以下に、本発明に係るディスクドライブ装置(記録媒体駆動装置)及び電子機器の最良の形態を添付図面に従って説明する。以下に示した最良の形態は、本発明に係る電子機器をパーソナルコンピュータに適用し、本発明に係るディスクドライブ装置をこのパーソナルコンピュータに備えられたディスクドライブ装置に適用したものである。
なお、電子機器及びディスクドライブ装置の適用範囲は、パーソナルコンピュータ及びこれに備えられたディスクドライブ装置に限られることはない。電子機器は、ディスク状記録媒体を扱う各種の電子機器、例えば、ゲーム機器、PDA(Personal Digital Assistant)等の情報端末装置、スチルカメラや電子カメラやビデオカメラ等の撮像装置、各種のディスク状記録媒体を扱う記録用の機器や音響機器等に広く適用することができ、ディスクドライブ装置は、これらの各種の電子機器において扱われるディスク状記録媒体について情報信号の記録若しくは再生又はこれらの双方を行うディスクドライブ装置に広く適用することができる。ディスク状記録媒体を以下、単にディスクという。
電子機器(パーソナルコンピュータ)1は、例えば、本体2と、この本体2に回動自在に支持されたディスプレイ装置3とを備え、本体2に所要の操作キーが配置されたキーボード4が設けられている(図1参照)。なお、電子機器1は、例えば、本体とキーボード装置が別体で設けられた所謂デスクトップ型の機器であってもよい。
本体2にはディスクドライブ装置5が搭載されている。なお、以下のディスクドライブ装置5の説明においては、説明の便宜上、後述するディスク挿入口側を前方としディスク挿入口に対するディスクの挿入方向を後方とし、使用者がディスク挿入口にディスク100を挿入する状態において、上下前後左右の向きを規定する。
ディスクドライブ装置5は扁平な略矩形状に形成され、ケース6内に所要の各部が配置されて成る(図2参照)。ケース6は一部を除き上方及び前方に開口された浅い箱状を為すロアーシェル7と該ロアーシェル7を上方から閉塞するアッパーシェル8とロアーシェル7の前端に取り付けられたフロントパネル9とから成る。
アッパーシェル8の中央部には開口8aが形成されている。
フロントパネル9にはディスク挿入口9aが形成され、該ディスク挿入口9aはディスク100の形状に対応して横長の形状に形成されている。ディスク挿入口9aは図示しないシャッターによって開閉される。
図4は、ディスクドライブ装置5の内部構成を示す平面図である。
ロアーシェル7の右端部は他の部分より一段高く位置された支持面10として設けられている。該支持面10以外の部分が上方に開口された凹部11として形成されている。
ロアーシェル7の底面部には上下に貫通された開口部7aが形成されている。開口部7aの右側開口縁は支持面10の左側縁の左方に形成されている。
ロアーシェル7の凹部11にはシャーシ12が配置されている(図3参照)。シャーシ12は、図5に示すように、左側に位置され前後に長く形成された左側部13と、該左側部13の後半部から右方へ突出する右側部14とを含む。また、シャーシ12は、その前側にL字状の一辺を形成して前方に突出するように設けられたスライダ支持部16と、L字状の他辺を形成して左右に延びるように設けられたスライダ支持部15とを含む。
スライダ支持部15は、上方へ突出し左右方向に延びるように設けられた支持片15aと、その支持片15aの後方側に、支持片15aの長手方向と平行に設けられた壁部15eとを有する。支持片15aと壁部15eとの間に第2のスライダ150(図3、図6参照)が配置される領域15dが設けられている。支持片15aの左右両側には、カムピン15b、15bが接続されている。これらカムピン15b、15bが、第2のスライダ150にそれぞれ係合している。第2のスライダ150の詳細については後述する。
スライダ支持部16は、底面部16cと、この底面部16cの左側縁から上方へ突出した支持片16aとを有する。支持片16aからローラピン16b、16bが右方へ突出するように設けられている。これらローラピン16b、16bが第1のスライダ160に係合している。第1のスライダ160の詳細については後述する。
図3に示すように、ロアーシェル7の凹部11には、その前端部における右端寄りの位置に駆動モータ19(駆動源)が配置されている。駆動モータ19のモータ軸には図示しないウォームが固定されている。
駆動モータ19の近傍の位置には、複数のギヤが互いに噛合されて成る図示しない減速ギヤ群が支持されている。減速ギヤ群は上記ウォームに噛合されている。
ロアーシェル7の凹部11における右端部には、メインスライダ20が前後方向へ移動自在に支持されている(図3及び図4参照)。
メインスライダ20は前後方向に長く形成され、図12に示すように、前端部における左側面にラック20aを有している。このラック20aが、上記減速ギヤ群と噛合されている。駆動モータ19の駆動力がウォーム及び減速ギヤ群を介してメインスライダ20に伝達されると、該メインスライダ20が駆動モータ19の回転方向に応じて前後方向へスライドする。
メインスライダ20の後端部には左方へ突出されたスイッチ押圧部20cが設けられている。スイッチ押圧部20cは、駆動モータ19の回転を停止させるために必要な検出スイッチ74及び73(図4参照)のスイッチング動作の操作源として機能する。
