JP2009206792A - 圧電発振回路及び感知装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】共通の圧電片に互いに異なる周波数を出力するための第1及び第2の振動領域を備えた圧電振動子において、振動領域間における電気的結合あるいは弾性波の影響を抑えて、信頼性の高い発振を行うことのできる圧電発振回路を提供すること。
【解決手段】圧電片上に設けられた第1の振動領域及び第2の振動領域と、前記第1の振動領域に設けられ、当該第1の振動領域を励振させて当該第1の振動領域から第1の発振周波数を取り出すための第1の電極と、前記第2の振動領域に設けられ、当該第2の振動領域を励振させて当該第2の振動領域から第2の発振周波数を取り出すための第2の電極と、前記第1の電極と第2の電極との間に接続され、これら電極間の容量成分と並列共振を起こさせるためのインダクタと、を備えるように圧電発振回路を構成し、第1の振動領域と第2の振動領域とを電気的に分離する。
【選択図】図3

Description

本発明は、共通の圧電片に第1の振動領域及び第2の振動領域を形成して夫々に電極を設けて構成した圧電発振回路及びこの圧電発振回路を用いて感知対象物を感知する感知装置に関する。
溶液中や気体中の微量物質を感知する装置として圧電片として主にATカットされた水晶片により構成された圧電振動子である水晶振動子によるQCM(Quarts Crystal Microbalance )を用いた感知装置が知られている。この種の感知装置は、水晶発振回路を構成する前記水晶振動子に微量物質を吸着させ、その発振周波数(共振周波数)の変化を捉えることにより当該微量物質を感知している。微量物質としては例えば環境汚染物質であるダイオキシンや、血液あるいは血清中の特定の抗原等があり、前記感知装置はこれらを極低濃度、例えばppb〜pptレベルにて感知する。
水晶振動子は温度によって周波数が変化することから、前記感知装置における水晶発振回路では温度に対する周波数安定性を得るための対策が必要になる。そこで、上記のような問題を解決するために、1枚の水晶片に2つの振動領域が設定され、各振動領域に対応するように当該水晶片に励振用の電極が形成された水晶振動子を用いて水晶発振回路を構成し、そして一方の振動領域を含む振動部にて感知対象の吸着及び温度変化の双方の影響を、他方の振動領域を含む振動部にて温度変化の影響のみを検出するように構成することが検討されている。つまり、この手法においては1つの水晶片から2つの水晶振動子の機能を有するように各振動部を構成しており、また前記各振動領域は共通の水晶片に形成されているため、周囲の温度が変化したときに夫々の振動領域から出力される発振周波数の変化量がほぼ揃った周波数温度特性を得ることができる。特許文献1にはこのような水晶発振回路が記載されている。
図14は上記のように構成された水晶片10を用いて形成した水晶発振回路19を示している。図中11、12は水晶片10の第1の振動領域10a、第2の振動領域10bに夫々対応する励振用の電極である。図中13は振動領域10a、10bで共用される励振用の電極である。15は上述の水晶振動子であり、水晶片10及び電極11、13により構成される第1の振動部18aと、水晶片10及び電極12、13により構成される第2の振動部18bとから構成される。第1の振動領域10aは電極11、13により、第2の振動領域10bは電極12、13により夫々独立して振動するように構成されている。
第1の振動領域10a、第2の振動領域10bの厚さや電極11、12の厚さは極めてミクロ的に見れば互いに異なるので、第1の振動領域10a、第2の振動領域10bの周波数は、極わずかに異なるが、例えば9MHzの水晶振動子であれば数十kHzオーダで異なる。このように互いの周波数が極めて接近していると、互いに引き寄せられてQ値の低い周波数信号となってしまう。このため電極11、12の厚さを互いにわずかに変えて互いの周波数を少し離している。16a、16bは、各振動領域10a、10bを利用して発振周波数を取り出すために水晶振動子10Aに対して直列に接続された、2組のコルピッツ型の発振回路である。
ところで、QCMにおいては一方の振動領域の周波数の差分を、他方の振動領域の周波数の差分だけ補正して温度特性の影響を除き、これにより感知対象物の吸着に基づく周波数の変化分だけを取り出すようにしているため、上記の水晶発振回路において2つの振動領域10a、10bは互いに独立して振動する必要がある。このため、上述のように1つの水晶片10から2つの振動領域10a、10bを有する水晶振動子10Aを構成した場合は振動領域10a、10bの間で互いの振動の影響を抑える必要がある。
