JP7158625B1 - 信号制御装置、通信装置、制御回路、記憶媒体、プログラムおよび信号制御方法 - Google Patents

信号制御装置、通信装置、制御回路、記憶媒体、プログラムおよび信号制御方法 Download PDF

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Abstract

本開示に係る信号制御装置(45)は、周期的に電波が遮断される環境の下で、通信機器からの制御信号を含む送信信号の通過または遮断の制御を行う信号制御装置(45)であって、周期的に発生する電波が遮断される時間である遮断区間で通信機器で生成された基地局との間の通信に使用される制御信号を複製し、複製した制御信号に遅延時間を付与した遅延制御信号を、周期的に発生する電波が遮断されない時間である通過区間に送信することを特徴とする。

Description

本開示は、周期的に電波の遮断が発生する環境の下で、地上の基地局との間で無線通信を行う信号制御装置、フロー制御装置、通信装置、制御回路、記憶媒体、プログラムおよび信号制御方法に関する。
広域に移動するヘリコプタと地上局との間で通信を行うため、通信衛星を介して通信を行うヘリコプタ搭載衛星通信システムが実用化されている。ここで、ヘリコプタ側から送信する信号は、ヘリコプタの回転翼によって遮断される。すなわち、通信装置と通信衛星との空中線上にヘリコプタの回転翼が存在するため、ヘリコプタ搭載衛星通信システムでは回転翼によって信号が周期的に遮断される。そこで、特許文献1には、信号の一部が回転翼によって遮断される遮断区間でも受信側で送信信号を復元できるように送信信号を複製し遅延させる技術が開示されている。
特開2020-10214号公報
特許文献1に記載の技術では、通信機器の出力を複製し遅延させた2波の信号を送信することで回転翼の遮断に対して確達性を向上している。しかし、遮断区間に送信した信号が回転翼で反射し地上へ干渉波となって影響を与えてしまうという問題があった。また、回転翼の遮断率が高い状況下においては2波の信号いずれも回転翼によって遮断される場合が生じてしまうという問題もあった。
本開示は、上記に鑑みてなされたものであって、信号の遮断率が高い状況下において、信号の反射による地上への干渉波の発生を抑制しながら、遮断されずに信号を送信することができる信号制御装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本開示に係る信号制御装置は、周期的に電波が遮断される環境の下で、データ生成装置で発生されたデータを、周期的に発生する電波が遮断される時間である遮断区間では送信せず、周期的に発生する電波が遮断されない時間である通過区間に送信するように、データを不連続に分割し、送信タイミングが調整されたデータである不連続データの送信を制御するフロー制御装置と、周期的な電波妨害に対する補償機能を持たない通信機器と、通信機器からの制御信号を含む送信信号の通過または遮断の制御を行う信号制御装置と、を備え、中継局を介して基地局との間で無線によって通信可能な通信装置で使用される信号制御装置複製遅延制御部と、信号重畳部と、経路切替部と、を備える。複製遅延制御部は、遮断区間で通信機器で生成された基地局との間の通信に使用される制御信号を複製し、複製した制御信号に遅延時間を付与した遅延制御信号を、出力する。信号重畳部は、不連続データと、制御信号または遅延制御信号と、を重畳して送信信号を生成し、送信信号を出力する。経路切替部は、環境が通過区間および遮断区間のいずれであるのかを示す遮断周期情報を用いて、遮断区間の場合には制御信号を複製遅延制御部に出力し、通過区間の場合には制御信号を信号重畳部に出力する
本開示に係る信号制御装置は、信号の遮断率が高い状況下において、信号の反射による地上への干渉波の発生を抑制しながら、遮断されずに信号を送信することができるという効果を奏する。
実施の形態1に係る通信システムの構成の一例を模式的に示す図 実施の形態1に係る通信装置の構成の一例を示すブロック図 実施の形態1に係る通信装置で使用される信号制御装置の構成の一例を示すブロック図 通信機器から送信される信号の一例を模式的に示す図 実施の形態1に係る通信装置における通信制御方法の手順の一例を示すフローチャート 実施の形態1に係る通信装置における通信制御方法の手順の一例を示すフローチャート 実施の形態1に係る信号制御装置での送信信号の生成処理の一例を模式的に示す図 遅延時間の設定方法の一例を示す図 実施の形態2に係る通信装置で使用される信号制御装置の構成の一例を示すブロック図 実施の形態2に係る通信装置での送信信号の生成処理の一例を模式的に示す図 実施の形態2に係る通信装置における通信制御方法の手順の一例を示すフローチャート 実施の形態2に係る通信装置における通信制御方法の手順の一例を示すフローチャート 制御回路のハードウェア構成の一例を示す図
以下に、本開示の実施の形態に係る信号制御装置、フロー制御装置、通信装置、制御回路、記憶媒体、プログラムおよび信号制御方法を図面に基づいて詳細に説明する。
上記したように、特許文献1に記載の技術では、ヘリコプタの通信機器から遮断区間に送信した信号が回転翼で反射され、地上へ干渉波となって影響を与えてしまったり、回転翼の遮断率が高い状況においては2波の信号のいずれも回転翼によって遮断されてしまったりするという問題がある。ヘリコプタにおいて、映像出力を行うエンコーダなどのデータ生成装置と、通信機器と、が異なる装置によって構成されている場合には、上記の送信信号のタイミング制御をデータ生成装置と通信機器との間で行うフロー制御装置を設けることでIP(Internet Protocol)パケットレベルでのフロー制御を実現することができる。これによって、回転翼の遮断周期に応じて送信信号の送信タイミングを制御することによって回転翼による遮断中の信号の送信によって発生する干渉が回避され、遮断率の高い環境においても確実に通信することが可能となる。しかし、この技術では、データ生成装置で生成されるデータに関してはフロー制御装置によって送信タイミングの調整を行うことができるが、通信機器内で生成される制御信号に関しては、フロー制御を行うフロー制御装置の後段で発生するため、送信タイミングの制御を行うことができず、回転翼によって遮断されてしまう場合が生じるという問題がある。以下では、回転翼による電波の遮断率が高い状況下においても送信信号が遮断されずに、また、回転翼で反射して地上への干渉波とならないように、信号、特に通信機器内で生成された信号を送信することができる通信装置について説明する。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る通信システムの構成の一例を模式的に示す図である。通信システム1は、中継局2と、基地局3と、通信装置4と、を備える。中継局2と基地局3との間および中継局2と通信装置4との間は、無線で接続されている。すなわち、通信装置4と基地局3とは、中継局2を介して無線接続されている。
中継局2は、基地局3と通信装置4との間の無線通信を中継する装置である。実施の形態1では、中継局2は、通信衛星、高度に滞空する移動体等の地上から離れた空間に配置され、無線通信を中継する装置である。基地局3は、中継局2を介して通信装置4との間で通信を行う装置である。基地局3は、一例では、中継局2を介して通信装置4からの音声信号、映像信号、制御信号等の信号を受信し、通信装置4に対する信号を送信する装置である。基地局3は、一例では地上に配置される。通信装置4は、周期的に電波が遮断される環境の下で、中継局2を介して基地局3との間で無線によって通信可能な装置である。通信装置4は、一例では移動可能なヘリコプタ、航空機、船舶、自動車等に設けられる通信装置である。ここでは、周期的に電波が遮断される環境の下に通信装置4が設けられるものである場合、具体的には、通信装置4がヘリコプタに設けられる場合を例に挙げて説明する。なお、中継局2および基地局3に関しては、実施の形態1における特別な特徴は有さず、当業者であれば類推可能なものであるため詳細な説明は省略する。
