JP2009206670A - アドホック通信方法、基地局および端末 - Google Patents

アドホック通信方法、基地局および端末 Download PDF

Info

Publication number
JP2009206670A
JP2009206670A JP2008045358A JP2008045358A JP2009206670A JP 2009206670 A JP2009206670 A JP 2009206670A JP 2008045358 A JP2008045358 A JP 2008045358A JP 2008045358 A JP2008045358 A JP 2008045358A JP 2009206670 A JP2009206670 A JP 2009206670A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
base station
terminal
communication
wireless communication
next node
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008045358A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5164604B2 (ja
Inventor
Kazuhiro Nakada
和弘 中田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Corp filed Critical Kyocera Corp
Priority to JP2008045358A priority Critical patent/JP5164604B2/ja
Publication of JP2009206670A publication Critical patent/JP2009206670A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5164604B2 publication Critical patent/JP5164604B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Abstract

【課題】送信元端末から送信先端末までの通信ルートの選択肢を拡大し、しかも、バックボーンに過度な負荷を与えないアドホック通信方法、基地局および端末を提供することを目的とする。
【解決手段】
送信元であるPHS端末110Aから送信先であるPHS端末110Eまでの通信ルートをダイナミックに決定して通信を行うアドホック通信方法において、通信ルート上の任意の端末(例えば端末110B)の次のノードとして、無線通信可能な他のPHS端末または任意の基地局(例えば基地局120B)を選択し、通信ルート上の任意の基地局(例えば基地局120B)の次のノードとして、無線通信可能なPHS端末110Dまたは他の基地局120C、あるいは、基地局120Bにバックボーン150で有線接続されている、PHS端末110Eと無線通信可能な基地局120Cを選択することが可能である。
【選択図】図1