しかし、このような水晶振動子を電気的に見ると、一方の振動領域の励振用の電極と他方の振動領域の励振用の電極とが互いに図中点線で示す容量成分17を介して結合している状態となり、これら励振用の電極間のインピーダンスが小さくなる。また振動領域10a、10bの各主モードにおける周波数が接近していることから、互いの周波数(振動)が引き寄せられる。その結果として各振動領域から出力される周波数信号中のQ値が低くなったり、周波数ジャンプと呼ばれる急激な周波数の変動が出現したりする。このため信頼性の高い測定が困難になる。
特開2006−33195号公報:請求項1、第0012段落〜第0014段落、第0018段落〜第0019段落、図1、図4
本発明はこのような事情に基づいてなされたものであり、その目的は、共通の圧電片に互いに異なる周波数を出力するための第1及び第2の振動領域を備えた圧電振動子において、振動領域間における電気的結合の影響あるいは弾性波の影響を抑えて、信頼性の高い発振を行うことのできる圧電発振回路を提供することにある。更に他の目的は、この圧電発振回路を感知装置に適用することにより、信頼性の高い測定を行うことができる感知装置を提供することである。
本発明の圧電発振回路は、圧電片上に設けられた第1の振動領域と、
前記圧電片上にて前記第1の振動領域とは異なる領域に設けられた第2の振動領域と、
前記第1の振動領域に設けられ、当該第1の振動領域を励振させて当該第1の振動領域から第1の発振周波数を取り出すための第1の電極と、
前記第2の振動領域に設けられ、当該第2の振動領域を励振させて当該第2の振動領域から第2の発振周波数を取り出すための第2の電極と、
前記第1の電極と第2の電極との間に接続され、これら電極間の容量成分と並列共振を起こさせるためのインダクタと、
を備えたことを特徴とする。
また、他の発明の圧電発振回路は、圧電片上に設けられた第1の振動領域と、
前記圧電片上にて前記第1の振動領域とは異なる領域に設けられた第1の振動領域と対になる第2の振動領域と、
前記第1の振動領域に設けられ、当該第1の振動領域を励振させて当該第1の振動領域から第1の発振周波数を取り出すための第1の電極と、
前記第2の振動領域に設けられ、当該第2の振動領域を励振させる第2の電極と、
を備え、
前記第2の電極は、第1の振動領域における第1の電極のレイアウトとは異なるレイアウトを有するように第2の振動領域に形成されたことを特徴とする。前記第2の電極は、例えば第1の電極と同じ形状を有し、第2の振動領域におけるその向きが、第1の振動領域における第1の電極の向きと異なるように形成されている。
また、第1の振動領域と第2の振動領域は、これらの振動領域間での弾性波の伝播を抑えるために、前記圧電片上に設けられた境界領域により区画されていてもよく、前記境界領域は例えば圧電片の幅よりも小さく形成された帯状の溝部であり、当該溝部は圧電片の縁部を除く領域に形成されている。また、その場合、第1の電極、第2の電極は、夫々第1、第2の振動領域において前記溝部をその幅方向に移動した領域に収まるように夫々形成されていてもよい。
本発明の感知装置は、上述の圧電発振回路の第1の振動領域を発振させるための第1の発振回路を含む発振部と、
その圧電振動子の第2の振動領域を発振させるための第2の発振回路を含む発振部と、を備え、
前記第1の電極または第2の電極には感知対象物を吸着するための吸着層がその表面に設けられ、第1の発振周波数及び第2の発振周波数の変化に基づいて感知対象物を感知する手段を備えたことを特徴とする。
本発明の圧電発振回路は、圧電片に形成された互いに独立して振動する第1の振動領域、第2の振動領域を夫々励振させるための第1の電極及び第2の電極の間にインダクタを接続して、電極間の容量成分と並列共振させるようにしている。従って第1の振動領域と、第2の振動領域とが電気的に分離され、互いに影響し合うことが抑えられ、第1、第2の振動領域における発振動作が信頼性の高いものとなる。従ってこの圧電発振回路を感知装置に適用した場合、感知対象物の検知を高い信頼性をもって行うことができる。
