JP2009215648A - 高温強度に優れたフェライト系ステンレス鋼板およびその製造方法 - Google Patents

高温強度に優れたフェライト系ステンレス鋼板およびその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2009215648A
JP2009215648A JP2009030101A JP2009030101A JP2009215648A JP 2009215648 A JP2009215648 A JP 2009215648A JP 2009030101 A JP2009030101 A JP 2009030101A JP 2009030101 A JP2009030101 A JP 2009030101A JP 2009215648 A JP2009215648 A JP 2009215648A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature strength
less
stainless steel
temperature
ferritic stainless
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009030101A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5025671B2 (ja
Inventor
Norihiro Jinno
憲博 神野
Junichi Hamada
純一 濱田
Haruhiko Kajimura
治彦 梶村
Yoshiharu Inoue
宜治 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Stainless Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel and Sumikin Stainless Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel and Sumikin Stainless Steel Corp filed Critical Nippon Steel and Sumikin Stainless Steel Corp
Priority to JP2009030101A priority Critical patent/JP5025671B2/ja
Publication of JP2009215648A publication Critical patent/JP2009215648A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5025671B2 publication Critical patent/JP5025671B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Heat Treatment Of Sheet Steel (AREA)

Abstract

【課題】特に高温強度が必要な排気系部材などの使用に最適な、高い高温強度を有するフェライト系ステンレス鋼板およびその製造方法を提案する。
【解決手段】質量%にて、C:0.01%以下、N:0.02%以下、Si:0.05〜1%、Mn:0.6超〜2%、Cr:15〜30%、Mo:1〜4%、Cu:1〜3.5%、Nb:0.2〜1.5%、Ti:0.05〜0.5%、B:0.0002〜0.01%を含有することを特徴とする高温強度に優れたフェライト系ステンレス鋼板である。Cuが2%超〜3.5%の場合、Mo は0.1%〜2未満でも良い。冷延焼鈍板の総析出量が質量%にて2%以下であると好ましい。また、Al:0.1%以上4%以下、V:1%以下、W:5%以下、Sn:1%以下、Zr:2%以下、Hf:2%以下、Ta:5%を1種以上加えても良い。冷延板の最終焼鈍温度を1070℃以上とすることが好ましい。
【選択図】図1

