JP2004104774A - 無線通信システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 接続元の無線通信装置がサービス提供可能な無線通信装置と接続を行うことが可能な無線通信システムを提供することである。
【解決手段】 接続元の無線通信装置としてのワイヤレスヘッドセット2から送出された発見要求の受信に応答して、自身における現在のサービス提供環境に基づいて、接続先の候補となる携帯電話1a及び1bは、現在サービスを提供可能か否かを判断する。ここで、携帯電話1aのみが、現在サービスを提供可能な場合には、今回受信した発見要求に対する発見応答を、ワイヤレスヘッドセット2に送出する。ワイヤレスヘッドセット2は、発見応答の受信に応答して、発見応答を返してきた携帯電話1aを接続先として選択する。
【選択図】 図1C






Description

 本発明は、無線通信システムに関し、より特定的には、接続元の無線通信装置が無線通信リンクを通じて、一つ又は複数の接続先の無線通信装置から、複数種別のサービスのいずれかの提供を受けることが可能な無線通信システムに関する。
 近年、携帯電話に代表される移動体通信装置が急速な普及を見せている。また、近距離無線技術の発達が急速に進んできている。以上のような背景から、少なくとも2台の移動体通信装置間、少なくとも1台ずつの移動体通信装置及び周辺機器の間における近距離無線データ通信が広く普及しつつある。このような近距離無線技術の例としてBluetoothが挙げられる。Bluetoothは、指向性が弱い電波を利用した近距離無線データ通信方式で、半径10m程度の領域内の無線通信装置間を、電波によりアドホックに無線接続することができるものである。モジュールを小型・低消費電力に設計できるという特徴があるため、Bluetoothは、携帯電話、PDA(Personal Digital Assistant)及びワイヤレスヘッドセットのような移動体通信装置又はその周辺機器を中心に搭載されてきている。
 ここで、図28A,図28B及び図28Cは、Bluetoothを実装した無線通信装置同士が無線接続を行う場合の手順の初期段階、中期段階及び後期段階を示す模式図である。また、図28A−図28Cには、3台の無線通信装置として、それぞれがBluetoothインタフェースを搭載する携帯電話100a、携帯電話100b及びワイヤレスヘッドセット200が示されている。
 ここで、携帯電話100a及び100bについて簡単に説明する。図29は、図28A−図28Cに示す各携帯電話100a及び100bの構成を示すブロック図である。図29において、各携帯電話100a及び100bは、近距離無線データ通信のために、第一のアンテナ101と、無線通信部102と、応答制御部103とを備える。ここで、無線通信部102は、発見要求受信部104と、応答送信部105とを含んでいる。さらに、各携帯電話100a及び100bは、音声通話のために、第二のアンテナ106と、移動体通信部107とを備える。
 また、ワイヤレスヘッドセット200は、近距離無線データ通信可能に構成されている。また、好ましくは、ワイヤレスヘッドセット200は、携帯電話100a及び100bが発信すべき相手側の電話番号をダイヤル可能に構成されている。
 また、図30は、図28A−図28Cに示す各携帯電話100a及び100bの具体的な処理を示すシーケンスチャートである。
 以上の各図を用いて、Bluetoothにより、ワイヤレスヘッドセット200が無線接続を行う場合を例に取り上げて概説する。図28A及び図30に示すように、初期段階において、ワイヤレスヘッドセット200の無線通信部(図示せず)は、自身の周囲に存在する携帯電話100a及び100bに向けて、Bluetoothリンク確立のための発見要求を送出する。
 また、図28B及び図30に示すように、中期段階において、携帯電話100a及び100bはそれぞれ、自身を特定するためのBluetooth機器アドレス(以下、BDアドレスと称する)を含む発見応答をワイヤレスヘッドセット200に向けて送出する。この時、各携帯電話100a及び100bは、以下の処理を行う。図29に示すように、各携帯電話100a及び100bにおいて、第一のアンテナ101を通じて、発見要求受信部104は、ワイヤレスヘッドセット200から送出された発見要求を受信する。発見要求受信部104は、応答制御部103へ発見要求を受信したことを通知する。この通知に応答して、応答制御部103は、上述の発見応答を作成して、作成した発見応答を送信するよう、応答送信部105に指示する。応答送信部105は、第一のアンテナ101を通じて、応答制御部103により指示された発見応答を送出する。
 さらに、図28C及び図30に示すように、後期段階において、ワイヤレスヘッドセット200は、複数の発見応答を受信した場合、ユーザの操作に従って、発見応答を送ってきた携帯電話100a及び100bのうちの一つを選択して、選択したものとの間で、Bluetoothリンクの確立つまり無線接続を、選択されたものと行う。
 ここで、ワイヤレスヘッドセット200は、まず、携帯電話100bを接続先として選択し、Bluetoothリンク確立を行ったと仮定する。リンク確立後、図30に示すように、ユーザは、携帯電話100bで音声通話するために、ワイヤレスヘッドセット200を使ってダイヤルする。しかし、携帯電話100bが通話圏外に位置するため発信ができないこと、つまり現在の接続相手からはサービスの提供を受けることができないことが分かり、ワイヤレスヘッドセット200は、結局、発見応答を送ってきたもう一方の携帯電話100aを、ユーザの操作に従って選択し、Bluetoothリンク確立を行う。その後、携帯電話100aにおいて、移動体通信部107は、音声通話というサービスをユーザに提供するために必要となる音声データの交換を、第二のアンテナ106を通じて行う。
 以上のように、このような近距離無線データ通信の機能を搭載した無線通信装置が広く普及し、身近に数多く存在するようになると、ユーザが無線通信装置同士を無線接続しようとしたときに、接続先を選択するなどの操作が煩わしく、無線通信装置同士を簡単に接続できないという問題がある。無線通信システムにおける接続先の特定を簡単に行う方法として、ユーザが所望する接続先の無線通信装置から赤外線通信を用いてBDアドレスを送信させ、接続元の無線通信装置が受信した機器IDをもとに、Bluetoothのリンク確立を行うというものもある(例えば、特開2002−125268号公報を参照)。
特開2002−125268号公報
 しかしながら、従来の無線接続方法では、無線通信装置を操作してBDアドレスをユーザが選択する必要があったり、無線接続を行ったが接続先の無線通信装置がサービスを提供可能な状態ではなかったために、接続元の無線通信装置がサービスを受けることができず、無駄な接続処理を行ったりするという問題点がある。なお、上述の特許公開公報における接続方法によれば、確実にユーザの所望する無線通信装置同士を接続することが可能であるが、サービスを提供可能な無線通信装置と、接続元の無線通信装置とを接続することを保証するものではない。
 それ故に、本発明の目的は、ユーザの操作負担を軽減しつつ、接続元の無線通信装置がサービス提供可能な無線通信装置と接続を行うことが可能な無線通信システムを提供することである。
 上記目的を達成するために、本発明の第一の局面は、第一の無線通信装置が無線通信リンクを通じて、一つ又は複数の第二の無線通信装置が提供する複数種別のサービスの中から選択された一つのサービスの提供を受けることが可能な無線通信システムであって、第一の無線通信装置は、無線通信リンクの確立に必要な発見要求を送出する第一の無線通信部を備える。また、各第二の無線通信装置は、サービスを提供する少なくとも一つのサービス提供部と、第一の無線通信部から送出された発見要求を受信する第二の無線通信部と、第二の無線通信部における発見要求の受信に応答して、サービス提供部における現在のサービス提供環境に基づいて、現在サービスを提供可能か否かを判断する判断部とを備える。第二の無線通信部はさらに、現在サービスを提供可能という判断部での判断結果に従って、今回受信した発見要求に対する発見応答を送出する。
 第一の無線通信部はさらに、第二の無線通信部から送出された発見応答を受信する。第一の無線通信装置はさらに、第一の無線通信部における発見応答の受信に応答して、接続先となる第二の無線通信装置を選択する接続先選択部を備える。ここで、第一の無線通信部はさらに、接続先選択部で選択された第二の無線通信装置に向けて、無線通信リンクを確立するための接続要求を送出する
 ここで、第二の無線通信装置は例示的には、無線通信リンクを確立後、遠隔の機器との通信により取得したデータを第一の無線通信装置に向けて送出する。
 また、本発明の第二の局面は、無線通信リンクを通じて、接続元の無線通信装置に一つ又は複数種別のサービスの提供可能な無線通信装置であって、サービスを提供する少なくとも一つのサービス提供部と、接続元から送出された発見要求を受信する無線通信部と、無線通信部における発見要求の受信に応答して、サービス提供部が現在サービスを提供可能か否かを、サービス提供部における現在のサービス提供環境に基づいて判断する第一の判断部とを備える。ここで、無線通信部はさらに、現在サービスを提供可能という第一の判断部での判断結果に従って、今回受信した発見要求に対する発見応答を送出する。