メインスライダ20のスライド動作に、ケース6内に設けられた各種の部材が連動することで、ディスク100をケース6内に搬入(ローディング)したり、排出(イジェクト)したりする。ここでは、これらディスク100のローディング及びイジェクトのための部材についての説明は省略する。
メインスライダ20には軸摺動溝21の左側の位置に前方を向く押圧面20dが形成されている。押圧面20dは、後述する第1のスライダ160を押圧する機能を有する。押圧面20dの後側には左方及び上方に開口された作用溝20eが形成されている。作用溝20eは、前方にスライドした第1のスライダ160を後方に戻す機能を有する。
ロアーシェル7の左側面における前端部には前後に延びる案内部材46が取り付けられている(図3参照)。案内部材46には右方に開口されたディスク案内凹部46aが形成されている。
ロアーシェル7の凹部11の右端部における前端部にはカバー47が取り付けられている(図3及び図4参照)。該カバー47によって駆動モータ19のモータ軸に固定された図示しないウォームと該ウォームに噛合された図示しない減速ギヤが上方から覆われている。
ロアーシェル7の凹部11には、図3及び図4に示すように、シャーシ12の前側にピックアップユニット56が、その後端部が略上下に移動する方向へ回動自在(昇降自在)に支持されている。ピックアップユニット56は、その左右両側に支持部56c、56cを有する。これらの支持部56c、56cが、ピックアップユニット56の昇降(回動)の支点となる。支持部56c、56cには、ダンパー56d、56dがそれぞれ設けられ、これらのダンパー56d、56dを介してピックアップユニット56がロアーシェル7に接続されている。
ピックアップユニット56は、ピックアップベース57と、該ピックアップベース57にディスク100の半径方向へ移動自在に支持された光ピックアップ58とを有している。
ピックアップベース57の外周面には、図3、図4及び図6に示すように、それぞれ右方及び後方へ突出するローラピン57a、57a、57c、57cが設けられている。右方へ突出するローラピン57c、57cは、後述する第1のカムスライダ210に係合される。後方へ突出するローラピン57a、57aは、上記第2のスライダ150及び後述する第2のカムスライダ180に係合される(図17(A)及び(B)参照)。
ピックアップベース57には光ピックアップ58及び後述するスピンドルモータ等を配置するための上下に貫通された配置孔57bが形成されている(図3及び図4参照)。
図13は、モータユニットを示す斜視図である。モータユニット59は、ベース60と、該ベース60上に配置されたスピンドルモータ61と、該スピンドルモータ61によって回転させられるディスクテーブル62とを有している。
ディスクテーブル62は中央部にセンターリング突部62aを有し、該センターリング突部62aの外周側にディスク100が載置されるテーブル部62bが設けられている。
ベース60は、ベース板63と、該ベース板63上に支持された取付板64とから成る。
ベース板63は上下方向を向く支持板部65と該支持板部65の前方及び右方側の側縁から上方へ突出された側板部66とから成る。支持板部65には、治具500を挿通させるための挿通孔65a、65a、65aが形成されている(図14参照)。支持板部65には略中央に円弧状に形成された切欠65bが形成されている(図13参照)。側板部66には外方へ突出されたカムピン66a、66a、66bが設けられている。カムピン66a、66aは、側板部66の左右方向の面に配置され、カムピン67bは、側板部66の前後方向の面に配置されている。
取付板64は、図13乃至図15に示すように、略円板状に形成されたモータ取付部68と該モータ取付部68の外側に位置する被支持部69とが一体に形成されて成る。取付板64はモータ取付部68がベース板63の切欠65bに対応して位置され被支持部69が支持板部65上に位置され、該支持板部65との間に圧縮コイルバネであるバネ部材70、70、70が介在された状態でベース板63に支持されている。取付板64はバネ部材70、70、70が介在された状態でベース板63に支持されている。従って、取付板64は該ベース板63に対して上下方向へ変位可能とされ、上方へ付勢された状態でベース板63に支持される。
取付板64の被支持部69には調整部69a、69a、69aが形成され、該調整部69a、69a、69aは螺溝を有し上下方向へ貫通された螺孔である(図13及び図15参照)。取付板64のモータ取付部68上にはスピンドルモータ61が取り付けられる。
モータユニット59において、図17(A)〜(C)に示すように、ベース板63のカムピン66bが、後述する第1のカムスライダ210に係合される。カムピン66a、66aは、上記第2のカムスライダ180に係合される。
上記したように、ローラピン57c、57cが第1のカムスライダ210に係合され、ローラピン57a、57aが第2のカムスライダ180に係合される。したがって、モータユニット59は、第1のカムスライダ210及び第2のカムスライダ180を介して、ピックアップユニット56に支持されている。
図7(A)は、第2のスライダ150の前面図であり、図7(B)は、第2のスライダ150の斜視図である。
