JP2009206825A - 撮像装置、及び撮像装置の制御方法 - Google Patents

撮像装置、及び撮像装置の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】光電変換部のサイズを小さくした場合の光電変換部の飽和信号量の低下を抑制する。
【解決手段】垂直走査回路114は、第1の期間TP1において、転送トランジスタ102のゲートを第1の電位V1に設定する。また、垂直走査回路114は、第2の期間TP2において、転送トランジスタ102のゲートを第1の電位より閾値電位Vthとの差が大きな第2の電位V2に設定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、撮像装置、及び撮像装置の制御方法に関する。
デジタルカメラなどの撮像装置では、CMOSイメージセンサなどの撮像素子の撮像面(画素配列)に形成された被写体の像が画素配列において画像信号(アナログ信号)に変換される。
このような画素配列では、複数の画素が行方向及び列方向に配列されている。各画素の回路構成は、一般的に、図7に示すようになる。
図7に示す画素P200は、フォトダイオード201、転送トランジスタ202、フォトダイオード201において得られた電荷を保持する浮遊拡散部であるフローティングディフュージョン(以下、FDとする)209を備える。また、増幅トランジスタ210、リセットトランジスタ203、及び選択トランジスタ206も備える。
フォトダイオード201は、光に応じた信号(電荷)を蓄積する蓄積動作を行う。転送トランジスタ202は、オンした際に、フォトダイオード201の蓄積動作を終了させるとともに、フォトダイオード201が蓄積した信号をFD209へ転送する。FD209は、転送された信号を保持するとともに増幅トランジスタ210のゲートへ入力する。増幅トランジスタ210は、入力された信号、すなわち、フォトダイオード201が蓄積した信号を増幅する。増幅トランジスタ210は、増幅した信号を、選択トランジスタ206がオンされている際に、垂直出力線VLへ出力する。
リセットトランジスタ203は、転送トランジスタ202がオンされている際に、フォトダイオード201及びFD209をリセットする。これにより、フォトダイオード201はリセット動作を行う。転送トランジスタ202は、オフした際に、フォトダイオード201のリセット動作を完了させるとともにフォトダイオード201の蓄積動作を開始させる。ここで、転送トランジスタ202のゲートにグランドレベルの信号が供給されて、転送トランジスタ202がオフされることが一般的である。
特開平11−196331号公報
ところで、フォトダイオードの特性として、光が入射している状態と遮光している状態では、飽和電荷量が異なる。具体的には、光が入射している状態に比べ、遮光している状態では、飽和電荷量が小さくなるという特性がある。しかしながら、従来のCMOSイメージセンサなどの撮像素子の駆動方法では、このようなフォトダイオードの特性を考慮せずに遮光状態(つまり、シャッターが閉じた状態)での飽和電荷をそのまま読み出していた。このため、光が入射している状態で蓄えられた飽和電荷に対し、その一倍を損ねてしまうことがあった。
本発明の目的は、露光状態と遮光状態とで光電変換部の飽和特性が異なる場合でも、画質劣化を抑制することにある。
このような課題を解決するために、本発明の技術的特徴として、撮像装置が、光を光電変換して電荷を得る光電変換部と、前記光電変換部で得られた電荷を保持する浮遊拡散部と、前記電荷を前記光電変換部から前記浮遊拡散部へ転送する転送ゲートとを有し、前記光電変換部が電荷を蓄積している期間と当該蓄積の終了後とでは、前記光電変換部と前記浮遊拡散部との間の電位障壁が当該蓄積の終了後の方が高くなるように、前記転送ゲートの電位を制御することを特徴とする。
また、他の技術的特徴として、撮像装置が、光を光電変換して電荷を得る光電変換部と、前記光電変換部への光の入射を制御するメカニカルシャッタと、前記光電変換部で得られた電荷を保持する浮遊拡散部と、前記電荷を前記光電変換部から前記浮遊拡散部へ転送する転送ゲートとを有し、前記メカニカルシャッタにより前記光電変換部が遮光されている期間と前記メカニカルシャッタにより前記光電変換部が露光されている期間とでは、前記光電変換部と前記浮遊拡散部との間の電位障壁が前記メカニカルシャッタにより前記光電変換部が遮光されている期間の方が高くなるように、前記転送ゲートの電位を制御することを特徴とする。