 また、好ましくは、無線通信部は、現在サービスを提供可能という第一の判断部での判断結果に従って、今回受信した発見要求に対して、現在提供可能なサービスを表す提供サービス情報を含む発見応答を送出する。
 無線通信部は好ましくは、接続元が要求するサービスを表す要求サービス情報を含む発見要求を受信する。無線通信装置はさらに、無線通信部が受信した発見要求で要求されるサービスと、サービス提供部が提供しているサービスと一致するか否かを判断する第二の判断部をさらに備える。無線通信部はさらに、両サービスが一致するという第二の判断部の判断結果と、現在サービスを提供可能という第一の判断部での判断結果とに従って、今回受信した発見要求に対する発見応答を送出する。
 無線通信部は好ましくは、接続元がサポートしているサービスを表す対応サービス情報を含む発見要求を受信する。無線通信装置はさらに、無線通信部が受信した発見要求で指定されるサービスを、サービス提供部が提供しているか否かを判断する第二の判断部をさらに備える。無線通信部はさらに、指定されたサービスを提供しているという第二の判断部の判断結果と、現在サービスを提供可能という第一の判断部での判断結果とに従って、今回受信した発見要求に対する発見応答を送出する。
 無線通信部は好ましくは、現在サービスを提供可能という第一の判断部での判断結果に従って、今回受信した発見要求に対し、サービス提供環境を含む発見応答を送出する。ここで、接続先の無線通信装置が、無線通信リンクを確立後、遠隔の機器から取得したデータを接続元の無線通信装置に向けて送出する場合、例示的には、サービス提供環境は少なくとも、接続先の無線通信装置と遠隔の機器との通信環境を含む。また、より具体的には、サービス環境情報は少なくとも、接続元の種類、接続元における電波の受信状態、接続元の通信速度及び通信コスト、並びに接続元が搭載する電池の残量及びプロセッサの処理能力のいずれかを含む。
 また、本発明の第三の局面は、無線通信リンクを通じて、一つ又は複数の接続先の無線通信装置が提供する複数種別のサービスの中から選択された一つのサービスの提供を受けることが可能な無線通信装置であって、無線通信リンクの確立に必要な発見要求を送出する無線通信部を備える。各接続先の候補は、少なくとも一つのサービスを提供可能であり、無線通信部から送出された発見要求の受信に応答して、自身が現在サービスを提供可能か否かを、現在のサービス提供環境に基づいて判断し、さらに、現在サービスを提供可能という判断結果に従って、今回受信した発見要求に対する発見応答を送出する。ここで、無線通信部はさらに、接続先から送出された発見応答を受信する。また、無線通信装置はさらに、無線通信部における発見応答の受信に応答して、接続先を選択する接続先選択部を備える。
 また、各接続先の候補は、無線通信部から送出された発見要求の受信に応答して、自身が現在サービスを提供可能である場合に、今回受信した発見要求に対して、サービス提供環境を含む発見応答を送出する。無線通信装置はさらに、サービス提供環境毎に優先順位が割り当てられた優先順位情報を記憶する優先順位記憶部を備える。ここで、接続先選択部は、優先順位記憶部が記憶する優先順位情報に基づいて、接続先を選択する。
 また、好ましくは、無線通信装置は、優先順位記憶部が記憶すべき優先順位情報を入力するための優先順位入力部をさらに備える。
 また、本発明の第四の局面は、第一の無線通信装置が無線通信リンクを通じて、一つ又は複数の第二の無線通信装置が提供する複数種別のサービスの中から選択された一つのサービスの提供を受けることが可能な無線通信システムにおいて、無線通信リンクを確立する方法であって、第一の無線通信装置から送出された発見要求の受信に応答して、第二の無線通信装置が現在サービスを提供可能か否かを、第二の無線通信装置における現在のサービス提供環境に基づいて、各第二の無線通信装置が判断する判断ステップと、現在サービスを提供可能という判断ステップでの判断結果に従って、今回受信した発見要求に対する発見応答を第二の無線通信装置が送出する第一の送出ステップと、第一の送出ステップにおける発見応答の受信に応答して、接続先となる第二の無線通信装置を第一の無線通信装置が選択する接続先選択ステップと、接続先選択ステップで選択された第二の無線通信装置に向けて、無線通信リンクを確立するための接続要求を第一の無線通信装置が送出する第二の送出ステップとを備える。
 以上説明したように、上述の第一〜第四の局面によれば、複数の無線通信装置の間で無線通信リンクを確立する前に、第一の無線通信装置(接続元の無線通信装置)からの発見要求に応答して、サービス提供部における現在のサービス提供環境に基づいて、現在サービスを提供可能か否かを判断した後に、現在サービスを提供可能な第二の無線通信装置(接続先の候補となる無線通信装置)だけが発見応答を送出する。第一の無線通信装置(接続元の無線通信装置)は、発見応答を送出した第二の無線通信装置(接続先の候補となる無線通信装置)から接続先を選択して、選択した接続先との間で無線通信リンクを確立する。その結果、第一の無線通信装置(接続元の無線通信装置)は、サービスを提供不可能な状態にある無線通信装置との間で無線通信リンクを確立するということがなくなる。これによって、無駄な無線通信リンクの確立を防ぐことが可能となる。さらに、第一の無線通信装置(接続元の無線通信装置)が接続先を選択可能であるため、ユーザにとっては、第二の無線通信装置の機器アドレスを指定に伴う操作の負担を軽減することが可能となる。
 また、発見応答に提供サービス情報を含むことにより、接続元の無線通信装置は、発見応答を送出した接続先の候補から、自分にとって好都合な接続先を選択することが可能となる。
 また、発見要求に要求サービス情報又は対応サービス情報を含むことにより、接続元の無線通信装置は、サービスを指定することが可能となるため、自分にとって好都合な接続先を選択することが可能となる。
 また、発見応答にサービス提供環境を含むことにより、接続元の無線通信装置は、接続先の候補が提供可能なサービスの環境が分かるので、自分にとって好都合な接続先を選択することが可能となる。
 また、接続元の無線通信装置が優先順位記憶部を含むことにより、接続先の候補の中から、自分にとって最も好条件な接続先を選択することが可能となる。
 また、接続元の無線通信装置が優先順位入力部を備えることにより、優先順位情報をユーザの好みに変更することができる。
 本発明の上記及びその他の目的、特徴、局面及び利点は、以下に述べる本発明の詳細な説明を添付の図面とともに理解したとき、より明らかになるであろう。
(第一の実施形態)
 図1A,図1B及び図1Cは、本発明の第一の実施形態に係る無線通信システムにおける無線接続を行う場合の手順の初期段階、中期段階及び後期段階を示す模式図である。また、図2Aは、本無線通信システムにおける無線接続後に行われる通信の一例を示す模式図である。
 図1A−図1Cにおいて、無線通信システムには、複数の無線通信装置(図示は例示的に3台)が収容される。ここで、図1A−図1Cには、3台の無線通信装置として、Bluetoothのように近距離無線通信プロトコルが実装されている携帯電話1a、携帯電話1b及びワイヤレスヘッドセット2が示されている。また、各無線通信装置は、上記プロトコルに従ってアドホックに確立された無線通信リンクを通じて、1つ又は複数の接続先の無線通信装置が提供可能な複数種別のサービスの中から選択した一つのサービスを受けることが可能である。ここで、サービスの典型例としては、音声データ、映像データ、オーディオデータ又はテキストデータの提供又は交換がある。なお、本実施形態では、上述のように、携帯電話1a、携帯電話1b及びワイヤレスヘッドセット2が例示される。このような場合、携帯電話1a及び携帯電話1bは、主として音声データの交換というサービスを、ワイヤレスヘッドセット2に行うことになる。また、図2Aには、携帯電話1a又は携帯電話1bが、音声通信を行う相手側の携帯電話3a、及びデータ通信を行う相手側のサーバ3bも示されている。つまり、ワイヤレスヘッドセット2には、携帯電話3aからの音声データが送られてくる。そして、ユーザの音声データは、最終的に携帯電話3aに送られる。このように、本システムに収容される無線通信装置同士は、厳密な意味で1対1の無線通信を行うのではなく、本システムに収容される無線通信装置同士の無線通信には、携帯電話3a及びサーバ3b(図2A参照)のような第三者的な機器が関与する場合が多い。このような第三者的な機器の状態によっては、接続先の無線通信装置は、接続元に対してサービスを提供できない場合がある。このような特質が本無線通信システムには存在する。
 次に、図1A−図1Cを参照して、本システムにおける無線接続の一例として、ワイヤレスヘッドセット2が無線接続を行う場合を例に取り上げて詳説する。図1Aに示すように、初期段階において、ワイヤレスヘッドセット2は、自身の周囲に存在する携帯電話1a及び1bに向けて、Bluetoothによる無線通信リンクを確立するための発見要求を送出する。
