JP2013121855A - エレベータ異物侵入防止装置 - Google Patents

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Makoto Yokobayashi
真 横林
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Abstract

【課題】本発明の実施形態はシーブ装置内への異物の侵入を防止する異物侵入防止装置を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明の実施形態に係るエレベータ異物侵入防止装置は、長方形の平板8aと、平板8aに対して垂直かつ平板長手方向に所定間隔をもって配置される複数の仕切板8bと、複数の仕切板8b同士の間隔に設けられ、エレベータの乗りかごとカウンターウェイトとの下部を連結するように吊り下げられる複数本のコンペンロープが1本ごとに収まる径を持つ半円の溝を有するロープガイド8cとを備える。
【選択図】図4

Description

本発明の実施形態は、シーブ装置内への異物の侵入を防止する異物侵入防止装置に関する。
一般的にエレベータには、トラクションシーブ、コンペンシーブ、2:1ローピングシステムにおける、乗りかごシーブや吊合い重りシーブなど、多くのシーブが用いられている。これらのシーブにはローブが巻き掛けられることから、シーブ外周面にはロープ径にあったシーブ溝が形成されている。そして、ロープはこのシーブ溝に沿って巻き掛けられている。
しかし、これらロープが何らかの原因によりシーブ溝から外れると、ロープ同士の絡まりが生じる可能性がある。そのため、建築基準法ではロープがシーブ溝から外れないように、ロープ外れ止め装置を設けることを定めている。
ここで、ロープがシーブ溝から外れる原因としては、シーブ溝にゴミ等の異物が侵入することが考えられる。そのため、一般的には、シーブの上部には、落下物の侵入を防ぐための保護カバーが設けられている。
特開2009−155026号公報
しかしながら、上記のような保護カバーを設けたとしても、シーブ上方投影面の全体をカバーすることができないものであり、ロープがシーブに巻き掛かる部分や、ロープ自体をカバーすることができていないものである。すなわち、シーブのロープ巻き掛かり部分のわずかな隙間から侵入する異物や、ロープ自体に絡まった異物等に対してはシーブ溝への侵入を防止できていないのが現状である。
そこで、本発明の実施形態では、従来よりもシーブ溝への異物侵入防止効果が高い異物侵入防止装置の提供を目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の実施形態に係る異物侵入防止装置は、長方形の平板と、前記平板に対して垂直かつ平板長手方向に所定間隔をもって配置される複数の仕切板と、前記複数の仕切板同士の間隔に設けられ、エレベータの乗りかごとカウンターウェイトとの下部を連結するように吊り下げられる複数本のコンペンロープが1本ごとに収まる径を持つ半円の溝を有するロープガイドと、を備えることを特徴とする。
本発明の実施形態に係るシーブ装置を示す正面図である。 本発明の実施形態に係るシーブ装置の上方から見た上視図である。 本発明の実施形態に係るロープ外れ止めの取り付けを示す概略図である。 (a)本発明の実施形態に係る異物侵入防止部材を示す構成図である。(b)本発明の実施形態に係る異物侵入防止部材の構成を示す詳細図である。 本発明の実施形態に係る異物侵入防止部材の取り付けを示す構成図である。 本発明の実施形態に係る仕切板の別の構成を示す構成図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るシーブ装置を示す正面図である。図1に示すようにシーブ装置は一般的に、ロープ1を巻きかけるシーブ2と、シーブ2の回転軸であるシャフト3と、軸受4と、シーブ2を両側面から保護するシーブ枠5と、シーブ2からロープ1が外れないようにシーブ枠5に取り付けられるロープ外れ止め6と、上方からの落下物の侵入を防ぐ保護カバー7とを備えている。以下、それぞれの構成物について詳細に説明する。
シーブ2には、図2に示すように、その外周面2aにロープ1の径に合った溝(以下、シーブ溝という。)2bが、巻きかけられるロープ1の本数に応じて複数形成されている。シーブ2の中心には圧入によってシャフト3及び軸受4が固定されている。このシャフト3の両端は後述するシーブ枠5の側板5aによって支持されている。シーブ2は軸受4の回転によってシャフト3を中心に自由に回転する。
図1及び図2に示すようにシーブ枠5は、シーブ2を保護するための側板5a及び側板5aを補強支持するための底板5bによって構成される。2枚の側板5aそれぞれの中心付近には穴が設けられており、この穴に前述したシャフト3の両端が嵌合される。なお、シャフト3は例えばキープレート11などの固定要素によってシーブ枠5に固定される。
ロープ外れ止め6は、図1乃至図3に示すように、ロープ1がシーブ2に対して巻きかかる始点及び終点部分(以下、ロープ噛み込み部という。)の付近に設けられ、さらに、ロープ外れ止め6はロープ1との間に形成される隙間が所定値以下となるように、シーブ5の側板5aに固定される。
保護カバー7は、図1に示すように、シーブ2を上方からの落下物等の異物から保護するために、シーブ枠5の側板5aのそれぞれの上部に跨るようにして固定され、シーブ2を保護している。なお、この保護カバー7はシーブ枠5の上方のすべてを覆うものではなく、ロープ1がシーブ2に巻きかかるためのスペースを確保するために、側板5aの上部の左右両端の一部については保護カバー7による保護は行っていない。
そして、本実施形態では、この保護カバー7による保護がなされていないスペースから異物が侵入することを防ぐ構成を以下に説明する。
まず、異物侵入防止部材8の構成について説明する。図2に示すように、本実施形態に係るシーブ枠5には異物侵入防止部材8が取り付けられている。図4(a)に示すように、異物侵入防止部材8の構成としては、まず長方形の平板8aと、平板8aから垂直に伸びる複数の仕切板8b、仕切板8bで仕切られている部分に備えられるU字溝形状のロープガイド部8cとからなる。図4(b)に示すように、仕切板8bは、平板8aの長手方向に対して均等な間隔で固定されており、シーブ溝2bの数に応じた枚数が配置される。また、ロープガイド部8cのU字溝部はロープ1とほぼ同様の径を持つように半円加工がなされている。また、このロープガイド部8cの材質は耐摩耗性を有する樹脂製であり、例えばウレタン等で形成されている。平板8aの長手方向両端部には、締結部材によってシーブ枠5に固定するための取付穴8dが設けられている。
この異物侵入防止部材8のシーブ枠5への取り付け方法については特に限定しないが、本実施形態においては次のようにして異物侵入防止部材8の取り付けを行っている。異物侵入防止部材8の平板8aの長手方向長さはシーブ枠5の側板5a同士の間隔とほぼ同様の長さを有している。そして、平板8aの長手方向両端部に設けられる取付穴8dをボルト等の締結部材によってシーブ枠5に固定している。具体的には、ロープガイド部8cにロープ1がガイドされるように、一対の側板5aに跨るようにしてシーブ枠5の側部に固定される。
この異物侵入防止部材8は、シーブ2のロープ噛み込み部よりも手前に固定される。例えば、本実施形態においてはロープ噛み込み部よりも上方であるシーブ枠5のロープ侵入口付近、すなわち、図1、図2に示すように保護カバー7によってカバーされていない側板5aの上部の左右両端の一部に設置固定される。さらに、図5に示すように、ロープガイド部8cのU字溝部分にロープ1が1本ずつ収まるように取り付けられる。すなわち、シーブ溝2bとロープガイド部とにロープ1が通るようにシーブ枠5に異物侵入防止部材8が取り付けられる。
次に本実施形態に係る異物侵入防止装置の作用について説明する。
通常、昇降路内に異物が侵入した場合、ロープ1に付着したり絡まる恐れがある。そしてロープ1の複数本に跨って異物が付着した場合、ロープ1がシーブ2から外れてしまう。そこで、本実施形態に係る異物侵入防止部材8をシーブ枠5に設置固定することにより、異物がロープ1とともにシーブ2に噛み込む前に、異物を異物侵入防止部材8により、ロープ1から異物を強制的に引き離すことが可能となる。
以上のように、本実施形態に係るエレベータの異物侵入防止装置によれば、シーブ枠5の上部に固定される保護カバー7だけでは保護しきれないシーブ2への異物の侵入についても除去することが可能となり、シーブ溝2bからロープ1が外れることを防止することができる。
また、その他にも、異物侵入防止部材8の構成として図6に示すようなものとしてもよい。すなわち、上述した仕切板8bの構成として切り欠き9が設けられ、その切り欠き9の先端部には丸穴10が形成されるものとすることができる。この切り欠き9及び丸穴10は、異物侵入防止部材8を構成する仕切板8bの全てに形成されるものとする。この場合、ロープガイド部8cの有無は問わないが、ロープガイド部8cを有する場合には、仕切板8bの構成と同様にロープガイド部8cについても切り欠き9及び丸穴10が形成されるものとする。
このような構成とすることにより、ロープ1がこの異物侵入防止部材8を通過する際に、ロープ1に付着した異物が切り欠き9に沿って収集され、丸穴10に回収されることとなる。さらに、切り欠き9の先端が丸穴10となっていることにより、異物が一旦、この異物侵入防止部材8に回収されると、異物は丸穴10の開口部に引っかかり容易に抜けることはなくなる。また、エレベータのロープ1は、乗りかごが昇降する度に移動方向が反転して異物侵入防止部材8を通過するため、ロープ1が下方向に移動している間に回収した異物が、ロープ1の移動方向が反転して上方向に移動した場合に異物が再びロープ1に付着する可能性を低減させることができる。
1…ロープ
2…シーブ
3…シャフト
4…軸受
5…シーブ枠
6…ロープ外れ止め
7…保護カバー
8…異物侵入防止部材
9…切り欠き
10…丸穴
11…キープレート

