JP2008050110A - エレベータのロープ外れ止め装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】シーブに複数巻かれたロープが各々当該シーブから脱落する前にロープ単位ごとに独立して各々のロープの異常状態を検出することができるエレベータのロープ外れ止め装置を提供する。
【解決手段】シーブ10に対して予め設定された距離だけ離間して当該シーブ10に対向するようロープガード本体32が配置されている。このロープガード本体32は、各ロープ14に対応して並列に複数設けられこれらの各ロープ14を覆うような湾曲形状となっている複数の溝部32aを有している。ロープガード本体32の各溝部32aに設置された複数の検出器34a、34bは、各ロープ14に対応して設けられておりこれらのロープ14との接触をそれぞれ検出するようになっている。
【選択図】図3

Description

本発明は、エレベータ巻上機に取り付けられるシーブ近傍に設置され、このシーブに並列に巻かれた複数のロープが当該シーブから脱落することを防止するためのロープ外れ止め装置に関し、とりわけ、シーブに複数巻かれたロープが各々当該シーブから脱落する前にロープ単位ごとに独立して各々のロープの異常状態を検出することができるロープ外れ止め装置に関する。
従来より、エレベータ巻上機に取り付けられるメインシーブからメインロープが脱落することを防止するための、様々な種類のロープ外れ止め装置が知られている(例えば、特許文献1等参照)。従来のロープ外れ止め装置の一例を図5に示す。図5は、従来のエレベータにおける一のロープ外れ止め装置を上から見た上面図である。
図5に示すように、メインシーブ10には複数のU字形状の溝部10aが並列に設けられており、各溝部10aにメインロープ14が嵌め込まれている。このメインシーブ10の近傍にロープ外れ止め装置60が設置されている。このロープ外れ止め装置60は、取付金具61と、取付金具61に取り付けられた円柱状の外れ止め部62と、外れ止め部62の外側において取付金具61に取り付けられたコの字形状のスイッチ取付金具64と、スイッチ取付金具64の先端に取り付けられた作動スイッチ66とを備えている。
以下、このような従来のエレベータにおける一のロープ外れ止め装置60の各構成要素の詳細について説明する。
ロープ外れ止め装置60において、取付金具61の一端(図5の左方端)はエレベータ巻上機の側面に取り付けられている。また、取付金具61の他端には、メインシーブ10の外周に支架されるメインロープ14と例えば約3mmの間隙を有するように、外れ止め部62がナット63により取り付けられている。また、取付金具61には、外れ止め部62の外側に、コの字に折曲されたスイッチ取付金具64がボルト65により取り付けられている。スイッチ取付金具64の他端には、図示しないエレベータ制御盤にリード線67を介して接続される作動スイッチ66が取り付けられている。この際、エレベータの通常運転時には外れ止め部62と作動スイッチ66との間に間隙が形成されるよう、これらの部材が配置されている。
地震が発生して一のメインロープ14がメインシーブ10の溝部10aより脱落し、図5の矢印に示すように隣接する溝部10aの間にあるメインシーブ10の外周面10bに乗り上げた場合は、図5の鎖線に示すように外れ止め部62が参照符号62´の位置に変形することで作動スイッチ66を作動させることにより、異常状態を検出することができる。この作動スイッチ66の作動信号をエレベータ制御盤に取り込み、電気的にエレベータの運転を停止させることにより、メインシーブ10が空転してメインロープ14を損傷する等、エレベータの運転に支障を与えるような危険な状態となることを回避することができる。
特開2001−163541号公報
しかしながら、図5に示すような従来のロープ外れ止め装置60には以下のような様々な問題点がある。
まず、従来のロープ外れ止め装置60においては、メインロープ14がメインシーブ10の溝部10aより脱落し、隣接する溝部10aの間にあるメインシーブ10の外周面10bにメインロープ14が乗り上げた後の状態になって初めて異常状態を検出することになり、メインロープ14に損傷が発生してしまう。
また、地震によりメインシーブ10の外周面10bに乗り上げたメインロープ14は、この外周面10bと外れ止め部62との間で挟まれた状態で弾性変形を起こすと摺動することができなくなり、メインロープ14の損傷の被害が大きくなってしまう。
