JP2009204753A - 光変調器 - Google Patents

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Abstract

【課題】単一光源からの単一偏波のキャリア光入力に対し、偏波多重信号光を出力する一体型の偏波多重光変調器を構成する。
【解決手段】平面光波回路からなる光変調器であって、入力光の偏波面を偏波面と直交する方向に変換し出力する偏波変換回路102と、複数の入力ポートから入力された偏光の異なる光を単一の出力ポートから出力する偏波合成回路103と、偏波変換回路102を介して偏波合成回路103の第1の入カポートに接続された第1の変調回路101aと、偏波変換回路を介さずに偏波合成回路103の第2の入カポートに接続された第2の変調回路101bとを備えたことを特徴とする。
【選択図】図4

Description

本発明は、光変調器に関し、より詳細には、通信用光デバイスとして偏波多重された光信号を生成する光変調器に関する。
近年、長距離光伝送において、40Gb/s、100Gb/sといった高いビットレートによる伝送に対するニーズが高まっている。一般的に、光信号を変調する場合、高速化のために変調シンボルレートを高くすると、分散耐性が急激に劣化する。このため、伝送距離が縮小してしまうという問題がある。また、信号スペクトルの広がりも大きくなるため、波長分割多重(WDM)伝送におけるフィルタの帯域、チャネル間隔を大きくとらなければならないという問題もある。そこで、変調シンボルレートを高くせずに、ビットレートを大きくするため、多値化技術、多重化技術の必要性が高まっている。
多重化技術の一つとして、偏波多重伝送技術が有望視されている。直交する二つの偏波(X偏波、Y偏波)を用いて、それぞれ異なる情報を伝送し、受信側では、偏波分離した後に復調する。非特許文献1は、偏波多重を用いたWDM伝送の初期の例であり、25波長×2偏波×10Gb/sのNRZ変調により、総伝送容量1Tb/sを実現している。また、近年の大容量WDM伝送に関する報告では、DQPSKなど多値変調方式と偏波多重伝送技術とを組み合わせて大容量化を図っている。例えば、非特許文献2では、差動4値位相シフト変調(DQPSK)と偏波多重伝送技術との組み合わせにより、総伝送容量25.6Tb/sの大容量伝送を実現している。
特開2005−10805号公報 特許第3800594号公報 A.R.Chraplyvy, A.Gnauck, R.Tkach, et a1., "1 Tb/s transmission experiment," IEEE Photon. Technol. Lett., vol.8, no.9, pp.1264-1266, Sep. 1996 A.H.Gnauck, G.Charlet, P.Tran, P.Winzer, C.Doerr, J.Centanni, E.Burrows, T.Kawanishi, T.Sakamoto, K.Higuma, "25.6-Tb/s C+L-Band Transmission of Polarization-Multiplexed RZ-DQPSK Signals," Proc. of OFC/NFOEC2007, paperPDP19, 2007 R.A.Grifin, "Integrated DQPSK Transmitters," Proc. of OFC/NFOEC2005, 0WE3, 2005 K.Jinguji, N.Takato, A.Sugita, and M.Kawachi, "Mach-Zehnder interferometer type optical waveguide coupler with wavelength-flattened coupling ratio," Electron. Lett., Vol.26, No.17, pp.1326-1327, 1990
上述したように、偏波多重伝送技術を用いた伝送実験については、近年多数報告されている。非特許文献2を含む多くの例においては、送信側の装置を簡略なデバイス構成とし、擬似的に偏波多重信号を生成する方法が用いられている。図1に、従来の偏波多重伝送技術による送信装置の第1の例を示す。光源11に接続された単一の光変調器12を用いて、単一偏波の信号光を生成する。この信号光を、光カプラ13により2分岐する。一方は、偏波コントローラ14aと遅延線15とを介し、他方は、偏波コントローラ14bを介して、両者の偏波を互いに直交させ、偏波合成器16で合波する。このようにして、擬似的に偏波多重信号を生成している。このような構成は、実験目的で簡易に伝送系を構築する手段としては有効だが、当然ながら、各偏波に任意の異なるデータを載せることはできず、実用に供することはできない。
図2に、従来の偏波多重伝送技術による送信装置の第2の例を示す。光源21からの信号光を、光カプラ23により2分岐し、X偏波用の光変調器22aとY偏波用の光変調器22bとに入力する。偏波コントローラ24a,24bを用いて、それぞれの出力光の偏波を直交させ、偏波ビームスプリッタ〈PBS)などの偏波合成器26を用いて合波する。この構成によれば、各変調器を異なるデータで駆動すれば、任意の2系列のデータを偏波多重伝送することができる。
