JP2009212665A - ヘリコプター衛星通信方法、並びにその方法に使用するヘリコプター搭載通信装置及び地上局通信装置 - Google Patents

ヘリコプター衛星通信方法、並びにその方法に使用するヘリコプター搭載通信装置及び地上局通信装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 ヘリコプターの回転翼により通信経路が遮断されずに送信する送信タイミングを高精度に推定し、地上局からヘリコプターへの送信における帯域利用効率に優れたヘリコプター衛星通信方法、並びにその方法に使用するヘリコプター搭載衛星通信装置及び地上局通信装置を得ることを目的とする。
【解決手段】 ヘリコプター搭載通信装置9において、ミリ波帯アンテナ7を用いて回転翼によるミリ波の反射を検出する。送信タイミング推定部14は遮断タイミングを推定し、送信タイミングを推定する。地上局通信装置10はヘリコプター側へバースト送信要求信号を送信し、バースト応答信号を受信する。受信したバースト応答信号からヘリコプター搭載通信装置9での送信タイミングを検出し、ヘリコプター1と地上局3との間の通信信号の伝播遅延を考慮して、ヘリコプター搭載通信装置9へ送信する送信タイミングを推定する。
【選択図】 図2

Description

この発明は、ヘリコプターと地上局との間において通信衛星を介して通信を行うヘリコプター衛星通信方法、並びにその方法に使用するヘリコプター搭載通信装置及び地上局通信装置に関するものである。
ヘリコプターと地上局との間において通信衛星を介して通信を行う場合、ヘリコプター側から送信する信号はヘリコプターの回転翼によって遮断される。この遮断前後における通信方法についての従来の一例が特許文献1に示されている。この公報に記載された従来のヘリコプター搭載の衛星通信装置では、回転翼の位置をその回転軸における角度検出して推定し、回転翼による送信波の遮断タイミングが求められる。ヘリコプターの回転翼による送信波の遮断タイミングの情報に基づいて、ヘリコプターからの送信フレーム中に不送信タイミング情報が挿入され、衛星経由で地上局へ送信される。地上局側は、復調後のデータから不送信タイミングを検出することにより、ヘリコプターの送信停止状態を認識することができるというものである。
特開2002−330092
特許文献1に記載された従来の方法によれば、ヘリコプターの回転翼の位置をその回転軸の角度検出により推定し、回転翼による送信波の遮断タイミングを検出するので、送受信アンテナと回転翼の距離や位置関係などの要因によって、回転翼による送信波の遮断タイミングの検出において誤差が生じるという問題があった。また、地上局通信装置からヘリコプター搭載通信装置への送信は、回転翼の遮断タイミングを認識することなく送信するために、回転翼による通信路の遮断が発生するものであり、地上局通信装置の送信は同一データを複数回に分けて繰り返し送信しなければヘリコプター搭載通信装置側で正しく受信することができず、送信帯域幅が伝送したいデータの帯域よりも広く占有されてしまうという問題点があった。
この発明は、上記のような問題点を解決するためになされたもので、ヘリコプターの回転翼により通信経路が遮断されずに送信する送信タイミングを高精度に推定し、地上局からヘリコプターへの送信における帯域利用効率に優れたヘリコプター衛星通信方法、並びにその方法に使用するヘリコプター搭載衛星通信装置及び地上局通信装置を得ることを目的とする。
請求項1の発明に係るヘリコプター衛星通信方法は、通信衛星を介してヘリコプターと地上局との間で通信を行うヘリコプター衛星通信方法において、上記ヘリコプターから上記通信衛星に向けて送信する送信ビームが上記ヘリコプターの回転翼によって遮断されるタイミングを推定し、送信波を送信する送信タイミングを推定する第1の送信タイミング推定ステップと、上記地上局から上記ヘリコプターに対しバースト送信要求信号を送信し、上記ヘリコプターからのバースト応答信号に基づいて上記ヘリコプターの回転翼により通信路が遮断されずに上記地上局から上記ヘリコプターへ送信する送信タイミングを推定する第2の送信タイミング推定ステップとを備えたものである。