Description

本発明は、送信元端末から送信先端末までの通信ルートをダイナミックに決定して通信を行うアドホック通信方法、ならびに、かかる通信ルートのノードになり得る基地局および端末に関するものである。
無線通信方式の1つのモードであるアドホック通信は、アクセスポイントを介さず、無線端末同士が直接通信を行うモードである。通常、アドホック通信では、無線LAN(Local Area Network)におけるアクセスポイントのようなインフラストラクチャを設置することなく、無線接続可能な無線端末(PHS、携帯電話機、パソコン、PDA(Personal Digital Assistant)など)のみで情報の送受信を行う。そのため、簡易なネットワークを構築することができる。
一方、アドホック通信によるネットワークの構築において技術的な課題が残されている。すなわち、無線端末が常時移動するため無線端末相互間のリンクは確実なものとならず、固定されたネットワークトポロジーを持てないこと、ネットワークの規模が制限されること、出力が制限されることなどが挙げられる。
かかる問題を解決するため、例えば特許文献1には、複数の端末と、これら端末に無線基地局を介して接続される位置管理装置とからなる通信システムが開示されている。この通信システムでは、これら複数の端末を中継して通信ルートを構成する。この通信システムでは、各端末における通信量を軽減しながら、通信元の端末から通信先の端末までのルーティングを行う。特許文献1では、通信元の端末は、コアネットワークのサーバに要求し、予め、通信先の端末の位置情報を知らせてもらう。
例えば特許文献2では、アドホックネットワークと移動体通信ネットワークにおける通信に共通の通信方式を用いている。これにより、無線通信装置は、アドホックネットワークと移動体通信ネットワークの双方に接続可能である。
特開2006−191519号公報 特開2007−259499号公報
しかし、特許文献1のように位置情報を用いてルーティングをしても、依然として、端末は移動し得るため、ネットワークのリンクは確実ではない。
また、特許文献2のようにして、アドホックネットワークと移動体通信ネットワークの双方に通信ルートを展開できる方法は、近くに無線通信可能な端末がない場合のネットワーク構築の可能性を拡大しているものの、移動体通信ネットワークに与える負荷を考慮していない。つまり、アドホックネットワークで通信できなくなったものが、すべて移動体通信ネットワークに移行してしまえば、移動体通信ネットワークへのトラヒック負荷が膨大になってしまう。
とりわけ、移動体通信ネットワークを構成している複数の基地局を有線接続しているバックボーンは、一般的に距離が長く、大容量の通信路を敷設することが困難である。光ファイバケーブルを敷設しても、たかだか数百MB/Sしか確保できない。したがって、バックボーンに大量の基地局がぶら下がると、トラフィック過多になり、輻輳してしまう。
バックボーンの背後のコアネットワークでは、数十GB/S〜100GB/Sの大容量の通信が可能であるが、バックボーンがボトルネックになってしまう。
本発明は、このような問題に鑑み、送信元端末から送信先端末までの通信ルートの選択肢を拡大し、しかも、バックボーンに過度な負荷を与えないアドホック通信方法、基地局および端末を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の代表的な構成は、送信元端末から送信先端末までの通信ルートをダイナミックに決定して通信を行うアドホック通信方法において、通信ルート上の任意の端末の次のノードとして、無線通信可能な他の端末または任意の基地局を選択し、通信ルート上の任意の基地局の次のノードとして、無線通信可能な任意の端末または他の基地局、あるいは、任意の基地局にバックボーンで有線接続されている、送信先端末と無線通信可能な基地局を選択することを特徴とする。
上記の構成によれば、従来、端末から基地局へひとたび通信ルートが移行したら、バックボーンに行って有線通信を行うところ、本発明では、基地局からもう一度端末へ戻ったり、他の基地局へ無線通信を行ったりするという選択肢がある。これによって、通信ルートの選択肢がさらに拡大する。バックボーン以外の選択肢があるため、バックボーンの負担軽減も図られる。
また、上記の構成によれば、端末の次のノードは端末に限らず、基地局でもよい。これによって、通信ルートの選択肢が拡大する。
上述の通信ルート上の任意の基地局の次のノードとして、バックボーンのトラヒック量が所定の閾値以下である場合に限り、バックボーンで有線接続されている、送信先端末と無線通信可能な基地局を選択してよい。