しかしながら、実際の光伝送システムにおける送信装置への導入を考えると、このような複数の個別部品を、光ファイバを介して接続した形態は、部品点数が多く、占有スペースも大きいという問題があった。現行の偏波多重を用いない中長距離光伝送における送信装置は、光源(レーザーダイオード)と外部変調器のみから構成されており、両者を光ファイバで接続している。レーザーダイオードから出力されるキャリア光は、単一偏波であり、外部変調器から出力される信号光も単一偏波である。
従来の光伝送システムからの移行を考えると、偏波多重伝送技術を用いるシステムにおいても、光源と外部変調器のみで構成されていることが望ましい。しかしながら、そのような一体型の偏波多重変調器はこれまでに提案されていない。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、単一光源からの単一偏波キャリア光の入力に対し、偏波多重信号光を出力する一体的な変調器を有する光変調器を提供することにある。
本発明は、このような目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、単一の基板、もしくは端面同士が直接接合された複数の基板上に形成された平面光波回路からなる光変調器であって、入力光の偏波面を該偏波面と直交する方向に変換し出力する偏波変換回路と、複数の入力ポートから入力された偏光の異なる光を単一の出力ポートから出力する偏波合成回路と、前記偏波変換回路を介して前記偏波合成回路の第1の入カポートに接続された第1の変調回路と、前記偏波変換回路を介さずに前記偏波合成回路の第2の入カポートに接続された第2の変調回路とを備えたことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の光変調器において、前記偏波合成回路は、2つの光カプラと該光カプラを結ぶ2本の光路からなるマッハツェンダ光干渉計であり、前記2本の光路の複屈折をそれぞれ長手方向に距離積分した値の差が、前記入力光の波長の半整数倍であることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、講求項1または2に記載の前記偏波変換回路は、光導波路内に形成された溝と、該溝に挿入された偏波変換手段とを含むことを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1、2または3に記載の光変調器において、端面同士が直接接合された3枚の基板上に形成された平面光波回路からなり、第2の基板上に形成された平面光波回路が透過光の位相又は強度を高速に変調する機能を有し、前記第1および第2の変調回路が前記第2の基板上に形成された位相シフタを含み、前記偏波変換回路および前記偏波合成回路は、第3の基板上に形成されていることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の光変調器において、前記第1および第3の基板上の平面光波回路の構成が同一であり、前記第1および第3の基板は、点対称に配置されていることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1乃至5のいずれかに記載の光変調器において、前記第1の変調回路から前記偏波合成回路までの光路長と、前記第2の変調回路から前記偏波合成回路までの光路長との差が、変調シンボル長の1/2であることを特徴とする。
以上説明したように、本発明によれば、単一光源からの単一偏波のキャリア光入力に対し、偏波多重信号光を出力する一体型の偏波多重光変調器を有する光変調器を作製することができる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳細に説明する。上述したように、送信装置の構成は、シンプルであることが望ましい。すなわち、図3に示すように、本実施形態にかかる送信装置は、単一の光源31からの単一偏波キャリア光の入力に対し、偏波多重信号光を出力する一体的な偏波多重光変調器32を用いることが望ましい。
本実施形態では、変調回路、偏波変換回路、偏波合成回路からなる一体型の光変調器を用いる。変調回路の位相シフタを構成する材料としては、LiNbO3(以下、LNという)を用いる。良く知られている通り、LNは、電気光学(EO)効果の一種であるポッケルス効果を有し、電界の印加による高速な屈折率変調が可能であり、光変調器の材料として充分な実用導入実績がある。但し、本発明はこれに限られるものではなく、LNの代わりに、ポッケルス効果を有するKTa1-xNbx3、K1-yLiyTa1-xNbx3などの多元系酸化物結晶、電界吸収(EA)効果、量子閉じ込めシュタルク効果(QCSE)による屈折率または吸収係数の変調が可能なGaAs系、InP系の化合物半導体、クロモフオアなどのEOポリマなどを用いることもできる。
また、以下の実施例では、LNの結晶軸方向はZカット、すなわち結晶の6回回転軸が基板面に垂直な基板を用いるが、軸方向はXカット、すなわち6回回転軸が基板面に平行で位相シフタ部分の導波路に垂直な基板を用いても良い。但し、Xカットを用いる場合は、電界印加方向が異なるため、実施例の図面とは位相シフタ電極の位置が異なるので注意が必要である。