図2は、実施の形態1に係る通信装置の構成の一例を示すブロック図である。通信装置4は、データ生成装置41と、遮断周期監視装置42と、フロー制御装置43と、通信機器44と、信号制御装置45と、を備える。なお、図中の実線はデータの流れを表し、点線は制御のための情報のやり取りを表している。以降の図も同様である。
データ生成装置41は、通信装置4で送信するデータを生成するための装置である。データ生成装置41の一例は、映像伝送用のエンコーダ等である。
遮断周期監視装置42は、周期的に発生する電波妨害の状態を監視する装置である。具体的には、遮断周期監視装置42は、周期的に発生する電波、すなわち送信ビームの遮断の状態を監視し、通信装置4と中継局2との間の電波が遮断される時間である遮断区間および電波が遮断されない時間である通過区間を検出し、検出した結果を遮断周期情報として生成する。ここでは、通信装置4の適用先がヘリコプタである場合であるので、遮断周期監視装置42は、ヘリコプタの回転翼の状態を監視する装置となる。遮断周期監視装置42は、回転翼の回転周期に同期しており、通信装置4が送受信する電波の通過点に対して通過区間および遮断区間を検出する。遮断周期監視装置42は、検出結果を遮断周期情報として、フロー制御装置43および信号制御装置45へ通知する。遮断周期情報は、環境が通過区間および遮断区間のいずれであるのかを示す情報である。
フロー制御装置43は、周期的に電波が遮断される環境の下で、データ生成装置41からのデータを遮断されずに送信の制御を行う装置である。フロー制御装置43は、遮断周期情報を用いて、遮断区間に送信せず、通過区間で送信するようにデータを不連続に分割した不連続データを生成し、不連続データの送信タイミングを調整して通信機器44に出力する。このとき、フロー制御装置43は、データ生成装置41で生成されたデータを、通過区間で送信可能な長さ以下の長さとなるように分割する。すなわち、フロー制御装置43は、データを不連続なデータに変換する。以下では、データ生成装置41で生成されたデータは、連続データとも称され、フロー制御装置43で変換された不連続なデータは、不連続データとも称される。
通信機器44は、中継局2を介して基地局3との間でデータの送受信を行う装置である。通信機器44は、データ生成装置41で生成され、フロー制御装置43で変換されたデータと、通信機器44で生成された制御信号と、を、定められたプロトコルに従った形式で基地局3宛に送信する。制御信号は、一例では、通信機器44で生成された基地局3との間の通信に使用される信号である。制御信号は、任意のタイミングで生成されるため、遮断区間で生成されることもあれば、通過区間で生成されることもある。通信機器44の一例は、周期的な電波妨害、ここでは電波遮断に対する補償機能を持たない一般的な通信モデムである。
信号制御装置45は、周期的に電波が遮断される環境の下で、通信機器44からの制御信号を含む送信信号の通過または遮断の制御を行う。信号制御装置45は、遮断区間で通信機器44で生成された制御信号を複製し、複製した制御信号に遅延時間を付与した遅延制御信号を、通過区間に送信するための制御を行う。具体的には、信号制御装置45は、通過区間の場合には、通信機器44からのデータおよび制御信号を含む送信信号を通過させ、通信装置4から中継局2へと送信ビームで送信する。信号制御装置45は、遮断区間の場合には、通信機器44からの制御信号を複製して、複製元の制御信号を含む送信信号を遮断し、複製した制御信号に遅延時間を付与して遅延制御信号を生成し、遅延制御信号を通過区間で送信する。
図3は、実施の形態1に係る通信装置で使用される信号制御装置の構成の一例を示すブロック図である。信号制御装置45は、経路切替部451と、複製遅延制御部452と、信号重畳部453と、信号遮断部454と、を備える。
経路切替部451は、遮断周期情報に基づいて回転翼の状態によって信号の送信経路を切り替える。つまり、経路切替部451は、遮断周期情報を用いて、遮断区間の場合には制御信号を複製遅延制御部452に出力し、通過区間の場合には制御信号を信号重畳部453に出力する。具体的には、フロー制御装置43からの不連続データは、通過区間で送信され、遮断区間では送信されないように制御されているので、経路切替部451は信号重畳部453に出力する。また、フロー制御装置43は、通過区間に生成された制御信号を受信した場合にも、信号重畳部453に出力する。一方、フロー制御装置43は、遮断区間に制御信号を受信した場合には複製遅延制御部452に制御信号を出力する。
複製遅延制御部452は、制御信号を複製し、制御信号または遅延制御信号を信号重畳部453に出力する。具体的には、複製遅延制御部452は、遮断区間において通信機器44で生成された制御信号を複製し、複製した制御信号に遅延時間を付与して遅延制御信号を生成する。付与する遅延時間は、定められた量とすることができる。また、遅延時間は1つだけではなく複数の遅延時間とすることができる。つまり、複製遅延制御部452は、遅延時間と同じ数の遅延信号を複製し、それぞれに異なる遅延時間を付与することができる。いずれかの遅延制御信号が通過区間に送信されるように遅延時間が選択されることが望ましい。複製遅延制御部452は、複製元の制御信号および遅延制御信号を信号重畳部453に出力する。
信号重畳部453は、フロー制御装置43によって通過区間に送信されるように送信タイミングが調整された不連続データと、制御信号または遅延制御信号と、を重畳して送信信号を生成し、送信信号を信号遮断部454に出力する。信号重畳部453は、通過区間である場合には、フロー制御装置43からの不連続データと制御信号または遅延制御信号とを重畳して送信信号を出力する。このときの制御信号は、通過区間に生成されたものである。信号重畳部453は、遮断区間である場合には、遮断区間に生成された複製元の制御信号、あるいは遮断区間に生成された制御信号を複製して得られる遅延制御信号を送信信号として出力する。信号重畳部453は、一例では、不連続データと制御信号または遅延制御信号とを異なる周波数チャネルの信号として重畳して送信信号を生成する。
信号遮断部454は、遮断周期情報を用いて、すなわち遮断周期情報からの回転翼の状態によって、遮断区間の場合には信号重畳部453から出力される送信信号を遮断する。この結果、送信ビームは信号制御装置45の外部に出力されないことになる。また、信号遮断部454は、通過区間の場合には信号重畳部453から出力される送信信号を通過させる。すなわち、通信装置4から中継局2へと送信ビームが送信される。
図4は、通信機器から送信される信号の一例を模式的に示す図である。この図で、横軸は時刻を示し、縦軸は周波数を示している。図4には、データを送信するための周波数と制御信号を送信するための周波数とが異なる通信方式が示されている。すなわち、第1周波数チャネルFB1は、制御信号の送信に使用され、第2周波数チャネルFB2はデータ生成装置41で生成されるデータの送信に使用される。データ生成装置41で生成されるデータは、ユーザデータとも称される。また、この図で、遮断区間にはハッチングが付され、通過区間にはハッチングが付されていない。データ生成装置41で生成されるユーザデータは、フロー制御装置43によって通過区間で送信されるように制御されるため、通信機器44によって遮断区間中に送信されることはない。一方、通信機器44で生成される制御信号は、図2に示されるようにフロー制御装置43の後段で発生するため遮断区間で生成される可能性がある。図4の例では、すべての制御信号が遮断区間で生成されている場合が示されている。
