JP2009207057A - 半導体集積回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】電源電圧や温度、トランジスタのプロセスパラメータに依存しない回路を実現可能な半導体集積回路を提供すること。
【解決手段】電源電圧を供給する第1電位線と、電源電圧より低い電位を有する第2電位線との間に設けられる半導体集積回路であって、電源電圧を入力し、等しい第1の電流値を有する複数の電流を出力する第1の定電流出力手段と、電源電圧を入力し、等しい第2の電流値を有する複数の電流を出力する第2の定電流出力手段と、第1の電流値と第2の電流値とが等しくなるよう調整する調整手段と、を含み、調整手段は、差動入力によって第1の電流値を有する電流が流れる電位と第2の電流値を有する電流が流れる電位とを等しくさせることで、第1の電流値と第2の電流値とが等しくなるよう調整することを特徴とする、半導体集積回路が提供される。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体集積回路に関し、より詳細には、抵抗負荷増幅器の利得を、電源電圧や温度、トランジスタのプロセスパラメータ等の変動に対して安定化させる半導体集積回路に関する。
カレントミラー回路は、入力した電流と同じ方向及び同じ電流値を有する電流を出力する回路である。カレントミラー回路を用いた電流源回路の基本的な考え方としては、電源電圧や温度、トランジスタのプロセスパラメータ等に依存することなく、安定した電流を生成することにある。このようなカレントミラー回路を電流源として用いて、トランジスタの相互コンダクタンスを補償する相互コンダクタンス補償回路を構成することができる。
図10は、従来の相互コンダクタンス補償回路の一例を示す説明図である。図10に示した相互コンダクタンス補償回路10は、電源電圧に依存しない電流源回路の一例を示したものである。図10に示したように、相互コンダクタンス補償回路10は、4つのトランジスタM1、M2、M3、M4と、抵抗Rと、を含んで構成される。トランジスタM1、M2は、Nチャネルトランジスタであり、トランジスタM3、M4はPチャネルトランジスタである。またVDDは電源電圧である。
図10に示した相互コンダクタンス補償回路10は、PチャネルトランジスタであるトランジスタM3、M4がカレントミラー接続されていることから、相互コンダクタンス補償回路10に流れる電流はI1=I2が成り立つ。また、NチャネルトランジスタM1のゲート−ソース間電圧をVgs1、ドレイン−ソース間電圧をVds1、電流増幅率をβ(=μ×Cox×(W/L)、μ:移動度、Cox:単位面積当たりのゲート静電容量、W:トランジスタのゲート幅、L:トランジスタのゲート長)、NチャネルトランジスタM2のゲート−ソース間電圧をVgs2、ドレイン−ソース間電圧をVds2、電流増幅率をK×βとして、NチャネルトランジスタM1、M2の閾値電圧Vthがそれぞれ等しいとすると、下記の数式が成り立つ。
Figure 2009207057
この数式1〜3により、下記の数式が成り立つ。
Figure 2009207057
この数式4により、図10に示した回路は、Vds1=Vds2において相互コンダクタンス補償回路となる。そして、上記数式4には電源電圧VDDが含まれていないので、図10に示した回路は電流値が電源電圧に依存しない回路ということができる。
しかし、例えばトランジスタのドレイン−ソース間電圧Vdsとドレイン−ソース間電流Idsとの間には、図11に示したような特性がある。図11は、トランジスタのVds−ds特性を概略的に示す説明図である。図11に示したように、理想的なトランジスタでは、図11の飽和領域において、Vdsが増加してもIdsが増加しない筈であるが、実際には、図11に示したように、Vdsが増加するとIdsがなだらかに増加する。そのため、電源電圧VDDが増加する。
そのため、電源電圧VDDが増加すると、増加に伴って図10に示した相互コンダクタンス補償回路10における、PチャネルトランジスタM3、M4のドレイン−ソース間電圧も増加して、電流量が増加してしまう。逆に、電源電圧VDDが減少すると、PチャネルトランジスタM3、M4のドレイン−ソース間電圧も減少して、電流量が減少してしまい、条件によっては図11に示した特性において線形領域に入ってしまうおそれもある。
図10に示した相互コンダクタンス補償回路10において、PチャネルトランジスタM4のゲート−ソース間電圧をVgs4とすると、NチャネルトランジスタM2およびPチャネルトランジスタM4のドレイン電圧Vd2はVDD−Vgs4で決まり、NチャネルトランジスタM1およびPチャネルトランジスタM3のドレイン電圧Vd1はVgs1で決まる。従って、Vd1とVd2とが異なってしまう。これを考慮してNチャネルトランジスタM2のドレイン−ソース間の抵抗成分Rds2から電流値を算出すると以下の通りとなる。
Figure 2009207057
数式5より、I2≠I1となり、電流値が正しくミラー出来なくなる現象が生じ、相互コンダクタンス補償回路10はカレントミラー回路としての精度が劣化してしまう。また、各トランジスタ間の閾値電圧Vthや電流増幅率βのミスマッチ等の要因により、さらにカレントミラー回路としての精度が劣化してしまうおそれもある。
結果的に、図10に示した従来の相互コンダクタンス補償回路10は、理想的には電源電圧に依存せずに電流を流すことが出来るはずである。しかし、実際には電源電圧VDDに依存する可能性もあり、また温度依存性やトランジスタのプロセスパラメータ依存性が大きいことも考えられる。
