JP2009205746A - ディスクチェンジャー装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】装置を大型化することなく、記録再生位置に位置するトレイ上のディスクを短時間で確認する。
【解決手段】複数のトレイ5を積層状態で収納する待機位置と、トレイ上のディスクを交換可能なディスク交換位置と、選択されたトレイ上のディスクに対して記録又は再生可能なディスク記録再生位置とに、トレイを搬送可能に構成されたディスクチェンジャー装置であって、複数のトレイの各々に対応して複数設けられ、対応するトレイに係合して当該トレイの待機位置からディスク交換位置への搬送を阻止可能なトレイロック部と、選択されたトレイと選択されたトレイに対応するトレイロック部との係合、及び選択されたトレイに下側で隣接するトレイと当該隣接するトレイに対応するトレイロック部との係合を解除可能な係合解除ユニットとを備える。
【選択図】図43

Description

本発明は、CD(コンパクトディスク)やDVD(デジタルバーサトルディスク)等の情報記録媒体としての光ディスク(以下、ディスクという)を複数枚収納し、当該複数枚のディスクの中から選択されたディスクに対して記録及び/又は再生を行うディスクチェンジャー装置に関し、特に、ディスクを載置して搬送するトレイを、装置内の待機位置からディスク交換位置まで搬出するトレイ搬出機構に関する。
従来、この種のディスクチェンジャー装置としては、複数のトレイを用いて、装置の外郭となる筐体内にディスクを収納するとともに、ディスクを搬送する装置が知られている。このディスクチェンジャー装置において、複数のトレイは、前記ディスクの主面に対して略垂直である装置厚み方向に積層され、ディスクの主面と略平行な装置奥行き方向にそれぞれ移動可能に構成されている。ディスクチャンジャー装置は、前記筐体内で複数のトレイを収納する待機位置と、選択されたトレイ上に載置されたディスクに対して情報の記録又は再生可能なディスク記録再生位置と、トレイを筐体外に突出させてディスクがトレイ上に載置できるように又はトレイから取り出せるようにするディスク交換位置との間で、トレイを前記装置奥行き方向に搬送することができるように構成されている。
上記のように構成されるディスクチェンジャー装置としては、例えば、特許文献1(国際公開WO2007/046514号パンフレット)や特許文献2(特開2005−18934号公報)に開示されたものがある。
特許文献1の装置において、待機位置からディスク交換位置までの各トレイの排出は、各トレイを全て同時に搬出することで行われる。一方、特許文献2の装置において、待機位置からディスク交換位置までの各トレイの排出は、ディスクを載置するサブトレイとは別に設けられ、当該サブトレイを移動可能に保持するメイントレイを利用して行われる。
国際公開WO2007/046514号パンフレット 特開2005−18934号公報
しかしながら、上記特許文献1の装置では、各トレイを全て同時に搬出するように構成されているので、ディスク記録再生位置に位置しているトレイ上のディスクを目視で確認したい場合、最上段のトレイ上のディスク以外は、直ぐに確認することができない。すなわち、例えば、ディスク記録再生位置に上から3段目のトレイが位置しているとき、当該3段目のトレイ上のディスクを目視で確認するためには、一旦、全てのトレイをディスク交換位置まで移動させたのち、1段目及び2段目のトレイを待機位置に戻す必要がある。従って、上記特許文献1の装置では、ディスク記録再生位置に位置するトレイ上のディスクの確認に、時間がかかるという課題がある。
一方、上記特許文献2の装置では、メイントレイを利用することで、上記特許文献1の課題を解決することが可能である。しかしながら、上記特許文献2の装置では、メイントレイの厚み分、装置が大型化することになる。
従って、本発明の目的は、上記問題を解決することにあって、装置を大型化することなく、ディスク記録再生位置に位置するトレイ上のディスクを短時間で確認できるディスクチェンジャー装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は以下のように構成する。
本発明の第1態様によれば、複数のトレイを積層状態で収納する待機位置と、トレイ上のディスクを交換可能なディスク交換位置と、前記複数のトレイの中から選択されたトレイ上のディスクに対して記録又は再生可能なディスク記録再生位置とに、トレイを搬送可能に構成されたディスクチェンジャー装置であって、
前記複数のトレイの各々に対応して複数設けられ、前記対応するトレイに係合して当該トレイの前記待機位置から前記ディスク交換位置への搬送を阻止可能なトレイロック部と、
前記選択されたトレイと当該選択されたトレイに対応するトレイロック部との係合、及び前記選択されたトレイに下側で隣接するトレイと当該隣接するトレイに対応するトレイロック部との係合を解除可能な係合解除ユニットと、
を備えるディスクチェンジャー装置を提供する。
本発明の第2態様によれば、前記係合解除ユニットは、前記選択されたトレイと当該選択されたトレイに対応するトレイロック部との係合、及び前記選択されたトレイの下側に存在する全てのトレイと当該全てのトレイに対応する全てのトレイロック部との係合を解除可能に構成されている、第1態様に記載のディスクチェンジャー装置を提供する。
本発明の第3態様によれば、前記ディスクに対して情報信号の記録又は再生を行う光ピックアップを有するトラバースユニットと係合する一組のスライド昇降ラックをトレイ搬送方向で且つ互いに反対方向にスライド移動することにより、前記ディスク記録再生位置に位置する前記選択されたトレイの高さ位置に対応するように、前記トラバースユニットを昇降移動させることが可能な昇降ユニットを有し、
前記係合解除ユニットは、
前記複数のトレイロック部の各々に対応して複数設けられたトリガー部と、
前記一組のスライド昇降ラックのうちの一方に、前記複数のトリガー部の各々に対応して複数設けられ、前記スライド昇降ラックのスライド位置に応じて、前記対応するトリガー部と接触する個数が異なるように配置された突起部と、
前記トリガー部を前記トレイ搬送方向に移動可能なトリガー移動部と、
を備え、
前記トリガー移動部により前記それぞれのトリガー部を前記トレイ搬送方向の前記ディスク交換位置側に移動させることにより、前記複数の突起部のうちのいずれか1つの突起部上を摺動する前記トリガー部により、当該トリガー部に対応するトレイロック部を移動させて当該対応するトレイロック部とトレイとの係合を外す一方、前記複数の突起部のうちのいずれか1つの突起部上を前記トリガー部が摺動しないことにより、前記対応するトレイロック部とトレイとの係合を外さないようにした、第1又は2態様に記載のディスクチェンジャー装置を提供する。
本発明にかかるディスクチェンジャー装置によれば、選択されたトレイと当該選択されたトレイに対応するトレイロック部との係合、及び選択されたトレイに下側で隣接するトレイと当該隣接するトレイに対応するトレイロック部との係合を解除可能な係合解除ユニットを備えているので、当該係合解除ユニットにより、前記選択されたトレイと前記下側で隣接するトレイとを同時にディスク交換位置に搬送することができる。これにより、ディスク記録再生位置に位置するトレイ上のディスクを短時間で確認できる。また、前記選択されたトレイを前記下側で隣接するトレイで支えることができるので、トレイの薄型化を図ることができる。従って、装置の小型化、薄型化を実現することが可能になる。
また、本発明にかかるディスクチェンジャー装置において、選択されたトレイと当該選択されたトレイに対応するトレイロック部との係合、及び選択されたトレイの下側に存在する全てのトレイと当該全てのトレイに対応する全てのトレイロック部との係合を解除可能に、係合解除ユニットを構成することで、前記選択されたトレイを当該選択されたトレイの下側に存在する全てのトレイで支えることができるので、さらなるトレイの薄型化を図ることができる。従って、装置の小型化、薄型化を実現することが可能になる。
本発明の記述を続ける前に、添付図面において同じ部品については同じ参照符号を付している。
以下、本発明の最良の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
《実施形態》
本発明の実施形態にかかるディスクチェンジャー装置について説明する。図1は、本発明の実施形態にかかるディスクチェンジャー装置の斜視図である。図2は、本発明の実施形態にかかるディスクチェンジャー装置において、トレイがディスク記録再生位置、待機位置、ディスク交換位置に位置する状態を示す平面図である。図3は、当該ディスクチェンジャー装置の分解斜視図であり、図4は、図3のディスク記録再生セクションの部分拡大図であり、図5は、図3の待機セクションの部分拡大図である。図6は、本発明の実施形態にかかるディスクチェンジャー装置において、上部カバー及びトレイを取り外した状態を示す平面図である。なお、ここでは、便宜上、図1の上側を本ディスクチェンジャー装置1の上側とし、図1の下側を本ディスクチェンジャー装置1の下側として説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、ディスクチェンジャー装置1は90°傾けて配置されてもよいものである。
図1及び図3において、ディスクチェンジャー装置1は、各部品を支持する装置本体(メカベースともいう)2と、装置本体2の上側を覆う上部カバー3を有している。装置本体2と上部カバー3とは、装置の外郭となる筐体4を構成している。また、ディスクチェンジャー装置1は、大径ディスクDa又は小径ディスクDbを大径段部5Ta又は小径段部5Tbにそれぞれ載置可能な複数(ここでは一例として5つ)のトレイ5(5a〜5b)を備えている。以下、大径及び小径ディスク6a,6bをまとめてディスク6という。
複数のトレイ5は、ディスク6の主面に対して略直角である装置厚み方向Zに積層され、ディスク6の主面と平行な装置奥行き方向(トレイ搬送方向ともいう)Xにそれぞれ移動可能に構成されている。ディスクチェンジャー装置1は、図2に示すように、筐体4内で複数のトレイ5を収納する待機位置A2と、複数のトレイ5の中から選択された1つのトレイ上に載置されたディスク6に対して情報信号の記録及び/又は再生可能なディスク記録再生位置(以下、記録再生位置という)A1と、ディスク6がトレイ5上に載置できるように又はトレイ5から取り出せるようにトレイ5が筐体4の外部に突出するディスク交換位置(以下、交換位置という)A3との間で、トレイ5を装置奥行き方向Xに搬送することができるように構成されている。
ディスクチェンジャー装置1の内部構造は、ディスク記録再生セクション(以下、記録再生セクションという)B1と待機セクションB2の大きく2つのセクションに分けることができる。
まず、図4及び図6を参照しつつ記録再生セクションB1に配置された各構成部品及び各動作について説明する。
図4に示すように、記録再生セクションB1には、ディスク6に対して情報信号の記録及び/又は再生を行う光ピックアップ7と、ディスク6を回転させるターンテーブル8とを搭載するトラバースユニットの一例であるトラバースベース9が配置されている。光ピックアップ7は、自身に設けられた軸受穴7a,7a及び軸受溝7b(図7A参照)に、トラバースベース9に設けられた装置奥行き方向Xに平行で且つ互いに平行な一対のガイド軸9a,9aが摺動可能に嵌合することで、ガイド軸9a,9aに沿って移動可能に構成されている。これにより、光ピックアップ7は、ターンテーブル8上に載置されたディスク径方向に移動可能に構成されている。
また、トラバースベース9には、駆動力を発生させる第1モータ10と、第1モータ10の駆動力を伝達できるように第1モータ10の駆動軸10aに入力ギヤ11aが噛み合う第1トラバースギヤ11と、第1トラバースギヤ11の出力ギヤ11bに入力ギヤ12aが噛み合う第2トラバースギヤ12とが配置されている。第2トラバースギヤ12の出力ギヤ12bは、図7A及び図7Bに示すように、送りラック13の上側ラック歯13c及び下側ラック歯13dと噛み合い可能に配置されている。送りラック13は、長さの異なる2枚の略板状部材13a,13bを重ね合わせて構成されており、上側板状部材13aの側面に上側ラック歯13cが形成され、下側板状部材13bの側面に下側ラック歯13dが形成されている。下側板状部材13bは、光ピックアップ7に一体的に取り付けられている。このため、第2トラバースギヤ11の出力ギヤ11bと下側ラック歯13dと噛み合った状態で、第1モータ10が正逆駆動したとき、送りラック13とともに光ピックアップ7がディスク径方向に移動するようになっている。また、第2トラバースギヤ11の出力ギヤ11bと下側ラック歯13dとの噛み合いが外れたとき、下側板状部材13bと光ピックアップ7の移動が止まる。一方、上側板状部材13aは、下側板状部材13bに沿って摺動可能に下側板状部材13bと係合している。下側ラック歯13dより上側ラック歯13cの方が長いため、上述のように下側板状部材13b及び光ピックアップ7の移動が止まった場合でも、第2トラバースギヤ11の出力ギヤ11bと上側ラック歯13cは噛み合った状態にある。このため、その状態からさらに第1モータ10が駆動した場合には、上側板状部材13aは、下側板状部材13b上を滑り、さらにディスク径方向(図7Aの左下方向)に移動する。