さらに、Zカットでは、電界振動方向が基板面に対し垂直なTM偏波に対してより大きなEO効果が得られるので、以下に示す実施例では変調回路を通過する時点での偏光状態をTM偏波としている。一方、Xカットでは、電界振動方向が基板面に対し垂直なTE偏波に対して大きなEO効果が得られるので、Xカットを用いる場合は、TE偏波とTM偏波とが逆転することにも注意が必要である。
図4に、本発明の実施例1にかかる偏波多重光変調器の構成を示す。図5に、溝に沿った(X−X’)断面図を示す。実施例1では、単一のLN基板100上に形成された平面光波回路により光変調器を構成している。平面光波回路は、LN基板100上にTi拡散により形成された光導波路110からなる。なお、光導波路はリッジ型でも良い。
入力側導波路から入力さたれ単一偏波キャリア光は、光パワーを均等に分岐するY分岐111aにより二手に分けられ、それぞれ変調回路101a,101bへ接続される。変調回路101a,101bは、それぞれ単一の対称マッハツェンダ干渉計からなり、各アームには、光位相を高速にシフトさせるEO位相シフタ113a〜113dが設けられている。EO位相シフタ113a〜113dは、電圧駆動によりNon-Return-to-Zero(NRZ)、差動位相シフトキーイング(DPSK)などの変調フォーマットにより光変調を行うことができる。実施例1では、入力さたれ単一偏波キャリア光は、TM偏波である。
変調回路101a,101bからの出力導波路は、それぞれ偏波合成回路103の異なるポートに接続されるが、これら出力導波路のうちの一方に、偏波変換回路102が挿入されている。偏波変換回路102は、導波路中の溝104に挿入され、光学軸が基板面に対して45度傾いた1/2波長板114で構成される。出力導波路から入射された光の偏光軸は、1/2波長板114の光学軸を対称軸として反転するので、偏波変換回路102を通過することにより、TM偏波の光はTE偏波に変換される。なお、1/2波長板114を挿入する溝104は、図4に示す通りLN基板100全体を横切るようにダイシングによって形成されている。1/2波長板114が挿入されていない部分には、光導波路と屈折率の整合した樹脂が充填されている。
偏波合成回路103には、単純なYカプラ112cを用いる。これにより、最小の回路サイズで偏波合成回路103を構成できる。但し、原理的に3dBの光損失が生じるというデメリットがある。
このような構成により、変調回路101a,101bを、それぞれTE偏波光変調用、TM偏波光変調用のデータで駆動すれば、従来に例のない、単一偏波(TM偏波)のキャリア光の入力に対し、偏波多重信号光を出力する一体型の偏波多重光変調器を構成することができる。
図6に、本発明の実施例2にかかる偏波多重光変調器の構成を示す。図7に、2つの溝に沿った断面図を示す。実施例2では、単一のLN基板100上に形成された平面光波回路により光変調器を構成している。平面光波回路は、LN基板100上にTi拡散により形成された光導波路110からなる。なお、光導波路はリッジ型でも良い。
実施例1と同様に、入力側導波路から入力さたれ単一偏波キャリア光は、光パワーを均等に分岐するY分岐111aにより二手に分けられ、それぞれ変調回路101a,101bへ接続される。変調回路101a,101bからの出力導波路は、それぞれ偏波合成回路103の異なるポートに接続されるが、これら出力導波路のうちの一方に、偏波変換回路102が挿入されている。偏波変換回路102は、導波路中の溝104aに挿入され、光学軸が基板面に対して45度傾いた1/2波長板114aで構成される。出力導波路から入射された光の偏光軸は、1/2波長板114aの光学軸を対称軸として反転するので、偏波変換回路102を通過することにより、TM偏波の光はTE偏波に変換される。なお、1/2波長板114aを挿入する溝104aは、図6に示す通りLN基板100全体を横切るようにダイシングによって形成されている。1/2波長板114aが挿入されていない部分には、光導波路と屈折率の整合した樹脂が充填されている。
偏波合成回路103は、2つの3dBカプラ115a,115bと、これらを結ぶ2本のアームからなるマッハツェンダ干渉計で構成されている。このうち片方のアームには、光学軸が基板面に垂直(または平行)な1/2波長板114bが挿入されている。1/2波長板114bは、TM偏波光、TE偏波光のどちらか一方に対し、他方よりもπだけ大きい位相遅延を与える。ここで、TM偏波光に対するアーム間の光位相差をΔφTM、TE偏波光に対するアーム間の光路長差をΔφTEとすると、
|ΔφTM−ΔφTE|=π
が成り立つ。実施例2では、アーム間の光路長差は、ΔφTE=0となるよう設計されており、|ΔφTM|=πである。偏波合成回路103のマッハツェンダ干渉計においては、TE偏波光はクロス側へ出力され、TM偏波光はスルー側へ出力される。なお、製造誤差等の影響を補償し、光路長差を微調整するため、各アームには、位相シフタ113e,113fを設けておくことが望ましい。