第2のスライダ150の前面の左右両側には、上記したカムピン15b、15b(図5参照)が係合するカム溝151、151が設けられている。したがって、第2のスライダ150が左右方向へスライドすると、それに応じて第2のスライダ150は上下方向にも移動する。また、第2のスライダ150のカム溝151及び151の間には、左右方向に長い長穴152が形成されている。スライダ支持部15の支持片15aの中央部には切り欠き15c、15cが形成されている。上述のピックアップユニット56の側面に設けられたローラピン57a、57aが、上記切り欠き15c、15cを介して、第2のスライダ150の長穴152に左右方向にスライド自在に係合している。
カム溝151、151は、上記カムピン15bの初期位置に対応する第1の水平部151aを有する。ここで、カムピン15bに限らず、他の様々な部材の「初期位置」とは、ディスク100がケース6内にないとき、あるいは、ディスク100が、ユーザによりケース6内に挿入される途中であって駆動モータ19が未だ作動していないときの部材の位置を意味する。
カム溝151、151は、第1の水平部151aに続くように、第1の傾斜部151b、第2の水平部151c、第2の傾斜部151d、第3の水平部151e、第4の傾斜部151f、及び、カムピン15bの最終位置となる第4の水平部151gを有する。カムピン15bに限らず、他の様々な部材の「最終位置」とは、ディスクドライブ装置5が、ディスクに情報信号が記録し、または、記録された情報信号が再生することが可能な状態にある各部材の位置を意味する。
第1の水平部151aは、第4の水平部151gより高い位置に形成されている。カムピン15b、15bが第1の水平部151aにあるときに、第2のスライダ150に係合するピックアップユニット56は、最下の位置である初期位置に位置する。
第2の水平部151cは必ずしも必要ではない。あるいは、第2の水平部151cの角度が水平から、例えば0.5〜5°程度傾いていてもよい。
このような第2のスライダ150の構成から、第2のスライダ150が左右にスライドすることで、ピックアップユニット56が昇降する。
第2のスライダ150の右側には、前後方向のスリット154が形成されている。スリット154には、第2のカムスライダ180(第1のカムスライダ210は後述する)が接続されている。第2のカムスライダ180の右側が平面で見てL字状に形成され、そのL字部181(図8参照)がスリット154に嵌め込まれて固定されている。これにより、第2のカムスライダ180が、第2のスライダ150の左右方向のスライドと一体的にスライドする。
第2のカムスライダ180は、図17(B)に示すように、両側にカム溝182、182を有する。後述するモータユニットに設けられたピン67a、67aが、カム溝182、182にそれぞれ係合している。また、第2のカムスライダ180は、カム溝182及び182の間に、上記ローラピン57a、57aがスライド自在に係合する長穴183を有する。
このような構成により、第2のカムスライダ180が、第2のスライダ150と一体的にスライドすることで、ピックアップユニット56が昇降し、また、モータユニット59の左側が昇降する。また、次に説明するように、第1のカムスライダ210が、第2のカムスライダ180に同期するようにスライドすることで、モータユニット59の右側も昇降する。
図8は、第1のスライダ160及びその周辺の部材を示す平面図である。図9は、第1のスライダ160、第2のスライダ150、モータユニット59等を示す平面図である。図18は、図8におけるA−A線断面図である。なお、図8は、各部材が最終位置にある状態を示している。
第1のスライダ160は、上記したように、支持片16aから突出するローラピン16b、16bに係合されている。例えば図18及び図10に示すように、第1のスライダ160には、水平方向の長穴164が形成されている。この長穴164に、ローラピン16b、16bが係合する。
第1のスライダ160の背面162は、第1のスライダ160が初期位置にある状態から所定時間の経過後に、メインスライダ20の押圧面20dによって押圧されるようになっている。
このような第1のスライダ160の構成により、メインスライダ20の前後方向のスライドに伴って、第1のスライダ160は、シャーシ12に対して前後方向(第1の方向)にスライド可能となる。
第1のスライダ160と第2のスライダ150とはリンクレバー54により連結されている。リンクレバー54は、図10に示すように、中央に設けられた回動中心穴54aと、右側に設けられた長穴54bと、左側に設けられたピン54cを備えている。回動中心穴54aには、リンクレバー54が回動中心穴54aを中心として回動可能なようにネジ101が挿通され、ネジ101はシャーシ12に装着されている。
リンクレバー54の長穴54bには、第1のスライダ160の後部に設けられた軸ピン163に係合する。ピン54cは、第2のスライダ150の右端部に設けられた長穴状の連結穴155に係合する。
このようなリンクレバー54の構成により、第1のスライダ160が前方向(後ろ方向)にスライドすると、これに対応して第2のスライダ150が右方向(左方向)にスライドする。リンクレバー54は、第1のスライダ160と第2のスライダ150との移動速度が1:1となるようなリンク機構として機能する。
