JP2009210135A - 外気温センサ取付具、同取付具を備えた室外機、同室外機を備えた空気調和機 - Google Patents
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Abstract
【課題】外気温センサの余剰ハーネス処理を低コストで行う。
【解決手段】本発明の外気温センサ取付具20は、センサ部15a及びハーネス15bを有する外気温センサ15を空気調和機の室外機1のケーシング2外側に取付けるためのものである。とくに、本体部21と、本体部21に設けられ、センサ部15aを保持する保持部22と、本体部21に設けられ、ケーシング2に形成された貫通孔4を挿通可能な突出部25と、突出部25の先端に一体的に設けられ、ハーネス15bの余剰部を巻付可能とされたハーネス巻付部26とを備えることを特徴とする。
【選択図】図3
【解決手段】本発明の外気温センサ取付具20は、センサ部15a及びハーネス15bを有する外気温センサ15を空気調和機の室外機1のケーシング2外側に取付けるためのものである。とくに、本体部21と、本体部21に設けられ、センサ部15aを保持する保持部22と、本体部21に設けられ、ケーシング2に形成された貫通孔4を挿通可能な突出部25と、突出部25の先端に一体的に設けられ、ハーネス15bの余剰部を巻付可能とされたハーネス巻付部26とを備えることを特徴とする。
【選択図】図3
Description
本発明は、空気調和機の室外機に関し、特に外気温センサが取付具によって取付けられた室外機、或いはその外気温センサ取付具に関する。
従来、外気温を検知するための外気温センサが取付けられた空気調和機の室外機が知られている。
例えば特許文献1には、サーミスタをセンサ部とする外気温センサが取付けられた空気調和機の室外機が開示されている。外気温センサは、室外機に内蔵された熱交換器に当たる外気の温度を検知する目的で設けられるので、適切な温度検知を行うためには、外気に露出し且つ熱交換器付近に取付けられるのが望ましい。特許文献1に記載の室外機は、そのケーシング(側板)の前記望ましい箇所に外気温センサ取付具(サーミスタ保持具)が取付けられ、その取付具にセンサ部(サーミスタ)が保持されている。そしてセンサ部から導出されたハーネス(リード線)は、室外機の内部に導かれている。
なお一般的に、室外機には圧縮機等を制御する制御部(電気回路)が内蔵されており、外気温センサのハーネスはこの制御部に接続される。
特開2005−69587号公報
ところでこのような外気温センサにおいて、コスト低減に関して次のような問題点があった。
空気調和機あるいはその室外機を製造・販売するにあたり、類似の機能を有しつつ用途(対象とする部屋の広さなど)に応じた複数の機種を取り揃える場合が多い。本明細書ではそのような複数の機種を総称して機種群と称するものとする。
同一機種群に属する各機種において、部品を共通化すること(同一仕様の部品を用いること)はコスト低減の有力な方策である。部品を共通化することによって同一仕様の部品を大量生産することができ(数量メリットによる部品コスト削減)、部品の管理費を削減することができ、さらに機種に応じて部品を選択組付する手間を省略することができる(組付コスト削減)からである。
ここで前記外気温センサの共通化に着目すると、センサ部は外気の温度を検知するという共通の機能を有するものであって、比較的容易に共通化可能である。しかしハーネスについては必ずしも共通化が容易ではない。通常、機種ごとにハーネスの最適長さが異なるからである。ここでハーネスの最適長さとは、センサ部の取付位置と制御部位置との距離に応じた過不足のない長さをいう。一般的に機種によってケーシングのサイズが異なるから、それによってセンサ部の取付位置と制御部位置との距離も異なり、ハーネスの最適長さも機種によって異なるのである。
ここで、仮にハーネス長さを、機種群のうち最適長さの最も長いものに統一すれば、外気温センサの共通化が可能となり、コスト低減を図ることができると思われる。
しかし、ハーネス長さが最適長さよりも長くなる機種においては、余剰ハーネス(ハーネスの最適長さよりも長い部分)の処理費用が嵩み、共通化によるコスト低減効果を大幅に目減りさせてしまうという問題が生ずる。例えば、余剰ハーネスを結束バンドで束ねる等の一般的な処理は、結束バンドという部品が追加されることによるコストアップ代が大きく、外気温センサの共通化に伴う余剰ハーネスの処理手段として現実的ではなかった。
