JPS6244883Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は円筒形に成形された包装フイルムをガ
イド部材により四角筒状の袋体に形成して垂下さ
せ、その対向する一側面を出没自在な折込片によ
り内方へ折り込んで内部に被包装物を充填すると
共に、該折込片の近傍に配設される横シール部に
より上記袋体の上部及び下部を溶断又は切断接着
するガセツト包装装置に関する。

〈従来の技術〉 従来、この種のガセツト包装装置として例えば
実公昭41−19428号公報のものがある。

この実公昭41−19428号公報のものは内端が尖
つた棒状の折込片を横シール部を挟んで上下に
夫々水平状に横設し、これら上下折込片の外端を
連結してエアシリンダに連結せしめると共に、上
側折込片の上方に出没自在に配設した折込導入片
で四角筒状の包装フイルムを両側から挟んで折り
ぐせをつけてから下方へ送り出し、その後上記折
込片を内方へ閉動して袋体の両側面に圧接せし
め、折り込みをつけた状態で横シールによりシー
ルするようになつている。

〈考案が解決しようとする問題点〉 しかし乍ら、このような従来のガセツト包装装
置では袋体側面の中央線上に折込片の内端が点接
触して該部分を内方へ押しているだけなので、該
部分を中心としてシワが発生し易いと共に袋体が
揺動し易く、横シール部により挟まれる部分が完
全に折り込まれない状態でシールされてしまい、
このシール部分にシワが発生して袋体の外観が悪
くなるばかりでなく気密性に劣るという問題があ
る。

本考案は斯る従来事情に鑑み、折込片の閉動に
より袋体側面の横シール部に対応する部分を緊張
状態で内方へ完全に折り込んでシール時のシワの
発生を防止することを目的とする。

〈問題点を解決するための手段〉 上記問題点を解決するために本考案が講ずる技
術的手段は、折込片が包装フイルムの移送方向に
沿つて延びる袋体側端縁を横シール部に近づくに
従つて内方へ徐々に突出する湾曲状に形成し、折
込片の移動方向に延びる横シール部側端縁を横シ
ール部と平行な薄板状に形成し、これら両端縁に
連続して横シール部側端縁から横シール部と離隔
する方向へ向うに従つて袋体側端縁を頂点として
該頂角が徐々に拡開する一対の傾斜面を形成した
ことを特徴とするものである。

〈作用〉 本考案の作用は、折込片を内方へ閉動させるこ
とにより袋体の側面を両傾斜面に密接させた状態
のまま内方へ折り曲げると共にこれら両折曲部を
横シール部に近づくに従つて徐々に接近せしめ、
両折曲部が緊張状態のまま横シール部に導かれる
ものである。

〈実施例〉 以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明
する。

この実施例は袋体ｃが角底袋である場合を示す
もので、図中１は製袋用円筒体で上方は円筒体に
下方は略四角形状に形成されると共に、該円筒体
１の下方正面には縦シール部６を設け、該円筒体
１に巻きつけた包装フイルムａの両縁を接着させ
円筒状に形成する。

上記製袋用円筒体１の左右両側には包装フイル
ムａを下方へ移送するコンベア７を夫々設け、ま
た製袋用円筒体１の下端にはガイド部材２を設
け、包装フイルムａを緊張状に四角筒状にする。

上記ガイド部材２は本実施例の場合、弾性体例
えば金属等で形成される一対の薄板を前後に対向
して並記し、これら両者が前後方向に振子状に変
形することができる。

尚、ガイド部材２は上記のような板状部材だけ
でなく包装フイルムａを緊張状に四角筒状にする
ものであればよく、例えば該四角筒状の四隅にピ
アノ線を突出させたものでもよい。

そして、前記ガイド部材２の下方には左右方向
へ延びる横シール部８を水平状に横設すると共に
本実施例では横シール部９の上面に斜シール部８
を連設している。

横シール部９は四角筒状の包装フイルムａの底
を挟みシールして袋体ｂに形成すると共に、既に
袋体となり被包装物を充填した袋体ｃの開口部を
挟んでシールし、シール９の中央に設けられたカ
ツターで切り離す従来周知の構造のもので、前後
に夫々対向して配設される。