なお、本実施形態においては、第1及び第2トラバースギヤ11,12と送りラック13とで、光ピックアップ7をディスク径方向に移動させることが可能なピックアップ移動ユニットを構成している。
また、トラバースベース9には、第2トラバースギヤ12の入力ギヤ12aに入力ギヤ14aが噛み合うようにローディングギヤ14Aが配置されている。ローディングギヤ14Aの出力ギヤ14bは、リレーギヤ14Bに噛み合っている。リレーギヤ14Bの中心には穴が設けられている。リレーギヤ14Bの中心穴には、図8Bに示すように、スイングアーム15の一端部に設けられたピン15aが嵌合している。スイングアーム15は、軸15bを中心に回動できるように、トラバースベース9に取り付けられている。また、スイングアーム15は、ねじりバネ(図示しない)により軸15bを中心として、図8A及び図8Bの反時計回りに回転する方向(上側板状部材13aから離れる方向)に付勢されている。スイングアーム15には、図8Aに示すように、L字状に屈曲するガイド穴15cが設けられており、当該ガイド穴15cに、スイングロック16に設けられた係合ピン16aが係合している。スイングロック16の他端部には、送りラック13の移動方向(ディスク径方向)に対して傾斜する傾斜面16bが形成されている。
上述したように上側板状部材13aがさらにディスク径方向(図8A及び図8Bでは下方向)に移動したとき、スイングロック16は、図9A及び図9Bに示すように、上側板状部材13aに設けられた当接ピン13eに傾斜面16bが当接する。このとき、上側板状部材13aは一方向(ディスク径方向)に移動するようにガイドされているため、スイングロック16が当接ピン13eに押されて移動する。このとき、スイングロック16の移動方向は、ガイド穴15cに係合ピン16aが係合しているため、ガイド穴15cの形状に沿って移動する。これにより、図10A及び図10Bに示すように、スイングロック16が移動し、スイングロック16に押されて、スイングアーム15が、前記ねじりバネの付勢力に抗して上側板状部材13aに近づくとともに、上側板状部材13aの移動方向と同じ方向(図10A及び図10Bの下方向)に移動する。この移動により、スイングアーム15と同様にリレーギヤ14Bが移動して、リレーギヤ14Bとプレイピ二オン18とが噛み合い、第1モータ10の駆動力が、第1及び第2のトラバースギヤ11,12,ローディングギヤ13、及びリレーギヤ14Bを介してプレイピ二オン18に伝達されるようになる。プレイピ二オン18は、後述する略矩形の昇降ベース19の1つの角部に回転可能に軸支されている。
トラバースベース9の四隅には除振ゴム9bを取付ける穴(図示せず)が設けられ、この穴に中心に貫通穴を有する除振ゴム9bが取り付けられている。これらの除振ゴム9b,…,9bのうちターンテーブル8側に近い2つの除振ゴム9b,9bの中心穴が、トラバースベース保持ケース17の軸付座面17a,17aに嵌合し、他の2つの除振ゴム9b,9bは穴付座面17b,17bに置かれ、固定ピンによって位置決めされる。
トラバース保持ケース17には、トラバースベース9と同様に、互い対向する一対の側面のそれぞれの端部に、互いに離れる方向に突出する2つのボス17c,17cが設けられている。また、トラバース保持ケース17のターンテーブル8に近い側の側面には、互いに平行に2つのボス17c,17cが設けられている。トラバース保持ケース17は、当該2つのボス17c,17cを昇降ベース19に設けられた保持穴(図示せず)に挿入されることで、当該ボス17c,17cを結ぶ直線を軸に回動可能に昇降ベース19に保持される。一方、トラバース保持ケース17のボス17c,17cは、それぞれ、トラバーススライドプレート20に設けられた2つのカム溝20a,20aに摺動可能に係合している。
トラバーススライドプレート20は、昇降ベース19の待機セクションB2側に、装置奥行き方向X及び装置厚み方向Zと直交する装置幅方向Yにスライド移動可能に取り付けられている。トラバーススライドプレート20の2つのカム溝20a,20aは、装置幅方向Yにプレイピ二オン18に近づくに従い装置厚み方向Zの下向きに傾斜する傾斜部分を有する。トラバーススライドプレート20が装置幅方向Yにプレイピ二オン18から離れるようにスライド移動すると、トラバース保持ケース17のボス17c,17cがカム溝20a,20aに沿って装置厚み方向Zの上側から下側に摺動する。これにより、トラバース保持ケース17全体がボス17c,17cを結ぶ直線を軸に下側に回転する。逆に、トラバーススライドプレート20が装置幅方向Yにプレイピ二オン18に近づくようにスライド移動すると、トラバース保持ケース17のボス17c,17cがカム溝20a,20aに沿って装置厚み方向Zの下側から上側に摺動する。これにより、トラバース保持ケース17全体がボス17c,17cを結ぶ直線を軸に上側に回転する。このトラバース保持ケース17の上側への回転により、ターンテーブル8が上昇し、ターンテーブル8の上方に配置された樹脂製のクランパ21と当該上昇したターンテーブル8との間でディスク6を挟持することが可能になる。
なお、本実施形態においては、ターンテーブル8がクランパ21との間でディスク6を挟持可能に上昇した位置をクランプ位置という。また、ターンテーブル8がクランパ21と離れるように下降した位置を退避位置という。
クランパ21は、樹脂製の固定板23及び金属製のバックヨーク24を用いて略長方形板状の金属製のクランププレート25に、装置厚み方向Zへの僅かな移動を許容するように取り付けられている。また、クランパ21とクランププレート25との間にはマグネット22が配置されており、当該マグネット22の磁力により、クランパ21がクランププレート25側に付勢されるようになっている。すなわち、マグネット22の磁力に逆らって、バックヨーク24を下方向に外力を加えたとき、クランパ21はクランププレート25に対して僅かに下方に移動する。また、何も外力を加えないとき、クランパ21は、クランププレート25に近づくように位置する。クランパ21がこのように取り付けられることで、ディスク6の傷付きを抑えることができる。クランププレート25は、その両端部が折り曲げられ、当該折り曲げ部分で昇降ベース19に固定されている。従って、クランププレート25は、昇降ベース19と一体的に上下動可能に構成されている。
クランププレート25の待機セクションB2側の辺部には、線バネなど2本のトレイストッパー30,30が取り付けられている。2本のトレイストッパー30,30はそれぞれ、一端部をクランププレート25に取り付けられ、他端部を上部カバー3に設けられた係合穴(図示せず)に摺動可能に係合している。クランププレート25が上部カバー3から離れたとき、各トレイストッパー30,30は、上部カバー3の前記係合穴を摺動して、クランププレート25の上面に対する傾斜角度を増すように立ち上がる。一方、クランププレート25が上部カバー3に近づくとき、各トレイストッパー30,30は、上部カバー3の前記係合穴を摺動して、クランププレート25の上面に対する傾斜角度が小さくなるように倒れる。このようにトレイストッパー30,30が取り付けられることにより、記録再生位置A1に位置する選択されたトレイよりも上段のトレイが記録再生位置A1に移動しないように規制することができる。具体的には、例えば、選択されたトレイが3段目のトレイ5cである場合、トレイストッパー30,30が1段目のトレイ5aの側面に当接し、クランププレート25が2段目のトレイ5bの側面に当接することにより、1段目及び2段目のトレイ5a,5bが記録再生位置A1に移動しないように規制することができる。なお、この場合、4段目のトレイ5d及び5段目のトレイ5eは、昇降ベース19の側壁に規制されて、記録再生位置A1に移動しないようになっている。
また、トラバーススライドプレート20には、図11及び図12に示すように、装置奥行き方向Xの待機セクションB2側に向かうに従い装置幅方向Yにプレイピ二オン18に近づくように傾斜する導入溝20bが設けられている。一方、送りラック13の上側板状部材13aには、図7A及び図7Bに示すように、装置奥行き方向Xの待機セクションB2側の先端部に、導入溝20bと摺動可能に係合可能なピン13fが設けられている。図13に示すように、上側板状部材13aが下側板状部材13bよりもさらに装置奥行き方向Xの待機セクションB2側に移動したとき、ピン13fが導入溝20bに沿って移動する。このとき、上側板状部材13aの移動方向が一方向に固定されているので、図14に示すように、ピン13fが導入溝20bの側壁を押し、トラバーススライドプレート20を装置幅方向Yでプレイピ二オン18から離れる方向にスライド移動させる。このスライド移動により、トラバーススライドプレート20の先端部に設けられたラック20cがプレイピ二オン18に噛み合う。この状態で第1モータ10の駆動力がプレイピ二オン18に伝達されると、プレイピ二オン18がトラバーススライドプレート20をさらに装置幅方向Y(図13の左側)にスライド移動させることが可能になる。このさらなるスライド移動により、トラバース保持ケース17のボス17c,17cがトラバーススライドプレート20のカム溝20a,20aを滑り、トラバース保持ケース17が下側に回動して退避位置に移動することになる。トラバース保持ケース17が退避位置に移動したとき、トラバース保持ケース17と共に移動するピン13fは、図15に示すように、昇降ベース19に設けられた係止爪19aに係合して係止される。これにより、送りラック13のディスク径方向の移動が規制される。
なお、本実施形態においては、第1及び第2トラバースギヤ11,12と、送りラック13と、ローディングギヤ14Aと、リレーギヤ14Bと、プレイピ二オン18と、トラバーススライドプレート20とで、クランプ位置と退避位置とにトラバースベース9を移動させることが可能なディスククランプユニットが構成されている。
また、トラバーススライドプレート20と昇降ベース19の待機セクションB2側の側面との間には、サブスライドプレート26が装置幅方向Yにスライド移動可能に取り付けられている。サブスライドプレート26の装置幅方向Yのプレイピ二オン18から離れる側で且つ記録再生セクションB1側の上端部には、図11及び図12に示すように、装置奥行き方向X及び装置幅方向Yと平行な略板状の突出爪26aが設けられている。当該突出爪26aを挟むように、ロードプレート27とロードレバー28とが設けられている。ロードプレート27には、図11及び図12に示すように、装置厚み方向Zの上側に突出するボス27aが設けられている。ボス27aは、ロードレバー28に設けられた穴28aに挿入され、ロードレバー28を回転可能に軸支する。また、ロードプレート27には、図16Aに示すように、装置厚み方向Zの下側にそれぞれ突出する2つの係合ピン27b,27cが設けられている。当該係合ピン27b,27cは、ロードプレート27と平行で且つ略L字状に昇降ベース19にそれぞれ形成された係合溝19b,19cに摺動可能に係合している。係合溝19b,19cは、互いに装置奥行き方向X及び装置幅方向Yにずらして配置されている。これにより、ロードプレート27の係合ピン27b,27cが係合溝19b,19c上を滑るとき、ロードプレート27が面方向に回転することなく平行移動するようになっている。
また、サブスライドプレート26の突出部26aの先端部には、装置厚み方向Zの上側及び下側に突出する係合ピン26bが設けられている。突出部26aの下側に突出する係合ピン26bは、ロードプレート27に略L字状に形成された係合溝27dに摺動可能に係合している。これにより、サブスライドプレート26がプレイピ二オン18から離れる方向にスライド移動するとき、ロードプレート27の係合溝27dの側壁が突出部26aの係合ピン26bに押されて、図16A〜図16Cに示すように、ロードプレート27の係合ピン27b,27cが昇降ベース19の係合溝19b,19cに沿って滑る。すなわち、ロードプレート27は、サブスライドプレート26と同様に、プレイピ二オン18から離れる方向にスライド移動するように構成されている。