Description

本発明は、特に高温強度が必要な排気系部材などの使用に最適な高温強度に優れたフェライト系ステンレス鋼板およびその製造方法に関するものである。
自動車のエキゾーストマニホールドおよびマフラーなどの排気系部材は、エンジンから排出される高温の排気ガスを通すため、排気部材を構成する材料には高温強度、耐酸化性など多様な特性が要求されている。
従来、自動車排気部材には鋳鉄が使用されるのが一般的であったが、排ガス規制の強化、エンジン性能の向上、車体軽量化などの観点から、ステンレス鋼製のエキゾーストマニホールドが使用されるようになった。排ガス温度は、車種によって異なるが、近年では800〜900℃程度が多く、エンジンから排出される高温の排気ガスを通すエキゾーストマニホールドの温度は750〜850℃と高温となる。しかし、さらに排ガス規制の強化、燃費向上が進められており、排ガス温度はさらに高温化するものと考えられている。
ステンレス鋼の中でオーステナイト系ステンレス鋼は、高温強度や加工性に優れているが、熱膨張係数が大きいために、エキゾーストマニホールドのように加熱・冷却を繰り返し受ける部材に適用した場合、熱疲労破壊やスケール剥離が生じやすい。
一方、フェライト系ステンレス鋼は、オーステナイト系ステンレス鋼に比べて熱膨張係数が小さいため、熱疲労特性や耐スケール剥離性に優れている。また、オーステナイト系ステンレス鋼に比べて、Niを含有しないため材料コストも安く、汎用的に使用されている。但し、フェライト系ステンレス鋼は、オーステナイト系ステンレス鋼に比べて、高温強度が低いために、高温強度を向上させる技術が開発されてきた。例えば、SUS430J1(Nb添加鋼)、Nb−Si添加鋼、SUS444(Nb−Mo添加鋼)があり、Nb添加を基本に、Si、Moの添加によって高温強度を向上させるものであった。この中で、SUS444は2%程度のMoを添加するため、最も高強度である。しかし、排ガス温度の高温化にSUS444では対応不可であり、SUS444以上の高温強度、SUS444と同等の耐酸化性を有するフェライト系ステンレス鋼が要望されている。
上記の例以外にも種々の添加元素が検討されている。特許文献1,2にはCu−Ti複合添加を行う技術が開示されている。特許文献1におけるCuおよびTi添加は、いずれも低温靭性向上のためにそれぞれ0.5%以下の添加が検討されており、耐熱性の観点からの添加ではない。特許文献2では、Cu析出物による析出硬化を利用して700℃〜850℃の温度域における高温強度を向上させる技術が開示されているが、850℃における耐力はSUS444レベルとほぼ同等であることから、SUS444以上の排気部品として考えられるものではなかった。Cu添加による高温強度向上についての従来技術は、Cu析出物を利用したものであるが、Cu析出物は長時間高温に曝された場合、析出物の凝集・合体による粗大化が急速に生じるため、析出強化能が著しく低下してしまう問題がある。特許文献3,4には総析出量を制限する技術が開示されている。特許文献3は成形性向上のために総析出量を0.05〜0.6%以下に制御する方法が検討されており、耐熱性の観点からの方法ではない。特許文献4では、冷延焼鈍板と同等の加工性を焼鈍したステンレスパイプにおいて得るために、総析出量を1%以下にする方法が検討されているが、低温靭性および加工性向上のためにCu添加をしており、Cu析出物による析出強化を考慮していない。特許文献5にはNb−Mo添加鋼をベースとしてBを添加する技術が開示されている。しかし、特許文献5におけるB添加は冷間加工性及び2次加工性の改善のために0.0003〜0.001%の添加が検討されており、耐熱性の観点からの添加ではない。従来知見におけるB添加は、加工性改善目的のためで、粒界偏析による粒界強度を向上させて、2次加工性を向上させるもので、高温特性への影響は明確ではなかった。
発明者らは、直近、特許文献6において、Nb−Cu−B添加により750℃程度の温度域の高温強度を得る技術を開示している。しかし、本技術を用いても、850℃以上の温度領域ではSUS444と同程度に留まり、SUS444以上の高温強度、SUS444と同等の耐酸化性を有するフェライト系ステンレス鋼に対する要望を満たしていなかった。
特開2006−37176号公報 特許第3397167号公報 特開2005−298854号公報 特許第3678321号公報 国際公開WO2004/053171号公報 特開2008−240143号公報
本発明は、従来技術とは異なる強化メカニズムを活用することにより高い高温強度を有するフェライト系ステンレス鋼およびその製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明者らは、エキゾーストマニホールドでの使用条件を勘案して、800〜900℃の温度域では、析出物が多量に析出、成長することから、冷延焼鈍板においてはNb、Mo系析出物であるLaves相およびCu添加により析出するε−Cuを従来材より微細析出させておくことによる析出強化に基づく排気部材としての高強度化を狙いとして、これら、Laves相およびε−Cuの微細分散化手段を検討した結果、Nb−Mo−Cu−Ti−B複合添加が微細析出化に有効であることが判明した。特にBは、一般的に高温域で(Fe,Cr)23(C,B)6やCr2Bを形成し易いが、Nb−Mo−Cu−Ti−B複合添加鋼においては、これらの析出物は析出せず、Laves相とε−Cu相を微細析出させる効果があることが判明した。Laves相は、固溶Nb,Mo量の低減をもたらし、通常粗大化してしまうので、特に長時間時効後の高温強化能はほとんど無いが、B添加により微細析出するため、析出強化能を有し、高温強度の向上に寄与し長時間使用時の強度安定性を高くする。また、ε−Cuは通常析出初期において極めて微細に析出し強度向上効果が大きいが、時効熱処理により粗大化し、時効後の強度低下が大きい。しかしながら、B添加によりε−Cuの粗大化が抑制され、使用時の強度安定性が高くなる。B添加による析出微細化および粗大化抑制効果の機構は明確ではないが、Bの粒界偏析により界面エネルギーが低下することにより、Laves相とε−Cuの粒界析出を抑制し粒内に微細析出させると推察される。また、Nb,MoやCuの粒界拡散を抑えることがこれらの析出物の粗大化を抑制すると推察される。
