JP2009214889A - 縦形製袋充填包装機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】縦形製袋充填包装機は、筒状包材TFの両側部がガセット折り板24L,24Rによりガセット折りされる前に、対応する側の側部の凸縁Xに接触し、この凸縁Xを平坦面とする平坦化部材50L,50Rを備える。
【選択図】図2
Description
この後、筒状包材に対し、その両側部でのガセット折りを経て、その切断下端を閉じる横シール、即ち、ボトムシールが形成される。
このため、ガセット折りをなすガセット折り板の折り込み位置に対して、筒状包材における側部の凸縁がずれ易い。このような位置ずれが少しでも発生すれば、ガセット折り板は筒状包材の側部を不均等に折り込むことで、歪んだガセット折りを形成するばかりでなく、製袋筒の軸線に対して筒状包材が傾くような包材ずれを発生させ、不良の袋が製造される大きな要因となる。
好ましくは、平坦化部材は、トップ側横シーラのカッタとボトム側横シーラとの間に配置され、筒状包材の側部に対して、その幅方向に進退可能である(請求項2)。この場合、平坦化部材は、筒状包材における側部の凸縁に対し、その切断下端にて接触することで、凸縁を平坦面とすることから、筒状包材の側部に括れが生じる虞もなく、括れの無いガセット折りが形成される。
図1の包装機は、鉛直方向に延びる製袋筒2を備え、この製袋筒2はその上部にフォーマ4を有する。フォーマ4には、フィルムからなる包材Fが包材ロールから導かれており、この包材Fはフォーマ4を通過する際、製袋筒2を囲む筒状に形成される。この場合、包材Fの両側縁は合掌形態にて互いに重ね合わされ、そして、筒状の包材Fは製袋筒2に沿って下方に延びている。
上述の拡張ガイド10,12は、筒状包材TFの繰出しに伴い製袋筒2の下端から垂下した筒状包材TFをその内側から前記幅方向に拡張させ、緊張状態に保持する。詳しくは、図3から明らかなように、筒状包材TFは横断面でみて、その中央部が板ばね14,16によって形作られる矩形形状に拡張される。
更に、トップ側横シーラ18は、ヒータブロック20Fの直上にカッタ22を備え、このカッタ22はヒータブロック20Fからヒータブロック20Rに向けて突出可能となっている。即ち、トップ側横シーラ18の閉作動を受けて、上述のトップシールTSが形成された後、カッタ22はヒータブロック20Fからヒータブロック20Rに向けて突出し、筒状包材TFをトップシールTSの直上にて切断する。ここでの切断は筒状包材TFに切断下端を形成する。
更に、トップ側横シール18の上方には、一対の拡張ガイド10,12の両側にガセット折り板24L,24Rが配置され、これらガセット折り板24は図2,3中の矢印Bで示す前記幅方向に進退可能となっている。より詳しくは、図3から明らかなように、前記厚み方向でみて、ガセット折り板24は対応する側の筒状包材TFの側部の凸縁Xと正対すべく位置付けられており、筒状包材TFに向けて前進したとき、一対の拡張ガイド10,12間に筒状包材TFの側部を伴って進入し、この側部にガセット折りを形成する。
より詳しくは、図2から明らかなように、ボトム側横シーラ26の各ヒータブロック28には、筒状包材TFの切断下端をヒートシールする水平シーラ部分30と、前述のガセット折りされた筒状包材TFの両側部をそれぞれヒートシールする左右の傾斜シーラ部分32L,32Rとが設けられており、これら傾斜シーラ部分32L,32Rは上下を逆にしたハ字状に配置され、それらの下端は水平シーラ部分30に連なっている。なお、ボトム側横シーラ26により形成されるボトムシールに関しては、後述の説明からより明らかになる。
上述のボトム側横シーラ26は、トップ側横シーラ18の開閉駆動とは独立して開閉駆動可能であり、これらシーラ18,26の開閉駆動機構は公知であるので、その説明を省略する。
図4は、袋Pが製造される直前の状態、即ち、トップ側横シーラ18が閉作動し、筒状包材TFにトップシールTSが形成された状態を示す。この後、トップ側横シーラ18のカッタ22が作動し、筒状包材TFはトップシールTSの直上にて切断される。この切断により、製造された袋Pは筒状包材TFから分離され、筒状包材TFに切断下端が形成される。
更に、凸縁Xの押し込みは筒状包材TFの側部の緊張状態を瞬間的に緩め、前記厚み方向への一対の拡張ガイド10,12の拡開を更に許容する。それ故、側部の緊張状態が更に強められる結果、上述の平坦面Yを安定して得ることができる。
このように筒状包材TFの側部は均等に折り込まれることから、筒状包材TFが製袋筒2の軸線に対して傾いてしまうような包材ずれを確実に防止することができる。
ガセット折りが形成された後、図11に示されるようにボトム側横シーラ26は閉作動し、そのヒータブロック28F,28R間に筒状包材TFを挟み込み、筒状包材TFにボトムシールを形成する。この際、ヒータブロック28はその押し部33により、対応する側の拡張ガイド、即ち、左右の板ばね14又は16を前述したように弾性変形させ、拡張ガイド10,12がボトム側横シーラ26の閉作動を阻害することはない。