このように、バックボーンを通信ルートとして選択するのはバックボーンのトラヒック量が少ない場合のみ、という条件を設けることによって、バックボーンの負荷軽減は、一層、図られることとなる。
上述の通信ルート上の任意の基地局の次のノードとして、無線通信可能な任意の端末および他の基地局が存在しない場合に限り、バックボーンで有線接続されている、送信先端末と無線通信可能な基地局を選択してよい。
通信ルート上の基地局の近くに無線通信可能な端末や基地局が存在しない場合には、バックボーンを選択できるという選択肢の広さがある。一方、そのような条件が成立しない限りバックボーンは通信ルートとして選択されないため、バックボーンの負荷軽減も図られている。
上述の通信ルート上の任意の端末の次のノードとして、無線通信可能な他の端末が存在しない場合に限り、無線通信可能な任意の基地局を選択してよい。
通信ルート上の端末の近くに無線通信可能な端末が存在しない場合には、次のノードとして基地局を選択できるという選択肢の広さがある。一方、そのような条件が成立しない限り基地局は通信ルートとして選択されないため、バックボーンが通信ルートとされるケースもそれだけ少なくなり、バックボーンの負担軽減が図られている。
上記課題を解決するために、本発明の他の代表的な構成は、送信元端末から送信先端末までの通信ルート上のノードになり得る基地局において、当該基地局と、送信先端末と無線通信可能な基地局とを有線接続しているバックボーンのトラヒック量を検知するトラヒック検知部と、当該基地局の次のノードとして、トラヒック量が所定の閾値以下である場合に限り、バックボーンで有線接続されている、送信先端末と無線通信可能な基地局を選択する基地局用次ノード選択部と、を含むことを特徴とする。
上記課題を解決するために、本発明の他の代表的な構成は、送信元端末から送信先端末までの通信ルート上のノードになり得る基地局において、当該基地局が無線通信可能な任意の端末または他の基地局を検出する基地局用次ノード検出部と、基地局用次ノード検出部が、無線通信可能な任意の端末および他の基地局を検出できない場合に限り、当該基地局の次のノードとして、当該基地局にバックボーンで有線接続されている、送信先端末と無線通信可能な基地局を選択する基地局用次ノード選択部と、を含むことを特徴とする。
上記課題を解決するために、本発明の他の代表的な構成は、送信元端末から送信先端末までの通信ルート上のノードになり得る端末において、通信ルートを、各ノードの位置情報または電界強度情報を基に決定する通信ルート決定部と、当該端末が無線通信可能な他の端末または任意の基地局を検出する端末用次ノード検出部と、端末用次ノード検出部が、無線通信可能な他の端末を検出できない場合に限り、当該端末の次のノードとして、無線通信可能な任意の基地局を選択する端末用次ノード選択部と、を含むことを特徴とする。
上述した、アドホック通信方法の技術的思想に基づく構成要素やその説明は、当該基地局および端末にも適用可能である。
以上説明したように本発明によれば、通信ルート上の端末の通信可能範囲に他の端末がいなくとも、目的の送信先端末までの通信可能性が高まり、しかも、バックボーンに負荷が集中することも回避可能となる。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値などは、発明の理解を容易とするための例示にすぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
PHS端末や携帯電話等に代表される端末(移動局)は、所定間隔をおいて固定配置される基地局と無線で通信を行う通信システムを構築する。ここでは、理解を容易にするため通信システム全体を説明し、その後、端末としてのPHS端末および基地局の具体的構成を説明する。また、ここでは、端末としてPHS端末を挙げているが、かかる場合に限らず、携帯電話、ノート型パーソナルコンピュータ、PDA、デジタルカメラ、音楽プレイヤー、カーナビゲーション、ポータブルテレビ、ゲーム機器、DVDプレイヤー、リモートコントローラ等無線通信可能な様々な電子機器を端末として用いることもできる。
(通信システム100)
図1は、本実施形態にかかる通信システム100の概略的な接続関係を示した説明図である。当該通信システム100は、PHS端末110(110A〜110E)と、基地局120(120A〜120C)と、ISDN(Integrated Services Digital Network)回線、インターネット、専用回線等で構成される通信網130と、ルーティング情報サーバ140と、基地局120A〜120Cを基地局間の通信ルートであるバックボーン150で有線接続するルータ200とを含んで構成される。