本発明は前記事情に鑑み、外気温センサの余剰ハーネス処理を低コストで行うことができる手段を提供することを目的とする。
本発明は、外気温センサ取付具の一部に、ハーネスの余剰部分を巻き付けるハーネス巻付部を設けたものである。
本発明の外気温センサ取付具は、センサ部及びハーネスを有する外気温センサを空気調和機の室外機のケーシング外側に取付けるための外気温センサ取付具であって、前記センサ部を保持する保持部と、前記ケーシングに形成された貫通孔を挿通可能な突出部と、前記突出部の先端に一体的に設けられ、前記ハーネスの余剰部を巻付可能とされたハーネス巻付部とを備えることを特徴とする。
この発明によれば、外気温センサ取付具は、その保持部によってセンサ部を保持するという本来機能を有する。さらにこの外気温センサ取付具は、突出部とその先端に設けられたハーネス巻付部とを備える。突出部はケーシングに形成された貫通孔を挿通可能であるから、外気温センサ取付具の取付状態において、ハーネス巻付部はケーシングの内部に突出することとなる。組立作業者は、余剰ハーネスがある場合、それをケーシング内のハーネス巻付部に巻付けることにより適切に処理することができる。しかもハーネス巻付部は、外気温センサ取付具を利用してこれと一体的に設けられているので、結束バンド等の部品を追加する場合に比べて低コストで余剰ハーネス処理を行うことができる。
また、前記突出部は、前記ケーシングと係合する爪部を備えることが好ましい。
この発明によれば、突出部は、ケーシングと係合する爪部を備える。換言すれば、外気温センサ取付具をケーシングに取付けるための爪部を利用して突出部が設けられている。従って、爪部と突出部を別々に設けたような構造に比べ、簡単で低コストな構造とすることができる。
また、前記ハーネス巻付部の先端には、屈曲部が設けられていることが好ましい。
この発明によれば、ハーネス巻付部の先端を屈曲させた簡単な形状の屈曲部によって、巻付けた余剰ハーネスが容易に解けないようにすることができる。
また、前記ハーネス巻付部の先端には、屈曲部が設けられ、前記屈曲部は、前記爪部の爪高さ方向長さが前記爪高さ以下であることが好ましい。
この発明によれば、組立作業者が外気温センサ取付具をケーシングに取付けるために爪部をケーシングの貫通孔に通す際、屈曲部高さが爪部高さ以下なので屈曲部が邪魔にならない。従って外気温センサ取付具を容易にケーシングに取付けることができる。
また、前記外気温センサ取付具は樹脂製の一体成形品であることが好ましい。
この発明によれば、外気温センサ取付具が樹脂製の一体成形品であるため、容易かつ低コストでハーネス巻付部を形成することができる。
また、前記センサ部は検知温度に応じて電気抵抗が変化するサーミスタを含むことが好ましい。
この発明によれば、センサ部がサーミスタを含むため、制御部においてサーミスタの抵抗値を計測するだけで容易に外気温を検知することができる。
本発明の空気調和機の室外機は、上記の外気温センサ取付具によって前記外気温センサが取付けられた空気調和機の室外機であって、前記室外機は複数の機種で構成される機種群のうちの一機種であり、前記センサ部は前記機種群内で共通して使用可能であり、前記機種群には、前記ハーネスの最適長さが互いに異なる少なくとも2機種の室外機が属しており、その異なる最適長さのうちの最長長さが前記外気温センサのハーネス長さとして設定されており、当該室外機において、前記ハーネス長さと当該室外機の前記最適長さとの間に差がある場合に、その差に相当する部分が前記ハーネス余剰部として前記ハーネス巻付部に巻付けられていることを特徴とする。
この発明によれば、以下説明するように、同一機種群に属する各機種に取付けられる外気温センサを共通化することにより、その機種群全体としてコスト低減を図ることができる。
本発明の構成によれば、同一機種群に属する全ての機種において、ハーネスの最適長さが本発明の外気温センサのハーネス長さ以下となる。従ってこの外気温センサが全機種に取付可能となり、当該機種群において外気温センサ及びその取付具の共通化を図ることができる。すなわち外気温センサ共通化によるコスト低減を図ることができる。一部の機種においてハーネス長さが最適長さよりも長くなり、余剰ハーネスが発生するが、その場合には組立作業者が余剰ハーネスをハーネス巻付部に巻付けて適切に処理すれば良い。
ここで、前述のようにハーネス巻付部が低コストで設けられているため、その分のコストを差引いても、機種群全体として外気温センサ共通化によるコスト低減効果を充分得ることができる。
