JP2011022141A - 感知装置 - Google Patents

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Hiroyuki Kukita
啓行 茎田
Shunichi Wakamatsu
俊一 若松
Junichiro Yamakawa
純一郎 山川
Tomoya Yoda
友也 依田
Wakako Shinobu
和歌子 忍
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Abstract

【課題】圧電振動子の表面に吸着層を形成して感知対象物を吸着し、発振周波数の変化に応じて試料流体中の感知対象物を感知する装置において、互いに異なる種別の圧電センサを接続端子に装着したときに、その圧電センサに応じた発振回路を自動で選択すること。
【解決手段】互に異なる種別である水晶センサ5、6に対して共通化され、これら水晶センサ5、6を夫々発振させるための発振回路40、41の前段側に接続端子21を設け、これら発振回路40、41の後段側に、検波部31に接続された接続端子22を設ける。更に接続端子21と発振回路40、41との接続をスイッチ部43で切り替え、接続端子22と発振回路40、41との接続をスイッチ部44で切り替え、検波部31によりしきい値以上の信号を検出したときに上記の接続状態を維持するようにする。
【選択図】図4

Description

本発明は、例えば水晶振動子などの圧電片を用いた圧電センサの周波数変化を利用して試料液の濃度等の測定を行う感知装置において、互いに種別の異なる圧電センサに対応する発振回路を自動で選択する技術に関する。
従来、例えばバイオ関連の微量な物質を感知する方法として、圧電センサの一つである水晶センサを備えた感知装置を用いて感知する方法が知られている。水晶センサは、水晶片に電極を設けて形成された水晶振動子を有しており、この電極の上に抗原抗体反応を利用して抗原を捕捉するための吸着層が形成されている。そしてこの吸着層に抗原を捕捉し、水晶振動子の発信周波数の変化分を抗原の捕捉量、即ち試料液中の感知対象物の濃度として評価するようにしている。このような感知装置の中には、水晶センサの液層中での周波数の安定性を確保するためにアナログコルピッツ発振回路などのアナログ回路が用いられる。
一方本発明者は、感知対象物の種類や濃度などに応じて水晶振動子を使い分けることが好ましいと考えており、そのため例えば図13に示すように、発振周波数が9MHzの水晶振動子を備えた水晶センサ5と、30MHzの水晶振動子を備えた水晶センサ6との二種類の水晶センサ5、6を用いる感知装置を開発している。
ところが、アナログ発振回路は、水晶センサ5、6の特性を引き出すためにその特性に合わせた発振回路を設計する必要があり、各水晶センサ5、6に専用の発振回路が必要になる。このため9MHz用の発振回路を搭載した発振回路ユニット90と、30MHz用の発振回路を搭載した発振回路ユニット91とを用意し、この発振回路ユニットに水晶センサ5、6を装着する構成を検討している。
しかしながら、例えば図14に示すように9MHz用の水晶センサ5を30MHzの水晶センサ6を発振させる発振回路ユニット91に接続するというミスが発生する虞がある。この場合水晶センサ5は発振しないため、このミスに気がつかないと水晶センサ5、発振回路ユニット91及び周波数測定部3に不具合が発生していると思い込んで混乱し、作業が円滑に行われなくなる。また各水晶センサ5、6及び発振回路ユニット90、91には、9MHz用、30MHz用等の表示がされているが、その確認の手間を要するし、確認し忘れる懸念もある。
一方特許文献1には、水晶センサを発振させるB‐Mode抑圧・C‐Mode発振回路及びC‐Mode抑圧・B‐Mode発振回路の二つの発振回路と、この二つの発振回路と水晶センサとの接続を切り替える周波数情報処理ユニットと、を備えたマイクロバランスセンサー装置が記載されている。この装置は、二つの発振回路を周波数情報処理ユニットで切り替え制御することにより、一つの水晶センサの発振周波数を変更して水晶センサの機能を変更し、水晶センサを吸着層に吸着した物質の質量を検出するセンサ、若しくは温度センサとして使用する。
しかしながら特許文献1の装置の二つの発振回路は、どちらも単一の水晶センサを発振させるための発振回路であり、二つの発振回路を切り替えることによって一つの水晶センサの発振周波数を変更することができるが、本発明の構成は記載されていない。
[特許文献1] 特開2006−292733号公報(段落番号0034、0036)
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、互いに異なる種別の圧電センサを用いる感知装置において、圧電センサと発振回路との対応関係を自動で選択することにより円滑な作業を行うことができる技術を提供することにある。
本発明の感知装置は、
圧電片に設けられた電極上に試料流体中の感知対象物を吸着する吸着層が形成された圧電振動子を有する圧電センサを用い、圧電振動子の発振周波数の変化に基づいて感知対象物を感知する感知装置において、
互いに基本波の周波数が異なる複数種別の圧電振動子を夫々発振するための複数の発振回路と、
前記複数種別の圧電センサに対して共通化され、選択された圧電センサが接続される接続端子と、
前記発振回路の発振周波数を測定する周波数測定部と、
前記複数の発振回路の一つを介して前記接続端子と周波数測定部とを接続するように接続を切り替える切り替え手段と、
前記周波数測定部の入力側に発振出力が現れたことを検出する検出部と、
この検出部の検出結果に応じて、前記接続端子に接続された圧電センサに対応する発振回路を選択するために前記切り替え手段を制御する制御部と、を備えたことを特徴とする。
前記制御部は、前記切り替え手段の切り替えにより互いに発振周波数が異なる複数の発振回路を順次選択し、検出部から検出信号が得られた発振回路であって、発振周波数の最も小さい発振回路を選択するように切り替え手段を制御する構成としてもよい。
他の発明の感知装置は、