なお、ロードプレート27の係合溝27dは、図16Aに示すように、互いに傾斜角度の異なる第1〜第4溝部27e〜27hを有している。第1溝部27eは、装置幅方向Yにプレイピ二オン18から離れるに従い、装置奥行き方向Xの記録再生セクションB1側に傾斜するように形成されている。第1溝部27eは、サブスライドプレート26がプレイピ二オン18から離れる方向にスライド移動するときに、突出部26aの係合ピン26bが第1溝部27eを摺動しないように、装置幅方向Yに対して急勾配になっている。第2溝部27fは、第1溝部27eと同様に傾斜しているが、第1溝部27eよりもその傾斜が緩くなっている。第3溝部27gは、装置幅方向Yにプレイピ二オン18から離れるに従い装置奥行き方向Xの待機セクションB2側に傾斜するように形成されている。第4溝部27hは、装置幅方向Yと平行に形成されている。
一方、突出部26aの上側に突出する係合ピン26bは、ロードレバー28に略L字状に形成された係合溝28bに摺動可能に係合している。サブスライドプレート26がプレイピ二オン18から離れる方向にスライド移動するとき、ロードレバー28の溝部28dの側壁が突出部26aの係合ピン26bに押されて、ロードレバー28は、ロードプレート27と同様に、プレイピ二オン18から離れる方向にスライド移動するように構成されている。
なお、ロードレバー28の係合溝28bは、互いに傾斜角度が異なる第1〜第3溝部28d〜28fを有している。図16Aに示すように、ロードレバー28の第1溝部28dと第2溝部28eとが成す角度は、ロードプレート27の第1溝部27eと第3溝部27gとが成す角度よりも狭くなっている。ロードレバー28の第2溝部28eと第3溝部28fとが成す角度は、ロードプレート27の第3溝部27gと第4溝部27hとが成す角度と同じになっている。
また、ロードレバー28の待機セクションB2側の先端部にはトレイ駆動ピン28cが設けられている。サブスライドプレート26が最もプレイピ二オン18側に位置するとき、トレイ駆動ピン28cは、図17Aに示すように、記録再生位置A1に位置するトレイ5の裏面に形成されたガイド溝5fの終端部5gでトレイ5と係合している。ガイド溝5fは、終端部5gに加えて、第1傾斜部5hと、直線部5iと、第2傾斜部5jとを備えている。第1傾斜部5hは、一端部が終端部5gにつながり、他端部側がプレイピ二オン18から離れるに従い記録再生セクションB2側(図17Aの上側)に傾斜している。直線部5iは、一端部が傾斜部5hにつながり、装置奥行き方向Xと平行に延在している。第2傾斜部5jは、一端部が直線部5iの他端部につながり、その他端部側がプレイピ二オン18から離れるに従い記録再生セクションB2側(図17Aの上側)に傾斜している。第2傾斜部5jの他端部は、行き止まることなく解放されている。
上述したようにロードレバー28がプレイピ二オン18から離れる方向にスライド移動するとき、トレイ駆動ピン28cは、まず、図17Aに示すように、終端部5gの側壁に沿って第1傾斜部5hの入り口付近に誘導される。この状態で、さらにロードレバー28が移動したとき、図17Bに示すように、トレイ駆動ピン28cが第1傾斜部5hを滑り、直線部5iの入り口付近に移動する。このとき、プレイピ二オン18がトレイ5の側部下面に、装置奥行き方向Yに平行に設けられたラック5kと噛み合う。この状態で第1モータ10の駆動力がプレイピ二オン18に伝達されると、トレイ5が装置奥行き方向Xの待機セクションB2側(図17Aの下方向)に移動し、トレイ駆動ピン28cが直線部5iを滑る。このとき、サブスライドプレート26の突出爪26a形成側とは反対側の端部に設けられたラック26c(図11参照)とプレイピ二オン18とは、図17Cに示すように、噛み合わないようになっている。
図17Cの状態からトレイ5がさらに待機セクションB2側に移動すると、図17Dに示すように、トレイ駆動ピン28cが第2傾斜部5jの入り口付近に移動する。この状態で、トレイ5がさらに待機セクションB2側に移動すると、図17Eに示すように、トレイ駆動ピン28cが第2傾斜部5jを滑る。このとき、トレイ駆動ピン28cが第2傾斜部5jの側壁に押されて、図16Cに示すように、ロードレバー28が装置幅方向Yのプレイピ二オン18から離れる側にさらに移動する。このとき、ロードレバー28にロードプレート27を介して連結されるサブスライドプレート26も装置幅方向Yのプレイピ二オン18から離れる側に移動する。これにより、プレイピ二オン18とトレイ5のラック5kとの噛み合いが外れるとともに、プレイピ二オン18とサブスライドプレート26のラック26cとが噛み合う。この状態で、第1モータ10の駆動力がプレイピ二オン18に伝達されると、サブスライドプレート26が装置幅方向Yのプレイピ二オン18から離れる側に押される。これにより、図17Eに示すように、サブスライドプレート26の係合ピン26bに押されて、ロードレバー28が装置奥行き方向Xの待機セクションB2側(図17Eの下側)に移動する。この移動に伴い、ロードレバー26のトレイ駆動ピン26cに押されて、トレイ5が装置奥行き方向Xの待機セクションB2側(図17Eの下側)に移動する。これにより、トレイ5が待機位置A2に位置することとなる。
図17Eの状態からサブスライドプレート26がさらにプレイピ二オン18から離れる側に移動されると、図16Dに示すように、係合ピン26bがロードプレート27の第2溝部27fに当接する。その後、係合ピン26b付近を軸にロードレバー28が、図16Dの時計回りに回転する。これにより、図16Eに示すように、ロードプレート27の第3溝部27g,第4溝部27hと、ロードレバー28の第2溝部28e,第3溝部28fとがそれぞれ一致する。この状態でサブスライドプレート26がさらにプレイピ二オン18から離れる側に移動されると、係合ピン26bに押されて、ロードプレート27及びロードレバー28が装置奥行き方向Xの記録再生セクションB1側に移動する。係合ピン26bがロードプレート27の第4溝部27hと、ロードレバー28の第3溝部28fまで移動すると、ロードプレート27及びロードレバー28の装置奥行き方向Xの移動が規制される。これにより、図16F及び図17Fに示すように、トレイ駆動ピン28cとトレイ5のガイド溝5fとの係合が外れる。これにより、トレイ5の記録再生位置A1から待機位置A2までの移動が完了する。なお、待機位置A2から記録再生位置A1までの移動は、第1モータ10を上記とは逆駆動することにより行うことができる。この場合、上述した各部品は、上記とは全く逆に動作する。
なお、サブスライドプレート26には、スイッチスライダー29がサブスライドプレート26と一体的に移動可能に取り付けられている。スイッチスライダー29には、装置厚み方向にガイド溝(図示せず)が設けられ、当該ガイド溝に図4に示すスイッチロッド91のピン91aが摺動可能に係合している。サブスライドプレート26と共にスイッチスライダー29が移動して、係合ピン26bがロードレバー28の第3溝部28fに入るタイミングで、スイッチロッド29は、昇降ベース19に設けられたスイッチ(図示せず)に接触して当該スイッチをオンするように配置されている。前記スイッチがオンすることにより、装置に設けられた制御部(図示しない)が第1モータ10の駆動を停止するようになっている。また、トラバースベース9が上下動したときには、スイッチロッド91のピン91aがスイッチスライダー29のガイド溝(図示せず)を上下動する。これにより、スイッチロッド91はトラバースベース9と一体的に移動する。
本発明の実施形態によれば、ロードプレート27とロードレバー28とを上記のように構成したことにより、トレイ5を待機位置A2に移動させるときは、トレイ駆動ピン28cを記録再生セクションB1側に移動させて、トレイ5のガイド溝5fと係合させることができる。一方、トレイ5を待機位置A2に移動させた後は、トレイ5のガイド溝5fとトレイ駆動ピン28cとが係合しないように、トレイ駆動ピン28cを記録再生セクションB1側に退避させることができる。これにより、トレイ駆動ピン28cを退避させる分、装置奥行き方向Xの長さを短くすることができ、装置の小型化を実現することができる。これに対して、トレイ駆動ピン28cが退避しない構成では、トレイ5のガイド溝5fとトレイ駆動ピン28cとの係合を外すために、装置奥行き方向Xの待機セクションB2側にトレイ5をさらに移動させる必要があり、その分、装置の小型化を実現できない。
なお、本実施形態においては、第1及び第2トラバースギヤ11,12と、送りラック13と、ローディングギヤ14Aと、リレーギヤ14Bと、プレイピ二オン18と、トラバーススライドプレート20と、サブスライドプレート26と、ロードプレート27と、ロードレバー28とで、待機位置A2と記録再生位置A1との間でトレイ5を往復させることが可能な第1トレイ駆動ユニットが構成されている。
次に、図5及び図6を参照しつつ待機セクションB2に配置された各構成部品及び各動作について説明する。
図5に示すように、待機セクションB2には、昇降ベース19を装置厚み方向Zに昇降移動させるとともに、トレイ5を待機位置A2と交換位置A3との間で搬送する駆動力を発生する第2モータ31が装置本体2に取り付けられている。
第2モータ31の駆動軸31aには、図18A及び図18Bに示すようにモータプーリ32が取り付けられている。モータプーリ32から少し離れた位置にはプーリギヤ34が配置され、第2モータ31の駆動力がプーリギヤ34に伝達されるように、両者の間にリング状のベルト33が架けられている。プーリギヤ34の出力ギヤ(図示せず)には、リレーギヤ35の入力ギヤ35aが噛み合っている。リレーギヤ35の出力ギヤ35bには、切換ギヤ36の入力ギヤ36aが噛み合っている。
切換ギヤ36は、図19に示すように、動力伝達部の一例である切換レバー37の一端部に取り付けられている。切換レバー37の他端部には、互いに離れる方向に突出する2つのボス37a,37aが設けられている。切換レバー37は、装置本体2に設けられた2つの保持部2a,2aに2つのボス37a,37aを回動可能に保持されることで、当該2つのボス37a,37aを結ぶ直線を軸に回動可能に構成されている。切換レバー37が回動することで、切換ギヤ36は上下動することができる。すなわち、切換ギヤ36は、切換レバー37が下側に回動したとき、図18A、図18B、及び図19に示すように位置し、切換レバー37が上側に回動したとき、図20A、図20B、及び図21に示すように位置する。
また、切換レバー37の一端部側には、図19に示すように、突出爪37bが設けられている。切換レバー37が下側に位置するとき、突出爪37bは、装置本体2に取り付けられた基板2b上のセンサ2cを遮蔽するように構成されている。また、切換レバー37が上側に回動したとき、突出爪37bは、図21に示すように、センサ2cから離れる。突出爪37bがセンサ2cを遮蔽しているか否かを検出することにより、切換レバー37が上側又は下側のいずれに位置するかを知ることができる。
また、切換レバー37の他端部側には、図19に示すように、1つの傾斜段部を有するカム溝37cが設けられている。カム溝37cには、切換アーム38に設けられた係合ピン38aが摺動可能に係合している。係合ピン38aは、切換アーム38の細長い板状の本体部分の一端部から突出するように設けられている。また、切換アーム38の本体部分の他端部には、係合ピン38aと反対方向に突出する突起ピン38bが設けられている。突起ピン38bは、図19に示すように、昇降ベース19の待機セクションB2側の側面にL字状に形成されたカム溝19dを貫通して、図18A及び図18Bに示すように、サブスライドプレート26に略L字状に形成されたカム溝26dに係合している。昇降ベース19のカム溝19dは、装置厚み方向Zに平行な厚み方向直線部19eと、装置幅方向Yに平行な幅方向直線部19eとを有する。サブスライドプレート26のカム溝26dは、装置幅方向Yに平行な直線部26eと、ラック26c側に向かうに従い下方に傾斜する傾斜部26fとを有する。