実施の形態1では、信号制御装置45は、通過区間の不連続データを送信信号にしてそのまま送信し、遮断区間で生成される制御信号を送信信号にするが、遮断する。また、信号制御装置45は、遮断区間で生成される制御信号を複製し、遅延させた遅延制御信号が通過区間で送信されるようにする。この具体的な方法について説明する。
図5および図6は、実施の形態1に係る通信装置における通信制御方法の手順の一例を示すフローチャートである。なお、ここでは、遮断周期監視装置42によって、ヘリコプタの回転翼によって電波が遮断される周期が監視され、遮断周期情報が生成されている状態にあるものとする。
まず、データ生成装置41は、連続データを生成し、連続データをフロー制御装置43に送信する(ステップS11)。ついで、フロー制御装置43は、受信した連続データが回転翼で遮断されないように遮断周期監視装置42から得た遮断周期情報に基づいて、連続データを不連続データに変換し、通信機器44に送信する(ステップS12)。ここでは、遮断周期情報から得られる通過区間の間に送信可能なデータ量以下となるサイズに連続データが順に分割される。つまり、連続データは不連続データに変換される。
その後、通信機器44は、受信した不連続データを信号制御装置45に送信する(ステップS13)。このとき、信号制御装置45の経路切替部451は、遮断周期情報に基づいて、受信した不連続データを信号重畳部453へと出力する。
通信機器44は、自身で生成した制御信号を信号制御装置45に送信する(ステップS14)。通信機器44は、自身で制御信号を生成することができるが、制御信号を生成するタイミングは通信機器44の状況による。このため、制御信号の送信タイミングは、不連続データと重なる場合もあれば、重ならない場合もある。
信号制御装置45の経路切替部451は、遮断周期情報に基づいて、制御信号の生成タイミングが遮断区間であるかを判定する(ステップS15)。通信機器44から信号制御装置45までの送信に要する時間は非常に短いため、制御信号の生成タイミングは、信号制御装置45が制御信号を受信したタイミングとしてもよい。なお、以下の処理は、信号制御装置45で実行される信号制御方法となる。制御信号の生成タイミングが遮断区間ではない場合(ステップS15でNoの場合)、すなわち通過区間である場合には、経路切替部451は、制御信号を信号重畳部453へと出力し(ステップS16)、信号重畳部453は、不連続データおよび制御信号を重畳して送信信号を生成し、信号遮断部454に出力する(ステップS17)。
一方、制御信号の生成タイミングが遮断区間である場合(ステップS15でYesの場合)には、信号制御装置45の経路切替部451は、制御信号を複製遅延制御部452に出力し(ステップS18)、複製遅延制御部452は、制御信号を複製し、複製した制御信号に定められた遅延時間を付与した遅延制御信号を生成し、信号重畳部453に出力する(ステップS19)。複製遅延制御部452は、付与する遅延時間が複数ある場合には、それぞれの遅延時間を付与した遅延制御信号を生成し、信号重畳部453に出力する。
その後、信号重畳部453は、制御信号もしくは遅延制御信号から、または遅延制御信号および不連続データを重畳して、送信信号を生成し、信号遮断部454に出力する(ステップS20)。信号重畳部453は、送信信号の生成時に不連続データがない場合には、制御信号または遅延制御信号から送信信号を生成する。このときの制御信号は、遮断区間に通信機器44で生成されたものである。このときの遅延制御信号は、遮断区間に信号重畳部453に出力されたものである。また、信号重畳部453は、送信信号の生成時に不連続データがある場合には、遅延制御信号および不連続データを重畳して送信信号を生成する。このときの遅延制御信号は、通過区間に信号重畳部453に出力されたものである。
ステップS17またはS20の後、信号遮断部454は、遮断周期情報を参照して、送信信号を受信したタイミングが遮断区間であるかを判定する(ステップS21)。送信信号を受信したタイミングが遮断区間である場合(ステップS21でYesの場合)には、信号遮断部454は、信号重畳部453から出力される送信信号を遮断する(ステップS22)。遮断区間で出力される送信信号は、遮断区間で生成された制御信号、または遅延制御信号の一部である。送信信号の遮断によって、遮断区間中には、送信信号が信号制御装置45から送信ビームとして出力されることがない。また、信号制御装置45から送信ビームが出力されないので、遮断区間中に、送信ビームが回転翼で反射し地上へ干渉波となって影響を与えてしまうことを抑制することができる。そして、処理が終了する。
遮断区間ではない場合(ステップS21でNoの場合)、すなわち通過区間である場合には、信号遮断部454は、信号重畳部453から出力される送信信号を通過させ、送信信号を中継局2に送信する(ステップS23)。すなわち、送信信号は送信ビームとして、中継局2へと送信される。そして、処理が終了する。
以上のように、信号制御装置45は、通過区間の不連続データに関しては手を加える必要がないが、遮断区間に送信される制御信号に関しては複製し、複製した制御信号に遅延を付与している。このため、経路切替部451によって遮断区間と通過区間とで信号の出力先が切り替えられる。
ここで、ステップS19での遅延制御信号の生成と、ステップS20での送信信号の生成について説明する。図7は、実施の形態1に係る信号制御装置での送信信号の生成処理の一例を模式的に示す図である。ここでは、信号制御装置45の信号重畳部453で送信信号が生成される様子が示されている。また、信号制御装置45に入力される不連続データおよび制御信号を含む元の信号110と、元の信号110の制御信号に異なる遅延時間を付与した3つの遅延信号110-1,110-2,110-3と、不連続データと制御信号または遅延制御信号とを重畳した送信信号120と、が示されている。
元の信号110の連続データは、通過区間132A,132B,132Cに合わせて3つの不連続データ111A,111B,111Cに分割されたものとする。元の信号110は、遮断区間131Aで生成された制御信号113と、遮断区間131Bで生成された制御信号114と、遮断区間131Cで生成された制御信号115と、を含む。なお、遅延信号110-1,110-2,110-3には、不連続データ111A,111B,111Cを有さないが、遅延の付与が分かりやすくなるように、不連続データ111A,111B,111Cの位置も示している。
元の信号110は、通過区間132A,132B,132Cのそれぞれで送信される不連続データ111A,111B,111Cと、遮断区間131A,131B,131Cのそれぞれで通信機器44で生成された制御信号113,114,115と、を有する。
制御信号113は、遮断区間131Aで信号制御装置45に入力される。この制御信号113は、信号制御装置45内では、経路切替部451から複製遅延制御部452へと出力される。複製遅延制御部452は、制御信号113を複製する。このとき、複製遅延制御部452は、制御信号113を3つ複製する。複製遅延制御部452は、複製元の制御信号113を時刻t1で信号重畳部453に出力し、信号重畳部453は、制御信号113から送信信号を生成し、出力する。しかし、制御信号113は、遮断区間131Aで生成された信号であるので、信号遮断部454によって送信が遮断される。つまり、送信信号120としては、何も出力されないこととなる。