 また、図1Bに示すように、中期段階において、携帯電話1a及び1bはそれぞれ、発見要求の受信に応答して、サービス提供環境を調査し、ワイヤレスヘッドセット2に対して自身がサービスを提供可能な状況にあるか否かを判断する。ここで、サービス提供環境とは、通信環境又は機器のリソースなど、所望のサービスを提供するために不可欠となる要素のことである。本実施形態のように、通話サービスからの音声データの交換を行う場合には、各携帯電話1a及び1bは、サービス提供環境の調査の一例として、それぞれが音声通話可能な通話エリア圏内に位置するか否かを判断する。ここで、携帯電話1aのみが通話圏内に位置し、携帯電話1bは通話圏外に位置すると仮定する。このような仮定下では、携帯電話1aは、自身がサービス提供可能な状態にあると判断して、自身を特定するためのBluetooth機器アドレス(以下、BDアドレスと称する)を含む発見応答をワイヤレスヘッドセット2に向けて送出する。逆に、携帯電話1bは、自身がサービス提供可能な状態にないと判断して、今回の無線接続には加わらず、発見応答を送出しない。
 さらに、図1Cに示すように、後期段階において、ワイヤレスヘッドセット2は、発見応答の受信に応答して、それに含まれるBDアドレスを用いて、携帯電話1aと無線通信リンクの確立を行う。
 無線通信リンクの確立後、図2Aに示すように、Bluetoothで規定された方法で、ワイヤレスヘッドセット2は携帯電話1aとデータ通信を行い、それによって、遠隔の携帯電話3aから送られてくる音声を受け取り、さらには、ユーザの音声を携帯電話3aに送出する。また、別の状況において、ワイヤレスヘッドセット2は、確立された無線通信リンクを通じて、携帯電話1aと通信を行って、遠隔のサーバ3bから送られてくる各種データを受け取ることも可能となる。
 以上説明した手順に従って、無線通信リンクを確立することにより、接続元の無線通信装置の一例であるワイヤレスヘッドセット2は、サービス提供不可能な状態の無線通信装置の一例である携帯電話1bとの無線接続を未然に防ぐことが可能となる。つまり、ワイヤレスヘッドセット2は、サービス提供可能な状態の無線通信装置の一例である携帯電話1aとの間でBluetoothのリンク確立を行うことができる。
 なお、本実施形態では、ワイヤレスヘッドセット2と携帯電話1aとの無線接続を例として取り上げているが、別の例として図2Bに示すように、デジタルスチルカメラ5からプリンタ6a−6cのいずれかへ無線通信により送信した画像情報を、プリンタ6a−6cのいずれかが印刷する場合において、それぞれがサービス提供環境としてプリント用紙の補填状況やインク残量を調査する例も考えられる。この例では、第三者的な機器の存在は直接的に関係はない。また、この例では、接続先の複数の無線通信装置であるプリンタ6a−6cのサービス提供環境は、それぞれが現在有するリソース、つまり現在のプリント用紙量及び現在のインク量である。
 図3は、図1A−図1Cに示す携帯電話1a及び1bの内部構成を示すブロック図である。なお、携帯電話1a及び1bは互いに同じ内部構成を有するものと仮定し、以下の説明では、単に、携帯電話1aの内部構成について説明する。図3において、携帯電話1aは、近距離無線データ通信のために、第一のアンテナ10と、無線通信部11と、応答制御部12と、サービス提供確認部13とを備える。ここで、無線通信部11は、発見要求受信部14と、応答送信部15とを含んでいる。さらに、携帯電話1aは、音声通話というサービスを提供するためのサービス提供部として、第二のアンテナ16と、移動体通信部17とを備える。
 図4は、図1A−図1Cに示す携帯電話1a及び1bが無線通信リンクを確立する時に行う動作を示すフローチャートである。
 以下、図3及び図4を用いて、携帯電話1aの発見要求受信後の動作について説明する。なお、携帯電話1a及び1bは互いに同じ動作を行うので、携帯電話1bの動作については説明を省略する。
 第一のアンテナ10を通じて、発見要求受信部14は、接続元の無線通信装置としてのワイヤレスヘッドセット2から送出された発見要求を受信する。その後、発見要求を受信したことを、発見要求受信部14は、応答制御部12に通知する。発見要求受信部14からの通知に応答して、応答制御部12は、移動体通信部17が音声通話可能で、サービス提供が可能か否かをサービス提供確認部13へ問い合わせる。
 サービス提供確認部13は、サービス提供環境を調査して、サービスを提供可能か否かを判断する。本実施形態では、サービス提供確認部13は、まず第二のアンテナ16の受信状態を移動体通信部17から取得し、携帯電話1aが通話圏内および通話圏外のいずれに位置するかを判断する。携帯電話1aが通話圏内に位置すると判断した場合、サービス提供確認部13は、音声通話というサービスを携帯電話1aが提供可能な状態にあることを示す肯定的なサービス提供情報を応答制御部12に渡す(図4;ステップA101)。逆の判断をした場合、サービス提供確認部13は、携帯電話1aがサービス提供不可能な状態にあることを示す否定的なサービス提供情報を応答制御部12に渡す(図4;ステップA101)。
 応答制御部12は、サービス提供確認部13からのサービス提供情報に応答して、今回、肯定的なサービス提供情報を受信したのか、否定的なものを受信したのかを判断する(ステップA102)。否定的なサービス提供情報を受信した場合、応答制御部12は、発見応答を返さないように応答送信部15に指示して(ステップA103)、図4の処理を終了する。逆に、肯定的なサービス提供情報を受信した場合、応答制御部12は、発見応答を作成し送出するよう応答送信部15に指示する。応答送信部15は、応答制御部12からの指示に応答して、自身に割り当てられているBDアドレスを含む発見応答を作成し、作成した発見応答を、第一のアンテナ10を通じて送出する(ステップA104)。
 図5は、図1A−図1Cに示すワイヤレスヘッドセット2の内部構成を示すブロック図である。図5において、ワイヤレスヘッドセット2は、近距離無線データ通信のために、アンテナ20と、無線通信部21と、接続先選択部22と、ヘッドセット機能部23と、スピーカ部24と、マイク部25とを備える。ここで、無線通信部21は、発見要求送信部26と、応答受信部27とを含んでいる。
 図6は、図1A−図1Cのワイヤレスヘッドセット2が無線通信リンク確立時に行う時の動作を示すフローチャートである。
 以下、図5及び図6を用いて、ワイヤレスヘッドセット2の動作について説明する。
 ワイヤレスヘッドセット2から携帯電話1a又は1bと通信を行うにあたり、まず、無線通信リンクを確立するために、発見要求送信部26は、アンテナ20を通じて、発見要求を送出する(図6;ステップB201)。その後、応答受信部27は、外部から発見応答が送られてくることを待機する。応答受信部27は、アンテナ20を通じて、発見応答を受信すると、受信したものを接続先選択部22に渡す。ここで、応答受信部27は、複数の無線通信装置から発見応答を受信する場合があるが、その都度、上述の動作を行う。
 接続先選択部22は、発見応答の待機終了時点で、応答受信部27から発見応答を一つも受信していない場合(ステップB202)、ステップB203及びB204を行わずに、図6の処理を終了する。逆に、一つ以上の発見応答を受け取っている場合は、接続先選択部22は、接続先の無線通信装置の候補から、つまり今回受け取った発見応答から、一つを選択して、選択したものからBDアドレスを取り出す(ステップB203)。
 その後、接続先選択部22は、取り出したBDアドレスを無線通信部21に渡し、さらに、BDアドレスで特定される接続先の無線通信装置と無線通信リンクを確立するように指示する。この指示に応答して、無線通信部21は、接続先選択部22から受け取ったBDアドレスを含む接続要求を、アンテナ20を通じて送出し、その後、ワイヤレスヘッドセット2は、選択した接続先の無線通信装置(図1Cの例では携帯電話1a)と無線通信リンクの確立に必要な処理を行う(ステップB204)。
 以上説明したように、本実施形態に係る接続元の無線通信装置では、自動的に接続先を選択することが可能となるため、接続先の機器アドレスを指定に伴う操作の負担を軽減することができる。
 また、図7は、図1A−図1Cに示す各携帯電話1a及び1bとワイヤレスヘッドセット2との無線通信リンク確立時におけるシーケンスチャートである。図7において、ワイヤレスヘッドセット2の無線通信部21はまず、発見要求を外部に送出する。ここで、携帯電話1a及び1bの双方がワイヤレスヘッドセット2からの発見要求を受信可能な範囲内に位置すると仮定すると、携帯電話1a及び1bの双方の無線通信部11が、ワイヤレスヘッドセット2から今回送出された発見要求を受信する。その後、携帯電話1a及び1bにおいて、無線通信部11は、上述のように、受信した発見要求を応答制御部12に渡す。各応答制御部12は、上述のように、各サービス提供確認部13からのサービス提供情報に基づいて、発見応答を送信するか、送信しないかを、各応答送信部15に指示する。
 ここで、上述と同様に、携帯電話1aのみが通話圏内に位置すると仮定すると、携帯電話1a側でのみ、肯定的なサービス提供情報が生成される。従って、携帯電話1aのBDアドレス”XX”を含む発見応答が無線通信部11から送出される。一方、携帯電話1bは通話圏外に位置し、通話サービスを提供不可能なため、携帯電話1bにおいて、サービス提供確認部13は、否定的なサービス提供情報を作成する。そのため、携帯電話1b側の応答制御部12は、発見応答を送信しないように、無線通信部11に指示する。
