JP2009208929A - エレベータ装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】エレベータ装置は、エレベータの昇降路内に位置する巻上機または枠体に回転自在に軸支される吊車にメインロープが巻回されるエレベータ装置において、上記メインロープの上記吊車に対する出入口付近に配置されるとともに、上記メインロープと上記吊車とで形成される三角地帯を上方からの落下物に対して覆う排除装置を備える。
【選択図】図3
Description
また、メインロープとロープ外れ止めの隙間は通常2〜3mmに設定されているので、この隙間以上の大きさの落下物をメインロープとロープ外れ止めとの間に噛み込みロープ外れ止め側のメインロープの表面を著しく損傷するという問題がある。
また、損傷や切断したメインロープの交換には多額の費用を要するので、エレベータの所有者に経済的な負担を強いるとともに、エレベータの使用が一定期間できなくなるので、利用者に不便を掛けるという問題がある。
図1は、この発明の実施の形態1に係るエレベータ装置の外観図である。図2は、図1のエレベータ装置の吊車付近の外観図である。図3は、吊車とメインロープとにより形成される出入口に配置された排除装置の側断面図である。図4は、図3の排除装置を上方から見た正面図である。なお、図3は、図4のA−A断面線での断面図である。
この発明の実施の形態1に係るエレベータ装置では、図1に示すように、かご1のかご枠を構成する上梁2に回転自在に支持された吊車3、巻上機4の吊車3、釣合錘5の釣合錘枠を構成する上梁2に回転自在に支持された吊車3、および滑車6に巻回され、両端が固定されたメインロープ7が巻上機4を回転することによりかご1を昇降することができる。そして、エレベータ装置には、吊車3の上方に上から落下する落下物を遮る遮蔽体8、メインロープ7の吊車3の出入口の近傍に形成される三角地帯に落下物が侵入することを防止する排除装置9が配備されている。なお、かご枠に支持された吊車3、巻上機4の吊車3および釣合錘枠に支持された吊車3の近傍に配備された排除装置9は同様であるので、以下ではかご枠に支持された吊車3に配備された排除装置9について説明する。
また、排除装置9は、取付具10の両端部に両端が固定された固定軸11、固定軸11に両端の近い箇所で回動自在に支持される連結軸12、連結軸12に固定される排除櫛13を具備する。
排除櫛13は、吊車3のロープ溝3bに挿入されて排除櫛13自体を吊車3の回転に対して滑らせる支持板14、および、メインロープ7の走行方向に支持板14から延びる舌状排除板15を有する。そして、排除櫛13は、高弾性、低摩擦係数および耐摩耗性を有する樹脂で作製され、例えばポリエチレン樹脂から作製されている。また、舌状排除板15は、板厚が2mm以下でメインロープ7と接する長さは20〜30mmである。
また、舌状排除板15は2mm以下の厚さであるので、仮に経年摩擦や劣化で脱落して噛み込んでも、脱落した破片がメインロープ7とロープ外れ止め20との間から下に落下するので、メインロープ7がロープ外れ止め20と強く接触することがなく、二次的な損傷を与えることもない。
また、排除櫛13を低摩擦係数であり且つ耐摩耗性を有するポリエチレン樹脂で作製しているので、排除櫛13がメインロープ7や吊車3のロープ溝3bと接触しても、摺動音が低く、摩耗量も少ない。
図5は、この発明の実施の形態2に係るエレベータ装置の吊車とメインロープとにより形成される出入口に配置された排除装置の側断面図である。図6は、図5の排除装置を上方から見た正面図である。なお、図5は、図6のB−B断面線での断面図である。
この発明の実施の形態2に係るエレベータ装置は、この発明の実施の形態1に係るエレベータ装置と排除装置9Bが異なり、それ以外は同様であるので、同様な部分に同じ符号を付記し説明は省略する。
排除装置9Bは、この発明の実施の形態1に係る排除装置9の舌状排除板15の先端部にメインロープ7間に延びる櫛16が追加されていることが異なり、それ以外は同様であるので、同様な部分に同じ符号を付記し説明は省略する。