上記通信システム100において、ユーザが自身のPHS端末110Aから他のPHS端末110Eへの通信回線の接続を行う場合、PHS端末110Aは、無線通信可能範囲内にある他のPHS端末110B〜110Dという通信ルートにより、アドホック通信を行うことが可能である。
しかし、通信ルート上のノードである、例えばPHS端末110Cが図示するように移動し、無線通信不能となった場合、通信ルートを変更しなければならない。
通信システム100においては、このように、アドホック通信ルートが使用不能となった場合に、新たな通信ルートを決定するうえで、選択肢を大幅に拡大することを目的としている。選択肢の1つとしては、基地局間を有線接続するバックボーン150も利用できる。ただし、バックボーンに過大な負担をかけないよう、通信ルートを変更するのが、通信システム100の特徴である。
(PHS端末110)
図2は、図1のPHS端末110のハードウェア構成を示した機能ブロック図であり、図3は、図2のPHS端末110の外観を示した斜視図である。送信元端末であるPHS端末110Aから送信先端末であるPHS端末110Eまでの、通信ルート上のノードになり得るPHS端末は、すべて、図2に示すのと同様の構成を有してよい。
PHS端末110は、端末制御部160と、端末メモリ162と、表示部164と、操作部166と、音声入力部168と、音声出力部170と、端末無線通信部172とを含んで構成される。
上記端末制御部160は、中央処理装置(CPU)を含む半導体集積回路によりPHS端末110全体を管理および制御する。また、端末制御部160は、通信ルートを、各ノードの位置情報または電界強度情報を基に決定する通信ルート決定部180と、当該PHS端末110が無線通信可能な他の端末または任意の基地局を検出する端末用次ノード検出部182と、端末用次ノード検出部182が、無線通信可能な他の端末を検出できない場合に限り、当該PHS端末110の次のノードとして、無線通信可能な任意の基地局を選択する端末用次ノード選択部184として機能する。さらに、端末制御部160は、端末メモリ162のプログラムを用いて、通話機能、メール送受信機能、撮像機能、音楽再生機能、TV視聴機能も遂行する。
上記端末メモリ162は、ROM、RAM、EEPROM、不揮発性RAM、フラッシュメモリ、HDD(Hard Disk Drive)等で構成され、端末制御部160で処理されるプログラムや音声データ等を記憶する。
上記表示部164は、液晶ディスプレイ、EL(Electro Luminescence)等で構成され、端末メモリ162に記憶された、または通信網130を介してアプリケーションサーバ(図示せず)から提供される、WebブラウザやアプリケーションのGUI(Graphical User Interface)を表示することができる。
上記操作部166は、キーボード、十字キー、ジョイスティック等のスイッチから構成され、ユーザの操作入力を受け付ける。
上記音声入力部168は、マイク等の音声認識手段で構成され、通話時に入力されたユーザの音声をPHS端末110内で処理可能な電気信号に変換する。
上記音声出力部170は、スピーカで構成され、PHS端末110で受信した通話相手の音声信号を音声に変えて出力する。また、着信音や、操作部166の操作音、アラーム音等も出力できる。
上記端末無線通信部172は、他の端末とのアドホック無線通信、あるいは、通信網130における基地局120との無線通信を行う。このような無線通信としては、基地局120内でフレームを時分割した複数のタイムスロットをそれぞれPHS端末110のチャネルに割り当てて通信を行う時分割多重方式(TDM:Time Division Multiplex)等が採用されている。
また、端末無線通信部172は、GPS衛星(図示は省略)から、それ自体の位置情報を受信し、通信網130におけるルーティング情報サーバ140に位置情報を送信し、他の端末や基地局の位置情報を受信する位置情報通信部190として機能している。
なおPHS端末110が取得する位置情報は、GPS衛星から得るGPS情報に限られるものではない。既知の地点からの三点測位や、RF−IDタグを付与されたPHS端末110が特定の場所を通ることによってその端末の位置を特定するなどの方法によってPHS端末の位置情報を取得してもよい。
さらに端末無線通信部172は、周辺の他の端末の電界強度を検知し、ルーティング情報サーバ140に送信する電界強度情報通信部192としても機能している。
(基地局120)
図4は、図1の基地局120の概略的な構成を示したブロック図である。送信元端末であるPHS端末110Aから送信先端末であるPHS端末110Eまでの、通信ルート上のノードになり得る基地局は、すべて、図4に示すのと同様の構成を有してよい。