複製遅延制御部452は、複製した制御信号のそれぞれに定められた遅延時間を与える。ここでは、複製遅延制御部452は、複製された制御信号にΔT,2ΔTおよび3ΔTの遅延を与える。ここで、ΔTは、遮断区間131A,131B,131Cの時間の1/3であり、通過区間132A,132B,132Cの時間と等しいものとする。複製遅延制御部452は、ΔTの遅延時間を与えた場合には、遅延制御信号113-1を時刻t2で信号重畳部453に出力する。同様に、複製遅延制御部452は、2ΔT,3ΔTの遅延時間を与えた場合には、遅延制御信号113-2,113-3をそれぞれ時刻t3,t4で信号重畳部453に出力する。時刻t2,t3は通過区間132Aにあり、時刻t4は遮断区間131Bにある。
通過区間132Aになると、経路切替部451は、通信機器44からの不連続データ111Aを信号重畳部453へと出力する。信号重畳部453は、不連続データ111Aと、通過区間132Aに存在する遅延制御信号113-1,113-2と、を重畳して送信信号120を生成し、信号遮断部454に出力する。信号遮断部454は、遮断周期情報を参照し、通過区間132Aであるため、送信信号120を通過させる。これによって、不連続データ111Aと遅延制御信号113-1,113-2とを含む送信信号120が送信されることになる。
その後、遮断区間131Bの時刻t4で、遅延制御信号113-3が信号重畳部453に入力される。信号重畳部453は、遅延制御信号113-3から送信信号を生成し、出力するが、送信信号は遮断区間131Bであるので信号遮断部454によって遮断される。
また、制御信号114は、遮断区間131Bで信号制御装置45に入力される。上記した制御信号113と同様に、制御信号114は複製され、複製元の制御信号114は時刻t5で信号重畳部453に入力される。複製された制御信号は、それぞれΔT,2ΔTおよび3ΔTの遅延時間が与えられた遅延制御信号114-1,114-2,114-3となる。遅延制御信号114-1,114-2,114-3は、それぞれ時刻t6,t7,t8で信号重畳部453に出力される。時刻t6は遮断区間131Bにあり、時刻t7,t8は通過区間132Bにある。信号重畳部453は、遮断区間131Bで入力された遅延制御信号114-1から送信信号を生成し、出力するが、信号遮断部454は、遮断区間131Bであるため送信信号を遮断する。
通過区間132Bになると、経路切替部451は、通信機器44からの不連続データ111Bを信号重畳部453へと出力する。信号重畳部453は、不連続データ111Bと、通過区間132Bに存在する遅延制御信号114-2,114-3と、を重畳して送信信号120を生成し、信号遮断部454に出力する。信号遮断部454は、遮断周期情報を参照し、通過区間132Bであるため、送信信号120を通過させる。これによって、不連続データ111Bと遅延制御信号114-2,114-3とを含む送信信号120が送信されることになる。
さらに、制御信号115は、遮断区間131Cで信号制御装置45に入力される。上記した制御信号113と同様に、制御信号115は複製され、複製元の制御信号115は時刻t9で信号重畳部453に入力される。複製された制御信号は、それぞれΔT,2ΔTおよび3ΔTの遅延時間が与えられた遅延制御信号115-1,115-2,115-3となる。遅延制御信号115-1,115-2,115-3は、それぞれ時刻t10,t11,t12で信号重畳部453に出力される。時刻t10,t11は遮断区間131Cにあり、時刻t12は通過区間132Cにある。信号重畳部453は、遮断区間131Cで入力された遅延制御信号115-1,115-2から送信信号をそれぞれ生成し、出力するが、信号遮断部454は、遮断区間131Cであるため送信信号を遮断する。
通過区間132Cになると、経路切替部451は、通信機器44からの不連続データ111Cを信号重畳部453へと出力する。信号重畳部453は、不連続データ111Cと、通過区間132Cに存在する遅延制御信号115-3と、を重畳して送信信号120を生成し、信号遮断部454に出力する。信号遮断部454は、遮断周期情報を参照し、通過区間132Cであるため、送信信号120を通過させる。これによって、不連続データ111Cと遅延制御信号115-3とを含む送信信号120が送信されることになる。
このように、遮断区間131A,131B,131Cで生成された制御信号113,114,115を複製することによって、同一周波数上で信号が重なり合うことなく信号を送信することができる。このため、受信側で遅延信号の除去を行うことなく通信ができる。
図8は、遅延時間の設定方法の一例を示す図である。この図において、横軸は時刻を示している。また、遮断区間141の長さは、通過区間142の長さの3倍であるとする。ここでは、遅延させる対象の信号150は、遮断区間141と通過区間142とを足した長さを有しているものとする。
図8に示されるように、遅延信号151は、信号150に遮断区間141の1/3の量の遅延を与えるものとし、遅延信号152は、信号150に遮断区間141の2/3の量の遅延を与えるものとし、遅延信号153は、信号150に遮断区間141の3/3の量の遅延を与えるものとする。このような場合には、回転翼による遮断区間141で生成された全ての制御信号を、遅延信号151,152,153のいずれかによって通過区間142に移動させることができる。一例では、制御信号が信号150の部分151Aに対応する領域に存在する場合には、図8の遅延信号153によって、制御信号を通過区間142に移動させることができる。制御信号が信号150の部分151Bに対応する領域に存在する場合には、図8の遅延信号152によって、制御信号を通過区間142に移動させることができる。制御信号が信号150の部分151Cに存在する場合には、図8の遅延信号151によって、制御信号を通過区間142に移動させることができる。
通過区間142の長さをΔTとすると、遮断区間の長さは3ΔTとなる。そして、遅延時間がΔT,2ΔT,3ΔTとなる遅延信号151,152,153を生成することで、遮断区間141において生成された制御信号を通過区間142に移動させることができる。このように遅延時間を設定することによって、最大で遮断率が75%までの遮断に対応することができる。
なお、上記した説明では、通信装置4から送信信号を送信する場合を示したが、送信信号を受信する場合も同様にして遮断区間の影響を抑えることができる。
以上説明したように、実施の形態1に係る通信装置4は、遮断区間を回避してデータを送信するためのフロー制御に加え、制御信号を複製し、複製した制御信号に遅延時間を付与した遅延制御信号を生成する。これによって、遮断区間で生成された制御信号が通過区間に移され、送信される。この結果、回転翼で電波が遮断される状況下においても、回転翼で遮断されずに所望のデータを確実に送受信できるという効果を奏する。また、実施の形態1に係る通信装置4は、遮断区間で生成された制御信号、および遮断区間で信号重畳部453に出力された遅延制御信号から生成された送信信号を、通信装置4の外部に出力されないように遮断する。これによって、遮断区間で出力される制御信号を含む送信信号が回転翼で反射することによる地上への干渉波の発生を抑制する。つまり、回転翼で反射した地上への干渉波が影響を与えてしまうことを抑制することができるという効果も奏する。
実施の形態2.