また、サブスライドプレート26には、突起ピン26gが設けられており、当該突起ピン26gは、図19に示すように、昇降ベース19の前記側面に形成されたガイド溝19gに摺動可能に係合している。これにより、サブライドプレート26が装置幅方向Yと平行に移動するように案内されるようになっている。なお、図18A、図18B、図20A、図20Bでは、昇降ベース19の図示を省略している。
上述のように昇降ベース19のカム溝19d及びサブスライドプレート26のカム溝26dと係合する切換アーム38は、図22A〜図22Gに示すように移動する。以下、図22A〜図22Gを参照しつつ、切換アーム38の動作を説明する。なお、ここでは、説明の便宜上、切換レバー37のカム溝37cが直線状であるものとして説明する。
図22Aは、サブスライドプレート26が最も右方(プレイピ二オン18側)に位置するときの切換アーム38の状態(すなわち、トレイ5が記録再生位置A1に位置しているときの切換アーム38の状態)を示している。図22B〜図22Dは、図22Aの状態からサブライドプレート26を段階的に左方(ロードプレート27側)に移動させるときの切換アーム38の状態(すなわち、記録再生位置A1に位置する選択されたトレイを待機位置A2に搬送するときの切換アーム38の状態)を示している。また、図22E〜図22Gは、図22Dの状態からサブライドプレート26を段階的に右方(プレイピ二オン18側)に移動させるときの切換アーム38の状態(すなわち、待機位置A2に位置する複数のトレイ5の中から選択したトレイを記録再生位置A1に搬送するときの切換アーム38の状態)を示している。
まず、図22Aに示すように、サブスライドプレート26が最も右方に位置するとき、切換アーム38の突起ピン38bは、サブスライドプレート26の直線部26eに位置するとともに昇降ベース19の厚み方向直線部19eに位置する。
次いで、図22Aの状態からサブスライドプレート26がさらに左方に移動すると、図22Bに示すように、突起ピン38bは、厚み方向直線部19eの側壁に当接するため図の左方向には移動しないが、傾斜部26fにより下方に押し下げられる。このとき、切換レバー38の係合ピン38aは、切換レバー37のカム溝37cに沿って僅かに左方に移動する。
次いで、図22Bの状態からサブスライドプレート26がさらに左方に移動すると、図22Cに示すように、突起ピン38bは、傾斜部26fによりさらに下方に移動し、これにより、厚み方向直線部19eとの当接が外れて幅方向直線部19fに移動する。
次いで、図22Cの状態からサブスライドプレート26がさらに左方に移動すると、図22Dに示すように、突起ピン38bは、幅方向直線部19fに沿って移動する。このとき、突起ピン38bは、傾斜部26fの下端に位置するので、サブスライドプレート26と共に左方に移動する。一方、切換レバー38の係合ピン38aは、切換レバー37のカム溝37cに沿って左方に移動する。この移動により、係合ピン38aは、図21に示すように、切換レバー37のカム溝37cの傾斜部分を押し下げながら左方に移動する。これにより、切換レバー37が回動し、切換ギヤ36が上昇することになる。
前記とは逆に、第1モータ10が逆駆動して、図22Dの状態からサブスライドプレート26が右方に移動すると、図22Eに示すように、突起ピン38bは、幅方向直線部19fに沿って、サブスライドプレート26と共に右方に移動する。このとき、係合ピン38aも、突起ピン38bと同様に、切換レバー37のカム溝37cに沿って右方に移動する。この移動により、係合ピン38aは、図19に示すように、切換レバー37のカム溝37cの傾斜部分を押し上げながら左方に移動する。これにより、切換レバー37が回動し、切換ギヤ36が下降することになる。
次いで、図22Eの状態からサブスライドプレート26がさらに右方に移動すると、図22Fに示すように、突起ピン38bは、傾斜部26fにより上方に押し上げられて厚み方向直線部19eに移動する。このとき、係合ピン38aは、切換レバー37のカム溝37cに沿って僅かに右方に移動する。これにより、切換アーム38の位置が、図22Aの状態に戻る。
本発明の実施形態によれば、昇降ベース19のカム溝19dとサブスライドプレート26のカム溝26dとを上記のように構成したことにより、サブスライドプレート26の装置幅方向Yへの移動量に対して、切換アーム38の移動量を少なくすることができる。これにより、切換レバー37等の小型化を図ることができ、結果として装置全体の小型化を図ることができる。
なお、図23A〜図23Gは、比較例として、サブスライドプレート26がカム溝26dを有さず、昇降ベース19がカム溝19dに代えて直線状のカム溝119dを有する構成の場合の動作を示している。この場合、図23Aから図23Gに示すように、切換アーム38は、サブスライドプレート26の装置幅方向Yの移動量に合わせて移動する。従って、切換レバー37等が大型化し、結果として装置全体の小型化を図ることができない。
なお、本実施形態においては、サブスライドプレート26と、切換アーム38とで、ディスククランプユニット、第2トレイ駆動ユニット、昇降ユニットのうちのいずれか1つを、第1又は第2モータ10,31の駆動力が伝達可能な状態にする切換部が構成されている。
上述のように切換レバー37の回動により上下動する切換ギヤ36は、図20A、図20B、及び図21に示すように上昇したとき、昇降駆動ギヤ39の入力ギヤ39aと噛み合うように構成されている。昇降駆動ギヤ39の出力ギヤ39bは、図24に示すように、左側スライド昇降カム40に設けられたラック40aと噛み合っている。ラック40aは、装置奥行き方向Xと平行に設けられている。従って、第2モータ31の駆動力が昇降駆動ギヤ39に伝達されたときには、図25に示すように、左側スライド昇降ラック40全体が装置奥行き方向Xにスライド移動する。
左側スライド昇降ラック40の装置奥行き方向Xの記録再生セクションB1側(図24の右側)の部分40bは、装置厚み方向Zに平行な略板状に形成されている。この板状部分40bは、装置本体2の一側面に沿って装置奥行き方向Xにスライド移動できるように、装置本体2に保持されている。板状部分40bには、2つのカム溝40c,40cが設けられている。それぞれのカム溝40c,40cは、装置奥行き方向Xの待機セクションB1側に向かって上側に概ね傾斜するように形成されている。また、それぞれのカム溝40c,40cは、5枚のトレイ5のそれぞれの高さに応じて5つの段部を有し、互いに装置奥行き方向Xに平行にずらして配置されている。それぞれのカム溝40c,40cには、昇降ベース19の一側面に設けられた2つの係合ピン19f,19fが摺動可能に係合している。なお、図25は、カム溝40c,40cの最上段に係合ピン19f,19fが位置している状態を示している。
左側スライド昇降ラック40の装置奥行き方向Xの待機セクションB2側(図24の左側)の端部には、装置厚み方向Zの上側に突出する円柱形の係合ピン40dが設けられている。係合ピン40dは、細長い板状の連結レバー41の両端部に形成された貫通穴41a,41aの一方に係合している。連結レバー41の他方の貫通穴41aには、右側スライド昇降ラック42の装置奥行き方向Xの待機セクションB2側(図24の左側)の端部に設けられた円柱形の係合ピン42aと係合している。連結レバー41のそれぞれの貫通穴41a,41aは、略楕円形に形成され、短径部分の長さが各係合ピン40d,42aの直径と略等しくなっている。それぞれの貫通穴41a,41aが互いに離れる距離は、各係合ピン40d,42a間の最短距離と同じか、それよりも短く構成されている。一方、連結レバー41の全長は、各係合ピン40d,42a間の最短距離よりも長く構成されている。このため、第2モータ31の駆動力により左側スライド昇降ラック40が、装置奥行き方向Xの待機セクションB2側にスライド移動したとき、図27に示すように、右側スライド昇降ラック42が、その逆方向である装置奥行き方向Xの記録再生セクションB1側(図27の右側)にスライド移動するようになっている。
右側スライド昇降ラック42の装置奥行き方向Xの記録再生セクションB1側(図24の右側)の部分42bは、装置厚み方向Zに平行な略板状に形成されている。この板状部分42bは、装置本体2の一側面に沿って装置奥行き方向Xにスライド移動できるように、装置本体2に保持されている。板状部分42bには、左側スライド昇降ラック40の板状部分40bと同様に、2つのカム溝42c,42cが設けられている。それぞれのカム溝42c,42cは、装置奥行き方向Xの待機セクションB1側に向かって下側に概ね傾斜するように形成されている。また、それぞれのカム溝42c,42cは、左側スライド昇降ラック42のカム溝40c,40cと同様に、5枚のトレイ5のそれぞれの高さに応じて5つの段部を有し、互いに装置奥行き方向Xに平行にずらして配置されている。それぞれのカム溝42c,42cには、昇降ベース19の係合ピン19fの形成面とは反対側の側面に設けられた2つの係合ピン19g,19gが摺動可能に係合している。昇降ベース19は、2つの係合ピン19f,19fと2つの係合ピン19g,19gとが、カム溝40c,40c,42c,42cに係合することで、右側及び左側スライド昇降ラック40,42に保持されている。なお、図25は、カム溝40c,40cの最上段に係合ピン19g,19gが位置している状態を示している。
上述したように、第2モータ31の駆動力により左側及び右側スライド昇降ラック40,42が、図24に示す状態から図27に示す状態へとスライド移動したとき、昇降ベース19の各係合ピン19f,19f,19g,19gが、図28及び図29に示すように、カム溝40c,40c,42c,42cの最上段から最下段まで滑る。これにより、最下段に位置するトレイ5eに対応する高さ位置に昇降ベース19を移動させることができる。なお、左側及び右側スライド昇降ラック40,42のスライド移動量を調整することにより、所望のトレイ5に対応する高さ位置に昇降ベース19を移動させることができる。
なお、本実施形態においては、モータプーリ32と、ベルト33と、プーリギヤ34と、リレーギヤ35と、切換ギヤ36と、切換レバー37と、サブスライドプレート26と、昇降ベース19と、昇降駆動ギヤ39と、左側及び右側スライド昇降ラック40,42と、連結レバー41とで、記録再生位置A2に位置するトレイの高さ位置に対応するように、トラバースベース9を昇降移動させることが可能な昇降ユニットが構成されている。
また、右側スライド昇降ラック42の板状部材42bの装置奥行き方向Xの待機セクションB2側の部分には、図30に示すように、複数の突起部60が設けられている。複数の突起部60は、1段目(最上段)のトレイ5aに対応する高さ位置に設けられた1段目の突起部61と、2段目のトレイ5bに対応する高さ位置に設けられた2段目の突起部62と、3段目のトレイ5cに対応する高さ位置に設けられた3段目の突起部63と、4段目のトレイ5dに対応する高さ位置に設けられた4段目の突起部64と、5段目(最下段)のトレイ5eに対応する高さ位置に設けられた5段目の突起部65とで構成されている。
2段目の突起部62は、所定の間隔を空けて配置された2つの突起部62a,62bで構成されている。それぞれの突起部62a,62bは、1段目の突起部61と同じ大きさに形成されている。3段目の突起部63は、所定の隙間を空けて配置された2つの突起部63a,63bで構成されている。装置奥行き方向Xの記録再生セクションB1側に位置する突起部63aは、2段目の突起部62a,62bを互いの隙間を埋めて連結した長さを有する。装置奥行き方向Xの待機セクションB2側に位置する突起部63bは、1段目の突起部61と同じ大きさに形成されている。4段目の突起部64は、所定の隙間を空けて配置された2つの突起部64a,64bで構成されている。装置奥行き方向Xの記録再生セクションB1側に位置する突起部64aは、3段目の突起部63a,63bを互いの隙間を埋めて連結した長さを有する。装置奥行き方向Xの待機セクションB2側に位置する突起部64bは、1段目の突起部61と同じ大きさに形成されている。5段目の突起部65は、所定の隙間を空けて配置された2つの突起部65a,65bで構成されている。装置奥行き方向Xの記録再生セクションB1側に位置する突起部65aは、4段目の突起部64a,64bを互いの隙間を埋めて連結した長さを有する。装置奥行き方向Xの待機セクションB2側に位置する突起部65bは、1段目の突起部61と同じ大きさに形成されている。1〜5段目の突起部61〜65は、突起部61a〜65aの装置奥行き方向Xの記録再生セクションB1側の端部が装置厚み方向Zに揃うように配置されている。1〜5段目までの全ての突起部61a〜65a,61b〜65bは、台形断面を有するように形成されている。