また、他の技術的特徴として、光を光電変換して電荷を得る光電変換部と、前記光電変換部で得られた電荷を保持する浮遊拡散部と、前記電荷を前記光電変換部から前記浮遊拡散部へ転送する転送ゲートとを有する撮像装置の制御方法において、前記光電変換部が電荷を蓄積している期間と当該蓄積の終了後とでは、前記光電変換部と前記浮遊拡散部との間の電位障壁が蓄積の終了後の方が高くなるように、前記転送ゲートの電位を制御することを特徴とする。
また、他の技術的特徴として、御するメカニカルシャッタと、前記光電変換部で得られた電荷を保持する浮遊拡散部と、前記電荷を前記光電変換部から前記浮遊拡散部へ転送する転送ゲートとを有する撮像装置の制御方法において、前記メカニカルシャッタにより前記光電変換部が遮光されている期間と前記メカニカルシャッタにより前記光電変換部が露光されている期間とでは、前記光電変換部と前記浮遊拡散部との間の電位障壁が前記メカニカルシャッタにより前記光電変換部が遮光されている期間の方が高くなるように、前記転送ゲートの電位を制御することを特徴とする。
本発明によれば、露光状態と遮光状態とで光電変換部の飽和特性が異なる場合でも、画質劣化を抑制することができる。
本発明の実施形態に係る撮像装置1を、図1を用いて説明する。
撮像装置1は、例えば、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラである。撮像装置1は、次の構成要素を備える。
17は、レンズおよび絞りからなる光学系である。2は、先幕および後幕の走行タイミングの差により撮像素子への露光時間の制御を行うフォーカルプレーン式のメカニカルシャッタである。メカニカルシャッタ2は、後述の撮像素子3の露光の終了を制御するように配置されている。メカニカルシャッタは後述の撮像素子への光の入射を遮断したり、開放したりして露光時間の制御を行うことができる。
3は、撮像素子である。撮像素子3は、例えば、CMOSイメージセンサである。撮像素子3の詳細な構成に関しては後述する。
4は、アナログ信号処理を行うCDS回路である。5は、アナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換器である。6は、撮像素子3、CDS回路4及びA/D変換器5を動作させる信号を発生するタイミング信号発生回路である。
7は、光学系17、メカニカルシャッタ2及び撮像素子3の駆動回路である。8は、撮影した画像データに必要な信号処理を行う信号処理回路である。9は、信号処理された画像データを記憶する画像メモリである。10は、撮像装置1から取り外し可能な画像記録媒体である。11は、信号処理された画像データを記録媒体10に記録する記録回路である。12は、信号処理された画像データを表示する画像表示装置である。13は、画像表示装置12に画像を表示する表示回路である。14は、撮像装置1の各部を制御するシステム制御部である。15は、所定の制御処理をシステム制御部14に実行させるためのプログラムや、そのプログラムを実行する際に使用されるパラメータやテーブル等の制御データを記憶するための不揮発性メモリ(例えば、ROM)である。
16は、不揮発性メモリ15に記憶されたプログラム、制御データ及び補正データが転送されて一時的に記憶され、システム制御部14が撮像装置1を制御する際に使用される揮発性メモリ(例えば、RAM)となっている。
次に、撮像装置1の動作を説明する。以下では、メカニカルシャッタ2を使用した撮影処理を中心に説明する。
システム制御部14は、撮影処理に先立ち、撮像装置1の電源投入時等において、必要なプログラム、制御データ等を不揮発性メモリ15から揮発性メモリ16へ転送して記憶しておくものとする。これらのプログラムや制御データは、システム制御部14が撮像システム1の各部を制御する際に使用される。システム制御部14は、必要に応じて、追加のプログラムやデータを不揮発性メモリ15から揮発性メモリ16に転送したり、直接的に不揮発性メモリ15内のデータを読み出して使用したりする。
次に、システム制御部14は、撮影処理を行う。具体的には、システム制御部14は、以下のような動作が各部により実行されるように、撮影処理を行う。
まず、光学系17は、システム制御部14からの制御信号により、絞りとレンズとを駆動して、適切な明るさに設定された被写体の像を撮像素子3の撮像面(画素配列)に形成する。