従来においては、ある程度の電源電圧(電源マージン)を確保することが可能である場合には、複数のトランジスタを直列に接続し、カスコード構成にすることによって、カレントミラー回路としての精度を向上させる技術が開示されている。しかし、近年のトランジスタの繊細化、動作周波数の高速化、消費電力の低減化の要求等に伴って、電源電圧も低くする必要がある(例えば1.2V以下の電源電圧で動作させる必要があり)。従って、従来の方法ではカレントミラー回路としての精度の確保及び向上が困難になってきている問題があった。さらに、トランジスタのVds−ds特性の飽和領域における傾きも大きくなっており、安定した電流源の設計がさらに困難になってきている問題もある。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、低電源電圧や微細プロセスにおいても、精度が良いカレントミラー回路を実現し、電源電圧や温度、トランジスタのプロセスパラメータに依存しない回路を実現可能な、新規かつ改良された半導体集積回路を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、電源電圧を供給する第1電位線と、電源電圧より低い電位を有する第2電位線との間に設けられる半導体集積回路であって、電源電圧を入力し、第1の電流値を有する複数の電流を出力する第1の定電流出力手段と、電源電圧を入力し、第2の電流値を有する複数の電流を出力する第2の定電流出力手段と、第1の電流値と第2の電流値とが等しくなるよう調整する調整手段と、を含み、調整手段は、差動入力によって第1の電流値を有する電流が流れる電位と第2の電流値を有する電流が流れる電位とを等しくさせることで、第1の電流値と第2の電流値とが等しくなるよう調整することを特徴とする、半導体集積回路が提供される。
かかる構成によれば、第1の定電流出力手段は電源電圧を入力して第1の電流値を有する複数の電流を出力し、第2の定電流出力手段は電源電圧を入力して第2の電流値を有する複数の電流を出力する。そして、調整手段は、差動入力によって第1の電流値を有する電流が流れる電位と第2の電流値を有する電流が流れる電位とを等しくさせることで、第1の電流値と第2の電流値とが等しくなるよう調整する。その結果、低電源電圧や微細プロセスにおいても、電源電圧や温度、トランジスタのプロセスパラメータに依存せず、精度が良いカレントミラー回路を実現することができる。
第1の定電流出力手段は、ソース端子が第1電位線に接続され、カレントミラー接続される第1のトランジスタ及び第2のトランジスタを含み、第2の定電流出力手段は、ソース端子が第1電位線に接続され、カレントミラー接続される第3のトランジスタ及び第4のトランジスタを含み、調整手段は、ドレイン端子が第3のトランジスタのドレイン端子に接続される第5のトランジスタと、ドレイン端子が第2のトランジスタのドレイン端子に接続され、第5のトランジスタとカレントミラー接続される第6のトランジスタと、ドレイン端子が第1のトランジスタのドレイン端子に接続され、ゲート端子が第6のトランジスタのドレイン端子に接続される第7のトランジスタと、ドレイン端子が第4のトランジスタのドレイン端子に接続され、ゲート端子が第6のトランジスタのドレイン端子に接続され、第5のトランジスタと差動対を構成する第8のトランジスタと、を含んでいてもよい。その結果、カスコード構成を採らず、トランジスタによるフィードバック構成を用いることにより、低電源電圧や微細プロセスにおいても、精度が良い相互コンダクタンス補償回路を実現することができる。
上記半導体集積回路は、上記第5のトランジスタのソース端子に接続される抵抗をさらに含んでいてもよい。その結果、第5のトランジスタのドレイン電位と第6のトランジスタのドレイン電位とが等しくなるようにすることで、さらに精度が向上した相互コンダクタンス補償回路を実現することが可能となる。
また、第1の定電流出力手段は、カレントミラー接続される第1のトランジスタ及び第2のトランジスタを含み、第2の定電流出力手段は、カレントミラー接続される第3のトランジスタ及び第4のトランジスタを含み、調整手段は、ソース端子が第1電位線に接続され、ドレイン端子が第3のトランジスタのドレイン端子に接続される第5のトランジスタと、ソース端子が第1電位線に接続され、ドレイン端子が第2のトランジスタのドレイン端子に接続され、第5のトランジスタとカレントミラー接続される第6のトランジスタと、ソース端子が第1電位線に接続され、ドレイン端子が第1のトランジスタのドレイン端子に接続され、ゲート端子が第6のトランジスタのドレイン端子に接続され、第6のトランジスタと差動対を構成する第7のトランジスタと、ソース端子が第1電位線に接続され、ドレイン端子が第4のトランジスタのドレイン端子に接続され、ゲート端子が第6のトランジスタのドレイン端子に接続される第8のトランジスタと、を含んでいてもよい。その結果、カスコード構成を採らず、トランジスタによるフィードバック構成を用いることにより、低電源電圧や微細プロセスにおいても、精度が良い相互コンダクタンス補償回路を実現することができる。
上記半導体集積回路は、上記第4のトランジスタのソース端子または上記第8のトランジスタのソース端子に接続される第1の抵抗をさらに含んでいてもよい。ここで、第8のトランジスタのソース端子に抵抗を接続することで、Pチャネルトランジスタ入力構成を有する増幅器の相互コンダクタンスと、抵抗負荷補正との両方を兼ね備えた相互コンダクタンス補償回路を実現することができる。