また、メインシーブ10の溝部10aに巻かれるメインロープ14について、一般的には図5に示すように複数のメインロープ14が並んで配列されている。この場合、地震発生時に各メインロープ14に作用する力は様々であることから、メインロープ14に作用する力で外れ止め部62が弾性変形すると、外れ止め部62の固定端(ナット63側)がメインシーブ10の内側にあるため、外側(図5の下側)のメインロープ14と外れ止め部62の間隔が大きくなる。その結果、内側より外側のメインロープ14の方が外れやすくなるという不具合が生じる。
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、シーブに複数巻かれたロープが各々当該シーブから脱落する前にロープ単位ごとに独立して各々のロープの異常状態を検出することができるエレベータのロープ外れ止め装置を提供することを目的とする。
本発明は、エレベータ巻上機に取り付けられるシーブ近傍に設置され、このシーブに並列に巻かれた複数のロープが各々当該シーブから脱落することを防止するためのロープ外れ止め装置であって、前記シーブに対して予め設定された距離だけ離間して当該シーブに対向するよう設置され、前記各ロープに対応して並列に複数設けられこれらの各ロープを覆うような湾曲形状となっている複数の溝部を有するロープガード本体と、前記ロープガード本体の前記各溝部において各ロープに対応して設けられ当該ロープとの接触をそれぞれ検出する複数の検出器と、前記各検出器が対応する前記各ロープと接触したときに当該検出器から検出信号が送られ、この検出信号に基づいて前記エレベータ巻上機の制御を行う制御手段と、を備えたことを特徴とするエレベータのロープ外れ止め装置である。
このようなエレベータのロープ外れ止め装置によれば、ロープガード本体に形成された各溝部は、それぞれ対応するロープを覆うようになっているので、シーブに複数巻かれたロープが各々当該シーブから脱落する前に各検出器は各々のロープの異常状態を検出することができる。また、各溝部に設けられたそれぞれの検出器は、各々対応するロープに個別に接触することができるので、ロープ単位ごとに独立して各々のロープの異常状態を検出することができる。
本発明のエレベータのロープ外れ止め装置においては、前記各検出器は、前記ロープとの接触時における衝撃の大きさおよび接触回数を検出し、前記制御手段は、これらの検出された衝撃の大きさまたは接触回数が予め設定された衝撃の大きさまたは接触回数よりも大きくなったときに前記エレベータ巻上機の制御を行うことが好ましい。
本発明のエレベータのロープ外れ止め装置においては、前記各検出器は、前記ロープとの接触時における衝撃の大きさおよび接触回数を検出し、前記制御手段は、これらの検出された衝撃の大きさおよび接触回数に基づいて、前記エレベータ巻上機の制御を行う際に、このエレベータ巻上機を停止させるか、またはこのエレベータ巻上機をまず低速運転に切り換え、その後に当該エレベータ巻上機を停止させるかの選択を行うことが好ましい。
本発明のエレベータのロープ外れ止め装置においては、前記制御手段が前記検出器から検出信号を受けたときにこのことを外部へ報知する報知手段を更に備えたことが好ましい。このことにより、作業員は、地震の発生等によりロープに異常が発生したことを認識することができるようになる。
本発明のエレベータのロープ外れ止め装置においては、前記シーブと前記ロープガード本体との間の距離は、前記各ロープが前記シーブから脱落する前に当該ロープが前記ロープガード本体の溝部に設けられた前記検出器と接触するような大きさに設定されていることが好ましい。このことにより、シーブに複数巻かれたロープが各々当該シーブから脱落する前に各検出器はより一層確実に各々のロープの異常状態を検出することができる。
本発明のエレベータのロープ外れ止め装置においては、前記シーブと前記ロープガード本体との間の距離は調整可能となっていることが好ましい。このことにより、シーブに掛けられるロープとロープガード本体に形成される溝部との間の距離も調整自在となるので、地震の揺れの大きさに合わせて各検出器による検出レベルを容易に変更することができる。
本発明のエレベータのロープ外れ止め装置においては、前記各検出器は、ロープガード本体における各溝部に対してそれぞれ2つ以上設置されていることが好ましい。このことにより、各溝部に近接センサが一つしか設けられないような場合と比較して、ロープがシーブから脱落してこの溝部に収容されることをより迅速かつ確実に検出することができる。