また、リンクレバー54は、長穴54bの後方に、下方に突出する突起部54dを有する。突起部54dは、上記したメインスライダ20の作用溝20eに係合する。メインスライダ20が後方へ戻る(初期位置へ戻る)ときに、突起部54dが作用溝20eの円弧部を押圧しながらその円弧部に沿って移動する。これにより、メインスライダ20が初期位置へ戻る動作に連動して、リンクレバー54が初期位置に戻るように回動し、その結果、第1のスライダ160は後方の初期位置へスライドする。
図10に示すように、第1のスライダ160は、その長手方向に沿って中央にスリット168を有する。図8及び図18に示すように、このスリット168に、移動部材200の一部を構成するアシストスライダ220が、そのスリット168内で移動可能に配置されている。アシストスライダ220は、前側にカム溝223を有し、後ろ側に直線溝224を有する。このカム溝223及び直線溝224に、上記ローラピン16b、16bが、第1のスライダ160の長穴164を介して係合している。
アシストスライダ220は、その前端部に左方向に突出するローラ221を有する。ローラ221は、初期位置において、第1のスライダ160の前端面165(図10及び図18参照)にほぼ当接する位置に設けられている。これにより、第1のスライダ160が前方へスライドすると、第1のスライダ160がローラ221を押圧し、これにより第1のスライダ160のスライドとともにアシストスライダ220が前方へスライドする。
第1のスライダ160は、その前側の上部に、水平なステップ部167を有する。後述するように、第1のスライダ160がスライドを開始してから所定の距離を経過した時点から、アシストスライダ220のローラ221がステップ部167を走行する。
図11は、移動部材200の一部を構成する第1のカムスライダ210を示す右側面図である。第1のカムスライダ210は、前側に設けられたカム溝211と、中央部に長手方向に設けられた長穴213と、後端部に設けられた縦溝212とを有する。
長穴213には、上記したピックアップユニット56の側面に設けられたローラピン57c、57cが係合する(図8及び図11参照)。
図8に示すように、第1のカムスライダ210のカム溝211には、上記したモータユニットの側面に設けられたカムピン66bが係合している。カム溝211は、カムピン66bの初期位置に対応する位置にある第1の水平部211aを有する。カム溝211は、第1の水平部211aに続くように、第1の傾斜部211b、第2の水平部211c、第2の傾斜部211d及び第3の水平部211eを有する。第2のカムスライダ180のカム溝182も、カム溝211と実質的に同一の形状でなっている。
図19(A)及び(B)に示すように、アシストスライダ220の後端部には左方向に突出する突出ピン222が設けられている。この突出ピン222は、上記した第1のカムスライダ210の縦溝212に係合する。第1のスライダ160のスライドに伴ってスライドするアシストスライダ220により、突出ピン222がこの縦溝212を前後方向に押圧することで、第1のカムスライダ210を前後方向にスライドさせる。つまり、アシストスライダ220及び第1のカムスライダ210は、前後方向では一体的な動きとなる。
なお、縦溝212が縦長に設けられる理由は、第1のカムスライダ210が、上下方向では、ピックアップユニット56とともに昇降するからである。つまり、縦溝212は、ピックアップユニット56が昇降するときに、突出ピン222の縦方向の通り道を確保するために形成される。
ピックアップユニット56及びモータユニット59はともに上下方向へ移動し、移動途中において一体となって上下される。従って、一体となって上下されるときにはピックアップベース57の下面に、モータユニット59のベース60の上面(取付板64の上面)が接した状態とされる。また、ディスク100がディスクテーブル62に装着された状態においても、ピックアップベース57の下面に、ベース60の上面が接する。
このときベース60はバネ部材70、70、70によって取付板64がベース板63に対して変位可能な構成とされているため、取付板64の上面がピックアップベース57の下面に面接触された状態で押し付けられる。従って、取付板64のピックアップベース57に対する接触状態の安定化を図ることができる。
以下に、ディスク100のローディング時及びイジェクト時におけるディスクドライブ装置5の動作について説明する。
ディスク100がフロントパネル9のディスク挿入口9aから挿入されると、駆動モータ19の駆動により、メインスライダ20が前方へのスライドを開始する。メインスライダ20の移動に連動するように、各種のレバー部材やアーム部材が移動することで、ディスク100が、ディスクテーブル62の真上まで移動する。このとき、ピックアップユニット56及びモータユニット59は初期位置にあり、未だ動いていない状態にある。
図16は、ピックアップユニット56及びモータユニット59がそのような初期位置にあるときの、ディスクドライブ装置5の主要部の平面図である。