実施例2では、変調回路101a,101bからの出力導波路は、偏波合成回路103の異なるポートに接続される。変調回路101aからの出力光は、偏波変換回路102によりTE偏波光に変換されて入射され、変調回路101bからの出力光は、入力時の偏波を保ってTM偏波光として入射される。両者は偏波合成回路103の同じポート、すなわちTE偏波光が入射されるポートから見たクロスポート、TM偏波光が入射されるポートから見たスルーポートから出力される。
マッハツェンダ干渉計型の偏波合成回路103は、原理的な光損失がないという大きなメリットがある。また、他の光回路と同一基板上に一体的に形成できるため、他の回路との問の接続損失も生じず、接続による偏光方向のずれなども生じない。このような構成により、変調回路101a,101bを、それぞれTE偏波光変調用、TM偏波光変調用のデータで駆動すれば、従来に例のない、単一偏波(TM偏波)のキャリア光の入力に対し、偏波多重信号光を出力する一体型の偏波多重光変調器を構成することができる。
図8に、本発明の実施例3にかかる偏波多重光変調器の構成を示す。図9に、2つの溝に沿った断面図を示す。実施例3では、端面同士が直接接合された3枚の基板100a〜100c上に形成された平面光波回路により光変調器を構成している。第1の基板100aおよび第3の基板100cはシリコン基板であり、この上にSiO2を主成分とするガラスからなる石英系光導波路120が形成されている。石英系光導波路120は、方形のコアがクラッド中に埋め込まれている埋め込み型とし、コアとクラッドとの比屈折率差は、1.5%である。第2の基板100bは、LN基板であり、この上にTi拡散により光導波路が形成されている。
なお、本実施形態は、上記の基板の種類に限定されるものではなく、第2の基板として、上述の通り他の多元系酸化物結晶、化合物半導体、EOポリマなどを用いることができる。また、第1および第3の基板として、石英基板上の石英系光導波路、シリコン導波路、ポリマ導波路など他の材料からなる低損失な導波路の基板を用いることもできる。
図10は、基板の接続方法を示す斜視図である。第1の基板100aと第3の基板100cとの間に第2の基板100bが挟まれた構成となっている。各々の基板は、紫外線硬化型接着剤を用いて端面接続されている。第1の基板100aには入力光ファィバ105が接続され、第3の基板100cには出力光ファイバ106が接続されている。第2の基板100b上のTi拡散により形成されたLN光導波路は、スポットサイズ約3.6μmである。このため、第1および第3の基板の石英系導波路の端面部において、スポットサイズ変換導波路を用いて、スポットサイズをLN光導波路と整合させている。これにより、結合損失は平均0.2dB、損失ばらつき0.1dB以内と非常に良好な光結合が得られる。この端面接続の方法は、信頼性も含め十分な実績のある光導波回路基板と光ファイバアレイとを接続する方法と技術的に等しいため、同じく十分な信頼性を有すると予想される。
石英系光導波路は、LNのようなEO効果を持たないが、分岐、カプラ、曲げ、フィルタなど低損失、小型で様々なパッシブ光回路を構成することができる。石英系光導波路を用いた光回路は、光スプリッタ、光合分波器として充分な実用導入実績がある。Ti拡散によるLN光導波路は、伝播損失が0.3dB/cm程度、最小曲げ半径が数cm程度である。これに対して、石英系光導波路は、伝播損失0.01dB/cm程度またはそれ以下、非屈折率差1.5%の場合の最小曲げ半径は1.5mmであり、いずれもLN光導波路より優れている。
実施例3の基本的なコンセプトは、異種基板を接合して構成とすることにより、各導波路材料の有する特徴をそれぞれ生かすことである。すなわち、高速な応答が要求される変調回路の位相シフタ部分にはLN光導波路を用い、高速な応答は要求されないが、小型で低損失であることが求められる変調回路、偏波変換回路、偏波合成回路には石英系光導波路を用いている。
図8に戻り、光変調器の構成について説明する。第1の基板100a上の入力導波路は、光パワーを均等に分岐するY分岐111aにより二手に分けられ、それぞれ変調回路101a,101bへ接続される。変調回路101a,101bは、第1の基板100aと第3の基板100cとにそれぞれ実装されている2つのY分岐と、Y分岐のそれぞれを結ぶ第2の基板100b上の4つのEO位相シフタ113a〜113dからなる。このようにして、単一の対称マッハツェンダ干渉計を構成し、電圧駆動によりNon-Return-to-Zero(NRZ)、差動位相シフトキーイング(DPSK)などの変調フォーマットにより光変調を行うことができる。実施例3では、入力導波路から入力さたれ単一偏波キャリア光は、TM偏波である。
変調回路101a,101bからの出力導波路は、それぞれ第3の基板100c上の偏波合成回路103の異なるポートに接続されるが、これら出力導波路のうちの一方に、偏波変換回路102が挿入されている。偏波変換回路102は、導波路中の溝104aに挿入され、光学軸が基板面に対して45度傾いた1/2波長板114aで構成される。出力導波路から入射された光の偏光軸は、1/2波長板114aの光学軸を対称軸として反転するので、偏波変換回路102を通過することにより、TM偏波の光はTE偏波に変換される。なお、1/2波長板114aを挿入する溝104aは、図8に示す通り第3の基板100c全体を横切るようにダイシングによって形成されている。1/2波長板114aが挿入されていない部分には、光導波路と屈折率の整合した樹脂が充填されている。