他の発明の圧電発振回路は、第1の電極、第2の電極のレイアウトを互いに異ならせているため、第1の電極と第2の電極との距離を大きくすることができ、また、これら電極間における電気力線の形成を抑えることができるので、これら電極間の電気的な結合による容量成分を小さくすることができ、電極間のインピーダンスを大きくすることができるので、第1の振動領域と第2の振動領域との間における振動の影響を抑えることができる。
(第1の実施形態)
以下、本実施の形態に係わる圧電振動子である水晶振動子を備えた感知装置として、例えば血液あるいは血清中の特定の抗原を感知する機能を備えた感知装置5について説明する。図1の外観構成図に示すように、感知装置5は発振回路ユニット4と装置本体6とを備えており、発振回路ユニット4はケーブル例えば同軸ケーブル51を介して装置本体6に対して着脱自在に接続されている。装置本体6の筐体61前面に設けられた表示部62は、例えば周波数あるいは周波数の変化分等の測定結果を表示する役割を果たし、例えばLED表示画面や液晶表示画面により構成されている。
発振回路ユニット4には、図2に外観構成を示す水晶センサ3が着脱自在に接続される。水晶センサ3は後述のように圧電発振回路である水晶発振回路40を構成し、一端側が接続端子をなすプリント基板31の上にゴムシート32を重ね、このゴムシート32に設けられた不図示の凹部を塞ぐように後述の水晶振動子24を設け、更にゴムシート32の上から上蓋ケース33を装着した構成となっている。当該構成により水晶振動子24の下面側の前記凹部が気密空間となってランジュバン型の水晶センサが構成される。上蓋ケース33には試料溶液の注入口34と試料溶液が注入されたことを確認する確認口35とが設けられており、注入口34から試料溶液を注入することによって水晶振動子24の上面側の空間に試料溶液を満たすことができる。
水晶センサ3に設けられた水晶振動子24は背景技術の欄で説明したように、例えばATカットにより形成された円形の水晶片2と、例えば金からなる電極21、22、23とから構成されている。図3(a)、(b)、(c)は水晶振動子24の夫々表面、裏面、側面を示している。水晶片2の表面側にはその直径方向に沿って帯状の凹部26が形成されている。また、当該水晶片2において凹部26及び当該凹部26の延長領域を挟む半円状の2つの領域は第1の振動領域25a及び第2の振動領域25bであり、この例ではこれらの振動領域25a、25bは互いに対となっている。
第1の振動領域25aの表面、第2の振動領域25bの表面には夫々半円状の前記電極21、22が形成されており、水晶片2の裏面側には振動領域25a、25bにより共用される円形の電極23が設けられている。そして電極21、23により第1の振動領域25aが、電極22、23により第2の振動領域25bが夫々個別に振動し、周波数信号を出力することができる。背景技術の項目で述べたように、電極21、22は、周波数温度特性を揃えるという目的を逸脱しない範囲において、互いの厚さをわずかに変えて主モードの発振周波数を例えば50kHz異ならせている。以下、第1の振動領域25aからの出力をチャンネル1、第2の振動領域25bからの出力をチャンネル2とする。
前記凹部26は振動領域25a、25bにおいて一方の振動領域から発生した弾性波が他方の振動領域に伝播することを抑え、その他方の領域における振動に影響を与えることを抑える役割を有する。この各振動領域間における振動の影響をより確実に抑えるために、第1の振動領域25a、第2の振動領域25b間における水晶片2の縁部に掛かるように凹部26を形成してもよいが、そのように前記縁部に凹部26が形成されると水晶片2の強度が低下して当該水晶片2が破損するおそれがあることから、図3(a)に示すように水晶片2の縁部を除く領域に凹部26を形成することが好ましい。
そして、このように第1の振動領域25a、第2の振動領域25b間の縁部に凹部26が形成されない場合、当該縁部及び縁部の周囲の第1の振動領域、第2の振動領域の配列方向においては、一方の振動領域の振動が他方の振動領域の振動に影響を与えやすくなっている。従って、電極21、22は振動領域25b、25aからの弾性波の影響を受けて互いの周波数信号が干渉し合わないようにするために、図4に斜線で示すように凹部26を当該凹部26の幅方向に移動した領域53、54に夫々含まれるような形状及び大きさに形成することが好ましい。
図2、図3に示すように励振用の電極21、22はプリント基板31上に延伸された電極である接続端33a、33bと各々接続されており、また励振用の電極23は同じくプリント基板31上に設けられた電極である接続端33cと接続されている。そして基板31上にはインダクタ27が設けられており、インダクタ27は接続端33aと接続端33bとに接続されている。