前記制御部は、前記切り替え手段の切り替えにより複数の発振回路を順次選択し、発振出力が2個以上の発振回路から得られたときときには、発振周波数の最も小さい発振回路を選択するように切り替え手段を制御することを特徴とする請求項1記載の感知装置。
圧電片に設けられた電極上に試料流体中の感知対象物を吸着する吸着層が形成された圧電振動子を有する圧電センサを用い、圧電振動子の発振周波数の変化に基づいて感知対象物を感知すること、
基本波の周波数が互いに異なる複数種別のシングルタイプの圧電センサ及び基本波の周波数が互いに異なる複数種別のツインタイプの圧電センサの両方に対応できること、を備えた感知装置において、
前記ツインタイプの圧電センサは、圧電片に互いに離間して計測用の振動領域及び参照用の振動領域を形成するように2対の電極が設けられると共に、計測用の振動領域を形成する電極対の一方の電極には、試料流体中の感知対象物を吸着する吸着層が形成され、
前記シングルタイプの圧電センサは、計測用の振動領域のみを備えており、
前記複数種別のツインタイプの圧電センサの計測用の振動領域を夫々発振するための第1グループの複数の発振回路と、
前記複数種別のツインタイプの圧電センサの参照用の振動領域を夫々発振するための第2グループの複数の発振回路と、
前記複数種別のツインタイプの圧電センサにおける計測用の振動領域に対して共通化され、選択された圧電センサにおける計測用の振動領域が接続される計測用の接続端子と、
前記複数種別のツインタイプの圧電センサにおける参照用の振動領域に対して共通化され、選択された圧電センサにおける参照用の振動領域が接続される参照用の接続端子と、
前記発振回路の発振周波数を測定する周波数測定部と、
前記第1グループの複数の発振回路の一つを介して計測用の接続端子と周波数測定部とを接続し、また前記第2グループの複数の発振回路の一つを介して参照用の接続端子と周波数測定部とを接続するように接続を切り替える切り替え手段と、
前記周波数測定部の入力側に発振出力が現れたことを検出する検出部と、
この検出部の検出結果に応じて、前記接続端子に接続された圧電センサに対応する発振回路を選択するために前記切り替え手段を制御する制御部と、を備え、
シングルタイプの圧電センサは振動領域が計測用の接続端子または参照用の接続端子に接続されることを特徴とする。
前記制御部は、前記切り替え手段の切り替えにより互いに発振周波数が異なる複数の発振回路を順次選択し、検出部から検出信号が得られた発振回路であって、発振周波数の最も小さい発振回路を選択するように切り替え手段を制御するようにしてもよい。
また本発明の感知装置は、シングルタイプの圧電センサの周波数を測定するためのプログラムと、ツインタイプの圧電センサの周波数を測定するためのプログラムと、を記憶する記憶部と、
前記検波手段の検出出力と前記切り替え手段の切り替え状態とに基づいて接続端子に接続されている圧電センサがシングルタイプのものかツインタイプのものかを判定し、判定結果に応じたプログラムを前記記憶部から選択する手段を設けてもよい。また本発明の感知装置は、例えば前記検波手段の検出出力と前記切り替え手段の切り替え状態とに基づいて、使用する圧電センサの種別を表示部に表示する手段を設けてもよい。
本発明は、互いに異なる種別(周波数や電極対のタイプ)の圧電センサが使用される感知装置において、圧電センサを接続端子に接続することにより、複数の種別の圧電センサに夫々対応する複数の発振回路の中から当該圧電センサに応じた発振回路を自動的に選択して周波数測定部に接続できるように構成されている。従って圧電センサの種別ごとに発振回路ユニットを用意する場合に懸念される、圧電センサと発振回路ユニットとの誤接続を解消することができ、また圧電センサと発振回路ユニットとの対応関係を調べる手間や発振回路ユニットを交換する手間などが不要になり、作業を円滑に行うことができる便利な感知装置を提供できる。
本発明の第1の実施の形態に係る感知装置の全体を示す斜視図である。 第1の実施の形態に係る水晶センサを示す斜視図である。 水晶センサに用いられる水晶振動子を示す斜視図である。 感知装置の全体の回路を示すブロック図である。 発振回路ユニットにおけるスイッチ部の切り替えの様子を示す回路図である。 本発明の第2の実施形態に係る感知装置の全体の回路を示すブロック図である。 第2の実施形態に係る発振回路ユニットに接続される水晶センサの斜視図である。 第2の実施形態に係る水晶振動子を示す平面図である。 第2の実施形態に係る発振回路ユニットにおけるスイッチ部の切り替えの様子を示す回路図である。 第2の実施形態に係る発振回路ユニットにおけるスイッチ部の切り替えの様子を示す回路図である。 本発明の第3の実施形態に係る感知装置の全体の回路を示すブロック図である。 本発明の第4の実施形態に係る感知装置の全体の回路を示すブロック図である。 従来の感知装置を示す平面図である。 従来の感知装置について水晶センサの接続ミスの様子を示す平面図である。
[第1の実施形態]
本発明の感知装置の一実施形態について図1ないし図5を参照して説明する。図1に示すようにこの感知装置は、感知対象物を含む試料溶液が供給される圧電センサの一つである水晶センサ5(6)と、この水晶センサ5(6)が着脱自在に接続される発振回路ユニット2と、この発振回路ユニット2に接続される周波数測定部3と、発振回路ユニット2及び周波数測定部3を制御する制御用コンピュータ(以下、単に制御用PCという)33と、を備えている。周波数測定部3には、発振回路ユニット2及び制御用PC33が夫々専用のデータケーブルによって接続されており、周波数測定部3は、水晶センサ5(6)の発信出力を発振回路ユニット2から受信して計測を行い、その結果を制御用PC33に送信する。