偏波合成回路103は、2つの3dBカプラ115a,115bと、これらを結ぶ2本のアームからなるマッハツェンダ干渉計で構成されている。このうち片方のアームには、光学軸が基板面に垂直(または平行)な1/2波長板114bが挿入されている。1/2波長板114bは、TM偏波光、TE偏波光のどちらか一方に対し、他方よりもπだけ大きい位相遅延を与える。ここで、TM偏波光に対するアーム間の光位相差をΔφTM、TE偏波光に対するアーム間の光路長差をΔφTEとすると、
|ΔφTM−ΔφTE|=π
が成り立つ。実施例3では、アーム間の光路長差は、ΔφTE=0となるよう設計されており、|ΔφTM|=πである。偏波合成回路103のマッハツェンダ干渉計においては、TE偏波光はクロス側へ出力され、TM偏波光はスルー側へ出力される。なお、製造誤差等の影響を補償し、光路長差を微調整するため、各アームには、石英系光導波路の熱光学(TO)効果を用いた位相シフタ113e,113fを設けておくことが望ましい。この位相シフタは、恒常的な位相調整を行うので、当然ながら高速の応答は必要ない。
実施例3では、変調回路101a,101bからの出力導波路は、偏波合成回路103の異なるポートに接続される。変調回路101aからの出力光は、偏波変換回路102によりTE偏波光に変換されて入射され、変調回路101bからの出力光は、入力時の偏波を保ってTM偏波光として入射される。両者は偏波合成回路103の同じポート、すなわちTE偏波光が入射されるポートから見たクロスポート、TM偏波光が入射されるポートから見たスルーポートから出力される。
実施例3では、マッハツェンダ干渉計を構成する3dBカプラ115a,115bとして、方向性結合器を用いている。他にもマルチモード干渉計(MMI)、非特許文献4に示されている導波路型波長無依存カプラ(WINC)を用いても良い。上述の通り、このようなマッハツェンダ干渉計型の偏波合成回路103は、原理的な光損失がないという大きなメリットがある。とくに石英系光導波路のように、低損失な3dBカプラの作製、アーム導波路の正確な光路長調整が可能な導波路材料を用いることにより、カプラ損失、位相誤差等も含めた実際の光損失も小さくすることができる。これらは、3つの基板で構成とすることにより得られる重要な効果の一つである。
このような構成により、変調回路101a,101bを、それぞれTE偏波光変調用、TM偏波光変調用のデータで駆動すれば、従来に例のない、単一偏波(TM偏波)のキャリア光の入力に対し、偏波多重信号光を出力する一体型の偏波多重光変調器を構成することができる。実施例3のように、3つの基板を端面において直接接合した構成を用いることにより、小型で低損失の光回路を作製することができる。
図11に、本発明の実施例4にかかる偏波多重光変調器の構成を示す。実施例3と同じく、端面同士が直接接合された3枚の基板100a〜100c上に形成された平面光波回路により光変調器を構成している。基板材料、導波路構造は、実施例3と同じであるので説明は割愛する。実施例4の第2の基板100bおよび第3の基板100cとは、実施例3と全く同じものを用いている。また、第1の基板100aは、第3の基板100cと全く同じものを用い、第2の基板100bを挟んで接続している。
これまでに挙げた実施例においては、入力導波路はY分岐により二手に分ける構成としたが、本発明はこれに限定されるものではなく、実施例4のように構成することもできる。すなわち、入力光の電界振動方向を基板面に対し45度傾け(すなわちTE成分とTM成分が1:1であるような偏光とし)、偏波分離回路を用いてTM偏波光とTE偏波光に分ける。TE偏波光側を、偏波変換回路によってTM偏波光に変換した後、両者をそれぞれ変調回路に接続する。偏波分離回路は、これまでの実施例に挙げた偏波合成回路をそのまま用いることができる。なぜならば、偏波分離回路と偏波合成回路とは相反回路であるため、同じポートから入力されたTE偏波光とTM偏波光は異なるポートから出力されるからである。
このような構成とすることで、回路サイズは大きくなるというデメリットは生じるが、第1および第3の基板の設計を共通化することができるというメリットがある。また、回路全体として物理的に対称な構成となるため、偏波合成回路、偏波変換回路において製造誤差等による偏光依存損失(PDL)等が生じた場合でも、対称に配置された第1および第3の基板を通過することにより、その影響は相殺される。実施例4の回路全体としては、PDL等が低減されるというメリットがある。
図12に、本発明の実施例5にかかる偏波多重光変調器の構成を示す。実施例3と同じく、端面同士が直接接合された3枚の基板100a〜100c上に形成された平面光波回路により光変調器を構成している。基板材料、導波路構造は、実施例3と同じであるので説明は割愛する。実施例5において、実施例3と異なる点は、変調回路101a,101bにおいてY分岐の代わりに3dBカプラ115c〜115fをそれぞれ用いて、2入力2出力のマッハツェンダ干渉計としている点である。これに伴って、ファイバ入カポート130〜132を3ポート設け、出力側にモニタポート133,134を2ポート設けている。