充填された物品は筒状包材TF内にて、その底を形成する上述のボトムシール上に堆積し、この堆積により、左右の傾斜ボトムシール部分BSIからなる三角シールは図13に示されるように筒状包材TFの底をガセット角底に形成する。ここで、傾斜ボトムシール部分BSIの存在は、ガセット角底内、即ち、二重構造をなす側部内への物品の侵入を阻止し、そして、水平ボトムシール部分BSHが図13中、2点鎖線で示されるようにガセット角底に向けて折り込まれることで、平坦なガセット角底が確実に形成される。
上述の説明から明らかなように、袋Pはその上部が扁平で且つ下部がガセット角底となっており、そして、このガセット角底は平坦であるから、自立可能となる。また、前述したように袋Pのガセット折りは歪んだり、また、括れを巻き込むことなく綺麗に形成されているから、袋Pの品質を安定させることができる。
図14は、第2実施例の縦形製袋充填包装機の一部を示す。
第2実施例の場合、一対の平坦化部材50L,50Rは、対応するガセット折り板24の直下に配置されている。この場合、平坦化部材50が筒状包材TFにおける側部の凸縁Xを押し込むと、図14に示すように平坦面Yに括れを生じるものの、ここでの括れは一対の拡張ガイド10,12により筒状包材TFに十分な緊張力が付与されていれば、ガセット折り板24によるガセット折りの際に解消され、括れがガセット折りを阻害することはない。
第3実施例の場合、平坦化部材50はその前端に補助平坦化部材52を一体的に備えている。この補助平坦化部材52は上方のガセット折り板24に向けて延び、その上部にガセット折り板24の通過を許容する孔54を有する。
上述の補助平坦化部材52を備えた平坦化部材50によれば、筒状包材TFにおける側部の凸縁Xを平坦面Yにする際、補助平坦化部材52は、ガセット折りに先立ち、ガセット折り板24により実際に押し込まれる凸縁Xの部位の周辺を含め、筒状包材TFの切断下端から上方に向けて広い範囲にて凸縁Xに接触し、この凸縁Xを確実に平坦面Yとすることかできる。
10,12 拡張ガイド
14,16 板ばね
18 トップ側横シーラ
20L,20R ヒータブロック
24L,24R ガセット折り板
26 ボトム側横シーラ
28L,28R ヒータブロック
30 水平シーラ部分
32L,32R 傾斜シーラ部分
33 押し部
50L,50R 平坦化部材
52L,52R 補助平坦化部材
LS 縦シール
TF 筒状包材
TS トップシール
BSH 水平ボトムシール部分(ボトムシール)
BSI 傾斜ボトムシール部分(ボトムシール)
Claims (4)
- 製袋筒から垂下された筒状包材にボトムシール及びトップシールをそれぞれ形成し、前記筒状包材から個々の袋に成形する縦形製袋充填包装機において、
前記製袋筒の下方にて、製造すべき袋の厚み方向に離間して配置され、互いに近接する方向に弾性変形可能な一対の拡張ガイドであって、前記筒状包材をその内側から前記厚み方向に拡張させる一対の拡張ガイドと、
前記拡張ガイドの下方に配置され、前記トップシールを形成すべく前記厚み方向に開閉可能であり、且つ、前記トップシールの直上にて前記筒状包材を切断し、前記筒状包材に切断下端を形成するカッタを備えたトップ側横シーラと、
前記トップ側横シーラの上方にて前記拡張ガイドの両側にそれぞれ配置され、前記筒状包材に対して前記厚み方向とは直交する幅方向に進退し、対応する前記筒状包材の側部をそれぞれガセット折りする一対のガセット折り板と、
前記拡張ガイドと前記トップ側横シーラとの間に配置され、前記筒状包材の前記切断下端に前記ボトムシールを形成すべく、前記トップ側横シーラとは独立して前記厚み方向に開閉可能なボトム側横シーラと、
前記筒状包材の対応する側の前記側部に対してそれぞれ接触可能に設けられ、前記ガセット折りに先立ち、前記トップシールの形成に起因して略三角形状をなす前記側部の凸縁に接触し、この凸縁を平坦面にする一対の平坦化部材と
を具備したことを特徴とする縦形製袋充填包装機。 - 前記平坦化部材は、前記トップ側横シーラの前記カッタと前記ボトム側横シーラとの間に配置され、前記筒状包材の前記側部に対して前記幅方向に進退可能であることを特徴とする請求項1に記載の縦形製袋充填包装機。
- 前記ボトム側横シーラは、
前記筒状包材の前記切断下端を閉じる水平シーラ部分と、
製造される袋の底の角底に形成すべく、前記ガセット折りされた前記筒状包材の前記側部を斜めに閉じる傾斜シーラ部分と
を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の縦形製袋充填包装機。 - 前記ガセット折り板が直接に押し込まれる前記筒状包材の前記側部の部位にて、この部位での凸縁の周囲に接触して前記凸縁を平坦面にする一対の補助平坦化部材を更に備えることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の縦形製袋充填包装機。
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