本実施形態の第1の水晶センサ5は、水晶振動子が9MHzで発振し、第2の水晶センサ6は水晶振動子が30MHzで発振する水晶センサである。この水晶センサ5(6)は、図2に示すように配線基板であるプリント基板10の上にゴムシート11を重ね、このゴムシート11上に圧電振動子に相当する水晶振動子12を設け、その上から上蓋ケース13を装着することによって構成されている。水晶振動子12は、例えば、図3に示すように円形の水晶板26の両面に対になる電極27(裏面側の電極は見えない)が設けられ、電極27は夫々プリント基板10に設けられているプリント配線16、17に導電性接着剤等によって電気的に接続されている。電極27の表面側には、感知対象物を吸着するための吸着層28が形成されている。この吸着層28は、感知対象物である試料溶液中の抗原を抗原抗体反応で捕捉するための抗体から構成される。また上蓋ケース13には、試料溶液の注入口14と試料溶液の観察口15とが形成されている。
この水晶センサ5(6)は、既述のように発振回路ユニット2に対してプリント基板10を抜脱することにより着脱できるように構成されており、この水晶センサ5(6)を差し込むと水晶振動子12がプリント配線16、17を介して発振回路ユニット2内の第1の発振回路40若しくは第2の発振回路41(後述する図4参照)と電気的に接続される。
発振回路ユニット2は、図4に示すように第1の水晶センサ5を発振させる第1の発振回路40と、第2の水晶センサ6を発振させる第2の発振回路41と、水晶センサ5(6)に対して共通化されている前段側の接続端子21と、周波数測定部3に接続された上記データケーブルが接続される後段側の接続端子22と備えている。なお本実施形態では第1の発振回路40、第2の発振回路41は、アナログコルピッツ型発振回路として構成されている。
各発振回路40、41は、切り替え手段に相当する前段側のスイッチ部43を介して前段側の接続端子21に接続され、また切り替え手段に相当する後段側のスイッチ部44を介して後段側の接続端子22に接続されている。このスイッチ部43、44は後述する周波数測定部3に含まれる制御部32から送られる切り替え信号により一定のタイミングで切り替わる。この場合、接続端子21、22は同時に接点aに切り替わり、また同時に接点bに切り替わることとなる。従って第1の発振回路40を介して前段側の接続端子21と後段側の接続端子22とが接続されている状態と、第2の発振回路41を介して前段側の接続端子21と後段側の接続端子22とが接続されている状態とが一定のタイミングで切り替わることになる。なお本実施形態では、制御部32から送られる切り替え信号は、スイッチ部43、44の切り替えが例えば1秒間隔で行われるように設定されている。制御部3は、CPU、データ記憶部、プログラム格納部などを備えている。
周波数測定部3は、図4に示すように後段側の接続端子22を介して出力された周波数信号を基に感知対象物の計測を行うための計測回路30と、接続端子22から周波数信号が出力されたことを検出する検出部である検波部31と、周波数測定部3を制御すると共に発振回路ユニット2及び制御用PC33との間でデータの送受信を制御するための制御部32と、を備えている。検波部31は、入力される信号のレベルが予め設定したしきい値を越えると検出信号を出力する。制御部32は、発振回路ユニット2に水晶センサ5(6)が接続されていない間は、スイッチ部43、44に切り替え信号を送り続けるように構成されている。
制御用PC33は、表示部であるディスプレイ34と、測定用プログラム35とを備えており、測定用プログラム35は、周波数測定部3の状況や周波数測定部3から送信される計測結果の他、発振回路ユニット2に第1、第2の水晶センサ5、6のどちらが接続されているか、といった情報をディスプレイ34に表示する機能を有している。そのため使用者は、接続されている水晶センサ5(6)の発振周波数を認識できるようになっている。
次に本実施形態の感知装置における感知対象物の測定の流れについて説明する。図4に示すように発振回路ユニット2に水晶センサ5(6)が接続されていない場合、制御部32から切り替え信号が送られているので、スイッチ部43、44は一定のタイミングで切り替え動作を行っている。
ここで図5に示すように、例えば9MHzの水晶センサ5が前段側の接続端子21に接続された状態で、スイッチ部43、44が接点bに切り替わったときには、第1の発振回路40と水晶センサ5とは接続されていないので、水晶センサ5は発振しない。このため検波部31から検出信号が制御部32に送信されないので、スイッチ部43、44の切り替えは継続される。これに対し、スイッチ部43、44が接点aに切り替わったときには、第1の発振回路40と水晶センサ5とが接続され、第1の発振回路40から供給される電力によって水晶センサ5の水晶振動子12が励振を開始し、第1の発振回路40から発振出力である周波数信号が後段側の接続端子22を介して検波部31へと送られる。
検波部31は、周波数信号を受け取ると、制御部32に対して検出信号を出力し、制御部32はスイッチ部43、44に対する切り替え信号の出力を停止する。この結果、スイッチ部43、44は接点aに切り替わった状態のまま固定され、水晶センサ5と周波数測定部3とが第1の発振回路40を介して接続されている状態が維持されることになる。
なお30MHzの水晶センサ6が前段側の接続端子21に接続された場合には、スイッチ部43、44が接点bに接続されたときに、第2の発振回路41から発振出力である周波数信号が後段側の接続端子22を介して検波部31へと送られる。そのため、この場合にはスイッチ部43、44は接点bに切り替わった状態のまま固定される。
水晶センサ5と周波数測定部3とが第1の発振回路40を介して接続されている状態になると、次に感知対象物の測定が行われる。まず水晶センサ5の水晶振動子12を一定時間励振させた後、注入口14から緩衝液を一定量注入して内部に設けられた水晶振動子12の上面側の空間に満たす。次いで、感知対象物を含む試料溶液を緩衝液に加えるようにして、注入口14から一定量注入し、水晶振動子12上に設けられた吸着層28に試料溶液中の感知対象物を吸着させる。そして吸着層28に感知対象物が吸着されると水晶振動子12の発振周波数が変化するため、この発振周波数の変化を検知することにより感知対象物の感知を行う。この周波数の時系列データは、例えばディスプレイ34にグラフとして表示され、この発振周波数の変化分を例えばオペレータが画面を見ながら把握することができるようになっている。