請求項2の発明に係るヘリコプター搭載通信装置は、ヘリコプターに搭載され、通信衛星を介して地上局と通信を行うヘリコプター搭載通信装置において、上記ヘリコプターの姿勢情報及び位置情報と通信衛星の軌道位置とに基づいて上記通信衛星への送信ビームの方向を算出する送信方向算出部と、この送信方向算出部により算出された送信方向に向けてビーム送信する送信機と、上記ヘリコプターの回転翼により上記送信ビームが遮断されるタイミングを推定し、送信波が遮断されない送信タイミングを推定する送信タイミング推定部とを備え、上記地上局からのバースト送信要求信号を受信してバースト応答信号を生成し、上記送信タイミング推定部により推定した上記送信タイミングにより、上記バースト応答信号を送信するものである。
請求項3の発明に係る地上局通信装置は、ヘリコプターから送信されるバースト信号を、通信衛星を介して受信する受信機と、この受信機により受信した信号を復調処理する復調器と、上記ヘリコプターへ向けてバースト送信要求信号を送信する送信機と、上記バースト送信要求信号に対する上記ヘリコプターからのバースト応答信号に基づいて上記ヘリコプターの回転翼によって通信路が遮断されない送信タイミングを推定する送信タイミング推定部と備えたものである。
請求項4の発明に係るヘリコプター衛星通信方法は、通信衛星を介してヘリコプターと地上局との間で通信を行うヘリコプター衛星通信方法において、上記ヘリコプターの回転翼をミリ波帯の電波を用いて検出する回転翼検出ステップと、この回転翼検出ステップによる回転翼の検出信号に基づいて、上記ヘリコプターから上記通信衛星に向けて送信する送信ビームが上記ヘリコプターの回転翼によって遮断されるタイミングを推定し、送信波を送信する送信タイミングを推定する第1の送信タイミング推定ステップと、上記地上局から上記ヘリコプターに対しバースト送信要求信号を送信し、上記ヘリコプターからのバースト応答信号に基づいて上記ヘリコプターの回転翼により通信路が遮断されずに上記地上局から上記ヘリコプターへ送信する送信タイミングを推定する第2の送信タイミング推定ステップとを備えたものである。
請求項5の発明に係るヘリコプター搭載通信装置は、ヘリコプターに搭載され、通信衛星を介して地上局と通信を行うヘリコプター搭載通信装置において、上記ヘリコプターの姿勢情報及び位置情報と通信衛星の軌道位置とに基づいて上記通信衛星への送信ビームの方向を算出する送信方向算出部と、この送信方向算出部により算出された送信方向に向けてビーム送信する送信機と、ミリ波帯アンテナから送出されるミリ波の上記ヘリコプターの回転翼による反射波を検出することにより、上記ヘリコプターの回転翼により上記送信ビームが遮断されるタイミングを推定し、送信波が遮断されない送信タイミングを推定する送信タイミング推定部とを備え、上記地上局からのバースト送信要求信号を受信してバースト応答信号を生成し、上記送信タイミング推定部により推定した上記送信タイミングにより、上記バースト応答信号を送信するものである。
請求項1乃至請求項3に記載の発明によれば、地上局からヘリコプターへのバースト送信要求信号に応じてヘリコプターから回転翼によって遮断されないタイミングでパースト応答信号が送信され、このバースト応答信号に基づいて地上局からの送信タイミングを推定するので、地上局からヘリコプターへの送信波がヘリコプターの回転翼によって遮断されず、繰り返し送信を抑制し、帯域利用効率を高めることができる。
請求項4及び請求項5に記載の発明によれば、ヘリコプター搭載通信装置において、ミリ波帯アンテナから送出されるミリ波の回転翼による反射波を検出し、送信タイミングを推定するので、高精度な送信タイミングの推定を行うことができる。
実施の形態1