一方、上述のように切換レバー37の回動により上下動する切換ギヤ36は、図20A、図20B、及び図21に示すように上昇したとき、カムギヤ43と噛み合うように構成されている。カムギヤ43の中央部には中心穴43aが形成されている。図5及び図6に示すように、カムギヤ43の中心穴43aには軸体44が差し込まれ、当該軸体44は、装置本体2に取り付けられている。従って、カムギヤ43は、軸体44を中心軸として回転するように構成されている。また、カムギヤ43は、トレイリレーギヤ45の入力ギヤ(図示せず)と噛み合うように構成されている。トレイリレーギヤ45の出力軸45aは、トレイ駆動ギヤユニット70のシャフトギヤ76に噛み合うように構成されている。
図32はトレイ駆動ギヤユニット70の分解斜視図である。図32に示すように、トレイ駆動ギヤユニット70は、シャフトギヤ76のシャフト部分76aにそれぞれ挿入される、1段目トレイ駆動ギヤ71と、2段目トレイ駆動ギヤ72と、3段目トレイ駆動ギヤ73と、4段目トレイ駆動ギヤ74と、5段目トレイ駆動ギヤ75とを備えている。1段目トレイ駆動ギヤ71は、シャフトギヤ76と一体的に回転するように、シャフトギヤ76のシャフト部分76aの先端部の周囲に固定されている。2〜5段目トレイ駆動ギヤ72〜75は、シャフト部分76aの周囲に回転可能に取り付けられている。各トレイ駆動ギヤ71〜75は、それぞれ対応するトレイ5の側面に設けられたラック5f(図1参照)に噛み合い可能に構成されている。トレイ駆動ギヤ71〜75がそれぞれ対応するトレイ5のラック5fに噛み合った状態でトレイ駆動ギヤ71〜75が回転駆動されたとき、前記対応するトレイ5は、待機位置A2と交換位置A3との間で搬送される。例えば、5段目のトレイ駆動ギヤ75と5段目のトレイ5eのラック5fとが噛み合ったとき、噛み合った状態でトレイ駆動ギヤ75に第2モータ31の駆動力が伝達されたとき、5段目のトレイ5eは、待機位置A2と交換位置A3との間で搬送される。
各トレイ駆動ギヤ71〜75の間には、それぞれ2つのプラスチックリング77,78がシャフトギヤ76のシャフト部分76aの周囲に回転可能に取り付けられている。各プラスチックリング77,78には、それぞれの外周部分の一箇所にストッパーリブ77a,78aが設けられている。各ストッパーリブ77a,78aは、プラスチックリング77,78が互いに重ね合わされたときに、互いに当接可能な大きさに構成されている。
図33は、1段目トレイ駆動ギヤ71にプラスチックリング77,78を取り付けた状態を示す斜視図である。図33に示すように、1段目トレイ駆動ギヤ71の下部には、上側プラスチックリング77のストッパーリブ77aに当接可能な下側ストッパーリブ71bが設けられている。例えば、1段目トレイ駆動ギヤ71が矢印80の方向に回転するとき、下側ストッパーリブ71bが、図33に示すように、プラスチックリング77のストッパーリブ77aに当接する。この状態で1段目トレイ駆動ギヤ71がさらに矢印80の方向に回転すると、下側ストッパーリブ71bにストッパーリブ77aが押されて上側プラスチックリング77も矢印80の方向に回転する。矢印80の方向に回転する上側プラスチックリング77のストッパーリブ77aは、その後、図34に示すように、ストッパーリブ78aに当接する。この状態で1段目トレイ駆動ギヤ71がさらに矢印80の方向に回転すると、各ストッパーリブ71b,77a,78aが互いに当接した状態で、下側プラスチックリング78が矢印80の方向に回転することになる。
図35は、2段目トレイ駆動ギヤ72の上部にプラスチックリング77,78が配置された状態を示す斜視図である。図35に示すように、2段目のトレイギヤ72の上部には、上側ストッパーリブ72bが設けられている。上述したように矢印80の方向に回転する下側プラスチックリング78は、図35に示すように、上側ストッパーリブ72bに当接する。この状態で1段目トレイ駆動ギヤ71がさらに矢印80の方向に回転すると、2段目トレイ駆動ギヤ72も矢印80の方向に回転することになる。
図36は、2段目トレイ駆動ギヤ72の下部にプラスチックリング77,78が配置された状態を示す斜視図である。図36に示すように、2段目のトレイギヤ72の下部には、下側ストッパーリブ72bが設けられている。上述したように矢印80の方向に回転する2段目トレイ駆動ギヤ72の下側ストッパーリブ72bは、上側プラスチックリング77のストッパーリブ77aに当接する。この状態で2段目トレイ駆動ギヤ71がさらに矢印80の方向に回転すると、下側ストッパーリブ72bにストッパーリブ77aが押されて上側プラスチックリング77も矢印80の方向に回転する。矢印80の方向に回転する上側プラスチックリング77のストッパーリブ77aは、その後、図36に示すように、ストッパーリブ78aに当接する。この状態で2段目トレイ駆動ギヤ72がさらに矢印80の方向に回転すると、各ストッパーリブ72b,77a,78aが互いに当接した状態で、下側プラスチックリング78が矢印80の方向に回転することになる。
3〜5段目トレイ駆動ギヤ73〜75は、2段目トレイ駆動ギヤ72と同様に構成され、同様に動作するので、説明は省略する。なお、5段目トレイギヤ75には、上側ストッパーリブ(図示せず)のみが設けられている。
上述のようにして、各トレイ駆動ギヤ71〜75及びプラスチックリング77,78の全てを同方向に回転させると、最終的に、それぞれのストッパーリブが互いに当接した状態になる。この状態でトレイ駆動ギヤユニット70がさらに回転駆動されると、各トレイ駆動ギヤ71〜75が同時に回転する。これにより、5枚のトレイ5を同時に交換位置A3に搬送することが可能になる。
なお、本実施形態においては、モータプーリ32と、ベルト33と、プーリギヤ34と、リレーギヤ35と、切換ギヤ36と、切換レバー37と、サブスライドプレート26と、昇降ベース19と、カムギヤ43と、トレイリレーギヤ45と、トレイ駆動ギヤユニット70とで、待機位置A2と交換位置A3との間でトレイ5を往復させることが可能な第2トレイ駆動ユニットが構成されている。
また、上記トレイ駆動ギヤユニット70に第2モータ30からの駆動力を伝達するカムギヤ43と装置本体2との間には、図6に示すように、細長い略板状のスライダーアーム46が配置されている。スライダーアーム46には、図37に示すように、カムギヤ43に近い端部側の部分に貫通穴46aが設けられている。スライダーアーム46は、貫通穴46aに装置本体2に設けられた突出軸2dが挿入されることで、突出軸2bを中心に回動可能に装置本体2に取り付けられている。
スライダーアーム46のカムギヤ43側の端部には、図37に示すように、装置厚み方向Zの上側に突出する係合ピン46bが設けられている。係合ピン46bは、カムギヤ43の下面側に設けられたガイド溝43bに摺動可能に係合している。ガイド溝43bは、図37に示すように、カムギヤ43の中心穴43aと同心の略円形溝部43cと、略円形溝部43cから中心穴43aから離れる側に傾斜する傾斜部43dとを有している。係合ピン46bが略円形溝部43cに係合した状態で、カムギヤ43が矢印81の方向に回転したときには、スライダーアーム46は回動しない。一方、係合ピン46bが傾斜部43dに係合した状態で、カムギヤ43が矢印81の方向に回転したときには、スライダーアーム46は突出軸2bを中心に矢印82の方向に回転する。これにより、スライダーアーム46は、図38に示す位置に移動する。なお、カムギヤ43を矢印81とは逆方向に回転したときには、スライダーアーム46は、矢印82とは逆方向に回転する。すなわち、スライダーアーム46は、図38に示す位置から図37に示す位置まで移動する。
スライダーアーム46のカムギヤ43から離れる側の端部には、装置厚み方向Zの下側に突出する係合ピン46cが設けられている。係合ピン46cは、図37に示すように、トリガースライダー47の板状の突出部47aに形成されたガイド溝47bに係合している。トリガースライダー47は、装置奥行き方向X及び装置厚み方向Zと平行な略矩形枠状の本体47cを有している。突出部47aは、当該枠状本体47cの下面中央部分より装置幅方向Yに突出している。ガイド溝47bは装置幅方向Yと平行に形成されている。ガイド溝47bに係合ピン46cが係合しているので、スライダーアーム46が回動したとき、トリガースライダー47は、図37及び図38に示すように、装置奥行き方向Xに平行移動する。
また、トリガースライダー47は、図5に示すように、装置奥行き方向Xの中央部分に、装置厚み方向に延在する軸47dを有する。軸47dには、図31に示すように、略棒状の5つのトリガー部の一例であるトリガーレバー48(48a〜48e)が取り付けられている。各トリガーレバー48は、延在方向の中央部に「C」字形の軸受部48fを有し、当該軸受部48fが軸47dに嵌合することにより、トリガースライダー47に回動可能に取り付けられている。各トリガーレバー48は、同一形状及び同一サイズに構成され、取り付け位置のみ異なる。
各トリガーレバー48の装置奥行き方向Xのトレイ駆動ギヤユニット70側の端部には、図39又は図40に示すように、右側スライド昇降ラック42の突起部60のいずれか1つの突起部と係合可能な突起係合用爪部48gと、トレイ5の側面に形成された段部5nと係合可能なトレイ押出用爪部48hとが設けられている。また、各トリガーレバー48の装置奥行き方向Xのトレイ駆動ギヤユニット70側(図39の下側)には、5つのトレイロック部の一例であるトレイロックレバー49(49a〜49e)が配置されている。各トレイロックレバー49は、延在方向の中央部に「C」字形の軸受部49fを有している。各トレイロックレバー49は、装置本体2に装置厚み方向Zに延在するように設けられた軸2f(図5参照)に軸受部49fが嵌合することにより、装置本体2に回動可能に取り付けられている。各トリガーロックレバー49は、同一形状及び同一サイズに構成され、取り付け位置のみ異なる。
各トレイロックレバー49の装置奥行き方向Xの記録再生セクションB1側(図39の上側)の端部には、装置奥行き方向X及び装置幅方向Yに対して傾斜する傾斜面49gと、トレイ5の側面に形成された凹部5mに係合可能なトレイロック用爪部49hとが設けられている。また、各トレイロックレバー49の装置奥行き方向Xのトレイ駆動ギヤユニット70側の部分は、L字状に屈曲した弾性部分49iとなっている。トレイロックレバー49は、弾性部分49iの先端部が装置本体2に設けられたリブ(図示しない)に当接するように配置されている。これにより、トレイロックレバー49は、通常、図39に示す状態で位置し、トレイロックレバー49が矢印84の方向に回動したとき、弾性部分49iが弾性変形して、トレイロックレバー49は、矢印84と反対方向に回転するように付勢される。
図37〜図41を参照しつつ、昇降ベース19が1段目のトレイ5aに対応した高さに位置するときに、1段目のトレイ5aを交換位置A3へ搬送するときの動作について説明する。図39は、トリガーレバー48cが装置奥行き方向Xのトレイ駆動ギヤユニット70側に移動して、軸受部48fを中心に回動する前の状態を示し、図40は、その回動後の状態を示している。図41は、図40の状態を斜め上方から見た斜視図である。なお、図39及び図40では、トリガーレバー48として、5段目のトレイ5eに対応するトリガーレバー48eを示し、トレイロックレバー49として、5段目のトレイ5eに対応するトレイロックレバー49eを示している。
昇降ベース19が1段目のトレイ5aに対応した高さに位置するとき、上述したようにトレイ5aの高さ位置に応じて装置奥行き方向Xに移動する右側スライド昇降ラック42は、図39に示す位置に位置する。5段目のトリガーレバー48eが回動する前において、5段目のトリガーレバー48eは、突起部65aの記録再生位置A1側(図39の上側)に位置する。なお、このとき、1〜4段目のトリガーレバー48a〜48dも、それぞれ突起部61a〜64aの記録再生位置A1側(図39の上側)に位置する。
この図39に示す状態から、5段目のトリガーレバー48eが上述したようにディスク奥行き方向Xのトレイ駆動ギヤユニット70側に移動されたとき、突起係合用爪部48gが突起部65aの傾斜面に押されて、5段目のトリガーレバー48eは矢印83の方向に回動する。これにより、5段目のトリガーレバー48eの突起係合用爪部48gは、図43及び図44に示すように、突起部65aの頂面に乗り上げる。なお、このとき、1〜4段目のトリガーレバー48a〜48dも、突起部61a〜64aの頂面に乗り上げる。このとき、5段目のトリガーレバー48eの先端部48iが5段目のトレイロックレバー49eの傾斜面49gを押し、5段目のトレイロックレバー49eが図40に示すように矢印84の方向に回転する。これにより、5段目のトレイロックレバー49eのトレイロック用爪部49hと5段目のトレイ5eの凹部5mとの係合が外れ、5段目のトレイ5eが交換位置A3に移動可能になる。また、このとき、同様にして、1〜4段目のトリガーレバー48a〜48dも、1〜4段目のトレイロックレバー49a〜49dを矢印84の方向に回転させ、1〜4段目のトレイ5a〜5dが交換位置A3へ移動可能になる。