さらに、Nb−Mo−Cu−Ti−B複合添加鋼において1070℃以上、好ましくは1100℃以上で冷延焼鈍することにより、総析出物量を2質量%以下にしておき、排気系部材として使用する際に析出物量を増加させることにより、SUS444以上の高温強度、即ち850℃における0.2%耐力が40MPa以上を有し、かつ耐酸化性はSUS444と同等のフェライト系ステンレス鋼を提供できることを見出した。
図1は18.5〜19%Cr−0.004〜0.006%C−0.2〜0.3%Si−0.9〜1.1%Mn−1.8〜2%Mo−1.8〜2%Cu−0.6〜0.7Nb−0.1〜0.2%Ti−0.009〜0.011%N鋼の基本組成に、Bを添加していない鋼板とBを0.0002%添加した鋼板を用いて、1100℃×60sの焼鈍後に、850℃で10分時効熱処理した場合の析出物(主にLaves相とε−Cu)の析出頻度と粒径の関係を示した結果である。B添加鋼では平均粒径がB無添加鋼より微細化する傾向にあり、B添加によってLaves相およびε−Cuの微細化されていることがわかる。
また図2は、18.5〜20%Cr−0.002〜0.008%C−0.3〜0.4%Si−0.9〜1.2%Mn−1.8〜2.5%Mo−1.5〜2%Cu−0.6〜0.9Nb−0.1〜0.2%Ti−0.008〜0.011%N−0.0003〜0.0008B鋼の製品板の析出量と850℃の高温強度の関係を示した結果である。図2から850℃の耐力は、製品板の析出量が減少してゆくほど増加しており、2質量%以下でSUS444並の耐力を有することがわかる。さらに図3では、18.7%Cr−0.005%C−0.3%Si−1.1%Mn−1.9%Mo−1.8%Cu−0.85Nb−0.14%Ti−0.011%N−0.001B鋼の製品板の析出量と最終焼鈍温度の関係を示した結果である。図3から最終焼鈍温度を上昇させてゆくと、総析出物量が減少していくことがわかる。また、図2および図3より、通常の最終焼鈍温度1000℃で焼鈍しても、850℃の0.2%耐力は34MPa以上を確保できることがわかる。
また、Cuを2%以上添加する場合、高温強度はε−Cuの析出強化で十分に確保されることから、高価な添加元素であるMoを減少させてもSUS444を上回る高温特性を実現できることも新たに知見した。しかしながら、Cuを増加し、Moを低減させた場合、まれに異常酸化現象が起こり耐酸化性が低下していることも明らかになった。この課題に対し、詳細に検討した結果、Siを低減させた場合のみに起こる現象であり、Siを0.15mass%以上添加すると異常酸化が起こらなくなることを見出した。
以上のとおり本発明では、BによるLaves相およびε−Cuを微細析出させる効果において、従来発明とは異なる作用効果を見出し、高温強度向上する本発明に至った。そして、1070℃以上の焼鈍により析出物を減少させ、排気系部材に使用する際に析出物を析出させ、析出強化を最大限に発揮させた高温強度に優れたフェライト系ステンレス鋼板を発明した。
上記課題を解決する本発明の要旨は、
(1)質量%にて、C:0.01%以下、N:0.02%以下、Si:0.05〜1%、Mn:0.6超〜2%、Cr:15〜30%、Mo:1〜4%、Cu:1〜3.5%、Nb:0.2〜1.5%、Ti:0.05〜0.5%、B:0.0002〜0.01%を含有し、残部がFeおよび不可避的不純物よりなることを特徴とする高温強度に優れたフェライト系ステンレス鋼板。
(2)質量%にて、C:0.01%以下、N:0.02%以下、Si:0.15〜1%、Mn:0.6超〜2%、Cr:15〜30%、Mo:0.1〜1%未満、Cu:2超〜3.5%、Nb:0.2〜1.5%、Ti:0.05〜0.5%、B:0.0002〜0.01%を含有し、残部がFeおよび不可避的不純物よりなることを特徴とする高温強度に優れたフェライト系ステンレス鋼板。
(3)総析出量が質量%にて2%以下であることを特徴とする(1)または(2)記載の高温強度に優れたフェライト系ステンレス鋼板。
(4)質量%にて、Al:0.1%以上4%以下、V:1%以下の1種以上を含有することを特徴とする(1)から(3)のいずれかに記載の高温強度に優れたフェライト系ステンレス鋼板。
(5)質量%にて、W:5%以下、Sn:1%以下、Zr:2%以下、Hf:2%以下、Ta:5%以下の1種以上を含有することを特徴とする(1)〜(4)のいずれかに記載の高温強度に優れたフェライト系ステンレス鋼板。
(6)冷延板の最終焼鈍温度が1070℃以上であることを特徴とする(3)〜(5)のいずれかに記載の高温強度に優れたフェライト系ステンレス鋼板の製造方法。
ここで、下限の規定が無いものについては、不可避的不純物レベルまで含むことを示す。
本発明によればSUS444以上の高温特性が得られ、特に自動車などの排気系部材に適用することにより、排ガス温度の高温化に対応することが可能となる。
850℃で10min時効熱処理した後の、B添加鋼およびB無添加鋼の析出物の粒径分布を示す図である。 冷延板の析出量と850℃の0.2%耐力の関係を示す図である。 冷延板の最終焼鈍温度と析出量の関係を示す図である。
以下に本発明の限定理由について説明する。
Cは、成形性と耐食性を劣化させ、高温強度の低下をもたらすため、その含有量は少ないほど良いため、0.01%以下とした。但し、過度の低減は精錬コストの増加に繋がるため、0.001〜0.005%が望ましい。
NはCと同様、成形性と耐食性を劣化させ、高温強度の低下をもたらすため、その含有量は少ないほど良いため、0.02%以下とした。但し、過度の低減は精錬コストの増加に繋がるため、0.003〜0.015%が望ましい。
Siは、脱酸剤としても有用な元素であるが、高温特性と耐酸化性を改善するために非常に重要な元素である。高温強度に関して、Siは、0.05%以上含有することにより、高温でLaves相と呼ばれるFeとNb,Moを主体とする金属間化合物の析出を促進する。一方、1%超の添加によりLaves相が過度に析出および凝集・粗大化して、析出強化能は無くなるため、その上限を1%とする。また、Siは耐酸化性を向上させる元素でもあり、その効果を発現させるためには、0.05%以上添加する必要がある。一方、1%超の添加ではスケール剥離が起こりやすい傾向となるとともに常温の加工性も低下する。以上から、Siの範囲は、0.05〜1%とする。