 ワイヤレスヘッドセット2において、無線通信部21は、今回送出した発見要求に対して、BDアドレスが”XX”の発見応答のみを受信することになるので、携帯電話1aに対して、BDアドレス”XX”を含む接続要求を送出し、その後、携帯電話1aと無線通信リンクの確立を行う。
 ここで、上述の携帯電話1aは、以下に詳説するSF(Service Flag)を発見応答に設定することが好ましい。図8A及び図8Bは、図1A−図1Cに示す携帯電話1aが発見応答として送信するFHS(Frequency Hop Synchronization)パケットのフレームフォーマットを示す模式図である。まず、図8Aにおいて、FHSパケットは、LAPと、UAPと、NAPとを含んでいる。LAPは、FHSパケットを送るユニットの低位アドレスを表す。UAPは、FHSパケットを送るユニットの上位アドレスを表す。NAPは、FHSパケットを送るユニットの無効アドレスを表す。これらLAP、UAP及びNAPの三つのフィールドを合わせたものが携帯電話1aのBDアドレスを表す。
 また、図8Bに示すように、FHSパケットはさらに、”Class of device”を含んでいる。”Class of device”は、FHSパケットを送るユニットのデバイスクラスを表す。また、”Class of device”には24ビットが割り当てられているが、その内の11ビットは、サービスクラス名を表す”Service Class”に割り当てられている。また、”Service Class”においては、先頭7ビットは既に規定されている。本実施形態では、”Service Class”において、未規定の4ビットの内、いずれか1ビットが、SF(Service Flag)のフィールドとして割り当てられる。SFは、サービス提供可能か否かを確認したうえで作成された発見応答であることを識別可能にするためのフラグである。
 発見応答にSFを設定することにより、本実施形態に係る携帯電話1aと、一般的な携帯電話が混在した環境で、本実施形態に係るワイヤレスヘッドセット2が発見要求を送出した際であっても、受信した発見応答が一般的な携帯電話からのものか、サービス提供可能な携帯電話1aからのものであるかを識別することが可能となる。
 ここで、図9は、ワイヤレスヘッドセット2がSF付きの発見応答を受信したときの動作を示すフローチャートである。図9において、発見要求送信部26は、ステップB201と同様に、発見要求を送出する(ステップD401)。その後、応答受信部27は、アンテナ20を通じて受信した発見応答を接続先選択部22に渡す。接続先選択部22は、ステップB202と同様に、一つ以上の発見応答を受信したか否かを判断する(ステップD402)。
 発見応答を受信していなければ、接続先選択部22は、図9の処理を終了する。逆に、発見応答を受信してれば、接続先選択部22は、今回受け取った発見応答の中にSFが設定されているものがあるか否かを判断する(ステップD403)。
 いずれの発見応答にもSFが設定されていないと判断した場合、接続先選択部22は、ステップB203と同様に、一つのBDアドレスを取り出す(ステップD404)。逆に、SFが設定されているものがあると判断した場合、接続先選択部22は、SFが設定されている発見応答から一つを選択し、選択したものからBDアドレスを取り出す(ステップD405)。
 ステップD404及びD405のいずれかの後、ステップB204と同様に、ワイヤレスヘッドセット2は、選択したBDアドレスで特定される接続先の無線通信装置と無線通信リンクの確立に必要な処理を行う(ステップD406)。
 ここで、図10は、図8A及び図8BのSF付き発見応答の有利な点を説明するための模式図である。図10において、ワイヤレスヘッドセット2の周囲には、本実施形態に係る携帯電話1a及び1bに加え、一般的な携帯電話4aがある。ここで、携帯電話1aは、通話圏内に位置することから、ワイヤレスヘッドセット2の発見要求に対して、SFが付加された発見応答を返す。携帯電話1bは、通話圏外に位置するので、ワイヤレスヘッドセット2の発見要求に対して発見応答を返さない。しかしながら、携帯電話4aは、本実施形態のようなサービス提供可能か否かを判断する機能がないので、ワイヤレスヘッドセット2からの発見要求に対して、SFが付加されていない発見要求を返す。この場合、ワイヤレスヘッドセット2は、2個の発見要求を受け取ることになるが、図9の処理により、SF付きの発見応答を優先するので、サービス提供が可能な状態の無線通信装置(本説明では携帯電話1a)との間でBluetoothのリンク確立を行うことができる確立がより高くなる。
 なお、逆に、一般的な無線通信装置が本実施形態に係る携帯電話1aから発見応答を受信した場合であっても、SFは元々未規定のフィールドに設定されるので、一般的な無線通信装置は、SFを無視して処理するため、SFの設定による不都合は生じない。
(第二の実施形態)
 第一の実施形態では、携帯電話1a及び1bには、一つのサービス提供部(例として、移動体通信部17)が実装されていたが、本実施形態では、第一の実施形態の変型例として、サービス提供部を複数備える構成について述べる。また、発見応答には、無線通信装置のBDアドレス及び前述のSFに加え、本実施形態では、提供サービス情報を付加することについても述べる。
 なお、本実施形態において、全体的な無線通信システムの構成は、第一の実施形態つまり図1A−図1Cと同様である。それ故、本実施形態に係る無線通信システムの図示を省略する。
 図11は、第二の実施形態に係る無線通信装置としての携帯電話1a及び1bの内部構成を示すブロック図である。なお、本実施形態でも、携帯電話1a及び1bは互いに同じ内部構成を有するものと仮定し、以下の説明では、単に、携帯電話1aの内部構成について説明する。図11において、携帯電話1aは、第一の実施形態のものと比較すると、近距離無線データ通信のための構成として、応答制御部12及びサービス提供確認部13に代えて、応答制御部31及びサービス提供確認部32を備える点で相違する。さらに、携帯電話1aは、互いに異なる複数のサービス提供部として、三つのサービス提供部33−35を例示的に備える。これらの点を除いて、本実施形態に係る携帯電話1a及び1bは、第一の実施形態のものと相違する構成を有していない。それ故、図11において、図3に示す構成に相当するものには同一の参照符号を付け、それぞれの説明を省略する。
 図12は、図11の携帯電話1a及び1bが無線通信リンクを確立する時に行う動作を示すフローチャートである。
 以下、図11及び図12を用いて、携帯電話1aの発見要求受信後の動作について説明する。なお、携帯電話1a及び1bは互いに同じ動作を行うので、携帯電話1bの動作については説明を省略する。
 第一のアンテナ10を通じて、発見要求受信部14は、接続元の無線通信装置としてのワイヤレスヘッドセット2から送出された発見要求を受信する。その後、発見要求を受信したことを、発見要求受信部14は、応答制御部31に通知する。発見要求受信部14からの通知に応答して、応答制御部31は、サービス提供部33−35のうち、どれがサービス提供可能な状態にあるかを、サービス提供確認部32へ問い合わせる。サービス提供確認部32からの問い合わせに応じて、サービス提供部33−35はそれぞれ、サービス提供環境を調査した上で、自身がサービス提供可能状態か否かをサービス提供確認部32へ通知する(ステップE501)。サービス提供確認部32は、どのサービスを現在提供することが可能かを表すサービス提供情報を、応答制御部31に渡す。応答制御部31は、サービス提供情報を解析して、現在提供可能なサービスがあるか否かを判断する(ステップE502)。
 提供可能なサービスがないと判断した場合、前述のステップA103と同様に、応答制御部31は、発見応答を返さないように応答送信部15に指示して(ステップE503)、図12の処理を終了する。逆に、応答制御部31は、提供可能なサービスがあると判断した場合、提供サービス情報としての提供可能なサービス名(Bluetoothでは例えばプロファイル名)と、サービス環境情報とを応答送信部15に渡し、さらに、発見応答を作成し送出するよう応答送信部15に指示する。ここで、サービス環境情報は、例えば提供可能なサービス名がHSP(Headset Profile)であれば、接続先の候補となる携帯電話の電波受信状態、通信速度、通信コスト及び電池残量のように、接続
先がサービスを提供するための環境を表す情報であり、詳細については後述する。応答送信部15は、応答制御部31からの指示に応答して、自身に割り当てられているBDアドレスに加え、応答制御部31から受け取ったサービス名及びサービス環境情報をさらに含む発見応答を作成し、作成した発見応答を、第一のアンテナ10を通じて、送出する(ステップE504)。
 図13は、本実施形態に係るワイヤレスヘッドセット2の内部構成を示すブロック図である。図13において、ワイヤレスヘッドセット2は、第一の実施形態のものと比較すると、近距離無線データ通信のための構成として、接続先選択部22に代えて接続先選択部41を備える。それ以外に、本実施形態に係るワイヤレスヘッドセット2は、第一の実施形態に係るものと相違する構成を有していない。それ故、図13において、図5の構成に相当するものには同一の参照符号を付け、それぞれの説明を省略する。
 図14は、図13のワイヤレスヘッドセット2が無線通信リンクを確立する時に行う動作を示すフローチャートである。
