JP2009216282A - 加熱調理器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】調理物を収容する加熱室2と、加熱室2内の調理物を加熱する加熱手段7、8と、加熱室2の内壁面の少なくとも2面を覆うセラミック板14、15とを備えた加熱調理器であって、セラミック板14、15を加熱室2に着脱自在に取付ける。このセラミック板14、15は、例えば加熱室2の両側面に位置する。この場合、加熱室2の内壁面を構成する天板3と底板4の前後方向にそれぞれガイド凸部30、40を形成し、ガイド凸部30、40と加熱室2の内壁面を構成する側板5、6との間にセラミック板14、15を挟持する。
【選択図】図1
Description
このような加熱調理器では、調理を繰り返し行った場合、油や煙、または調理物から飛散した汚物等がセラミック製の板材に付着し、この状態で加熱調理を行うと汚物がセラミック板に焼き付いて落ちにくくなる。付着した汚物を落とすには、加熱室内に手を直接挿入して、布巾等で拭かなければならないが、庫内に手を入れて隅々まで清掃することは難しく、汚物が十分に落ちなかった。そして、汚物が付着している状態で高周波加熱調理を行うと、スパークが発生する恐れがあった。
図1は本発明の実施の形態1に係る加熱調理器の縦断面図、図2は図1のイ部を拡大した断面図、図3は図1のA−A断面図、図4は図1の要部の分解斜視図である。
図において、加熱調理器本体1の内部には前面(図1の手前側)が開口した加熱室2が設けられている。加熱室2の内壁は、天面を構成する天板3と、底面を構成する底板4と、左右の両側面を構成する左側板5及び右側板6と、奥面を構成する奥板(図示せず)とによって構成され、これらは、アルミメッキ鋼板等の金属板によって形成されている。
底板4の下側の大きな凹み部分4bの下面には導波管10が取り付けられており、導波管10には高周波を発振して食品を加熱するマグネトロン11がネジ固定され、マグネトロン11から発振された電波は導波管10により加熱室2内に導かれる。導波管10にはモータ12が固定されており、加熱室2内に電波を放射するための回転アンテナ13を回転駆動する。
なお、底板ガイド凸部40あるいは天板ガイド凸部30は、前後方向の複数箇所、例えば2箇所に設けた短いレールの組合せであってもよい(図5参照)。
また、底板ガイド凸部40あるいは天板ガイド凸部30は、その手前側(図1の手前側)を加熱室2側に折り曲げて折曲部40aを形成し、セラミック板(後述)を挿入し易くしてもよい(図6参照)。
図1に示す加熱調理器の扉(図示せず)を開け、調理皿16に調理物を載せて扉を閉じる。スイッチをONすると、マグネトロン11から高周波が発振され、導波管10を通り、モータ12により回転駆動する回転アンテナ13によって加熱室2内に電波が放射され、調理物が加熱調理される。
上記のようにして調理を繰り返すと、油や煙、または調理物から飛散した汚物等が加熱室2の内壁面、特に左右のセラミック板14、15に付着する。
汚物等を清掃するときは、左右の側板5、6と底板ガイド凸部40及び天板ガイド凸部30との間に挟持されている左右のセラミック板14、15を手前(図1の手前側)に引き出し、外部で清浄化し、再び加熱室2内に戻す。
図8は本発明の実施の形態2に係る加熱調理器の縦断面図、図9は図8の要部の側面図、及び図10は図9の斜視図である。なお、実施の形態1と同一部分には同じ符号を付し、説明を省略する。
図8において、セラミック板14の下面にはその前側に下方向に突出する下面凸部14c(突起状の下面凸部)が一体に形成されており(図9、図10参照)、底板4には下面凸部14cに対向する位置に底板凹部41が形成されている。そして、セラミック板14の下面凸部14cを底板4の底板凹部41に嵌合させて、セラミック板14の位置を固定する。下面凸部14c及び底板凹部41の形状は、例えばほぼ半球状の凸部及び凹部をなす。このとき、天板3とセラミック板14の上面との隙間(上下方向の距離)が、セラミック板14の下面凸部14cの高さよりも大きくなるようにする。
加熱室2の右側板6側にも同様にしてセラミック板15が配設されているが、左側板5側のセラミック板14と同様の構造なので、説明を省略する。
図11は本発明の実施の形態3に係る加熱調理器の縦断面図、図12は図11の要部の側面図である。なお、本実施の形態1と同一部分には同じ符号を付し、説明を省略する。
実施の形態2では左右のセラミック板14、15の下面にそれぞれ突起状の下面凸部14c、15cを設け、底板4には底板凹部41を設けた場合を示したが、本実施の形態3では、レール状に形成した下面凸部とそれに対応する底面凹部を設けたものである。また、実施の形態2では左右のセラミック板14、15はその手前側に手掛け部140を設けたが、本実施の形態3では手前側と奥側の両方に設けたものである。さらに、実施の形態2では、底板4に底板ガイド凸部40を設けたが、本実施の形態3では底板ガイド凸部40は設けていない。