また、Cu:2%超、Mo:1%未満の場合は、特に異常酸化が起きやすくなるので、その防止のため、Siは0.15%以上必要である。この場合も1%超の添加ではスケール剥離が起こりやすい傾向にあるため、上限は1%とする。
Mnは、脱酸剤として添加される元素で、長時間使用中にMn系酸化物を表層に形成し、スケール密着性や異常酸化抑制効果に寄与する。その効果は0.6%超で発現する。一方、2%超の過度な添加は、常温の均一伸びを低下させる他、MnSを形成して耐食性を低下させたり、耐酸化性の劣化をもたらす。これらの観点から、上限を2%とした。更に、高温延性やスケール密着性を考慮すると、0.6超〜1.5%が望ましい。
Crは、本発明において、耐酸化性確保のために必須な元素である。15%未満では、その効果は発現せず、30%超では加工性を低下させたり、靭性の劣化をもたらすため、15〜30%とした。更に、高温延性、製造コストを考慮すると17〜22%が望ましい。
Moは、耐食性を向上させるとともに、高温酸化を抑制、Laves相の微細析出による析出強化および固溶強化による高温強度向上に対して有効である。しかし、過度な添加はLaves相の粗大析出を促進し、析出強化能を低下させ、また加工性を劣化させる。さらに、本発明のNb−Mo−Cu−Ti−B添加鋼においては、Cu添加による固溶Mo増が得られ、かつB添加によるLaves相微細化が1%以上のMo添加で得られる。その効果はCu添加量の影響を受け、Cu1%以上2%までの添加ではCuによる強化能向上効果がやや小さいのでMoは1%以上の添加を必要とする。4%超の過度のMo添加はLaves相の粗大化を促進して高温強度には寄与せず、かつコスト増になることから、上限を4%とする。
しかし、Cuを2%超添加する場合、Cuによる強化能向上効果が大きく、加工性の向上も図るために、Moの添加が少なくできる。Moは高価であるため、コストも低減することができる。その下限は0.1%で、これ以上のMo添加でその効果を発現する。また、Cuを2%超添加する場合も、Mo上限を4%とすることができるが、Laves相による析出強化および固溶強化を活用する必要がなくなるため、Mo上限を1%未満と非常に低減することもできる。
Tiは、C,N,Sと結合して耐食性、耐粒界腐食性、深絞り性の指標となるr値を向上させる元素である。また、Nb、Moとの複合添加において、適量添加することによりNb、Moの冷延焼鈍時の固溶量増加、高温強度の向上および高温延性の向上をもたらし、熱疲労特性を向上させる。さらにこれらの効果は、0.05%以上から発現するが、0.5%超の添加により、固溶Ti量が増加して均一伸びを低下させる他、粗大なTi系析出物を形成し、穴拡げ加工時の割れの起点になり、穴拡げ性を劣化させる。よって、Ti添加量は、0.05〜0.5%とした。更に、表面疵の発生や靭性を考慮すると0.1〜0.3%が望ましい。
Nbは、固溶強化および析出物微細化強化による高温強度向上のために必要な元素である。また、CやNを炭窒化物として固定し、製品板の耐食性やr値に影響する再結晶集合組織の発達に寄与する役割もある。さらに、Laves相の微細析出による析出強化および固溶Nbによる固溶強化に寄与し、この効果は0.2%以上の添加で発現する。一方、過度な添加は均一伸びを低下させ、穴拡げ性が劣化するため、0.2〜1.5%とした。更に、溶接部の粒界腐食性、製造性および製造コストを考慮すると、0.4〜0.9%が望ましい。
Bは、製品のプレス加工時の2次加工性を向上させる元素であるが、本発明では先述したNb−Mo−Cu−Ti−B添加でNb,Mo系析出物とε−Cuの微細析出をもたらし、高温強度の向上に寄与する。これらの効果は、0.0002%以上で発現するが、過度な添加は硬質化や粒界腐食性を劣化させる他、溶接割れが生じるため、0.0002〜0.01%とした。更に、成型性や製造コストを考慮すると、0.0003〜0.005%が望ましい。
Cuは、先述したように高温強度向上に有効な元素である。これは、ε−Cuが析出することによる析出硬化作用であり、1%以上の添加により著しく発揮する。また、1%未満では析出硬化作用は顕著に発揮しない。一方、過度な添加は、均一伸びの低下や常温耐力が高くなりすぎてプレス成型性に支障が生じる。また、3.5%以上添加すると高温域でオーステナイト相が形成されて表面に異常酸化が生じるため上限を3.5%とした。Cuの上限は3%が好ましい。また、製造性やスケール密着性を考慮すると、1.2〜2%が望ましい。
Alは、脱酸元素として添加される元素であるが、耐酸化性を向上させる元素でもある。また、固溶強化元素としての強度向上に有用である。強度向上の作用は0.1%から安定して発現するが、過度の添加は硬質化して均一伸びを著しく低下させる他、靭性が著しく低下するため、上限を4%とした。更に、表面疵の発生や溶接性、製造性を考慮すると、0.1〜2.5%が望ましい。なお、脱酸の目的でAlを添加する場合、鋼中に0.1%未満のAlが不可避的不純物として残存する。
Vは、微細な炭窒化物を形成し、析出強化作用が生じて高温強度向上に寄与する。この効果は0.01%以上の添加で安定して発現するが、1%超添加すると析出物が粗大化して高温強度が低下し、熱疲労寿命および加工性が低下してしまうため、上限を1%とした。更に、製造コストや製造性を考慮すると、0.08〜0.5%が望ましい。
Wは、Moと同様な効果を有し、高温強度を向上させる元素である。この効果は1%以上から安定して発現するが、過度に添加するとLaves相中に固溶し、析出物を粗大化させてしまうとともに製造性および加工性を劣化させるため、1〜4%が好ましい。更に、コストや耐酸化性等を考慮すると、1.2〜3%が望ましい。