本発明の空気調和機は、上記の室外機を備えたことを特徴とする。
この発明によれば、外気温センサの共通化により、機種群全体として空気調和機のコスト低減を図ることができる。
本発明によれば、外気温センサ取付具を利用して外気温センサの余剰ハーネス処理を低コストで行うことができる。
以下で、添付図面を参照しながら本発明の好ましい実施の形態について説明する。
図1は、空気調和機の室外機1を説明するための斜視図であり、室外機1の正面側を示す。図2は、空気調和機の室外機1を説明するための斜視図であり、室外機1の背面側を示す。
空気調和機の室外機1は、図1および図2に示されるように、熱交換器8、制御部、ファン、圧縮機、減圧機構などを内部に収容するケーシング2と、ケーシング2の内部に収容された制御部に接続され、外気の温度を検知する外気温センサ15(図3参照)と、外気温センサ15を保持し、外気温センサ15をケーシング2に対して所定の位置に支持する外気温センサ取付具20とを備えている。
ケーシング2は、主として、略水平に設けられる天板10と、天板10の下面に対して垂直に設けられる板状の部材と、該板状の部材の下端側に天板10と略平行に設けられる底フレーム9とから構成されている。さらに、図2に示されるように、室外機1の背面側には、ケーシング2内に外気を取り入れるための吸込口7が形成され、吸込口7を覆うように、吸込グリル7aが取り付けられている。
上述の板状の部材は、前面側の一部を覆うように取り付けられる前板3aと、平面視で略L字状を呈し、前面側の一部および一方の側面側の一部とを覆うように取り付けられる右前板3bと、平面視で略L字状を呈し、背面側の一部および前記右前板3bによってその一部が覆われた側面側の残りの部分を覆うように取り付けられる側板3cとを含む。前記一方の側面側は、右前板3bおよび側板3cによって、その大部分が覆われる。これらの板状の部材うち、図1に示されるように、前板3aには、ケーシング2内で熱交換が行われた空気を排出するための吹き出し口6が形成され、この吹き出し口6を覆うように、排気グリル6aが取り付けられている。また、側板3cには、その背面側の所定の高さに、後述の外気温センサ取付具20を側板3cに取り付けるための1対の貫通孔4が、上下に並んで形成されている(図4参照)。
そして、ケーシング2の内部は、仕切り板11によって、熱交換器8、ファンなどが配置される送風機室13と、制御部、圧縮機、減圧機構などが配置される機械室12とに隔てられている。
図3は、外気温センサ取付具20および外気温センサ15を説明するための斜視図である。
外気温センサ15は、図3に示されるように、外気の温度を検知するためのセンサ部15aと、センサ部15aを制御部に接続するためのハーネス15bとを備えている。
センサ部15aは、検知温度に応じて電気抵抗が変化するサーミスタを備えている。制御部では、サーミスタの抵抗値を計測して外気温を検知する。
ハーネス15bは、その一端が、センサ部15aに接続され、他端が、機械室12内に設けられた制御部に接続されている。ハーネス15bは、センサ部15aが後述の外気温センサ取付具20内に収められた状態で、外気温センサ取付具20から外部に導出されている。ハーネス15bの長さとしては、機械室12内に設けられた制御部から外気温センサ取付具20の取付位置までの距離を超える長さであればよい。たとえば、本実施の形態の外気温センサ15を、ケーシング2のサイズが異なる複数の機種群で統一して用いる場合には、外気温センサ15をケーシング2のサイズが異なる複数の機種群のうち、ハーネス15bの最適長さが最も長くなるものに統一する。ハーネス15bの、外気温センサ取付具20の取付位置と制御部位置との距離に応じた過不足のない長さを超える部分、すなわち、最適長さを超える部分については、後述の外気温センサ取付具20に設けられているハーネス巻付部26に巻き付けておく。
外気温センサ取付具20は、樹脂製の一体成形品であり、図3に示されるように、外気温センサ取付具20の全体をケーシング2の所定の位置に支持するための本体部21と、本体部21に設けられ、外気温センサ15のセンサ部15aを保持するための保持部22と、保持部22によって保持された外気温センサ15のセンサ部15aを覆うためのふた部23と、本体部21に設けられ、側板3cに形成された1対の貫通孔4を挿通可能な突出部25と、突出部25の先端に一体的に設けられ、ハーネス15bの余剰部を巻き付けるためのハーネス巻付部26とを含む。