実施の形態2では、遮断区間に生成された制御信号に固定遅延を付与するのではなく、通過区間になるまで制御信号を保存し、通過区間になったときに制御信号を送信する方法について説明する。また、実施の形態1では不連続データと制御信号とが異なる周波数で送信される通信システム1を例示したが、実施の形態2では不連続データと制御信号とが同一の周波数で送信される通信システム1を例に挙げて説明する。
実施の形態2に係る通信システム1および通信装置4の構成は、実施の形態1で説明したものと同様である。ただし、実施の形態2では、通信装置4の信号制御装置45の構成が実施の形態1のものとは異なる。以下では、実施の形態1と同一の構成要素には同一の符号を付して、その説明を省略し、異なる部分について説明する。
図9は、実施の形態2に係る通信装置で使用される信号制御装置の構成の一例を示すブロック図である。信号制御装置45は、経路切替部451と、信号検出記憶部455と、制御部456と、信号遮断部454と、を備える。上記したように、実施の形態2では、実施の形態1のように制御信号に固定的に遅延を与えるのではなく、制御信号が送信されたタイミングで制御信号を検知し、保存しておく必要がある。このため、実施の形態2では、複製遅延制御部452に代えて、信号検出記憶部455を有する。すなわち、信号検出記憶部455は、遮断区間中の信号を監視し、制御信号を検出すると制御信号を複製し、複製した制御信号を記憶する。
具体的には、経路切替部451は、遮断周期情報に基づいて現在が遮断区間である場合に、入力された信号を信号検出記憶部455への経路に出力する。信号検出記憶部455は、経路に流れる信号、すなわち制御信号を監視し、制御信号を検知した場合に、制御信号を複製し、複製した制御信号を記憶するとともに複製元の制御信号を信号遮断部454へと出力する。信号遮断部454へ出力された複製元の制御信号は、送信信号とされるが、遮断区間であるため、信号遮断部454で遮断される。信号検出記憶部455は、制御部456からの送信指示に従って、複製された制御信号を信号遮断部454に出力する。複製された制御信号は、信号検出記憶部455に記憶され、制御部456からの送信指示によって出力されるため、遅延制御信号ということができる。また、経路切替部451は、遮断周期情報に基づいて現在が通過区間である場合に、入力された信号を信号遮断部454への経路に出力する。
制御部456は、遮断周期監視装置42からの遮断周期情報に基づいて、遮断区間から通過区間に変わるタイミングで、信号検出記憶部455に送信指示を出力する。制御部456からの送信指示によって遅延制御信号は信号検出記憶部455から信号遮断部454へと出力される。
信号遮断部454は、入力される不連続データと、制御信号または遅延制御信号と、を定められたスロットに配置して送信信号を生成し、送信する。信号遮断部454は、遮断周期情報に基づいて、現在が遮断区間である場合に、送信信号を遮断し、通過区間である場合に、送信信号を通過させ、中継局2へと送信ビームを送信する。
図10は、実施の形態2に係る通信装置での送信信号の生成処理の一例を模式的に示す図である。図10には、実施の形態2における元の信号160と遅延信号160-1と送信信号170との関係が示されている。ここでは、信号制御装置45の信号遮断部454から送信信号170が出力される様子が示されている。また、信号制御装置45に入力される不連続データ161A,161B,161Cおよび制御信号162,163,164を含む元の信号160と、制御信号162,163,164を複製したものを遅延させた遅延制御信号162-1,163-1,164-1を含む遅延信号160-1と、不連続データ161A,161B,161Cと遅延制御信号162-1,163-1,164-1とを含む送信信号170と、が示されている。
実施の形態1においてフロー制御装置43は、遮断区間に連続データを送信することがないように、通過区間にのみ不連続データを配置していた。また、実施の形態1では、不連続データを送信する周波数チャネルと、制御信号を送信する周波数チャネルと、が、異なるため、通過区間で送信可能なサイズとなるように連続データを不連続データに分割していた。しかし、実施の形態2においては、不連続データ161A,161B,161Cと制御信号162,163,164または遅延制御信号162-1,162-2,162-3とを同一の周波数チャネルで送信するため、通過区間182A,182B,182Cのうち制御信号または遅延制御信号162-1,162-2,162-3を送信する時間を空けて不連続データ161A,161B,161Cを配置する。すなわち、実施の形態2では、通過区間182A,182B,182Cは、不連続データ161A,161B,161Cを送信する時間である第1タイムスロット183A,183B,183Cと、制御信号162,163,164または遅延制御信号162-1,163-1,164-1を送信する時間である第2タイムスロット184A,184B,184Cと、を有する。
元の信号160の連続データは、通過区間182A,182B,182Cに合わせて3つの不連続データ161A,161B,161Cに分割されたものとする。また、元の信号160は、遮断区間181A,181B,181Cで生成された制御信号162,163,164を含む。
通信機器44からの制御信号162は、遮断区間181Aで信号制御装置45に入力される。この制御信号162は、遮断区間181Aで入力されたため、信号制御装置45内では、経路切替部451から信号検出記憶部455へと出力される。信号検出記憶部455は、制御信号162を複製し、記憶する。また、信号検出記憶部455は、複製元の制御信号162を信号遮断部454に出力する。しかし、信号遮断部454は、受信した制御信号162を送信信号の第2タイムスロットに配置するが、信号遮断部454は、遮断周期情報を参照して、現在の環境が遮断区間181Aであるので、送信信号の送信を遮断する。つまり、送信信号170は、出力されないこととなる。
通過区間182Aになると、経路切替部451は、通信機器44からの不連続データ161Aを信号遮断部454へと出力する。また、制御部456は、遮断周期情報を参照し、遮断区間181Aから通過区間182Aに変わるタイミングで、信号検出記憶部455に送信指示を出力する。信号検出記憶部455は、制御部456から送信指示を受信すると、記憶していた制御信号162を遅延制御信号162-1として信号遮断部454に出力する。信号遮断部454は、不連続データ161Aを送信信号170の第1タイムスロット183Aに配置し、遅延制御信号162-1を送信信号170の第2タイムスロット184Aに配置する。信号遮断部454は、遮断周期情報を参照して、現在の環境が通過区間182Aであるので、送信信号170を通過させる。
制御信号163,164の場合も同様にして、信号検出記憶部455は、制御部456からの送信指示を受けて、それぞれ通過区間182B,182Cで遅延制御信号163-1,164-1を信号遮断部454に出力する。信号遮断部454は、不連続データ161B,161Cを送信信号170の第1タイムスロット183B,183Cに配置し、遅延制御信号163-1,164-1を送信信号170の第2タイムスロット184B,184Cに配置する。信号遮断部454は、遮断周期情報を参照して、現在の環境がそれぞれ通過区間182B,182Cであるので、送信信号170を通過させる。