ファイバ入力ポート130は、実施例3におけるファイバ入カポートと同等であり、Y分岐111aを介して2つの変調回路101a,101bの一方の入力側ポートヘと接続されている。ファイバ入力ポート131,132は、変調回路101a,101bの他方の入カポートヘそれぞれ接続されている。変調回路101a,101bの一方の出カポートは、実施例3と同様に、偏波合成回路103の異なる入カポートヘ接続され、これら出力導波路のうちの一方に偏波変換回路102が挿入されている。変調回路101a,101bの他方の出力ポートは、それぞれモニタポート133,134に直接接続されている。
実施例5について、実施例3に対する追加的なメリットについて説明する。ファイバ入カポート130に単一偏波(TM偏波)のキャリア光を入力すれば、実施例3と同様に、偏波多重変調器として用いることができる。このとき、モニタポート133,134からの出力をモニタすることにより、変調回路101a,101bのパフォーマンスを個別にモニタリングすることができるというメリットがある。また、ファイバ入力ポート131,132から、それぞれ波長の異なる単一偏波(TM偏波)のキャリア光を入力することにより、波長多重分割(WDM)伝送システムにおいて、隣接する波長チャネル間で偏波を直交させる偏波インターリーブを用いた送信装置として応用できる。
図13に、本発明の実施例6にかかる偏波多重光変調器の構成を示す。図14に、溝に沿った(X−X’)断面図を示す。実施例3と同じく、端面同士が直接接合された3枚の基板100a〜100c上に形成された平面光波回路により光変調器を構成している。基板材料、導波路構造は、実施例3と同じであるので説明は割愛する。
第1の基板100a上の入力導波路は、光パワーを均等に分岐するY分岐111aにより二手に分けられ、それぞれ変調回路101a,101bへ接続される。変調回路101a,101bは、非特許文献3に示されるような差動4値位相シフトキーイング(DQPSK)変調器の構成である。メインマッハツェンダ干渉計の2つのアームのそれぞれに、サブマッハツェンダ干渉計が埋め込まれた形となっている。メインマッハツェンダ干渉計は、第1の基板100aと第3の基板100cとにそれぞれ実装されている2つのY分岐と、2つのサブマッハツェンダ干渉計とから構成されている。サブマッハツェンダ干渉計は、第1の基板100aと第3の基板100cとにそれぞれ実装されている2つのY分岐と、Y分岐のそれぞれを結ぶ第2の基板100b上のEO位相シフタからなる。メインマッハツェンダ干渉計の片方のアームには、アーム問でπ/2の位相差を付与するため、第3の基板100c上にヒータを装荷したTO位相シフタ113g,113hが設けられている。
変調回路101a,101bからの出力導波路は、それぞれ第3の基板100c上の偏波合成回路103の異なるポートに接続されるが、これら出力導波路のうちの一方に、偏波変換回路102が挿入されている。偏波変換回路102は、導波路中の溝104に挿入され、光学軸が基板面に対して45度傾いた1/2波長板114で構成される。出力導波路から入射された光の偏光軸は、1/2波長板114の光学軸を対称軸として反転するので、偏波変換回路102を通過することにより、TM偏波の光はTE偏波に変換される。なお、1/2波長板114を挿入する溝104は、図13に示す通り第3の基板100c全体を横切るようにダイシングによって形成されている。1/2波長板114が挿入されていない部分には、光導波路と屈折率の整合した樹脂が充填されている。
図15に、実施例6にかかる偏波合成回路の構成を示す。例えば、特許文献1で実施例として公開されている導波路型干渉計を用いる。偏波合成回路103は、2つの3dBカプラ201a,201bと、それらを結ぶ2本のアームからなるマッハツェンダ干渉計で構成されている。アームの一方は、導波路の幅が相対的に太くなっている太幅導波路204とこれに接続するテーパ導波路202a,202bからなる。アームの他方は、導波路の幅が相対的に細くなっている細幅導波路205とこれに接続するテーパ導波路203a,203bからなる。
一般的に、平面基板上に形成された光導波路においては、TM偏波光の実効屈折率ηTMとTE偏波光の実効屈折率ηTEとは異なり、これらの差で定義される値B=ηTM−ηTEを導波路複屈折と呼ぶ。特許文献1に示すように、導波路複屈折Bは導波路のコア幅wに依存する。図16に、導波路のコア幅と導波路複屈折との関係を示す。コア幅wが大きいほど導波路複屈折Bも大きくなる。これは、コアの内部応力により導波路複屈折が誘起されているためである。この原理を利用し、マッハツユンダ干渉計の片方のアームに適切な複屈折を付与すれば、偏波合成器(PBC)と同様に機能させることができる。アーム間の光路長差が一方の偏波に対して光波長λのm倍(mは整数)、他方の偏波に対してλの(m±1/2)倍であれば、異なるポートから入力されたTE偏波およびTM偏波の光は同じポートから出力される。この構成によれば、原理的には2つの光カプラ以外に損失を生じる箇所がなく、極めて低損失である。