また、上記半導体集積回路は、上記第5のトランジスタのソース端子に接続される第2の抵抗をさらに含んでいてもよい。その結果、第5のトランジスタのドレイン電位と第6のトランジスタのドレイン電位とが等しくなるようにすることで、さらに精度が向上した相互コンダクタンス補償回路を実現することが可能となる。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、電源電圧を供給する第1電位線と、電源電圧より低い電位を有する第2電位線との間に設けられる半導体集積回路であって、電源電圧を入力し、第1の電流値を有する複数の第1の電流を出力する第1の定電流出力手段と、電源電圧を入力し、第2の電流値を有する複数の第2の電流を出力する第2の定電流出力手段と、第1の電流値と等しい第3の電流値を有する第3の電流を出力する第1の調整手段と、第2の電流値と第3の電流値とが等しくなるよう調整する第2の調整手段と、を含み、第1の調整手段は、差動入力によって第1の電流値を有する第1の電流が流れる電位と第3の電流値を有する第3の電流が流れる電位とを等しくさせることで、第1の電流値と第3の電流値とが等しくなるよう調整し、第2の調整手段は、差動入力によって第2の電流値を有する第2の電流が流れる電位と第3の電流値を有する第3の電流が流れる電位とを等しくさせることで、第2の電流値と第3の電流値とが等しくなるよう調整する、半導体集積回路が提供される。
かかる構成によれば、第1の定電流出力手段は電源電圧を入力して第1の電流値を有する複数の電流を出力し、第2の定電流出力手段は電源電圧を入力して第2の電流値を有する複数の電流を出力する。そして、第1の調整手段は、差動入力によって第1の電流値を有する第1の電流が流れる電位と第3の電流値を有する第3の電流が流れる電位とを等しくさせることで、第1の電流値と第3の電流値とが等しくなるよう調整し、第2の調整手段は、差動入力によって第2の電流値を有する第2の電流が流れる電位と第3の電流値を有する第3の電流が流れる電位とを等しくさせることで、第2の電流値と第3の電流値とが等しくなるよう調整する。その結果、低電源電圧や微細プロセスにおいても、電源電圧や温度、トランジスタのプロセスパラメータに依存せず、精度が良いカレントミラー回路を実現することができる。
第1の定電流出力手段は、ソース端子が第2電位線に接続され、カレントミラー接続される第1のトランジスタ及び第2のトランジスタを含み、第2の定電流出力手段は、ソース端子が第1電位線に接続され、カレントミラー接続される第3のトランジスタ及び第4のトランジスタを含み、第1の調整手段は、ソース端子が第1電位線に接続され、ドレイン端子が第1のトランジスタのドレイン端子に接続される第5のトランジスタと、ソース端子が第1電位線に接続され、第5のトランジスタとカレントミラー接続される第6のトランジスタと、ソース端子が第1電位線に接続され、ゲート端子が第6のトランジスタのドレイン端子に接続され、ドレイン端子が第10のトランジスタのドレイン端子に接続されている第7のトランジスタと、ソース端子が第1電位線に接続され、ドレイン端子が第2のトランジスタのドレイン端子に接続され、ゲート端子が第6のトランジスタのドレイン端子に接続され、第5のトランジスタと差動対を構成する第8のトランジスタと、を含み、第2の調整手段は、ドレイン端子が第3のトランジスタのドレイン端子に接続される第9のトランジスタと、ドレイン端子が第8のトランジスタのドレイン端子に接続され、第9のトランジスタとカレントミラー接続される第10のトランジスタと、ドレイン端子が第6のトランジスタのドレイン端子に接続され、ゲート端子が第10のトランジスタのドレイン端子に接続される第11のトランジスタと、ドレイン端子が第4のトランジスタのドレイン端子に接続され、ゲート端子が第10のトランジスタのドレイン端子に接続され、第9のトランジスタと差動対を構成する第12のトランジスタと、を含んでいてもよい。
上記半導体集積回路は、第11のトランジスタのソース端子または第6のトランジスタのソース端子に接続される抵抗をさらに含んでいてもよい。ここで、第6のトランジスタのソース端子に抵抗を接続することで、Pチャネルトランジスタ入力構成を有する増幅器の相互コンダクタンス補償と、抵抗負荷補正との両方を兼ね備えた相互コンダクタンス補償回路を実現することができる。
以上説明したように本発明によれば、フィードバック構成を用いることにより、低電源電圧や微細プロセスにおいても、精度が良いカレントミラー回路を実現し、電源電圧や温度、トランジスタのプロセスパラメータに依存しない回路を実現可能な、新規かつ改良された半導体集積回路を提供することができる。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
(第1の実施形態)
まず、本発明の第1の実施形態にかかるカレントミラー回路100について説明する。図1は、本発明の第1の実施形態にかかるカレントミラー回路100の構成について説明する説明図である。以下、図1を用いて本発明の第1の実施形態にかかるカレントミラー回路100について説明する。
図1に示したように、本発明の第1の実施形態にかかるカレントミラー回路100は、8つのトランジスタM1〜M8と、抵抗Rと、を含んで構成される。トランジスタM1、M2、M5、M6は、Nチャネルトランジスタであり、トランジスタM3、M4、M7、M8はPチャネルトランジスタである。またVDDは電源電圧である。
図1に示したカレントミラー回路100は、図10に示した相互コンダクタンス補償回路10に、NチャネルトランジスタM5、M6およびPチャネルトランジスタM7、M8を追加した構成となっている。なお、トランジスタM4、M8は本発明の第1の定電流出力手段の構成の一例であり、トランジスタM3、M7は本発明の第2の定電流出力手段の構成の一例であり、トランジスタM1、M2、M5、M6は本発明の調整手段の構成の一例である。
図2は、図1に示したカレントミラー回路100から、トランジスタM1、M3、M5、M7を抜き出した回路図である。図2に示したように、カレントミラー回路100は、トランジスタM1、M3、M5、M7によってオペアンプ110を構成していると考えることができる。図2に示した構成は、Nチャネルトランジスタ差動入力タイプのユニティゲインバッファの構成となっている。つまり、図1に示したカレントミラー回路100は、NチャネルトランジスタM1、M5によるフィードバック構成を採っているといえる。従って、オペアンプ110の電圧利得をAとし、Aが十分大きいと仮定すると、以下の数式が成り立つ。