メカニカルシャッタ2は、システム制御部14からの制御信号により、適正な露出値となるように撮像素子3の露光量を制御する。メカニカルシャッタ2は、撮像素子3の画素配列の各画素が信号を蓄積し始める(蓄積期間が開始される)前に、先膜を開いて撮像素子3を露光する。
タイミング信号発生回路6は、システム制御部14により制御されて、動作パルスを発生させて駆動回路7へ供給する。駆動回路7は、動作パルスをもとに駆動パルスを発生させて撮像素子3へ供給する。撮像素子3は、駆動パルスに基づいて駆動信号を発生させて、その駆動信号により画素配列の各画素を駆動する。これにより、撮像素子3は、画素配列の各画素に信号の蓄積動作を開始させる。すなわち、撮像素子3では、画素配列の各画素の蓄積期間が開始する。
メカニカルシャッタ2は、撮像素子3の画素配列の各画素が信号を蓄積し終わる(蓄積期間が終了する)タイミングで、後幕を閉じて撮像素子3を遮光する。すなわち、メカニカルシャッタ2は、画素配列の各行の画素を遮光することにより、各行の画素の蓄積期間を終了させる。
その後(蓄積の終了後)、撮像素子3は、各画素により蓄積された信号(画像信号)を画素配列から読み出して後段のCDS回路4へ出力する。なお、撮像素子3の駆動方法については詳細に後述する。
タイミング信号発生回路6は、システム制御部14により制御されて、動作パルスを発生させてCDS回路4へ供給する。CDS回路4は、動作パルスに基づいて、アナログの画像信号からクロック同期性ノイズを除去するCDS処理を行い、処理後の画像信号をA/D変換器5へ出力する。A/D変換器5は、画像信号(アナログ信号)を画像データ(デジタル信号)に変換して信号処理回路8へ出力する。信号処理回路8は、画像データを画像メモリ9に一時的に記憶させ、システム制御部14により制御されて、画像データの信号処理を行う。この信号処理は、色変換、ホワイトバランス、ガンマ補正等の画像処理、解像度変換処理、画像圧縮処理等を含む。
画像メモリ9は、信号処理中の画像データを一時的に記憶したり、信号処理された画像データである画像データを記憶したりするために用いられる。
記録回路11は、信号処理回路8で信号処理された画像データや画像メモリ9に記憶されている画像データを、記録媒体10に適したデータ(例えば階層構造を持つファイルシステムデータ)に変換して記録媒体10に記録する。
表示回路13は、信号処理回路8で解像度変換処理を施された画像データを、画像表示装置12に適した信号(例えばNTSC方式のアナログ信号等)に変換して画像表示装置12に表示する。
信号処理回路8は、システム制御部14から要求があった場合に、信号処理の過程で生じた画像データや画像データの情報、例えば、画像の空間周波数、指定領域の平均値、圧縮画像のデータ量等の情報をシステム制御部14へ出力する。あるいは、信号処理回路8は、システム制御部14から要求があった場合に、それらから所定の情報を抽出し、抽出された情報をシステム制御部14へ出力する。
記録回路11は、システム制御部14から要求があった場合に、記録媒体10の種類や空き容量等の情報をシステム制御部14に出力する。
さらに、システム制御部14は、再生処理を行う。具体的には、システム制御部14は、記録媒体10に画像データが記録されている場合に、以下のような動作が各部により実行されるように、再生処理を行う。
記録回路11は、システム制御部14からの制御信号により、記録媒体10から画像データを読み出して信号処理回路8へ供給する。信号処理回路8は、システム制御部14からの制御信号により、読み出された画像データが圧縮画像であった場合に、その画像データの画像伸長処理を行い、処理後の画像データを画像メモリ9に一時的に記憶する。信号処理回路8は、一時的に記憶された画像データを画像メモリ9から読み出して解像度変換処理を施し、処理後の画像データを表示回路13へ供給する。表示回路13は、画像データを表示用の信号に変換して、その表示用の信号に応じた画像を画像表示装置12に表示する。
次に、撮像素子3の詳細構成を、図2を用いて説明する。図2は、本発明の実施形態における撮像素子3の構成図である。
撮像素子3は、画素配列PA、垂直走査回路(駆動部)114、転送部113、信号蓄積部115、及び水平走査回路116を備える。
画素配列PAでは、画素Pが行方向及び列方向に複数配列されている。図2では、i行目の画素Pが例示的に示されている。
画素Pは、フォトダイオード(光電変換部)101、転送トランジスタ102、フォトダイオード101において得られた電荷を保持する浮遊拡散部であるフローティングディフュージョン(以下、FDとする)109を備える。また、画素Pは、増幅トランジスタ(増幅部)110、リセットトランジスタ103、及び選択トランジスタ106も備える。
