JP6933321B2 - 測定セル及び測定装置 - Google Patents
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Description
上記振動子は、溶液に接触可能な第1の電極面と、上記第1の電極面とは反対の第2の電極面とを有する。
上記セル本体は、上記第1の電極面の周縁部を液密に支持する環状支持部を有し、上記振動子を振動可能に支持する。
上記端子ユニットは、上記第1の電極面と上記第2の電極面とに電気的に接続される複数の端子を有し、上記セル本体に取り付けられる。
上記環状シールド層は、上記振動子の周囲に配置され、上記振動子及び上記溶液とは非接触で上記セル本体に取り付けられる。
これにより、振動子の外側を回り込む漏れ電界を効果的に遮蔽することができる。
これにより、環状シールド層をセル本体へ容易に組み付けることができる。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る測定セル101の断面構造とこれを備えた測定装置100を示す概略構成図である。
測定装置100は、測定セル101と、分析ユニット102と、制御ユニット103とを備える。
まず、測定装置100の概要について説明する。
分析ユニット102は、ネットワークアナライザやインピーダンスアナライザ等で構成され、制御ユニット103からの指令を受けて、測定セル101へ交流信号を印加し、振動子20を所定の共振周波数で発振させる。
溶液Lと接する振動子20の一方側の電極21は、溶液中に溶解あるいは分散した特定物質と反応し、あるいは当該特定物質を吸着することで、重量が増加する。これにより、振動子20の共振周波数が変化する。振動子20の周波数変化と吸着した特定物質の質量負荷との関係は、以下の(1)式(Sauerbreyの式)で表される。
制御ユニット103は、交流信号の周波数を所定範囲で変化させながら、コンダクタンスの最大値を所定の間隔で測定し、振動子20の共振周波数を求め、これらを記録する。なお、振動子20の共振状態では、コンダクタンスは極値をとる。
そして、制御ユニット103は、記録された共振周波数の測定値と共振周波数の初期値との差から得られる重量変動値に基づいて、溶液L中の特定成分の濃度を測定する。
続いて、測定セル101の詳細について説明する。
なお、第1及び第2の電極21,22のパターン形状は図示の例に限られず、他の形状であってもよい。
第1及び第2の電極21,22は、典型的には金属膜で構成され、例えば、金、銀、アルミニウム、チタン、クロム等で構成される。
なお振動子20には、弾性表面波素子(SAW:Surface Acoustic Wave)が採用されてもよい。
なお、ブロックE10,E20は必ずしも厳密な等価回路ではなく、図示せずとも誘導成分(インダクタンス成分)が含まれてもよいし、容量成分及び抵抗成分の一部が誘導成分に置き換えられてもよい。
本発明者らは、図1に示す本実施形態の測定セル101と、比較例として図3に示す(環状シール層を備えていない)測定セル200とを用いて、これら2つの測定セルにおける振動子20の共振周波数の測定精度の違いを評価した。ここでは、溶液に純水と食塩水とを用い、純水に食塩水を添加して溶液の導電率を高くしたときの振動子の周波数変化を測定した。電極への吸着が生じない(質量変化が起きない)実験系であり、得られる周波数変化は漏れ電界の電荷量と相関があることから、各測定セルの漏れ電界による電荷量の相対比較が可能である。
図7〜9において実線で示す「シールド層なし」は、比較例に係る測定セル200による測定結果を示し、破線で示す「シールド層あり」は、本実施形態に係る測定セル101による測定結果を示している。
図10は、本発明の第2の実施形態に係る測定セル201の構成を示す概略断面図である。以下、第1の実施形態と異なる構成について主に説明し、第1の実施形態と同様の構成については同様の符号を付しその説明を省略または簡略化する。
図11は、本発明の第3の実施形態に係る測定セル301の構成を示す概略断面図である。以下、第1の実施形態と異なる構成について主に説明し、第1の実施形態と同様の構成については同様の符号を付しその説明を省略または簡略化する。
図12は、本発明の第4の実施形態に係る測定セル401の構成を示す概略断面図である。以下、第1の実施形態と異なる構成について主に説明し、第1の実施形態と同様の構成については同様の符号を付しその説明を省略または簡略化する。
第1の本体部421は、円筒形状を有する。第2の本体部422は、第1の本体部421の内部に嵌合する円筒部422aと、円筒部422aの一端部から径外方へ突出するフランジ部422bと、円筒部422aの一端部から径内方へ突出する環状支持部422cとを有する。フランジ部422bは、第1の本体部421の底部にシールリング425を介して取り付けられる。環状支持部422cは、環状のシール部材424を介して振動子20の第1の電極面(溶液Lと接する側の電極面)の周縁部を液密に支持する。フランジ部422bは、複数の締結具426を介して第1の本体部421に固定される。
図13は、本発明の第5の実施形態に係る測定セル501の構成を示す概略断面図である。以下、第1の実施形態と異なる構成について主に説明し、第1の実施形態と同様の構成については同様の符号を付しその説明を省略または簡略化する。
11,221…第1の本体部
12,222…第2の本体部
13,223,323,422c…環状支持部
14,224,324,424…シール部材
20…振動子
20A…第1の電極面
20B…第2の電極面
21,521…第1の電極
22,522…第2の電極
23…振動子本体
30…端子ユニット
40,240,340,440…環状シールド層
100…測定装置
101,201,301,401…測定セル
102…分析ユニット
103…制御ユニット
L…溶液
Claims (6)
- 溶液に接触可能な第1の電極面と、前記第1の電極面とは反対の第2の電極面とを有する振動子と、
前記第1の電極面の周縁部を液密に支持する環状支持部を有し、前記振動子を振動可能に支持する筒状のセル本体と、
前記第1の電極面と前記第2の電極面とに電気的に接続される複数の端子を有し、前記セル本体に取り付けられる端子ユニットと、
前記振動子の周囲に配置され、前記振動子及び前記溶液とは非接触で前記セル本体に取り付けられた導電性の環状シールド層と
を具備する測定セル。 - 請求項1に記載の測定セルであって、
前記環状支持部は、前記第1の電極面の周縁部を弾性的に支持するシール部材を有し、
前記環状シールド層は、前記シール部材の周囲に配置される
測定セル。 - 請求項1又は2に記載の測定セルであって、
前記セル本体は、前記環状支持部を有する第1の本体部と、前記第1の本体部と接続される第2の本体部とを有し、
前記環状シールド層は、前記第1の本体部と前記第2の本体部との間に挟持される
測定セル。 - 請求項1〜3のいずれか1つに記載の測定セルであって、
前記環状シールド層は、金属箔、金属膜又は金属板で構成される
測定セル。 - 請求項1〜4のいずれか1つに記載の測定セルであって、
前記セル本体は、前記第1の電極面と接触する溶液を収容可能な液室をさらに有する
測定セル。 - 請求項1〜5のいずれか1つに記載の測定セルを備えた測定装置。
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JP2017245739A JP6933321B2 (ja) | 2017-12-22 | 2017-12-22 | 測定セル及び測定装置 |
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