また制御部32は、切り替え信号の出力を停止したときに、スイッチ部43、44が接点a、接点bのどちらと接続した状態で停止したのかを把握できるようになっており、接続している接点a、接点bによって第1の水晶センサ5、第2の水晶センサ6の何れが装着されたのかを判定することができる。そしてこの判定情報が制御PC33に送られ、制御PC33の測定用プログラム35は、この判定情報を基に、接続されているのが第1の水晶センサ5か、第2の水晶センサ6かをディスプレイ34に表示するようになっている。
そして感知対象物の測定が終了し、水晶センサ5が発振回路ユニット2から取り外されると、再び制御部32から切り替え信号が送られて、スイッチ部43、44では一定のタイミングで切り替え動作が開始される。
以上本実施形態の感知装置では、互いに異なる種別の水晶センサ5(6)が使用される感知装置において、水晶センサ5(6)を前段側の接続端子21に接続することにより、複数の種別の水晶センサ5(6)に夫々対応する複数の発振回路40、41の中から当該水晶センサ5(6)に応じた発振回路40、41を自動的に選択して周波数測定部3に接続できるように構成されている。従って水晶センサ5(6)の種別ごとに発振回路ユニット2を用意する場合に懸念される、水晶センサ5(6)と発振回路ユニット2との誤接続を解消することができ、また水晶センサ5(6)と発振回路ユニット2との対応関係を調べる手間や発振回路ユニット2を交換する手間などが不要になり、円滑に作業を行うことができる。
また接続されている水晶センサ5(6)の発振周波数を制御PC33のディスプレイ34に表示するようになっているため、使用者は、その水晶センサ5(6)を接続したのかを容易に認識することができる。
[第1の実施形態の変形例]
上述の例では、スイッチ部43、44を、接点aと接点bとの間で同時に切り替えることにより、水晶センサ5または6→第1の発振回路40→検波部31の経路が成り立つタイミングと、水晶センサ5または6→第2の発振回路41→検波部31の経路が成り立つタイミングと、が存在する。このとき上述の例のように検波部31にて検出信号が出力された時点でそのときのスイッチ部43、44を維持することに代えて、検出信号の有無にかかわらず、接点aに切り替えた状態と接点bに切り替えた状態との2つの状態を交互に確立させ、もし両方の状態で検波回路31から検出信号が出力された場合には、発振周波数の低い側の発振回路に切り替えるようにしてもよい。このようにすれば次の利点がある。
9MHzの水晶センサ5を30MHz用の第2の発振回路41に接続したときに、3倍の高調波(27MHz)にて発振ループが確立され、発振出力が現れたとする。この場合、直ちにスイッチ部43、44の状態を固定すると、誤接続となってしまう。しかし上述のようにプログラムを組んでおくことにより、9MHz用の第1の発振回路40に接続する状態も必ず存在するので、結果として両状態において発振出力が現れ、発振周波数の低い側の発振回路つまり9MHz用の発振回路40が接続され、30MHz用の発振回路41が選択されることはない。
このような利点を得る手法としては、水晶センサ5,6が接続端子21に接続される前には、スイッチ部43、44の接点を接点a側に切り替えておき、つまり周波数の低い発振回路(この場合は発振回路40)側に切り替えておき、水晶センサ5,6が接続端子21に接続された後、当該状態から、周波数の高い発振回路(この場合は発振回路41)側に切り替えるようにし、検波部31が検出信号を出力したときに、スイッチ部43、44の状態をそのまま維持し、感知対象物の計測に移行するようにしてもよい。即ち、水晶センサ5(6)が接続端子21に接続されたときには、必ず周波数の低い側から順に発振回路の接続が行われるようにする。このようにすれば、9MHzの水晶センサ5を9MHz用の発振回路4に接続した段階で接続が固定され、このため30MHz用の発振回路41が選択されることはない。
以上の説明では、水晶センサの種別が9MHzと30MHzとの場合であるが、本発明は水晶センサの種別が3つ以上(例えば後述の第3の実施形態の場合)であってもよく、このような場合でも、第1の実施形態の変形例で述べたような手法を採用することができる。
[第2の実施形態]
本発明の感知装置は、次の図6に示すような感知装置であってもよい。この感知装置は、発振回路ユニット2に第3の発振回路45及び第4の発振回路46と、この第3の発振回路45及び第4の発振回路46の発振出力である周波数信号を周波数計測部3に送るための後段側に接続端子24が更に設けられている。そして第3の発振回路45及び第4の発振回路46は、前段側のスイッチ部48を介して前段側の接続端子21と接続され、後段側のスイッチ部49を介して後段側の接続端子24と接続されている。従って本実施形態では、前段側の接続端子21に四つの発振回路40、41、45及び46が接続されている。
また周波数測定部3には、スイッチ部37が更に設けられており、計測回路30及び検波部31は、このスイッチ部37を介して接続端子22及び接続端子24と接続されている。また制御用PC33には、第1の実施形態における測定用プログラム35の他に、ツインセンサ用の測定用プログラム36を有している。なおそれ以外の構成については第1の実施形態の感知装置と同じであるため、第1の実施形態と同一部分または相当部分には、同一の符号を付して説明する。
第3の発振回路45は、第1の発振回路40と同構成をしており、9MHzで発振する後述する第3の水晶センサ50を発振させる。これに対し第4の発振回路46は、第2の発振回路41と同構成をしており、30MHzで発振する後述する第4の水晶センサ60を発振させる。この第3の発振回路45及び第4の発振回路46と、前段側の接続端子21及び後段側の接続端子24とを接続するスイッチ部48、49は、スイッチ部43、44と同じように、同時に接点aまたは接点bと接続されるように制御されており、さらにスイッチ部43、44、48及び49は、全て同じタイミングで接点a及び接点bに接続される。従って前段側の接続端子21と周波数測定部3とは、第1の発振回路40及び第3の発振回路45の組と、第2の発振回路41及び第4の発振回路46の組、どちらか一方の組によって接続され、この接続状態が一定の間隔で切り替わるようになっている。