図40の状態からさらに5段目のトリガーレバー48eがトレイ駆動ギヤユニット70側に移動すると、トレイ押出用爪部48hが5段目のトレイ5eの段部5nを押し、5段目のトレイ5eのラック5fにトレイ駆動ギヤユニット70の5段目トレイ駆動ギヤ73が噛み合う。このとき、同様にして1〜4段目のトレイ5a〜5dのラック5fにトレイ駆動ギヤユニット70の1〜4段目トレイ駆動ギヤ71〜74が噛み合う。この状態で1〜5段目のトレイ駆動ギヤ71〜75が回転駆動されると、1〜5段目のトレイ5a〜5eが交換位置A3に移動する。
次に、図42〜図45を参照しつつ、昇降ベース19が3段目のトレイ5cに対応した高さに位置するときに、3段目のトレイ5cを交換位置A3へ搬送するときの動作について説明する。図42は、3段目のトリガーレバー48cが装置奥行き方向Xのトレイ駆動ギヤユニット70側に移動して、軸受部48fを中心に回動する前の状態を示し、図43は、その回動後の状態を示している。図44は、図42の状態を斜め上方から見た斜視図である。図45は、3段目以下のトレイ5c〜5dが交換位置A3に移動した状態を示す斜視図である。
昇降ベース19が3段目のトレイ5cに対応した高さに位置するとき、上述したようにトレイ5cの高さ位置に応じて装置奥行き方向Xに移動する右側スライド昇降ラック42は、図42に示す位置に位置する。3段目のトリガーレバー48cが回動する前において、3段目のトリガーレバー48cは、突起部63aと突起部63bとの間に位置する。なお、このとき、1段目のトリガーレバー48aは、突起部61aを乗り越えた位置に位置し、2段目のトリガーレバー48bは、突起部62bを乗り越えた位置に位置する。4段目のトリガーレバー48dは、突起部64a上に位置し、5段目のトリガーレバー48eは、突起部65a上に位置する。
この図42に示す状態から、3段目のトリガーレバー48cが上述したようにディスク奥行き方向Xのトレイ駆動ギヤユニット70側に移動されたとき、突起係合用爪部48gが突起部63bの傾斜面に押されて、3段目のトリガーレバー48cは矢印83の方向に回動する。これにより、3段目のトリガーレバー48cの突起係合用爪部48gは、図43及び図44に示すように、突起部63bの頂面に乗り上げる。なお、このとき、4段目のトリガーレバー48dは、突起部64aの頂面を滑り、5段目のトリガーレバー48eは、突起部65bの頂面を滑る。このとき、3段目のトリガーレバー48cの先端部48iが3段目のトレイロックレバー49cの傾斜面49gを押し、3段目のトレイロックレバー49cが図43に示すように矢印84の方向に回転する。これにより、3段目のトレイロックレバー49cのトレイロック用爪部49hと3段目のトレイ5cの凹部5mとの係合が外れ、3段目のトレイ5cが交換位置A3に移動可能になる。また、このとき、同様にして、4段目及び5段目のトリガーレバー48d,48eが4段目及び5段目のトレイロックレバー49d,49eを矢印84の方向に回転させ、4段目及び5段目のトレイ5d,5eが交換位置A3へ移動可能になる。一方、1段目及び2段目のトリガーレバー48a,48bは、突起係合用爪部48gが板状部分42b上を摺動するため、矢印84の方向に回転しない。このため、1段目及び2段目のトレイロックレバー49a,49bも矢印84の方向に回転せず、1段目及び2段目のトレイ5a,5bは、交換位置A3へ移動することができない。
図43の状態からさらに3段目のトリガーレバー48cがトレイ駆動ギヤユニット70側に移動すると、トレイ押出用爪部48hが3段目のトレイ5cの段部5nを押し、3段目のトレイ5cのラック5fにトレイ駆動ギヤユニット70の3段目トレイ駆動ギヤ73が噛み合う。このとき、同様にして4段目及び5段目のトレイ5d,5eのラック5fにトレイ駆動ギヤユニット70の4段目及び5段目トレイ駆動ギヤ74,75が噛み合う。
この状態で3〜5段目のトレイ駆動ギヤ73〜75が回転駆動されると、図45に示すように3〜5段目のトレイ5c〜5eが交換位置A3に移動する。
本発明の実施形態にかかるディスクチェンジャー装置1によれば、上記のような構成を有することにより、昇降ベース19の高さ位置に対応するトレイ(上記の例では3段目のトレイ5c)よりも上側に位置するトレイ(上記の例では1段目及び2段目のトレイ5a,5b)を交換位置A3に排出しないようにすることができる。従って、トレイ5を搬送するためのトレイを別途用意する必要がないため、装置を大型化することなく、記録再生位置A1に位置するトレイ上のディスクを短時間で確認することができる。
また、本発明の実施形態にかかるディスクチェンジャー装置1によれば、昇降ベース19の高さ位置に対応するトレイと同時に、当該トレイの下側に存在する全てのトレイを交換位置A3に搬送するようにしている。これにより、昇降ベース19の高さ位置に対応するトレイを、当該トレイの下側に存在するトレイで支えることができるので、トレイの薄型化を図ることができる。従って、装置の小型化、薄型化を実現することが可能になる。
なお、上記では、昇降ベース19の高さ位置に対応するトレイと同時に、当該トレイの下側に存在する全てのトレイを交換位置A3に搬送するようにしたが、本発明はこれに限定されるものでない。昇降ベース19の高さ位置に対応するトレイと同時に、当該トレイに下側で隣接するトレイを交換位置A3に搬送するようにしても同様の効果を得ることができる。
また、上記では、3段目の突起部63aを、2段目の突起部62a,62bを互いの隙間を埋めて連結した長さを有するように構成したが本発明はこれに限定されない。例えば、3段目の突起部63aに代えて2段目の突起部62a,62bと同じ形状及び同じ配置間隔の2つの突起部を配置してもよい。また、4段目及び5段目の突起部64a,64aについても同様に、3つ又は4つの突起部で構成してもよい。すなわち、1段目の突起部61aと同じ形状の突起部が装置厚み方向Zに並列に配置されるようにしてもよい。なお、図30に示すように、1段目の突起部61aよりも装置奥行き方向Xの長さが長くなるように3段目〜5段目の突起部63a〜65aを構成する方が、上記構成より、当該突起部63a〜65a上を摺動するトリガーレバー48c〜48eが装置幅方向Yに移動する(すなわち、互いに隣接する突起部間に移動する)回数を少なくすることができる利点がある。これにより、トリガーレバー48c〜48eの破損等を防ぐとともに、トリガーレバー48c〜48eが互いに隣接する突起部間に移動することにより生じる振動を防ぐことができる。
なお、本実施形態においては、第2モータ31と、モータプーリ32と、ベルト33と、プーリギヤ34と、リレーギヤ35と、切換ギヤ36と、カムギヤ43と、スライダーアーム46と、トリガースライダー47と、トリガーレバー48と、突起部60とで、選択されたトレイと当該トレイに対応するトレイロックレバーとの係合、及び選択されたトレイに下側で隣接するトレイと当該トレイに対応するトレイロックレバーとの係合を解除可能な係合解除ユニットが構成されている。また、本実施形態においては、第2モータ31と、モータプーリ32と、ベルト33と、プーリギヤ34と、リレーギヤ35と、切換ギヤ36と、カムギヤ43と、スライダーアーム46と、トリガースライダー47とで、トリガーレバー48をトレイ搬送方向に移動可能なトリガー移動部を構成している。
また、本実施形態にかかるディスクチェンジャー装置1は、図31に示すように、トリガーレバー48の先端部48iの近傍に、オールトリガーレバー50を備えている。オールトリガーレバー50は、装置厚み方向Zに延在し、軸受穴50aに装置本体2に設けられた軸2g(図6参照)が挿入されることで、軸受穴50aを中心に回動可能に取り付けられている。オールトリガーレバー50は、5つのトリガーレバー48a〜48eのそれぞれに接触可能な爪部50bを備えている。オールトリガーレバー50は、軸受穴50aを中心に回動して、爪部50bが各トリガーレバー48a〜48eの先端部48iを押すことで、全てのトリガーレバー48a〜48eを同時に矢印83の方向に回動させることができる。すなわち、オールトリガーレバー50は、トリガーレバー48a〜48eと突起部60との位置関係に関係なく、トレイロックレバー49a〜49eによるトレイ5a〜5eのロック状態を全て解除できるものである。
オールトリガーレバー50の下端部には、図31に示すように、装置幅方向Yの装置内側に突出する突出部50cが設けられている。突出部50cの先端部には、装置厚み方向Zの上側に突出する係合ピン50dが設けられている。係合ピン50dは、トリガーリンクレバー51の一端部に設けられたカム溝51aと摺動可能に係合している。トリガーリンクレバー51は、他端部より少し中央部側の部分に軸部51bを有し、当該軸部51bで装置本体2に回動可能に取り付けられている。トリガーリンクレバー51は、軸部51bに取り付けられたねじりバネ(図示せず)により、矢印85の回転方向に付勢されている。トリガーリンクレバー51の他端部には、図46に示すように、サブスライドプレート26の一部に接触可能な爪部51cが設けられている。
図47に示すように、サブスライドプレート26の一部とトリガーリンクレバー51の爪部51cとが接触しないとき、前記ねじりバネの矢印85の方向の付勢力により、オールトリガーレバー50の係合ピン50dは、カム溝51aのオールトリガーレバー50から離れる側の端部で、トリガーリンクレバー51と係合している。一方、図46に示すように、サブスライドプレート26の一部とトリガーリンクレバー51の爪部51cとが接触して、サブスライドプレート26の一部が爪部51cを押すとき、トリガーリンクレバー51は、軸部51bを中心に矢印86の方向に回転する。これにより、オールトリガーレバー50の係合ピン50dは、カム溝51aを摺動する。このとき、係合ピン50dは、カム溝51aの段差部を通過するので、装置奥行き方向Xの交換位置A3側(図46の下側)に移動する。これにより、オールトリガーレバー50は、軸受穴50aを中心に回転し、爪部50bがトリガーレバー48の先端部iを押す。これにより、トリガーレバー48が軸受部48fを中心に回転する。以下、上述したように、トリガーレバー48の回転により、図43に示すようにトレイロックレバー49が矢印84の方向に回転して、トレイロック用爪部49hと各トレイ5a〜5eの凹部5mとの係合が外れ、各トレイ5a〜5eが記録再生位置A1又は交換位置A3へ移動可能になる。
なお、サブスライドプレート26が図46に示す位置に位置するのは、5つのトレイ5のうちのいずれか1つが記録再生位置A1に位置するときである。この場合においては、他のトレイが記録再生位置A1に移動しないようにする必要がある。このため、本発明の実施形態では、トリガーリンクレバー51、オールトリガーレバー50、各トリガーレバー48、各トレイロックレバー49をそれぞれ回転させて、他のトレイの移動をロックするようにしている。
また、本実施形態にかかるディスクチェンジャー装置1は、図5及び図48に示すように、カムギヤ43の近傍に昇降カムロック52を備えている。昇降カムロック52は、装置厚み方向Zの上側に突出する係合ピン52aを備え、図48に示すように、当該係合ピン52aでカムギヤ43のガイド溝43eと係合している。また、昇降カムロック52は、装置幅方向Yの装置外側に突出する突出片52bを備えている。昇降カムロック52は、装置本体2に設けられた挿入穴(図示せず)に突出片52bが差し込まれることで、装置奥行き方向X及び装置厚み方向Zには移動が規制され、装置幅方向Yには移動できるように、装置本体2に取り付けられている。
昇降カムロック52には、右側スライド昇降ラック42の係合ピン42aが係合可能な5つの凹部52c〜52gが設けられている。昇降ベース19が5段目のトレイ5eに対応する高さに位置するとき、係合ピン42aは、図48に示すように、凹部52cと係合する。また、昇降ベース19が1段目のトレイ5aに対応する高さに位置するとき、係合ピン42aは、図49に示すように、凹部52gと係合する。また、昇降ベース19が2〜4段目のトレイ5b〜5dに対応する高さに位置するとき、係合ピン42aは、凹部52d〜52fと係合する。係合ピン42aが凹部52c〜52gのいずれかと係合することにより、右側スライド昇降ラック42を含む昇降ベース19を昇降させる機構の移動がロックされる。