フォトダイオード101は、光に応じた信号(電荷)を蓄積する蓄積動作を行う。転送トランジスタ102は、オンした際に、フォトダイオード101の蓄積動作を終了させるとともに、フォトダイオード101が蓄積した信号(画像信号)をFD109へ転送する。FD109は、転送された信号を保持するとともに増幅トランジスタ110のゲートへ入力する。FD109は、増幅トランジスタ110の入力部として機能する。増幅トランジスタ110は、入力された信号、すなわち、フォトダイオード101が蓄積した信号を増幅する。増幅トランジスタ110は、選択トランジスタ106がオンされている際に負荷電流源107とともにソースフォロワ動作を行うことにより、増幅した信号を垂直出力線VLへ出力する。なお、増幅トランジスタ110のドレインには、電源105が接続されている。
リセットトランジスタ103は、転送トランジスタ102がオンされている際に、フォトダイオード101及びFD109をリセットする。これにより、フォトダイオード101はリセット動作を行う。転送トランジスタ102は、オフした際に、フォトダイオード101のリセット動作を完了させるとともにフォトダイオード101の蓄積動作を開始させる。
垂直走査回路114は、駆動回路7から駆動パルスを受ける。垂直走査回路114は、駆動パルスに基づいて、転送信号φTX、リセット信号φRES、選択信号φSELなどの駆動信号を画素配列PAの各画素へ供給することにより、画素配列PAの各画素を駆動する。具体的には、垂直走査回路114は、転送信号φTX、リセット信号φRES、選択信号φSELを、それぞれ、各画素の転送トランジスタ102のゲート、リセットトランジスタ103のゲート、選択トランジスタ106のゲートへ供給する。転送トランジスタ102、リセットトランジスタ103、選択トランジスタ106は、それぞれ、アクティブな信号がゲートに供給されることによりオンし、ノンアクティブな信号がゲートに供給されることによりオフする。
例えば、垂直走査回路114は、画素配列PAの各行の画素に順次にアクティブなφRESを供給することにより、画素配列PAの画素のリセット動作を行単位で順次に行わせる。すなわち、垂直走査回路114は、画素配列PAを走査して各行の画素にリセット動作を順次に行わせる。ここで、走査する方向は、メカニカルシャッタ2の先幕及び後幕が画素配列PAを走査する方向と同じである。垂直走査回路114は、フォトダイオード101の蓄積期間が開始するタイミングで転送トランジスタ102をオフし、蓄積期間が経過した後に転送トランジスタ102をオンするように、画素配列PAにおける複数の画素を駆動する。ここで、画素配列PAの各画素のフォトダイオード101の蓄積期間は、第1の期間TP1(図4参照)と第2の期間とを含む。第2の期間は、第1の期間に引き続いて始まり、フォトダイオード101の蓄積期間が終了するタイミングで終わる。すなわち、第2の期間は、フォトダイオード101の蓄積期間に含まれる期間であって蓄積期間が終了する直前の期間である。
転送部113は、各列の垂直出力線VLを介して、各列の画素に接続されている。転送部113は、S信号用の転送ゲート113aとN信号用の転送ゲート113bとを含む。転送ゲート113a、115bは、転送制御信号φTS,φTNに応じて、垂直出力線VLに出力された信号(S信号、N信号)を信号蓄積部115に蓄積(記憶)させる。ここで、N信号は、転送トランジスタ102がオフし、かつ、リセットトランジスタ103がオンした状態で、増幅トランジスタ110から出力された信号であり、FD109のリセットノイズのレベルを示すノイズ信号である。S信号は、フォトダイオード101が蓄積した信号、すなわち、画像信号が、ノイズ信号に重畳された信号である。
なお、フォトダイオード101を光学的に遮光した画素からのN信号は、フォトダイオード101の表面欠陥等から生じる暗電流成分のみとなる。
信号蓄積部115は、S信号とN信号との差分をクランプ回路により演算して画像信号を求めた後、その画像信号を列アンプにより増幅する。第1の信号と第2の信号とが水平走査回路116により信号蓄積部115から各列について順次に出力アンプ部へ読み出される。第1の信号は、列アンプのオフセットを示す信号である。第2の信号は、画像信号に列アンプのオフセットが重畳された信号である。