一方スイッチ部37は、制御部32から送られる切り替え信号を基に端子cと端子dとの接続を一定のタイミングで切り替えているが、スイッチ部37における接続の切り替えタイミングは、スイッチ部43、44、48及び49の切り替えのタイミングの半分の時間、例えばスイッチ部43、44、48及び49の切り替えが1秒間隔で行われるとすると、0.5秒間隔で切り替えが行われるように設定されている。そしてこの各スイッチ部37が、他のスイッチ部43、44、48及び49の切り替えのタイミングの半分の時間で切り替わるように設定されているため、1秒間に第1の発振回路40及び第3の発振回路の組、若しくは第2の発振回路41及び第2の発振回路46の組のどちらか一方の、全ての発振回路が一つずつ検波部31と接続するようになっている。
この感知装置では、上述した各装置を備えたことによって、第1、第2の水晶センサ5、6の他に、図7に示すように第3の水晶センサ50及び第4の水晶センサ60を使用して感知対象物の測定を行うことができる。この第1、第2の水晶センサ5、6は、対になる電極27を一組有しているシングルセンサであり、第3、第4の水晶センサ50、60は、電極対を二組有しているツインセンサである。この第3の水晶センサ50及び第4の水晶センサ60は、図7に示すように水晶センサ5(6)に設けられていた各部材の他にプリント配線18が設けられており、内部に、図8(a)、図8(b)に示すように、円形の水晶板26の表面に円形の各振動領域で共用される共通電極52が形成され、水晶板26の裏面に参照用の電極53、計測用の電極54が互いに離間して夫々形成された水晶振動子51が設けられている。なお図8では、共通電極52、電極53及び電極54の形状の一例を示したにすぎず、これ以外の形状であってもよい。
この水晶振動子51の共通電極52は、周縁の一部が水晶板26の外方へと引き出され、水晶板26の裏面に回り込むように形成されており、水晶振動子51がプリント基板10に載置されたときに、この回り込んだ部分がプリント配線16に接続される。また電極53、54では、その周縁の一部が水晶板26の外方へ引き出されており、この引き出された部分がプリント基板10に形成されたプリント配線17、18に接続される。
そして水晶板26において共通電極52と電極53との間の領域が参照用の振動領域55となり、共通電極52と電極54との間の領域が計測用の振動領域56となるので、水晶センサ50(60)では、参照用の振動領域55と計測用の振動領域56とが夫々個別に励振することになる。また共通電極52の計測用の振動領域56に対応する上面には、抗原である感知対象物と選択的に反応して結合する抗体からなる吸着層28が設けられている。従って参照用の振動領域55を形成する共通電極52と電極53とが一組目の電極対となり、計測用の振動領域56を形成する共通電極52と電極54とが二組目の電極対となる。
そして水晶センサ50(60)が前段側の接続端子21に接続されると、参照用の振動領域55と第3の発振回路45及び第4の発振回路46とが接続され、計測用の振動領域56と第1の発振回路40及び第2の発振回路41と接続される。これにより参照用の振動領域55が励振を開始し、第3の発振回路45及び第4の発振回路46から発振出力である周波数信号を取得でき、同時に計測用の振動領域56が励振を開始し、第1の発振回路45及び第2の発振回路46から発振出力である周波数信号を取得することができる。第1の発振回路40及び第2の発振回路41は特許請求の範囲の第1グループの発振回路に相当し、第3の発振回路45及び第4の発振回路46は、第1グループの発振回路に相当する。
これによりツインセンサである水晶センサ50(60)では、第3の発振回路45または第4の発振回路46から、感知対象物の影響を受けず温度変化等の外乱の影響のみを受けた周波数信号と、第1の発振回路40または第2の発振回路41から、吸着層28で補足した感知対象物の影響と温度変化の影響を受けた周波数信号とを取得し、差分を求めることによって感知対象物の測定時に温度変化の影響を除去した測定結果を求めることができる。従って参照用の振動領域55が参照用の振動領域となり、計測用の振動領域56が計測用の振動領域となる。
ツインセンサ用の測定用プログラム36は、発振回路ユニット2に接続された水晶センサ50(60)の種別をディスプレイ34に表示する機能と、周波数測定部3から送信される測定結果を表示する機能とを有している。制御部32は、接続端子21に接続されている水晶センサ5(6、50、60)がシングルセンサであるのかツインセンサであるのかを判定し、その判定情報を制御PC33に送信する機能を有しており、制御用PC33は、この判定情報に基づいて、装着された水晶センサ5(6、50、60)対応する測定用プログラム35、36を起動させるようになっている。
本実施形態では、ツインセンサである水晶センサ50(60)を使用して測定を行うため、第1の発振回路40及び第3の発振回路45の組、若しくは第2の発振回路41及び第4の発振回路46の組のどちらかの組の二つの発振回路から同時に二つの周波数信号が出力される。そしてシングルセンサである水晶センサ5(6)を使用して測定を行うときには不要であった、二つの周波数信号の時系列のデータをディスプレイ34に表示する機能や、二つの周波数信号の差分を求める機能が必要となる。そこで本実施形態では、シングルセンサ用の測定用プログラム35とツインセンサ用の測定用プログラム36との二つの測定用プログラムを制御用PC33に備えている。
