JP3664097B2 - ヘリコプター衛星通信方法、並びにその方法に使用するヘリコプター搭載通信装置及び地上局通信装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、ヘリコプターと地上局との間において通信衛星を介して通信を行うヘリコプター衛星通信方法、並びにその方法に使用するヘリコプター搭載通信装置及び地上局通信装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ヘリコプターと地上局との間において通信衛星を介して通信を行う場合、ヘリコプター側から送信する信号は、その回転翼によって遮断される。この遮断前後における通信方法についての従来の一例が、例えば特開平5−167344号公報に示されている。この公報に記載された従来のヘリコプター搭載のアンテナ装置は、2つのアンテナと2つの回転翼検知器を回転翼下に配置し、回転翼による送信波の遮断を2つのアンテナの切換えによって回避するものである。これらのアンテナはヘリコプター上の離れた位置に搭載されており、回転翼検知器によって回転翼を検知することによって、一方のアンテナに回転翼による送信遮断が生じると判断し、他方のアンテナからの送信に切換える。この技術によってヘリコプターからの連続送信が可能となるものである。また、特開平6−125287号公報には従来のヘリコプター搭載用通信装置の別の一例が示されている。この公報に記載されたヘリコプター搭載用通信装置は、回転角度検出装置によってヘリコプターの回転翼角度を検出し、この回転角度によってアンテナの送信放射範囲を回転翼が横切る期間を判別する。送信アンテナはヘリコプターに1台搭載されており、回転翼がアンテナの送信放射範囲を横切る期間は送信を停止することにより、回転翼が通信における障害とならないようにしたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このように構成される従来のヘリコプター搭載用の通信装置において、特開平5−167344号公報に記載された通信装置は、アンテナの切換えによる連続送信を実現するために、アンテナが2つ必要となり、空間的な配置が制限的であるヘリコプターへの搭載通信装置が大型化してしまうという問題点があった。また特開平6−125287号公報に記載された通信装置は、回転翼が送信放射範囲を横切る期間における送信を停止するが、この期間を送信相手先である地上局側において予め知得することができず、ヘリコプターからの送信が無くなった瞬間において、搬送波再生における位相同期が誤差信号に引き込まれて不定となり、誤差信号を復調してしまう。また、ヘリコプターに搭載したアンテナが通信衛星を見込む方向によっては、アンテナからの送信方向がアンテナから見た回転翼の回転軸や回転翼の根元方向に一致するような場合には、送信停止期間が長くなったり、また、逆に送信停止期間が非常に短くなるような場合もある。このような状況において、送信波が伝播路等の通信品質の劣化により受信しにくい状態となっているのか、搬送波再生動作における不具合であるのか、送信停止期間の長短によるものであるのかを地上局において判別することができないという問題点があった。また、送信放射範囲を回転翼が横切っているかどうかを判別するために、ヘリコプターの回転翼角度を検出する回転角度検出装置を搭載する必要がある。この角度検出においては、高速回転するヘリコプター回転翼の角度を検出するために、高速な角度検出処理(数ミリ秒以下)が必要となり、角度検出装置が高価となってしまうという問題点があった。
【0004】
この発明は、上記のような問題点を解決するためになされたもので、地上局側へ回転翼による送信停止状態を通知することができるヘリコプター衛星通信方法、並びに比較的安価で小型な装置構成となるヘリコプター搭載通信装置及び地上局通信装置を得ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明に係るヘリコプター衛星通信方法は、通信衛星を介してヘリコプターと地上局との間で同期通信を行うヘリコプター衛星通信方法において、上記ヘリコプターから上記通信衛星に向けて送信する送信ビームが上記ヘリコプターの回転翼によって遮断される遮断タイミングを推定する遮断タイミング推定ステップと、推定した遮断タイミングの前に送信するタイミングフレームにおいて、送信を停止するタイミングフレームの数を記述した不送信フレーム数信号を送信する不送信フレーム数送信ステップと、推定した遮断タイミングに重なるタイミングフレームにおける上記ヘリコプターから上記通信衛星への送信を停止する送信停止ステップと、上記不送信フレーム数信号を受信した上記地上局が、不送信フレーム数分のタイミングフレームの復調処理を停止する復調停止ステップとを備えたものである。