本体部21は、略平板帯状を呈した部材であり、その一方の面に突出部25が突出して形成されている。この突出部25が形成された一方の面は、外気温センサ取付具20をケーシング2に取り付けた際に、側板3cの外面に対向する面である。
保持部22は、本体部21の一端に接合され、略矩形状を呈した保持部本体22cを含む。保持部本体22cの中央部には、センサ部15aを収容するための凹状に凹んだ収容空間22aが形成されている。また、保持部本体22cには、収容空間22a内に外気を通気させるための通気孔が複数個所に形成されている。さらに、保持部22には、外気温センサ15のハーネス15bを保持部22の収容空間22から導出するための導出口22bが凹状に形成されている。
ふた部23は、保持部22の一端に設けられており、保持部22とふた部23とを連結するヒンジ部23aを中心として回動可能になっている。また、保持部22と同様に、ふた部23にもまた、保持部22の収容空間22a内に外気を通気させるための通気孔が複数個所に形成されている。外気温センサ取付具20の使用時には、センサ部15aを保持部22の収容空間22a内に収容した状態で、ふた部23を、ヒンジ部23aを中心に図3の矢印A2の方向、すなわち突出部25が突出している側に約180度回動させて、閉蓋する。このように、ふた部23と、保持部22とで、センサ部15aが外気と接触可能なように覆うことで、外気温を適切に検知しながら、センサ部15aに人が直接触れることによる、外気温センサ15の故障を防ぐ。
図4は、外気温センサ取付具20に外気温センサ15を装着して、側板3cに取り付けた状態を説明する断面図である。
突出部25は、図4に示されるように、本体部21の一方の面から本体部21の前記一方の面に対して略垂直に突出して設けられており、上下に向かい合うように形成された第1突出部25aおよび第2突出部25bからなる1対の部材である。第1突出部25aと第2突出部25bとの間隔は、上述の1対の貫通孔4の間隔にほぼ等しい。さらに、第1突出部25aおよび第2突出部25bには、それぞれ、側板3cに形成された1対の貫通孔4に挿通され、側板3cに係合する爪部27が一体的に備えられている。爪部27は、その厚み(爪高さ)が、その先端側から後端側(本体部21との境界部分の側)にかけて、徐々に増し、所定の厚み(爪部高さL2)に達したところで、急勾配で減少している。したがって、第1突出部25aおよび第2突出部25bを側板3cに形成された貫通孔4に挿入すると、側板3cが爪部27と本体部21との間に挟み込まれ、爪部27が側板3cに係合する。よって、外気温センサ取付具20が、ケーシング2の外側に脱落するのを防止することができる。
ハーネス巻付部26は、第1突出部25a、第2突出部25bのうち、上側の第1突出部25aに設けられ、第1突出部25aの爪部27の先端に本体部21から離れる方向(上記一方の面に垂直な方向)にさらに突出して延びるように設けられた部材である。すなわち、ハーネス巻付部26は、爪部27の先端から突出し、かつ、爪部27の先端に沿って略水平に延びた略平板状を呈している。ハーネス巻付部26には、外気温センサ15のハーネス15bの余剰部分が巻き付けられる。
ハーネス巻付部26の先端には、屈曲部26aが設けられている。この屈曲部26aは、ハーネス巻付部26の本体部21からの突出方向に対して略垂直な方向に屈曲するようにハーネス巻付部26の先端から延出されたもので、ハーネス巻付部26にハーネス15bを巻き付けた際に、巻き付けたハーネス15bが、ハーネス巻付部26から外れるのを防ぐ。この屈曲部26aの高さである屈曲部高さL1は、前述の爪部27の高さ方向長さである爪部高さL2より低い。これにより、スムーズにハーネス巻付部26および突出部25を貫通孔4に挿通することができる。
ハーネス巻付部26に、外気温センサ15のハーネス15bの余剰部を巻き付けておくことにより、ハーネス15bの余剰部が機械室12の内部で絡まり合ったり、ハーネス15bの余剰部がメンテナンス時にメンテナンス作業の邪魔になるのを防ぐことができる。
この外気温センサ取付具20は、以下で説明するように、ケーシング2の所定の位置に取り付けられる。
まず、作業者は、外気温センサ取付具20のハーネス巻付部26、第1突出部25aおよび第2突出部25bを、ケーシング2の外側から内側へ向けて、ケーシング2の側板3cの背面側に形成された1対の貫通孔4に挿通させて、爪部27を貫通孔4の周縁部に係合させ、外気温センサ取付具20をケーシング2の所定の位置に固定する。この状態で、外気温センサ取付具20のハーネス巻付部26、第1突出部25aおよび第2突出部25bは、ケーシング2の内部に突出し、保持部22およびふた部23は、側板3cの縁から、吸込口7の方向へ突出している。また、屈曲部26aは、上方へ向けて屈曲している。