この発明の実施の形態1に係るヘリコプター衛星通信方法、並びにその方法に使用するヘリコプター搭載通信装置及び地上局通信装置を図1から図5によって説明する。図1はこの発明の実施の形態1に係るヘリコプター衛星通信方法に関する装置の全体を示す構成図、図2はこの発明の実施の形態1に係るヘリコプター搭載通信装置及び地上局通信装置の構成を示すブロック図、図3はこの発明の実施の形態1に係るヘリコプター衛星通信方法において通信する信号を説明する模式図、図4はこの発明の実施の形態1に係るヘリコプター搭載通信装置の処理フローを示すフローチャート、図5はこの発明の実施の形態1に係る地上局通信装置の処理フローを示すフローチャートである。
図1において、1はヘリコプター、2は通信衛星、3は地上局であり、通信衛星2を介してヘリコプター1と地上局3との間で通信を行う。4はヘリコプター1から地上局3への送信回線、5は地上局3からヘリコプター1への送信回線を示している。ヘリコプター1において、6は通信衛星2を介して地上局3へ送信し、また、地上局3からの送信信号を、通信衛星2を介して受信する送受信アンテナである。7は送受信アンテナ6に取り付けられた、回転翼へミリ波を送信し、回転翼によるミリ波の反射波を受信するミリ波帯アンテナである。8は、ヘリコプター1の回転翼であり、この回転翼8が回転することによって、送信回線4及び5が遮断されるものである。
次に図2によって、実施の形態1に係るヘリコプター搭載通信装置及び地上局通信装置の構成を説明する。9はヘリコプター1に搭載するヘリコプター搭載通信装置であり、10は地上局3に設置する地上局通信装置である。また、ヘリコプター1には、機体の航行に必要な装置が搭載されており、これらの装置から姿勢情報などヘリコプター搭載通信装置9に必要な情報を入手する。11はヘリコプター1に搭載された慣性航法装置である。この慣性航法装置11は機体の位置データ、即ち機体の緯度、経度、高度に関する情報、及び機体の動揺データ、即ちロール軸、ピッチ軸、方位軸に関する姿勢情報を出力している。
図2のヘリコプター搭載通信装置9において、12は通信衛星2の方向を算出する衛星方向算出部であり、慣性航法装置11からの機体の位置データ、及び通信衛星2の軌道上における位置情報(緯度、経度、高度情報)に基づいて、ヘリコプター1から見た通信衛星2の方向を算出する。13は衛星方向算出部12により算出したヘリコプター1から見た通信衛星2の方向と、慣性航法装置11からの機体の動揺データとに基づいて、ヘリコプター搭載通信装置1内の送信アンテナ6からの送信ビーム方向を算出する送信方向算出部である。この送信方向算出部13において算出した送信ビーム方向にアンテナが向けられる。14は送信方向算出部13において算出した送信ビーム方向を回転翼が遮断するタイミングを推定し、送信可能なタイミングの推定及び送信フレーム長の決定を行う送信タイミング推定部である。15は映像や音声等のデータを時間軸上で圧縮する時間圧縮回路であり、16は送信タイミング推定部から入力される送信タイミングに合わせて送信フレーム毎に図3に示すUW信号(ユニークワード信号)を付加する処理を行うフレーム処理部である。17は、送信する信号をBPSK変調やQPSK変調により変調する変調器であり、18は送信する信号を周波数変換及び高出力増幅する送信機である。ヘリコプター搭載通信装置9は、地上局通信装置10からの送信信号を受信する受信系統も有しており、19は受信信号を低雑音増幅及び周波数変換する受信機、20は受信信号を復調する復調器、21は復調した地上局通信装置10からの音声信号を音声に変換したり、地上局通信装置10からの制御信号に基づく処理を行ったりする受信信号処理部である。
一方、図2に示す地上局通信装置10において、22は通信衛星2からの信号を受信する受信アンテナであり、23は受信した信号を低雑音増幅し周波数変換する受信機、24は受信信号を復調する復調器である。25は受信信号のフレームに同期して、受信信号から制御信号、データ信号を読み出す受信信号処理部であり、26は復調されたデータからヘリコプター1の回転翼8が通信伝播路を遮断するタイミングを推定し、送信可能なタイミングの推定及び送信フレーム長の決定を行う送信タイミング推定部であり、27は受信信号処理部25により読み出されたデータを時間伸長する時間伸長回路である。地上局通信装置10はヘリコプター搭載通信装置9への送信を行う送信系統も有しており、28は音声信号や制御信号などの送信信号を送信タイミング推定部から入力される送信タイミングに合わせて送信フレーム毎に図3に示すUW信号を付加する処理を行い、送信フレームを生成するフレーム処理部、29は送信する信号を変調する変調器、30は変調された送信信号を周波数変換及び高出力増幅する送信機、31は通信衛星2へ送信する送信アンテナである。受信アンテナ22と送信アンテナ31とを共有する場合があり、その場合は共有アンテナに受信機23と送信機30とを接続する。