図17(A)は、ピックアップユニット56、モータユニット59、第1のスライダ160、第2のスライダ150、移動部材200及び第2のカムスライダ180がそれぞれ初期位置にある状態(初期状態)の斜視図である。図17(B)は、図17(A)の各部材から、第1のスライダ160及び第2のスライダ150を除いた状態を示す図である。図17(C)は、図17(B)の各部材から、アシストスライダ220を除いた状態を示す図である。図17(D)は、図17(C)の各部材から、第1のカムスライダ210及び第2のカムスライダ180を除いた状態を示す図である。図17(A)〜(D)は、すべて同じタイミングの状態を示している。
図18は、そのような初期状態における図8のA−A線断面図である。そのときの、図19(A)は、第1のスライダ160及び移動部材200の左側からの斜視図である。図19(B)は、図19(A)の右側からの斜視図である。図18、図19(A)及び(B)は、すべて同じタイミングの状態を示している。
メインスライダ20の前方への移動によってディスク100がディスクテーブル62の真上まで位置したときから、メインスライダ20の押圧面20dが第1のスライダ160の背面162に当接し、第1のスライダ160の押圧を開始する。これにより、第1のスライダ160が前方へのスライドを開始する。
第1のスライダ160がスライドを開始すると、第1のスライダ160の前端面165がローラ221を押圧し、これによりアシストスライダ220は前方へのスライドを開始する。また、これに伴い、突出ピン222で押圧された第2のカムスライダ210が前方へのスライドを開始する。また、アシストスライダ220がスライドを開始することで、ローラピン16b、16bは、相対的にカム溝223及び直線溝224をそれぞれ右方向へ移動する。
また、第1のスライダ160がスライドを開始すると、リンクレバー54で連結された第2のスライダ150が右方へのスライドを開始する。そうすると、図7で示したように、カムピン15b、15bは、第2のスライダ150のカム溝151の第1の水平部151aから第1の傾斜部151bへ移行し、第2の水平部151c、第2の傾斜部151dへと移動していく。これにより、第1のスライダ160が上昇するので、これに同期してピックアップユニット56が上昇する。
図30は、上から順に、第2のスライダ150のカム溝151、第2のカムスライダ180のカム溝182、及び、第2のカムスライダ210のカム溝211のそれぞれのカムチャートである。
第2のスライダ150のカム溝151によるカムチャート(図30(A))は、ピックアップユニット56の昇降動作を表す。第2のカムスライダ180のカム溝182によるカムチャート(図30(B))は、ピックアップユニット56と相対的な、つまりピックアップユニット56を静止系としたモータユニット59の左側の昇降動作を表す。第1のカムスライダ210のカム溝211によるカムチャート(図30(C))は、同じくピックアップユニット56を静止系としたモータユニット59の右側の昇降動作を表す。横軸(X軸)において0、及び、0から左側が、3つの部材150、180及び210の初期状態を示している。
上記したように、第2のカムスライダ210がスライドを開始することで、そのカム溝211に係合する、モータユニット59のカムピン66bが第1の水平部211aから、第1の傾斜部211bへ移行し、第2の水平部211c、第2の傾斜部211dへ移動していく。図11、図30(B)及び(C)に示すように、モータユニット59のカムピン66bが、ピックアップユニット56に対して一旦下降し、その後、上昇していく。モータユニット59が一旦下降する理由は、ディスク100のイジェクト時に意味を持つので、その説明で述べる。
図20に示すように、メインスライダ20の移動に伴う第1のスライダ160が、第1のスライダの初期位置から例えば距離a1だけスライドすると、ローラピン16bがアシストスライダ220のカム溝223の傾斜部223aに以降する。これにより、そのローラピン16bを軸としてアシストスライダ220の前端部が上昇を開始する。図21(A)及び(B)は、図20のタイミングに対応する斜視図である。
一方、図30に示すように、第1のスライダ160がスライドして距離a1移動した時点で、第1のカムスライダ210及び第2のカムスライダ180により、モータユニット59は、ピックアップユニット56に対して最高位置まで達する。なお、モータユニット59の右側の方が左側より先に最高位置に達するように、カム溝211及び182が形成されている。
なお、距離a1は、4〜6mm、典型的には5mmであるが、この範囲に限られない。
メインスライダ20の移動に伴う第1のスライダ160のスライドが、距離a1よりさらに進み、スライド開始からの距離がa2に達する。そうすると、図24に示すように、アシストスライダ220の前端部がさらに上昇し、ローラ221と第1のスライダ160の前端部165との係合が解除される。したがって、ローラ221は第1のスライダ160のステップ部167上を移動するので、移動部材200の前方への移動が、第1のスライダ160のスライド距離がa2の時点で停止する。
図22は、図16に対応する図であり、第1のスライダ160のスライド距離がa2のときの図である。図23(A)〜(D)は、図17(A)〜(D)にそれぞれ対応する図であり、第1のスライダ160のスライド距離がa2のときの図である。図25(A)及び(B)は、図19(A)及び(B)に対応する図であり、第1のスライダ160のスライド距離がa2のときの図である。