ここで第2の実施形態においても前段側の「接続端子21」という用語で説明を進めてきたが、この接続端子21は、水晶センサの差込口あるいは接続口という用語に置き換えられる。図8において、接続端子17は参照用の振動領域55を振動させるための電極53に接続され、また接続端子18は計測用の振動領域55を振動させるための電極54に接続されている。一方、図6、図9及び図10では、接続口21内には、接続端子17´と18´とが記載されている。ツインセンサ50(60)を接続口21に接続したときに、接続端子17´は参照用の振動領域55に係る接続端子17に接続されるものであり、接続端子18´は計測用の振動領域56に係る接続端子18に接続されるものである。なお接地側の接続端子16に接続される接続端子については図示を省略している。また本装置を設計するにあたって、シングルセンサ5(6)が接続口21に接続されたときに、センサ側の接続端子17(図2及び図3参照)が発振回路ユニット2側の接続端子17´、18´のいずれに接続されるように構成するかは限定されるものではないが、この例では、接続端子17に接続されるものとする。つまりシングルセンサ5(6)は、第1の発振回路40あるいは第2の発振回路41が使用されることになる。
次に本実施形態の感知装置における感知対象物の測定の流れについて、発振周波数が9MHzのツインセンサである9MHz用の第3の水晶センサ50を発振回路ユニット2に接続した場合を例に挙げて説明する。図6に示すように発振回路ユニット2に水晶センサ5(6、50、60)が接続されていない場合、制御部32から切り替え信号が送られているので、スイッチ部37、43、44、48及び49は一定のタイミングで切り替え動作を行っている。
ここで図9に示すように、9MHz用の水晶センサ50が前段側の接続端子(接続口)21に接続され、スイッチ部43、44、48及び49が接点bに切り替わったときには、9MHz用の第1の発振回路40及び第3の発振回路45と水晶センサ50とは接続されず、30MHz用の第2の発振回路41及び第4の発振回路46と接続されるので、水晶センサ50は発振しない。このため検波部31から検出信号が制御部32に送信されないので、スイッチ部43、44、48及び49の切り替えは継続される。これに対し、スイッチ部43、44が接点aに接続されると共にスイッチ部48、49が接点aに接続された場合、第1の発振回路40と水晶センサ50の計測用の振動領域56とが接続されると共に、第3の発振回路45と水晶センサ50の参照用の振動領域55とが接続される。
この状態でスイッチ部37が端子cに接続されると、第1の実施形態と同様に、第1の発振回路40から供給される電力によって水晶センサ50の計測用の振動領域56が励振を開始し、第1の発振回路40から発振出力である周波数信号が後段側の接続端子22を介して検波部31へと送られる。そして検波部31は、周波数信号を受け取った場合、制御部32に対して検出信号を発信し、制御部32は、水晶センサ5、6、50及び60の何れかが接続されたと判断して、スイッチ部43、44に対して送っていた切り替え信号を停止する。従ってこのときのスイッチ部43、44の接続状態(接点aに切り替わった状態)が維持されることになる。
次に図10に示すように、スイッチ部37が切り替わり端子dに接続されると、第3の発振回路45から供給される電力によって水晶センサ50の参照用の振動領域55が計測用の振動領域56と同時に励振を開始しているので、第3の発振回路45から発振出力である周波数信号が後段側の接続端子24を介して検波部31へと送られ、検波部31では、周波数信号を受け取った場合、先と同様に制御部32に対して検出信号を発信する。この結果制御部32はスイッチ部48、49に対して切り替え信号の発信を停止し、スイッチ部48、49の接続状態(接点aに切り替わった状態)が維持されることになる。
制御部32は、スイッチ部37に対しても切り替え信号を出力して切り替えを制御しており、接点c、dのいずれに切り替わったときにも検波部31から検出信号が送られてきた場合には、ツインセンサである水晶センサ50(60)のどちらかが接続端子21に装着されたと判定するように構成されている。そして制御部32は、この判定情報を制御PC33に送信し、制御用PC33ではこの判定情報に基づいてツインセン対応プログラム36のツインセンサ用の測定プログラムが起動する。
また制御部32は、水晶センサ50(60)が装着されていると判定した場合、第1の発振回路40及び第3の発振回路45から周波数信号を受け取ることができるように、スイッチ部37に切り替え信号を送信し続けるように構成されている。これによりスイッチ部37の切り替え動作の間隔ごとに交互に第1の発振回路40及び第3の発振回路45の周波数信号が計測回路30に出力され、計測回路30での計測結果が制御部32を介して制御PC33へと送信されることになる。
従って本実施形態では、ツインセンサである水晶センサ50が装着されたときに、ほぼ同時に二つの振動領域55、56の発振出力に基づく周波数信号を取得して計測を行うことができ、この水晶センサ50で第1の実施形態と同様の手順で感知対象物の測定を行ったときに、ツインセンサ対応プログラム36により、この二つの発振周波数の変化を検知して感知対象物の感知を行う。そしてこの周波数の時系列データはディスプレイ34に表示され、この発振周波数の変化分を例えばオペレータが画面を見ながら把握することができるようになっている。
なおツインセンサである30MHz用の水晶センサ60が前段側の接続端子21に装着された場合には、スイッチ部43、44、48及び49が接点bに接続されたときに、第2の発振回路41及び第4の発振回路46から発振出力である周波数信号が後段側の接続端子22、24を介して検波部31へと送られる。そのため、水晶センサ60が装着された場合にはスイッチ部43、44、48及び49は接点bに切り替わった状態のまま固定される。
また本実施形態の発振回路ユニット2に、シングルセンサである第1、第2の水晶センサ5、6が接続された場合、第1の発振回路40及び第2の発振回路41からは周波数信号が出力されるが、第3の発振回路45及び第4の発振回路47からは、参照用の振動領域55が接続されないため周波数信号が出力されない。そのためスイッチ部37が端子cに接続された場合には、検波部31から制御部32に検出信号が出力されるが、スイッチ部37を端子dに切り替えたときには検波部31から検出信号が出力されないことになる。
