JP2009204394A - 自動車衝突シミュレータのピッチング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】軽量化を実現するとともに、要求される摺動速度によって上側スレッドを水平加速度に追従する。
【解決手段】下側スレッド2の上方に位置して供試体1を搭載し、後端側が上下回動可能に支持され、前端側が上下摺動可能に支持される上側スレッド4と、自動車衝突時の加速度を加えるアクチュエータ11とを備え、供試体1に自動車衝突時の加速度とピッチング動作を与えるようにした自動車衝突シミュレータのピッチング装置21において、下側スレッド2のアクチュエータ11側の前端部に左右一対の上下ガイドレール24を設ける一方、上側スレッド4のアクチュエータ11側の前端部4aに、幅方向の移動が規制された状態で上下ガイドレール24と係合するVローラ51を設け、Vローラ51及び上下ガイドレール24を介して、下側スレッド2に上側スレッド4を上下並進摺動可能及び上下回動可能に連結している。
【選択図】図1

Description

本発明は、特に自動車の衝突試験をシミュレーションによって行う自動車衝突シミュレータのピッチング装置に関する。
近年、ダミー人形、エアバッグ等を設置したホワイトボディ、模擬車体等(以下、供試体という)をスレッド(台車)上に載置して取付け、当該スレッドに自動車衝突時の加速度を加えて、実車衝突時の状態に近い状態を供試体に与える自動車衝突シミュレータが提案されている。
このような自動車衝突シミュレータとしては、例えば、特許文献1(特開2006−138700号公報)に開示されているものがある。
上記特許文献1に開示された自動車衝突シミュレータは、図4及び図5に示すように、供試体1に自動車衝突時の加速度を加えるアクチュエータ11と、供試体1にピッチング動作を与えるピッチング装置21とを備えている。アクチュエータ11は、出没可能なピストン11aを有し、該ピストン11aが作動して下側スレッド2を水平方向に打ち出すように構成されており、図示しない加速度制御システムにより制御される油圧装置などで駆動されるようになっている。
下側スレッド2は、上下及び左右方向の移動が規制された状態で、前後方向に延在する左右一対の下側ガイドレール3に前後摺動可能に支持されており、該下側ガイドレール3は、ピッチング装置21に水平に敷設されている。このため、下側スレッド2には、下側ガイドレール3を挟み込むように係合するシュー22が取付けられている。また、下側スレッド2のアクチュエータ11側の前端部には、縦フレーム23が固定して設けられ、該縦フレーム23の後面には、左右一対の上下ガイドレール24が取付けられている。上下ガイドレール24には、前後方向の移動が規制された状態で、上下方向に摺動可能な支持ブラケット25が嵌装されている。
また、下側スレッド2の上方には、供試体(ホワイトボディ、模擬車体等、ダミー人形1a、エアバッグ等を設置した場合も含む)1を搭載した上側スレッド4が配置されており、該上側スレッド4の前端部には、下側スレッド2の支持ブラケット25とピン26を介して連結する連結ブラケット27が取付けられている。したがって、上側スレッド4は、後端側が下側スレッド2に対してピン26を中心に上下回動可能に支持され、前端部側が支持ブラケット25により上下ガイドレール24に対して上下摺動可能に支持されている。しかも、下側スレッド2と上側スレッド4は、ピン26を介して中心線X方向が互いに拘束されているため、アクチュエータ11による中心線X方向の加圧力Fは、下側スレッド2から上側スレッド4に伝達されるとともに、供試体1に伝達されることになる。
さらに、上側スレッド4は、中心線X方向に対して直交する方向(横方向)にそれぞれ張り出して前後に配置される左右一対の前方支持脚5及び後方支持脚6を備えている。しかも、後方支持脚6は、前方支持脚5よりもさらに外側に張り出して設けられている。
一方、下側ガイドレール3の左右両側には、これと平行な前方昇降レール7及び後方昇降レール8が前後に設けられており、後方昇降レール8は、前方昇降レール7よりも外側となる位置に配置されている。前方昇降レール7には、上側スレッド4の前方支持脚5の先端のシュー5aが摺動可能に嵌装され、後方昇降レール8には、上側スレッド4の後方支持脚6の先端のシュー6aが摺動可能に嵌装されている。これらシュー5a,6aは、それぞれ昇降レール7,8を挟み込むように係合し、上下方向及び左右方向の移動が規制された状態で、前方支持脚5及び後方支持脚6が各昇降レール7,8に前後摺動可能に支持されている。