 以下、図13及び図14を用いて、ワイヤレスヘッドセット2の動作について説明する。
 発見要求送信部26は、前述のステップB201と同様に、発見要求を送出する(ステップF601)。その後、応答受信部27は、外部からの発見応答を受信する度に、受信した発見応答を接続先選択部41に渡す。
 接続先選択部41は、発見応答の待機終了時点で、応答受信部27から発見応答を一つも受信していない場合(ステップF602)、図14の処理を終了する。逆に、一つ以上の発見応答を受け取っている場合、接続先選択部41は、今回受け取った発見応答の中に、自身が希望するサービスを提供可能な無線通信装置からの発見応答があるか否かを、各発見応答に設定されている提供可能なサービス名を使って調べる。
 接続先選択部41は、自身が希望するサービスを提供可能な無線通信装置がないと判断した場合(ステップF603)、図14の処理を終了する。例えば、本実施形態では、ワイヤレスヘッドセット2が必要とするサービス名はHSPであるため、今回受け取った全発見応答にHSPが設定されていない場合、接続先選択部41は、図14の処理を終了する。
 逆に、接続先選択部41は、自身が希望するサービス名を含む発見応答を見つけた場合(ステップF603)、今回見つけた発見応答から、一つを選択して、選択したものからBDアドレスを取り出す(ステップF604)。その後、接続先選択部41は、取り出したBDアドレスを無線通信部21に渡し、さらに、BDアドレスで特定される接続先の無線通信装置と無線通信リンクを確立するように指示する。この指示に応答して、無線通信部21は、接続先選択部41から受け取ったBDアドレスを含む接続要求を、アンテナ20を通じて送出し、その後、ワイヤレスヘッドセット2は、選択した接続先の無線通信装置と無線通信リンクの確立に必要な処理を行う(ステップF605)。
 図15は、本実施形態に係る各携帯電話1a及び1bとワイヤレスヘッドセット2との無線通信リンク確立時におけるシーケンスチャートである。図15において、携帯電話1a及び1bは、互いに異なる複数のサービスとして、サービスα、β及びγを提供可能であり、さらに、ワイヤレスヘッドセット2は、サービスαの提供を現在受けたいと仮定する。つまり、ワイヤレスヘッドセット2は、サービスβ及びγを現在必要としていない。このような仮定下では、ワイヤレスヘッドセット2の無線通信部21はまず、発見要求を外部に送出する。ここで、携帯電話1a及び1bの双方がワイヤレスヘッドセット2からの発見要求を受信可能な範囲内に位置すると仮定すると、携帯電話1a及び1bの双方の無線通信部11が、ワイヤレスヘッドセット2から今回送出された発見要求を受信する。
 その後、携帯電話1a及び1bにおいて、無線通信部11は、上述のように、受信した発見要求を応答制御部31に渡す。各応答制御部31は、上述のように、各サービス提供確認部32からのサービス提供情報に基づいて、発見応答を送信するか、送信しないかを、各応答送信部15に指示する。また、発見応答の送信を指示する場合には、各応答制御部31は、提供可能なサービス名を無線通信部11に渡す。ここで、携帯電話1aでは、サービス名α及びγが現在提供可能であり、携帯電話1bでは、サービス名β及びγが現在提供可能であると仮定する。この仮定下では、携帯電話1aの無線通信部21からは、BDアドレス”XX”と、現在提供可能なサービス名α及びγとを少なくとも含む発見応答が送出され、携帯電話1b側からは、携帯電話1bのBDアドレス”YY”と、現在提供可能なサービス名β及びγとを少なくとも含む発見応答が送出される。
 ワイヤレスヘッドセット2において、無線通信部21は、今回送出した発見要求に対して、二つの発見応答を受信することになるが、接続先選択部41は、図14の処理に従って、自身が希望するサービスαを提供可能な携帯電話1aのBDアドレス”XX”を含む接続要求を送出し、その後、携帯電話1aと無線通信リンクの確立を行う。
 以上の実施形態で説明した手順により、下記のような利点を得ることができる。つまり、従来の手順では、接続元の無線通信装置がまず、ある無線通信装置と無線接続を行ったが、今回の接続先の無線通信装置は、接続元にとっては不必要なサービスを提供可能であるが、接続元が必要とするサービスは提供不可能である場合がある。このような場合、接続元の無線通信装置は、他の接続先の無線通信装置と新たに無線接続し直す必要がでてくる。しかしながら、以上の実施形態で説明した手順に従って無線通信リンクを確立することで、接続元の無線通信装置の一例としてのワイヤレスヘッドセット2は、最初のリンク確立で、自身が必要とするサービスを提供可能な無線通信装置と無線接続を行うことが可能となる。その結果、無駄なリンク確立を防ぐことができる。
 ここで、図16Aは、図11に示す携帯電話1a及び1bが発見応答として送信するFHSパケットのフレームフォーマットを示す模式図である。まず、図16Aにおいて、FHSパケットは、”Class of device”を含んでいる。”Class of device”において、”Format type”のフィールドは、従来、”00”が割り当てられているが、本実施形態では、”Format type”として”01”を割り当てる。これによって、”Class of device”について、新しいフレームフォーマットが定義される。新規に定義された”Class of device”において、6ビットの”Profile”は、無線通信装置1a又は1bが提供可能なサービス(例えばプロファイル)を設定するためのフィールドであり、図16Bに示すように、サービス毎に決められたIDが”Profile”には設定される。なお、”reserved”は未使用フィールドであり、1ビットのSFは、第一の実施形態で説明したとおりである。さらに、”Service Infomation”のフィールドには、サービス提供確認部32により通知されたサービス情報が格納される。サービス情報は、提供可能なサービスに依存した項目である。例えばHSP(Headset Profile)に対するサービス環境情報としては、典型的には、端末種類、受信状態、通信速度、通信コスト及び電池残量が挙げられる。他にも、サービス環境情報としては、無線通信装置に搭載されるプロセッサの処理能力が含まれてもよい。また、端末種類としては、例えば2ビットを使って、”携帯電話”、”PDA”及び”PC”のいずれかを特定する値が設定される。受信状態としては、例えば2ビットを使って、”弱”、”中””強”及び”ケーブル接続”のいずれかを特定する値が設定される。また、通信速度としては、例えば2ビットを使って、”9.6kbps以下”、”〜32kbps”、”〜128kbps”及び”〜720kbps”のいずれかを特定する値が設定される。また、通信コストとしては、例えば3ビット使って、例えば”10円/分以下”、”10円/分”、…(中略)…、及び”120円/分以上”のように8段階の料金のいずれかを特定する値が設定される。さらに、電池残量としては、例えば2ビットを使って、”少”、”中”、”多”及び”AC”のいずれかを特定する値が設定される。
 なお、無線通信装置は、現在提供可能なサービスが複数ある場合、”Profile”及び”Service Infomation”を提供可能なサービス毎に書き換えて、提供可能なサービス数だけ発見応答を送信する。無線通信装置において現在提供可能なサービスが複数ある場合、代替的な発見応答としては、図16Cに示すようなものがある。つまり、無線通信装置は、提供可能サービス数を表すフィールド”N”と、上述の”Profile”フィールド及び”Service Infomation”フィールドの組み合わせを、提供可能なサービスだけ繋げたデータ列を、発見応答として送信するFHSパケットの後ろに付加して送信する。
 このようなサービス環境情報を接続先の無線通信装置が付加することで、接続元の無線通信装置は、複数の発見応答を受信した場合に、自身にとって適切な接続先を選択することが可能となる。例えば、接続元の無線通信装置は、できるだけ通信コストの低い無線通信装置と自動的に無線接続できるようになる。また、接続元の無線通信装置が自動的に接続先を選択することにより、ユーザは接続先のBDアドレスを指定する必要性が無くなるので、ユーザの操作負担が少なくなる。
 なお、本実施形態では、接続元としてワイヤレスヘッドセット2を例に取り上げて説明したが、その代わりに、図17に示すように、例えばPDA(Personal Digital Assistant)のように表示装置を搭載した無線通信装置を用いた場合には、上述のようなサービス名及びサービス情報を表示装置に表示させることにより、ユーザは、自分の意志で接続先を決定することも可能である。
(第三の実施形態)
 第一の実施形態では、接続元の無線通信装置の一例であるワイヤレスヘッドセット2は、接続先の無線通信装置としての携帯電話1aが近くに存在するかどうかを知るために発見要求を送信している。しかし、本実施形態では、第一の実施形態の変型例として、ワイヤレスヘッドセット2は、自身が要求するサービスを提供可能な無線通信装置が近くに存在するか否かを知るために、要求サービスを指定して発見要求を送信する。
 なお、本実施形態において、全体的な無線通信システムの構成は、第一の実施形態つまり図1と同様である。それ故、本実施形態に係る無線通信システムの図示を省略する。