図4は水晶センサ3の等価回路を示している。背景技術の欄で説明したように水晶振動子24は互いに共通の水晶片2により構成されているため、水晶片2の各振動領域25a,25bの振動時にこれら各振動領域25a,25bの振動が互いに影響し合い、電気的に見れば電極21と電極22とが互いに容量結合した状態となる。図中29はこの容量結合成分である。インダクタ27は、第1の振動領域25aの主振動モードの周波数F1あるいは第2の振動領域の主振動モードの周波数F2の近傍、例えば周波数F1からF2の間の周波数において、容量成分29と共に並列回路を構成して並列共振を起こすようにインダクタンスの値が設定されている。従って電極21、22間のインピーダンスがいわば無限大になり、各振動領域25a、25bが電気的に分離される。図中2aで示す容量結合成分はアース間の浮遊容量である。
図6は縦軸、横軸に夫々周波数、発振出力電圧をとり、水晶振動子24が後述のように水晶発振回路40として構成されたときにおける第1の振動領域25a側のチャンネル1、第2の振動領域25b側のチャンネル2の共振曲線を表したグラフである。また、第1の振動領域25aに対応する設計周波数(主振動モードの周波数)を第1の発振周波数F1、第2の振動領域25bに対応する設計周波数(主振動モードの周波数)を第2の発振周波数F2としており、f1、f2は夫々振動領域25b、25aからの弾性波の影響を受けて生じる不要成分である。前記インダクタ27を設けないとした場合、点線で示すように不要成分f1、f2の出力が大きくなるが、インダクタ27を設けることにより実線で示すように不要成分f1、f2の出力を抑えることができる。
前記水晶振動子24の第1の振動領域25aに設けられた電極21には、例えば図7(a)に示すように既述の注入口34に注入される試料溶液中に含まれる感知対象物71と反応しない抗体(タンパク質)からなるブロック層72が形成されている。ブロック層72は、電極21表面への感知対象物71の吸着による第1の発振周波数「F1」の変化を防ぐ役割を果たす。即ち、第1の振動領域25aからは第1の発振周波数「F1」に対して、温度変化のみの影響を受けた発振周波数「F1’」を取り出すことができる。
ここで電極21への感知対象物71の吸着を抑えるためには電極21を被覆せずに剥き出しの状態としてもよい。但し、本実施の形態のように血液あるいは血清中の抗原を感知対象物71とする場合等には、血液中の成分が電極21に吸着されてしまうことを防止するために、これらの成分を吸着させないある種のタンパク質をブロック層72として設けることが好ましい。
一方、水晶振動子24の他方側の領域、例えば第2の振動領域25bに設けられた電極22には、例えば図7(b)に示すように抗原である感知対象物71と選択的に反応して結合する抗体からなる吸着層73が設けられている。吸着層73に対して感知対象物71が抗原抗体反応を起こして吸着されることによる質量負荷効果を利用して、第2の発振周波数「F2」を変化させることができる。この結果、チャンネル2からは、第2の発振周波数「F2」に対して、抗体の吸着及び温度変化の双方の影響を受けた発振周波数「F2’」を取り出すことができる。
ここで水晶振動子24に設けられた第1の振動領域25a及び第2の振動領域25bは、同じ水晶センサ3内にて共通の試料溶液中に浸漬されるため、各々の領域25a、25bが置かれる温度条件はほぼ一致する。またこれらの領域25a、25bは共通の水晶片2上に設けられているので、第1の発振周波数「F1」と、第2の発振周波数「F2」とは互いにほぼ一致した周波数温度特性を示すようになっている。
このような水晶振動子24を備えた水晶センサ3は、発振回路ユニット4の筐体41に接続されることにより水晶発振回路40を構成する。図8の概略構成図に示すように水晶発振回路40は、水晶振動子24の既述の接続端33a、33bを第1、第2の発振回路(増幅器)41a、41bを夫々備えた第1、第2の発振部42a、42bと夫々接続することにより、第1、第2の振動領域25a、25bの振動に夫々対応した第1、第2の発振周波数を持つ周波数信号を出力することができる。水晶発振部42a、42bにおいて発振回路41a、41bにはフィルタ43a、43bが夫々設けられている。これらフィルタ43a、43bはチャンネル1、2から出力されたF1’、F2’を含む所定の周波数帯域以外の帯域の出力を抑制する。