一方のアームの細幅導波路205の幅をw1、長さをL1とし、他方のアームの太幅導波路204の幅をw2、長さをL2とする。具体的には、以下の条件を満たすように設計すれば、TE偏波光は入カポートに対してクロス側に出力され、TM偏波光は入カポートに対してスルー側に出力される偏波分離/合成回路を構成できる。
ηTM(w1)・L1−ηTM(w2)・L2=λ/2
ηTE(w1)・L1−ηTE(w2)・L2=0
実施例6では、w1=5μmの細幅導波路205と、w2=10μmの太幅導波路204を用い、入力光としてλ=1.55μmを用いる。上式を満たすように、L1=6.53mm、L2=6.52mmとした。なお、図面上は省略したが、製造誤差等の影響を補償し、光路長差を微調整するため、偏波合成回路の各アームにもTO位相シフタを設けておくことが望ましい。また、実施例6では、第3の基板上の他の回路部分の導波路幅を7μmとしているため、細幅導波路および太幅導波路と表記したが、本構成の本質は、両アーム間で導波路幅が異なることであって、他の回路部分と幅が異なることではない。例えば、細幅導波路205の部分を他の回路部分と同じく7μm幅とし、太幅導波路204の部分をさらに太くするか、両アームの長さを長くすることでも同様の効果を得ることができる。
実施例6では、変調回路101a,101bからの出力導波路は、偏波合成回路103の異なるポートに接続される。変調回路101aからの出力光は、偏波変換回路102によりTE偏波光に変換されて入射され、変調回路101bからの出力光は、入力時の偏波を保ってTM偏波光として入射される。両者は偏波合成回路103の同じポート、すなわちTE偏波光が入射されるポートから見たクロスポート、TM偏波光が入射されるポートから見たスルーポートから出力される。このような構成により、変調回路101a,101bを、それぞれTE偏波光変調用、TM偏波光変調用のデータで駆動すれば、従来に例のない、単一偏波(TM偏波)のキャリア光の入力に対し、偏波多重信号光を出力する一体型の偏波多重DQPSK光変調器を構成することができる。実施例6のように、3つの基板を端面において直接接合した構成を用いることにより、小型で低損失の光回路を作製することができる。
図17に、本発明の実施例7にかかる偏波多重光変調器の構成を示す。実施例3および実施例6と同じく、端面同士が直接接合された3枚の基板100a〜100c上に形成された平面光波回路により光変調器を構成している。基板材料、導波路構造は、実施例3と同じである。実施例7は、実施例3の偏波多重DQPSK光変調器を発展させたものであり、Return-to-Zero(RZ〉化回路を組み込み、変調シンボルレート25Gシンボル/秒の偏波多重RZ−DQPSK変調を行う。
入力導波路と出力導波路の両方が第3の基板100c上に形成され、折り返し構造となっている。入力導波路は、RZ化回路107に接続される。RZ化回路107は、第1の基板100aおよび第3の基板100c上の2つのY分岐と、それらを結ぶ第2の基板100b上の2本のEO位相シフタからなる対称マッハツェンダ干渉計である。ここで、連続発振(CW)光である入力光を、25Gシンボル/秒のRZまたはキャリア抑圧(CS−)RZパルス光に変換する。良く知られている通り、(CS−)RZ化により光雑音耐力、ファイバ非線形光学効果耐力、群遅延差(DGD)耐力の向上等が図られるため、多くの場合、DQPSK信号は(CS−)RZ化され伝送される。
RZ化回路107の出力は、第1の基板100a上の折り返し導波路を経てY分岐111aにより二手に分けられ、それぞれ変調回路101a,101bへ接続される。変調回路101a,101bの構成は、実施例6と同様のDQPSK変調回路である。第3の基板100c上の偏波変換回路102と偏波合成回路103の構成、およびそれらの接続も実施例6と同様であり、単一偏波(TM偏波)のキャリア光の入力に対し、偏波多重信号光を出力する一体型の偏波多重DQPSK光変調器を構成している。
実施例7では、これらに加え、変調回路101a,101bと偏波合成回路103とを接続する導波路の一方に遅延線116が設けられている。遅延線116により付与される導波路長差はRZパルス長の半分であり、実施例7では4.11mmである。これにより、TM偏波光とTE偏波光との間に半ビット分の遅延を付与している。
以下、図18を参照して、半ビット分の遅延を与える効果について説明する。図18(a)は、半ビット分の遅延を与えない通常のRZ−DQPSK信号を示す。図18(b)は、実施例7の光変調器から出力されるRZ−DQPSK信号を示す。通常のRZ−DQPSK信号では、TM偏波光とTE偏波光とでシンボル点が時間的に同期している。これに対し、実施例7のRZ−DQPSK信号は、シンボル点が半ビットずれ、TM偏波光のシンボル点は、TE偏波光の強度が最小となる時間に現れる。
受信側で偏波分離を行い復調する際に、偏波分離手段の偏波消光比が不十分であった場合、通常のRZ−DQPSK信号では、TM偏波光のシンボル点においてTE光の強度も大きいため、偏波間クロストークが大きくなる。一方、実施例7のRZ−DQPSK信号は、TM偏波光のシンボル点においてTE光の強度が最小となるため、偏波クロストークは相対的に小さくできる。このように、偏波間に半ビット遅延を付与することで、受信側偏波分離手段の偏波消光比の劣化に対するトレランスを向上することができる。