 図18は、第三の実施形態に係る無線通信装置としての携帯電話1a及び1bの内部構成を示すブロック図である。なお、本実施形態でも、携帯電話1a及び1bは互いに同じ内部構成を有するものと仮定し、以下の説明では、単に、携帯電話1aの内部構成について説明する。図18において、携帯電話1aは、第一の実施形態のものと比較すると、近距離無線データ通信のための構成として、応答制御部12及び発見要求受信部14に代えて、応答制御部51及び発見要求受信部52を備える点で相違する。この点を除いて、本実施形態に係る携帯電話1a及び1bは、第一の実施形態のものと相違する構成を有していない。それ故、図18において、図3に示す構成に相当するものには同一の参照符号を付け、それぞれの説明を省略する。
 図19は、図18の携帯電話1a及び1bが無線通信リンクを確立する時に行う動作を示すフローチャートである。
 以下、図18及び図19を用いて、携帯電話1aの発見要求受信後の動作について説明する。なお、携帯電話1a及び1bは互いに同じ動作を行うので、携帯電話1bの動作については説明を省略する。
 前述と同様に、発見要求受信部52は、接続元の無線通信装置としてのワイヤレスヘッドセット2からの発見要求を受信する(図19;ステップG701)。ここで、後の説明から明らかなように、発見要求には、ワイヤレスヘッドセット2が現在要求しているサービスを指定する情報(以下、要求サービス情報と称する)が含まれる。また、発見要求の受信後、発見要求受信部52は、今回受け取った発見要求に含まれる要求サービス情報を取り出して、応答制御部51に渡す。応答制御部51は、自身が組み込まれた無線通信装置が提供可能なサービスを予め記憶しており、要求サービス情報の受け取りに応答して、今回受け取った要求サービス情報で指定されるサービスと、自身が記憶するサービスが一致するか否かを判断する(ステップG702)。両サービスが不一致と判断した場合、応答制御部51は、発見応答を返さないように応答送信部15に指示して(ステップG706)、図19の処理を終了する。
 逆に、両サービスが一致すると判断した場合、応答制御部51は、前述のステップA101と同様に、移動体通信部17がサービスを現在提供可能な状態か否かをサービス提供確認部13へ問い合わせる。サービス提供確認部13は、今回の要求サービス情報で要求された指定されたサービスについて、第一の実施形態と同様にして、サービス提供環境を調査した上で、肯定的なサービス提供情報及び否定的なもののいずれかを応答制御部51に渡す(ステップG704)。
 応答制御部51は、前述のステップA102と同様に、今回、肯定的なサービス提供情報を受信したか否かを判断する(ステップG705)。否定的なサービス提供情報を受信した場合、応答制御部51は、上述のステップG706を行った後、図19の処理を終了する。逆の場合、前述のステップA104と同様に、応答制御部51は、発見応答を作成及び送出を応答送信部15に指示する。応答送信部15は、指示されたとおり、発見応答を作成し送出する(ステップG703)。
 図20は、本実施形態に係るワイヤレスヘッドセット2の内部構成を示すブロック図である。図20において、ワイヤレスヘッドセット2は、第一の実施形態と比較すると、発見要求送信部26に代えて発見要求送信部61を備える点で相違する。それ以外に、本実施形態に係るワイヤレスヘッドセット2は、第一の実施形態に係るものと相違する構成を有していない。それ故、図20において、図5の構成に相当するものには同一の参照符号を付け、それぞれの説明を省略する。
 図21は、図20のワイヤレスヘッドセット2が無線通信リンクを確立する時に行う動作を示すフローチャートである。
 以下、図20及び図21を用いて、ワイヤレスヘッドセット2の動作について説明する。
 まず、発見要求送信部61は、アンテナ20を通じて、ワイヤレスヘッドセット2の要求サービス情報を含む発見要求を生成し送出する(図21;ステップH801)。その後、ワイヤレスヘッドセット2では、前述のステップB202−B204と同様の動作を行う(ステップH802−H804)。
 また、図22は、本実施形態に係る各携帯電話1a及び1bとワイヤレスヘッドセット2との無線通信リンク確立時におけるシーケンスチャートである。図22において、ワイヤレスヘッドセット2は、サービスαとして、HSP(Headset Profile)を要求していると仮定する。この仮定下において、無線通信部21はまず、サービスαを指定した要求サービス情報を含む発見要求を外部に送出する。ここで、携帯電話1a及び1bの双方がワイヤレスヘッドセット2の近くに位置すると仮定すると、携帯電話1a及び1bの双方の無線通信部11が、ワイヤレスヘッドセット2から今回送出された発見要求を受信する。その後、携帯電話1a及び1bにおいて、無線通信部11は、上述のように、受信した発見要求から取り出した要求サービス情報を応答制御部51に渡す。ここで、携帯電話1aのみがサービスαを提供可能であり、さらに通話圏内に位置すると仮定すると、携帯電話1a側の応答制御部51は、各自が記憶するサービスαと、要求サービス情報に含まれるものとが一致するので、肯定的なサービス提供情報が生成される。従って、携帯電話1aのBDアドレス”XX”を含む発見応答が無線通信部11から送出される。一方、携帯電話1bはサービスαを元々提供できないため、携帯電話1bにおいて、応答制御部51は、サービス提供確認部13への問い合わせを行うことなく、発見応答を送信しないように、無線通信部11に指示する。
 ワイヤレスヘッドセット2において、無線通信部21は、今回送出した発見要求に対して、BDアドレスが”XX”の発見応答のみを受信することになるので、携帯電話1aに対して、BDアドレス”XX”を含む接続要求を送出し、その後、携帯電話1aと無線通信リンクの確立を行う。
 このような要求サービス情報を接続元の無線通信装置が付加することで、接続先の無線通信装置は、自身が提供していないサービスを要求されていない場合には、発見応答を送出しなくなる。その結果、接続元の無線通信装置は、無駄なリンク確立を行う可能性が低くなり、自身が必要とするサービスの提供を、接続した無線通信装置から確実に受けることが可能となる。また、接続元の無線通信装置が自動的に接続先を選択することにより、ユーザの操作負担が少なくなる。
 ここで、図23Aは、図20に示すワイヤレスヘッドセット2が発見要求として送信するPOLLパケットのフレームフォーマットを示す模式図である。図23Aにおいて、POLLパケットは、”ACCESS CODE”を含んでいる。”ACCESS CODE”において、”SYNC WORD”のフィールドには、接続元の無線通信装置が要求するサービス(例えばプロファイル名)を表す”LAP value”を所定の論理演算することで生成される”SYNC WORD”が設定される。
 図23Bは、サービス毎に定められた”LAP value”の例を説明するための模式図である。図23Bにおいて、プロファイル名としてのLAN(Local Area Network)には、0x9E8B01が割り当てられる。また、DUP(Dial Up Network)には、0x9E8B02が割り当てられる。また、上述のHSP及びFAX(Facsimile)には、0x9E8B03及び0x9E8B04が割り当てられる。
 なお、上述の実施形態では、要求サービス情報を発見要求は含んでいた。しかし、代替的に、接続元の無線通信装置は、自身がサポートしている複数のサービス、つまり対応サービス情報を発見要求に含めても良い。例えば、図23Cに示すように、プロファイル名のLAN及びDUPには0x9E8B03が割り当てられるようにしても良い。これにより、接続元の無線通信装置は、接続先のものに対して、LAN及びDUPという複数のサービスをサポートしていることを通知して、それらを提供可能な無線通信装置を探すことが可能となる。
 (第四の実施形態)
 第二の実施形態では、ワイヤレスヘッドセット2において、複数の携帯電話1a及び1bから発見応答を受信した場合において、接続先選択部41(図13参照)は、接続先の候補となる複数の無線通信装置(携帯電話1a及び1b)から一つを選択する。第四の実施形態では、接続元の無線通信装置における、接続先の選択方法の一例を述べる。
 図24は、本実施形態に係るワイヤレスヘッドセット2の内部構成を示すブロック図である。図24において、ワイヤレスヘッドセット2は、第二の実施形態と比較すると、接続先選択部41の代わりに接続先選択部71を備える点と、優先順位入力部72及び優先順位記憶部73とをさらに備える点とで相違する。これらの点を除いて、本実施形態に係るワイヤレスヘッドセット2は、第二の実施形態のものと相違する構成を有していない。それ故、図24において、図13に示す構成に相当するものには同一の参照符号を付け、それぞれの説明を省略する。
 図25は、図24のワイヤレスヘッドセット2が無線通信リンクを確立する時に行う動作を示すフローチャートである。