Claims (4)

  1. 長方形の平板と、
    前記平板に対して垂直かつ平板長手方向に所定間隔をもって配置される複数の仕切板と、
    前記複数の仕切板同士の間隔に設けられ、エレベータの乗りかごとカウンターウェイトとの下部を連結するように吊り下げられる複数本のコンペンロープが1本ごとに収まる径を持つ半円の溝を有するロープガイドと、
    を備えることを特徴とするエレベータ異物侵入防止装置。
  2. 前記エレベータ異物侵入防止装置は、前記コンペンロープを巻きかけるコンペンシーブを保護するシーブ枠の上部両端に設置されることを特徴とする請求項1に記載のエレベータ異物侵入装置。
  3. 前記異物侵入防止部材の前記仕切板はその上部から所定距離形成される切り欠き部を有することを特徴とする請求項1に記載のエレベータ異物侵入防止装置。
  4. 前記異物侵入防止部材の前記仕切板の切り欠き部の先端部は丸穴形状であることを特徴とする請求項3に記載のエレベータ異物侵入防止装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109250603A (zh) * 2017-07-12 2019-01-22 三菱电机大楼技术服务株式会社 电梯的绳索脱落防止辅具和电梯的绳索更换方法
CN112707265A (zh) * 2019-10-25 2021-04-27 株式会社日立制作所 电梯调速器

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