斜シール部８は袋体ｂの底隅を45゜の角度でシ
ールして四角底が美観よく作れるようにしてい
る。

一方、上記横シール部９の上方及び下方には左
右一対の折込片３を夫々水平方向へ出没自在に配
設し、該折込片３が内方へ閉動した時、包装フイ
ルムａの左右側面を内方へ押し込んで包装フイル
ムａを整形するようにする。

折込片３は第６図に示す如く包装フイルムａの
移送方向、即ち上下方向に沿つて延びる袋体側端
縁３ａを横シール部９に近づくに従つて内方へ
徐々に突出する湾曲状に形成し、折込片３の移動
方向、即ち左右方向に延びる横シール部９側端縁
３ｂを横シール部９と平行な薄板状に形成すると
共にこれら両端縁３ａ，３ｂに連続して、横シー
ル部側端縁３ｂから横シール部９と離隔する方向
へ向うに従つて上記袋体側端縁３ａを頂点として
該頂角が徐々に拡開する一対の傾斜面３ｃ，３ｃ
を形成し、更に横シール部９と最も離れた端面３
ｄを水平な二等三角形状に形成している。

而して上記実施例の動作を説明すれば、包装フ
イルムａを繰り出して製袋用円筒体１に巻きつけ
て、その両縁を縦シール部６で接着し円筒体に形
成し垂下する。

コンベア７は包装フイルムａの円筒体に圧接
し、袋体ｂ，ｃの一定長さずつ間欠的に下方へ送
り、袋体ｂ，ｃの溶断接着時には停止する。

下方に送られた包装フイルムａの円筒体はガイ
ド部材２により断面略四角形状に張架すると共
に、折込片３が内方へ閉動し包装フイルムａの袋
底を整形する。ガイド部材２の下端は前後に閉じ
たようになり、袋底は一直線状になる。

次に横シール部９及び斜シール部８が内方へ閉
動し、袋底を形成すると共に袋体ｃの開口部をシ
ールして、横シール部９の中央に設けられたヒー
ターナイフで切り離なす。

横シール部９、斜シール部８及び折込片３は上
記シールの完了と共に外方開動し、次にコンベア
７が袋体を下方に送り同様の工程を繰り返えす。

尚、前示実施例では袋体ｃが角底袋である場合
を示したが、これに限定されず平袋であつても良
い。この場合には斜シール部８を必要としない。

〈考案の効果〉 本考案は上記の構成であるから、以下の利点を
有する。

折込片を内方へ閉動させることにより袋体の
側面を両傾斜面に密接させた状態のまま内方へ
折り曲げると共に、これら両折曲部を横シール
部に近づくに従つて徐々に接近せしめ、両折曲
部が緊張状態のまま横シール部に導かれるの
で、従来のもののように袋体側面の折り込みに
シワが発生することがないと共に袋体が揺動せ
ずしつかり固定でき、袋体側面の横シール部に
対応する部分を緊張状態で完全に折り込んでシ
ール時のシワの発生を防止できる。

従つて、外観に優れしかも気密性に優れた袋を
安定して生産することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示すガセツト包装
装置の正面図で一部切欠して示し、第２図は要部
を拡大して示す縦断正面図、第３図は同縦断側面
図、第４図及び第５図は同横断平面図で第４図は
折込片の開動時第５図は閉動時を示し、第６図は
折込片の斜視図で折込片の移動方向片側のみを示
したものである。 ａ……包装フイルム、ｂ，ｃ……袋体、２……
ガイド部材、３……折込片、３ａ……袋体側端
縁、３ｂ……横シール部側端縁、３ｃ……傾斜
面、９……横シール部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 円筒形に成形された包装フイルムをガイド部材
   により四角筒状の袋体に形成して垂下させ、その
   対向する一側面を出没自在な折込片により内方へ
   折り込んで内部に被包装物を充填すると共に、該
   折込片の近傍に配設される横シール部により上記
   袋体の上部及び下部を溶断又は切断接着するガセ
   ツト包装装置において、前記折込片は包装フイル
   ムの移送方向に沿つて延びる袋体側端縁を横シー
   ル部に近づくに従つて内方へ徐々に突出する湾曲
   状に形成し、折込片の移動方向に延びる横シール
   部側端縁を横シール部と平行な薄板状に形成し、
   これら両端縁に連続して横シール部側端縁から横
   シール部と離隔する方向へ向うに従つて袋体側端
   縁を頂点として該頂角が徐々に拡開する一対の傾
   斜面を形成したことを特徴とするガセツト包装装
   置。