つぎに、作業者は、一端が制御部に接続された外気温センサ15を吸込口7から外部へ導出し、外気温センサ取付具20の保持部22に形成された収容空間22a内に、図4の矢印A1に示されるようにセンサ部15aを収容する。そして、作業者は、ふた部23を、ヒンジ部23aを中心に回動させ、ケーシング2の内方へ折り曲げ(矢印A2)、閉蓋する。
つぎに、作業者は、一方の端部が外気温センサ取付具20内に収容されたセンサ部15aに接続され、他方の端部が制御部に接続されたハーネス15bのうち、ハーネス15bの全長から最適長さを差し引いた長さを有する余剰部をハーネス巻付部26に巻き付ける。具体的には、保持部22の導出口22bから導出させたハーネス15bを、ケーシング2の内部で配索し、側板3cの内面から突出している外気温センサ保持部20のハーネス巻付部26に巻回する。
このようにして、外気温センサ取付具20が、ケーシング2に取り付けられる。
以上の実施の形態によれば、外気温センサ取付具20は、その保持部22によってセンサ部15aを保持するという本来機能を有する。さらにこの外気温センサ取付具20は、突出部25とその先端に設けられたハーネス巻付部26とを備える。突出部25はケーシング2に形成された貫通孔4を挿通可能であるから、外気温センサ取付具20の取付状態において、ハーネス巻付部26はケーシング2の内部に突出することとなる。組立作業者は、余剰ハーネスがある場合、それをケーシング2内のハーネス巻付部26に巻付けることにより適切に処理することができる。しかもハーネス巻付部26は、外気温センサ取付具20を利用してこれと一体的に設けられているので、結束バンド等の部品を追加する場合に比べて低コストで余剰ハーネス処理を行うことができる。
また、突出部25は、ケーシング2と係合する爪部27を備えている。換言すれば、外気温センサ取付具20をケーシング2に取付けるための爪部27を利用して突出部25が設けられている。従って、爪部27と突出部25を別々に設けたような構造に比べ、簡単で低コストな構造とすることができる。
また、突出部25の先端を屈曲させた簡単な形状の屈曲部26aによって、巻付けた余剰ハーネスが容易に解けないようにすることができる。さらに、組立作業者が外気温センサ取付具20をケーシング2に取付けるために爪部27をケーシング2の貫通孔4に通す際、屈曲部高さL1が爪部高さL2以下なので屈曲部26aが邪魔にならない。したがって外気温センサ取付具20を容易にケーシング2に取付けることができる。
また、外気温センサ取付具20が樹脂製の一体成形品であるため、容易かつ低コストでハーネス巻付部26を形成することができる。
また、センサ部がサーミスタを含むため、制御部においてサーミスタの抵抗値を計測するだけで容易に外気温を検知することができる。
さらに、上記実施の形態の空気調和機の室外機1によれば、同一機種群に属する各機種に取付けられる外気温センサ15を共通化することにより、その機種群全体としてコスト低減を図ることができる。すなわち、同一機種群に属する全ての機種において、ハーネス15bの最適長さが本発明の外気温センサ15のハーネス長さ以下となる。従ってこの外気温センサ15が全機種に取付可能となり、当該機種群において外気温センサ15及びその取付具20の共通化を図ることができる。したがって、外気温センサ15共通化によるコスト低減を図ることができる。一部の機種においてハーネス長さが最適長さよりも長くなり、余剰ハーネスが発生するが、その場合には組立作業者が余剰ハーネスをハーネス巻付部26に巻付けて適切に処理すれば良い。さらに、前述のようにハーネス巻付部26が低コストで設けられているため、その分のコストを差引いても、機種群全体として外気温センサ15共通化によるコスト低減効果を充分得ることができる。
また、外気温センサ15の共通化により、機種群全体として空気調和機のコスト低減を図ることができる。
なお、上記実施の形態では、ハーネス巻付部26に外気温センサ15のハーネス15bのみを巻き付ける形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、外気温センサ以外のハーネスの余剰部分をハーネス巻付部に巻き付ける形態であってもよい。