なお、距離a2は、5〜7mm、典型的には6mmであるが、この範囲に限られない。
距離a2の時点で、ローラ221と第1のスライダ160との係合が解除されても、メインスライダ20は移動し続けるので、これに伴い第1のスライダ160もスライドを続ける。したがって、第2のスライダ150も右方へのスライドを続ける。
しかし、移動部材200の前方へのスライドが停止した時点では、カムピン66bは、第1のカムスライダ210の既に第3の水平部211eに達している。つまり、図30(B)及び(C)に示すように、移動部材200の前方へのスライドが停止した時点では、モータユニット59はピックアップユニット56に対して既に停止している。したがって、距離a1の時点から、ピックアップユニット56及びモータユニット59が一体的に上昇する。
このように、ローラ221が第1のスライダ160から上方へ外れるように、アシストスライダ220がローラピン16b、16bに係合している。これにより、アシストスライダ220を板状に形成することができる。つまり、アシストスライダ220を平面で見て薄くすることができ、ケース6内のアシストスライダ220のフットプリントを小さくすることができる。
第1のスライダ160のスライド距離がほぼ距離a2に達したときには、図7において、カムピン15b、15bは、第3の水平部151eに達する。したがって、このとき、ピックアップユニット56は最上位置に達し、ディスクテーブル62のセンターリング突部62aがディスク100の中心の穴に挿入される。そうすると、センターリング突部62aがアッパーシェル8の開口8aに挿入され、アッパーシェル8の下面にディスク100が押し付けられる。つまり、ディスク100をチャッキングするためのクランプ力が発生する。これにより、ディスク100の中心穴にセンターリング突部62aが嵌合し、ディスク100がディスクテーブル62に装着される。
本実施の形態では、第2のスライダ150のカム溝151に、第3の水平部151eが設けられることにより、ピックアップユニット56が最上位置にある時間を所定の時間継続させることができる。これにより、クランプ力を所定の時間継続させることができるので、確実にディスク100のチャッキングを行うことができる。所定の時間とは、典型的には、第2のスライダ150が0.5mm(〜2mm)分スライドする時間であるが、このような範囲に限られず、適宜変更可能である。
メインスライダ20の移動に伴う第1のスライダ160及び第2のスライダ150のスライドが、距離a2よりさらに進み、スライド開始からの距離がa3に達すると、メインスライダ20の移動が停止する。これにより、第1のスライダ160及び第2のスライダ150のスライドも停止する。このとき、図28に示すように、ローラ221が、第1のスライダ160のステップ部167の壁部167aに当接することで、第1のスライダ160のスライドが停止してもよい。
図26は、図16に対応する図であり、第1のスライダ160のスライド距離がa3のときの図である。図27(A)〜(D)は、図17(A)〜(D)にそれぞれ対応する図であり、第1のスライダ160のスライド距離がa3のときの図である。図29(A)及び(B)は、図19(A)及び(B)に対応する図であり、第1のスライダ160のスライド距離がa3のときの図である。
なお、距離a3は、9〜11mm、典型的には10mmであるが、この範囲に限られない。移動部材200がスライドする距離a2(または距離a1でもよい。)は、第1のスライダ160がスライドする総距離a3(第1の距離)より短い距離(第2の距離)とされる。
距離a2〜a3の間、カムピン15b、15bが第2のスライダ150のカム溝151の第4の傾斜部151fを移動することにより、ピックアップユニット56は最上位置から下降する。そして、カムピン15b、15bが第4の水平部151gに達すると、ピックアップユニット56はほぼ水平状態となる。この後、ピックアップユニット56及びモータユニット59の駆動により、ディスク100への情報信号が記録され、またはディスク100に記録された情報信号が再生される。
以上のように、ピックアップユニット56が移動部材200を介してモータユニット59を支持するので、ピックアップユニット56が第2のスライダ150により昇降すれば、モータユニット59はそれに対応して昇降する。また、移動部材200により、モータユニット59はピックアップユニット56に相対的に昇降する。つまり、ピックアップユニット56が下降した場合、そのピックアップユニット56に対してもモータユニット59が下降する。したがって、ピックアップユニット56の昇降距離が小さく設計されても、ディスク100のケース6への搬入のためのクリアランスを確保することができ、ディスク100とモータユニット59との干渉を防ぐことができる。
また、第1のスライダ160にリンクする第2のスライダ150の移動速度(スライド速度)が、第1のスライダ160の移動速度(スライド速度)と同じである。つまり、第1のスライダ160及び第2のスライダ150の移動の仕方が1:1とされている。したがって、第1のスライダ160と途中まで一体的に移動する移動部材200によるモータユニット59の昇降動作と、第2のスライダ150によるピックアップユニット56の昇降動作のタイミングの設計が容易となる。