本発明のエレベータのロープ外れ止め装置によれば、シーブに複数巻かれたロープが各々当該シーブから脱落する前にロープ単位ごとに独立して各々のロープの異常状態を検出することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1乃至図3は、本発明によるエレベータのロープ外れ止め装置の一の実施の形態を示す図である。
このうち、図1は、本実施の形態におけるエレベータの全体構成の概略を示す概略構成図であり、図2は、図1に示すエレベータにおけるエレベータ巻上機近傍の拡大構成図である。また、図3は、図2に示すエレベータにおけるロープ外れ止め装置を上から見た上面図である。
まず、図1を用いてエレベータの全体構成の概略について説明する。
図1に示すようなエレベータにおいて、一端が乗りかご16の上面に接続され、他端が釣り合い錘18の上面に接続されたメインロープ14がメインシーブ10およびそらせシーブ12に架けられている。このメインロープ14は並列に複数本設けられている。メインシーブ10はエレベータ巻上機11により回転駆動させられるようになっており、このエレベータ巻上機11の駆動により昇降路15内で乗りかご16の昇降が行われるようになっている。また、乗りかご16の底面および釣り合い錘18の底面にそれぞれ端部が接続されたコンペンロープ20が設けられており、このコンペンロープ20にはコンペンシーブ22が架けられている。このコンペンロープ20も並列に複数本設けられている。コンペンシーブ22の自重により、図1に示すようなメインロープ14およびコンペンロープ20からなる環状のロープ組合せ体にテンションが与えられるようになっている。
また、図2に示すように、メインシーブ10近傍には、ロープ外れ止め装置30が設置されている。このロープ外れ止め装置30は、メインシーブ10に並列に巻かれた複数のメインロープ14が各々当該メインシーブ10から脱落することを防止するためのものである。ロープ外れ止め装置30の構成の詳細については後述する。
また、昇降路15の近傍に、エレベータの全体的な制御を行うエレベータ制御盤50が設置されている。このエレベータ制御盤50には、エレベータ巻上機11の制御を行う制御器52、作業員等に対して音声またはモニタの画面により報知を行う報知器54、および制御器52に接続されたメモリ56等が内蔵されている。このようなエレベータ制御盤50における各構成要素の詳細については後述する。
次に、図3を用いてメインシーブ10およびロープ外れ止め装置30の構成の詳細について説明する。なお、図3においてはメインロープ14が並列に3本設けられた例について説明しているが、このメインロープ14の本数は3本に限定されることはない。
メインシーブ10には、3本のメインロープ14に対応するよう、3つの溝部10aが並列に設けられている。各々の溝部10aは、それぞれ、対応するメインロープ14が嵌合可能な略半円形のU字形状となっている。
なお、従来のエレベータにおけるメインシーブは、図3の鎖線に示すように隣り合う溝部10aと溝部10aとの間の外周面10nが、溝部10aの外方にある外周面10mよりも低くなっていた。しかしながら、本実施の形態におけるメインシーブ10は、図3の実線に示すように隣り合う溝部10aと溝部10aとの間の外周面10pは、溝部10aの両外方における外周面10mとほぼ同じ高さとなっている。このことにより、メインシーブ10の溝部10aは実質的に深くなり、メインロープ14は溝部10aから脱落しにくくなる。
一方、ロープ外れ止め装置30は、エレベータ巻上機11の側面に一端が取り付けられた取付金具31と、取付金具31に連結されたロープガード本体32と、ロープガード本体32の各溝部32a(後述)に設けられた検出器(具体的には近接センサ34a、34b)と、を備えている。
以下、このようなロープ外れ止め装置30の各構成要素について詳述する。
取付金具31は板状部材からなり、前述のように図3における左方側の一端(図示せず)はボルト等によりエレベータ巻上機11の側面に取り付けられている。