【0006】
請求項2の発明に係るヘリコプター搭載通信装置は、ヘリコプターに搭載され、通信衛星を介して地上局と同期通信を行うヘリコプター搭載通信装置において、上記ヘリコプターの姿勢情報及び位置情報と通信衛星の軌道位置とに基づいて上記通信衛星への送信ビームの方向を算出する送信方向算出部と、この送信方向算出部により算出された送信方向に向けてビーム送信する送信機と、この送信機により送信する送信ビームを上記ヘリコプターの回転翼が遮断する遮断タイミングを推定する遮断タイミング推定部と、この遮断タイミング推定部が推定した遮断タイミングと重なるタイミングフレームにおける上記送信機からのビーム送信を停止する信号を生成し、その遮断タイミング前に送信するタイミングフレームに送信を停止するタイミングフレームの数を記述した不送信フレーム数信号を付加するフレーム処理部とを備えたものである。
【0007】
請求項3の発明に係る地上局通信装置は、ヘリコプターから送信されるフレーム化された送信信号を通信衛星を介して同期受信する受信機と、この受信機により受信した信号を復調処理する復調器と、復調された信号をデフレーミング処理するデフレーム回路とを備え、上記デフレーム回路が上記ヘリコプターの送信停止を示す不送信フレーム数信号を検出したときに、上記復調器は、上記不送信フレーム数信号に記述されたフレーム数分の復調処理を停止するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
この発明の実施の形態1に係るヘリコプター衛星通信方法、並びにその方法に使用するヘリコプター搭載通信装置及び地上局通信装置を図1乃至図5によって説明する。図1は実施の形態1に係るヘリコプター衛星通信方法に関する装置の全体を示す構成図、図2は実施の形態1に係るヘリコプター搭載通信装置及び地上局通信装置の構成を示すブロック図、図3は実施の形態1に係るヘリコプター搭載通信装置の処理フローを示すフローチャート、図4は実施の形態1に係る地上局通信装置の処理フローを示すフローチャート、図5は実施の形態1に係るヘリコプター衛星通信方法において通信する信号を説明する模式図である。
【0009】
図1において、1はヘリコプター、2は通信衛星、3は地上局であり、通信衛星2を介してヘリコプター1と地上局3との間で通信を行う。4はヘリコプター1から地上局3への送信回線、5は地上局3からヘリコプター1への送信回線を示している。ヘリコプター1において、6は通信衛星2を介して地上局3へ送信する送信アンテナ、7は地上局3からの送信信号を通信衛星2を介して受信する受信アンテナである。8は、ヘリコプター1の回転翼であり、この回転翼8が回転することによって、送信回線4を遮断するものである。
【0010】
次に図2によって、実施の形態1に係るヘリコプター搭載通信装置及び地上局通信装置の構成を説明する。9はヘリコプター1に搭載するヘリコプター搭載通信装置であり、10は地上局3に設置する地上局通信装置である。また、ヘリコプター1には、機体の航行に必要な装置が搭載されており、これらの装置から姿勢情報などヘリコプター搭載通信装置9に必要な情報を入手する。11はヘリコプター1に搭載された慣性航法装置である。この慣性航法装置11は機体の位置データ、即ち機体の緯度、経度、高度に関する情報、及び機体の動揺データ、即ちロール軸、ピッチ軸、方位軸に関する姿勢情報を出力している。12はヘリコプターに搭載された回転翼検出器である。この回転翼検出器12は、回転翼がその回転軸まわりに1回転する毎に特定回転位置において検出するものであり、いわゆる回転速度を測るタコメータと同様のものであり、例えば回転翼あるいは回転軸に設けた目印(磁性材料のピンなどによる目印)を、固定側の特定位置に設けた検出器によって検出する(上記の磁性材料のピンを固定側に設けた磁気検出器などによって検出する)。この回転翼検出器12は、機体の通常の航行においては、一定時間における回転検出の数を計数して得られる回転翼の回転速度の検出装置として使用されるものである。もちろん、回転翼検出器12はその構成が簡単であるので、ヘリコプターの航行用に搭載された回転翼の回転速度の検出装置以外に、上記のような回転翼の回転を特定位置において検出することができる検出器を別個に設けても良い。