Snは、原子半径が大きく固溶強化に有効な元素であり、常温の機械的特性を大きく劣化させない。高温強度への寄与は0.1%以上で安定して発現するが、1%以上添加すると製造性および加工性が著しく劣化するため、0.1〜1%が好ましい。更に、耐酸化性等を考慮すると、0.2〜0.8%が望ましい。
ZrはTiやNb以上の強力な炭窒化物形成元素であるので、Zrを添加すれば固溶Ti,Nb量の増加による高温強度向上、耐酸化性の向上に寄与し、0.2%以上の添加により安定して効果を発揮する。しかしながら、2%超の添加により製造性および加工性の劣化が著しいため、0.2〜2%とした。更に、コストや表面品位を考慮すると、0.2〜0.9%が望ましい。
HfはTi,Nb以上の強力な炭窒化物形成元素であるので、Hfを添加すれば固溶Ti,Nb量の増加による高温強度向上、耐酸化性の向上に寄与し、0.2%以上の添加により安定して効果を発揮する。しかしながら、2%超の添加により製造性および加工性の劣化が著しいため、0.2〜2%とした。更に、コストや表面品位を考慮すると、0.2〜1%が望ましい。
TaはTi,Nb以上の強力な炭窒化物形成元素であるので、Taを添加すれば固溶Ti,Nb量の増加による高温強度向上、耐酸化性の向上に寄与し、0.2%以上の添加により安定して効果を発揮する。しかしながら、5%超の添加により製造性および加工性の劣化が著しいため、0.2〜5%とした。更に、コストや表面品位を考慮すると、0.2〜3%が望ましい。
冷延焼鈍板における総析出量は2質量%以下が望ましい。排気系部材として使用される800〜900℃において、析出物の微細析出が促進され、高温強度が維持されやすいためである(図2参照)。
冷延板の最終焼鈍温度は、高温であればあるほど冷延板中の析出物が多量に固溶し、冷延焼鈍板における総析出物量を低減することができる。その結果、排気系部材として使用する際に析出する微細析出物量を増加させ、析出物の微細化に寄与する。冷延板の最終焼鈍温度が1070℃以上であれば、冷延焼鈍板における総析出物量が2質量%以下となり、850℃における0.2%耐力として40MPaを得ることが出来る。1200℃を超えると結晶粒が大きくなりすぎるので、1200℃を最終焼鈍温度の上限とする。高温強度安定性とコストや表面品位を考慮すると最終焼鈍温度は1100℃以上1200℃以下が望ましい。
なお、鋼板の製造方法については、冷延板の最終焼鈍温度を1070℃以上にすることが望ましいこと以外は特に規定しないが、熱延条件、熱延板厚、熱延板焼鈍の有無、冷延条件、熱延板および焼鈍温度、雰囲気などは適宜選択すれば良い。また、冷延・焼鈍後に調質圧延やテンションレベラーを付与しても構わない。更に、製品板厚についても、要求部材厚に応じて選択すれば良い。
表1、表2に示す成分組成の鋼を溶製してスラブに鋳造し、スラブを熱間圧延して5mm厚の熱延コイルとした。その後、熱延コイルに酸洗を施し、2mm厚まで冷間圧延し、焼鈍・酸洗を施して製品板とした。冷延板の焼鈍温度は、総析出量を考慮して1000〜1150℃とした。表1のNo.1〜36は本発明鋼、表2のNo.37〜57は比較鋼である。
このようにして得られた製品板から、圧延方向が引張方向となるように高温引張試験片を採取し、850℃で引張試験を実施し、0.2%耐力を測定した(JIS G 0567に準拠、数値は小数点以下を四捨五入)。また、製品板の総析出物は、冷延焼鈍板のサンプルを電解抽出残渣にて求めた。更に、耐酸化性の試験として、大気中850℃および950℃で200時間の連続酸化試験を行い、異常酸化とスケール剥離の発生有無を評価した(JIS Z 2281に準拠)。常温の加工性として、JIS Z 2201に規定されているJIS13号B試験片を作製して圧延方向と平行方向の引張試験を行い、破断伸びを測定した(JIS Z 2241に準拠)。ここで、常温での破断伸びは25%以上あれば、一般的な排気部品への加工が可能なため、25%以上の破断伸びを有するものを合格とした。
Figure 2009215648
Figure 2009215648
表1、表2から明らかなように、本発明で規定する成分組成を有する鋼は、850℃の0.2%耐力が34MPa以上と、SUS444(No.56鋼)の850℃の0.2%耐力32MPaより高く、常温の破断伸びも25%以上確保されており、さらに、850℃および950℃において異常酸化やスケール剥離も無く耐酸化性にも優れていることがわかる。
また、Al含有量が0.1%以上4%以下の本発明例では、0.2%耐力の改善が見られる。Al含有量0.1%未満については、脱酸の目的で添加したAl起因の不可避不純物としてのAlである。
さらに、総析出量2%以下にするように焼鈍温度を1070℃以上で製造したNo.1〜30鋼の場合、850℃における0.2%耐力は40MPa以上となり、常温での破断伸びも30%以上あり、850℃および950℃での耐酸化性も問題なく、非常に優れた特性を示している。
比較鋼である、No.37,38および39鋼は、それぞれC,N,Siが上限を外れており、耐酸化性が発明鋼に比べて低い。No.41鋼はCrが下限を外れており、耐酸化性が発明鋼に比べて低い。No.43鋼はCuが少なめでMoが下限をはずれており、高温耐力がやや低い。また、Siが0.1%とやや低めのため、耐酸化性が850℃では問題ないが、950℃では劣る。No.40鋼はMnが過剰に添加されて耐酸化性が劣るとともに、常温における延性が低い。No.42,44鋼はそれぞれCr,Moが上限を外れており、高温耐力は高いものの総析出量が多く、常温延性が低い。No.45鋼は、Cuが上限を外れており、高温耐力は高いものの常温延性が低く、耐酸化性も劣っている。No.46,47鋼はTi,Nbが上限を外れており、高温耐力は高いものの総析出量が多く、常温延性が低い。No.48鋼はAlが上限を外れており、高温耐力は高いものの常温延性が低い。No.49鋼は、Moが1%未満の成分としてはSiが0.11%と下限を外れており、耐酸化性が850℃では問題ないが、950℃では異常酸化が生じたので耐酸化性が劣る。No.50〜56鋼はB,V,W,Sn,Zr,Hf,Ta添加量が上限外れで、高温強度は高いものの総析出量が多いため常温延性が低く、部品加工に支障をきたす。No.57鋼はSUS444で、Cuが下限を外れており高温耐力が低い。