ロープガード本体32は、メインシーブ10に対して予め設定された距離だけ離間して当該メインシーブ10に対向するよう、ナット33により取付金具31に連結されている。このロープガード本体32は、3本のメインロープ14にそれぞれ対応するよう、3つの溝部32aを並列に有している。各溝部32aは、図3に示すようにメインロープ14を覆うようなU字形状のものとなっている。
ここで、ロープガード本体32とメインシーブ10との間の離間距離は、回転するメインシーブ10にロープガード本体32が接触しないような範囲内においてできるだけ小さくなっていることが好ましい。具体的には、この離間距離は、各メインロープ14がメインシーブ10から完全に脱落する前に当該メインロープ14がロープガード本体32の溝部32aに設けられた近接センサ34a、34bと接触するような大きさに設定されていることが好ましい。
近接センサ34a、34bの組合せ体は、図3に示すように、ロープガード本体32において各溝部32aにそれぞれ設置されている。ロープガード本体32には、図3に示すように近接センサ34a、34bの組合せ体が合計3組設置されている。このような近接センサ34a、34bの組合せ体は、各メインロープ14に対応して設けられており、このメインロープ14との接触を検出するようになっている。具体的には、各近接センサ34a、34bは、メインロープ14との接触時における衝撃の大きさおよび接触回数を検出するようになっている。
ここで、ロープガード本体32の各溝部32aに対して、上方から見て近接センサ34a、34bが左右対称となるよう2つ設置されている。このため、各溝部32aに近接センサが一つしか設けられないような場合と比較して、メインロープ14がメインシーブ10から脱落してこの溝部32aに収容されることをより迅速かつ確実に検出することができる。なお、ロープガード本体32の各々の溝部32aに対する近接センサの設置個数は2個に限定されることはなく、3つ以上となっていてもよく、この場合はメインロープ14がメインシーブ10から脱落して溝部32aに収容されることを更に迅速かつ確実に検出することができるようになる。
各近接センサ34a、34bにはそれぞれリード線35の一端が接続されている。これらのリード線35の他端は図1に示すように制御器52に接続されており、近接センサ34a、34bから検出信号が制御器52に送られるようになっている。
次に、制御器52、報知器54およびメモリ56等が内蔵されるエレベータ制御盤50の各構成要素について詳述する。
制御器52は、各近接センサ34a、34bが対応するメインロープ14と接触したときにこの近接センサ34a、34bから検出信号が送られるようになっている。そして、制御器52は、この検出信号に基づいて、エレベータ巻上機11の制御を行うよう構成されている。
具体的に説明すると、制御器52は、近接センサ34a、34bにより検出された前述の衝撃の大きさまたは接触回数が、予め設定された衝撃の大きさまたは接触回数よりも大きくなったときにエレベータ巻上機11の制御を行うようになっている。ここで、予め設定された衝撃の大きさまたは接触回数に係る情報は、エレベータ制御盤50内において制御器52に接続されたメモリ56に記憶されている。
制御器52がエレベータ巻上機11の制御を行うにあたり、近接センサ34a、34bにより検出された前述の衝撃の大きさおよび接触回数に基づいて、このエレベータ巻上機11を即座に停止させるか、あるいはこのエレベータ巻上機11をまず低速運転に切り換え、乗りかご16を各階の乗降口に移動させた後、エレベータ巻上機11を停止させるかの選択が制御器52に行われるようになっている。
また、エレベータ制御盤50内において報知器54が制御器52に接続されている。この報知器54は、具体的には例えばモニタまたは警報器から構成されており、制御器52が近接センサ34a、34bから検出信号を受けたときにこのことを作業員等に対して音声またはモニタの画面により報知するようになっている。このことにより、作業員は、地震の発生等によりメインロープ14に異常が発生したことを認識することができるようになる。
以下、このような構成からなるエレベータおよびそのロープ外れ止め装置の動作について説明する。
図1乃至図3に示すようなエレベータにおいて地震が発生した場合には、メインロープ14がメインシーブ10の溝部10aから外れようとする。しかしながら、メインロープ14がこの溝部10aから完全に脱落する前に当該メインロープ14はロープガード本体32のU字形状の溝部32aに嵌められ、この溝部32aに設置された近接センサ34aまたは34bに接触することより、当該近接センサ34a、34bにおいてメインロープ14が溝部10aから外れようとしていることが検出される。