図9は感知装置5のブロック図である。既述のように水晶センサ3内の水晶振動子24と発振回路ユニット4内の第1の発振部42a、42bとが水晶発振回路40を構成し、装置本体6に接続されている。装置本体6において水晶発振回路40との接続部には測定回路部63が設けられている。本例では測定回路部63は入力信号である周波数信号をディジタル処理して、各チャンネルの発振周波数を測定する役割を果たす。
また測定回路部63の前段には、各チャンネルからの出力信号を順次当該測定回路部63に取り込むためのスイッチ部64が設けられている。スイッチ部64は、2つの発振回路41a、41bからの周波数信号を時分割して取り込む役割を果たし、各チャンネルの発振周波数を並行して求めることが可能となる。例えば1秒間をn分割(nは偶数)し、各チャンネルの発振周波数を1/n秒の処理で順次求めることにより、厳密には完全に同時に測定しているわけではないが、1秒間に少なくとも1回以上周波数を取得しているため、実質同時に各チャンネルの周波数を取得することが可能となる。
装置本体6はデータバス65を備えており、データバス65にはCPU(中央演算処理装置)66、データ処理プログラム67を格納した記憶手段、第1メモリ68、第2メモリ69及び既述の測定回路部63が接続されている。更にデータバス65にはモニタ等の既述の表示部62やキーボード等の入力手段6Aが接続され、また図8には示していないが装置本体6はパーソナルコンピュータ等に接続されている。
データ処理プログラム67は測定回路部63から出力される信号に基づいて各チャンネルの発振周波数に係わる時系列データを取得し、第1メモリ68に格納する役割を果たす。またこのデータ取得動作と同時に、同一の時間帯におけるチャンネル1から取得した発振周波数「F1’」、チャンネル2から取得した発振周波数「F2’」の各時系列データの差分「F1’−F2’」を夫々演算し、当該差分データの時系列データを取得して第2メモリ69に格納する機能も備えている。また、ユーザの選択に応じてこれらのデータを表示部62に表示することができるようにも構成されている。これらの機能を実現するCPU66やデータ処理プログラム67及び各メモリ68、69は発振周波数の変化分を測定する手段をなしている。
次に上述の構成を備えた感知装置5の作用について、血液あるいは血清中のある種の抗原の濃度を求める手法を例に挙げて説明する。まず装置本体6を起動し、水晶センサ3を発振回路ユニット4の差込み口に差し込むと、各振動領域25a、25bが発振を開始する。振動領域25a、25bに夫々設けられた励振用の電極21、22間は、インダクタ27の介在により電気的に分離されているので、電極21、22からは互いに近い周波数でありながら周波数が引き寄せられることなく高いQ値をもって夫々の周波数に対応する周波数信号が取り出されて、各チャンネルから出力される。そしてこれら周波数信号は時分割されて、測定回路部63に取り込まれ、A/D変換された後、各ディジタル値が信号処理される。そして2つのチャンネルの周波数信号から、前記周波数「F1’、F2’」が取り出され、これらの周波数が略同時に(例えば1/2秒ずつ、ずれて)第1メモリ68に記憶される動作が継続される。
次いでユーザが水晶センサ3に例えば食塩水を希釈液として注入すると、水晶振動子24の振動領域25a、25bの環境雰囲気が気相から液相に変わり、各チャンネルの周波数が低くなる。一方人体から採取した血清を例えば食塩水等の希釈液で例えば100倍に希釈した試料溶液を用意しておき、これを水晶センサ3に注入する。この結果、吸着層73の形成された第2の振動領域25b側の電極22にて抗原抗体反応が進行する場合には、質量負荷効果により周波数「F2’」の値がさらに低下する。一方、第1の振動領域25a側のチャンネル1からは、試料溶液の温度に応じて変化する周波数「F1’」が出力される。
このようにして各チャンネルから出力された周波数の時系列データは第1メモリ68に記憶されると共に、チャンネル2の周波数「F2’」とチャンネル1の周波数「F1’」との差分が演算され、これら差分の時系列データが第2メモリ69に記憶される。差分の周波数は、各チャンネルの周波数を順次取り込むタイミングの中で求めるようにしてもよく、例えばチャンネル1の周波数「F1’」を取り込み、次いでチャンネル2の周波数「F2’」を取り込んだ後、「F1’」から「F2’」を差し引いて、その差分を第2メモリ69に書き込むといった手法でもよいし、各チャンネルの周波数の時系列データを取得した後、これらデータの時間軸を合わせて、差分の時系列データを作成してもよい。