なお、右側スライド昇降ラック42がスライド移動して昇降ベース19の高さ位置が変化する間においては、昇降カムロック52の係合ピン52aが、図50に示すように、ガイド溝43eに設けられた段部43f上に移動する。これにより、昇降カムロック52の全体が装置幅方向Y(図50の左側)に移動し、係合ピン42aと凹部52c〜52gのいずれかとの係合が外れるようになっている。
また、本実施形態にかかるディスクチェンジャー装置1は、図5に示すように、さらに、トレイ駆動ギヤユニット70の近傍にオープン切換レバー53を備えている。オープン切換レバー53は、トレイ5a〜5eが交換位置A3から待機位置A2に移動するときに、トレイ5a〜5eのそれぞれと当接可能な当接爪53aを備えている。当接爪53aがトレイ5a〜5eのいずれかに当接したとき、オープン切換レバー53は、トレイ5a〜5eのいずれかに押されて回動する。このオープン切換レバー53の回動を、装置本体2に取り付けられたメカ基板ユニット54のセンサ54a(図5参照)が検知すると、装置の制御部(図示せず)が、トレイ5a〜5eを交換位置A3から待機位置A2に搬送するように第2モータ31を駆動させるようになっている。これにより、例えば、交換位置A3に位置する1段目のトレイ5aを使用者が待機位置A2側に押したとき、トレイ5aに押されてオープン切換レバー53が回動し、当該回動をセンサ54aが検知して、第2モータ31が駆動する。従って、使用者が、トレイ5aを待機位置A2へ戻そうと筐体4に設けられたクローズボタン(図示せず)を使用せずに、手で押し込んだ場合、1段目のトレイ5aは検知位置以降、自動的に待機位置A2へ搬送される。
メカ基板ユニット54には、図51に示すように、第1センサ54bと、第2センサ54cとが設けられている。第1センサ54bは、図51及び図52に示すように、カムギヤ43の中心穴43aの近傍に、中心穴43aと同心に設けられた略円筒形のリブ43hの下方に配置されている。リブ43hには、図52に示すように、2箇所にスリット43g,43gが形成されている。ここで、トレイ5をロック状態又はアンロック状態にするトレイロックレバー49の回転は、当該トレイロックレバー49に駆動力を伝達するカムギヤ43の回転量に依存する。すなわち、カムギヤ43の回動量を検知することで、トレイ5がロック状態にあるか又はアンロック状態にあるかを検知することができる。このため、第1センサ54bは、カムギヤ43が回転するときに、当該スリット43g,43gを検知してカムギヤ43の回転量を検知できるように構成されている。
第2センサ54cは、図51及び図52に示すように、リブ43hよりも外側で、中心穴43aと同心に設けられた略円筒形のリブ43iの下方に配置されている。リブ43iには、図52に示すように、5箇所にスリット43j,…,43jが形成されている。ここで、各トレイ5a〜5eを交換位置A3に搬送するトレイ駆動ギヤユニット70の回転は、当該トレイ駆動ギヤユニット70に駆動力を伝達するカムギヤ43の回転量に依存する。すなわち、カムギヤ43の回転量を検知することで、どのトレイ5が交換位置A3に位置し、どのトレイ5が待機位置A2に位置するかを検知することができる。このため、第2センサ54bは、カムギヤ43が回転するときに、当該スリット43j,…,43jを検知してカムギヤ43の回転量を検知できるように構成されている。
また、本実施形態にかかるディスクチェンジャー装置1は、図2に示すように、さらに、ピッチプレート55を備えている。ピッチプレート55は、トレイ5より下側に位置するカムギヤ34などの各種部品を覆うように、装置本体2に取り付けられている。
次に、記録再生位置A1に位置する選択されたトレイを、待機位置A2を経由して交換位置A3に搬出するときにおける、トレイ5の第1モータ10と第2モータ31との駆動タイミングについて説明する。ここでは、一例として、前記選択されたトレイが1段目のトレイ5aであるものとして説明する。
図53Aは、第1モータ10の駆動により、選択されたトレイ5aを記録再生位置A1と待機位置A2との間で搬送するときの各トレイ5a〜5eの状態を模式的に示す説明図である。ここでは、選択されたトレイ5が記録再生位置A1と待機位置A2との間で搬送される時間を第1トレイ搬送時間t1とする。
図53Bは、第2モータ31の駆動により、選択されたトレイ5aと当該トレイ5aより下側のトレイ5b〜5eとを、待機位置A2と交換位置A3との間で搬送するときの各トレイ5a〜5eの状態を模式的に示す説明図である。図53Bに示すように、待機位置A2から交換位置A3へのトレイの搬送は、全てのトレイ5a〜5bに対して同時に行なわれる。しかしながら、全てのトレイ5a〜5bを同時に搬送するためには、上述したように、トレイ駆動ギヤユニット70の各トレイ駆動ギヤ71〜75及びプラスチックリング77,78のそれぞれのストッパーリブが互いに当接した状態になるまで、トレイ駆動ギヤユニット70を回転させる必要がある。以下、前記状態を「トレイ同時搬送可能状態」といい、前記状態ではない状態を「トレイ搬送準備状態」という。ここでは、このトレイ駆動ギヤユニット70が、トレイ同時搬送可能状態になるまでにかかる時間を搬送準備時間t2とする。また、トレイ同時搬送可能状態のトレイ駆動ギヤユニット70がさらに回転して、全トレイ5a〜5dが待機位置A2から交換位置A3まで搬送される時間を第2トレイ搬送時間t3とする。
図54A及び図54Bは、本実施形態にかかるディスクチェンジャー装置1における、第1及び第2モータ10,31の動作状況を示すタイムチャートである。図55は、比較例としての第1及び第2モータ10,31の動作状況を示すタイムチャートである。
本実施形態においては、図54A及び図54Bに示すように、選択されたトレイ5aが記録再生位置A1に位置するとき、第1及び第2モータ10,31の駆動を同時に開始する。図54Aに示すように、搬送準備時間t2が第1トレイ搬送時間t1より長いとき、第2モータ31は、駆動を止めることなく連続的に駆動される。この場合、記録再生位置A1から交換位置A3までの合計搬出時間は、搬送準備時間t2と第2トレイ搬送時間t3とを合計した時間となる。一方、図55に示す比較例では、第1モータ10の駆動停止後、第2モータ31を駆動するようにしている。このため、記録再生位置A1から交換位置A3までの合計搬出時間は、第1トレイ搬送時間t1と搬送準備時間t2と第2トレイ搬送時間t3とを合計した時間となる。したがって、本実施形態にかかるディスクチェンジャー装置1においては、第1及び第2モータ10,31の駆動を同時に開始することで、上記比較例と比べて前記合計搬出時間を、第1トレイ搬送時間t1、短縮することができる。
また、本実施形態においては、図54Bに示すように、搬送準備時間t2が第1トレイ搬送時間t1より短いとき、トレイ駆動ギヤユニット70がトレイ同時搬送可能状態になった時点で第2モータ31の駆動を停止する。この後、第1トレイ搬送時間t1が経過した時点で、第2モータ31の駆動を再開する。この場合、記録再生位置A1から交換位置A3までの合計搬出時間は、搬送準備時間t2と第2トレイ搬送時間t3とを合計した時間となる。したがって、本実施形態にかかるディスクチェンジャー装置1においては、第1及び第2モータ10,31の駆動を同時に開始することで、上記比較例と比べて前記合計搬出時間を、搬送準備時間t2短縮することができる。
なお、搬送準備時間t2が第1トレイ搬送時間t1より短くなるのは、例えば、異物の噛み込みなどでトレイ5の搬送が阻害された場合や、装置1が駆動中に外からの大きな振動が与えられて、センサ及びスイッチが誤検出をしてしまった場合である。想定し得る特殊な場合においても、装置1が故障したりせず、正常な動作に復帰させるためにこの判別は必要になる。
なお、搬送準備時間t2が第1トレイ搬送時間t1より短い場合には、第1トレイ搬送時間t1内でトレイ駆動ギヤユニット70がトレイ同時搬送可能状態になるようにすればよい。すなわち、第1及び第2モータ10,31の駆動を同時に開始しなくても、上記比較例と比べて前記合計搬出時間を短縮することができる。しかしながら、第1及び第2モータ10,31の駆動を同時に開始するようした方が、第2モータの駆動を開始及び停止するタイミングを制御するための各動作状態の検知が少なくすみ、制御が複雑にならない点で有利である。
次に、図56を用いて、記録再生位置A1から交換位置A3まで選択されたトレイ5aを搬送するときのフローを説明する。なお、以下の各動作は、装置に設けられた制御部(図示せず)が、第1及び第2センサ54a,54bなどの検知信号に基づいて行う。
まず、ステップS1では、例えば、装置も設けられたイジェクトボタン(図示せず)が押されるなどして、選択されたトレイ5aの交換位置A3への搬送が指示されたか否かを検知する。当該指示を検知したとき、ステップS2に進む。
ステップS2では、選択されたトレイ5aが記録再生位置A1に位置するか否かを検知する。これは外からの振動によって、装置1の状態が本来あるべき位置からずれてしまっている場合に、そのずれた位置を正規の位置に戻すステップである。選択されたトレイ5aが記録再生位置A1に位置しないときステップS11に進み、選択されたトレイ5aが記録再生位置A1に位置するときステップS3に進む。
ステップS11では、選択されたトレイ5aが記録再生位置A1に搬送されるように、第1モータ10を駆動させる。これにより、ステップS2に戻る。
ステップS3では、第1及び第2モータ10,31の駆動を同時に開始する。これにより、選択されたトレイ5aが待機位置A2へ搬送されるとともに、トレイ駆動ギヤユニット70が回転駆動される。
ステップS4では、第1及び第2モータ10,31の駆動開始後、所定時間が経過したか否かを検知する。当該所定時間が経過したとき、ステップS5に進む。
ステップS5では、選択されたトレイ5aの待機位置A2への搬送が完了したか否かを検知する。待機位置A2への搬送が完了していないときステップS12に進み、待機位置A2への搬送が完了したときステップS6に進む。ここで、待機位置A2への搬送が完了していない場合には、選択されたトレイ5aが何かに引っかかるなどしていることが考えられる。このため、選択されたトレイ5aを一旦記録再生位置A1に戻した後、再度、待機位置A2へ搬送するリトライ動作を行う。
ステップS12では、リトライ動作が行われたのがM回(例えば3回)以下である否かを検知する。リトライ動作が行われたのがM回以下のとき、ステップS13に進み、M回より多いときステップS14に進む。
ステップS13では、選択されたトレイ5aに対してリトライ動作を行う。これにより、ステップS4に戻る。
ステップS14では、リトライ動作では解消しない故障が発生していることが考えられるので、第1及び第2モータ10,31の駆動を停止するとともに、例えば装置に設けられた表示部(図示せず)に装置がエラー状態であることを表示する。これにより、記録再生位置A1から交換位置A3までのトレイ5aの搬送が完了する。
一方、ステップS6では、トレイ駆動ギヤユニット70がトレイ同時搬送可能状態であるか否かを検知する。トレイ駆動ギヤユニット70がトレイ同時搬送可能状態になったとき、ステップS7に進む。
ステップS7では、トレイ5aを交換位置A3に搬送する。なお、上述したように、このとき同時にトレイ5aに下側で隣接するトレイ5b〜5cも交換位置A3に搬送する。これにより、記録再生位置A1から交換位置A3までのトレイ5aの搬送が完了する。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その他種々の態様で実施できる。
本発明にかかるディスクチェンジャー装置のトレイ搬出方法は、記録再生位置から交換位置までトレイを搬出するのにかかるトレイ搬出時間を短縮することができるので、動作時間の短縮を求められるディスクチェンジャー装置に有用である。