Claims (6)

  1. 質量%にて、C:0.01%以下、N:0.02%以下、Si:0.05〜1%、Mn:0.6超〜2%、Cr:15〜30%、Mo:1〜4%、Cu:1〜3.5%、Nb:0.2〜1.5%、Ti:0.05〜0.5%、B:0.0002〜0.01%を含有し、残部がFeおよび不可避的不純物よりなることを特徴とする高温強度に優れたフェライト系ステンレス鋼板。
  2. 質量%にて、C:0.01%以下、N:0.02%以下、Si:0.15〜1%、Mn:0.6超〜2%、Cr:15〜30%、Mo:0.1〜1%未満、Cu:2超〜3.5%、Nb:0.2〜1.5%、Ti:0.05〜0.5%、B:0.0002〜0.01%を含有し、残部がFeおよび不可避的不純物よりなることを特徴とする高温強度に優れたフェライト系ステンレス鋼板。
  3. 総析出量が質量%にて2%以下であることを特徴とする請求項1または2記載の高温強度に優れたフェライト系ステンレス鋼板。
  4. 質量%にて、Al:0.1%以上4%以下、V:1%以下の1種以上を含有することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の高温強度に優れたフェライト系ステンレス鋼板。
  5. 質量%にて、W:5%以下、Sn:1%以下、Zr:2%以下、Hf:2%以下、Ta:5%以下の1種以上を含有することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の高温強度に優れたフェライト系ステンレス鋼板。
  6. 冷延板の最終焼鈍温度が1070℃以上であることを特徴とする請求項3〜5のいずれかに記載の高温強度に優れたフェライト系ステンレス鋼板の製造方法。
JP2009030101A 2008-02-13 2009-02-12 高温強度に優れたフェライト系ステンレス鋼板およびその製造方法 Active JP5025671B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009030101A JP5025671B2 (ja) 2008-02-13 2009-02-12 高温強度に優れたフェライト系ステンレス鋼板およびその製造方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008031960 2008-02-13
JP2008031960 2008-02-13
JP2009030101A JP5025671B2 (ja) 2008-02-13 2009-02-12 高温強度に優れたフェライト系ステンレス鋼板およびその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009215648A true JP2009215648A (ja) 2009-09-24
JP5025671B2 JP5025671B2 (ja) 2012-09-12