櫛16は、隣接するメインロープ7間にメインロープ7の径の半分位まで延びている。
また、この発明の実施の形態2に係るエレベータ装置では、櫛16がメインロープ7間を埋めるので、メインロープ7間から落下物が侵入することを防止できる。
図7は、この発明の実施の形態3に係るエレベータ装置の吊車とメインロープとにより形成される出入口に配置された排除装置の側断面図である。図8は、図7の排除装置を上方から見た正面図である。なお、図7は、図8のC−C断面線での断面図である。
この発明の実施の形態3に係るエレベータ装置は、この発明の実施の形態1に係るエレベータ装置と排除装置9Cが異なり、それ以外は同様であるので、同様な部分に同じ符号を付記し説明は省略する。
排除装置9Cは、この発明の実施の形態1に係る排除装置9と舌状排除板25が異なり、それ以外は同様であるので、同様な部分に同じ符号を付記し説明は省略する。
舌状排除板25は、支持板14からメインロープ7毎に上方へメインロープ7に沿って延びている。
また、この発明の実施の形態3に係るエレベータ装置では、舌状排除板25がメインロープ7毎に接触するので、舌状排除板25がメインロープ7のある程度の動きに追従および接触力を緩和でき、メインロープ7が変位しても落下物が侵入することを防止できる。
図9は、この発明の実施の形態4に係るエレベータ装置の吊車とメインロープとにより形成される出入口に配置された排除装置の側断面図である。図10は、図9の排除装置を上方から見た正面図である。なお、図9は、図10のD−D断面線での断面図である。
この発明の実施の形態4に係るエレベータ装置は、この発明の実施の形態3に係るエレベータ装置と排除装置9Dが異なり、それ以外は同様であるので、同様な部分に同じ符号を付記し説明は省略する。
排除装置9Dは、この発明の実施の形態3に係る排除装置9Cの舌状排除板25の先端部にメインロープ7間を埋める櫛26が追加されていることが異なり、それ以外は同様であるので、同様な部分に同じ符号を付記し説明は省略する。
櫛26は、隣接するメインロープ7を囲繞する凹面とし、メインロープ7間の空間をメインロープ7の径の半分位まで埋める。
また、この発明の実施の形態4に係るエレベータ装置では、櫛26がメインロープ7間の空間を埋めるので、メインロープ7間から落下物が侵入することを防止できる。
Claims (7)
- エレベータの昇降路内に位置する巻上機または枠体に回転自在に軸支される吊車にメインロープが巻回されるエレベータ装置において、
上記メインロープの上記吊車に対する出入口付近に配置されるとともに、上記メインロープと上記吊車とで形成される三角地帯を上方からの落下物に対して覆う排除装置を備えることを特徴とするエレベータ装置。 - 上記排除装置は、上記メインロープに接しながら上方向に舌状に延びる舌状排除板が設けられることを特徴とする請求項1に記載のエレベータ装置。
- 上記舌状排除板は、上記メインロープ毎に独立して変位することを特徴とする請求項2に記載のエレベータ装置。
- 上記排除装置は、上記メインロープ間に延びるとともに上記舌状排除板の先端部に連なる櫛が設けられることを特徴とする請求項2または3に記載のエレベータ装置。
- 上記櫛は、上記メインロープを半周に亘って囲繞することを特徴とする請求項4に記載のエレベータ装置。
- 上記舌状排除板は、厚さが2mm以下であることを特徴とする請求項2乃至5のいずれかに記載のエレベータ装置。
- 上記排除装置の上記メインロープおよび上記吊車に接する部分は、ポリエチレン樹脂で作製されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のエレベータ装置。
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- 2008-03-05 JP JP2008055232A patent/JP5127047B2/ja active Active
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