本発明の実施形態にかかるディスクチェンジャー装置の斜視図である。 本発明の実施形態にかかるディスクチェンジャー装置において、トレイがディスク記録再生位置、待機位置、ディスク交換位置に位置する状態を示す平面図である。 本発明の実施形態にかかるディスクチェンジャー装置の分解斜視図である。 図3の記録再生セクションの部分拡大斜視図である。 図3の待機セクションの部分拡大斜視図である。 本発明の実施形態にかかるディスクチェンジャー装置において、上部カバー、クランププレート、及びトレイを取り外した状態を示す平面図である。 光ピックアップの移動機構の構成を示す斜視図である。 図7Aの移動機構を別の角度から見た斜視図である。 送りラックの上側板状部材とスイングアームとスイングロックとの位置関係を示す平面図である。 図8Aの一部の部品を透過して示した図である。 図8Aの状態から送りラックの上側板状部材が移動した状態を示す平面図である。 図9Aの一部の部品を透過して示した図である。 図9Aの状態からさらに送りラックの上側板状部材が移動した状態を示す平面図である。 図10Aの一部の部品を透過して示した図である。 本発明の実施形態にかかるディスクチェンジャー装置において、記録再生位置と待機位置との間のトレイの搬送を行うトレイ搬送機構の構成を示す斜視図である。 図11に示すトレイ搬送機構の平面図である。 送りラックとトラバーススライドプレートとが係合する前の状態を示す平面図である。 送りラックとトラバーススライドプレートとが係合した状態を示す平面図である。 送りラックのピンと昇降ベースの係止爪とが係合した状態を示す平面図である。 トレイが記録再生位置に位置するときの、図11に示すトレイ搬送機構の状態を示す平面図である。 トレイが記録再生位置から待機位置に搬送されるときの、図16Aに続く状態を示す平面図である。 図16Bに続く状態を示す平面図である。 図16Cに続く状態を示す平面図である。 図16Dに続く状態を示す平面図である。 図16Eに続く状態を示す平面図である。 トレイが記録再生位置に位置するときの、図11に示すトレイ搬送機構とトレイとの位置関係を示す平面図である。 トレイが記録再生位置から待機位置に搬送されるときの、図17Aに続くトレイ搬送機構とトレイとの位置関係を示す平面図である。 図17Bに続く状態を示す平面図である。 図17Cに続く状態を示す平面図である。 図17Dに続く状態を示す平面図である。 図17Eに続く状態を示す平面図である。 第2モータから駆動力を伝達される切換ギヤがカムギヤと噛み合った状態を示す斜視図である。 第2モータから駆動力を伝達される切換ギヤがカムギヤと噛み合った状態を図18Aとは別の角度から見た斜視図である。 切換ギヤが下降した状態を示す斜視図である。 第2モータから駆動力を伝達される切換ギヤが昇降駆動ギヤと噛み合った状態を示す斜視図である。 第2モータから駆動力を伝達される切換ギヤが昇降駆動ギヤと噛み合った状態を図20Aとは別の角度から見た斜視図である。 切換ギヤが上昇した状態を示す斜視図である。 本発明の実施形態にかかるディスクチェンジャー装置において、サブスライドプレートが最もプレイピ二オン側に位置するときの切換アームの状態を模式的に示す側面図である。 図22Aに示す状態からサブスライドプレートがプレイピ二オンから離れる方向に移動したときの切換アームの状態を模式的に示す側面図である。 図22Bに示す状態からサブスライドプレートがプレイピ二オンからさらに離れる方向に移動したときの切換アームの状態を模式的に示す側面図である。 図22Cに示す状態からサブスライドプレートがプレイピ二オンからさらに離れる方向に移動したときの切換アームの状態を模式的に示す側面図である。 図22Dに示す状態からサブスライドプレートがプレイピ二オンに近づく方向に移動したときの切換アームの状態を模式的に示す側面図である。 図22Eに示す状態からサブスライドプレートがプレイピ二オンにさらに近づく方向に移動したときの切換アームの状態を模式的に示す側面図である。 図22Fに示す状態からサブスライドプレートがプレイピ二オンにさらに近づく方向に移動したときの切換アームの状態を模式的に示す側面図である。 比較例としてのディスクチェンジャー装置において、サブスライドプレートが最もプレイピ二オン側に位置するときの切換アームの状態を模式的に示す側面図である。 図23Aに示す状態からサブスライドプレートがプレイピ二オンから離れる方向に移動したときの切換アームの状態を模式的に示す側面図である。 図23Bに示す状態からサブスライドプレートがプレイピ二オンからさらに離れる方向に移動したときの切換アームの状態を模式的に示す側面図である。 図23Cに示す状態からサブスライドプレートがプレイピ二オンからさらに離れる方向に移動したときの切換アームの状態を模式的に示す側面図である。 図23Dに示す状態からサブスライドプレートがプレイピ二オンに近づく方向に移動したときの切換アームの状態を模式的に示す側面図である。 図23Eに示す状態からサブスライドプレートがプレイピ二オンにさらに近づく方向に移動したときの切換アームの状態を模式的に示す側面図である。 図23Fに示す状態からサブスライドプレートがプレイピ二オンにさらに近づく方向に移動したときの切換アームの状態を模式的に示す側面図である。 昇降ベースが1段目のトレイに応じた高さに位置するときの、右側及び左側スライド昇降ラックの位置関係を示す平面図である。 図24の構成を左側スライド昇降ラック側から見た側面図である。 図24の構成を右側スライド昇降ラック側から見た側面図である。 昇降ベースが最下段のトレイに応じた高さ位置に位置するときの、右側及び左側スライド昇降ラックの位置関係を示す平面図である。 図27の構成を左側スライド昇降ラック側から見た側面図である。 図27の構成を右側スライド昇降ラック側から見た側面図である。 図24の構成を斜め上方から見た斜視図である。 トレイを待機位置から交換位置に搬送する搬送機構の構成を示す斜視図である。 トレイ駆動ギヤユニットの分解斜視図である。 1段目トレイ駆動ギヤと上側及び下側プラスチックリングの位置関係を示す斜視図である。 図33に示す状態から1段目トレイ駆動ギヤ及び上側プラスチックリングを回転させた状態を示す斜視図である。 2段目トレイ駆動ギヤの構成を斜め上方から見た斜視図である。 2段目トレイ駆動ギヤの構成を斜め下方から見た斜視図である。 トリガースライダーを移動させる機構を示す平面図である。 図37に示す状態からトリガースライダーが移動した状態を示す平面図である。 5段目のトレイロックレバーが5段目のトレイをロックしている状態を示す平面図である。 5段目のトレイロックレバーと5段目のトレイとのロックが外れた状態を示す平面図である。 図40に示す状態を斜め上方から見た斜視図である。 3段目のトレイロックレバーが3段目のトレイをロックしている状態を示す平面図である。 3段目のトレイロックレバーと3段目のトレイとのロックが外れた状態を示す平面図である。 図43に示す状態を斜め上方から見た斜視図である。 3段目以下のトレイを交換位置に搬送した状態を示す斜視図である。 トリガーレバーを回動させる機構を示す平面図である。 図46に示す状態からトリガーレバーが回動した状態を示す平面図である。 昇降ベースが1段目のトレイに対応する高さに位置するときに、昇降カムロックと右側スライド昇降ラックとが係合した状態を示す平面図である。 昇降ベースが2段目のトレイに対応する高さに位置するときに、昇降カムロックと右側スライド昇降ラックとが係合した状態を示す平面図である。 昇降カムロックと右側スライド昇降ラックとの係合が外れた状態を示す平面図である。 カムギヤとメカ基板ユニットとの位置関係を示す平面図である。 カムギヤを斜め下方から見た斜視図である。 選択されたトレイを記録再生位置と待機位置との間で搬送するときの各トレイの状態を模式的に示す説明図である。 選択されたトレイと当該トレイより下側のトレイとを、待機位置と交換位置との間で搬送するときの各トレイの状態を模式的に示す説明図である。 本発明の実施形態にかかるディスクチェンジャー装置における、第1及び第2モータの動作状況を示すタイムチャートである。 本発明の実施形態にかかるディスクチェンジャー装置における、図54Aとは別の第1及び第2モータの動作状況を示すタイムチャートである。 比較例としての第1及び第2モータの動作状況を示すタイムチャートである。 本発明の実施形態にかかるディスクチェンジャー装置において、トレイをディスク記録再生位置からディスク交換位置まで搬送するときの動作を示すフローチャートである。
符号の説明
1 ディスクチェンジャー装置
2 装置本体
3 上部カバー
4 筐体
5 トレイ
6 ディスク
7 光ピックアップ
8 ターンテーブル
9 トラバースベース
10 第1モータ
11 第1トラバースギヤ
11 第2トラバースギヤ
12 ローディングギヤ
13 送りラック
14A ローディングギヤ
14B リレーギヤ
15 スイングアーム
16 スイングロック
17 トラバース保持ケース
18 プレイピ二オン
19 昇降ベース
20 トラバーススライドプレート
21 クランパ
22 マグネット
23 固定板
24 バックヨーク
25 クランププレート
26 サブスライドプレート
27 ロードプレート
28 ロードレバー
29 スイッチスライダー
30 トレイストッパー
31 第2モータ
32 モータプーリ
33 ベルト
34 プーリギヤ
35 リレーギヤ
36 切換ギヤ
37 切換レバー
38 切換アーム
39 昇降駆動ギヤ
40 左側スライド昇降ラック
41 連結レバー
42 右側スライド昇降ラック
43 カムギヤ
44 軸体
45 トレイリレーギヤ
46 スライダーアーム
47 トリガースライダー
48 トリガーレバー
49 トレイロックレバー
50 オールトリガーレバー
51 トリガーリンクレバー
52 昇降カムロック
53 オープン切換レバー
54 メカ基板ユニット
55 ピッチプレート
60 突起部
70 トレイ駆動ギヤユニット
71〜75 トレイ駆動ギヤ
76 シャフトギヤ
77,78 プラスチックリング
T(T1〜T5) トレイ
A1 ディスク記録再生位置
A2 待機位置
A3 ディスク交換位置
B1 ディスク記録再生セクション
B2 待機セクション

Claims (3)

  1. 複数のトレイを積層状態で収納する待機位置と、トレイ上のディスクを交換可能なディスク交換位置と、前記複数のトレイの中から選択されたトレイ上のディスクに対して記録又は再生可能なディスク記録再生位置とに、トレイを搬送可能に構成されたディスクチェンジャー装置であって、
    前記複数のトレイの各々に対応して複数設けられ、前記対応するトレイに係合して当該トレイの前記待機位置から前記ディスク交換位置への搬送を阻止可能なトレイロック部と、
    前記選択されたトレイと当該選択されたトレイに対応するトレイロック部との係合、及び前記選択されたトレイに下側で隣接するトレイと当該隣接するトレイに対応するトレイロック部との係合を解除可能な係合解除ユニットと、
    を備えるディスクチェンジャー装置。
  2. 前記係合解除ユニットは、前記選択されたトレイと当該選択されたトレイに対応するトレイロック部との係合、及び前記選択されたトレイの下側に存在する全てのトレイと当該全てのトレイに対応する全てのトレイロック部との係合を解除可能に構成されている、請求項1に記載のディスクチェンジャー装置。
  3. 前記ディスクに対して情報信号の記録又は再生を行う光ピックアップを有するトラバースユニットと係合する一組のスライド昇降ラックをトレイ搬送方向で且つ互いに反対方向にスライド移動することにより、前記ディスク記録再生位置に位置する前記選択されたトレイの高さ位置に対応するように、前記トラバースユニットを昇降移動させることが可能な昇降ユニットを有し、
    前記係合解除ユニットは、
    前記複数のトレイロック部の各々に対応して複数設けられたトリガー部と、
    前記一組のスライド昇降ラックのうちの一方に、前記複数のトリガー部の各々に対応して複数設けられ、前記スライド昇降ラックのスライド位置に応じて、前記対応するトリガー部と接触する個数が異なるように配置された突起部と、
    前記トリガー部を前記トレイ搬送方向に移動可能なトリガー移動部と、
    を備え、
    前記トリガー移動部により前記それぞれのトリガー部を前記トレイ搬送方向の前記ディスク交換位置側に移動させることにより、前記複数の突起部のうちのいずれか1つの突起部上を摺動する前記トリガー部により、当該トリガー部に対応するトレイロック部を移動させて当該対応するトレイロック部とトレイとの係合を外す一方、前記複数の突起部のうちのいずれか1つの突起部上を前記トリガー部が摺動しないことにより、前記対応するトレイロック部とトレイとの係合を外さないようにした、請求項1又は2に記載のディスクチェンジャー装置。
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