これにより制御部32では、シングルセンサである水晶センサ5(6)のどちらかが接続端子21に装着されたと判定し、この判定情報を制御PC33に送信すると共に、スイッチ部37が端子cと接続している状態で停止するように切り替え信号の出力が制御されるので、第1の実施形態と同様に、水晶センサ5(6)と周波数計測部3とが接続された状態が維持される。そして制御用PC33では、判定情報に基づいてシングルセンサ用の測定プログラム35が起動する。従って本実施形態においても、水晶センサ5(6)が接続された場合には第1の実施形態と同様に感知対象物の測定が行われる。
また本実施形態においても、第1の実施形態と同様に、どの水晶センサ5(6、50、60)が装着されたのかを判定する場合には、スイッチ部43、44、48及び49が接点a、接点bのどちらと接続されているかを基に判定する。ただし、シングルセンサとツインセンサのどちらが装着されたのかという判定については、先に記載したように、検波部31の検出信号の出力を制御部32で確認して行う。
このような感知装置であっても、水晶センサ5(6、50、60)を前段側の接続口21に接続することにより、複数の種別の水晶センサ5(6、50、60)に夫々対応する第1の発振回路40、第2の発振回路41、若しくは第1の発振回路40と第3の発振回路45の組及び第2の発振回路41と第4の発振回路46の組の中から当該水晶センサ5(6、50、60)に応じた発振回路40、41、若しくは発信回路の組を自動的に選択して周波数測定部3に接続できるように構成されている。従って、水晶センサ5(6、50、60)の種別ごとに発振回路ユニット2を用意する場合のように水晶センサ5(6、50、60)と発振回路ユニット2との誤接続を解消することができ、また水晶センサ5(6、50、60)と発振回路ユニット2との対応関係を調べる手間や発振回路ユニット2を交換する手間などが不要になり、便利な感知装置を提供できる。
また本実施形態では、シングルセンサである水晶センサ5(6)、若しくはツインセンサである水晶センサ50(60)のどちらが接続されたのかを自動的に判定し、制御用PC33で自動的にシングルセンサ用の測定用プログラム35、若しくはツインセンサ用の測定用プログラム36を起動させることができるので、測定用プログラム35、36の選択の手間が不要になり、またプログラムが誤選択されることを防止することができる。
なお本実施形態では、スイッチ部43、44、48及び49の切り替え動作を1秒間隔で行い、スイッチ部37の切り替え動作を0.5秒間隔で行うようにして、スイッチ部43、44、48及び49の切り替え動作が1回行われる間に、第1の発振回路40及び第3の発振回路45の組と第2の発振回路41及び第4の発振回路46の組の両方の発振回路と検波部31とが接続されるようになっている。しかしながら本発明の実施の形態としては、例えばスイッチ部43、44が接点aと接続しているときに、スイッチ部48及び49が接点bと接続するように切り替え動作のタイミングを1秒間隔でずらすと共に、スイッチ部37の切り替えのタイミングを1秒間隔にし、第1の発振回路40及び第3の発振回路45の組と第2の発振回路41及び第4の発振回路46の組の両方の発振回路と検波部31とを2秒間隔で接続するようにしてもよい。ただしこの場合には、スイッチ部43、44に対して出力していた切り替え信号を停止するときに、スイッチ部48、49に出力している切り替えを停止しないように制御部32が制御を行う必要がある。
[第2の実施形態の変形例]
第2の実施形態においても、第1の実施形態の変形例で述べた技術を適用してもよい。即ち、水晶センサが接続口21に接続された後、スイッチ部43、44においても、スイッチ部48、49においても、必ず接点a、bのいずれにも切り替え、そしてもしいずれの切り替え時においても検波部31が検出信号を出力したときには、周波数の低い側の発振回路、この例では9MHz用の発振回路40(45)側に接続されたとき(接点a側に接続されたとき)の状態に固定するようにしてもよい。
更にまた、水晶センサが接続口21に接続されたときには、必ず周波数の低い側から順に発振回路の接続が行われるようにし、検波部31が検出信号を出力したときにはそのときのスイッチ部43、44、48、の切り替え状態を維持するようにしてもよい。このように構成することで、高調波発振により、9MHzのツインセンサ50が30MHzの発振回路41、46に接続されることを確実に回避できる。
[第3の実施形態]
第1の実施形態において、水晶センサの種別が3個の例を図11に示しておく。図11中、スイッチ部43、44は、第1の実施形態に対応するものであるが、スイッチ接点として、a,bの他にcを備えている。5、6及び7は、夫々例えば9MHz用の水晶センサ、30MHz用の水晶センサ及び90MHz用の水晶センサであり、40、41及び81は、夫々これらに対応する発振回路である。既述のようにこの場合においても、第1の実施形態の変形例で記載した技術を適用することができ、例えば30MHzの水晶センサ6を用いたときに3倍の高調波により90MHz用の発振回路81から発振出力が現れても、誤接続を防止できる。
[第4の実施形態]
第2の実施形態において、水晶センサの種別が3個の例を図12に示しておく。スイッチ部43、44はいずれもスイッチ接点としてa、bに加えてeを備えている。7、70は夫々90MHzのツインセンサである水晶センサ及び90MHzのツインセンサである水晶センサ、81、82は、90MHz用の発振回路である。この場合においても、第2の実施形態の変形例で記載した技術を適用することができる。なお、水晶センサの種別の数は4個以上であってもよく、この場合、発振回路ユニット2は、その数に応じた構成が採用されることになる。
[他の変形例]
本発明は、前段側のスイッチ部43(48)及び後段側のスイッチ部44(49)のいの両方を備えていることに限定されるものではなく、いずれか一方側のスイッチ部を備えるようにしてもよい。即ち、複数の発振回路の一つを介して接続端子21と周波数測定部3とを接続するように接続を切り替える切り替え手段を構成すればよい。また発振回路ユニット2と周波数測定部3とは、着脱自在である構成に限らず、共通のケース内に設けられていてもよい。