【0011】
図2のヘリコプター搭載通信装置9において、13は通信衛星2の方向を算出する衛星方向算出部であり、慣性航法装置11からの機体の位置データ、及び通信衛星2の軌道上における位置情報(緯度、経度、高度情報)に基づいて、ヘリコプター1から見た通信衛星2の方向を算出する。14は衛星方向算出部13により算出したヘリコプター1から見た通信衛星2の方向と、慣性航法装置11からの機体の動揺データとに基づいて、ヘリコプター搭載通信装置1内の送信アンテナ6からの送信ビーム方向を算出する送信方向算出部である。この送信方向算出部14において算出した送信ビーム方向にアンテナが向けられる。15は送信方向算出部14において算出した送信ビーム方向を回転翼が遮断するタイミングを推定する遮断タイミング推定部である。16は映像や音声等のデータを時間軸上で圧縮する時間圧縮回路であり、17は遮断タイミング推定部15から入力される遮断タイミングに重なるタイミングフレームの送信を停止させる指令信号を生成し、この送信停止前のタイミングフレームにおいて不送信となるタイミングフレームの数を記述した不送信フレーム数信号を付加するフレーム処理部である。なお、フレーム処理部ではタイミングフレーム毎にUW信号(ユニークワード信号:同期信号)などの制御信号を付加する処理も行っている。18は、送信する信号をBPSK変調やQPSK変調により変調する変調器であり、19は送信する信号を周波数変換及び高出力増幅する送信機である。ヘリコプター搭載通信装置9は、地上局通信装置10からの送信信号を受信する受信系統も有しており、20は受信信号を低雑音増幅及び周波数変換する受信機、21は受信信号を復調する復調器、22は復調した地上局通信装置10からの音声信号を音声に変換したり、地上局通信装置10からの制御信号に基づく処理を行う受信信号処理部である。
【0012】
一方、図2に示す地上局通信装置10において、23は通信衛星2からの信号を受信する受信アンテナであり、24は受信した信号を低雑音増幅し周波数変換する受信機、25は受信信号を復調する復調器である。26は受信信号のフレームに同期して(UW信号を検出して同期する)、受信信号から制御信号、データ信号を読み出すデフレーム回路であり、27はデフレーム回路26により読み出されたデータを時間伸長する時間伸長回路である。このように本発明では、送信側であるヘリコプター搭載通信装置9と受信側である地上局通信装置10との間で同期による送受信を行っている。また、デフレーム回路26ではフレーム処理回路17により付加された不送信フレーム数信号の検出処理を行ない、不送信フレーム数信号を検出すると、そのフレーム数分の復調処理を停止するよう復調器25に指令する。地上局通信装置10はヘリコプター搭載通信装置への送信を行う送信系統も有しており、28は音声信号や制御信号などの送信信号を生成する送信信号処理部、29は送信する信号を変調する変調器、30は変調された送信信号を周波数変換及び高出力増幅する送信機、31は通信衛星2へ送信する送信アンテナである。受信アンテナ21と送信アンテナ31とを共有する場合があり、その場合は共有アンテナに受信機24と送信機30とを接続する。
【0013】
次に、図3によってヘリコプター搭載通信装置9における送信処理の流れについて説明する。まず、図3に示すステップS1において回転翼8を検出したかどうかを判定する。この回転翼の検出は、ヘリコプター1に搭載された回転翼検出器12によって行われる。回転翼検出器12は、上記のとおり回転翼が1回転中の特定位置に到来したときに、回転翼検出信号を発生する。次にステップS2において回転翼8が送信ビームを遮断する遮断タイミングを推定する。回転翼検出信号が発生すると、その時点において回転翼が特定の検出位置にあることがわかる。一方、送信ビームは、ヘリコプター機体(又は搭載通信装置)に対してどの方向向けられているかが衛星方向算出部13(又は送信方向算出部14)において算出されている。この送信ビーム方向を、現在特定位置にある回転翼が何時遮断するかを回転翼検出器12が別途出力する回転翼回転速度により推定する。送信ビームはビーム範囲を有しているので、回転翼がその送信ビーム範囲を遮断する時間にも幅があり、遮断タイミング推定部15は、送信ビームの遮断の始まりと終わりを推定し、遮断タイミングとする。
【0014】