具体的には、近接センサ34a、34bは、メインロープ14との接触時における衝撃の大きさおよび接触回数を検出する。その後、近接センサ34aは検出信号をエレベータ制御盤50の制御器52に送り、制御器52はこの検出信号に基づいてエレベータ巻上機11の制御を行う。
更に詳細に説明すると、制御器52は、近接センサ34a、34bにより検出された衝撃の大きさまたは接触回数が、予め設定された衝撃の大きさまたは接触回数よりも大きくなったときに初めてエレベータ巻上機11の制御を行う。ここで、予め設定された衝撃の大きさまたは接触回数は、エレベータ制御盤50内において制御器52に接続されるメモリ56に記憶されたものが用いられる。そして、制御器52は、エレベータ巻上機11の制御を行う際に、近接センサ34a、34bにより検出された衝撃の大きさおよび接触回数に基づいて、このエレベータ巻上機11をまず低速運転に切り換え、乗りかご16を各階の乗降口に移動させた後、エレベータ巻上機11を停止させるか、あるいは、エレベータ巻上機11を即座に停止させるかのいずれかの制御を行う。
このようにして、地震が発生した場合には制御器52がエレベータ巻上機11を制御することによって最終的にエレベータが停止することとなる。
以上のように、本実施の形態のようなエレベータのロープ外れ止め装置30によれば、メインシーブ10に対して予め設定された距離だけ離間して当該メインシーブ10に対向するよう配置されたロープガード本体32は、各メインロープ14に対応して並列に複数設けられこれらの各メインロープ14を覆うような湾曲形状となっている複数の溝部32aを有している。そして、ロープガード本体32の各溝部32aに設置された複数の近接センサ34a、34bは、各メインロープ14に対応して設けられており、これらのメインロープ14との接触をそれぞれ検出するようになっている。このように、ロープガード本体32に形成された各溝部32aは、それぞれ対応するメインロープ14を覆うようになっているので、メインシーブ10に複数巻かれたメインロープ14が各々当該メインシーブ10から脱落する前に各近接センサ34a、34bは各々のメインロープ14の異常状態を検出することができる。また、各溝部32aに設けられたそれぞれの近接センサ34a、34bは、各々対応するメインロープ14に個別に接触することができるので、メインロープ14単位ごとに独立して各々のメインロープ14の異常状態を検出することができる。
なお、本実施の形態によるエレベータのロープ外れ止め装置は、上記の態様に限定されるものではなく、様々の変更を加えることができる。
以下、ロープ外れ止め装置の変形例について図4を用いて説明する。
図4は、図2に示すエレベータにおける他のロープ外れ止め装置30aの部分上面図である。図4において、図1乃至図3、とりわけ図3に示すロープ外れ止め装置30と同一部分には同一符号を付して詳細な説明を省略する。
図4に示すロープ外れ止め装置30aは、ロープガード本体32がベース部分32pと複数の先端部分32qとに分割されており、各先端部分32qが調整ネジ36によりベース部分32pに取り付けられるようになっている点が異なるのみであり、他は実質的に図3に示すロープ外れ止め装置30と同様の構成となっている。
図4に示すように、ロープガード本体32のうち略L字形状のベース部分32pはナット33により取付金具31に連結されている。一方、ロープガード本体32における先端部分32qは、メインシーブ10の溝部10aに対応して複数設けられており、各先端部分32qに溝部32aが一つずつ形成されている。すなわち、各々のメインロープ14は、対応する各々の先端部分32qに形成された溝部32aに収容されるようになっている。
ここで、前述のように各先端部分32qは調整ネジ36によりベース部分32pに固定されており、各先端部分32qとベース部分32pとの間の距離はこの調整ネジ36により調整可能となっている。このことにより、メインシーブ10と各先端部分32qとの間の距離も調整可能となる。
図4に示すようなロープ外れ止め装置30aによれば、溝部32aがそれぞれ形成された各先端部分32qとベース部分32pとの間の距離が調整ネジ36により調整可能となっているので、メインシーブ10と各先端部分32qとの間の距離も調整可能となる。このことにより、メインシーブ10に掛けられるメインロープ14とロープガード本体32の溝部32aとの間の距離も調整自在となるので、地震の揺れの大きさに合わせて各近接センサ34a、34bによる検出レベルを容易に変更することができる。