また本発明の感知装置は、例えば検出部として検波部を設けずに、計測回路と制御部とで検出部を構成するようにしてもよい。発振回路から周波数信号が出力されて計測回路に入力されると、計測回路ではこの周波数信号の計測を行い、その計測結果を制御部を介して制御PCへと送信する。そしてこの実施形態では、制御部が計測結果を受け取ったときに水晶センサが接続されたと判定して切り替え信号の送信を停止する。このような実施形態であっても、第1及び第2の実施形態と同様に、水晶センサの種別ごとに発振回路ユニットを用意する場合のように水晶センサと発振回路ユニットとの誤接続を解消することができ、また水晶センサと発振回路ユニットとの対応関係を調べる手間や発振回路ユニットを交換する手間などが不要になり、便利な感知装置を提供できる。
2 発振回路ユニット
3 周波数測定部
5 第1の水晶センサ(9MHz)
6 第2の水晶センサ(30MHz)
12 水晶振動子
21、22、24 接続端子
26 水晶板
27 電極
28 吸着層
30 計測回路
31 検波部
32 CPU(制御部)
33 制御用コンピュータ(制御用PC)
34 ディスプレイ
35、36 測定用プログラム
37 スイッチ部
40 第1の発振回路
41 第2の発振回路
43、44、48、49 スイッチ部
45 第3の発振回路
46 第4の発振回路
50 第3の水晶センサ
51 水晶振動子
52 共通電極
53 電極(参照用)
54 電極(計測用)
55 参照用の振動領域
56 計測用の振動領域
60 第4の水晶センサ
81 発振回路
90、91 発振回路ユニット

Claims (6)

  1. 圧電片に設けられた電極上に試料流体中の感知対象物を吸着する吸着層が形成された圧電振動子を有する圧電センサを用い、圧電振動子の発振周波数の変化に基づいて感知対象物を感知する感知装置において、
    互いに基本波の周波数が異なる複数種別の圧電振動子を夫々発振するための複数の発振回路と、
    前記複数種別の圧電センサに対して共通化され、選択された圧電センサが接続される接続端子と、
    前記発振回路の発振周波数を測定する周波数測定部と、
    前記複数の発振回路の一つを介して前記接続端子と周波数測定部とを接続するように接続を切り替える切り替え手段と、
    前記周波数測定部の入力側に発振出力が現れたことを検出する検出部と、
    この検出部の検出結果に応じて、前記接続端子に接続された圧電センサに対応する発振回路を選択するために前記切り替え手段を制御する制御部と、を備えたことを特徴とする感知装置。
  2. 前記制御部は、前記切り替え手段の切り替えにより互いに発振周波数が異なる複数の発振回路を順次選択し、検出部から検出信号が得られた発振回路であって、発振周波数の最も小さい発振回路を選択するように切り替え手段を制御することを特徴とする請求項1記載の感知装置。
  3. 圧電片に設けられた電極上に試料流体中の感知対象物を吸着する吸着層が形成された圧電振動子を有する圧電センサを用い、圧電振動子の発振周波数の変化に基づいて感知対象物を感知すること、
    基本波の周波数が互いに異なる複数種別のシングルタイプの圧電センサ及び基本波の周波数が互いに異なる複数種別のツインタイプの圧電センサの両方に対応できること、を備えた感知装置において、
    前記ツインタイプの圧電センサは、圧電片に互いに離間して計測用の振動領域及び参照用の振動領域を形成するように2対の電極が設けられると共に、計測用の振動領域を形成する電極対の一方の電極には、試料流体中の感知対象物を吸着する吸着層が形成され、
    前記シングルタイプの圧電センサは、計測用の振動領域のみを備えており、
    前記複数種別のツインタイプの圧電センサの計測用の振動領域を夫々発振するための第1グループの複数の発振回路と、
    前記複数種別のツインタイプの圧電センサの参照用の振動領域を夫々発振するための第2グループの複数の発振回路と、
    前記複数種別のツインタイプの圧電センサにおける計測用の振動領域に対して共通化され、選択された圧電センサにおける計測用の振動領域が接続される計測用の接続端子と、
    前記複数種別のツインタイプの圧電センサにおける参照用の振動領域に対して共通化され、選択された圧電センサにおける参照用の振動領域が接続される参照用の接続端子と、
    前記発振回路の発振周波数を測定する周波数測定部と、
    前記第1グループの複数の発振回路の一つを介して計測用の接続端子と周波数測定部とを接続し、また前記第2グループの複数の発振回路の一つを介して参照用の接続端子と周波数測定部とを接続するように接続を切り替える切り替え手段と、
    前記周波数測定部の入力側に発振出力が現れたことを検出する検出部と、
    この検出部の検出結果に応じて、前記接続端子に接続された圧電センサに対応する発振回路を選択するために前記切り替え手段を制御する制御部と、を備え、
    シングルタイプの圧電センサは振動領域が計測用の接続端子または参照用の接続端子に接続されることを特徴とする感知装置。
  4. 前記制御部は、前記切り替え手段の切り替えにより互いに発振周波数が異なる複数の発振回路を順次選択し、検出部から検出信号が得られた発振回路であって、発振周波数の最も小さい発振回路を選択するように切り替え手段を制御することを特徴とする請求項3記載の感知装置。
  5. シングルタイプの圧電センサの周波数を測定するためのプログラムと、ツインタイプの圧電センサの周波数を測定するためのプログラムと、を記憶する記憶部と、
    前記検波手段の検出出力と前記切り替え手段の切り替え状態とに基づいて接続端子に接続されている圧電センサがシングルタイプのものかツインタイプのものかを判定し、判定結果に応じたプログラムを前記記憶部から選択する手段を設けたことを特徴とする請求項3または4に記載の感知装置。
  6. 前記検波手段の検出出力と前記切り替え手段の切り替え状態とに基づいて、使用する圧電センサの種別を表示部に表示する手段を設けたことを特徴とする請求項1ないし5のいずれか一項に記載の感知装置。
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