次に、図3によって通信する信号の構成を説明し、ヘリコプター搭載通信装置9及び地上局通信装置10の通信信号の送受信動作について説明する。ヘリコプター搭載通信装置9や地上局通信装置10は映像や音声信号などのデータをバーストフレームに格納して通信を行う。図3に示すフレームの長さは回転翼8によって通信伝播路が遮断されずに通信可能な時間の長さによって決定される。図3において、32はバースト引き込み用のプリアンブル(PR)、33はバーストの先頭を意味するユニークワード(UW1)、34はバーストの継続を意味するユニークワード(UW2)、35はバーストの終了を意味するユニークワード(UW3)であり、36はデータを意味するデータ列(DATA)である。なお、UW2はDATAの区切り位置に置かれることによって、送受信信号においてUW2を付加・検出し、まとまりのあるDATA毎に処理を行うことができる。ヘリコプター搭載通信装置9及び地上局通信装置10の受信処理において、UW1は復調動作の開始信号となり、UW3は復調動作の停止信号となる。また、UW2はDATAの区切りを示しており、受信信号処理部21及び25ではその区切られたDATA毎に復調されたデータを処理する。このことから、復調開始と復調停止は受信信号が入力されることにより決定されるので、復調開始及び停止のタイミング判定を受信信号処理部21及び25で行う必要はなく、ヘリコプター搭載通信装置9及び地上局通信装置10の受信機は受信するバーストフレームのフレーム長を認識せずに復調処理を行うことができる。
次に、図4によってヘリコプター搭載通信装置9における送信処理の流れについて説明する。まず、ステップS1において回転翼8の検出を判定する。この回転翼8の検出は、ヘリコプター1の送受信アンテナ6に設けたミリ波帯アンテナ7と送信タイミング推定部14によって行われる。ミリ波帯アンテナ7からミリ波を送出した方向を回転翼8が横切ることにより、回転翼8にてミリ波が反射され、その反射波をミリ波帯アンテナ7で受信する。ミリ波帯アンテナ7によるミリ波の送信周期は回転翼8の回転周期より十分速いものとし(連続波でもよい)、受信した受信信号は送信タイミング推定部14に入力される。送信タイミング推定部14では、ミリ波帯アンテナ7による受信信号の信号レベルを所定のしきい値と比較し、しきい値より大きい場合には回転翼による遮断が発生している状態であると判定する。次にステップS2において送信タイミング推定部14は送受信ビームが回転翼8により遮断されない送信タイミングを推定し、送信タイミング及び送信バーストフレーム長を推定し、フレーム処理部16へ出力する。回転翼8によってミリ波が反射されているタイミングが、送信伝播路の遮断タイミングとなるので、ミリ波帯アンテナ7から入力される受信信号から遮断タイミングを検出することにより、送信タイミング推定部14は回転翼による遮断がなく送信可能なタイミングを推定することができる。次にステップS3において送信可能であるかどうかの判別を行う。ステップS3での判定により、送信可能なタイミングである場合、ステップS4により前述のバーストフレームにてバースト送信を行う。ステップS5により、次のバースト送信を続けるかの判定を行い、続けて送信する場合は送信可能タイミングの判定を行うステップS3に戻る。
なお、送信ビームはビーム範囲を有しているので、回転翼がその送信ビーム範囲を遮断する時間にも幅があり、この幅を考慮して、送信タイミング推定部14は、ミリ波帯アンテナから入力される回転翼8による反射波の先頭と終了及び次の反射波が入力するまでの時間に基づき、送信ビームの送信の先頭と終了を推定し、送信タイミングとする。また、フレーム処理部16では、送信タイミング推定部14からの入力に合わせて、時間圧縮回路15から入力されたデータ列を送信バーストフレームに変換し、送信バーストフレーム中のデータDATA毎にUW2を、バーストフレームの先頭にはUW1を、バーストフレームの終了にはUW3を付加する。