基地局120は、基地局制御部310と、基地局メモリ312と、基地局無線通信部314と、基地局有線通信部316とを含んで構成される。
上記基地局制御部310は、中央処理装置(CPU)を含む半導体集積回路により基地局120全体を管理および制御する。また、基地局制御部310は、当該基地局120と、送信先端末であるPHS端末110Eと無線通信可能な基地局120Cとを有線接続しているバックボーン150のトラヒック量を検知するトラヒック検知部320と、当該基地局120が無線通信可能な任意の端末または他の基地局を検出する基地局用次ノード検出部322と、当該基地局120の次のノードとして、トラヒック量が所定の閾値以下である場合に限り、バックボーン150で有線接続されている、送信先端末であるPHS端末110Eと無線通信可能な基地局120Cを選択する基地局用次ノード選択部324として機能する。
基地局用次ノード選択部324が次のノードとして基地局120Cを選択する条件として、上記の条件に代えて、次の条件を用いてもよいし、これを追加してもよい。すなわち、基地局用次ノード検出部322が、無線通信可能な任意の端末および他の基地局を検出できない場合に限り、当該基地局120の次のノードとして、バックボーン150で有線接続されている、基地局120Cを選択してもよい。
上記基地局メモリ312は、ROM、RAM、EEPROM、不揮発性RAM、フラッシュメモリ、HDD等で構成され、基地局制御部310で処理されるプログラムや時刻情報、基地局の位置情報等を記憶する。
上記基地局無線通信部314は、PHS端末110との通信を確立し、PHS端末110の通信品質に応じて、変調方式やコーデックを適応的に変更することもできる。
上記基地局有線通信部316は、通信網130を介してルーティング情報サーバ140を含む様々なサーバと接続することができる。基地局有線通信部316は、バックボーン150に接続されていて、有線通信が可能である。また基地局有線通信部316は、ルーティング情報サーバ140に対して、基地局メモリ312に記憶されている位置情報を送信する。
(アドホック通信方法)
図5は、図1の通信システム100を用いたアドホック通信方法の手順を示すフローチャートである。送信元端末であるPHS端末110Aの位置情報通信部190によって、他の端末や基地局の位置情報を取得し、電界強度情報通信部192によって、他の端末の電界強度を取得する(ステップS400)。この位置情報または電界強度情報を基に、通信ルート決定部180は、通信ルートを決定する(ステップS410)。
このとき決定される最初の通信ルートは、例えば、図1に示すPHS端末110A〜110Eを介した、すべてのノードが端末の、アドホック通信ルートとしてよい。位置情報を用いて、無線通信が可能と思われる距離にあるPHS端末を次々と順番につないだものが通信ルートとなる。
仮に、ある端末間の距離が、到底無線通信が不可能と考えられるほど離れすぎていても、通信ルートは、通信を実行する段階で、ダイナミックに変更可能である。したがって、最初は、端末間の距離に拘泥せず、送信元であるPHS端末110Aから送信先であるPHS端末110Eまでの間にあるPHS端末を適宜選択して、ルーティングを行ってよい。
ステップS410で決定された通信ルートに従って通信が開始されると、通信ルート上の任意の端末、例えばPHS端末110Bは、次のノードへの無線通信が可能であるか否かを判断する(ステップS420)。可能であれば次のノードへデータ送信する(ステップS430)。
しかし、図1に示すように、次のノードであるPHS端末110Cが移動してしまい、無線通信不能となった場合、PHS端末110Bは、次のノードとして、無線通信可能な他の端末または任意の基地局を選択可能である(ステップS440)。
ここで「無線通信可能」とは、より具体的に言えば、「位置または電界強度が無線通信可能な範囲にあり、送受信中でもなく、当該ストリームのフラグも立っていない」ということである。電界強度が小さすぎたり距離が離れすぎたりしていれば当然無線通信は不能であるし、近くに存在していても、送受信中の端末は同様に無線通信不能である。また、通信ストリームを中継している各端末は、通信ストリーム毎のフラグを有している。PHS端末110Bが実行しようとしている通信ストリームを中継するノードとなっている端末(例えばPHS端末110A)は、PHS端末110Bの無線通信可能範囲にあるが、当該通信ストリームのフラグが立っているため、「次のノード」にはなり得ない。
次のノードとしては、無線通信可能な任意の基地局も選択可能であるため、図1のケースでは、PHS端末110Bは、基地局120Bを次のノードとして選択可能である。
このように、本実施形態では、端末がアドホック無線通信する際の次のノードは、端末に限らず、図1の矢印112で示すように、基地局でもよい。これによって、通信ルートの選択肢が拡大する。
