように、計数部29は、取り外し判定部28により当該超音波ガスメータが配管から取り外された状態であると判定されている期間中、流量データ異常回数の計数を停止するとしてもよい。
また、流量計測部24は、取り外し判定部28により当該超音波ガスメータが配管から取り外された状態であると判定されている期間中、ガス流量の測定を停止する。具体的には、流量計測部24は、今回計測された瞬時流量値を0であるとして積算する。これにより、本実施例の超音波ガスメータが特許文献1記載のガスメータと同様に流量データの異常を検出した場合に異常を検出する直前の流量値を今回取得した流量値として積算するものであっても、取り外し後にガス流量の測定を停止するので、正しい流量計測を行うことができる。
なお、取り外し判定部28は、超音波ガスメータが配管から取り外されたか否かの判断を行うにあたって、条件を自由に設定することができ、3種類のセンサ全てを必ずしも使う必要はなく、組み合わせは自由である。
当該超音波ガスメータの角度、ガス流路10c内の圧力、及び遮断弁13の遮断状態のいずれかの条件を満たさず、取り外し判定部28が当該超音波ガスメータが配管から取り外された状態であると判定しない場合には、発生した流量データ異常が実際に異常を示していると考えられるため、計数部29は、異常検出部26により検出された流量データ異常の回数(計測エラー検出回数)を計数する(ステップS111)。
計数部29により計数された流量データ異常の回数は、当該超音波ガスメータを取り外した場合に発生する流量データ異常の影響を排しており、実際に異常と思われる流量データ発生の回数である。したがって、異常判定部30は、計数部29により計数された流量データ異常の回数に基づき流量センサの異常を判定する。ここで、異常判定部30は、計数部29により計数された流量データ異常の回数(計測エラー検出回数)が所定の値nに達したか否かの判定を行い(ステップS113)、nに達した場合には流量センサが異常である(超音波センサ異常成立)との判定を行う(ステップS115)。
停止部31は、異常判定部30により流量センサが異常であると判定された場合に、遮断弁13を閉じるための遮断弁開閉信号を出力して遮断弁13を閉じ、被計測流体であるガスの流入出を停止させる。
また、警告部27は、異常判定部30により流量センサが異常であると判定された場合に、表示部14に対して警告表示データを出力する。警告部27は、音や光による警告(警報等)を行う構成でもよい。また異常の度合いに応じて段階的に警告を行うものであってもよい。例えば異常の度合いが軽度であれば表示部14にメッセージを表示し、中度であれば警報を鳴らし、重度のときに初めて停止部31を介して遮断弁13を閉じるというものも考えられる。
上述のとおり、本発明の実施例1の形態に係る超音波ガスメータによれば、当該超音波ガスメータが配管から取り外された場合に、流量センサに対する異常判断を停止し、流量センサ異常の誤判断を防止することができる。
また、傾きを検出する傾斜センサ15を備えているので、検出された傾斜データに基づいて超音波ガスメータの設置状態を検出することができる。超音波ガスメータが水平状態にない場合には配管から取り外された可能性があると判断することができる。
また、圧力を検出する圧力センサ16を備えているので、検出された圧力データに基づいて超音波ガスメータの設置状態を検出することができる。検出された圧力が所定値以下あるいは大気圧とほぼ同じである場合には、当該超音波ガスメータが配管から取り外された可能性があると判断することができる。
また、遮断を検出する遮断センサ17を備えているので、検出された遮断データに基づいて超音波ガスメータの遮断弁13の開閉状態を検出することができる。
さらに、これらのセンサ類(傾斜センサ15、圧力センサ16、遮断センサ17)による出力結果の組み合わせに基づき、取り外し判定部28は、誤判断を起こすことなく、確実に当該超音波ガスメータが配管から取り外されたか否かを判定することができる。したがって、計数部29は、取り外し判定部28による判定結果に基づき、確実に当該超音波ガスメータが配管に接続されている場合にのみ流量データ異常の発生回数を計数する。このため、異常判定部30は、誤判定を起こすことなく、確実に流量センサの異常を判定することができ、誤判定に基づく警報の発生等を防止することができる。
また、流量計測部24は、取り外し判定部28により当該超音波ガスメータが配管から取り外された状態であると判定されている期間中、ガス流量の測定を停止するので、正しい流量計測を行うことができる。
本発明に係る超音波ガスメータは、超音波を利用してガス等の流体の流量を計測し、計測エラーに応じてガスの遮断や警報を発する超音波ガスメータに利用可能である。
本発明の実施例1の形態の超音波ガスメータのブロック図である。 本発明の実施例1の形態の超音波ガスメータの制御部の内部構成を示すブロック図である。 本発明の実施例1の形態の超音波ガスメータの動作を示すフローチャート図である。
符号の説明
10a ガス流入口
10b ガス流出口
10c ガス流路
11a,11b 超音波振動子
13 遮断弁
14 表示部
15 傾斜センサ
16 圧力センサ
17 遮断センサ
20 制御部
22 伝搬時間計測部
24 流量計測部
25 電圧計測部
26 異常検出部
27 警告部
28 取り外し判定部
29 計数部
30 異常判定部
31 停止部

Claims (5)

  1. 流路内を流れるガスの流量を測定する流量センサを有する超音波ガスメータにおいて、
    前記流量センサにより測定された流量データの異常の検出を行う流量データ異常検出部と、
    当該超音波ガスメータが配管から取り外された状態であるか否かを判定する取り外し判定部と、
    前記取り外し判定部により判定された判定結果に応じて前記流量データ異常検出部により検出された流量データ異常の回数を計数する計数部と、
    前記計数部により計数された流量データ異常の回数に基づき前記流量センサの異常を判定する流量センサ異常判定部と、
    を備えることを特徴とする超音波ガスメータ。
  2. 当該超音波ガスメータの傾きを検出する傾斜検出部と、
    前記流路内の圧力を検出する圧力検出部と、
    前記流路内に流れるガスの遮断状態を検出する遮断検出部とを備え、
    前記取り外し判定部は、前記傾斜検出部により検出された当該超音波ガスメータの傾きと前記圧力検出部により検出された圧力と前記遮断検出部により検出された遮断状態とのうち少なくとも1つに基づき、当該超音波ガスメータが配管から取り外された状態であるか否かを判定することを特徴とする請求項1記載の超音波ガスメータ。
  3. 前記計数部は、前記取り外し判定部により当該超音波ガスメータが配管から取り外された状態であると判定された場合に、過去に計数した流量データ異常の回数をゼロクリアすることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の超音波ガスメータ。
  4. 前記計数部は、前記取り外し判定部により当該超音波ガスメータが配管から取り外された状態であると判定されている期間中、流量データ異常回数の計数を停止することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項記載の超音波ガスメータ。
  5. 前記流量センサは、前記取り外し判定部により当該超音波ガスメータが配管から取り外された状態であると判定されている期間中、ガス流量の測定を停止することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項記載の超音波ガスメータ。
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