本発明の一の実施の形態におけるエレベータの全体構成の概略を示す概略構成図である。 図1に示すエレベータにおけるエレベータ巻上機近傍の拡大構成図である。 図2に示すエレベータにおけるロープ外れ止め装置を上から見た上面図である。 図2に示すエレベータにおける他のロープ外れ止め装置の部分上面図である。 従来のエレベータにおける一のロープ外れ止め装置を上から見た上面図である。
符号の説明
10 メインシーブ
10a 溝部
10b、10m、10n、10p 外周面
11 エレベータ巻上機
12 そらせシーブ
14 メインロープ
15 昇降路
16 乗りかご
18 釣り合い錘
20 コンペンロープ
22 コンペンシーブ
30、30a ロープ外れ止め装置
31 取付金具
32 ロープガード本体
32a 溝部
32p ベース部分
32q 先端部分
33 ナット
34a、34b 近接センサ
35 リード線
36 調整ネジ
50 エレベータ制御盤
52 制御器
54 報知器
56 メモリ
60 ロープ外れ止め装置
61 取付金具
62 外れ止め部
63 ナット
64 スイッチ取付金具
65 ボルト
66 作動スイッチ
67 リード線

Claims (7)

  1. エレベータ巻上機に取り付けられるシーブ近傍に設置され、このシーブに並列に巻かれた複数のロープが各々当該シーブから脱落することを防止するためのロープ外れ止め装置であって、
    前記シーブに対して予め設定された距離だけ離間して当該シーブに対向するよう設置され、前記各ロープに対応して並列に複数設けられこれらの各ロープを覆うような湾曲形状となっている複数の溝部を有するロープガード本体と、
    前記ロープガード本体の前記各溝部において各ロープに対応して設けられ当該ロープとの接触をそれぞれ検出する複数の検出器と、
    前記各検出器が対応する前記各ロープと接触したときに当該検出器から検出信号が送られ、この検出信号に基づいて前記エレベータ巻上機の制御を行う制御手段と、
    を備えたことを特徴とするエレベータのロープ外れ止め装置。
  2. 前記各検出器は、前記ロープとの接触時における衝撃の大きさおよび接触回数を検出し、前記制御手段は、これらの検出された衝撃の大きさまたは接触回数が予め設定された衝撃の大きさまたは接触回数よりも大きくなったときに前記エレベータ巻上機の制御を行うことを特徴とする請求項1記載のエレベータのロープ外れ止め装置。
  3. 前記各検出器は、前記ロープとの接触時における衝撃の大きさおよび接触回数を検出し、前記制御手段は、これらの検出された衝撃の大きさおよび接触回数に基づいて、前記エレベータ巻上機の制御を行う際に、このエレベータ巻上機を停止させるか、またはこのエレベータ巻上機をまず低速運転に切り換え、その後に当該エレベータ巻上機を停止させるかの選択を行うことを特徴とする請求項1記載のエレベータのロープ外れ止め装置。
  4. 前記制御手段が前記検出器から検出信号を受けたときにこのことを外部へ報知する報知手段を更に備えたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のエレベータのロープ外れ止め装置。
  5. 前記シーブと前記ロープガード本体との間の距離は、前記各ロープが前記シーブから脱落する前に当該ロープが前記ロープガード本体の溝部に設けられた前記検出器と接触するような大きさに設定されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項にエレベータのロープ外れ止め装置。
  6. 前記シーブと前記ロープガード本体との間の距離は調整可能となっていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項にエレベータのロープ外れ止め装置。
  7. 前記各検出器は、ロープガード本体における各溝部に対してそれぞれ2つ以上設置されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載のエレベータのロープ外れ止め装置。
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