Family

ID=41187784

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009030101A Active JP5025671B2 (ja) 2008-02-13 2009-02-12 高温強度に優れたフェライト系ステンレス鋼板およびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5025671B2 (ja)

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011111871A1 (ja) 2010-03-11 2011-09-15 新日鐵住金ステンレス株式会社 耐酸化性に優れたフェライト系ステンレス鋼板並びに耐熱性に優れたフェライト系ステンレス鋼板及びその製造方法
JP2011190468A (ja) * 2010-03-11 2011-09-29 Nippon Steel & Sumikin Stainless Steel Corp 耐熱性に優れたフェライト系ステンレス鋼板およびその製造方法
WO2012133573A1 (ja) 2011-03-29 2012-10-04 新日鐵住金ステンレス株式会社 耐熱性と加工性に優れたフェライト系ステンレス鋼板及びその製造方法
WO2013133429A1 (ja) 2012-03-09 2013-09-12 新日鐵住金ステンレス株式会社 フェライト系ステンレス鋼板
CN103403205A (zh) * 2011-02-17 2013-11-20 新日铁住金不锈钢株式会社 抗氧化性和高温强度优异的高纯度铁素体系不锈钢板及其制造方法
WO2014136866A1 (ja) * 2013-03-06 2014-09-12 新日鐵住金ステンレス株式会社 耐熱性に優れたフェライト系ステンレス鋼板
JP2015526593A (ja) * 2012-06-26 2015-09-10 オウトクンプ オサケイティオ ユルキネンOutokumpu Oyj フェライト系ステンレス鋼
KR20180043359A (ko) 2015-09-29 2018-04-27 제이에프이 스틸 가부시키가이샤 페라이트계 스테인리스강
US10030282B2 (en) 2012-02-15 2018-07-24 Nippon Steel & Sumikin Stainless Steel Corporation Ferrite-based stainless steel plate having excellent resistance against scale peeling, and method for manufacturing same
US10260134B2 (en) 2012-03-30 2019-04-16 Nippon Steel & Sumikin Stainless Steel Corporation Hot rolled ferritic stainless steel sheet for cold rolling raw material
US10385429B2 (en) 2013-03-27 2019-08-20 Nippon Steel & Sumikin Stainless Steel Corporation Hot-rolled ferritic stainless-steel plate, process for producing same, and steel strip
KR20190132455A (ko) 2017-03-27 2019-11-27 닛테츠 스테인레스 가부시키가이샤 페라이트계 스테인리스 강판 및 그 제조 방법, 및, 배기 부품

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006233278A (ja) * 2005-02-25 2006-09-07 Nippon Steel & Sumikin Stainless Steel Corp 加工性に優れた排気部品用フェライト系ステンレス鋼板およびその製造方法

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006233278A (ja) * 2005-02-25 2006-09-07 Nippon Steel & Sumikin Stainless Steel Corp 加工性に優れた排気部品用フェライト系ステンレス鋼板およびその製造方法