Figure 2009207057
なお、Vg1、Vg5は、それぞれ図2に示したトランジスタM1、M5のゲート電位を表している。
図1に示したカレントミラー回路100において、PチャネルトランジスタM4、M8の電流増幅率および閾値電圧がそれぞれ等しく、かつ、チャネル長変調効果を考慮して、チャネル長Lが十分大きいと仮定すると、PチャネルトランジスタM4、M8はカレントミラー接続されていることにより、電流値I1とI2との関係は、I1=I2が成り立つ。
また、PチャネルトランジスタM3、M7についても同様に、電流増幅率および閾値電圧がそれぞれ等しく、チャネル長が十分大きいと仮定すると、PチャネルトランジスタM3、M7はカレントミラー接続されていることにより、電流値I3とI4との関係は、I3=I4が成り立つ。
さらに、NチャネルトランジスタM5、M6についても同様に、電流増幅率および閾値電圧がそれぞれ等しく、チャネル長が十分大きいと仮定すると、NチャネルトランジスタM5、M6はカレントミラー接続されていることにより、I2=I3が成り立つ。従って、図1に示したカレントミラー回路100に流れる電流は、I1=I2=I3=I4の関係が成立する。
NチャネルトランジスタM1のゲート−ソース間電圧をVgs1、ドレイン−ソース間電圧をVds1、電流増幅率をβ(=μ×Cox×(W/L)、μ:移動度、Cox:単位面積当たりのゲート静電容量、W:トランジスタのゲート幅、L:トランジスタのゲート長)、NチャネルトランジスタM2のゲート−ソース間電圧をVgs2、ドレイン−ソース間電圧をVds2、電流増幅率をK×βとして、NチャネルトランジスタM1、M2の閾値電圧Vthがそれぞれ等しいとすると、下記の数式が成り立つ。
Figure 2009207057
この数式7〜9により、下記の数式が成り立つ。
Figure 2009207057
上記数式10は、上述した数式4と同様の式となっている。従って、図1に示したカレントミラー回路100は、Vds1=Vds2において相互コンダクタンス補償回路として成立することが分かる。また、図1に示したカレントミラー回路100はNチャネルトランジスタM1、M5によるフィードバック構成を採っていることから、仮にNチャネルトランジスタM1のドレイン電位Vd1が電源電圧VDDの変化によって上昇した場合であっても、NチャネルトランジスタM2のドレイン電位Vd2と同等となるように動作する。
さらに、図1に示したカレントミラー回路100においては、NチャネルトランジスタM1のドレイン電位Vd1及びNチャネルトランジスタM2のドレイン電位Vd2は、それぞれPチャネルトランジスタM3、M4のゲート−ソース間電圧Vgs3、Vgs4で決まる。従って、PチャネルトランジスタM3、M4のサイズがそれぞれ同じものであれば、Vgs3、Vgs4も同じ値となり、Vd1及びVd2もそれぞれ等しくなる。
従って、図1に示したカレントミラー回路100は、従来のカレントミラー回路よりも、カレントミラー回路としての精度は向上することになる。従って、本発明の第1の実施形態にかかるカレントミラー回路100は、カスコード構成を採らず、Nチャネルトランジスタによるフィードバック構成を用いることにより、低電源電圧や微細プロセスにおいても、精度が良い相互コンダクタンス補償回路を実現することができる。
次に、本発明の第1の実施形態にかかるカレントミラー回路の変形例について説明する。図3は、本発明の第1の実施形態の変形例である、カレントミラー回路101の構成について説明する説明図である。以下、図3を用いて本発明の第1の実施形態の変形例にかかるカレントミラー回路101について説明する。
図1に示したカレントミラー回路100において、NチャネルトランジスタM5、M6のドレイン電位Vd5、Vd6は理想的には等しい値となる筈である。しかし、電源電圧や温度、ドランジスタのプロセスパラメータ等の変動に対して、両者の間に若干の誤差が生じてしまう場合がある。図3はドレイン電位Vd5、Vd6に誤差が生じた場合の一例を示したものであり、NチャネルトランジスタM5の(W/L)の値がNチャネルトランジスタM6の(W/L)の値のK倍になっていることを示している。
このような場合には、図3に示したように、NチャネルトランジスタM5のソース端子に、抵抗Rsaを接続する。抵抗Rsaは、NチャネルトランジスタM5、M6のドレイン電位Vd5、Vd6が等しくなるように接続されるものであり、抵抗Rsaの抵抗値はNチャネルトランジスタM5のドレイン電位Vd5がNチャネルトランジスタM5のドレイン電位Vd6に等しくなるように設定される。なお、抵抗Rsaの抵抗値は、抵抗Rの抵抗値と等しい値であることが望ましい。
このように、NチャネルトランジスタM5のソース端子に、抵抗Rsaを接続して、NチャネルトランジスタM5、M6のドレイン電位Vd5、Vd6が等しくなるようにすることで、さらに精度が向上した相互コンダクタンス補償回路を実現することが可能となる。
(第2の実施形態)
本発明の第1の実施形態では、NチャネルトランジスタM5、M6によるフィードバックによって精度が向上した相互コンダクタンス補償回路を実現した。本発明の第2の実施形態では、Pチャネルトランジスタによるフィードバックによって精度が向上する相互コンダクタンス補償回路について説明する。
図4は、本発明の第2の実施形態にかかるカレントミラー回路200の構成について説明する説明図である。以下、図4を用いて本発明の第2の実施形態にかかるカレントミラー回路200について説明する。