ここで、信号蓄積部115は、画素配列において選択された行の全列の画素のN信号とS信号との差分(画像信号)を演算する。これにより、増幅トランジスタ110のスレシホールド電圧バラツキによる固定パターンノイズ(FPN)やリセットトランジスタ103がリセット時に発生するKTCノイズをキャンセルできる。このため、S/N比の高い信号(固定パターンノイズが除去された信号)が得られる。
出力アンプ部は、CSD回路4へ第1の信号と第2の信号とを出力する。これにより、CSD回路4は、第1の信号と第2の信号との差分を演算することにより、画像信号を求める。
次に、本発明の実施形態に係る撮像装置1の撮像素子3において解決すべき課題を、図3を用いて説明する。図3は、本発明の課題を説明するための図である。なお、図3では、画素配列のi行目の画素に関する駆動信号を「(i)」で示している。
タイミングT0において、メカニカルシャッタ2の先幕が開いて、撮像素子3が露光される。それとともに、ΦRES(i)がアクティブとなる。これにより、リセットトランジスタ103は、オンして、FD109をリセットする。この時、ΦTX(i)に印加されている電圧は通常の初期状態である電圧V0、例えば0vが加えられている。これにより、フォトダイオード101とFD109との間の電位障壁(電位差)の高さは通常の初期状態の値PB0(図4参照)になっている。図4(a)は、このときのポテンシャル図である。
タイミングT1において、ΦRES(i)がアクティブであり、ΦTX(i)がアクティブになる。これにより、i行目の画素において、転送トランジスタ102がオンすることにより、フォトダイオード101およびFD109はリセットされ、不要電荷がリセット電源104(図2参照)へ排出される。すなわち、i行目の画素のリセット動作が開始される。
なお、このとき、転送トランジスタ102のゲートには、オンするための充分な電圧として例えば5Vが加えられ、図4(b)に示すように、フォトダイオード101とFD109との間の電位障壁が取り除かれた状態となってリセットされる。
タイミングT2において、ΦTX(i)がノンアクティブ(グランドレベルの電位V0)になる。これにより、i行目の画素において、転送トランジスタ102がオフすることにより、フォトダイオード101のリセット動作(画素のリセット動作)が完了するとともに、フォトダイオード101の蓄積動作が開始する。すなわち、i行目の画素のフォトダイオード101の蓄積期間APがタイミングT2から開始する。このとき、対象画像の光量を導光するメカニカルシャッタ2(図1参照)の先幕が開いており、撮像素子3が露光されている。
なお、図4(c)は、フォトダイオード101が飽和まで電荷が蓄積された場合のポテンシャル図を示しており、図中の斜線部分は蓄積された電荷を表すものである。
タイミングT3において、メカニカルシャッタ2の後幕が閉じて、メカニカルシャッタ2によりi行目の画素が遮光される。これにより、i行目の画素において、フォトダイオード101の蓄積動作が終了する。すなわち、i行目の画素のフォトダイオード101の蓄積期間APがタイミングT3で終了する。
タイミングT3経過後、画素配列の各行が順次に選択されて、各行の画素により蓄積された信号が読み出される。
タイミングT4において、ΦSEL(i)がアクティブになる。これにより、i行目の画素において、選択トランジスタ106がオンして、選択された状態になる。すなわち、i行目の画素において、増幅トランジスタ110が負荷電流源107とともにソースフォロワ動作を行うことができる状態になり、垂直出力線VLにN信号が出力される。
タイミングT5〜T6の期間では、ΦTNがアクティブになっている。これにより、転送ゲート113bは、オンし、N信号を信号蓄積部115に保持させる。この動作は、i行の全列の画素の間で並行して実行される。
タイミングT6〜T7の期間では、ΦTNがノンアクティブになっているとともに、ΦTX(i)がアクティブになっている。これにより、i行目の画素において、転送トランジスタ102がオンすることにより、フォトダイオード101に蓄積されていた信号(電荷)がFD109に転送される。このとき、FD109の電位が転送されてきた信号(電荷)に見合う分だけリセットレベルから変動するので、信号レベルに応じたFD109の電位が確定する。増幅トランジスタ110が負荷電流源107とともにソースフォロワ動作を行うことにより、垂直出力線VLにS信号が出力される。
なお、このときのポテンシャル図は、図4(d)に示すように、電荷がFD109に転送された状態になる。