また、上記実施の形態では、外気温センサを機種群全体で同一種類の外気温センサに共通化した形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。外気温センサとして、ケーシングのサイズが異なる機種間でハーネスの長さが異なる汎用部品を用いる形態であってもよい。本発明の外気温センサ取付具を用いることにより、各ケーシングにおいて汎用部品のハーネス長さが最適長さよりも長い場合、ハーネス長さを統一させた専用部品を設定するよりもコスト削減につながる場合がある。
また、上記実施の形態では、ハーネス巻付部26を第1突出部25a、第2突出部25bのうち、上側の第1突出部25aに設けた形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、第1突出部、第2突出部のうち、下側の突出部にハーネス巻付部を設けてもよいし、上側および下側の両方の突出部にハーネス巻付部を設けてもよい。
また、上記実施の形態では、ハーネス巻付部26の先端に屈曲部26aが形成された形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、屈曲部26aは省略してもよい。
1 室外機
2 ケーシング
4 貫通孔
15 外気温センサ
15a センサ部
15b ハーネス
20 外気温センサ取付具
21 本体部
22 保持部
25、25a、25b 突出部
26 ハーネス巻付部
26a 屈曲部
27 爪部
4 貫通孔
L1 屈曲部高さ
L2 爪部高さ
2 ケーシング
4 貫通孔
15 外気温センサ
15a センサ部
15b ハーネス
20 外気温センサ取付具
21 本体部
22 保持部
25、25a、25b 突出部
26 ハーネス巻付部
26a 屈曲部
27 爪部
4 貫通孔
L1 屈曲部高さ
L2 爪部高さ
Claims (8)
- センサ部及びハーネスを有する外気温センサを空気調和機の室外機のケーシング外側に取付けるための外気温センサ取付具であって、
前記センサ部を保持する保持部と、
前記ケーシングに形成された貫通孔を挿通可能な突出部と、
前記突出部の先端に一体的に設けられ、前記ハーネスの余剰部を巻付可能とされたハーネス巻付部とを備えることを特徴とする外気温センサ取付具。 - 前記突出部は、前記ケーシングと係合する爪部を備えることを特徴とする請求項1記載の外気温センサ取付具。
- 前記ハーネス巻付部の先端には、屈曲部が設けられることを特徴とする請求項1または2記載の外気温センサ取付具。
- 前記ハーネス巻付部の先端には、屈曲部が設けられ、
前記屈曲部は、前記爪部の爪高さ方向長さが前記爪高さ以下であることを特徴とする請求項2記載の外気温センサ取付具。 - 前記外気温センサ取付具は樹脂製の一体成形品であることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の外気温センサ取付具。
- 前記センサ部は検知温度に応じて電気抵抗が変化するサーミスタを含むことを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の外気温センサ取付具。
- 請求項1乃至6の何れか1項に記載の外気温センサ取付具によって前記外気温センサが取付けられた空気調和機の室外機であって、
前記室外機は複数の機種で構成される機種群のうちの一機種であり、
前記センサ部は前記機種群内で共通して使用可能であり、
前記機種群には、前記ハーネスの最適長さが互いに異なる少なくとも2機種の室外機が属しており、その異なる最適長さのうちの最長長さが前記外気温センサのハーネス長さとして設定されており、
当該室外機において、前記ハーネス長さと当該室外機の前記最適長さとの間に差がある場合に、その差に相当する部分が前記ハーネス余剰部として前記ハーネス巻付部に巻付けられていることを特徴とする空気調和機の室外機。 - 請求項7記載の室外機を備えたことを特徴とする空気調和機。
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JP2008050321A JP2009210135A (ja) | 2008-02-29 | 2008-02-29 | 外気温センサ取付具、同取付具を備えた室外機、同室外機を備えた空気調和機 |
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2008
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