図4に示したカレントミラー回路200は、図10に示した相互コンダクタンス補償回路10に、NチャネルトランジスタM5、M6およびPチャネルトランジスタM7、M8を追加した構成となっている。また、PチャネルトランジスタM7のドレイン端子とPチャネルトランジスタM3、M4のゲート端子とを接続している。さらに、PチャネルトランジスタM8のドレイン端子と、PチャネルトランジスタM7のゲート端子とを接続しているので、PチャネルトランジスタM7、M8はカレントミラー接続されている。従って、図4に示したカレントミラー回路200は、Pチャネルトランジスタによるフィードバック構成を有している。なお、トランジスタM1、M5は本発明の第1の定電流出力手段の構成の一例であり、トランジスタM2、M6は本発明の第2の定電流出力手段の構成の一例であり、トランジスタM3、M4、M7、M8は本発明の調整手段の構成の一例である。
図5は、図4に示したカレントミラー回路200から、トランジスタM1、M3、M5、M7を抜き出した回路図である。図5に示したように、カレントミラー回路200は、トランジスタM1、M3、M5、M7によってオペアンプ210を構成していると考えることができる。図5に示した構成は、Pチャネルトランジスタ差動入力タイプのユニティゲインバッファの構成となっている。つまり、図4に示したカレントミラー回路200は、PチャネルトランジスタM3、M7によるフィードバック構成を採っているといえる。従って、オペアンプ210の電圧利得をAとし、Aが十分大きいと仮定すると、以下の数式が成り立つ。
Figure 2009207057
なお、Vg3、Vg7は、それぞれ図5に示したトランジスタM3、M7のゲート電位を表している。
図4に示したカレントミラー回路200において、及びPチャネルトランジスタM4、M8の電流増幅率および閾値電圧がそれぞれ等しく、チャネル長が十分大きいと仮定すると、上記数式11から、I1=I2が成り立つ。
また、PチャネルトランジスタM7、M8についても同様に、電流増幅率および閾値電圧がそれぞれ等しく、チャネル長が十分大きいと仮定すると、PチャネルトランジスタM7、M8はカレントミラー接続されていることにより、I2=I3が成り立つ。
さらに、NチャネルトランジスタM1、M5についても同様に、電流増幅率および閾値電圧がそれぞれ等しく、チャネル長が十分大きいと仮定すると、NチャネルトランジスタM1、M5はカレントミラー接続されていることにより、I3=I4が成り立つ。従って、図4に示したカレントミラー回路200に流れる電流は、I1=I2=I3=I4の関係が成立する。
NチャネルトランジスタM1のゲート−ソース間電圧をVgs1、ドレイン−ソース間電圧をVds1、電流増幅率をβ(=μ×Cox×(W/L)、μ:移動度、Cox:単位面積当たりのゲート静電容量、W:トランジスタのゲート幅、L:トランジスタのゲート長)、NチャネルトランジスタM2のゲート−ソース間電圧をVgs2、ドレイン−ソース間電圧をVds2、電流増幅率をK×βとして、NチャネルトランジスタM1、M2の閾値電圧Vthがそれぞれ等しいとすると、下記の数式が成り立つ。
Figure 2009207057
この数式12〜14により、下記の数式が成り立つ。
Figure 2009207057
上記数式15は、上述した数式4と同様の式となっている。従って、図4に示したカレントミラー回路200は、Vds1=Vds2において相互コンダクタンス補償回路として成立することが分かる。また、図4に示したカレントミラー回路200はPチャネルトランジスタによるフィードバック構成を採っていることから、仮にNチャネルトランジスタM1のドレイン電位Vd1が電源電圧VDDの変化によって上昇した場合であっても、NチャネルトランジスタM2のドレイン電位Vd2と同等となるように動作する。
従って、図4に示したカレントミラー回路200は、従来のカレントミラー回路よりも、カレントミラー回路としての精度は向上することになる。従って、本発明の第2の実施形態にかかるカレントミラー回路200は、カスコード構成を採らず、Pチャネルトランジスタによるフィードバック構成を用いることにより、低電源電圧や微細プロセスにおいても、精度が良い相互コンダクタンス補償回路を実現することができる。
次に、本発明の第2の実施形態にかかるカレントミラー回路の変形例について説明する。図6は、本発明の第2の実施形態の第1の変形例である、カレントミラー回路201の構成について説明する説明図である。以下、図6を用いて本発明の第2の実施形態の変形例にかかるカレントミラー回路201について説明する。
図5に示したカレントミラー回路200において、NチャネルトランジスタM5、M6のドレイン電位Vd5、Vd6は理想的には等しい値となる筈である。しかし、電源電圧や温度、ドランジスタのプロセスパラメータ等の変動に対して、両者の間に若干の誤差が生じてしまう場合がある。図6はドレイン電位Vd5、Vd6に誤差が生じた場合の一例を示したものであり、NチャネルトランジスタM5の(W/L)の値がNチャネルトランジスタM6の(W/L)の値のK倍になっていることを示している。
このような場合には、上述した本発明の第1の実施形態の変形例と同様に、図6に示したように、NチャネルトランジスタM5のソース端子に、抵抗Rsaを接続する。抵抗Rsaは、NチャネルトランジスタM5、M6のドレイン電位Vd5、Vd6が等しくなるように接続されるものであり、抵抗Rsaの抵抗値はNチャネルトランジスタM5のドレイン電位Vd5がNチャネルトランジスタM5のドレイン電位Vd6に等しくなるように設定される。なお、抵抗Rsaの抵抗値は、抵抗Rの抵抗値と等しい値であることが望ましい。
このように、NチャネルトランジスタM5のソース端子に、抵抗Rsaを接続して、NチャネルトランジスタM5、M6のドレイン電位Vd5、Vd6が等しくなるようにすることで、さらに精度が向上した相互コンダクタンス補償回路を実現することが可能となる。