続いて、例えばユーザが入力手段6Aにより、各チャンネルの差分データを表示するコマンドを選択すると、第2メモリ68の時系列データの中から、選択された差分データを表示部62にグラフ化して表示する。こうした一連の動作の過程で環境温度が変化して各チャンネルからの周波数「F1’、F2’」が変化する場合であっても、この温度変化は共通の水晶振動子24に同じ条件で発生する。このため、これらの周波数の差分をとることにより温度変化の影響が相殺されるので、第2メモリ69に記憶されている差分データにおける周波数の低下は、水晶振動子2A、2Bへの抗原の吸着のみに起因するものであるといえる。また水晶発振回路40を用いて取り除くことの可能な変動要因は温度変化に限られず、例えば外部から振動が加わった場合や試料溶液(血液や血清)の粘度が変化した場合等にも有効である。
このようにして表示された差分データの変化量に基づき、ユーザは予め求めていた発振周波数の変化量と感知対象物の濃度との関係式(検量線)を用いて感知対象物の濃度を求めることができる。ここで差分データの変化量の決定や検量線を用いた感知対象物の濃度の決定は感知装置5にて行ってもよいし、ユーザが例えば表示部62に表示されたデータを読み取って行ってもよい。
本発明に係わる水晶センサ3により構成される水晶発振回路40によれば、水晶振動子24の第1の振動領域25a、25bに設けられた励振用の電極21、22に接続された接続端32a,32bにインダクタ27を夫々接続し、電極21、22間の容量と並列共振させるようにして、電極21,22間のインピーダンスがいわば無限大になるように設定している。従って第1の振動領域25aと、第2の振動領域25bとが電気的に分離され、互いに影響し合うことが抑えられ、第1、第2の振動領域における発振動作が信頼性の高いものとなる。従って、水晶発振回路40において、2つのチャンネルより取り出された各周波数信号中には一方の振動領域が他方の振動領域の振動の影響を受けることで発生する不要成分の出力が抑えられた状態となっている。このため感知装置5は、これらの周波数信号から周波数「F1’、F2’」を時系列データとして取得し、またこれらの周波数の差分の時系列データを演算する際の誤差要因が取り除かれて信頼性の高い測定結果を出力することができる。
また、水晶片2には凹部26が形成され、第1の振動領域25aと第2の振動領域25bとの間で弾性波が伝わることが抑えられているので、一方の振動領域の振動が他方の振動領域の振動に影響を与えることが抑えられるので、第1、第2の振動領域における発振動作がより信頼性の高いものとなる。
(第2の実施形態)
続いて水晶振動子の他の実施の形態について説明する。前記水晶振動子24と共通する部分については同じ符号を付して説明を省略する。図10に示した水晶振動子8においては、第1の振動領域25aに電極21の代わりに電極81が、第2の振動領域25bに電極22の代わりに電極82が、夫々設けられている。これらの電極81、82は例えば蒸着により同時に形成され、例えば金により構成されている。また、電極81、82は同じ厚さ及び同じ長方形状に形成されているが、各電極の長さ方向が90°異なるように水晶片2に配置されている。
このように互いに凹部26を挟んで互いに対となるように形成された第1の振動領域25a、第2の振動領域25bにて、これら振動領域25a、25bに互いに向きが異なるように電極81、82を形成することで、第1の振動領域25aの各部と、それに対応する第2の振動領域25bの各部とで機械的に加えられる圧力分布が異なり、これら振動領域25a、25bが夫々異なった質量負荷効果を受けるので第1の周波数F1、第2の周波数F2間の差を大きくすることができる。
以下、第1の振動領域25a、第2の振動領域25bを重ね合わせたときに、これらの振動領域に形成された各電極が互いに重なり合わないように形成されている場合を電極のレイアウトが異なるものとして説明する。互いに対となる振動領域に形成された各電極のレイアウトが同じである場合、既述のように周波数温度特性を揃えるという目的を逸脱しない範囲において、各振動領域の電極の厚さを僅かに変えることで、図6に示すように第1の周波数F1と第2の周波数F2とを僅かに離すことができるが、この水晶振動子8のように互いに対となる振動領域に形成された各電極のレイアウトが互いに異なる場合、上記のように各振動領域が電極から受ける質量負荷効果の差が大きくなり、第1の周波数と第2の周波数とをより大きく離すことができる。