一方、無線通信可能な他の端末が存在しない場合に限り、無線通信可能な任意の基地局を選択することとしている。そのため、そのような条件が成立しない限り基地局は通信ルートとして選択されず、バックボーン150が通信ルートとされるケースもそれだけ少なくなり、バックボーン150の通信負担軽減が図られている。
また、本実施形態のさらに大きな特徴として、任意の基地局(例えば基地局120B)が現在のノードとなっている場合に、次のノードは、無線通信可能な任意の端末(例えばPHS端末110D。通信ルートは矢印114で示す無線通信)または他の基地局(例えば基地局120C。通信ルートは矢印116で示す無線通信)、あるいは、基地局120Bにバックボーン150で有線接続されている、送信先端末であるPHS端末110Eと無線通信可能な基地局120C(通信ルートは矢印118で示す有線通信)を選択可能なことである。基地局120Cは、上記のごとく、無線通信ルート116の次のノードとなることもあれば、有線通信ルート118の次のノードとなることもある。
上記の構成によれば、従来、PHS端末110B→基地局120Bのように、端末から基地局へひとたび通信ルートが設定されたら、その後は、バックボーン150に行って有線通信を行う(矢印118)ところ、本実施形態では、基地局120Bからもう一度PHS端末110Dに戻ったり(矢印114)、他の基地局120Cへ無線通信を行ったり(矢印116)するという選択肢がある。これによって、通信ルートの選択肢がさらに拡大する。バックボーン150以外の選択肢があるため、バックボーン150のトラヒック負担軽減も図られる。
ステップS440にて「次のノード」が存在すると分かった場合には、「次のノード」を含めた新しい通信ルートを、PHS端末110Bの通信ルート決定部180が決定し、「次のノード」へデータ送信する(ステップS450)。
データ送信を受けたノードが「現在のノード」となり、現在のノードが送信先端末、すなわちPHS端末110Eであるかが判断され(ステップS460)、PHS端末110Eであれば終了、PHS端末110Eでなければ、ステップS420へ戻る。
ステップS440にて無線通信可能な他のノード、すなわち端末や基地局が存在しないと分かった場合には、現在のノードが基地局であるか否かを判定する(ステップS470)。基地局でなければ、端末であるから、その端末の通信ルート決定部180を用いて、新たに、通信ルートの決定をやり直す(ステップS410)。基地局であれば、そのトラヒック検知部320によって、バックボーン150のトラヒック量を検知し、トラヒック量が所定の閾値以下である場合に限り(ステップS480)、通信ルートを変更し、バックボーン150で有線接続されている、送信先端末であるPHS端末110Eと無線通信可能な基地局120Cを、「次のノード」として選択する(ステップS490)。
このように、バックボーン150を通信ルートとして選択するのはバックボーン150のトラヒック量が少ない場合のみ、という条件を設けることによって、バックボーン150の負荷軽減は、一層、図られることとなる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
なお、本明細書のアドホック通信方法における各工程は、必ずしもフローチャートとして記載された順序に沿って時系列に処理する必要はなく、並列的あるいは個別に実行される処理(例えば、並列処理あるいはオブジェクトによる処理)も含んでよい。
本発明は、送信元端末から送信先端末までの通信ルートをダイナミックに決定して通信を行うアドホック通信方法、ならびに、かかる通信ルートのノードになり得る基地局および端末に利用することができる。
本実施形態にかかる通信システムの概略的な接続関係を示した説明図である。 図1のPHS端末のハードウェア構成を示した機能ブロック図である。 図2のPHS端末の外観を示した斜視図である。 図1の基地局の概略的な構成を示したブロック図である。 図1の通信システムを用いたアドホック通信方法の手順を示すフローチャートである。
符号の説明
100 …通信システム
110 …PHS端末
110A …送信元端末
110E …送信先端末
120 …基地局
130 …通信網
140 …ルーティング情報サーバ
150 …バックボーン
172 …端末無線通信部
180 …通信ルート決定部
182 …端末用次ノード検出部
184 …端末用次ノード選択部
190 …位置情報通信部
200 …ルータ
314 …基地局無線通信部
316 …基地局有線通信部
320 …トラヒック検知部
322 …基地局用次ノード検出部
324 …基地局用次ノード選択部