4基の昇降レール7,8は、それぞれレール面を水平に維持するように案内される機構を備えており、左右の前方昇降レール7及び後方昇降レール8には、それぞれ油圧シリンダなどからなる前方鉛直加振機9及び後方鉛直加振機10が取付けられている。これら鉛直加振機9,10は、ピッチング装置21の設置箇所に設けられたピットP内に配置されており、図示しないピッチング装置用油圧装置及びピッチング制御装置によって駆動制御され、昇降レール7,8のそれぞれを昇降するように構成されている。また、左右の前方鉛直加振機9は互いに同期して駆動され、左右の前方昇降レール7は同じ高さに設定されている。同様に、左右の後方鉛直加振機10は互いに同期して駆動され、左右の後方昇降レール8は同じ高さに設定されている。
このように構成された自動車衝突シミュレータのピッチング装置21は、次のように作動する。先ず、アクチュエータ11のピストン11aの前端を接して配置された停止状態の下側スレッド2に対し、目標加速度(下側スレッド2及び供試体1の前方向としては減速加速度)を与えるべく、図示しない加速度制御システムにより油圧装置が制御され、アクチュエータ11のピストン11aが作動して下側スレッド2を後方に打ち出すことにより、自動車衝突時を模擬(シミュレート)する加速度を供試体1に与える。
それと同時に、図示しないピッチング制御装置とピッチング装置用油圧装置により、各前方鉛直加振機9及び後方鉛直加振機10が駆動され、所定のプログラムされた上下動作を上側スレッド4に与えると、該上側スレッド4に搭載された供試体1には、自動車衝突時の加速度と共に、当該衝突に伴うピッチング動作が付与されることになる。
なお、ピッチング動作を与えるプログラムは、実車衝突試験で得られたピッチング動作データに基づいて作成されており、車種、衝突条件ごとに実車衝突試験データに基づくプログラムを準備することで、自動車衝突シミュレータにおいて車種、衝突条件に即しているピッチング動作の模擬を加えた非破壊衝突試験が繰返し可能となる。
特開2006−138700号公報
ところで、図4及び図5に示されるようなピッチング装置21を備えた従来の自動車衝突シミュレータにあっては、アクチュエータ11のピストン11aを作動させて下側スレッド2を後方に打ち出すことにより、自動車衝突時の水平加速度及びピッチング動作を供試体1に与えているので、供試体1を搭載する上側スレッド4には上下方向の並進運動及び回動運動を可能とする構造が求められている。これら並進運動及び回動運動のそれぞれを可能とする機構を別々に設けた場合、構造が複雑となる上、連結可動部の重量増加は避けられなくなる。また、支持ブラケット25、ピン26及び連結ブラケット27などのように、一般的な直動ガイド機構(リニアガイド)では、その摺動速度の限界が3m/s程度であり、求められる摺動速度7.5m/sに届かないので、車種、衝突条件などに応じて加速度を大きくした場合などに、上側スレッド4のピッチング動作が追従できないことが起こる。
本発明は、このような実状に鑑みてなされたものであって、その目的は、供試体を搭載する上側スレッドの上下方向の並進運動及び回動運動を1つの機構で行い、軽量化を実現するとともに、要求される摺動速度によって上側スレッドを水平加速度に追従することが可能な自動車衝突シミュレータのピッチング装置を提供することにある。
上記従来技術の有する課題を解決するために、本発明は、前後方向に延在する下側ガイドレールに前後摺動可能に支持される下側スレッドと、該下側スレッドの上方に位置して供試体を搭載し、後端側が上下回動可能に支持され、かつ前端側が上下摺動可能に支持される上側スレッドと、自動車衝突時の加速度を加えるアクチュエータとを備え、前記アクチュエータのピストンにより前記下側スレッドを前記下側ガイドレールに沿って後方へ打ち出すことで前記下側スレッドを介して前記上側スレッド上の前記供試体に自動車衝突時の加速度を加えるとともに、ピッチング動作を与えるようにした自動車衝突シミュレータのピッチング装置において、前記下側スレッドの前記アクチュエータ側の前端部に左右一対の上下ガイドレールを設ける一方、前記上側スレッドの前記アクチュエータ側の前端部に、幅方向の移動が規制された状態で前記上下ガイドレールと係合するローラを設け、該ローラ及び前記上下ガイドレールを介して、前記下側スレッドに前記上側スレッドを上下並進摺動可能及び上下回動可能に連結している。