次に、ステップS3において遮断タイミング前の処理として、不送信フレーム数信号の送信を行う。図5には通信する信号の構成を示す。ヘリコプター搭載通信装置9からの送信信号は、映像や音声信号などのデータをタイミングフレームに格納して送信する。図5の上段に示すように、このタイミングフレームには、制御信号とデータが含まれており、制御信号には、同期をとるためのUW信号(ユニークワード信号)、不送信フラグ信号、不送信フレーム数信号が含まれている。ここで不送信フラグ信号は、0又は1の信号であり、信号が0の場合には、ヘリコプターの回転翼8による遮断がなく、次のタイミングフレームも送信されることを意味し、信号が1の場合には、次のタイミングフレームは回転翼8による遮断のために不送信となることを意味する。不送信フラグ信号が1の場合には、更に不送信フレーム数が制御信号に付加される。図5の下段の信号は、回転翼による送信ビームの遮断タイミングを示しており、これは遮断タイミング推定部15において推定されるものである。図5の中段は送信する信号を示しており、黒く塗りつぶしたタイミングフレームは回転翼8による遮断のために送信されないタイミングフレームを表している。図5の場合、遮断タイミングがタイミングフレーム2つ分と重なっているので、この重なっているタイミングフレームを不送信とする。もちろん、遮断タイミングは、回転翼と送信ビームの位置関係によって、長短するので、不送信とするタイミングフレームの数は変化する。この不送信とするタイミングフレームの数を不送信フレーム数と呼び、制御信号内に付加する。なお、これらのフレームに関する処理はフレーム処理部17において行う。
【0015】
次にステップS4において、フレーム処理部17は不送信とするタイミングフレームが到来したかどうかを判定する。不送信とするタイミングフレームが到来した場合、ステップS5に移行し送信処理を停止する。即ち、変調器18には変調処理の停止、送信機19へは送信の停止を指令する。この停止指令により変調器18は変調処理を停止し、送信機19は周波数変換や高出力増幅を停止する。ステップS5により送信停止となった後、ステップS6において、フレーム処理部17は不送信のタイミングフレームが終了したかどうかを判定する。終了していない場合にはステップS7により送信停止を継続し、終了した場合には、ステップS8に移行して、送信を再開する。即ち、フレーム処理部17からの指令によって、変調器18は変調処理を、送信機19は周波数変換処理及び高出力増幅処理を再開する。ここで、上記のようなフレーム処理部17からの送信機能の停止及び再開の指令は、ヘリコプター搭載通信装置9の送信アンテナ6からの電波放射を停止及び再開するための指令であればよく、変調器18での変調処理や送信機19での周波数変換処理等の一部の送信機能は、この停止及び再開の指令によらずに、継続して動作状態とするようにしても良い。
【0016】
次に図4によって、地上局通信装置10での受信処理について説明する。ヘリコプター1の回転翼8がヘリコプター搭載通信装置9の送信ビームを遮断しない状態では、地上局通信装置10は、ステップS9において受信及び復調処理を行い、デフレーム処理して映像や音声等のデータを再生する。デフレーム回路26は、受信信号からUW信号を検出して判別することによってタイミングフレームに同期し、制御信号とデータ信号を読み出している。ステップS10においては、制御信号に含まれる不送信フラグ信号をモニタしており、この不送信フラグ信号が1となったときに、不送信フレーム数信号を検出する。不送信フレーム数信号を検出すると、次のタイミングフレームは不送信となるので、この不送信となるタイミングフレームの時期が到来したかどうかをステップS11において判定する。不送信フレームの時期が到来すると、ステップS12に移行し復調処理を停止する。このとき、デフレーム回路26は復調器25へ復調処理の停止を指令し、復調器25は復調処理を停止する。ステップS12において復調処理を停止した後、ステップS13へ移行し、デフレーム回路26は、不送信フレームの時期が終了したかどうかを判定する。不送信フレームが終了していない場合にはステップS14により復調の停止を継続し、不送信フレームが終了した場合にはステップS15において、復調処理を再開する。この復調処理の再開は、デフレーム回路26からの指令により復調器25が復調処理を再開することによって行う。また、不送信フレームの時期が到来したときに、直前の復調器25における搬送波再生及びクロック再生処理の位相同期状態を保存することにより、位相同期が不送信状態での雑音によって不定となることを防止することができ、不送信フレーム終了後の復調再開時において、搬送波再生及びクロック再生処理の位相同期を短時間に行うことが可能となる。