ディスク100に情報信号の記録された後、または、ディスク100から情報信号が再生された後、ディスク100のイジェクト動作時において、ディスクドライブ装置5は、以上説明した動作と逆の動作を行う。
駆動モータ19の回転が、ディスク100のローディング時に対して反転する。その駆動モータ19の反転作用により、メインスライダ20が後方への移動を開始すると、リンクレバー54の突起部54dが、メインスライダ20の作用溝20eに係合する。これにより、リンクレバーが戻り動作を開始し、第1のスライダ160は後方へスライドし、第2のスライダ150が左方へスライドする。これにより、ピックアップユニット56及びモータユニット59は、図30(A)〜(C)に示すように、距離a3、a2、a1、0の順で動作する。
第1のスライダ160が実質的に距離a2から0までの間に、ピックアップユニット56及びモータユニット59が下降する。この間に、ディスクテーブル62に装着されたディスク100の下面と、ピックアップユニット56の上面とが当接した状態で、モータユニット59がピックアップユニット56に対して下降する。これにより、ディスクテーブル62のセンターリング突部62aからディスク100が引き剥がされる(デチャッキング)。ディスク100が引き剥がされるときは、アーム部材等でディスク100の周縁部が保持されている。
移動部材200は、ローディング時にはローラ221が第1のスライダ160により押圧されることでスライドした。イジェクト時には、移動部材200は、図25(A)等に示すように、第1のスライダ160に設けられた突起166に係合することで、初期位置までスライドする。
上記デチャッキング動作では、第1のスライダ160が距離a1から0までの間において、第2のスライダ150の第2の水平部151c(図7参照)により、ピップアップユニット56は、一旦下降が停止する。このとき、第1のカムスライダ210の第2の水平部211c、及び、第2のカムスライダ180のカム溝182の、その第2の水平部211cと実質同一の形状部分により、モータユニット59がピックアップユニット56に対して最下の位置まで下降する。つまり、このとき、モータユニット59とピックアップユニット56との高低差が最大となる。
すなわち、第1のカムスライダ210の第2の水平部211cは、ディスク100のローディング時に、移動部材200がスライドを開始してから距離a2に到達するまでの間に、ピックアップユニット56が上昇する動きに逆らってモータユニット59を下降させる。これにより、上記のように、ピックアップユニット56とモータユニット59との相対的な高低差を極力大きくすることができる。
その結果、ディスク100イジェクト動作時において、ディスク100に対する引き剥がし力を高めることができ、ディスク100のデチャッキングが確実に行われる。このように、距離a2から0までの間に、ピックアップユニット56とモータユニット59との相対的な高低差を最大とすることで、引き剥がし力を高めながらも、モータユニット59を構成する部材がロアーシェル7の開口部7aから下方へはみ出ないようにすることができる。つまり、ディスクドライブ装置5の薄型化を実現しながら、ディスク100のデチャッキングを確実に行うことができる。
ディスク100には個体差があり、例えばディスクの厚さが厚いものもあるし、薄いものもある。デチャッキングを確実に行うためには、ディスクの厚さが厚いほど、上記高低差を大きくする必要がある。あるいは、剛性の高いディスクもあれば低いディスクもある。剛性が低いディスクの場合、デチャッキング開始時からデチャッキング終了時までのディスクの撓み量が大きくなるので、上記高低差を大きくする必要がある。
以上のような観点から、第2の水平部151cは、必ずしも水平でなくてもよい。あるいは、第1のカムスライダ210の第2の水平部211c(第2のカムスライダ180のカム溝182の、その第2の水平部211cと実質同一の形状部分)が必ずしも水平でなくてもよい。
しかし、第2の水平部211cがあることで、モータユニット59が最下の位置にある状態を所定の時間継続させることができる。その結果、ディスク100の最大の引き剥がし力を所定の時間継続させることができ、確実にディスク100をディスクテーブル62から外すことができる。所定の時間とは、第2の水平部211cの長さ及び第1のカムスライダ210のスライド速度によるものであり、適切な値が設定されればよい。
次に、上記したように、第1のスライダ160にリンクする第2のスライダ150の移動速度(スライド速度)が、第1のスライダ160の移動速度(スライド速度)と同じであるメリットについて説明する。
例えば、特開2006−344340号公報に記載のディスク装置には、ローディングモータ(60)の駆動によって長手方向にスライドするメインスライダ(40)が設けられている。メインスライダ(40)は、カムレバー70によってサブスライダ(50)と連結している。サブスライダ(50)は、トラバースベース(30)とリアベース(13)との間に、メインスライダ(40)と直交する方向に配設されている。