 図26A及び図26Bはそれぞれ、優先順位入力部72により入力され優先順位記憶部73に格納される優先順位情報の例を示す模式図である。図26Aの例では、優先順位情報は、優先順位毎に項目種類が割り当てられる。例えば、優先順位としての”1”には、項目種類として”受信状態”が割り当てられる。また、優先順位としての”2”、”3”、”4”及び”5”には、”通信コスト”、”電池残量”、”通信速度”及び”端末種類”が割り当てられる。図26Aのような優先順位情報の例に従えば、接続先の候補が複数ある場合、最も受信状態が良いものと、接続元の無線通信装置は接続を行う。また、複数の候補について受信状態が同じであった場合は、通信コストが低い候補と、接続元の無線通信装置は接続を行う。以降、電池残量、通信速度及び端末種類という優先順位に従って、接続元の無線通信装置は、接続先を選択する。
 また、図26Bの例では、優先順位情報は、優先順位毎に端末種類が割り当てられる。例えば、優先順位としての”1”、”2”、”3”及び”4”には、”PC(IP電話)”、”固定電話”、”PHS(Personal Handyphone System)”及び”携帯電話”が割り当てられる。図26Bのような優先順位情報の例に従えば、接続先の候補が複数ある場合、それらのいずれかがPCであれば、接続元の無線通信装置はPCと接続を行う。また、複数の候補が全てPCでない場合、いずれかが固定電話であれば、接続元の無線通信装置は固定電話と接続を行う。以降、PHS及び携帯電話という優先順位に従って、接続元の無線通信装置は、接続先を選択する。
 図27は、接続先の候補となる無線通信装置から送られてくる発見要求に含まれるサービス情報(図16A−図16C参照)の一覧を示す模式図である。図27の例では、接続先の候補となる携帯電話1aからのサービス情報には、5項目、つまり、受信状態、通信コスト、電池残量、通信速度及び端末種類として、”強”、”20円/分”、”多”、”64kbps”及び”携帯電話”が設定されている。また、接続先の候補となる携帯電話1bからのサービス情報には、5項目、つまり、受信状態、通信コスト、電池残量、通信速度及び端末種類として、”強”、”10円/分”、”少”、”32kbps”及び”携帯電話”が設定されている。
 以下、図24−図27を用いて、ワイヤレスヘッドセット2の動作について説明する。
 まず、ワイヤレスヘッドセット2が無線接続の処理を行う前に、優先順位入力部72には、項目種類毎に割り当てられた優先順位が入力される。優先順位入力部72には、端末種類毎に割り当てられた優先順位が入力される。入力された優先順位に従って、優先順位記憶部73には、図26A及び図26Bのいずれかに示すような優先順位情報が格納される。
 ここで、優先順位入力部72の例としては、ワイヤレスヘッドセット2に優先順位設定用のディップスイッチを設ける方法がある。他にも、他の無線通信装置上(例えばPDA)を使ってユーザが優先順位の設定ファイルを作成して、BluetoothのSPP(Serial Port Profile)を用いて設定ファイルを送信し、ワイヤレスヘッドセット2では、受信した設定ファイルに従って優先順位情報を作成し、優先順位記憶部73に格納する方法がある。
 また、優先順位記憶部73は、例えば不揮発性メモリのように、優先順位情報を何度も設定し直すことが可能で、かつワイヤレスヘッドセット2本体の電源を切っても優先順位情報を保持できることが好ましい。
 以上のようにして優先順位情報が格納された後、図25に示す処理手順に従って、ワイヤレスヘッドセット2は、無線通信リンクを確立する。つまり、発見要求送信部26は、前述のステップB201と同様に、発見要求を送出する(ステップJ901)。その後、応答受信部27は、外部から、サービス情報を含む発見応答(図16A−図16C参照)を受信する度に、受信した発見応答を接続先選択部71に渡す。
 接続先選択部71は、発見応答の待機終了時点で、応答受信部27から発見応答を一つも受信していない場合(ステップJ902)、図25の処理を終了する。逆に、一つ以上の発見応答を受け取っている場合、接続先選択部71は、前述のステップF603と同様に、今回受け取った発見応答の中に、自身が希望するサービスを提供可能な無線通信装置からの発見応答があるか否かを調べる。
 接続先選択部71は、自身が希望するサービスを提供可能な無線通信装置がないと判断した場合(ステップJ903)、図25の処理を終了する。逆に、接続先選択部71は、自身が希望するサービス名を含む発見応答を見つけた場合(ステップJ903)、優先情報記憶部73に格納された優先順位情報と、今回見つけた発見応答に含まれるサービス情報とを参照して、優先順位の最も高い発見応答を一つ選択して、選択したものからBDアドレスを取り出す(ステップJ904)。ここで、ワイヤレスヘッドセット2に今回、二つの発見応答が到着したと仮定する。さらに、一方の発見応答は、携帯電話1aからのものであり、図27の左側に示すようなサービス情報を含んでおり、他方の発見応答は、携帯電話1bからのものであり、図27の右側に示すようなサービス情報を含んでいると仮定する。さらに、優先順位記憶部73は、図26Aに示すような優先順位情報を格納していると仮定する。この仮定下では、接続先選択部71は、双方の受信状態が良いことが分かるため、通信コストが低い携帯電話1bを接続先として選択する。
 以上のステップJ904の後、接続先選択部71は、前述のステップF605と同様に、選択した接続先の無線通信装置と無線通信リンクを確立するように指示する。無線通信部21は、接続先選択部71に指示されたとおり、接続要求を作成し送出する。その後、ワイヤレスヘッドセット2は、選択した接続先の無線通信装置と無線通信リンクの確立に必要な処理を行う(ステップJ905)。
 以上の実施形態で説明した手順により、接続元の無線通信装置としてのワイヤレスヘッドセット2は、接続先の無線通信装置として、複数の候補が存在する場合であっても、自身にとって優先順位の高い無線通信装置と自動的に無線接続することが可能となる。また、接続元の無線通信装置が自動的に接続先を選択することにより、ユーザの操作負担が少なくなる。
 以上、本発明を詳細に説明したが、上記説明はあらゆる意味において例示的なものであり限定的なものではない。本発明の範囲から逸脱することなしに多くの他の改変例及び変形例が可能であることが理解される。
 本発明に係る無線通信システムは、サービス提供可能な接続先の無線通信装置と無線通信リンクを確立する無線通信装置等に適用可能である。
本発明の第一の実施形態に係る無線通信システムにおける無線接続を行う場合の手順の初期段階を示す模式図 本発明の第一の実施形態に係る無線通信システムにおける無線接続を行う場合の手順の中期段階を示す模式図 本発明の第一の実施形態に係る無線通信システムにおける無線接続を行う場合の手順の後期段階を示す模式図 図1A−図1Cに示す無線通信システムにおける無線接続後に行われる通信の一例を示す模式図 第一の実施形態に係る無線通信システムの他の構成例における通信の一例を示す模式図 図1A−図1Cに示す携帯電話1a及び1bの内部構成を示すブロック図 図1A−図1Cに示す携帯電話1a及び1bが無線通信リンクを確立する時に行う動作を示すフローチャート 図1A−図1Cに示すワイヤレスヘッドセット2の内部構成を示すブロック図 図1A−図1Cのワイヤレスヘッドセット2が無線通信リンク確立時に行う時の動作を示すフローチャート 図1A−図1Cに示す各携帯電話1a及び1bとワイヤレスヘッドセット2との無線通信リンク確立時におけるシーケンスチャート 図1A−図1Cに示す携帯電話1aが発見応答として送信するFHS(Frequency Hop Synchronization)パケットのフレームフォーマットを示す第一の模式図 図1A−図1Cに示す携帯電話1aが発見応答として送信するFHS(Frequency Hop Synchronization)パケットのフレームフォーマットを示す第二の模式図 図5に示すワイヤレスヘッドセット2がSF付きの発見応答を受信したときの動作を示すフローチャート 図8A及び図8BのSF付き発見応答の有利な点を説明するための模式図 第二の実施形態に係る無線通信装置としての携帯電話1a及び1bの内部構成を示すブロック図 図11の携帯電話1a及び1bが無線通信リンクを確立する時に行う動作を示すフローチャート 第二の実施形態に係るワイヤレスヘッドセット2の内部構成を示すブロック図 図13のワイヤレスヘッドセット2が無線通信リンクを確立する時に行う動作を示すフローチャート 第二の実施形態に係る各携帯電話1a及び1bとワイヤレスヘッドセット2との無線通信リンク確立時におけるシーケンスチャート 図11に示す携帯電話1a及び1bが発見応答として送信するFHSパケットのフレームフォーマットを示す第一の模式図 図16Aの”Profile”に設定されるいくつかのIDを例示する模式図 図11に示す携帯電話1a及び1bが発見応答として送信するFHSパケットのフレームフォーマットを示す第二の模式図 図16A又は図16Cに示すプロファイル及びサービス情報の表示例を示す模式図 第三の実施形態に係る無線通信装置としての携帯電話1a及び1bの内部構成を示すブロック図 図18の携帯電話1a及び1bが無線通信リンクを確立する時に行う動作を示すフローチャート 第三の実施形態に係るワイヤレスヘッドセット2の内部構成を示すブロック図 図20のワイヤレスヘッドセット2が無線通信リンクを確立する時に行う動作を示すフローチャート 第三の実施形態に係る各携帯電話1a及び1bとワイヤレスヘッドセット2との無線通信リンク確立時におけるシーケンスチャート 図20に示すワイヤレスヘッドセット2が発見要求として送信するPOLLパケットのフレームフォーマットを示す模式図 図23Bに示す”LAP value”のいくつかの例を示す模式図 図23Bに示す”LAP value”の代替例を示す模式図 第四の実施形態に係るワイヤレスヘッドセット2の内部構成を示すブロック図 図24のワイヤレスヘッドセット2が無線通信リンクを確立する時に行う動作を示すフローチャート 図24に示す優先順位入力部72により入力され優先順位記憶部73に格納される優先順位情報の第一の例を示す模式図 図24に示す優先順位入力部72により入力され優先順位記憶部73に格納される優先順位情報の第二の例を示す模式図 図24に示すワイヤレスヘッドセット2の接続先の候補となる無線通信装置から送られてくる発見要求に含まれるサービス情報の一覧を示す模式図 Bluetoothを実装した無線通信装置同士が無線接続を行う場合の手順の初期段階を示す模式図 Bluetoothを実装した無線通信装置同士が無線接続を行う場合の手順の中期段階を示す模式図 Bluetoothを実装した無線通信装置同士が無線接続を行う場合の手順の後期段階を示す模式図 図28A−図28Cに示す各携帯電話100a及び100bの構成を示すブロック図 図28A−図28Cに示す各携帯電話100a及び100bの具体的な処理を示すシーケンスチャート