タイミングT7〜T8の期間では、ΦTX(i)がノンアクティブになっているとともに、ΦTSがアクティブになっている。これにより、転送ゲート113aは、オンし、S信号を信号蓄積部115に保持させる。この動作は、i行の全列の画素の間で並行して実行される。
なお、このときのポテンシャル図は、図4(e)に示すようになる。
以上ような動作がi=1〜(画素配列の有効画素領域の行数)について行われれば、画素配列の全画素分の信号が読み出される。
ここで、i行目の画素では、フォトダイオード101の蓄積期間APにおいて、転送トランジスタ102のゲートに、グランドレベルの電位V0を有するφTX(i)が供給されている。この場合、フォトダイオード101とFD109との間における信号(電荷)に対する電位障壁は、図4(c)に示すように、PB0になる。これにより、フォトダイオード101は、信号量EV1に加えて信号量EV2を光電変換し得たとしても、電位障壁PB0を超える分の信号量EV2を保持できない。この信号量EV2は、フォトダイオード101からFD109へあふれ出した後、リセットトランジスタ103によりリセット電源104へ排出される。すなわち、フォトダイオード101の飽和信号量は信号量EV1になる。
ところで、近年、撮像素子3には、多画素化が要求されているので、画素配列PAの各画素の構成要素を微細化することにより各画素のサイズを小さくすることが求められている。各画素のサイズを小さくする際に、フォトダイオード101のサイズを小さくすることがあるので、フォトダイオード101が蓄積可能な信号量を示す飽和信号量(ダイナミックレンジ)EV1が低下する可能性がある。
次に、本発明の実施形態における撮像素子3の動作について、図5を用いて説明する。以下では、図3及び図4に示される撮像素子3の動作と異なる部分を中心に説明し、同様の部分の説明を省略する。図5は、本発明の実施形態における撮像素子3の動作を示すタイミングチャートである。
タイミングT102において、ΦTX(i)がノンアクティブ(第1の電位V1)になる。第1の電位は、グランドレベルの電位V0より転送トランジスタ102の閾値電位Vthとの差が大きな電位である。第1の電位は、例えば、−1.3vである。これにより、転送トランジスタ102のゲートが第1の電位V1に設定されることにより転送トランジスタ102がオフ状態になる。その他の点は、タイミングT2(図3参照)における動作と同様である。
なお、フォトダイオード101とFD109との間における信号(電荷)に対する電位障壁は、図6(c)に示すように、PB1になる。電位障壁PB1は、電位障壁PB0(図4参照)よりも高い。この場合、フォトダイオード101の飽和信号量は、図4に示す飽和信号量EV1に比べて大きな信号量EV3になる。
タイミングT102aにおいて、ΦTX(i)がノンアクティブ(第2の電位V2)になる。第2の電位は、第1の電位V1より転送トランジスタ102の閾値電位Vthとの差が大きな電位である。第2の電位は、例えば、−1.5vである。
なお、フォトダイオード101とFD109との間における信号(電荷)に対する電位障壁は、図6(d)に示すように、PB2になる。電位障壁PB2は、電位障壁PB0(図6(a)参照)より高く、かつ、電位障壁PB1(図6(c)参照)より高い。この場合、フォトダイオード101の飽和信号量は、図4に示す飽和信号量EV1に比べて大きな信号量EV4になる。また、フォトダイオード101の飽和信号量は、図6(d)に示す飽和信号量EV3に比べて大きな信号量EV4になる。
タイミングT103〜T106の期間では、ΦTX(i)のレベルが第2の電位V2に維持される。その他の点は、タイミングT3〜T6の期間(図3参照)における動作と同様である。
以上のように、本実施形態によれば、垂直走査回路114は、第1の期間TP1において、転送トランジスタ102のゲートを第1の電位V1に設定することにより転送トランジスタ102をオフ状態にするように、画素配列PAの各画素を駆動する。また、垂直走査回路114は、第2の期間TP2において、転送トランジスタ102のゲートを第1の電位より閾値電位Vthとの差が大きな第2の電位V2に設定することにより転送トランジスタ102をオフ状態にするように、画素配列PAの各画素を駆動する。第2の期間TP2は、フォトダイオード101の蓄積期間APに含まれる期間であって蓄積期間APが終了する直前の期間である。これにより、フォトダイオード101のサイズを小さくした場合でも、それに伴い小さくなった値からフォトダイオード101の飽和信号量を増加させることができる。この結果、フォトダイオード101のサイズを小さくした場合でも、フォトダイオード101の飽和信号量の低下を抑制することができる。