このような制御を行うことにより、不連続データ161A,161B,161Cと制御信号162,163,164または遅延制御信号162-1,163-1,164-1とが同一の周波数チャネルで送信される場合においても、信号が重なることがなく不連続データ161A,161B,161Cと制御信号162,163,164または遅延制御信号162-1,163-1,164-1とを送信することが可能となる。このように実施の形態2では、不連続データ161A,161B,161Cと制御信号162,163,164または遅延制御信号162-1,163-1,164-1とを重畳させる必要がないため実施の形態1で説明したような信号重畳部453を設ける必要がない。実施の形態2では制御信号に与えられる遅延は実施の形態1のように固定的なものでなく、遮断区間中で制御信号が生成されたタイミングによって動的に変化する。
図11および図12は、実施の形態2に係る通信装置における通信制御方法の手順の一例を示すフローチャートである。なお、ここでは、ヘリコプタの回転翼によって電波が遮断される周期が遮断周期監視装置42によって監視され、遮断周期情報が生成されている状態にあるものとする。
まず、データ生成装置41は、連続データを生成し、連続データをフロー制御装置43に送信する(ステップS31)。ついで、フロー制御装置43は、受信した連続データが回転翼で遮断されないように遮断周期監視装置42から得た遮断周期情報に基づいて、通過区間の内の第1タイムスロットで送信するように連続データを不連続データに変換し、通信機器44に送信する(ステップS32)。第1タイムスロットは、通過区間の内、制御信号送信用の第2タイムスロットを除いた区間である。
その後、通信機器44は、受信した不連続データを信号制御装置45に送信する(ステップS33)。このとき、信号制御装置45の経路切替部451は、遮断周期情報に基づいて、受信した不連続データを信号遮断部454へと出力する。すなわち、経路切替部451が信号遮断部454へ切り替えているタイミングで不連続データは信号制御装置45に入力される。
通信機器44は、自身で生成した制御信号を送信する(ステップS34)。通信機器44は、自身で制御信号を生成することができるが、制御信号を生成するタイミングは通信機器44の状況による。このため、制御信号の送信タイミングは、不連続データと重なる場合もあれば、重ならない場合もある。
信号制御装置45の経路切替部451は、遮断周期情報に基づいて、制御信号の生成タイミングが遮断区間であるかを判定する(ステップS35)。通信機器44から信号制御装置45までの送信に要する時間は非常に短いため、制御信号の生成タイミングは、信号制御装置45が制御信号を受信したタイミングとしてもよい。なお、以下の処理は、信号制御装置45で実行される信号制御方法となる。制御信号の生成タイミングが遮断区間ではない場合(ステップS35でNoの場合)、すなわち通過区間である場合には、経路切替部451は、制御信号を信号遮断部454へと出力し(ステップS36)、信号遮断部454は、不連続データを第1タイムスロットに配置し、制御信号を第2タイムスロットに配置した送信信号を生成する(ステップS37)。信号遮断部454は、遮断周期情報を参照して、送信信号を受信したタイミングが通過区間であるので、送信信号を通過させ、送信信号を中継局2に送信する(ステップS38)。そして、処理が終了する。
一方、制御信号の生成タイミングが遮断区間である場合(ステップS35でYesの場合)には、経路切替部451は、制御信号を信号検出記憶部455に出力し(ステップS39)、信号検出記憶部455は、制御信号を検出すると、制御信号を複製し、複製した制御信号を記憶する(ステップS40)。また、信号検出記憶部455は、複製元の制御信号をそのまま信号遮断部454に出力する(ステップS41)。信号遮断部454は、遮断周期情報から制御信号を受信したタイミングが遮断区間であるので、制御信号を遮断する(ステップS42)。これによって、遮断区間中には、制御信号が信号制御装置45から出力されることがない。また、信号制御装置45から遮断区間中に制御信号が出力されないので、制御信号が回転翼で反射し地上へ干渉波となって影響を与えてしまうことを抑制することができる。
その後、信号制御装置45の制御部456は、遮断区間から通過区間に切り替わったかを遮断周期情報に基づいて判定する(ステップS43)。通過区間に切り替わっていない場合(ステップS43でNoの場合)には、待ち状態となる。また、通過区間に切り替わった場合(ステップS43でYesの場合)には、制御部456は、送信指示を信号検出記憶部455に送信する(ステップS44)。信号検出記憶部455は、制御部456から送信指示を受信すると、記憶していた複製した制御信号を遅延制御信号として信号遮断部454に出力する(ステップS45)。信号遮断部454は、不連続データを第1タイムスロットに配置し、遅延制御信号を第2タイムスロットに配置した送信信号を生成する(ステップS46)。信号遮断部454は、遮断周期情報を参照して、送信信号を受信したタイミングが通過区間であるので、送信信号を通過させ、送信信号を中継局2に送信する(ステップS47)。そして、処理が終了する。
以上説明したように、実施の形態2に係る通信装置4は、フロー制御装置43において回転翼によって遮断されない通過区間に、不連続データを配置する第1タイムスロットと、制御信号または遅延制御信号を配置する第2タイムスロットと、を設けることによって不連続データと制御信号または遅延制御信号とを同一の周波数チャネルで送信する。このような場合においても不連続データと制御信号または遅延制御信号とが重なることなく回転翼による遮断を回避して、基地局3に向けて送信信号を送信することが可能である。これによって、不連続データと制御信号または遅延制御信号とが同一の周波数チャネルで送信される通信システム1かつ通信装置4による電波での送信信号が回転翼で遮断される状況下に配置される通信装置4においても所望のデータを確実に送受信できるという効果を奏する。
ここで、図2に示される各装置並びに図3および図9に示される各処理部は、単独の回路または装置として構成されてもよいし、複数の機能部が1つの回路または装置として構成されてもよい。また、各部を、メモリおよびメモリに格納されるプログラムを実行するプロセッサを含む制御回路で実現してもよいし、専用のハードウェアで実現してもよい。一例では、通信装置4または通信装置4を構成する信号制御装置45は、制御回路によって実現される。
図13は、制御回路のハードウェア構成の一例を示す図である。ここでは、通信装置4が制御回路400で構成される場合を例に挙げる。図13に示す制御回路400は、入力部401と、プロセッサ402と、メモリ403と、出力部404と、を備える。制御回路400の各部は、バス411を介して相互に接続される。