次に、図5によって地上局通信装置10の送信処理の流れを説明する。ステップS6により、地上局通信装置10はバースト送信を行う前にヘリコプター搭載通信装置9に対し、バースト送信要求信号を通信経路確立まで連続で送信する。このバースト送信要求信号は、例えば、図3のPR、UW1、UW3のみ等の短いデータ列で構成してよい。ステップS7により、ヘリコプター搭載通信装置9は通信伝播路が回転翼に遮断されないタイミング及び送信バーストフレーム長でバースト送信要求応答信号を地上局通信装置10へ応答する。地上局通信装置10はヘリコプター搭載通信装置9からの送信要求応答信号を受信すると、ステップS8において、その応答信号のバーストフレーム長及びバースト送信の間隔から通信伝播路が回転翼8によって遮断されないタイミング情報を読み取り、ヘリコプター1の現在位置、通信衛星2及び地上局3の位置の情報から、通信衛星2を介した通信伝播路における伝播遅延を算出し、上記の遮断されないタイミング情報と伝播遅延情報から、地上局通信装置10から送信するバースト送信波が回転翼8によって遮断されることのないバースト送信タイミングを送信タイミング推定部26により推定する。次にステップS9において、バースト送信可能と判定された場合、ステップS10により地上局通信装置10はバースト送信を行う。ステップS11により、次のバーストフレームを送信するかの判定を行い、続けて送信する場合は送信可能タイミングの判定を行うステップS8に戻る。その結果、ヘリコプター2の回転翼8により、バーストフレームが遮断されることなくバースト送信を行うことが可能となる。また、フレーム処理部28では、送信タイミング推定部26からの入力に合わせて、時間圧縮回路27から入力されたデータ列を送信バーストフレームに変換し、送信バーストフレーム中のデータ(DATA)毎にUW2を、バーストフレームの先頭にはUW1を、バーストフレームの終了にはUW3を付加する。
以上のように、ミリ波帯アンテナ7を用いたミリ波の送受信により回転翼によるミリ波の反射を検出して送信タイミングを推定することにより、回転翼の角度検出によって幾何学的に送信タイミングを推定するよりも、より正確に送信タイミングの推定を行うことができ、また、地上局通信装置10において、受信した受信信号からヘリコプター搭載通信装置9での送信タイミングを検出し、通信衛星2を介したヘリコプター1と地上局3との間の通信信号の伝播遅延を考慮して、ヘリコプター搭載通信装置9へ送信する送信タイミングを推定することにより、地上局通信装置19からヘリコプター搭載通信装置9への送信回線において、回転翼8によって遮断されることのないバースト送信タイミングでの送信を行うことができる。したがって、地上局通信装置9からヘリコプター搭載通信装置10への送信において、データを複数回に分けて繰り返し送信する必要が無いので、遮断があることを前提に複数回に分けて繰り返し地上局通信装置10からデータ送信する場合にデータ帯域幅の数倍の広い送信帯域幅が必要であったことに比較して、情報速度に対する帯域利用効率を高めることができる。
この発明の実施の形態1に係るヘリコプター衛星通信方法に関する装置の全体を示す構成図である。 この発明の実施の形態1に係るヘリコプター搭載通信装置及び地上局通信装置の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態1に係るヘリコプター衛星通信方法において通信する信号を説明する模式図である。 この発明の実施の形態1に係るヘリコプター搭載通信装置の処理フローを示すフローチャートである。 この発明の実施の形態1に係る地上局通信装置の処理フローを示すフローチャートである。
符号の説明
1 ヘリコプター
2 通信衛星
3 地上局
7 ミリ波帯アンテナ
9 ヘリコプター搭載通信装置