Cited By (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011190468A (ja) * 2010-03-11 2011-09-29 Nippon Steel & Sumikin Stainless Steel Corp 耐熱性に優れたフェライト系ステンレス鋼板およびその製造方法
WO2011111871A1 (ja) 2010-03-11 2011-09-15 新日鐵住金ステンレス株式会社 耐酸化性に優れたフェライト系ステンレス鋼板並びに耐熱性に優れたフェライト系ステンレス鋼板及びその製造方法
US9243306B2 (en) 2010-03-11 2016-01-26 Nippon Steel & Sumikin Stainless Steel Corporation Ferritic stainless steel sheet excellent in oxidation resistance
CN103403205A (zh) * 2011-02-17 2013-11-20 新日铁住金不锈钢株式会社 抗氧化性和高温强度优异的高纯度铁素体系不锈钢板及其制造方法
US9938598B2 (en) 2011-02-17 2018-04-10 Nippon Steel & Sumikin Stainless Steel Corporation High-purity ferritic stainless steel sheet with excellent oxidation resistance and high-temperature strength, and process for producing the same
WO2012133573A1 (ja) 2011-03-29 2012-10-04 新日鐵住金ステンレス株式会社 耐熱性と加工性に優れたフェライト系ステンレス鋼板及びその製造方法
US10030282B2 (en) 2012-02-15 2018-07-24 Nippon Steel & Sumikin Stainless Steel Corporation Ferrite-based stainless steel plate having excellent resistance against scale peeling, and method for manufacturing same
US9885099B2 (en) 2012-03-09 2018-02-06 Nippon Steel & Sumikin Stainless Steel Corporation Ferritic stainless steel sheet
WO2013133429A1 (ja) 2012-03-09 2013-09-12 新日鐵住金ステンレス株式会社 フェライト系ステンレス鋼板
US10260134B2 (en) 2012-03-30 2019-04-16 Nippon Steel & Sumikin Stainless Steel Corporation Hot rolled ferritic stainless steel sheet for cold rolling raw material
JP2015526593A (ja) * 2012-06-26 2015-09-10 オウトクンプ オサケイティオ ユルキネンOutokumpu Oyj フェライト系ステンレス鋼
WO2014136866A1 (ja) * 2013-03-06 2014-09-12 新日鐵住金ステンレス株式会社 耐熱性に優れたフェライト系ステンレス鋼板
CN104968818B (zh) * 2013-03-06 2017-09-08 新日铁住金不锈钢株式会社 耐热性优良的铁素体系不锈钢板
JPWO2014136866A1 (ja) * 2013-03-06 2017-02-16 新日鐵住金ステンレス株式会社 耐熱性に優れたフェライト系ステンレス鋼板
CN104968818A (zh) * 2013-03-06 2015-10-07 新日铁住金不锈钢株式会社 耐热性优良的铁素体系不锈钢板
US10450623B2 (en) 2013-03-06 2019-10-22 Nippon Steel & Sumikin Stainless Steel Corporation Ferritic stainless steel sheet having excellent heat resistance
US10385429B2 (en) 2013-03-27 2019-08-20 Nippon Steel & Sumikin Stainless Steel Corporation Hot-rolled ferritic stainless-steel plate, process for producing same, and steel strip
KR20180043359A (ko) 2015-09-29 2018-04-27 제이에프이 스틸 가부시키가이샤 페라이트계 스테인리스강
US10975459B2 (en) 2015-09-29 2021-04-13 Jfe Steel Corporation Ferritic stainless steel
KR20190132455A (ko) 2017-03-27 2019-11-27 닛테츠 스테인레스 가부시키가이샤 페라이트계 스테인리스 강판 및 그 제조 방법, 및, 배기 부품

Also Published As

Publication number Publication date
JP5025671B2 (ja) 2012-09-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5025671B2 (ja) 高温強度に優れたフェライト系ステンレス鋼板およびその製造方法
JP5297630B2 (ja) 耐熱性に優れたフェライト系ステンレス鋼板
JP5546911B2 (ja) 耐熱性と加工性に優れたフェライト系ステンレス鋼板
KR101744432B1 (ko) 내열 오스테나이트계 스테인리스 강판
JP5274074B2 (ja) 耐酸化性に優れた耐熱性フェライト系ステンレス鋼板
KR101878245B1 (ko) 내산화성이 우수한 페라이트계 스테인리스강
JP4702493B1 (ja) 耐熱性に優れるフェライト系ステンレス鋼
JP6071608B2 (ja) 耐酸化性に優れたフェライト系ステンレス鋼板
WO2011111871A1 (ja) 耐酸化性に優れたフェライト系ステンレス鋼板並びに耐熱性に優れたフェライト系ステンレス鋼板及びその製造方法
WO2011118854A1 (ja) 耐熱性と加工性に優れたフェライト系ステンレス鋼板及びその製造方法
KR20130107371A (ko) 내열성과 가공성이 우수한 페라이트계 스테인리스 강판 및 그 제조 방법
KR20140129261A (ko) 내열 오스테나이트계 스테인리스 강판
JP5658893B2 (ja) 耐熱性に優れたフェライト系ステンレス鋼板およびその製造方法
JP5904306B2 (ja) フェライト系ステンレス熱延焼鈍鋼板、その製造方法およびフェライト系ステンレス冷延焼鈍鋼板
WO2018181060A1 (ja) フェライト系ステンレス鋼板およびその製造方法、ならびに、排気部品
JP5703075B2 (ja) 耐熱性に優れたフェライト系ステンレス鋼板
JP7009278B2 (ja) 耐熱性に優れたフェライト系ステンレス鋼板および排気部品とその製造方法
JP5208450B2 (ja) 熱疲労特性に優れたCr含有鋼
JP5677819B2 (ja) 耐酸化性に優れたフェライト系ステンレス鋼板
JP2019218588A (ja) オーステナイト系ステンレス鋼板およびその製造方法
JPH11236650A (ja) 加工性、耐粒界腐食性および高温強度に優れるエンジン排気部材用フェライト系ステンレス鋼

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100205

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120224

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120327

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120510

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120529

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120619

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150629

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5025671

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250