さらに、図12に示すように、左セラミック板14には手前側と奥側の両方に手掛け部140、142が設けられている。この場合、実施の形態2と同様に、矢印のような目印141を設けてもよいが、これを設けない場合は、セラミック板14、15をいずれの側にも使用することができる。
加熱室2の右側板6側にもセラミック板15が配設されているが、左セラミック板14と同様の構造なので、説明を省略する。
図13は本発明の実施の形態4に係る加熱調理器の縦断面図、図14は図13のロ部を拡大した断面図、図15は図13の要部の分解斜視図である。なお、実施の形態1と同一部分には同じ符号を付し、説明を省略する。
図において、セラミック板14の周縁部には、その全周を覆うようにして、例えばシリコーン等からなる緩衝材17が環状に設けられている。
緩衝材17は、図14に示すように、内部に空隙17aを有しており、緩衝材17に外力が加わったときには空隙分だけ縮むようにしてある。
加熱室2内の右側板6側にもセラミック板15が配設されているが、セラミック板14の場合と同様の構造なので、説明を省略する。
右側板6側のセラミック板15の場合も同様である。
図16は本発明の実施の形態5に係る加熱調理器の要部の断面図である。なお、実施の形態1と同一部分には同じ符号を付し、説明を省略する。
図16において、調理皿160は、高周波の透過する素材、例えばセラミック等の非誘電部材で凹状に形成されており、底板ガイド凸部40に載置されて加熱室2の仕切り板9上に着脱自在に設置される。そして、調理皿160を載置させた状態で高周波加熱調理を行う。
また、左右のセラミック板14、15の下部は加熱室2側にL字状に折れ曲がっており、このL字部14e(15eは図示せず)の端部が底板ガイド凸部40の側部に当接した状態で、底板ガイド凸部40と左右の側板5(6は図示せず)との間に挿入され、固定されている。
Claims (15)
- 調理物を収容する加熱室と、前記加熱室内の調理物を加熱する加熱手段と、前記加熱室の内壁面の少なくとも2面を覆うセラミック板とを備えた加熱調理器であって、
前記セラミック板を前記加熱室に着脱自在に取付けたことを特徴とする加熱調理器。 - 前記セラミック板が前記加熱室の両側面に位置することを特徴とする請求項1記載の加熱調理器。
- 前記加熱室の内壁面を構成する天板と底板の前後方向にそれぞれガイド凸部を形成し、前記ガイド凸部と前記加熱室の内壁面を構成する側板との間に前記セラミック板を挟持したことを特徴とする請求項2記載の加熱調理器。
- 前記ガイド凸部と前記側板との距離を前記セラミック板の厚み幅とほぼ等しく形成したことを特徴とする請求項3記載の加熱調理器。
- 前記ガイド凸部がレール状に形成されたことを特徴とする請求項3または4記載の加熱調理器。
- 前記セラミック板の下面に下面凸部が設けられ、前記加熱室の底板に前記下面凸部と嵌合する底板凹部が設けられたことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の加熱調理器。
- 前記下面凸部が突起状又はレール状に形成されたことを特徴とする請求項6記載の加熱調理器。
- 前記セラミック板の上面と前記加熱室の内壁面を構成する天板との距離を、前記下面凸部の高さよりも大きくしたことを特徴とする請求項6または7記載の加熱調理器。
- 前記ガイド凸部の手前側を前記加熱室側に折り曲げたことを特徴とする請求項3〜8のいずれかに記載の加熱調理器。
- 前記セラミック板の手前側、または手前側及び奥側に手掛け部を設けたことを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の加熱調理器。
- 前記セラミック板に方向性を示す目印を設けたことを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の加熱調理器。
- 前記セラミック板の周縁部に緩衝材を設けたことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の加熱調理器。
- 前記セラミック板または前記セラミック板の緩衝材に前記ガイド凸部を傾斜して覆う案内部を設けたことを特徴とする請求項3〜12のいずれかに記載の加熱調理器。
- 前記セラミック板の少なくとも前記加熱室側の表面にフッ素塗料を塗布したことを特徴とする請求項1〜13のいずれかに記載の加熱調理器。
- 非誘電部材によって形成された調理皿を設け、前記加熱室の内壁面を構成する底板の前記ガイド凸部に着脱自在に載置することを特徴とする請求項1〜12、14のいずれかに記載の加熱調理器。
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