実施例7のように変調回路、偏波変換回路、遅延線および偏波合成回路を一体型の光回路として形成することにより、このような遅延の付与を極めて精度良く行うことができる。また、遅延線を石英系光導波路により形成することで、コンパクトかつ実質的に損失増加なく遅延を付与することができる。
以上説明したとおり、実施例7の構成を用いることにより、従来に例のない、単一偏波(TM偏波)のキャリア光の入力に対し、偏波間で半ビットの遅延が付与された偏波多重RZ−DQPSK信号を出力する一体型の偏波多重光変調器を構成することができる。このような複雑な構成の光変調器も、3枚の基板を端面において直接接合し、Y分岐部、偏波変換回路、遅延線、偏波合成回路を石英系光導波路で構成することで、小型かつ低損失に作製することができる。なお、同様の構成を、従来の個別部品のファイバ接続により構成する場合、RZ化のための変調器、分岐カプラ、2台のDQPSK変調器、2台の偏波コントローラ、ファイバ長を正確に測定しカツトした遅延線、および偏波合成器を全てファイバ接続しなければならず、部材コスト、組立コスト及び占有面積の増大という観点からすると、本実施形態を適用するメリットは非常に大きい。
従来の偏波多重伝送技術による送信装置の第1の例を示す図である。 従来の偏波多重伝送技術による送信装置の第2の例を示す図である。 本実施形態にかかる送信装置の構成を示す図である。 本発明の実施例1にかかる偏波多重光変調器の構成を示す図である。 実施例1にかかる偏波多重光変調器の断面図である。 本発明の実施例2にかかる偏波多重光変調器の構成を示す図である。 実施例2にかかる偏波多重光変調器の断面図である。 本発明の実施例3にかかる偏波多重光変調器の構成を示す図である。 実施例3にかかる偏波多重光変調器の断面図である。 実施例3にかかる基板の接続方法を示す斜視図である。 本発明の実施例4にかかる偏波多重光変調器の構成を示す図である。 本発明の実施例5にかかる偏波多重光変調器の構成を示す図である。 本発明の実施例6にかかる偏波多重光変調器の構成を示す図である。 実施例6にかかる偏波多重光変調器の断面図である。 実施例6にかかる偏波合成回路の構成を示す図である。 導波路のコア幅と導波路複屈折との関係を示す図である。 本発明の実施例7にかかる偏波多重光変調器の構成を示す図である。 偏波多重DQPSK信号を示す図である。
符号の説明
100 基板
101 変調回路
102 偏波変換回路
103 偏波合成回路
104 溝
105 入力光ファィバ
106 出力光ファイバ
107 RZ化回路
110 光導波路
111 Y分岐
112 Yカプラ
113 位相シフタ
114 1/2波長板
115 3dBカプラ
116 遅延線
120 石英系光導波路
130〜132 ファイバ入カポート
133,134 モニタポート

Claims (6)

  1. 単一の基板、もしくは端面同士が直接接合された複数の基板上に形成された平面光波回路からなる光変調器であって、
    入力光の偏波面を該偏波面と直交する方向に変換し出力する偏波変換回路と、
    複数の入力ポートから入力された偏光の異なる光を単一の出力ポートから出力する偏波合成回路と、
    前記偏波変換回路を介して前記偏波合成回路の第1の入カポートに接続された第1の変調回路と、
    前記偏波変換回路を介さずに前記偏波合成回路の第2の入カポートに接続された第2の変調回路と
    を備えたことを特徴とする光変調器。
  2. 前記偏波合成回路は、2つの光カプラと該光カプラを結ぶ2本の光路からなるマッハツェンダ光干渉計であり、
    前記2本の光路の複屈折をそれぞれ長手方向に距離積分した値の差が、前記入力光の波長の半整数倍であることを特徴とする請求項1に記載の光変調器。
  3. 前記偏波変換回路は、光導波路内に形成された溝と、該溝に挿入された偏波変換手段とを含むことを特徴とする講求項1または2に記載の光変調器。
  4. 端面同士が直接接合された3枚の基板上に形成された平面光波回路からなり、
    第2の基板上に形成された平面光波回路が透過光の位相又は強度を高速に変調する機能を有し、
    前記第1および第2の変調回路が前記第2の基板上に形成された位相シフタを含み、
    前記偏波変換回路および前記偏波合成回路は、第3の基板上に形成されていることを特徴とする請求項1、2または3に記載の光変調器。
  5. 前記第1および第2の基板上の平面光波回路の構成が同一であり、前記第1および第3の基板は、点対称に配置されていることを特徴とする請求項4に記載の光変調器。
  6. 前記第1の変調回路から前記偏波合成回路までの光路長と、前記第2の変調回路から前記偏波合成回路までの光路長との差が、変調シンボル長の1/2であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の光変調器。
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