本発明において、前記ローラの外周面には、断面V字形状の周溝が設けられ、前記上下ガイドレールの先端部は、前記ローラの周溝と係合する山形形状に形成されているのが好ましい。
また、本発明において、前記ローラは、自動調芯可能な軸受を介して前記上側スレッドに取付けられているのが好ましい。
さらに、本発明において、前記ローラの上部には、前記ローラと前記上下ガイドレールとの係合部を覆うカバーが設けられているのが好ましい。
上述の如く、本発明に係る自動車衝突シミュレータのピッチング装置は、前後方向に延在する下側ガイドレールに前後摺動可能に支持される下側スレッドと、該下側スレッドの上方に位置して供試体を搭載し、後端側が上下回動可能に支持され、かつ前端側が上下摺動可能に支持される上側スレッドと、自動車衝突時の加速度を加えるアクチュエータとを備え、前記アクチュエータのピストンにより前記下側スレッドを前記下側ガイドレールに沿って後方へ打ち出すことで前記下側スレッドを介して前記上側スレッド上の前記供試体に自動車衝突時の加速度を加えるとともに、ピッチング動作を与えるようにしたものであって、前記下側スレッドの前記アクチュエータ側の前端部に左右一対の上下ガイドレールを設ける一方、前記上側スレッドの前記アクチュエータ側の前端部に、幅方向の移動が規制された状態で前記上下ガイドレールと係合するローラを設け、該ローラ及び前記上下ガイドレールを介して、前記下側スレッドに前記上側スレッドを上下並進摺動可能及び上下回動可能に連結しているので、供試体を搭載する上側スレッドの上下方向の並進運動及び回動運動を1つの機構で実施でき、コスト低減及び軽量化を図ることができる。
しかも、本発明のピッチング装置によれば、アクチュエータによって打ち出された水平の荷重が下側スレッドを介して上側スレッドに伝達された場合、要求される摺動速度によって上側スレッドを水平加速度に追従することができる。したがって、適用車種や衝突条件などに応じて、自動車衝突時のピッチング動作を高精度に再現できる。
また、本発明において、前記ローラの外周面には、断面V字形状の周溝が設けられ、前記上下ガイドレールの先端部は、前記ローラの周溝と係合する山形形状に形成されているので、より簡単な構造で幅方向の移動を規制しながら、上側スレッドの上下方向の並進運動及び回動運動を円滑に行うことができる。
さらに、本発明において、前記ローラは、自動調芯可能な軸受を介して前記上側スレッドに取付けられているので、上側スレッドが上下方向へ並進摺動及び回動する際に左右幅方向で高さ位置のアンバランスが発生しても、迅速に調整してアンバランスを解消することができる。
そして、本発明において、前記ローラの上部には、前記ローラと前記上下ガイドレールとの係合部を覆うカバーが設けられているので、破砕した窓ガラスの破片や粉塵などが上方からローラと上下ガイドレールとの係合部に入って噛み込むという事態を防止でき、上側スレッドの円滑な上下並進摺動及び上下回動を長期間にわたり維持することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る自動車衝突シミュレータのピッチング装置の概略側面図、図2は、本発明の実施形態に係る下側スレッドの上下ガイドレールと上側スレッドのローラとの係合状態を示す断面図、図3は、本発明の実施形態に係る下側スレッドの上下ガイドレールと上側スレッドのローラとの係合状態を示す平面図である。なお、図4及び図5に示す従来例と同一部位には同一符号を付して説明を省略する。
下側スレッド2は、図1に示すように、前後方向に長く、前後左右の周囲がフレームで囲まれた平面視で略長方形状に形成されており、左右両側が下側ガイドレール3に載置され、前後方向に沿って摺動可能に支持されている。しかも、下側スレッド2のアクチュエータ11側の前端部には、図1に示すように、縦フレーム23が起立して設けられており、該縦フレーム23の後面には、図2及び図3に示すように、上下方向へ沿って延在する左右一対の上下ガイドレール(Vローラレール)24が幅方向に間隔を開けてそれぞれ取付けられている。これら上下ガイドレール24の先端部24aは、後述するVローラの周溝と係合する平面視で山形形状(矢印形状)に形成されている。そして、上下ガイドレール24の前後中間部分には、上側スレッド4の前端部4aの内側に取付けたカムフォロア41を収納配置する凹溝24bが上下方向に沿って設けられており、カムフォロア41は、凹溝24bに対して隙間を持たせて遊嵌されている。