入力部401は、外部からの信号を受け付ける。出力部404は、制御回路400で生成された信号を外部に出力する。プロセッサ402は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、DSP(Digital Signal Processor)などである。プロセッサ402は、各種の処理を実行する。
メモリ403は、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)などの、不揮発性または揮発性の半導体メモリ、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、DVD(Digital Versatile Disk)などである。メモリ403は、通信装置4を動作させるためのプログラム、制御周期情報等を記憶する。
プロセッサ402は、メモリ403に記憶されているプログラムを、バス411を介して読み出して実行し、通信装置4全体の処理と制御とを司る。図2に示されるデータ生成装置41、遮断周期監視装置42、フロー制御装置43、通信機器44および信号制御装置45の機能は、プロセッサ402を使用して実現される。
メモリ403は、プロセッサ402のワーク領域として使用される。また、メモリ403には、ブートプログラム、通信プログラム、通信制御方法を実行する通信制御プログラム等のプログラムが記憶されている。実施の形態1,2に示した通信制御方法が実行される場合には、プロセッサ402は、メモリ403に通信制御プログラムをロードして各種処理を実行する。
図3および図9に示した信号制御装置45が制御回路400で構成される場合には、メモリ403は、信号制御装置45を動作させるためのプログラム等を記憶する。また、図9の場合には、メモリ403は、複製した制御信号を記憶する。
プロセッサ402は、メモリ403に記憶されているプログラムを、バス411を介して読み出して実行し、信号制御装置45全体の処理と制御とを司る。図3に示される経路切替部451、複製遅延制御部452、信号重畳部453および信号遮断部454の機能、または図9に示される経路切替部451、信号検出記憶部455、制御部456および信号遮断部454の機能は、プロセッサ402を使用して実現される。
メモリ403は、プロセッサ402のワーク領域として使用される。また、メモリ403には、ブートプログラム、通信プログラム、信号制御方法を実行する信号制御プログラム等のプログラムが記憶されている。実施の形態1,2に示した信号制御方法が実行される場合には、プロセッサ402は、メモリ403に信号制御プログラムをロードして各種処理を実行する。
また、通信装置4、通信装置4を構成する信号制御装置45を含む各装置、または信号制御装置45を構成する各処理部が専用のハードウェアで実現される場合には、専用のハードウェアは、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、またはこれらを組み合わせたものである。
さらに、上記した通信制御プログラムをコンピュータに実行させることで、コンピュータは通信装置4と同様の機能を持つ。上述した信号制御プログラムをコンピュータに実行させることで、コンピュータは信号制御装置45と同様の機能を持つ。
以上の実施の形態に示した構成は、一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、実施の形態同士を組み合わせることも可能であるし、要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1 通信システム、2 中継局、3 基地局、4 通信装置、41 データ生成装置、42 遮断周期監視装置、43 フロー制御装置、44 通信機器、45 信号制御装置、451 経路切替部、452 複製遅延制御部、453 信号重畳部、454 信号遮断部、455 信号検出記憶部、456 制御部。

Claims (9)

  1. 周期的に電波が遮断される環境の下で、データ生成装置で発生されたデータを、周期的に発生する前記電波が遮断される時間である遮断区間では送信せず、周期的に発生する前記電波が遮断されない時間である通過区間に送信するように、前記データを不連続に分割し、送信タイミングが調整された前記データである不連続データの送信を制御するフロー制御装置と、周期的な電波妨害に対する補償機能を持たない通信機器と、前記通信機器からの制御信号を含む送信信号の通過または遮断の制御を行う信号制御装置と、を備え、中継局を介して基地局との間で無線によって通信可能な通信装置で使用される前記信号制御装置であって、
    前記遮断区間で前記通信機器で生成された基地局との間の通信に使用される前記制御信号を複製し、複製した制御信号に遅延時間を付与した遅延制御信号を、出力する複製遅延制御部と、
    前記不連続データと、前記制御信号または前記遅延制御信号と、を重畳して送信信号を生成し、前記送信信号を出力する信号重畳部と、
    前記環境が前記通過区間および前記遮断区間のいずれであるのかを示す遮断周期情報を用いて、前記遮断区間の場合には前記制御信号を前記複製遅延制御部に出力し、前記通過区間の場合には前記制御信号を前記信号重畳部に出力する経路切替部と、
    を備えることを特徴とする信号制御装置。
  2. 前記複製遅延制御部は、前記制御信号を複数複製し、複数の複製した制御信号のそれぞれに異なる遅延時間を付与した複数の前記遅延制御信号を前記信号重畳部に出力することを特徴とする請求項に記載の信号制御装置。
  3. 前記遮断周期情報を用いて、前記遮断区間の場合には前記信号重畳部から出力される前記送信信号を遮断し、前記通過区間の場合には前記信号重畳部から出力される前記送信信号を通過させる信号遮断部をさらに備えることを特徴とする請求項またはに記載の信号制御装置。
  4. 前記不連続データと、前記制御信号または前記遅延制御信号と、を含む送信信号を、前記環境が前記通過区間および前記遮断区間のいずれであるのかを示す遮断周期情報を用いて、前記遮断区間の場合には遮断し、前記通過区間の場合には通過させる信号遮断部と、
    前記制御信号を検出すると前記制御信号を複製し、複製した制御信号を記憶する信号検出記憶部と、
    前記遮断周期情報に基づいて、前記遮断区間から前記通過区間に変わるタイミングで前記信号検出記憶部に送信指示を出力する制御部と、
    前記環境が前記通過区間および前記遮断区間のいずれであるのかを示す遮断周期情報を用いて、前記遮断区間の場合には前記制御信号を前記信号検出記憶部に出力し、前記通過区間の場合には前記制御信号を前記信号遮断部に出力する経路切替部と、
    を備え、
    前記信号検出記憶部は、前記送信指示を受けると、複製した制御信号を前記遅延制御信号として前記信号遮断部に出力することを特徴とする請求項1に記載の信号制御装置。
  5. 周期的に電波が遮断される環境の下で、中継局を介して基地局との間で無線によって通信可能な通信装置であって、
    周期的に発生する電波の遮断の状態を監視し、前記電波が遮断される時間である遮断区間および電波が遮断されない時間である通過区間を検出し、検出した結果を遮断周期情報として生成する遮断周期監視装置と、