図7は、本発明の第2の実施形態の第2の変形例である、カレントミラー回路202の構成について説明する説明図である。以下、図7を用いて本発明の第2の実施形態の変形例にかかるカレントミラー回路202について説明する
図7に示したカレントミラー回路202は、図5に示したカレントミラー回路200においてNチャネルトランジスタM2のソース端子に接続されていた抵抗Rを、PチャネルトランジスタM4のソース端子に移動して接続したものである。
図7に示したように、抵抗Rを、PチャネルトランジスタM4のソース端子に接続することで、Pチャネルトランジスタの入力構成を有する増幅器の相互コンダクタンス補償と、抵抗負荷補正との両方を兼ね備えたことを特徴とする相互コンダクタンス補償回路を実現することができる。
(第3の実施形態)
本発明の第1の実施形態では、NチャネルトランジスタM5、M6によるフィードバックによって精度が向上した相互コンダクタンス補償回路を実現し、本発明の第2の実施形態では、PチャネルトランジスタM7、M8によるフィードバックによって精度が向上した相互コンダクタンス補償回路を実現した。本発明の第3の実施形態では、双方のフィードバック構成によって精度が向上する相互コンダクタンス補償回路について説明する。
図8は、本発明の第3の実施形態にかかるカレントミラー回路300の構成について説明する説明図である。以下、図8を用いて本発明の第3の実施形態にかかるカレントミラー回路300について説明する。
図8に示したカレントミラー回路300は、図10に示した相互コンダクタンス補償回路10に、NチャネルトランジスタM5、M6、M9、M10およびPチャネルトランジスタM7、M8、M11、M12を追加した構成となっている。また、NチャネルトランジスタM5のドレイン端子とゲート端子とを接続し、NチャネルトランジスタM6のドレイン端子と、NチャネルトランジスタM1、M2のゲート端子とを接続している。さらに、NチャネルトランジスタM5のドレイン端子と、NチャネルトランジスタM6のゲート端子とが接続されているので、NチャネルトランジスタM5、M6はカレントミラー接続されている。従って、図3に示したカレントミラー回路300は、Nチャネルトランジスタによるフィードバック構成を有している。なお、トランジスタM9、M10は本発明の第1の定電流出力手段の構成の一例であり、トランジスタM3、M7は本発明の第2の定電流出力手段の構成の一例であり、トランジスタM4、M8、M11、M12は本発明の第1の調整手段の構成の一例であり、トランジスタM1、M2、M5、M6は本発明の第1の調整手段の構成の一例である。
さらに、PチャネルトランジスタM4のドレイン端子とPチャネルトランジスタM8、M12のゲート端子とを接続している。さらに、PチャネルトランジスタM11のドレイン端子と、PチャネルトランジスタM4のゲート端子とを接続しているので、PチャネルトランジスタM4、M11はカレントミラー接続されている。従って、図8に示したカレントミラー回路300は、Pチャネルトランジスタによるフィードバック構成も有している。
図8に示したカレントミラー回路300は、トランジスタM1、M3、M5、M7及びトランジスタM9、M10、M11、M12で、それぞれオペアンプを構成していると考えられる。トランジスタM1、M3、M5、M7はNチャネルトランジスタ差動入力タイプのユニティゲインバッファの構成となっており、トランジスタM9、M10、M11、M12はPチャネルトランジスタ差動入力タイプのユニティゲインバッファの構成となっている。
まず、トランジスタM9、M10、M11、M12で構成されるオペアンプの電圧利得をAとして、Aが十分大きいと仮定すると、以下の数式が成り立つ。
Figure 2009207057
なお、Vg11、Vg12は、それぞれトランジスタM11、M12のゲート電位を表している。
次に、トランジスタM1、M3、M5、M7で構成されるオペアンプの電圧利得をAとして、Aが十分大きいと仮定すると、以下の数式が成り立つ。
Figure 2009207057
なお、Vg1、Vg5は、それぞれトランジスタM1、M5のゲート電位を表している。
図8に示したカレントミラー回路300において、NチャネルトランジスタM9、M10の電流増幅率および閾値電圧がそれぞれ等しく、かつチャネル長Lが十分大きいと仮定すると、NチャネルトランジスタM9、M10はカレントミラー接続されていることから、電流値I1とI2との関係は、I1=I2が成り立つ。
また、NチャネルトランジスタM5、M6についても、電流増幅率および閾値電圧がそれぞれ等しく、かつチャネル長Lが十分大きいと仮定すると、NチャネルトランジスタM5、M6はカレントミラー接続されていることから、電流値I4とI5との関係は、I4=I5が成り立つ。
次に、PチャネルトランジスタM3、M7についても、電流増幅率および閾値電圧がそれぞれ等しく、かつチャネル長Lが十分大きいと仮定すると、PチャネルトランジスタM3、M7はカレントミラー接続されていることから、電流値I5とI6との関係は、I5=I6が成り立つ。
また、PチャネルトランジスタM4、M11についても、電流増幅率および閾値電圧がそれぞれ等しく、かつチャネル長Lが十分大きいと仮定すると、PチャネルトランジスタM4、M11はカレントミラー接続されていることから、電流値I2とI3との関係は、I2=I3が成り立つ。
そして、PチャネルトランジスタM8、M12についても、電流増幅率および閾値電圧がそれぞれ等しく、かつチャネル長Lが十分大きいと仮定すると、PチャネルトランジスタM8、M12はカレントミラー接続されていることから、電流値I1とI4との関係は、I1=I4が成り立つ。従って、図8に示したカレントミラー回路300に流れる電流は、I1=I2=I3=I4=I5=I6の関係が成立する。