また、本発明の実施形態に係る上側スレッド4のアクチュエータ11側の前端部4a寄りには、図1〜図3に示すように、幅方向の移動が規制された状態で左右一対の上下ガイドレール24の先端部24aと係合する左右一対のVローラ51が幅方向に間隔を開けて取付けられている。上側スレッド4の前端部4aは、Vローラ51及び上下ガイドレール24を介して、下側スレッド2に上下並進摺動可能及び上下回動可能に連結されている。
Vローラ51は、比較的大径のローラを用いて形成されており、外周面には、断面V字形状の周溝51aが設けられている。このため、Vローラ51の周溝51aと上下ガイドレール24の先端部24aとは、対応する角度の傾斜面に形成され、互いに当接した状態で係合しており、Vローラ51は、上下ガイドレール24上を回転しながら線接触で上下方向に摺動するように構成されている。
一方、上側スレッド4の前端部4a寄りの左右両側には、幅方向へ延在する軸部52がそれぞれ取付けられている。そして、Vローラ51の内部には、自動調芯可能な軸受(自動調芯コロ軸受)53が内蔵されており、Vローラ51は、当該軸受53を介して軸部52に回転可能に支持されている。
さらに、Vローラ51の上部には、図3に示すように、Vローラ51の周溝51aと上下ガイドレール24の先端部24aとの係合部を覆うカバー54が設けられている。このため、カバー54は、当該係合部の全体を上方から覆うことが可能な大きさで、Vローラ51の周溝51a及び上下ガイドレール24の先端部24aと対応する傾斜角度の平面視でV字形状に形成されている。
このように構成された本発明の実施形態に係る自動車衝突シミュレータのピッチング装置21は、次のように作動する。
前述したと同様に、下側ガイドレール3上に載置された停止状態の下側スレッド2に対し、目標加速度を与えるべく、アクチュエータ11のピストン11aが作動して下側スレッド2を後方に打ち出すことにより、自動車衝突時を模擬(シミュレート)する加速度を供試体1に与える。それと同時に、各前方鉛直加振機9及び後方鉛直加振機10が駆動され、所定のプログラムされた上下動作を上側スレッド4に与えると、該上側スレッド4に搭載された供試体1には、自動車衝突時の加速度と共に、当該衝突に伴うピッチング動作が付与されることになる。
この際、図1に示すように、アクチュエータ11による下側スレッド2への加圧力Fが上側スレッド4の前端部4aに伝達されると、前方へ向かう反対向きの慣性力によって上側スレッド4の前端部4a側の軸部52を中心にして下向きの回転モーメントMが下側スレッド2に作用する。これに伴い、本実施形態のピッチング装置21においては、上側スレッド4の前端部4aがVローラ51を介して上下ガイドレール24上を上下方向(図1中の矢印U及びD方向)へ沿って円滑かつ迅速に並進摺動するとともに、左右両側のアンバランスを軸受53により自動調芯しながら、軸部52を中心にして上下方向に回動することになる。そして、目標とする自動車衝突時の水平加速度とピッチング動作が供試体1に付与された後、下側ガイドレール3上を摺動する下側スレッド2に所定の制動力が加えられ、停止することになる。
以上、本発明の実施形態のピッチング装置21によれば、上側スレッド4の前端部4aがVローラ51及び上下ガイドレール24を介して下側スレッド2に上下並進摺動可能及び上下回動可能に連結されているため、供試体1を搭載する上側スレッド4の上下方向の並進運動及び回動運動を1つの機構で行うことができ、コストダウン及び軽量化を図ることができる。
しかも、本実施形態のピッチング装置21によれば、アクチュエータ11によって打ち出された水平の荷重が下側スレッド2を介して上側スレッド4に伝達された場合、上側スレッド4を水平加速度に対して円滑かつ迅速に追従でき、リニアガイドと比較して高い速度で上側スレッド4を摺動させることができる。したがって、適用車種や衝突条件などに応じて、自動車衝突時のピッチング動作を高精度に再現できる。
また、本実施形態のVローラ51の外周面には、断面V字形状の周溝51aが設けられ、上下ガイドレール24の先端部24aは、Vローラ51の周溝51aと係合する山形形状に形成されているため、部品点数が少なく、より簡単な構造で幅方向の移動を規制しながら、上側スレッド4の上下方向の並進運動及び回動運動を実現できる。