    前記遮断周期情報を用いて、前記遮断区間に送信せず、前記通過区間で送信するように前記データを不連続に分割した不連続データを生成し、前記不連続データの送信タイミングを調整して出力するフロー制御装置と、
    前記不連続データと、前記基地局との間の通信の制御で使用される制御信号と、を送信する、周期的な電波妨害に対する補償機能を持たない通信機器と、
    請求項1からのいずれか1つに記載の信号制御装置と、
    を備えることを特徴とする通信装置。
  6. 周期的に電波が遮断される環境の下で、データ生成装置で発生されたデータを、周期的に発生する前記電波が遮断される時間である遮断区間では送信せず、周期的に発生する前記電波が遮断されない時間である通過区間に送信するように、前記データを不連続に分割し、送信タイミングが調整された前記データである不連続データの送信を制御するフロー制御装置と、周期的な電波妨害に対する補償機能を持たない通信機器と、前記通信機器からの制御信号を含む送信信号の通過または遮断の制御を行う信号制御装置と、を備え、中継局を介して基地局との間で無線によって通信可能な通信装置で使用される前記信号制御装置を制御する制御回路であって、
    前記環境が前記通過区間および前記遮断区間のいずれであるのかを示す遮断周期情報を用いて、前記遮断区間の場合には、
    周期的に発生する前記電波が遮断される時間である遮断区間で前記通信機器で生成された基地局との間の通信に使用される前記制御信号を複製、
    複製した制御信号に遅延時間を付与した遅延制御信号を生成
    複製元の前記制御信号もしくは前記遅延制御信号から、または前記遅延制御信号と前記不連続データとを重畳して送信信号を生成、
    前記環境が前記遮断周期情報を用いて、前記通過区間の場合には、
    前記不連続データと前記制御信号とを重畳して前記送信信号を生成、
    周期的に発生する前記電波が遮断されない時間である通過区間に前記送信信号を送信、
    を前記信号制御装置に実行させることを特徴とする制御回路。
  7. 周期的に電波が遮断される環境の下で、データ生成装置で発生されたデータを、周期的に発生する前記電波が遮断される時間である遮断区間では送信せず、周期的に発生する前記電波が遮断されない時間である通過区間に送信するように、前記データを不連続に分割し、送信タイミングが調整された前記データである不連続データの送信を制御するフロー制御装置と、周期的な電波妨害に対する補償機能を持たない通信機器と、前記通信機器からの制御信号を含む送信信号の通過または遮断の制御を行う信号制御装置と、を備え、中継局を介して基地局との間で無線によって通信可能な通信装置で使用される前記信号制御装置を制御するプログラムを記憶した記憶媒体であって、
    前記プログラムは、
    前記環境が前記通過区間および前記遮断区間のいずれであるのかを示す遮断周期情報を用いて、前記遮断区間の場合には、
    周期的に発生する前記電波が遮断される時間である遮断区間で前記通信機器で生成された基地局との間の通信に使用される前記制御信号を複製、
    複製した制御信号に遅延時間を付与した遅延制御信号を生成
    複製元の前記制御信号もしくは前記遅延制御信号から、または前記遅延制御信号と前記不連続データとを重畳して送信信号を生成、
    前記環境が前記遮断周期情報を用いて、前記通過区間の場合には、
    前記不連続データと前記制御信号とを重畳して前記送信信号を生成、
    周期的に発生する前記電波が遮断されない時間である通過区間に前記送信信号を送信、
    を前記信号制御装置に実行させることを特徴とする記憶媒体。
  8. 周期的に電波が遮断される環境の下で、データ生成装置で発生されたデータを、周期的に発生する前記電波が遮断される時間である遮断区間では送信せず、周期的に発生する前記電波が遮断されない時間である通過区間に送信するように、前記データを不連続に分割し、送信タイミングが調整された前記データである不連続データの送信を制御するフロー制御装置と、周期的な電波妨害に対する補償機能を持たない通信機器と、前記通信機器からの制御信号を含む送信信号の通過または遮断の制御を行うコンピュータと、を備え、中継局を介して基地局との間で無線によって通信可能な通信装置で使用される前記コンピュータを制御するプログラムであって、
    前記コンピュータに、
    前記環境が前記通過区間および前記遮断区間のいずれであるのかを示す遮断周期情報を用いて、前記遮断区間の場合には、
    周期的に発生する前記電波が遮断される時間である遮断区間で前記通信機器で生成された基地局との間の通信に使用される前記制御信号を複製するステップと、
    複製した制御信号に遅延時間を付与した遅延制御信号を生成
    複製元の前記制御信号もしくは前記遅延制御信号から、または前記遅延制御信号と前記不連続データとを重畳して送信信号を生成、
    前記環境が前記遮断周期情報を用いて、前記通過区間の場合には、
    前記不連続データと前記制御信号とを重畳して前記送信信号を生成、
    周期的に発生する前記電波が遮断されない時間である通過区間に前記送信信号を送信するステップと、
    を実行させることを特徴とするプログラム。
  9. 周期的に電波が遮断される環境の下で、データ生成装置で発生されたデータを、周期的に発生する前記電波が遮断される時間である遮断区間では送信せず、周期的に発生する前記電波が遮断されない時間である通過区間に送信するように、前記データを不連続に分割し、送信タイミングが調整された前記データである不連続データの送信を制御するフロー制御装置と、周期的な電波妨害に対する補償機能を持たない通信機器と、前記通信機器からの制御信号を含む送信信号の通過または遮断の制御を行う信号制御装置と、を備え、中継局を介して基地局無線によって通信可能な通信装置で使用される前記信号制御装置を制御する信号制御方法であって、
    前記信号制御装置が、周期的に発生する前記電波が遮断される時間である遮断区間で前記通信機器で生成された基地局との間の通信に使用される前記制御信号を複製し、複製した制御信号に遅延時間を付与した遅延制御信号を、出力する複製遅延制御ステップと、
    前記信号制御装置が、前記不連続データと、前記制御信号または前記遅延制御信号と、を重畳して送信信号を生成し、前記送信信号を出力する信号重畳ステップと、
    前記信号制御装置が、前記環境が前記通過区間および前記遮断区間のいずれであるのかを示す遮断周期情報を用いて、前記制御信号の出力先を切り替える経路切替ステップと、
    前記信号制御装置が、複製した制御信号に遅延時間を付与した遅延制御信号を、周期的に発生する前記電波が遮断されない時間である通過区間に送信する送信ステップと、
    を含み、
    前記経路切替ステップでは、前記環境が前記遮断区間の場合には前記複製遅延制御ステップに処理を切り替え、前記環境が前記通過区間の場合には前記信号重畳ステップに処理を切り替えることを特徴とする信号制御方法。
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