10 地上局通信装置
14 送信タイミング推定部(ヘリコプター側)
16 フレーム処理部
18 送信機(ヘリコプター側)
19 受信機(ヘリコプター側)
23 受信機(地上局側)
24 復調器
26 送信タイミング推定部(地上局側)
30 送信機(地上局側)

Claims (5)

  1. 通信衛星を介してヘリコプターと地上局との間で通信を行うヘリコプター衛星通信方法において、上記ヘリコプターから上記通信衛星に向けて送信する送信ビームが上記ヘリコプターの回転翼によって遮断されるタイミングを推定し、送信波を送信する送信タイミングを推定する第1の送信タイミング推定ステップと、上記地上局から上記ヘリコプターに対しバースト送信要求信号を送信し、上記ヘリコプターからのバースト応答信号に基づいて上記ヘリコプターの回転翼により通信路が遮断されずに上記地上局から上記ヘリコプターへ送信する送信タイミングを推定する第2の送信タイミング推定ステップとを備えたことを特徴とするヘリコプター衛星通信方法。
  2. ヘリコプターに搭載され、通信衛星を介して地上局と通信を行うヘリコプター搭載通信装置において、上記ヘリコプターの姿勢情報及び位置情報と通信衛星の軌道位置とに基づいて上記通信衛星への送信ビームの方向を算出する送信方向算出部と、この送信方向算出部により算出された送信方向に向けてビーム送信する送信機と、上記ヘリコプターの回転翼により上記送信ビームが遮断されるタイミングを推定し、送信波が遮断されない送信タイミングを推定する送信タイミング推定部とを備え、上記地上局からのバースト送信要求信号を受信してバースト応答信号を生成し、上記送信タイミング推定部により推定した上記送信タイミングにより、上記バースト応答信号を送信することを特徴とするヘリコプター搭載通信装置。
  3. ヘリコプターから送信されるバースト信号を、通信衛星を介して受信する受信機と、この受信機により受信した信号を復調処理する復調器と、上記ヘリコプターへ向けてバースト送信要求信号を送信する送信機と、上記バースト送信要求信号に対する上記ヘリコプターからのバースト応答信号に基づいて上記ヘリコプターの回転翼によって通信路が遮断されない送信タイミングを推定する送信タイミング推定部と備えたことを特徴とする地上局通信装置。
  4. 通信衛星を介してヘリコプターと地上局との間で通信を行うヘリコプター衛星通信方法において、上記ヘリコプターの回転翼をミリ波帯の電波を用いて検出する回転翼検出ステップと、この回転翼検出ステップによる回転翼の検出信号に基づいて、上記ヘリコプターから上記通信衛星に向けて送信する送信ビームが上記ヘリコプターの回転翼によって遮断されるタイミングを推定し、送信波を送信する送信タイミングを推定する第1の送信タイミング推定ステップと、上記地上局から上記ヘリコプターに対しバースト送信要求信号を送信し、上記ヘリコプターからのバースト応答信号に基づいて上記ヘリコプターの回転翼により通信路が遮断されずに上記地上局から上記ヘリコプターへ送信する送信タイミングを推定する第2の送信タイミング推定ステップとを備えたことを特徴とするヘリコプター衛星通信方法。
  5. ヘリコプターに搭載され、通信衛星を介して地上局と通信を行うヘリコプター搭載通信装置において、上記ヘリコプターの姿勢情報及び位置情報と通信衛星の軌道位置とに基づいて上記通信衛星への送信ビームの方向を算出する送信方向算出部と、この送信方向算出部により算出された送信方向に向けてビーム送信する送信機と、ミリ波帯アンテナから送出されるミリ波の上記ヘリコプターの回転翼による反射波を検出することにより、上記ヘリコプターの回転翼により上記送信ビームが遮断されるタイミングを推定し、送信波が遮断されない送信タイミングを推定する送信タイミング推定部とを備え、上記地上局からのバースト送信要求信号を受信してバースト応答信号を生成し、上記送信タイミング推定部により推定した上記送信タイミングにより、上記バースト応答信号を送信することを特徴とするヘリコプター搭載通信装置。
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