Claims (7)

  1. 送信元端末から送信先端末までの通信ルートをダイナミックに決定して通信を行うアドホック通信方法において、
    前記通信ルート上の任意の端末の次のノードとして、無線通信可能な他の端末または任意の基地局を選択し、
    前記通信ルート上の任意の基地局の次のノードとして、無線通信可能な任意の端末または他の基地局、あるいは、該任意の基地局にバックボーンで有線接続されている、前記送信先端末と無線通信可能な基地局を選択することを特徴とするアドホック通信方法。
  2. 前記通信ルート上の任意の基地局の次のノードとして、前記バックボーンのトラヒック量が所定の閾値以下である場合に限り、前記バックボーンで有線接続されている、前記送信先端末と無線通信可能な基地局を選択することを特徴とする請求項1に記載のアドホック通信方法。
  3. 前記通信ルート上の任意の基地局の次のノードとして、無線通信可能な任意の端末および他の基地局が存在しない場合に限り、前記バックボーンで有線接続されている、前記送信先端末と無線通信可能な基地局を選択することを特徴とする請求項1に記載のアドホック通信方法。
  4. 前記通信ルート上の任意の端末の次のノードとして、無線通信可能な他の端末が存在しない場合に限り、無線通信可能な任意の基地局を選択することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のアドホック通信方法。
  5. 送信元端末から送信先端末までの通信ルート上のノードになり得る基地局において、
    当該基地局と、前記送信先端末と無線通信可能な基地局とを有線接続しているバックボーンのトラヒック量を検知するトラヒック検知部と、
    当該基地局の次のノードとして、前記トラヒック量が所定の閾値以下である場合に限り、前記バックボーンで有線接続されている、前記送信先端末と無線通信可能な基地局を選択する基地局用次ノード選択部と、
    を含むことを特徴とする基地局。
  6. 送信元端末から送信先端末までの通信ルート上のノードになり得る基地局において、
    当該基地局が無線通信可能な任意の端末または他の基地局を検出する基地局用次ノード検出部と、
    前記基地局用次ノード検出部が、無線通信可能な任意の端末および他の基地局を検出できない場合に限り、当該基地局の次のノードとして、当該基地局にバックボーンで有線接続されている、前記送信先端末と無線通信可能な基地局を選択する基地局用次ノード選択部と、
    を含むことを特徴とする基地局。
  7. 送信元端末から送信先端末までの通信ルート上のノードになり得る端末において、
    前記通信ルートを、各ノードの位置情報または電界強度情報を基に決定する通信ルート決定部と、
    当該端末が無線通信可能な他の端末または任意の基地局を検出する端末用次ノード検出部と、
    前記端末用次ノード検出部が、無線通信可能な他の端末を検出できない場合に限り、当該端末の次のノードとして、無線通信可能な任意の基地局を選択する端末用次ノード選択部と、
    を含むことを特徴とする端末。
JP2008045358A 2008-02-27 2008-02-27 アドホック通信方法、基地局および端末 Expired - Fee Related JP5164604B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008045358A JP5164604B2 (ja) 2008-02-27 2008-02-27 アドホック通信方法、基地局および端末