ところで、第1の振動領域25aの電極と第2の振動領域25bの電極との電気的な結合が起きると説明したが、更に詳しく説明すると、各振動領域の電極はコンデンサとして働き、これらの電極間には、例えば上昇した後下降する弧を描くように不必要な電気力線が形成される。例えばこの水晶振動子8の場合は、各振動領域25a、25bの電極81、82間に電気力線が形成される。このように電極81、82がコンデンサとして機能することから、電極81、82間において発生する容量成分の大きさは、電極81,82の面積に比例し、電極81,82間の距離に反比例する。従って、容量成分を小さくするためにこれらの電極81、82の面積を小さくすることが考えられる。しかし、そのように電極81、82の面積を小さくすると、観測される周波数特性の波形が小さくなってしまい、センサとしての機能が維持できなくなることから、電極81、82の面積は所定の大きさよりも小さくできず、しかも電極81、82の面積は互いに一定に構成される必要がある。
そこで、電極間の距離を大きくして、結合を抑えることが考えられるが、水晶片の大型化を抑えるために小さく形成された振動領域において、所定の大きさの電極を配置しなければならないので、互いの電極の距離を大きくすることが難しい。そのような条件の下で、上記の水晶振動子8のような電極のレイアウトにすることが有効な理由を、図11(a)(b)の水晶振動子8Aと比較して説明する。水晶振動子8Aは、水晶振動子8の電極81、82の向きを同じにそろえ、さらにこれら電極81、82間の距離を水晶振動子8の電極81、82間の距離と同じに構成した水晶振動子であり、図11(a)、図11(b)はその水晶振動子8Aの上面、側面を夫々示している。また、図11(c)には図11(b)と形成される電気力線80を比較するために前記水晶振動子8の側面を示している。電極間の電気力線は、電極81、82の各部から発せられるが、平均して電極の中心から電極の中心へ向かうと考えると、水晶振動子8Aよりも中心間の距離が長い水晶振動子8の方が、形成される電気力線80が弱くなるため、電極81、82間の結合が弱くなる。
また、水晶振動子8においては以下のような理由で電極間の結合が弱くなることも考えられる。水晶振動子8及び8Aにおいて電極81、82間の中心線(図11(d)の点線)で水晶片2を折って電極81、82を互いに重ね合わせたとした場合、水晶振動子8Aでは電極81、82全体が重なり合うが、水晶振動子8では図11(d)に示すように重なりは斜線部分のみになる。電気力線は、一方の電極から他方の電極に向かって上記のように弧状に形成されるので、各電極において主にこのように斜線を付した互いに重なり合う部分で電気力線80が形成されることになる。従ってこのような電極の重なりが小さいほど、電極間での電気力線の形成が抑えられることになるので、水晶振動子8のように互いの電極の向きを変えた構成とすることで電極81,82間における結合を抑えて、インピーダンスを大きくすることができ、第1の振動領域25aと、第2の振動領域25bとが電気的に分離され、互いに影響しあうことが抑えられるので、不要成分の出力を抑えることができる。
図12は、このように各電極が形成された振動領域25a、25bからの周波数信号の共振曲線の一例であり、このグラフに示すように周波数信号が出力され、第1の周波数F1と第2の周波数F2との差が大きくなり且つ不要成分f1、f2の出力が抑えられていれば、第1の実施形態と同様に測定精度を高くすることができる。
振動領域25a、25bの電極の形状としては、各振動領域25a、25bの質量負荷効果が互いに異なっていれば、例えば半円、楕円、正方形であってもよく、図に示した長方形であることに限られず、各振動領域25a、25b間で振動の影響が有効に抑えられるように適切なものが選択される。また、電極81、82の向きも90°異なることに限られない。また互いに異なる形状の電極を振動領域25a、25bに設けてもよい。また、電極81、82の厚さも互いに異なっていてよい。
第1の実施形態の電極21、22の形状も同様に半円であることに限られず上述のように、楕円や矩形であってもよい。また第1の実施形態、第2の実施形態において、各振動領域の電極間に凹部26を設けなくてもよいが、設けることでより確実に各振動領域間の弾性波の影響を抑えることができる。第2の実施形態においてインダクタ27を設けてもよいし、第1の実施形態において、電極21、22の向き、形状を互いに異なるように形成してもよい。