符号の説明
1a,1b 携帯電話(接続先の無線通信装置)
11 無線通信部
12,31,51 応答制御部
13,32 サービス提供確認部
14,52 発見要求受信部
15 応答送信部
17 移動体通信部
33,34,35 サービス提供部
2 ワイヤレスヘッドセット(接続元の無線通信装置)
21 無線通信部
22,41 接続先選択部
23 ヘッドセット機能部
24 スピーカ部
25 マイク部
26,61,71 発見要求送信部
27 応答受信部
72 優先順位入力部
73 優先順位記憶部

Claims (13)

  1.  第一の無線通信装置が無線通信リンクを通じて、一つ又は複数の第二の無線通信装置が提供する複数種別のサービスの中から選択された一つのサービスの提供を受けることが可能な無線通信システムであって、
     前記第一の無線通信装置は、無線通信リンクの確立に必要な発見要求を送出する第一の無線通信部を備え、
     各前記第二の無線通信装置は、
      サービスを提供する少なくとも一つのサービス提供部と、
      前記第一の無線通信部から送出された発見要求を受信する第二の無線通信部と、
      前記第二の無線通信部における発見要求の受信に応答して、前記サービス提供部における現在のサービス提供環境に基づいて、現在サービスを提供可能か否かを判断する判断部とを備え、
     前記第二の無線通信部はさらに、現在サービスを提供可能という前記判断部での判断結果に従って、今回受信した発見要求に対する発見応答を送出し、
     前記第一の無線通信部はさらに、前記第二の無線通信部から送出された発見応答を受信し、
     前記第一の無線通信装置はさらに、前記第一の無線通信部における発見応答の受信に応答して、接続先となる第二の無線通信装置を選択する接続先選択部を備え、
     前記第一の無線通信部はさらに、前記接続先選択部で選択された第二の無線通信装置に向けて、無線通信リンクを確立するための接続要求を送出する、無線通信システム。
  2.  前記第二の無線通信装置は、無線通信リンクを確立後、遠隔の機器から取得したデータを前記第一の無線通信装置に向けて送出する、請求項1に記載の無線通信システム。
  3.  無線通信リンクを通じて、接続元の無線通信装置に一つ又は複数種別のサービスの提供可能な無線通信装置であって、
     サービスを提供する少なくとも一つのサービス提供部と、
     前記接続元から送出された発見要求を受信する無線通信部と、
     前記無線通信部における発見要求の受信に応答して、前記サービス提供部が現在サービスを提供可能か否かを、前記サービス提供部における現在のサービス提供環境に基づいて判断する第一の判断部とを備え、
     前記無線通信部はさらに、現在サービスを提供可能という前記第一の判断部での判断結果に従って、今回受信した発見要求に対する発見応答を送出する、無線通信装置。
  4.  前記無線通信部は、現在サービスを提供可能という前記第一の判断部での判断結果に従って、今回受信した発見要求に対して、現在提供可能なサービスを表す提供サービス情報を含む発見応答を送出する、請求項3に記載の無線通信装置。
  5.  前記無線通信部は、接続元が要求するサービスを表す要求サービス情報を含む発見要求を受信し、
     前記無線通信装置はさらに、前記無線通信部が受信した発見要求で要求されるサービスと、前記サービス提供部が提供しているサービスと一致するか否かを判断する第二の判断部をさらに備え、
     前記無線通信部はさらに、両サービスが一致するという前記第二の判断部の判断結果と、現在サービスを提供可能という前記第一の判断部での判断結果とに従って、今回受信した発見要求に対する発見応答を送出する、請求項3に記載の無線通信装置。
  6.  前記無線通信部は、接続元がサポートしているサービスを表す対応サービス情報を含む発見要求を受信し、
     前記無線通信装置はさらに、前記無線通信部が受信した発見要求で指定されるサービスを、前記サービス提供部が提供しているか否かを判断する第二の判断部をさらに備え、
     前記無線通信部はさらに、指定されたサービスを提供しているという前記第二の判断部の判断結果と、現在サービスを提供可能という前記第一の判断部での判断結果とに従って、今回受信した発見要求に対する発見応答を送出する、請求項3に記載の無線通信装置。
  7.  前記無線通信部は、現在サービスを提供可能という前記第一の判断部での判断結果に従って、今回受信した発見要求に対し、サービス提供環境を含む発見応答を送出する、請求項3に記載の無線通信装置。
  8.  接続先の前記無線通信装置が、無線通信リンクを確立後、遠隔の機器から取得したデータを前記接続元の無線通信装置に向けて送出し、
     前記サービス提供環境は少なくとも、接続先の前記無線通信装置と前記遠隔の機器との通信環境を含む、請求項7に記載の無線通信装置。
  9.  前記サービス提供環境は少なくとも、接続先の前記無線通信装置の種類、接続先の前記無線通信装置における電波の受信状態、接続先の前記無線通信装置の通信速度及び通信コスト、並びに接続先の前記無線通信装置が搭載する電池の残量及びプロセッサの処理能力のいずれかを含む、請求項8に記載の無線通信装置。
  10.  無線通信リンクを通じて、一つ又は複数の接続先の無線通信装置が提供する複数種別のサービスの中から選択された一つのサービスの提供を受けることが可能な無線通信装置であって、
     無線通信リンクの確立に必要な発見要求を送出する無線通信部を備え、
     各前記接続先の候補は、
      少なくとも一つのサービスを提供可能であり、
      前記無線通信部から送出された発見要求の受信に応答して、自身が現在サービスを提供可能か否かを、現在のサービス提供環境に基づいて判断し、
      現在サービスを提供可能という判断結果に従って、今回受信した発見要求に対する発見応答を送出し、
     前記無線通信部はさらに、前記接続先から送出された発見応答を受信し、
     前記無線通信装置はさらに、前記無線通信部における発見応答の受信に応答して、接続先を選択する接続先選択部を備える、無線通信装置。
  11.  各前記接続先の候補は、前記無線通信部から送出された発見要求の受信に応答して、自身が現在サービスを提供可能である場合に、今回受信した発見要求に対して、サービス提供環境を含む発見応答を送出し、
     前記無線通信装置はさらに、前記サービス提供環境毎に優先順位が割り当てられた優先順位情報を記憶する優先順位記憶部を備え、
     前記接続先選択部は、前記優先順位記憶部が記憶する優先順位情報に基づいて、接続先を選択する、請求項10に記載の無線通信装置。
  12.  前記優先順位記憶部が記憶すべき優先順位情報を入力するための優先順位入力部をさらに備える、請求項11に記載の無線通信装置。
  13.  第一の無線通信装置が無線通信リンクを通じて、一つ又は複数の第二の無線通信装置が提供する複数種別のサービスの中から選択された一つのサービスの提供を受けることが可能な無線通信システムにおいて、無線通信リンクを確立する方法であって、
     前記第一の無線通信装置から送出された発見要求の受信に応答して、前記第二の無線通信装置が現在サービスを提供可能か否かを、前記第二の無線通信装置における現在のサービス提供環境に基づいて、各前記第二の無線通信装置が判断する判断ステップと、
     現在サービスを提供可能という前記判断ステップでの判断結果に従って、今回受信した発見要求に対する発見応答を前記第二の無線通信装置が送出する第一の送出ステップと、
     前記第一の送出ステップにおける発見応答の受信に応答して、接続先となる第二の無線通信装置を前記第一の無線通信装置が選択する接続先選択ステップと、
     前記接続先選択ステップで選択された第二の無線通信装置に向けて、無線通信リンクを確立するための接続要求を前記第一の無線通信装置が送出する第二の送出ステップとを備える、無線通信リンク確立方法。

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