カムレバー(70)は回動支点(71)、ピン(72)及びピン(73)を有している。ピン(73)はメインスライダ(40)の上面に設けたカム溝と係合し、ピン(74)はサブスライダ(50)の上面に設けられたカム溝と係合している。カムレバー(70)は、メインスライダ(40)の移動によって動作し、サブスライダ(50)を移動させることによってトラバースカム部材(51)を動作させてトラバースベース(30)を変位させる。
また、メインスライダ(40)が移動することで、カムレバー(70)が回動支点(71)を中心として所定角度回動する。カムレバー(70)が回動することで、サブスライダ(50)が移動するので、サブスライダ(50)(トラバースカム部材(51))に係合する第1のスピンドルカム部材(52)も移動する。一方、スピンドルレバー(42)は、カムレバー(70)のピン(72)が摺動する円弧状の溝を有する。これにより、メインスライダ(40)の移動に伴うカムレバー(70)の回動動作によって第2のスピンドルカム部材(41)をメインスライダ(40)と同一の方向に移動させる。スピンドルレバー(42)は、メインスライダ(40)に上から被せられるように配置されている。メインスライダ(40)とスピンドルレバー(42)とは相対的に移動可能となっている。
つまり、メインスライダ(40)の移動により、第1のスピンドル部材(52)及び第2のスピンドルカム部材(41)が移動する。第1のスピンドル部材(52)及び第2のスピンドルカム部材(41)が移動することで、これらに係合する、スピンドルモータ(31)を支持するクラッチプレート(35)を昇降させる。つまり、上記したように、スピンドルモータ(31)が、トラバースベース(30)とは別体で動く(昇降する)。
図31を参照して、メインスライダ(40)、カムレバー(70)及びスピンドルレバー(42)の動きについて説明する。図31に示すように、スピンドルレバー(42)には、トラバースカム部材(51)(図31には図示なし)の長手方向に平行な溝(直線溝)(42a)を有しており、この直線溝(42a)に連続的に上記円弧状の溝(円弧溝)(42b)が形成されている(特開2006−344340号公報の図11参照)。ローディングモータ(60)により、メインスライダ(40)が+Y方向へ移動すると、上記のようにカムレバー(70)が回動する。カムレバー(70)が回動することで、ピン(72)が溝の直線部を押圧するので、これによりスピンドルレバー(42)が+Y方向へ移動する。
メインスライダ(40)が+Y方向へ移動し続け、カムレバー(70)は回動し続けると、ピン(72)が溝の円弧部の端部に入る。それ以降は、スピンドルレバー(42)は静止し、カムレバー(70)は回動し続けても、スピンドルレバー(42)は静止したままである。したがって、スピンドルレバー(42)に接続された第2のスピンドルカム部材(41)もそれ以降は動かず、それ以降はトラバースベース(30)の上昇動作に伴うように、スピンドルモータ(31)が上昇する。つまりスピンドルモータ(31)とトラバースベース(30)との相対移動はなくなる。
しかしながら、スピンドルレバー(42)の溝が、直線溝(42a)と円弧溝(42b)とでなっているため、スピンドルレバー(42)に連結されるメインスライダ(40)とサブスライダ(50)との移動速度が1:1ではない。この場合、トラバースベース(30)とスピンドルモータ(31)との昇降動作のタイミングの設計が難しくなる。したがって、製品の信頼性が低いものとなる。
なお、本実施の形態に係るディスクドライブ装置5では、図8に示すように、最終位置において、第1のカムスライダ210の前端部が、ピックアップベース57の角部57dより前方(図8中、左方)側に突き出ている。これは、カムピン66bが、平面で見てこの位置に配置されなければならないからである。つまり、以下のような理由からである。
図32は、モータユニット59のベース60を示す平面図である。モータユニット59のベース60には、上記したように、カムピン66a、66a、66bが設けられている。これらカムピン66a、66aが第2のカムスライダ180に係合し、カムピン66bが第1のカムスライダ210に係合することで、モータユニット59がピックアップユニット56に支持される。
上記第1のカムスライダ210の前端部が、ピックアップベース57の角部57dより前方側に突き出でないようにするためには、カム溝211の形状の関係上、カムピン66bの配置が、それより後方側である例えば66dの位置(図32参照)になければならない。そうすると、カムピン66a、66a、66dで描かれる三角形Hの外側に、スピンドルモータの軸中心Fが位置するようになる。そうなると、以下のような問題が起こる。
モータユニット59の上昇動作により、ディスクテーブル62にディスク100が装着されるとき、モータユニット59に下方向への力が加わる。したがって、軸中心Fが三角形Hの外側に位置する場合、ディスク100のチャッキング時に、モータユニット59の前方側が下方に向くように傾く。つまり、チャッキング時にモータユニット59がアンバランスな状態になるので、確実にディスク100がディスクテーブル62に装着されない事態が起こる。
したがって、そのような問題を起こさないようにするため、本実施の形態では、三角形Gの底辺上に軸中心Fが位置するように、カムピン66dが配置される。