JPH10206661A - 偏波スクランブラ及びそれを用いた光集積回路 - Google Patents

偏波スクランブラ及びそれを用いた光集積回路

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JPH10206661A
JPH10206661A JP9014259A JP1425997A JPH10206661A JP H10206661 A JPH10206661 A JP H10206661A JP 9014259 A JP9014259 A JP 9014259A JP 1425997 A JP1425997 A JP 1425997A JP H10206661 A JPH10206661 A JP H10206661A
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signal light
optical path
optical
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Takao Naito
崇男 内藤
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Fujitsu Ltd
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    • H04B10/2507Arrangements specific to fibre transmission for the reduction or elimination of distortion or dispersion
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    • G02FOPTICAL DEVICES OR ARRANGEMENTS FOR THE CONTROL OF LIGHT BY MODIFICATION OF THE OPTICAL PROPERTIES OF THE MEDIA OF THE ELEMENTS INVOLVED THEREIN; NON-LINEAR OPTICS; FREQUENCY-CHANGING OF LIGHT; OPTICAL LOGIC ELEMENTS; OPTICAL ANALOGUE/DIGITAL CONVERTERS
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    • G02F1/0139Polarisation scrambling devices; Depolarisers

Abstract

(57)【要約】 【課題】 偏波分散を低減させた簡略な構成で安価な偏
波スクランブラを提供する。また、位相変調や強度変調
と偏波スクランブルとを一括して行う光集積回路を提供
する。 【解決手段】 本偏波スクランブラは、垂直直線偏波状
態で光導波路1に入射される信号光を分岐部10で第
1、2光路11,12に分岐する。分岐された各信号光
は、電極パターン2に印加される所定の電圧に応じて位
相が変化され、更に、第1光路11を伝搬する信号光
は、偏波面回転素子3によりその偏波が略90度回転さ
れる。偏波面回転素子3を通過した信号光と第2光路を
伝搬された信号光とが合波部13で合波されることによ
って、入射された信号光の偏波状態がスクランブルされ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、伝送される信号光
の偏波状態をスクランブルする偏波スクランブラ及びそ
れを用いた光集積回路に関し、特に、偏波分散を低減さ
せた偏波スクランブラ、及び位相変調や強度変調と偏波
スクランブルとを一括して行う光集積回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、数千キロメートルに及ぶ大洋を横
断する長距離の光伝送システムでは、光信号を電気信号
に変換し、タイミング再生(retiming)、波形等化(resha
ping)及識別再生(regenerating)を行う光再生中継器を
用いて伝送を行っていた。しかし、現在では、光増幅器
の実用化が進み、光増幅器を線形中継器として用いる光
増幅中継伝送方式が検討されている。光再生中継器を光
増幅中継器に置き換えることにより、中継器内の部品点
数を大幅に削減し、信頼性を確保すると共に大幅なコス
トダウンが見込まれる。
【0003】1993年に M.G Taylor は、光中継増幅器に
て発生する雑音光が信号光の偏波状態に依存し、余分雑
音光が増大する現象(偏波ホールバーニング、Polariza
tionhole burning )を指摘した。偏波ホールバーニン
グにより、信号光対雑音光の比(以下、光SNRとす
る)の平均値が低下すると同時に光SNRの揺らぎが増
大するために、光増幅中継伝送を行う上で大きな問題に
なった。
【0004】この対策として、送信側において信号光の
偏波状態を積極的に可変する偏波スクランブル(Polari
zation scrambling)が提案された。その偏波スクランブ
ルを行う方法としては、例えば、位相変調器を用いた方
法、光ファイバの側面から応力を与える方法、2つの光
源を用いた方法などがある。例えば、1994年にF.Heisma
nnらは、伝送速度5.33Gb/s,伝送距離8100kmの実験にお
いて、45度入力偏波状態指定のニオブ酸リチウム(Li
NbO3:以下LNとする)の位相変調器を用いて行う偏波
スクランブルにより、偏波状態の繰り返し周波数が、4
0kHz において4dBのQ値改善、10.66GHzにおいて5dB
のQ値改善を達成している。前者の繰り返し周波数は伝
送速度よりも低く、低速偏波スクランブルと呼ばれ、後
者は伝送速度以上なので高速偏波スクランブルと呼ばれ
ている。高速偏波スクランブルは、伝送路及び光増幅中
継器の偏波依存性損失による光SNRの揺らぎを抑制す
る効果があるために、その改善量が大きい。
【0005】また、光伝送システムの大容量化を実現す
る方法の1つとして、1つの伝送路に2つ以上の異なる
波長を持つ光信号を多重して伝送する波長多重(WD
M)光伝送方式が注目されている。このWDM光伝送方
式と上記の光増幅中継伝送方式を組み合わせたWDM光
増幅中継伝送方式においては、光増幅器を用いて2つ以
上の異なる波長を持つ光信号を一括して増幅することが
であり、簡素な構成(経済的)で、大容量かつ長距離伝
送が可能である。
【0006】WDM光増幅中継伝送方式においては、伝
送路の非線形効果による伝送特性劣化を低減することが
重要である。例えば、非線形効果の一つである4光波混
合(Four-wave mixing) は、いくつかの信号光の偏波状
態が一致する場合にその発生効率が最大になる。従っ
て、高速偏波スクランブルを行って、いくつかの信号光
の偏波状態の一致が積極的に持続できないように設定す
ることができる。
【0007】例えば、1996年にT.Naito らは、4波長多
重、伝送速度5.33Gb/s、伝送距離4800kmの実験におい
て、偏波状態の繰り返し周波数が伝送速度の2倍の高速
偏波スクランブルを行い4光波混合発生率を低減し、伝
送特性の改善を確認している。また、WDM光増幅中継
伝送方式における他の重要な課題の一つに、チャネル間
隔の低減、即ち波長多重数の増大がある。しかし、高速
偏波スクランブルをかけた信号光のスペクトルは拡がる
ために、波長多重の高密度化を実現する上での障害にな
る。
【0008】そこで、1995年にN.S Bergano らは、比較
的に信号光のスペクトル拡がりの小さい、繰り返し周波
数が伝送速度の高速偏波スクランブルを提案している
(N.S Bergano et al.,‘100 Gb/s WDM transmission of
twenty 5 Gb/s NRZ data chanels over transoceanic
distances using a gain flattened amplifier chain',
ECOC'95,Th.A.3.1,pp.967-970,1995. 参照) 。
【0009】この提案による構成は、図17のブロック
図に示すように、強度変調された光信号の偏波状態を偏
波スクランブルさせたものである。ただし、伝送特性を
改善するために信号の強度変調と偏波スクランブルとの
同期を必要とする。更に、伝送特性の改善を目的とし
て、1996年にN.S Bergano らは、強度変調、位相変調及
び高速偏波スクランブルを組み合わせて用いる、図18
のブロック図に示すような方式のものを提案している
(N.S Bergano et al.,‘Bit-synchronous polarization
and phase modulation scheme for improving the per