図13は、第1の実施形態の変形例であり、電極21、22は夫々振動領域25a、25bの中心に設けられている。このように電極を設けることでエネルギーとじこめ効果により、良好なQ値を得ることができるため好ましいが、そのように振動領域の中心に電極を形成することに限られない。第2の実施形態においても電極81、82を各振動領域25a、25bの中心に設けてもよい。
実施の形態に係わる感知装置の外観構成図である。 上記感知装置に接続される水晶センサの外観構成図である。 上記水晶センサに組み込まれる水晶振動子の平面図及び側面図である。 水晶片における好ましい電極の形成領域を示した説明図である。 前記水晶振動子の等価回路を示した回路図である。 前記水晶振動子の各振動領域から発振される周波数と出力の関係を示したグラフ図である。 前記水晶振動子にて抗原を感知する仕組みを表した説明図である。 上記水晶センサを組み込んだ水晶発振回路の概略構成図である。 上記水晶発振回路の構成例を示す回路図である。 別の実施の形態にかかる水晶振動子の平面図及び側面図である。 水晶振動子の電極のレイアウトによる作用を説明するための説明図である。 前記水晶振動子の各振動領域から発振される周波数と出力との関係を示したグラフ図である。 水晶振動子の他の構成例を示した構成図である。 従来の水晶振動子を含む水晶発振回路の概略構成図である。
符号の説明
2 水晶片
20 水晶振動子
21、22、23 電極
25a、25b 振動領域
26 凹部
27 インダクタ
29 容量結合成分
3 水晶センサ
40 水晶発振回路
5 感知装置

Claims (7)

  1. 圧電片上に設けられた第1の振動領域と、
    前記圧電片上にて前記第1の振動領域とは異なる領域に設けられた第2の振動領域と、
    前記第1の振動領域に設けられ、当該第1の振動領域を励振させて当該第1の振動領域から第1の発振周波数を取り出すための第1の電極と、
    前記第2の振動領域に設けられ、当該第2の振動領域を励振させて当該第2の振動領域から第2の発振周波数を取り出すための第2の電極と、
    前記第1の電極と第2の電極との間に接続され、これら電極間の容量成分と並列共振を起こさせるためのインダクタと、
    を備えたことを特徴とする圧電発振回路。
  2. 圧電片上に設けられた第1の振動領域と、
    前記圧電片上にて前記第1の振動領域とは異なる領域に設けられた第1の振動領域と対になる第2の振動領域と、
    前記第1の振動領域に設けられ、当該第1の振動領域を励振させて当該第1の振動領域から第1の発振周波数を取り出すための第1の電極と、
    前記第2の振動領域に設けられ、当該第2の振動領域を励振させる第2の電極と、
    を備え、
    前記第2の電極は、第1の振動領域における第1の電極のレイアウトとは異なるレイアウトを有するように第2の振動領域に形成されたことを特徴とする圧電発振回路。
  3. 前記第2の電極は、第1の電極と同じ形状を有し、第2の振動領域におけるその向きが、第1の振動領域における第1の電極の向きと異なるように形成されたことを特徴とする請求項2記載の圧電発振回路。
  4. 第1の振動領域と第2の振動領域は、これらの振動領域間での弾性波の伝播を抑えるために、前記圧電片上に設けられた境界領域により区画されることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一に記載の圧電発振回路。
  5. 前記境界領域は圧電片の幅よりも小さく形成された帯状の溝部であり、当該溝部は圧電片の縁部を除く領域に形成されていることを特徴とする請求項4記載の圧電発振回路。
  6. 第1の電極、第2の電極は、夫々第1、第2の振動領域において前記溝部をその幅方向に移動した領域に収まるように夫々形成されていることを特徴とする請求項5記載の圧電発振回路。
  7. 請求項1ないし6のいずれか一に記載の圧電発振回路の第1の振動領域を発振させるための第1の発振回路を含む発振部と、
    前記圧電発振回路の第2の振動領域を発振させるための第2の発振回路を含む発振部と、を備え、
    前記第1の電極または第2の電極には感知対象物を吸着するための吸着層がその表面に設けられ、第1の発振周波数及び第2の発振周波数の変化に基づいて感知対象物を感知する手段を備えたことを特徴とする感知装置。
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