【0017】
なお、デフレーム回路26によって、ヘリコプター1からの送信が回転翼8による送信ビームの遮断のために不送信となるフレームが判明しており、上記の説明では、これを専ら復調処理の停止処理に利用しているが、この不送信フレーム数信号を地上局通信装置のユーザーインタフェース等へ出力し、ヘリコプターとの交信状況としてモニターすることも可能である。また、不送信フレーム数信号は遮断タイミングとなるタイミングフレームの直前又は、数フレーム前に付加するようにヘリコプター搭載通信装置9と地上局通信装置10との間で取り決めておくことも可能である。
【0018】
【発明の効果】
この発明の請求項1乃至請求項3に係る発明によれば、回転翼によって送信ビームが遮断される遮断タイミングを推定し、この遮断タイミングとなる前に送信するタイミングフレームにおいて不送信フレーム数を送信するので、ヘリコプターからの送信が停止となる前に、送信停止状態を地上局へ通知することができる。また、ヘリコプター搭載通信装置は、送信アンテナが1台で、回転翼検出器はヘリコプターに搭載されているものを使用できるので、安価で小型な通信装置を構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1に係るヘリコプター衛星通信方法の全体を示す構成図である。
【図2】この発明の実施の形態1に係るヘリコプター搭載通信装置及び地上局通信装置の構成を示すブロック図である。
【図3】この発明の実施の形態1に係るヘリコプター搭載通信装置の処理フローを示すフローチャートである。
【図4】この発明の実施の形態1に係る地上局通信装置の処理フローを示すフローチャートである。
【図5】この発明の実施の形態1に係るヘリコプター衛星通信方法において通信する信号を説明する模式図である。
【符号の説明】
1 ヘリコプター
2 通信衛星
3 地上局
14 送信方向算出部
15 遮断タイミング推定部
17 フレーム処理部
19 送信機
24 受信機
25 復調器
26 デフレーム回路
Claims (3)
- 通信衛星を介してヘリコプターと地上局との間で同期通信を行うヘリコプター衛星通信方法において、上記ヘリコプターから上記通信衛星に向けて送信する送信ビームが上記ヘリコプターの回転翼によって遮断される遮断タイミングを推定する遮断タイミング推定ステップと、推定した遮断タイミングの前に送信するタイミングフレームにおいて、送信を停止するタイミングフレームの数を記述した不送信フレーム数信号を送信する不送信フレーム数送信ステップと、推定した遮断タイミングに重なるタイミングフレームにおける上記ヘリコプターから上記通信衛星への送信を停止する送信停止ステップと、上記不送信フレーム数信号を受信した上記地上局が、不送信フレーム数分のタイミングフレームの復調処理を停止する復調停止ステップとを備えたことを特徴とするヘリコプター衛星通信方法。
- ヘリコプターに搭載され、通信衛星を介して地上局と同期通信を行うヘリコプター搭載通信装置において、上記ヘリコプターの姿勢情報及び位置情報と通信衛星の軌道位置とに基づいて上記通信衛星への送信ビームの方向を算出する送信方向算出部と、この送信方向算出部により算出された送信方向に向けてビーム送信する送信機と、この送信機により送信する送信ビームを上記ヘリコプターの回転翼が遮断する遮断タイミングを推定する遮断タイミング推定部と、この遮断タイミング推定部が推定した遮断タイミングと重なるタイミングフレームにおける上記送信機からのビーム送信を停止する信号を生成し、その遮断タイミング前に送信するタイミングフレームに送信を停止するタイミングフレームの数を記述した不送信フレーム数信号を付加するフレーム処理部とを備えたことを特徴とするヘリコプター搭載通信装置。
- ヘリコプターから送信されるフレーム化された送信信号を通信衛星を介して同期受信する受信機と、この受信機により受信した信号を復調処理する復調器と、復調された信号をデフレーミング処理するデフレーム回路とを備え、上記デフレーム回路が上記ヘリコプターの送信停止を示す不送信フレーム数信号を検出したときに、上記復調器は、上記不送信フレーム数信号に記述されたフレーム数分の復調処理を停止することを特徴とする地上局通信装置。
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