さらに、本実施形態のVローラ51は、自動調芯可能な軸受53を介して上側スレッド4に取付けられているため、上側スレッド4が上下方向へ並進摺動及び回動する際に左右幅方向で高さ位置のアンバランスが発生しても軸受53の箇所で自動調芯が行われ、こじれなどを生ずることなく、左右のアンバランスを迅速に解消することができる。
それに加えて、本実施形態のVローラ51の上部には、該Vローラ51と上下ガイドレール24との係合部を覆うカバー54が設けられているため、自動車衝突シミュレート時の水平加速度やピッチング動作などにより破砕した窓ガラスの破片、粉塵等が上方から落下しても、カバー54の存在でVローラ51と上下ガイドレール24との係合部に入って噛み込むことが無くなり、上側スレッド4の円滑な上下並進摺動及び上下回動を長期間にわたり維持することが可能となり、耐久性の向上を図ることができる。
以上、本発明の実施の形態につき述べたが、本発明は既述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想に基づいて各種の変形及び変更が可能である。
例えば、既述の実施の形態の上側スレッド4は、Vローラ51を用いて下側スレッド2の上下ガイドレール24に連結されているが、幅方向の移動を規制することができる構造であれば、他の形状に形成されたローラを用いても良い。
本発明の実施形態に係る自動車衝突シミュレータのピッチング装置を示す概略側面図である。 本発明の実施形態に係る下側スレッドの上下ガイドレールと上側スレッドのローラとの係合状態を示す断面図である。 本発明の実施形態に係る下側スレッドの上下ガイドレールと上側スレッドのローラとの係合状態を示す平面図である。 アクチュエータで衝突時の加速度を加える従来の自動車衝突シミュレータのピッチング装置を示す斜視図である。 図4に示すピッチング装置の作動説明図である。
符号の説明
1 供試体
2 下側スレッド
3 下側ガイドレール
4 上側スレッド
4a 前端部
11 アクチュエータ
11a ピストン
21 ピッチング装置
24 上下ガイドレール
24a 先端部
51 Vローラ
51a 周溝
52 軸部
53 自動調芯可能な軸受
54 カバー

Claims (4)

  1. 前後方向に延在する下側ガイドレールに前後摺動可能に支持される下側スレッドと、該下側スレッドの上方に位置して供試体を搭載し、後端側が上下回動可能に支持され、かつ前端側が上下摺動可能に支持される上側スレッドと、自動車衝突時の加速度を加えるアクチュエータとを備え、前記アクチュエータのピストンにより前記下側スレッドを前記下側ガイドレールに沿って後方へ打ち出すことで前記下側スレッドを介して前記上側スレッド上の前記供試体に自動車衝突時の加速度を加えるとともに、ピッチング動作を与えるようにした自動車衝突シミュレータのピッチング装置において、前記下側スレッドの前記アクチュエータ側の前端部に左右一対の上下ガイドレールを設ける一方、前記上側スレッドの前記アクチュエータ側の前端部に、幅方向の移動が規制された状態で前記上下ガイドレールと係合するローラを設け、該ローラ及び前記上下ガイドレールを介して、前記下側スレッドに前記上側スレッドを上下並進摺動可能及び上下回動可能に連結したことを特徴とする自動車衝突シミュレータのピッチング装置。
  2. 前記ローラの外周面には、断面V字形状の周溝が設けられ、前記上下ガイドレールの先端部は、前記ローラの周溝と係合する山形形状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の自動車衝突シミュレータのピッチング装置。
  3. 前記ローラは、自動調芯可能な軸受を介して前記上側スレッドに取付けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の自動車衝突シミュレータのピッチング装置。
  4. 前記ローラの上部には、前記ローラと前記上下ガイドレールとの係合部を覆うカバーが設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の自動車衝突シミュレータのピッチング装置。
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