formanceof optical amplifier transmisson systems',
Electronics Letters,Vol.32,No.1,pp.52-54,1996. 参
照) 。
【0010】ここで、従来の位相変調器を用いた偏波ス
クランブラの構成の一例を図19に示す。図19の偏波
スクランブラは、ストレートライン型のLN光導波路9
1上に進行波型の電極パターン92が配置された位相変
調器により偏波スクランブルを実現する。LN光導波路
91は、電気光学効果を示すLN結晶材料をストレート
ライ型の光導波路に形成したもので、その表面に設けら
れた電極パターン92より変調電圧を印加して屈折率を
変化させ位相を変調するものである。このLN光導波路
91には、直線偏波の光信号が図のx軸及びy軸に対し
て方位角が45度近傍で入力され、その入力光のx成分
及びy成分間の位相差を変調電圧に応じて変えることで
偏波スクランブルを行う。x,y成分間の位相差Δφ
(t) は次式で表される。
【0011】Δφ(t) =π/ λ[(ne 3 γ33−no 3 γ
13) V(t) LΓ] ただし、λは光波長、no は常光の屈折率、ne は異常
光の屈折率、γ13,γ33は電気光学定数、V(t) は変調
(印加)電圧、Lは電極長、Γは変調電圧低減係数であ
る。このように位相差Δφ(t) は変調電圧に比例する。
偏波スクランブルを実現する手段として、上記のLN位
相変調器を用いたものは有力な候補である。しかし、L
N光導波路の各x,y方向の光屈折率が大きく異なるた
めに、各方向の光成分間に伝送遅延差が発生してしまう
という欠点がある。例えば、F.Heinsmann らは16psの
伝送遅延差が発生したと報告している。これは偏波分散
が大きいことを意味し、伝送特性を劣化させる要因の一
つになり問題である。
【0012】この偏波分散の対策としては、例えば、本
出願人による1995年電子情報通信学会,B-755(偏波スク
ランブラを用いた光増幅中継伝送システムの検討2)
や、深田らによる1996年電子情報通信学会,B-1102 (偏
波スクランブリングによるスペクトル拡がりの解析)等
の報告にあるように、2つのLN位相変調器を、一方の
LN光導波路のx軸が他方のy軸に一致するように並列
または直列に接続し、それぞれを駆動する電圧を逆相と
することで偏波分散を相殺する技術が提案されている。
この技術によれば、偏波分散を低減する共に、偏波スク
ランブルされた光のスペクトルを狭帯域化することがで
きる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の技術では、偏波スクランブルによる偏波分
散を防ぐために、同一の位相変調器を組み合わせる必要
があり、各々の位相変調器には偏波状態が制御された光
信号をそれぞれ入力しなければならないため、各位相変
調器間の接続等の装置構成が複雑になってしまい、部品
点数や組立て工数等が増加してコストの上昇を招き、小
型化も困難になるという問題がある。
【0014】また、上述したように強度変調や位相変調
と偏波スクランブルとを一括して行う場合には、例え
ば、図20の従来の装置構成例に示すように、強度変調
器、パンダカプラ、偏光子及び偏波スクランブラの各要
素それぞれを、例えば偏波面保存ファイバ等を用いて接
続する必要がある。このような構成では、光結合箇所が
更に多くなり結合損が増大するために、送信光の光SN
Rが劣化してしまうという問題や、多数の高額な部品を
必要としスプライス接続等の組立て工数も増大するため
に高価な装置となってしまうという問題がある。
【0015】本発明は上記問題点に着目してなされたも
ので、偏波分散を低減させた簡略な構成で安価な偏波ス
クランブラを提供することを目的とする。また、偏波ス
クランブルの機能と位相変調若しくは強度変調の機能を
備えた簡略な構成の光集積回路を提供することを目的と
する。
【0016】
【課題を解決するための手段】このため本発明のうちの
請求項1に記載の発明は、入射される信号光を2つに分
岐する第1分岐手段と、電気光学効果を有する材料で形
成され、前記第1分岐手段で分岐された一方の信号光が
伝搬される第1光路と、電気光学効果を有する材料で形
成され、前記第1分岐手段で分岐された他方の信号光が
伝搬される第2光路と、前記第1光路及び前記第2光路
にそれぞれ設定された所定の区間のうちの少なくとも一
方の光路の区間に対し、所定の電圧を印加して、その区
間を伝搬される信号光の位相を変化させる第1電圧印加
手段と、前記第1光路及び前記第2光路を伝搬された各
信号光を合波する第1合波手段と、前記第1光路及び前
記第2光路のうちの少なくとも一方の光路について、前
記所定の区間と前記第1合波手段との間で信号光の偏波
を回転させて、前記第1光路及び前記第2光路を伝搬さ
れる各信号光の相対的な偏波角を調整する第1偏波面回
転手段と、を備えて構成される。
【0017】かかる構成によれば、第1分岐部に入力さ
れた信号光は、第1、2光路に分岐されそれぞれを伝搬
し、第1電圧印加手段によって印加される所定の電圧に
応じてその位相が変化する。更に、第1偏波面回転手段
によって、第1光路及び第2光路のうちの少なくとも一
方の光路を伝搬する信号光の偏波が回転され、それぞれ
の信号光の相対的な偏波角が調整される。そして、第1
光路及び第2光路を通過した各信号光が第1合波手段で
合波されることにより、入射された信号光の偏波状態が
スクランブルされて出射されるようになる。
【0018】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載の発明において、前記第1偏波面回転手段が、前記各
信号光の相対的な偏波角を90度を中心とした角度に調
整するものとする。かかる構成によれば、第1偏波面回
転手段によって、第1光路及び第2光路を通過した各信
号光の偏波状態が相対的に90度を中心とした偏波角を
有するように調整される。
【0019】請求項3に記載の発明では、請求項2に記
載の発明の具体的な構成として、前記第1偏波面回転手
段が、前記第1光路及び前記第2光路のうちの一方の光
路について、前記所定の区間と前記第1合波手段との間
に信号光の偏波を略90度回転させる第1回転子を備え
るものとする。請求項4に記載の発明では、請求項2に
記載の発明の具体的な構成として、前記第1偏波面回転
手段が、前記第1光路及び前記第2光路の両方につい
て、前記所定の区間と前記第1合波手段との間にそれぞ
れ第2回転子及び第3回転子を備え、それら第2回転子
及び第3回転子うちの一方の回転子が信号光の偏波を略
45度回転させ、他方の回転子が信号光の偏波を略−4
5度回転させるものとする。
【0020】請求項5に記載の発明では、請求項1〜4
のいずれか1つに記載の発明において、前記第1電圧印
加手段が、前記第1光路及び前記第2光路にそれぞれ設
定された所定の区間の両方に対して、互いに逆相の所定
の電圧を印加するものとする。かかる構成によれば、第
1電圧印加手段によって、第1光路及び前記第2光路を
伝搬する各信号光の位相がそれぞれ異なる方向に変化す
るようになる。
【0021】請求項6に記載の発明では、請求項1〜5
のいずれか1つに記載の偏波スクランブラを用いた光集
積回路であって、前記偏波スクランブラの第1分岐手段
の入力側端部に一端が接合し、他端に入射された信号光
が前記第1分岐手段まで伝搬される、電気光学効果を有
する材料で形成された第3光路と、該第3光路に設定さ
れた所定の区間に対して所定の位相変調電圧を印加し
て、伝搬される信号光の位相変調を行う第1位相変調電
圧印加手段と、を備え、前記第3光路に対して単一方向
の成分だけを有する直線偏波状態の信号光を入射し、そ
の信号光に対して位相変調及び偏波スクランブルを一括
して行い前記偏波スクランブラの第1合波手段から出射
する構成とする。
【0022】かかる構成によれば、第3光路に入射され
た信号光は、まず、その第3光路を伝搬されることによ
り第1位相変調電圧手段によって位相変調される。そし
て、位相変調された信号光が、第1分岐手段、第1、2
光路及び第1合波手段を伝搬されることにより偏波スク
ランブルが行われるようになる。請求項7に記載の発明
では、請求項1〜5のいずれか1つに記載の偏波スクラ
ンブラを用いた光集積回路であって、入射される信号光
を2つに分岐する第2分岐手段と、電気光学効果を有す
る材料で形成され、前記第2分岐手段で分岐された一方
の信号光が伝搬される第4光路と、電気光学効果を有す
る材料で形成され、前記第2分岐手段で分岐された他方
の信号光が伝搬される第5光路と、前記第4光路及び前
記第5光路にそれぞれ設定された所定の区間のうちの少
なくとも一方の光路の区間に対し、所定の強度変調電圧
を印加して、その区間を伝搬される信号光の位相変調を
行う第1強度変調電圧印加手段と、出力側端部が前記偏
波スクランブラの第1分岐手段の入力側端部に接合し、
前記第4光路及び前記第5光路を伝搬された各信号光を
合波して前記第1分岐手段に出力する第2合波手段と、
を備え、前記第4光路及び前記第5光路に対して単一方
向の成分だけを有する直線偏波状態の信号光を前記第2
分岐手段に入射し、その信号光に対して強度変調及び偏
波スクランブルを一括して行い前記偏波スクランブラの
第1合波手段から出射する構成とする。
【0023】かかる構成によれば、第2分岐部に入射さ
れた信号光は、第4、5光路に分岐されそれぞれを伝搬
し、第1強度変調電圧印加手段によって位相変調され、
第2合波手段で合波されることで強度変調される。そし
て、強度変調された信号光が、第1分岐手段、第1、2
光路及び第1合波手段を伝搬されることにより偏波スク
ランブルが行われるようになる。
【0024】請求項8に記載の発明は、電気光学効果を
有する材料で形成され、信号光が伝搬される1つの光
路、及び該光路に設定された所定の区間に対して所定の
位相変調電圧を印加して、伝搬される信号光の位相変調
を行う位相変調電圧印加手段を有する位相変調手段と、
電気光学効果を有する材料で形成され、信号光が伝搬さ
れる1つの光路、及び該光路に設定された所定の区間に
対して、所定の電圧を印加して、その区間を伝搬される
信号光の位相を変化させる電圧印加手段を有する偏波ス
クランブル手段と、前記位相変調手段の出力側端部と前
記偏波スクランブル手段の入力側端部とを接続し、前記
位相変調手段の光路を伝搬された信号光の偏波を回転さ
せて、前記偏波スクランブル手段の光路に対し2つの方
向の成分を有する偏波状態の信号光を出力する第1の偏
波面回転手段と、を備えて構成される。
【0025】かかる構成によれば、位相変調手段の光路
に入射された信号光は、まず、その光路を伝搬されるこ
とにより位相変調電圧印加手段よって位相変調される。
そして、位相変調された信号光は、第1の偏波面回転手
段でその偏波が回転されて2つの方向の成分を有する偏
波状態となる。その信号光が、偏波スクランブル手段の
光路を伝搬されることにより電圧印加手段によって偏波
スクランブルが行われるようになる。
【0026】請求項9に記載の発明では、請求項8に記
載の発明の具体的な構成として、前記位相変調手段と前
記偏波スクランブル手段とに対し共通に電圧を印加する
電極を備えるものとする。請求項10に記載の発明は、
入射される信号光を2つに分岐する分岐手段、電気光学
効果を有する材料で形成され、前記分岐手段で分岐され
た一方の信号光が伝搬される第1光路、電気光学効果を
有する材料で形成され、前記分岐手段で分岐された他方
の信号光が伝搬される第2光路、前記第1光路及び前記
第2光路にそれぞれ設定された所定の区間のうちの少な
くとも一方の光路の区間に対し、所定の強度変調電圧を
印加して、その区間を伝搬される前記信号光の位相変調
を行う強度変調電圧印加手段、及び前記第1光路及び前
記第2光路をそれぞれ伝搬された各信号光を合波する合
波手段を有する強度変調手段と、電気光学効果を有する
材料で形成され、信号光が伝搬される1つの光路、及び
該光路に設定された所定の区間に対して、所定の電圧を
印加して、その区間を伝搬される信号光の位相を変化さ
せる電圧印加手段を有する偏波スクランブル手段と、前
記強度変調手段の出力側端部と前記偏波スクランブル手
段の入力側端部とを接続し、前記強度変調手段の合波手
段から出力された信号光の偏波を回転させて、前記偏波
スクランブル手段の光路に対し2つの方向の成分を有す
る偏波状態の信号光を出力する第1の偏波面回転手段
と、を備え、前記強度変調手段の分岐手段に単一方向の
成分だけを有する直線偏波状態の信号光を入射し、その
信号光に対して強度変調及び偏波スクランブルを一括し
て行い前記偏波スクランブル手段から出射する構成とす
る。
【0027】かかる構成によれば、強度変調手段の分岐
手段に入射された信号光は、第1、2光路に分岐されそ
れぞれを伝搬し、強度変調電圧印加手段によって位相変
調され、合波手段で合波されることで強度変調される。
そして、強度変調された信号光は、第1の偏波面回転手
段でその偏波が回転されて2つの方向の成分を有する偏
波状態となり、偏波スクランブル手段の光路を伝搬され
ることにより電圧印加手段によって偏波スクランブルが
行われるようになる。
【0028】請求項11に記載の発明では、請求項8〜
10のいずれか1つに記載の発明において、前記偏波ス
クランブル手段から出射された信号光の偏波を略90度
回転させる第2の偏波面回転手段と、該前記偏波面回転
手段から出力された信号光が伝搬される、電気光学効果
を有する材料で形成された1つの光路、及び該光路に設
定された所定の区間に対して、所定の電圧を印加して、
その区間を伝搬される信号光の位相を変化させる電圧印
加手段を有する補償用偏波スクランブル手段と、を備
え、該補償用偏波スクランブル手段により前記偏波スク
ランブル手段で発生した偏波分散を補償する構成とす
る。
【0029】かかる構成によれば、偏波スクランブル手
段より出射された信号光は、第2の偏波面回転手段によ
ってその偏波が略90度回転されて、補償用偏波スクラ
ンブル手段の光路に対する2つの方向の成分が互いに変
換される。その信号光が補償用偏波スクランブル手段の
光路を伝搬されることにより、その電圧印加手段によっ
て偏波分散が相殺されるように偏波状態が変化される。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1は、第1の実施形態の偏波スク
ランブラの構成を示す平面図である。図1において、本
偏波スクランブラは、基板K上にマッハ・ツェンダー
(Mach-Zehnder: 以下MZとする)形に形成された光導
波路1と、基板K上に設けられた所定の形状の第1電圧
印加手段としての電極パターン2と、光導波路1の所定
の位置に挿入された第1回転子としての偏波面回転素子
3とから構成される。また、以下では、偏波スクランブ
ラに対して直交座標系を設定し、信号光の伝搬方向をz
軸、基板K面内で信号光の伝搬方向に垂直な方向をx
軸、基板K面に垂直な方向をy軸とする。
【0031】光導波路1は、電気光学効果を有する、例
えば、ニオブ酸リチウム(LN)等を材料として形成さ
れる。この光導波路1は、入射光を2分岐する第1分岐
手段としての分岐部10と、2分岐された各光信号が伝
搬される第1光路11及び第2光路12と、これら各第
1,2光路11,12からの信号光を合波する第1合波
手段としての合波部13とからなる。
【0032】電極パターン2は、例えば、第1光路11
に電界を印加して光屈折率を変化させ光の位相変調を行
うための第1電極2Aと、第2電極2Bとを有する。第
1電極2Aは、コ字形のパターンで1辺20aが第1光
路11に沿うよう基板K上に配置される。第2電極2B
は、矩形のパターンで周辺部が所定の間隔を隔て第1電
極2Aに囲まれるように基板K上に配置される。第1電
極2Aには後述する所定の波形の変調電圧が印加され、
第2電極2Bは接地される。尚、電極パターン2は、こ
こではマイクロストリップ線路に類似したもの(非対称
コプレーナストリップ線路)を用いたが、これに限ら
ず、例えば図2に示すような、コプレーナストリップ線
路を用いても良い。
【0033】上記の光導波路1と電極パターン2とを組
み合わせたものは、一般に用いられているLN型光変調
器と同様の構成である。偏波面回転素子3は、入射され
た信号光の偏波を一方向に略90度回転して出力する回
転子である。回転角は90度に限定されるものではな
く、90度を中心とした角度、具体的には、90±10
度程度とすれば良い。この偏波面回転素子3は、例え
ば、第1光路11の途中に挿入される。その挿入位置
は、電極パターン2と合波部13のと間とする。また、
挿入方法としては、例えば、 予め形成された光導波路1
に単体の偏波面回転素子3を挿入する、若しくは、光導
波路1と偏波面回転子3とを一体で形成するなどの方法
が考えられる。
【0034】次に、第1の実施形態の作用について説明
する。まず、図示されない光送信機等から発信された信
号光が光導波路1の分岐部10に入射される。このとき
入射される信号光は、例えば、図3中の位置(a)のベ
クトルで示すように、偏波状態が垂直直線偏波(y軸方
向)となるように制御される。ただし、図3では、光導
波路1の各位置に対応した信号光の偏波状態がxy平面
についてベクトル表示されている。この入射光の偏波状
態をその電界の水平成分(x軸方向)及び垂直成分(y
軸方向)を用いて次のように記述する。
【0035】 (x,y)=(0,cos ωt)または(0,sin ωt)・・・ (1) ただし、ωは角周波数、tは時間とする。以下では
(0,cos ωt)とした場合についてのみ説明するが、
(0,sin ωt)とした場合もこれと同様にして考える
ことができる。この信号光は、分岐部10で第1光路1
1と第2光路12とに分岐される。分岐された各信号光
のパワーは、それぞれ入射光のパワーの1/2となる。
また、各々の信号光の偏波状態は、図3中の位置(b)
に示すように、入射時と同様の垂直直線偏波であり、光
パワーは、その電界の2乗に比例するために、上記
(1)と同様に記述すると両信号光共に次のようにな
る。
【0036】 (x,y)=(0,(1/2)1/2 cosωt)・・・ (2) 次に、各信号光が電極パターン2の設けられた第1光路
11及び第2光路12を伝搬することで位相変調が行わ
れる。これは、電極パターン2に印加される変調電圧に
応じて光導波路の光屈折率が変化し、第1、2光路1
1,12を進行する各信号光の速度が互いに異なるよう
になるために、各信号光間に位相差が生じる。この第1
光路11を伝搬した信号光の電界をE1とし、また、第
2光路12を伝搬した信号光の電界をE2とすると、電
界E1,E2は、それぞれの位相をφ1,φ2として、
次のように表される。
【0037】 E1=cos (ωt +φ1),E2=cos (ωt −φ2) 各電界間の位相差Δφ(=φ1−φ2)は、上述したよ
うに印加される変調電圧に比例する。その変調電圧は、
位相差Δφが実質的に0〜πの範囲で周期的に変化する
ように設定される。ここでは、例えば、正弦波の変調電
圧が電極パターン2に印加されて、位相差Δφが0.768
πsin ωrt(ωr は繰り返し周波数)で周期的に変調さ
れる。具体的には、第1電極2Aに印加される変調電圧
に応じて第1光路11を伝搬する信号光の位相が変化
し、第2光路12を伝搬する信号光の位相は第2電極2
Bが接地されているので略一定となる。図3中の位置
(c)には、位相変調された後の各信号光の偏波状態を
示す。ただし、第1光路11側の信号光の偏波状態につ
いては、実質的な位相差Δφが0またはπとなった時の
状態が図示され、以下同様とする。この偏波状態を記述
すると次のようになる。
【0038】 第1光路側(x,y)=(0,(1/2)1/2 cosωt)[Δφ=0] =(0,(1/2)1/2 cosωt)[Δφ=π]・・・ (3) 第2光路側(x,y)=(0,(1/2)1/2 cosωt)[Δφ=0〜π] そして、位相変調された各信号光のうちの第1光路11
側の信号光が、偏波面回転素子3に入力され、その偏波
が略90度回転される。一般に偏波をα度回転させる変
換は次の数1で示される行列R(α)で表すことができ
る。
【0039】
【数1】
【0040】図3中の位置(d)に偏波面回転素子3か
ら出力される信号光の偏波状態を表示する。また、この
時の状態を記述すると次のようになる。 (x,y)=(-(1/2)1/2cosωt,0) [Δφ=0] =((1/2)1/2cos ωt,0) [Δφ=π]・・・ (4) 次に、偏波面回転素子3を通った信号光と、第2光路1
2を通った信号光とが合波部13で合波されて出力され
る。合波された信号光の偏波状態は、図3(e)に示す
ように、位相差Δφ=0の時、x軸と偏波のなす角θが
135度の直線偏波となり、位相差Δφ=πの時、x軸
と偏波のなす角θが45度の直線偏波となる。この偏波
状態を記述すると次のようになる。
【0041】 (x,y)=(−1/2cosωt,1/2cosωt)[Δφ=0] =(1/2cosωt,1/2cosωt) [Δφ=π]・・・ (5) このようにして光送信機等から発信された信号光の偏波
スクランブルが行われる。この場合、偏波スクランブラ
で発生する偏波分散は、偏波面回転素子3から合波部2
3の出射端までの間に限られる。即ち、合波部10、第
1光路11及び第2光路12では、伝搬する信号光が同
一方向(y軸方向)成分だけであって偏波分散が殆ど発
生せず、偏波面回転素子3から合波部23の出射端まで
の間でのみ信号光がx,y軸成分を持つため偏波分散が
発生する。従って、入射光が45度入力される(即ち
x,y成分を持つ)位相変調器を用いた従来の偏波スク
ランブラと比較して、光路長を同等とした場合に、発生
する偏波分散を約1/3以下に低減することができる。
【0042】上述のように第1の実施形態によれば、一
般的なLN型光変調器と同様の構成の光導波路1に偏波
面回転素子3を設けたことによって、簡略な構成で偏波
分散の小さい偏波スクランブラを提供することができ
る。特に、光導波路1と偏波面回転素子3との一体形成
を可能とすれば、従来のLN型光変調器と殆ど同じ工程
で偏波スクランブラを生産できるようになる。
【0043】次に、第2の実施形態について説明する。
第2の実施形態では、第1の実施形態の構成における偏
波面回転素子3の挿入位置を第1光路11側から第2光
路12側に代えたものである。図4は、第2の実施形態
の構成及び信号光の偏波状態を示す図である。図4にお
いて、本偏波スクランブラが第1の実施形態の構成と異
なる部分は、具体的には、偏波面回転素子3が、分岐部
13と電極パターン2との間の第2光路12に挿入され
ている部分である。偏波面回転素子3自体は、第1の実
施形態で用いたものと同一であり、挿入位置のみが異な
る。その他の構成については、第1の実施形態の構成と
同様であるため説明を省略する。尚、電極パターン2が
図示されたマイクロストリップ線路タイプに限らず、コ
プレーナストリップ線路(図2参照)を用いても良いこ
とについても第1実施形態と同様である。
【0044】ここで、第2の実施形態の作用を説明す
る。本偏波スクランブラでは、信号光が分岐部10に入
射されてから第1光路11及び第2光路12で位相変調
されるまでの作用は第1の実施形態の作用と同様であ
り、各位置での偏波状態は、図4中の位置(a)〜
(c)にベクトル表示され、その状態を記述したもの
は、上述した偏波状態の記述(1)〜(3)と同一であ
る。
【0045】第2光路12の電極パターン2下を通った
垂直直線偏波の信号光は、偏波面回転素子3に入力し
て、その偏波が略90度回転される。この時の偏波状態
は、図4中の位置(d)に示され、また、次のように記
述される。(x,y)=(−(1/2)1/2 cosωt,0)
[Δφ=0〜π]・・・ (4)’そして、第1光路11を
通った信号光と、偏波面回転素子3を通った信号光とが
合波部13で合波されて出力される。合波された信号光
の偏波状態は、図4中の位置(e)に示すように、位相
差Δφ=0の時、x軸と偏波のなす角θが135度の直
線偏波となり、位相差Δφ=πの時、x軸と偏波のなす
角θが225度の直線偏波となる。この偏波状態を記述
すると次のようになる。
【0046】 (x,y)=(−1/2cosωt,1/2cosωt) [Δφ=0] =(−1/2cosωt,−1/2cosωt)[Δφ=π]・・・(5)' このように第2 の実施形態によれば、偏波面回転素子3
を第2光路12側に挿入した構成においても、第1の実
施形態と同様の効果を得ることができる。次に、第3の
実施形態について説明する。
【0047】第3の実施形態では、第1、2の実施形態
の構成における偏波面回転素子3に代えて、2つの偏波
面回転素子31,32を第1光路11側及び第2光路1
2側にそれぞれ設けたことを特徴とする。図5は、第3
の実施形態の構成及び信号光の偏波状態を示す図であ
る。図5において、本偏波スクランブラは、第1の実施
形態で偏波面回転素子3を挿入した位置に第2回転子と
しての偏波面回転素子31を設け、また、第2の実施形
態で偏波面回転素子3を挿入した位置に第3回転子とし
ての偏波面回転素子32を設けた構成である。その他の
構成は、第1、2の実施形態の構成と同様であるため説
明を省略する。
【0048】偏波面回転素子31は、第1光路11の電
極パターン2下を通った信号光が入力されて、その偏波
を略45度回転して出力するものである。また、偏波面
回転素子32は、第1光路12の電極パターン2下を通
った信号光が入力されて、その偏波を略−45度回転し
て出力するものである。各偏波面回転素子31,32の
回転角は、45度、−45度に限定されるものではな
く、2つの回転素子による相対的な回転角が90度を中
心とした角度、具体的には、90±10度程度であれば
良い。また、各偏波面回転素子31,32の光導波路2
への挿入方法は、上述の偏波面回転素子3の場合と同様
である。
【0049】ここで、第3の実施形態の作用を説明す
る。本偏波スクランブラでも、信号光が分岐部10に入
射されてから第1光路11及び第2光路12で位相変調
されるまでの作用は第1の実施形態の作用と同様であ
り、各位置での偏波状態は、図5中の位置(a)〜
(c)にベクトル表示され、その状態を記述したもの
は、上述した偏波状態の記述(1)〜(3)と同一であ
る。
【0050】第1光路11の電極パターン2下を通った
信号光は、偏波面回転素子31に入力して、その偏波が
略45度回転される(前述の行列R(α=45)に従う)。
この時の偏波状態は、図5中の位置(d)に示され、ま
た、次のように記述される。 (x,y)=(−1/2cosωt,1/2cosωt)[Δφ=0] =(1/2cosωt,−1/2cosωt)[Δφ=π]・・・ (4. 1) また、第2光路12の電極パターン2下を通った信号光
は、偏波面回転素子32に入力して、その偏波が略−4
5度回転される(前述の行列R(α= −45) に従う)。
この時の偏波状態は、図5中の位置(d)に示され、ま
た、次のように記述される。
【0051】 (x,y)=(1/2cosωt,1/2cosωt)[Δφ=0〜π]・・・(4. 2) そして、各偏波面回転素子31,32を通った信号光が
合波部13で合波されて出力される。合波された信号光
の偏波状態は、図5中の位置(e)に示すように、位相
差Δφ=0の時、x軸と偏波のなす角θが90度の直線
偏波となり、位相差Δφ=πの時、x軸と偏波のなす角
θが0度の直線偏波となる。この偏波状態を記述すると
次のようになる。
【0052】 (x,y)=(0,cos ωt) [Δφ=0] =(cos ωt,0) [Δφ=π]・・・ (5)'' このようにして光送信機等から発信された信号光の偏波
スクランブルが行われ、また、第1、2の実施形態と同
様に、偏波分散の発生を低減することができる。更に、
第3の実施形態の構成によれば、第1光路11側と第2
光路側とが対称的な構成となって、偏波面回転素子の挿
入による影響(光の損失等)が各光路側で略等しくなる
ため、合波された信号光の伝送特性を向上させることも
可能である。
【0053】次に、第4の実施形態について説明する。
第4の実施形態では、第1〜3の実施形態の構成におけ
る電極パターン2に代えて、形状の異なる電極パターン
2’を設けたことを特徴とする。図6は、第4の実施形
態の構成を示す図である。図6において、本偏波スクラ
ンブラの電極パターン2’は、電極パターン2と異な
り、4つの電極21A,21B ,22A,22Bから成
る。電極パターン2’以外の構成は第1の実施形態の構
成と同様であるため説明を省略する。
【0054】電極21Aは、コ字形のパターンで1辺2
1aが第1光路11に沿うよう基板K上に配置され、電
極21Bは、矩形のパターンで周辺部が所定の間隔を隔
て電極21Aに囲まれるように基板K上に配置される。
また、これと対称的に、電極22Aは、コ字形のパター
ンで1辺22aが第2光路12に沿うよう基板K上に配
置され、電極22Bは、矩形のパターンで周辺部が所定
の間隔を隔て電極22Aに囲まれるように基板K上に配
置される。電極21A,22Aには、上述した変調電圧
と波形が同様で電圧振幅が1/2の変調電圧が互いに逆
相の関係で印加され、電極21B,22Bは接地され
る。
【0055】ここで、第4の実施形態の作用を説明す
る。本偏波スクランブラでは、信号光が分岐部10に入
射されてから第1光路11及び第2光路12に分岐され
るまでの作用は第1〜3の実施形態の作用と同様である
が、各光路で行われる位相変調が第1〜3の実施形態の
位相変調とは異なってくる。本実施形態により位相変調
された信号光の偏波状態を単にxy平面のベクトルで表
すことは困難であるため、ここでは各偏波状態をその電
界のxy成分を用いて記述してその作用を説明する。
【0056】図7には、光導波路1の各位置での偏波状
態の変化を示す。ただし、位置(a)〜(e)は図6で
対応する符号が付された位置を示すものである。図7に
おいて、本偏波スクランブラに入射される信号光の偏波
状態、及び分岐部10で各光路に分岐された信号光の偏
波状態は、上述の記述(1)及び記述(2)と同一であ
る。次に、本実施形態では、第1光路11及び第2光路
の双方に変調電圧が印加されるため、各々の光路を通る
信号光の位相が変化する。電極パターン2’下を通った
後の各信号光の偏波状態を記述すると、図7中の位置
(c)のようになる。そして、第1の実施形態と同様
に、第1光路11側の信号光が偏波面回転素子3に入力
して偏波が略90度回転される。その偏波状態は図7中
の位置(d)のようになる。各光路を通過した信号光は
合波部13で合波されて出力される。合波された信号光
の偏波状態は、図7中の位置(e)に示すように、位相
差Δφ=0の時、x軸と偏波のなす角θが135度の直
線偏波となり、位相差Δφ=πの時、x軸と偏波のなす
角θが225度の直線偏波となる。
【0057】このように第4の実施形態によれば、電極
パターン2’を用いることによって、第1の実施形態と
同様の効果が得られるのに加えて、印加される変調電圧
の振幅を、第1の実施形態の場合と比較して1/2にで
きるため、本偏波スクランブラの低消費電力化を図るこ
とができる。尚、図6では、偏波面回転素子3が、第1
の実施形態の構成(図1)と同様に、第1光路11側に
挿入される構成としたが、本実施形態の電極パターン
2’が適用される構成はこれに限られるものではない。
例えば、図8(A)に示すように、第2の実施形態の構
成と同様、偏波面回転素子3が第2光路12側に挿入さ
れる構成や、図8(B)に示すように、第3の実施形態
の構成と同様、偏波面回転素子31,32が第1、2光
路11,12それぞれに挿入される構成としても良い。
これらの構成としたときの作用も、上記の第4の実施形
態の作用と同様にして考えることができる。ここでは、
図8(A)の構成における各偏波状態を記述したものを
図9(A)に示し、図8(B)の構成における各偏波状
態を記述したものを図9(B)に示す。
【0058】次に、第5の実施形態について説明する。
第5の実施形態は、請求項6に記載の発明の一実施形態
であって、例えば、第2の実施形態の偏波スクランブラ
に位相変調機能を付加して、位相変調と偏波スクランブ
ルとを同時に実現できるようにした光集積回路である。
図10は、第5の実施形態の構成を示す図である。
【0059】図10において、本光集積回路が第2の実
施形態の偏波スクランブラの構成と異なる部分は、光導
波路1に代えて、第3光路としての位相変調部14を付
加した光導波路1’を用い、また、電極パターン2の形
状を位相変調部14に合わせて変形させた電極パターン
2''を設けた部分である。その他の構成は第2の実施形
態の構成と同様であるため説明を省略する。
【0060】光導波路1’は、上述した光導波路1の分
岐部10の入力側端部に、所定の長さを有する光導波路
である位相変調部14を接合したものである。この位相
変調部14には、分岐部10、第1,2光路11,12
及び分岐部13と同一の電気光学効果を有する材料(L
N等)が用いられ、光導波路1’全体が一体で形成され
る。
【0061】電極パターン2''は、位相変調部14、分
岐部10及び第1光路11に電界を印加して光屈折率を
変化させ光の位相変調を行うための第1電極2A’と、
第2電極2B’とを有する。第1電極2A’は、略コ字
形のパターンで1辺20a’が位相変調部14、分岐部
10及び第1光路11に沿うよう基板K上に配置され
る。また、第2電極2B’は、略矩形のパターンで周辺
部が所定の間隔を隔て第1電極2A’に囲まれるように
基板K上に配置される。第1電極2A’には第2の実施
形態と同様の変調電圧が印加され、第2電極は接地され
る。位相変調部14を通る信号光の位相変調量は、第1
電極2A’の位相変調部14に沿う部分の長さによって
変化する。このため、その部分の長さは偏波スクランブ
ルと同時に行う位相変調に必要な位相変化量に応じて適
宜に設定される。このように電極パターン2''は、第1
位相変調電圧印加手段及び第1電圧印加手段として機能
する。尚、ここではマイクロストリップ線路タイプとし
たが、コプレーナストリップ線路を用いても構わない。
【0062】本光集積回路には、光送信機等から発信さ
れた信号光が垂直直線偏波に制御され、光導波路1’に
入射される。その入射された信号光は位相変調部14で
位相変調される。ここで行われる位相変調は、従来の位
相変調器の動作と同様であるため説明を省略する。位相
変調された信号光は、第2の実施形態の場合と同様に、
分岐部10で第1光路11と第2光路12とに分岐さ
れ、第1光路11で位相変調された信号光と第2光路1
2及び偏波面回転素子を通った信号光が合波部13で合
波されて偏波スクランブルが行われる。
【0063】このように第5の実施形態によれば、位相
変調機能と偏波スクランブル機能とを集積化した光集積
回路を構成することによって、偏波スクランブルによる
信号光のスペクトル拡散等を低減するために従来提案さ
れた、位相変調及び偏波スクランブルを組み合わせて行
う手段を容易に実現することができる。本光集積回路を
用いることにより、従来のように位相変調器と偏波スク
ランブラと個別に接続するのと比較して、光結合箇所が
減り結合損失が減少するので送信光の光SNRが改善さ
れ、また、各機器間を接続する際の位相調整が不必要と
なり、部品点数やスプライス等の組み立て工数が低減さ
れ、高額部品(例えば、パンダカプラ等)を用いる必要
性も低くなるためコストの低減を図ることができる。加
えて、集積化により各部品間を接続する光ファイバが不
要になるため小型化を図ることも可能である。
【0064】尚、上記第5の実施形態では、偏波面回転
素子3を第2光路12側に設ける構成としたが、第1の
実施形態と同様に第1光路11側に偏波面回転素子3を
設ける構成や、第3の実施形態と同様に第1、2光路1
1,12両側にそれぞれ偏波面回転素子31,32を設
ける構成であっても構わない。次に、第6の実施形態に
ついて説明する。
【0065】第6の実施形態は、請求項8及び9に記載
の発明の一実施形態であって、従来のストレートライン
型の偏波スクランブラ(図19)と位相変調器とを集積
化した光集積回路である。図11は、第6の実施形態の
構成を示す図である。図11において、本光集積回路
は、基板Kに形成されたストレートライン形状の光導波
路5と、基板K上に設けられた所定の形状の電極パター
ン6と、光導波路5の中央部分に挿入され、入力光の偏
波を略45度回転する第1の偏波面回転手段としての偏
波面回転素子31(第3の実施形態で用いたものと同
様)とから構成される。
【0066】光導波路5は、上述の光導波路1等と同様
に、電気光学効果を有する材料(LN等)を材料として
形成される。その中央部分の所定位置には偏波面回転素
子31が挿入される。この光導波路5は、位相変調手段
の光路及び偏波スクランブル手段の光路として機能す
る。電極パターン6は、第1電極6Aと第2電極6Bと
を有する。第1電極6Aは、コ字形のパターンで1辺6
aが光導波路5に沿うよう基板K上に配置される。ま
た、1辺6aは、入射側の端部から偏波面回転素子32
上に位置する部分までの長さが位相変調に要する印加電
圧に応じて設定され、偏波面回転素子32上に位置する
部分から出射側の端部までの長さが偏波スクランブルに
要する印加電圧に応じて設定される。第2電極6Bは、
矩形のパターンで周辺部が所定の間隔を隔て第1電極6
Aに囲まれるように基板K上に配置される。第1電極6
Aには、従来の偏波スクランブラで用いられていたのと
同様の変調電圧が印加され、第2電極6Bは接地され
る。このように電極パターン6は位相変調電圧印加手段
及び電圧印加手段として機能する。尚、ここではマイク
ロストリップ線路タイプとしたが、コプレーナストリッ
プ線路を用いても構わない。
【0067】このような構成の光集積回路には、光送信
機等から発信された信号光が垂直直線偏波(y軸方向)
に制御され入射される。その入射された信号光は光導波
路5中を偏波面回転素子31まで伝搬する間に位相変調
される。この位相変調動作は従来の位相変調器の動作と
同様である。位相変調された信号光は、偏波面回転素子
31に入力してその偏波が略45度回転される。これに
より偏波面回転素子31を通過した信号光はx成分及び
y成分を有する状態となる。この状態は、従来の偏波ス
クランブラに直線偏波の信号光を方位角略45度で入力
したのと同等となる。従って、信号光が偏波面回転素子
31以降の光導波路5を伝搬することで、偏波スクラン
ブルが行われる。
【0068】上述のように第6の実施形態によれば、ス
トレートライン型の光変調器の光導波路31の途中に偏
波面回転素子31が挿入された構成の光集積回路とする
ことによって、第5の実施形態と同様に、簡略な構成の
光集積回路で位相変調及び偏波スクランブルを同時に行
うことが可能である。ただし、本実施形態における偏波
スクランブル機能は、従来の偏波スクランブラと同等で
あるため偏波分散の発生を低減する効果はなく、この点
に関しては第5の実施形態の構成の方が優れているが、
位相変調と偏波スクランブルを行うための電圧印加を1
つの電極で行える点でメリットが有る。
【0069】次に、第7の実施形態について説明する。
第7の実施形態は、請求項7に記載の発明の一実施形態
であって、例えば、第1の実施形態の偏波スクランブラ
に強度変調機能を付加して、強度変調と偏波スクランブ
ルとを同時に実現できるようにした光集積回路である。
図12は、第7の実施形態の構成を示す図である。
【0070】図12において、本光集積回路は、第1の
実施形態の構成と同一の構成の偏波スクランブル部PM
と、その入射端側に接合する強度変調部IMとから構成
される。強度変調部IMは、従来より一般に用いられて
いるLN型光変調器と同一の構成であって、その光導波
路の出射端が偏波スクランブル部PMの光導波路の入射
端に接合されたものである。この強度変調部IMは、偏
波面回転素子3が挿入されていない状態の偏波スクラン
ブル部PMと同じ構成で、光導波路1に対応する光導波
路71及び電極パターン2に対応する電極パターン72
を有し、偏波スクランブル部PMと共に一体に形成され
る。従って、光導波路71は第2分岐手段、第4、5光
路及び第2合波手段として機能し、また、電極パターン
72は第1強度変調電圧印加手段として機能する。
【0071】本光集積回路には、光送信機等から発信さ
れた信号光が垂直直線偏波(y軸方向)に制御され、強
度変調部IMの光導波路71に入射される。その入射さ
れた信号光は、電極パターン72より印加される変調電
圧に応じて光導波路71中を伝搬する間に強度変調され
る。この強度変調は、従来のLN型光変調器による強度
変調動作と同様であるため説明を省略する。強度変調さ
れた垂直直線偏波(y軸方向)の信号光は、偏波スクラ
ンブル部PMの光導波路1に移る。偏波スクランブル部
PMでは、第1の実施形態の作用と同様にして、強度変
調された信号光の偏波スクランブルが行われる。
【0072】このように第7の実施形態によれば、強度
変調機能及び偏波スクランブル機能を集積化した光集積
回路を構成することによって、偏波スクランブルによる
信号光のスペクトル拡散等を低減するために提案され
た、強度変調及び偏波スクランブルを組み合わせて行う
手段を容易に実現することができる。特に、強度変調部
IMと偏波スクランブル部PMの構成が類似しているた
め、その設計及び製作を容易に行うことができる。ま
た、本光集積回路を用いることにより、第5の実施形態
で位相変調機能と偏波スクランブル機能を集積化したと
きの効果と同様、従来のようにLN型光変調器と偏波ス
クランブラと個別に接続するのと比較して、光結合箇所
が減って送信光の光SNRが改善され、また、位相調整
の無調整化、部品点数及び組み立て工数の低減、廉価な
部品の採用等によりコストの低減を図ることができる。
加えて、集積化により小型化を図ることも可能である。
【0073】尚、第7の実施形態では、第1光路11側
に偏波面回転素子3が設けられた偏波スクランブル部P
Mが構成としたが、本発明の光集積回路の構成はこれに
限られるものではない。偏波スクランブル部PMとして
は、例えば、図13(A)に示すように、第2の実施形
態と同様、第2光路12側に偏波面回転素子3を設ける
構成や、図13(B)に示すように、第3の実施形態と
同様、第1、2光路11,12両側にそれぞれ偏波面回
転素子31,32を設ける構成であっても構わない。ま
た、強度変調部IMの電極パターン72に対する偏波ス
クランブル部PMの電極パターン2の配置は、図13
(C)に示すように、第7の実施形態の配置と逆にして
も良い。更に、例えば、図14(A)〜(C)に示すよ
うに、偏波スクランブル部PMの電極パターン2の形状
を、第4の実施形態と同様の電極パターン2’とするこ
とも可能である。この場合には、偏波スクランブル部P
Mの消費電力を低減させることができる。
【0074】次に、第8の実施形態について説明する。
第8の実施形態は、請求項10及び11に記載の発明の
一実施形態であって、偏波スクランブル部の構成に従来
のストレートライン型の偏波スクランブラを用いて光集
積回路を構成し、第7の実施形態と同様に強度変調と偏
波スクランブルとを同時に実現できるようにしたもので
ある。
【0075】図15は、第8の実施形態の構成を示す図
である。図15において、本光集積回路は、第7の実施
形態で用いたものと同様の構成の強度変調手段としての
強度変調部IMと、その強度変調部IMの出射端に接合
された偏波スクランブル部PM’とから構成される。偏
波スクランブル部PM’は、基板K上に形成されたスト
レートライン型の光導波路81と、基板K上に設けられ
た所定の形状の2つの電極パターン82,82’と、光
導波路81と強度変調部IMとの接合部分に挿入され、
入力光の偏波を略45度回転する第1の偏波面回転手段
としての偏波面回転素子83(第3の実施形態で用いた
偏波面回転素子31と同様)と、光導波路81の中央部
分に挿入され偏波を略90度回転する第2の偏波面回転
手段としての偏波面回転素子83’(第1の実施形態で
用いた偏波面回転素子3と同様)とから構成される。光
導波路81は、上述の光導波路1等と同様に、電気光学
効果を有する材料(LN等)を材料として形成される。
その一端は偏波面回転素子83を介して強度変調部IM
の光導波路71の出射端に接合され、また中央部分の所
定位置には偏波面回転素子83’が挿入される。
【0076】電極パターン82は、2つの電極82A,
82Bとを有する。コ字形をした電極82Aの1辺82
aは、偏波面回転素子83,83’間において光導波路
81に沿うよう基板K上に配置される。また、電極82
Bは、矩形のパターンで周辺部が所定の間隔を隔て電極
82Aに囲まれるように基板K上に配置される。また、
電極パターン82’も、電極パターン82と同様の形状
で、電極82A’の1辺82a’が偏波面回転素子8
3’と光導波路81の出射端との間において光導波路8
1に沿うよう基板K上に配置される。電極82A,82
A’には、従来の偏波スクランブラで用いられていたの
と同様の変調電圧が印加され、電極82B,82B’は
接地される。尚、ここでもマイクロストリップ線路タイ
プとしたが、コプレーナストリップ線路を用いても構わ
ない。また、各電極パターン82,82’の配置は、上
記に限らず、例えば、図16に示すような対称的な配置
としても良い。
【0077】このように、光導波路81は、偏波スクラ
ンブル手段の光路及び補償用偏波スクランブル手段の光
路として機能し、電極パターン82は、偏波スクランブ
ル手段の電圧印加手段として機能し、電極パターン8
2’は、補償用偏波スクランブル手段の電圧印加手段と
して機能する。また、偏波面回転素子83は、強度変調
手段と偏波スクランブル手段との間を接続する偏波面回
転手段として機能し、偏波面回転素子83’は、偏波ス
クランブル手段と補償用偏波スクランブル手段との間を
接続する偏波面回転手段として機能する。更に、第7の
実施形態と同様の構成の強度変調部IMは、本実施形態
では光導波路71が、強度変調手段の分岐手段、第1、
2光路及び合波手段として機能し、電極パターン72
が、強度変調電圧印加手段として機能する。
【0078】本光集積回路には、第7の実施形態と同様
に、光送信機等から発信された信号光が垂直直線偏波
(y軸方向)に制御され、強度変調部IMの光導波路7
1に入射されて強度変調が行われる。強度変調された垂
直直線偏波(y軸方向)の信号光は、偏波面回転素子8
3に入力されてその偏波が略45度回転される。これに
より偏波面回転素子83を通過した信号光はx成分及び
y成分を有する状態となる。この信号光のx成分及びy
成分が、従来の位相変調器と同様の作用により、電極パ
ターン82下を通過する間に位相変調される。この時、
各x,y方向での光屈折率の差異より偏波分散が発生す
る。この偏波分散を相殺するために、偏波面回転素子8
3’で信号光の偏波を略90度回転してx成分とy成分
の変換を行い、電極パターン82’下を通過させて上記
と同様の位相変調を行う。これにより発生した偏波分散
が相殺されると同時に偏波スクランブルが行われる。
【0079】このように第8の実施形態によれば、従来
のLN型光変調器と偏波分散を低減する公知の構成のス
トレートライン型偏波スクランブラとを集積化した光集
積回路を構成することによって、第7の実施形態の効果
と同様に、簡略な構成の光集積回路で強度変調及び偏波
スクランブルを同時に行うことが可能であり、伝送特性
の向上、コストの低減及び小型化を図ることができる。
【0080】尚、上述した第1〜8の実施形態では、光
導波路の材料をニオブ酸リチウム(LN)とした場合に
ついて説明したが、本発明の光導波路に用いられる材料
はこれに限られるものではなく、電気光学効果を有する
材料であれば良い。
【0081】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のうちの請
求項1〜5のいずれか1つに記載の発明は、第1光路及
び第2光路の少なくとも一方に対応する偏波面回転手段
を設けたことによって、偏波分散の発生は、信号光が偏
波面回転手段を通過した後の部分に限られるようになる
ため、簡略な構成で偏波分散の小さい偏波スクランブラ
を実現することができる。特に、第1、2光路に各々第
1、2回転子を設けることによって、偏波面回転手段の
挿入による影響が各光路側で略等しくなるため、合波さ
れた信号光の伝送特性を向上させることも可能である。
また、第1、2光路のそれぞれの区間に対して電圧を印
加する第1電圧印加手段としたことによって、印加電圧
の振幅が小さくなるため、低消費電力化を図ることもで
きる。
【0082】また、請求項6または7に記載の発明は、
請求項1〜5のいずれか1つに記載の効果に加えて、上
記の偏波スクランブラに位相変調または強度変調を行う
手段を集積化した光集積回路を構成することによって、
位相変調と偏波スクランブルまたは強度変調と偏波スク
ランブルを1つの光集積回路で一括して容易に行うこと
ができるようになり、偏波スクランブルによる信号光の
スペクトル拡散等を低減させることができる。更に、従
来のように位相変調器と偏波スクランブラと個別に接続
するのと比較して、光結合箇所が減り結合損失が減少す
るので送信光の光SNRが改善され、また、各機器間を
接続する際の位相調整が不必要となり、部品点数やスプ
ライス等の組み立て工数が低減され、高額部品を用いる
必要性も低くなるためコストの低減を図ることができ
る。加えて、集積化により各部品間を接続する光ファイ
バが不要になるため小型化を図ることも可能である。
【0083】請求項8または9に記載の発明は、1つの
光路で構成される従来の偏波スクランブラと同様の偏波
スクランブル手段に、信号光を位相変調する位相変調手
段を第1の偏波面回転手段を介して接続した光集積回路
とすることによって、従来の偏波スクランブラの構成を
利用した簡略な構成の光集積回路で、位相変調と偏波ス
クランブルを一括して容易に行うことができ、伝送特性
の向上、コストの低減及び小型化を図ることが可能であ
る。
【0084】請求項10に記載の発明は、1つの光路で
構成される従来の偏波スクランブラと同様の偏波スクラ
ンブル手段に、信号光を強度変調する強度変調手段を第
1の偏波面回転手段を介して接続した光集積回路とする
ことによって、従来の偏波スクランブラの構成を利用し
た簡略な構成の光集積回路で、強度変調と偏波スクラン
ブルを一括して容易に行うことができ、伝送特性の向
上、コストの低減及び小型化を図ることが可能である。
【0085】また、請求項11に記載の発明は、請求項
8〜10のいずれか1つに記載の発明の効果に加えて、
偏波スクランブル手段の後段に、更に信号光の偏波スク
ランブルを行う補償用偏波スクランブル手段を第2の偏
波面回転手段を介して接続した光集積回路とすることに
よって、偏波スクランブル手段で発生する偏波分散が、
補償用偏波スクランブル手段で相殺されるため、伝送特
性のより優れた光集積回路を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る偏波スクランブ
ラの構成を示す平面図である。
【図2】同上第1の実施形態でコプレーナストリップ線
路を用いた場合の例示図である。
【図3】同上第1の実施形態の偏波状態を説明する図で
ある。
【図4】本発明の第2の実施形態に係る偏波スクランブ
ラの構成及び偏波状態を示す平面図である。
【図5】本発明の第3の実施形態に係る偏波スクランブ
ラの構成及び偏波状態を示す平面図である。
【図6】本発明の第4の実施形態に係る偏波スクランブ
ラの構成を示す平面図である。
【図7】同上第4の実施形態の偏波状態を記述した図で
ある。
【図8】同上第4の実施形態で偏波面回転素子の配置を
変更した場合の例示図である。
【図9】図8に例示した構成における偏波状態を記述し
た図である。
【図10】本発明の第5の実施形態に係る光集積回路の
構成を示す平面図である。
【図11】本発明の第6の実施形態に係る光集積回路の
構成を示す平面図である。
【図12】本発明の第7の実施形態に係る光集積回路の
構成を示す平面図である。
【図13】同上第7の実施形態で偏波スクランブル部の
構成を変更した場合の例示図である。
【図14】同上第7の実施形態で偏波スクランブル部の
構成を変更した場合の他の例示図である。
【図15】本発明の第8の実施形態に係る光集積回路の
構成を示す平面図である。
【図16】同上第8の実施形態で電極パターンの配置を
変更した場合の例示図である。
【図17】従来の強度変調及び偏波スクランブルを同時
に行う場合の構成を示すブロック図である。
【図18】従来の強度変調、位相変調及び偏波スクラン
ブルを同時に行う場合の構成を示すブロック図である。
【図19】従来の位相変調器を用いた偏波スクランブラ
の構成を示す例示図である。
【図20】従来の強度変調と偏波スクランブルとを一括
して行う構成を示す例示図である。
【符号の説明】
1,1’,5,71,81 光導波路 2,2’,2'',6,72,82,82’ 電極パ
ターン 3,31,32,83,83’ 偏波面回転素子 10 分岐部 11 第1光路 12 第2光路 13 合波部 14 位相変調部 2A,2B,21A,21B,22A,22B,2A',2B',6A,6B,82A,82B,82A',8
2B' 電極 K 基板 PM 偏波スクランブル部 IM 強度変調部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04B 10/152 H04B 9/00 U 10/142 W 10/04 10/06 10/28

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入射される信号光を2つに分岐する第1
    分岐手段と、 電気光学効果を有する材料で形成され、前記第1分岐手
    段で分岐された一方の信号光が伝搬される第1光路と、 電気光学効果を有する材料で形成され、前記第1分岐手
    段で分岐された他方の信号光が伝搬される第2光路と、 前記第1光路及び前記第2光路にそれぞれ設定された所
    定の区間のうちの少なくとも一方の光路の区間に対し、
    所定の電圧を印加して、その区間を伝搬される信号光の
    位相を変化させる第1電圧印加手段と、 前記第1光路及び前記第2光路を伝搬された各信号光を
    合波する第1合波手段と、 前記第1光路及び前記第2光路のうちの少なくとも一方
    の光路について、前記所定の区間と前記第1合波手段と
    の間で信号光の偏波を回転させて、前記第1光路及び前
    記第2光路を伝搬される各信号光の相対的な偏波角を調
    整する第1偏波面回転手段と、 を備えて構成したことを特徴とする偏波スクランブラ。
  2. 【請求項2】 前記第1偏波面回転手段が、前記各信号
    光の相対的な偏波角を90度を中心とした角度に調整す
    ることを特徴とする請求項1記載の偏波スクランブラ。
  3. 【請求項3】 前記第1偏波面回転手段が、前記第1光
    路及び前記第2光路のうちの一方の光路について、前記
    所定の区間と前記第1合波手段との間に信号光の偏波を
    略90度回転させる第1回転子を備えたことを特徴とす
    る請求項2記載の偏波スクランブラ。
  4. 【請求項4】 前記第1偏波面回転手段が、前記第1光
    路及び前記第2光路の両方について、前記所定の区間と
    前記第1合波手段との間にそれぞれ第2回転子及び第3
    回転子を備え、それら第2回転子及び第3回転子うちの
    一方の回転子が信号光の偏波を略45度回転させ、他方
    の回転子が信号光の偏波を略−45度回転させるものと
    したことを特徴とする請求項2記載の偏波スクランブ
    ラ。
  5. 【請求項5】 前記第1電圧印加手段が、前記第1光路
    及び前記第2光路にそれぞれ設定された所定の区間の両
    方に対して、互いに逆相の所定の電圧を印加することを
    特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の偏波ス
    クランブラ。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか1つに記載の偏
    波スクランブラを用いた光集積回路であって、 前記偏波スクランブラの第1分岐手段の入力側端部に一
    端が接合し、他端に入射された信号光が前記第1分岐手
    段まで伝搬される、電気光学効果を有する材料で形成さ
    れた第3光路と、 該第3光路に設定された所定の区間に対して所定の位相
    変調電圧を印加して、伝搬される信号光の位相変調を行
    う第1位相変調電圧印加手段と、 を備え、前記第3光路に対して単一方向の成分だけを有
    する直線偏波状態の信号光を入射し、その信号光に対し
    て位相変調及び偏波スクランブルを一括して行い前記偏
    波スクランブラの第1合波手段から出射する構成とした
    ことを特徴とする光集積回路。
  7. 【請求項7】 請求項1〜5のいずれか1つに記載の偏
    波スクランブラを用いた光集積回路であって、 入射される信号光を2つに分岐する第2分岐手段と、 電気光学効果を有する材料で形成され、前記第2分岐手
    段で分岐された一方の信号光が伝搬される第4光路と、 電気光学効果を有する材料で形成され、前記第2分岐手
    段で分岐された他方の信号光が伝搬される第5光路と、 前記第4光路及び前記第5光路にそれぞれ設定された所
    定の区間のうちの少なくとも一方の光路の区間に対し、
    所定の強度変調電圧を印加して、その区間を伝搬される
    信号光の位相変調を行う第1強度変調電圧印加手段と、 出力側端部が前記偏波スクランブラの第1分岐手段の入
    力側端部に接合し、前記第4光路及び前記第5光路を伝
    搬された各信号光を合波して前記第1分岐手段に出力す
    る第2合波手段と、 を備え、前記第4光路及び前記第5光路に対して単一方
    向の成分だけを有する直線偏波状態の信号光を前記第2
    分岐手段に入射し、その信号光に対して強度変調及び偏
    波スクランブルを一括して行い前記偏波スクランブラの
    第1合波手段から出射する構成としたことを特徴とする
    光集積回路。
  8. 【請求項8】 電気光学効果を有する材料で形成され、
    信号光が伝搬される1つの光路、及び該光路に設定され
    た所定の区間に対して所定の位相変調電圧を印加して、
    伝搬される信号光の位相変調を行う位相変調電圧印加手
    段を有する位相変調手段と、 電気光学効果を有する材料で形成され、信号光が伝搬さ
    れる1つの光路、及び該光路に設定された所定の区間に
    対して、所定の電圧を印加して、その区間を伝搬される
    信号光の位相を変化させる電圧印加手段を有する偏波ス
    クランブル手段と、 前記位相変調手段の出力側端部と前記偏波スクランブル
    手段の入力側端部とを接続し、前記位相変調手段の光路
    を伝搬された信号光の偏波を回転させて、前記偏波スク
    ランブル手段の光路に対し2つの方向の成分を有する偏
    波状態の信号光を出力する第1の偏波面回転手段と、 を備えて構成したことを特徴とする光集積回路。
  9. 【請求項9】前記位相変調手段と前記偏波スクランブル
    手段とに対し共通に電圧を印加する電極を備えたことを
    特徴とする請求項8記載の光集積回路。
  10. 【請求項10】 入射される信号光を2つに分岐する分
    岐手段、電気光学効果を有する材料で形成され、前記分
    岐手段で分岐された一方の信号光が伝搬される第1光
    路、電気光学効果を有する材料で形成され、前記分岐手
    段で分岐された他方の信号光が伝搬される第2光路、前
    記第1光路及び前記第2光路にそれぞれ設定された所定
    の区間のうちの少なくとも一方の光路の区間に対し、所
    定の強度変調電圧を印加して、その区間を伝搬される前
    記信号光の位相変調を行う強度変調電圧印加手段、及び
    前記第1光路及び前記第2光路をそれぞれ伝搬された各
    信号光を合波する合波手段を有する強度変調手段と、 電気光学効果を有する材料で形成され、信号光が伝搬さ
    れる1つの光路、及び該光路に設定された所定の区間に
    対して、所定の電圧を印加して、その区間を伝搬される
    信号光の位相を変化させる電圧印加部を有する偏波スク
    ランブル手段と、 前記強度変調手段の出力側端部と前記偏波スクランブル
    手段の入力側端部とを接続し、前記強度変調手段の合波
    手段から出力された信号光の偏波を回転させて、前記偏
    波スクランブル手段の光路に対し2つの方向の成分を有
    する偏波状態の信号光を出力する第1の偏波面回転手段
    と、 を備え、前記強度変調手段の分岐手段に単一方向の成分
    だけを有する直線偏波状態の信号光を入射し、その信号
    光に対して強度変調及び偏波スクランブルを一括して行
    い前記偏波スクランブル手段から出射する構成としたこ
    とを特徴とする光集積回路。
  11. 【請求項11】 前記偏波スクランブル手段から出射さ
    れた信号光の偏波を略90度回転させる第2の偏波面回
    転手段と、 該前記偏波面回転手段から出力された信号光が伝搬され
    る、電気光学効果を有する材料で形成された1つの光
    路、及び該光路に設定された所定の区間に対して、所定
    の電圧を印加して、その区間を伝搬される信号光の位相
    を変化させる電圧印加手段を有する補償用偏波スクラン
    ブル手段と、 を備え、該補償用偏波スクランブル手段により前記偏波
    スクランブル手段で発生した偏波分散を補償する構成と
    したことを特徴とする請求項8〜10のいずれか1つに
    記載の光集積回路。
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