ここで、仮に、垂直走査回路114が、蓄積期間APの全体において、転送トランジスタ102のゲートを第2の電位V2に設定することにより転送トランジスタ102をオフ状態にするように、画素配列PAの各画素を駆動したと仮定する。この場合、撮像素子3における回路(特に、垂直走査回路114)に悪影響が出やすいので、このような駆動を行うことは好ましくない。
なお、垂直走査回路114は、第1の期間TP1において、転送トランジスタ102のゲートをグランドレベルの電位V0に設定することにより転送トランジスタ102をオフ状態にするように、画素配列PAの各画素を駆動してもよい。
あるいは、垂直走査回路114は、タイミングT0〜T1,T7〜T8の期間において、φTX(i)のレベルを第1の電位V1にしてもよい。
また、垂直走査回路114は、蓄積期間APが終了するタイミングで転送トランジスタ102をオンするように、画素配列PAにおける複数の画素を駆動してもよい。すなわち、フォトダイオード101の蓄積期間APは、メカニカルシャッタ2により遮光される前に転送トランジスタ102がオンすることにより終了させてもよい。
実施形態に係る撮像装置1の構成図。 実施形態における撮像素子3の構成図。 課題を説明するための図(タイミングチャート)。 課題を説明するための図(ポテンシャル図)。 実施形態における撮像素子3の動作を示すタイミングチャート。 撮像素子3の動作を示すポテンシャル図。 背景技術を説明するための図。
符号の説明
1 撮像装置
3 撮像素子

Claims (5)

  1. 光を光電変換して電荷を得る光電変換部と、
    前記光電変換部で得られた電荷を保持する浮遊拡散部と、
    前記電荷を前記光電変換部から前記浮遊拡散部へ転送する転送ゲートと、
    を有し、
    前記光電変換部が電荷を蓄積している期間と当該蓄積の終了後とでは、前記光電変換部と前記浮遊拡散部との間の電位障壁が当該蓄積の終了後の方が高くなるように、前記転送ゲートの電位を制御する
    ことを特徴とする撮像装置。
  2. 光を光電変換して電荷を得る光電変換部と、
    前記光電変換部への光の入射を制御するメカニカルシャッタと、
    前記光電変換部で得られた電荷を保持する浮遊拡散部と、
    前記電荷を前記光電変換部から前記浮遊拡散部へ転送する転送ゲートと、
    を有し、
    前記メカニカルシャッタにより前記光電変換部が遮光されている期間と前記メカニカルシャッタにより前記光電変換部が露光されている期間とでは、前記光電変換部と前記浮遊拡散部との間の電位障壁が前記メカニカルシャッタにより前記光電変換部が遮光されている期間の方が高くなるように、前記転送ゲートの電位を制御する
    ことを特徴とする撮像装置。
  3. 前記遮光の動作に同期させて、前記転送ゲートの電位を制御する
    ことを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  4. 光を光電変換して電荷を得る光電変換部と、前記光電変換部で得られた電荷を保持する浮遊拡散部と、前記電荷を前記光電変換部から前記浮遊拡散部へ転送する転送ゲートとを有する撮像装置の制御方法であって、
    前記光電変換部が電荷を蓄積している期間と当該蓄積の終了後とでは、前記光電変換部と前記浮遊拡散部との間の電位障壁が当該蓄積の終了後の方が高くなるように、前記転送ゲートの電位を制御する
    ことを特徴とする撮像装置の制御方法。
  5. 光を光電変換して電荷を得る光電変換部と、前記光電変換部への光の入射を制御するメカニカルシャッタと、前記光電変換部で得られた電荷を保持する浮遊拡散部と、前記電荷を前記光電変換部から前記浮遊拡散部へ転送する転送ゲートとを有する撮像装置の制御方法であって、
    前記メカニカルシャッタにより前記光電変換部が遮光されている期間と前記メカニカルシャッタにより前記光電変換部が露光されている期間とでは、前記光電変換部と前記浮遊拡散部との間の電位障壁が前記メカニカルシャッタにより前記光電変換部が遮光されている期間の方が高くなるように、前記転送ゲートの電位を制御する
    ことを特徴とする撮像装置の制御方法。
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