NチャネルトランジスタM1のゲート−ソース間電圧をVgs1、ドレイン−ソース間電圧をVds1、電流増幅率をβ(=μ×Cox×(W/L)、μ:移動度、Cox:単位面積当たりのゲート静電容量、W:トランジスタのゲート幅、L:トランジスタのゲート長)、NチャネルトランジスタM2のゲート−ソース間電圧をVgs2、ドレイン−ソース間電圧をVds2、電流増幅率をK×βとして、NチャネルトランジスタM1、M2の閾値電圧Vthがそれぞれ等しいとすると、下記の数式が成り立つ。
Figure 2009207057
この数式18〜20により、下記の数式が成り立つ。
Figure 2009207057
上記数式21は、上述した数式4と同様の式となっている。従って、図8に示したカレントミラー回路300は、Vds1=Vds2において相互コンダクタンス補償回路として成立することが分かる。また、図8に示したカレントミラー回路300はPチャネルトランジスタとNチャネルトランジスタによるダブルフィードバック構成を採っていることから、仮にNチャネルトランジスタM1のドレイン電位Vd1が電源電圧VDDの変化によって上昇した場合であっても、NチャネルトランジスタM2のドレイン電位Vd2と同等となるように動作する。
従って、図8に示したカレントミラー回路300は、従来のカレントミラー回路よりも、カレントミラー回路としての精度は向上することになる。従って、本発明の第3の実施形態にかかるカレントミラー回路300は、カスコード構成を採らず、PチャネルトランジスタおよびNチャネルトランジスタによるダブルフィードバック構成を用いることにより、低電源電圧や微細プロセスにおいても、精度が良い相互コンダクタンス補償回路を実現することができる。
次に、本発明の第3の実施形態にかかるカレントミラー回路の変形例について説明する。図9は、本発明の第3の実施形態の変形例である、カレントミラー回路302の構成について説明する説明図である。以下、図9を用いて本発明の第2の実施形態の変形例にかかるカレントミラー回路302について説明する。
図9に示したカレントミラー回路302は、図8に示したカレントミラー回路300においてNチャネルトランジスタM2のソース端子に接続されていた抵抗Rを、PチャネルトランジスタM4のソース端子に移動して接続したものである。
図9に示したように、抵抗Rを、PチャネルトランジスタM4のソース端子に接続することで、Pチャネルトランジスタ入力構成増幅器の相互コンダクタンスと、抵抗負荷補正との両方を兼ね備えたことを特徴とする相互コンダクタンス補償回路を実現することができる。
以上説明したように、本発明の第1の実施形態〜第3の実施形態によれば、Pチャネルトランジスタおよび/またはNチャネルトランジスタによるダブルフィードバック構成を用いることにより、低電源電圧や微細プロセスにおいても、精度が良い相互コンダクタンス補償回路を実現することができる。
また、従来においてはトランジスタの特性にばらつきが生じていれば、カレントミラー接続されている2つのトランジスタのドレイン電圧に誤差が生じていたが、本発明の第1の実施形態〜第3の実施形態によれば、トランジスタの特性にばらつきが生じていても、ばらつきが同じ程度であればカレントミラー接続されている2つのトランジスタのドレイン電圧も相対的にシフトし、ドレイン電圧に誤差が生じないので、カレントミラー回路としての精度を高めることができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
本発明の第1の実施形態にかかるカレントミラー回路100の構成について説明する説明図である。 図1に示したカレントミラー回路100から、トランジスタM1、M3、M5、M7を抜き出した回路図である。 本発明の第1の実施形態の変形例であるカレントミラー回路101の構成について説明する説明図である。 本発明の第2の実施形態にかかるカレントミラー回路200の構成について説明する説明図である。 図4に示したカレントミラー回路200から、トランジスタM1、M3、M5、M7を抜き出した回路図である。 本発明の第2の実施形態の第1の変形例である、カレントミラー回路201の構成について説明する説明図である。 本発明の第2の実施形態の第2の変形例である、カレントミラー回路202の構成について説明する説明図である。 本発明の第3の実施形態にかかるカレントミラー回路300の構成について説明する説明図である。 本発明の第3の実施形態の変形例である、カレントミラー回路302の構成について説明する説明図である。 従来の相互コンダクタンス補償回路の一例を示す説明図である。 トランジスタのドレイン−ソース間電圧Vdsとゲート−ソース間電圧Vdsとの間の特性を示す説明図である。
符号の説明
100、200、300 カレントミラー回路

Claims (9)

  1. 電源電圧を供給する第1電位線と、前記電源電圧より低い電位を有する第2電位線との間に設けられる半導体集積回路であって、
    前記電源電圧を入力し、第1の電流値を有する複数の第1の電流を出力する第1の定電流出力手段と、
    前記電源電圧を入力し、第2の電流値を有する複数の第2の電流を出力する第2の定電流出力手段と、
    前記第1の電流値と前記第2の電流値とが等しくなるよう調整する調整手段と、
    を含み、
    前記調整手段は、差動入力によって前記第1の電流値を有する前記第1の電流が流れる電位と前記第2の電流値を有する前記第2の電流が流れる電位とを等しくさせることで、前記第1の電流値と前記第2の電流値とが等しくなるよう調整することを特徴とする、半導体集積回路。
  2. 前記第1の定電流出力手段は、ソース端子が前記第1電位線に接続され、カレントミラー接続される第1のトランジスタ及び第2のトランジスタを含み、
    前記第2の定電流出力手段は、ソース端子が前記第1電位線に接続され、カレントミラー接続される第3のトランジスタ及び第4のトランジスタを含み、
    前記調整手段は、