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008045358A JP5164604B2 (ja) 2008-02-27 2008-02-27 アドホック通信方法、基地局および端末

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012275829A Division JP2013078136A (ja) 2012-12-18 2012-12-18 無線通信方法、無線通信端末および無線基地局

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009206670A true JP2009206670A (ja) 2009-09-10
JP5164604B2 JP5164604B2 (ja) 2013-03-21

Family

ID=41148530

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008045358A Expired - Fee Related JP5164604B2 (ja) 2008-02-27 2008-02-27 アドホック通信方法、基地局および端末

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5164604B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014233065A (ja) * 2013-05-29 2014-12-11 韓國電子通信研究院Electronics and Telecommunications Research Institute 海上広帯域通信をサポートする海上通信装置及び海上通信装置の動作方法

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001237856A (ja) * 2000-02-23 2001-08-31 Denso Corp 無線lanシステムに適用される基地局および端末局
JP2005080024A (ja) * 2003-09-01 2005-03-24 Ricoh Co Ltd 無線ネットワークシステムおよび動作方法
JP2005354646A (ja) * 2004-06-14 2005-12-22 Toyota Motor Corp 無線通信装置
JP2006140943A (ja) * 2004-11-15 2006-06-01 Mitsubishi Electric Corp マルチポップ無線通信システム、マルチポップ無線通信方法および中継基地局ノード
JP2006319676A (ja) * 2005-05-12 2006-11-24 Oki Electric Ind Co Ltd フレーム送信方法、トポロジー取得方法、及び無線通信システム
JP2007235355A (ja) * 2006-02-28 2007-09-13 Ntt Docomo Inc 移動通信端末及び経路選択方法

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001237856A (ja) * 2000-02-23 2001-08-31 Denso Corp 無線lanシステムに適用される基地局および端末局
JP2005080024A (ja) * 2003-09-01 2005-03-24 Ricoh Co Ltd 無線ネットワークシステムおよび動作方法
JP2005354646A (ja) * 2004-06-14 2005-12-22 Toyota Motor Corp 無線通信装置
JP2006140943A (ja) * 2004-11-15 2006-06-01 Mitsubishi Electric Corp マルチポップ無線通信システム、マルチポップ無線通信方法および中継基地局ノード
JP2006319676A (ja) * 2005-05-12 2006-11-24 Oki Electric Ind Co Ltd フレーム送信方法、トポロジー取得方法、及び無線通信システム
JP2007235355A (ja) * 2006-02-28 2007-09-13 Ntt Docomo Inc 移動通信端末及び経路選択方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014233065A (ja) * 2013-05-29 2014-12-11 韓國電子通信研究院Electronics and Telecommunications Research Institute 海上広帯域通信をサポートする海上通信装置及び海上通信装置の動作方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP5164604B2 (ja) 2013-03-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5059588B2 (ja) 無線通信システム、移動局、基地局、無線通信方法
JP4331233B2 (ja) 無線通信装置
EP2034786B1 (en) Routing in a mesh network
EP2936845B1 (en) Providing notifications of call-related services
US7072670B2 (en) Terminal apparatus and information acquiring system
CN102474812A (zh) 基于gps的无线网络连接选择和卫星地理地图上的网络拓扑覆盖
JP2004104774A (ja) 無線通信システム
US11949579B2 (en) Method and device for network path probe
JP2012249317A (ja) 無線通信システム、移動局および無線通信方法
JP5164604B2 (ja) アドホック通信方法、基地局および端末
JP2009177396A (ja) 無線lanエリア検索方法、無線端末及びアクセスポイント
EP2222031B1 (en) Communication apparatus and communication control program
JP2005027239A (ja) 情報供給システム、情報供給方法、情報要求装置、情報要求方法、情報中継装置、情報中継方法及びプログラム
CN107925939B (zh) 通信装置的连接方法和通信装置
JP2006246057A (ja) ネットワーク機器、及び、このネットワーク機器に適用されるプログラム
JP2008227760A (ja) 移動通信システム、制御装置および移動無線端末装置
JP2013078136A (ja) 無線通信方法、無線通信端末および無線基地局
JP2010063073A (ja) 災害時通信支援方法およびシステム
JP2005039795A (ja) 移動無線端末装置
JP2008227810A (ja) 通信装置選択装置、通信装置選択システム、交換装置及び通信装置選択プログラム
JP2020088512A (ja) 通信装置、プログラム、通信方法
JP2009272944A (ja) 通信端末
JP2008061226A (ja) 移動端末、アドホックネットワーク制御システム、及びアドホックネットワーク制御方法
JP2009284249A (ja) 無線通信装置
JP2012015733A (ja) 通信端末、経路選択方法及び通信方式

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110131

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120626

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120822

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121120

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121218

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151228

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5164604

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees