JP2014186127A - 偏波合成器およびそれを備える光変調器 - Google Patents

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明 大木
Yasuo Shibata
泰夫 柴田
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Abstract

【課題】同一の偏光方向を有する2つの光信号に対して偏波合成を行う偏波合成器を提供すること。
【解決手段】偏波合成器120は、第1の出力導波路115から出力された第1の出力光信号をコリメートする第1のコリメートレンズ121と、第2の出力導波路116から出力された第2の出力光信号をコリメートする第2のコリメートレンズ122と、コリメートされた第1の出力光信号の偏光方向を変える半波長板123と、偏光方向を変えられた第1の出力光信号とコリメートされた第2の出力光信号とを偏波合成する誘電体多層膜フィルタ124とを備える。第1の面124A及び第1の面124Aに対向する第2の面124Bを有する誘電体多層膜フィルタ124を、第1の面124Aの法線方向と第2の出力光信号の光線方向との間の角度θが約45°となるように配置し、かつ、図2に示す特性を有するように設計することにより、偏波合成を行うことができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、偏波合成器およびそれを備える光変調器に関する。
インターネット等により通信トラフィックの大容量化が求められている。そのため、波長分割多重(WDM)システムにおいて、1チャネル当たりの伝送速度の増加や波長数の増加が求められている。具体的には、WDMシステムの伝送には40Gbit/sや100Gbit/sといった高い伝送速度が求められている。
ところが、高速化のために変調シンボルレートを高くすると、分散耐性が急激に劣化し、伝送距離が縮小してしまうという問題等があり、シンボルレートを上げずにビットレートを大きくする多値化技術や多重化技術の必要性が高まっている。マッハツェンダ型光変調部を複数並列に配置したDQPSK(Differential Quadrature Phasa Shift Keying)光変調器やDP(Dual Polarization)−QPSK光変調器等、様々なフォーマットが開発されているが、こうしたアドバンスドフォーマットでは偏波多重化技術が標準的になってきている。
偏波多重化技術において光送信器に必要な機能は、直交する偏光成分それぞれに異なる変調信号を載せることである。形にする方法として2つ考えられている。1つは、1偏波の光をそれぞれ変調し、どちらか一方の偏光を90°回転させた後に偏波ビームコンバイナ(Polarization Beam Combiner)により合波する方法(非特許文献1参照)であり、もう1つは、光変調器に光が入射される時点で2つの偏光成分を持たせ、入射後、偏光ビームスプリッタ(Polarization Beam Splitter)により直交する成分に分離して直交成分をそれぞれ変調する方法(非特許文献2参照)である。
前者は、偏波回転素子が必要となる。後者の構成では、偏波回転素子は不要であるが、両方の偏光成分が等しい強度を持つように入力光の偏光方向を傾斜させて光変調器に入れる必要がある。
現在、これらの技術はLiNbO3(ニオブ酸リチウム;LN)で構成されたLN変調器を用いて実現されているが、100Gbit/sのDP−QPSKが今後普及してくると、LN変調器ではサイズが大きくなってしまう。また、半波長電圧が比較的高く、高い電圧出力を有するドライバーを使用する必要もあり、ドライバーでの消費電力が高くなる問題に直面する。現在の通信では、消費電力を下げながら、かつ小型化していくことが求められており、今後はLN変調器だけで上記問題を解決していくことに限りがある。
そこで、これらの要求に応える1つの手段として、半導体素子に電界を与えることで屈折率を変化させ、入力電気信号を光の位相変化に変換するマッハツェンダ型の半導体変調器が注目されている。半導体変調器は、LN変調器に比べて、構成する光導波路の比屈折率差が大きく、曲げ半径を小さくできるため、小型な回路レイアウトが可能となる。また、駆動電圧もLN変調器に比べて小さくすることが可能であるため、低消費電力の観点からも注目されている。すでに、これらの半導体変調器においても、LN変調器と同じく、DQPSKなどの多値伝送フォーマットに対応した高速変調器が報告されている。
Hiroshi Yamazaki et al., "Integrated 100-Gb/s PDM-QPSK modulator using a hybrid assembly technique with silica-based PLCs and LiNbO3 phase modulators," ECOC 2008, Mo.3.C.1, 2008. C. R. Doerr and L. Zhang, "Monolithic 80-Gb/s Dual Poralization On-Off-Keying Modulator in InP," OFC, PDP19, 2008. Hatem El-Refaei and David Yevick, "An Optimized InGaAsP/InP Polarization Converter Employing Asymmetric Rib Waveguides," Journal of Lightwave Technology, Vol. 21, No. 6, June 2003. A. Ohki et Al., "Novel Optical Triplexer for 10G-EPON OLT Transceiver," Technical Digest. 15th Optoelectronics and Communications Conference, pp.844-845, (2010).
Si基板上にSiO系ガラスを主成分とする光導波路を形成した石英系平面光波回路(Planar Lightwave Circuit)を用いた光変調器の場合は、Si基板上に溝を形成してそこに波長板を挿入するだけで簡便に偏波回転が得られるが、半導体光変調器の場合は、溝を切った時点で導波路損失が大きい。半導体による偏波回転素子も報告されている(非特許文献3参照)が、高歩留りで製造することが難しく、特殊な付加プロセスが必要となる。したがって、半導体光変調器では、基板上で偏波を回すのは困難であり、半導体光変調器における変調の後にどちらか一方の偏光を90°回転させた後に合波する偏波合成器が求められている。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、その第1の目的は、同一の偏光方向を有する2つの光信号に対して一方の光信号の偏光方向を変えた後に偏波合成を行う偏波合成器を提供することにある。
また、本発明の第2の目的は、そのような偏波合成器を備える光変調器を提供することにある。
このような目的を達成するために、本発明の第1の態様は、同一の偏光方向を有する第1及び第2の光信号に対して偏波合成を行う偏波合成器であって、前記第1の光信号をコリメートする第1のコリメートレンズと、前記第2の光信号をコリメートする第2のコリメートレンズと、前記第1のコリメートレンズによってコリメートされた前記第1の光信号の偏光方向を変える偏波回転子と、ガラス基板上に誘電体膜が積層された、第1の面および前記第1の面に対向する第2の面を有する誘電体多層膜フィルタであって、前記第1の面の法線方向と前記第2の光信号の光線方向との間の角度θが約45°となるように配置された誘電体多層膜フィルタとを備え、前記偏波回転子により偏光方向を変えられた前記第1の光信号は、前記誘電体多層膜フィルタと平行に配置された全反射ミラーにより反射された後、前記誘電体多層膜フィルタの前記第2の面により再度反射され、前記第2のコリメートレンズによってコリメートされた前記第2の光信号は、前記誘電体多層膜フィルタの前記第1の面で反射されずに前記誘電体多層膜フィルタを透過することを特徴とする。
また、本発明の第2の態様は、第1の態様において、前記第1及び第2のコリメートレンズの中心間隔をP、前記誘電体多層膜フィルタの厚さをT、前記誘電体多層膜フィルタの等価屈折率をη、前記偏波回転子の厚さをt、前記偏波回転子の屈折率をnとしたときに、
Figure 2014186127
を満たすことを特徴とする。
また、本発明の第3の態様は、同一の偏光方向を有する第1及び第2の光信号に対して偏波合成を行う偏波合成器であって、前記第1の光信号をコリメートする第1のコリメートレンズと、前記第2の光信号をコリメートする第2のコリメートレンズと、
前記第1のコリメートレンズによってコリメートされた前記第1の出力光信号の偏光方向を変える偏波回転子と、ガラス基板上に誘電体膜が積層された、第1の面および前記第1の面に対向する第2の面を有する誘電体多層膜フィルタであって、前記第1の面の法線方向と前記第2の光信号の光線方向との間の角度θが約45°となるように配置された誘電体多層膜フィルタとを備え、前記偏波回転子により偏光方向を変えられた前記第1の光信号は、前記誘電体多層膜フィルタの前記第1の面により反射され、前記第2のコリメートレンズによってコリメートされた前記第2の光信号は、前記誘電体多層膜フィルタの前記第1の面で反射されずに前記第2の面で反射されることを特徴とする。
また、本発明の第4の態様は、第3の態様において、前記第1及び第2のコリメートレンズの中心間隔をP、前記誘電体多層膜フィルタの厚さをT、前記誘電体多層膜フィルタの等価屈折率をηとしたときに、
Figure 2014186127
を満たすことを特徴とする。
また、本発明の第5の態様は、入力された入力光信号に対して位相変調を行い、同一の偏光方向を有する第1及び第2の出力光信号を出力する半導体基板上のマッハツェンダ型光変調器と、前記第1及び第2の出力光信号に対して偏波合成を行う偏波合成器とを備える光変調器において、前記マッハツェンダ型光変調器は、入力導波路と、前記入力導波路に接続された光分岐回路と、前記光分岐回路に接続された第1のマッハツェンダ型光変調部及び第2のマッハツェンダ型光変調部と、前記第1のマッハツェンダ型光変調部に接続された第1の出力導波路と、前記第2のマッハツェンダ型光変調部に接続された第2の出力導波路とを基板上に備え、前記偏波合成器は、第1から第4のいずれかの態様の偏波合成器であることを特徴とする。
また、本発明の第6の態様は、第5の態様において、前記マッハツェンダ型光変調器がDP−QPSK光変調器であることを特徴とする。
本発明によれば、所望のバンドにおいてTMモードを反射しTEモードを透過する特性を有する誘電体多層膜フィルタを空間光学系において利用することにより、同一の偏光方向を有する2つの光信号に対して一方の光信号の偏光方向を変えた後に偏波合成を行う偏波合成器を提供することができる。
第1の実施形態に係る光変調器を示す図である。 第1の実施形態に係る光変調器が備える誘電体多層膜フィルタの特性を説明するための図である。 誘電体多層膜フィルタによる本発明に係る偏波合成を説明するための図である。 誘電体多層膜フィルタによる従来の合波を説明するための図である。 第1の実施形態に係る光変調器を含むパッケージの作製方法を説明するための図である。 第2の実施形態に係る光変調器を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1に、第1の実施形態に係る光変調器を示す。第1の実施形態に係る光変調器100は、マッハツェンダ型光変調器110と偏波合成器120とを備える。マッハツェンダ型光変調器110は、コリメートレンズ(図示せず)を介して入力された入力光信号に対して位相変調を行い、第1及び第2の出力光信号を出力する。偏波合成器120が、同一の偏光方向を有する第1及び第2の出力光信号に対して偏波合成を行う。
マッハツェンダ型光変調器110は、入力導波路111と、入力導波路111に接続されたMMI(Multi−Mode Interference)光カプラ等の光分岐回路112と、光分岐回路112に接続された第1のマッハツェンダ型光変調部113及び第2のマッハツェンダ型光変調部114と、第1のマッハツェンダ型光変調部113に接続された第1の出力導波路115と、第2のマッハツェンダ型光変調部114に接続された第2の出力導波路116とを半導体基板上に備える。
マッハツェンダ型光変調器110は、半導体基板上に構成された半導体光変調器であり、たとえば、InP基板上にInAlAsPで構成された光導波路を形成することにより作製することができ、所要の電極(図示せず)を設けることでDP−QPSK(Dual Polarization Quadrature Phase Shift Keying)光変調器として機能させることができる。また、マッハツェンダ型光変調器110の長さL、幅W、出力導波路間隔Pは、それぞれ3〜5mm、2〜4mm、1〜2.5mm程度とするのが好ましい。
偏波合成器120は、第1の出力導波路から出力された第1の出力光信号をコリメートする第1のコリメートレンズ121と、第2の出力導波路から出力された第2の出力光信号をコリメートする第2のコリメートレンズ122と、第1のコリメートレンズによってコリメートされた第1の出力光信号の偏光方向を変える半波長板123と、半波長板123により偏光方向を変えられた第1の出力光信号と第2のコリメートレンズ122によってコリメートされた第2の出力光信号とを偏波合成する誘電体多層膜フィルタ124と、誘電体多層膜フィルタ124と平行に配置された全反射ミラー125とを備える。半波長板123以外のその他の偏波回転子を用いてもよい。誘電体多層膜フィルタ124は、ガラス基板上に誘電体膜を積層した複合体であり、等価屈折率によりその特性を表すことができる。なお、ここでは入力光信号の波長がCバンドと呼ばれる1530nmから1565nmの範囲にある場合を例に説明を行うが、後述の通り、誘電体多層膜フィルタ124の特性をSバンドやLバンドの光信号に合わせて最適化することは容易なため、本発明はCバンドに限らず用いることが可能である。
TEモードの入力光信号は、TEモードの第1及び第2の出力光信号として偏波合成器120に入力される。一方は半波長板123によりTMモードになり、他方はそのままTEモードのまま誘電体多層膜フィルタ124に入射する。第1の面124A及び第1の面124Aに対向する第2の面124Bを有する誘電体多層膜フィルタ124を、第1の面124Aの法線方向と第2の出力光信号の光線方向との間の角度θが約45°となるように配置し、かつ、図2に示すようなTEモード及びTMモードに対する反射特性を有するように設計することにより、偏波合成を行うことができる。入力光信号の波長がCバンドと呼ばれる1530nmから1565nmの範囲にある場合、TMモードの第1の出力光信号は、誘電体多層膜フィルタ124と平行に配置された全反射ミラー125により反射された後、誘電体多層膜フィルタ124の第2の面124Bにより再度反射される。TEモードの第2の出力光信号は、誘電体多層膜フィルタ124の第1の面124Aで反射されずに誘電体多層膜フィルタ124を透過する。ここで、誘電体多層膜フィルタ124の厚さT、及び、誘電体多層膜フィルタ124と全反射ミラー125の相対位置を適切に定めることにより、第2の面124Bで反射された第1の出力光信号と誘電体多層膜フィルタ124を透過した第2の出力光信号の光路が一致する。
なお、信号光入射角θが45±2°の範囲内にあれば(図3参照)、図2のフィルタ特性に大きな変動が無いことは実験的に確認している。TMモードの反射率およびTEモードの透過率は、それぞれ90%以上であれば本発明に係る偏波合成器の動作に必要な特性として十分である。
また、誘電体多層膜フィルタ124は、上述の通りガラス基板上に誘電体膜を積層した複合体であり、各層の材料及び厚さを適宜選択することにより図2に示す反射特性、つまりCバンドにおいてTMモードを反射しTEモードを透過する特性を実現することは当業者であれば可能である。
また、偏波合成器の構成として、石英系平面光波回路上に波長板による偏波回転子を設けて偏波合成器とし、半導体基板上のマッハツェンダ型光変調器と接続することも可能性として考えられるが、屈折率差に起因する接続損失が過大である等の問題があり、実用的ではないことを付記しておく。本発明に係る空間光学系で構成された偏波合成器は、半導体基板上のマッハツェンダ型光変調器に対する偏波合成器として、そうした従来の問題を改善する。
従来、このような誘電体多層膜フィルタは波長多重光アクセスシステムの合分波に用いられていた。近年、仕様策定の完了した10G−EPONと呼ばれる大容量次世代光アクセスシステムでは、局内装置にトリプレクサ(triplexer)と呼ばれる波長多重光通信モジュールが用いられる可能性が高く、その開発が進められている(非特許文献4参照)。このトリプレクサでは、1490nmの1.25Gbit/sの信号光と1577nmの10.3Gbit/sの信号光を合波するため、信号光が45°で入射した際に図2に示す特性を有する誘電体多層膜フィルタが用いられる。トリプレクサにおいては、通常半導体LD光源が用いられるため、両波長光ともTE偏光である。図2の実線で示すように1490nmの光は反射、1577nmの光は透過する特性を利用して、図4に示すような形で合波が行われていた。本発明においては、このような誘電体多層膜フィルタを偏波合波に用いる新たな考え方を採用する。
(実施例)
まず、InP基板上にInAlAsPで構成された光導波路を形成することによりマッハツェンダ変調器チップ501を作製する。
作製したマッハツェンダ変調器チップ501を当該チップ501と同等な大きさの窒化アルミ製サブキャリア502上に、金錫ハンダによりプロセス温度300℃で固定する(図5(a))。
ついで、サブキャリア502ごと、変調器チップ501をCuW(銅タングステン合金)キャリア503上に金錫ハンダで固定する(図5(b))。
その後、入力導波路側にコリメートレンズ504を調芯固定(YAG溶接)する。調芯は、基準コリメートファイバ505からの出力光が変調器チップ501の入力導波路に結合するようコリメートレンズ504をX−Y−Z調芯する(図5(c))。
その後、基準コリメートファイバ505から、波長1550nmの光を変調器チップ501に入力する。出力導波路間隔Pと同じピッチを持つ、第1及び第2のコリメートレンズを有するコリメートレンズアレイ506を、第1及び第2の出力導波路からの第1及び第2の出力光信号がコリメート光になるよう調芯し、レンズアレイ506をYAG溶接する(図5(c))。ここで用いるレンズアレイは、各出力光信号のコリメートビームの直径が400〜800μm程度になるような光学特性を有する。
次に、マッハツェンダ変調器チップ501のパッケージ507への搭載について説明する。パッケージ507の所定に位置には、予め、温調器(TEC)508をハンダ固定しておく。TEC508上に完成したキャリア503を錫銀銅合金ハンダにより230℃で固定する(図5(d))。チップ501上の所定の電極とパッケージ507上の対応する端子間をワイヤボンディングで接続する(図示せず)。
次いで、パッケージ507の所定に位置に半波長板509、全反射ミラー510、誘電体多層膜フィルタ511を接着剤で取り付ける(図5(e))。各部材の取り付け精度は、コリメート径の1/10程度でよい。例えば、ビーム径500μmの場合には、±50μm程度でよい。半波長板509の等価屈折率と厚みをそれぞれ、nとt、誘電体多層膜フィルタの等価屈折率をη、その厚みをTとすると、次式が成り立つように、フィルタ厚Tを選ぶとTEモードとTMモードの光路長を等長化することができる。つまり、TEモードとTMモードの出力光が誘電体多層膜フィルタ511へ入射する際の入射角は共に45°±2°の範囲内にあるので、スネルの法則に基づき、式(a)を満足するように、フィルタ厚Tとフィルタの透過屈折率ηを選ぶと等長化が可能である。
Figure 2014186127
(第2の実施形態)
図6に、第2の実施形態に係る光変調器を示す。第2の実施形態に係る光変調器600は、マッハツェンダ型光変調器610と偏波合成器620とを備える。マッハツェンダ型光変調器610は、第1の実施形態に係るマッハツェンダ型光変調器110と同一である。
偏波合成器620は、第1の出力導波路から出力された第1の出力光信号をコリメートする第1のコリメートレンズ621と、第2の出力導波路から出力された第2の出力光信号をコリメートする第2のコリメートレンズ622と、第1のコリメートレンズによってコリメートされた第1の出力光信号の偏光方向を変える半波長板623と、半波長板623により偏光方向を変えられた第1の出力光信号と第2のコリメートレンズ122によってコリメートされた第2の出力光信号とを偏波合成する誘電体多層膜フィルタ624とを備える。半波長板623以外のその他の偏波回転子を用いてもよい。
TEモードの入力光信号は、TEモードの第1及び第2の出力光信号として偏波合成器620に入力される。一方は半波長板623によりTMモードになり、他方はそのままTEモードのまま誘電体多層膜フィルタ624に入射する。第1の面624A及び第1の面624Aに対向する第2の面624Bを有する誘電体多層膜フィルタ624を、第1の面624Aの法線方向と第2の出力光信号の光線方向との間の角度θが約45°となるように配置し、かつ、図2に示すようなTEモード及びTMモードに対する反射特性を有するように設計することにより、偏波合成を行うことができる。入力光信号の波長がCバンドの1530nmから1565nmの範囲にある場合、TMモードの第1の出力光信号は、誘電体多層膜フィルタ624の第1の面624Aにより反射される。TEモードの第2の出力光信号は、誘電体多層膜フィルタ624の第1の面624Aで反射されずに誘電体多層膜フィルタ624の第2の面624Bで反射される。ここで、誘電体多層膜フィルタ624の厚さTを次式にしたがって定めることにより、第1の面624Aで反射された第1の出力光信号と第2の面624Bで反射された第2の出力光信号の光路が一致する。
Figure 2014186127
ここで、Pは出力導波路間隔、Tは誘電体多層膜フィルタの厚さ、ηは誘電体多層膜フィルタの等価屈折率である。
なお、信号光入射角θが45±2°の範囲内にあれば、図2のフィルタ特性に大きな変動が無いことは実験的に確認している。TMモードの反射率およびEモードの透過率は、それぞれ90%以上であれば本発明に係る偏波合成器の動作に必要な特性として十分である。
偏波合成された出力光信号は、図示のように、誘電体多層膜フィルタ624と平行に配置された全反射ミラー625により反射して、出射方向を90°曲げてもよい。
半波長板623の屈折率と厚みを調整することで、TEモードとTMモードの光路長を合わせることが可能である。ただし、調整が困難な場合には、TMモード光の光路上に別途、光路長調整用石英板626等を挿入して光路長を合わせることができる。
100、600 光変調器
110、610 マッハツェンダ型光変調器
111 入力導波路
112 光分岐回路
113 第1のマッハツェンダ型光変調部
114 第2のマッハツェンダ型光変調部
115 第1の出力導波路
116 第2の出力導波路
120、620 偏波合成器
121、621 第1のコリメートレンズ
122、622 第2のコリメートレンズ
123、623 半波長板
124、624 誘電体多層膜フィルタ
124A、624A 第1の面
124B、624B 第2の面
125、625 全反射ミラー
626 光路長調整用石英板

Claims (6)

  1. 同一の偏光方向を有する第1及び第2の光信号に対して偏波合成を行う偏波合成器であって、
    前記第1の光信号をコリメートする第1のコリメートレンズと、
    前記第2の光信号をコリメートする第2のコリメートレンズと、
    前記第1のコリメートレンズによってコリメートされた前記第1の光信号の偏光方向を変える偏波回転子と、
    ガラス基板上に誘電体膜が積層された、第1の面および前記第1の面に対向する第2の面を有する誘電体多層膜フィルタであって、前記第1の面の法線方向と前記第2の光信号の光線方向との間の角度θが約45°となるように配置された誘電体多層膜フィルタと
    を備え、
    前記偏波回転子により偏光方向を変えられた前記第1の光信号は、前記誘電体多層膜フィルタと平行に配置された全反射ミラーにより反射された後、前記誘電体多層膜フィルタの前記第2の面により再度反射され、
    前記第2のコリメートレンズによってコリメートされた前記第2の光信号は、前記誘電体多層膜フィルタの前記第1の面で反射されずに前記誘電体多層膜フィルタを透過することを特徴とする偏波合成器。
  2. 前記第1及び第2のコリメートレンズの中心間隔をP、前記誘電体多層膜フィルタの厚さをT、前記誘電体多層膜フィルタの等価屈折率をη、前記偏波回転子の厚さをt、前記偏波回転子の屈折率をnとしたときに、
    Figure 2014186127
    を満たすことを特徴とする請求項1に記載の偏波合成器。
  3. 同一の偏光方向を有する第1及び第2の光信号に対して偏波合成を行う偏波合成器であって、
    前記第1の光信号をコリメートする第1のコリメートレンズと、
    前記第2の光信号をコリメートする第2のコリメートレンズと、
    前記第1のコリメートレンズによってコリメートされた前記第1の出力光信号の偏光方向を変える偏波回転子と、
    ガラス基板上に誘電体膜が積層された、第1の面および前記第1の面に対向する第2の面を有する誘電体多層膜フィルタであって、前記第1の面の法線方向と前記第2の光信号の光線方向との間の角度θが約45°となるように配置された誘電体多層膜フィルタと
    を備え、
    前記偏波回転子により偏光方向を変えられた前記第1の光信号は、前記誘電体多層膜フィルタの前記第1の面により反射され、
    前記第2のコリメートレンズによってコリメートされた前記第2の光信号は、前記誘電体多層膜フィルタの前記第1の面で反射されずに前記第2の面で反射されることを特徴とする偏波合成器。
  4. 前記第1及び第2のコリメートレンズの中心間隔をP、前記誘電体多層膜フィルタの厚さをT、前記誘電体多層膜フィルタの等価屈折率をηとしたときに、
    Figure 2014186127
    を満たすことを特徴とする請求項3に記載の偏波合成器。
  5. 入力された入力光信号に対して位相変調を行い、同一の偏光方向を有する第1及び第2の出力光信号を出力する半導体基板上のマッハツェンダ型光変調器と、
    前記第1及び第2の出力光信号に対して偏波合成を行う偏波合成器と
    を備える光変調器において、
    前記マッハツェンダ型光変調器は、
    入力導波路と、前記入力導波路に接続された光分岐回路と、前記光分岐回路に接続された第1のマッハツェンダ型光変調部及び第2のマッハツェンダ型光変調部と、前記第1のマッハツェンダ型光変調部に接続された第1の出力導波路と、前記第2のマッハツェンダ型光変調部に接続された第2の出力導波路と
    を基板上に備え、
    前記偏波合成器は、請求項1から4のいずれかに記載の偏波合成器であることを特徴とする光変調器。
  6. 前記マッハツェンダ型光変調器はDP−QPSK光変調器であることを特徴とする請求項5に記載の光変調器。
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