    ドレイン端子が前記第3のトランジスタのドレイン端子に接続される第5のトランジスタと、
    ドレイン端子が前記第2のトランジスタのドレイン端子に接続され、前記第5のトランジスタとカレントミラー接続される第6のトランジスタと、
    ドレイン端子が前記第1のトランジスタのドレイン端子に接続され、ゲート端子が前記第6のトランジスタのドレイン端子に接続される第7のトランジスタと、
    ドレイン端子が前記第4のトランジスタのドレイン端子に接続され、ゲート端子が前記第6のトランジスタのドレイン端子に接続され、前記第5のトランジスタと差動対を構成する第8のトランジスタと、
    を含むことを特徴とする、請求項1に記載の半導体集積回路。
  3. 前記第5のトランジスタのソース端子に接続される抵抗をさらに含むことを特徴とする、請求項2に記載の半導体集積回路。
  4. 前記第1の定電流出力手段は、カレントミラー接続される第1のトランジスタ及び第2のトランジスタを含み、
    前記第2の定電流出力手段は、カレントミラー接続される第3のトランジスタ及び第4のトランジスタを含み、
    前記調整手段は、
    ソース端子が前記第1電位線に接続され、ドレイン端子が前記第3のトランジスタのドレイン端子に接続される第5のトランジスタと、
    ソース端子が前記第1電位線に接続され、ドレイン端子が前記第2のトランジスタのドレイン端子に接続され、前記第5のトランジスタとカレントミラー接続される第6のトランジスタと、
    ソース端子が前記第1電位線に接続され、ドレイン端子が前記第1のトランジスタのドレイン端子に接続され、ゲート端子が前記第6のトランジスタのドレイン端子に接続され、前記第6のトランジスタと差動対を構成する第7のトランジスタと、
    ソース端子が前記第1電位線に接続され、ドレイン端子が前記第4のトランジスタのドレイン端子に接続され、ゲート端子が前記第6のトランジスタのドレイン端子に接続される第8のトランジスタと、
    を含むことを特徴とする、請求項1に記載の半導体集積回路。
  5. 前記第4のトランジスタのソース端子または前記第8のトランジスタのソース端子に接続される第1の抵抗をさらに含むことを特徴とする、請求項4に記載の半導体集積回路。
  6. 前記第5のトランジスタのソース端子に接続される第2の抵抗をさらに含むことを特徴とする、請求項4に記載の半導体集積回路。
  7. 電源電圧を供給する第1電位線と、前記電源電圧より低い電位を有する第2電位線との間に設けられる半導体集積回路であって、
    前記電源電圧を入力し、第1の電流値を有する複数の第1の電流を出力する第1の定電流出力手段と、
    前記電源電圧を入力し、第2の電流値を有する複数の第2の電流を出力する第2の定電流出力手段と、
    前記第1の電流値と等しい第3の電流値を有する第3の電流を出力する第1の調整手段と、
    前記第2の電流値と前記第3の電流値とが等しくなるよう調整する第2の調整手段と、
    を含み、
    前記第1の調整手段は、差動入力によって前記第1の電流値を有する第1の電流が流れる電位と前記第3の電流値を有する第3の電流が流れる電位とを等しくさせることで、前記第1の電流値と前記第3の電流値とが等しくなるよう調整し、
    前記第2の調整手段は、差動入力によって前記第2の電流値を有する第2の電流が流れる電位と前記第3の電流値を有する第3の電流が流れる電位とを等しくさせることで、前記第2の電流値と前記第3の電流値とが等しくなるよう調整することを特徴とする、半導体集積回路。
  8. 前記第1の定電流出力手段は、ソース端子が前記第2電位線に接続され、カレントミラー接続される第1のトランジスタ及び第2のトランジスタを含み、
    前記第2の定電流出力手段は、ソース端子が前記第1電位線に接続され、カレントミラー接続される第3のトランジスタ及び第4のトランジスタを含み、
    前記第1の調整手段は、
    ソース端子が前記第1電位線に接続され、ドレイン端子が前記第1のトランジスタのドレイン端子に接続される第5のトランジスタと、
    ソース端子が前記第1電位線に接続され、前記第5のトランジスタとカレントミラー接続される第6のトランジスタと、
    ソース端子が前記第1電位線に接続され、ゲート端子が前記第6のトランジスタのドレイン端子に接続され、ドレイン端子が第10のトランジスタのドレイン端子に接続されている第7のトランジスタと、
    ソース端子が前記第1電位線に接続され、ドレイン端子が前記第2のトランジスタのドレイン端子に接続され、ゲート端子が前記第6のトランジスタのドレイン端子に接続され、前記第5のトランジスタと差動対を構成する第8のトランジスタと、
    を含み、
    前記第2の調整手段は、
    ドレイン端子が前記第3のトランジスタのドレイン端子に接続される第9のトランジスタと、
    ドレイン端子が前記第7のトランジスタのドレイン端子に接続され、前記第9のトランジスタとカレントミラー接続される第10のトランジスタと、
    ドレイン端子が前記第6のトランジスタのドレイン端子に接続され、ゲート端子が前記第10のトランジスタのドレイン端子に接続される第11のトランジスタと、
    ドレイン端子が前記第4のトランジスタのドレイン端子に接続され、ゲート端子が前記第10のトランジスタのドレイン端子に接続され、前記第9のトランジスタと差動対を構成する第12のトランジスタと、
    を含むことを特徴とする、請求項7に記載の半導体集積回路。
  9. 前記第11のトランジスタのソース端子または前記第6のトランジスタのソース端子に接続される抵抗をさらに含むことを特徴とする、請求項7に記載の半導体集積回路。
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