JP2009202967A - 給紙装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】安価で信頼性があり、用紙の送り・捌きが良好な給紙装置を提供する。
【解決手段】給紙トレイ10の先方の第1凹部30内には、リンク機構32で水平に支持された昇降板が設けられる。駆動手段がリンク機構を伸張させると、昇降板は用紙Pの先方部を水平に支持した状態で上昇し、最頂部の用紙を給送ローラ16による給紙位置に設定する。用紙の先端部は常に一定の水平状態で給送ローラに接するので、用紙の積載量に係わらず分離ローラ17に対する進入角度が一定であり用紙の送り・捌きが良好となる。用紙の先方部だけを上昇させるので駆動力が比較的小さくて済み、機構が簡単であるため安価で信頼性がある。
【選択図】図3

Description

本発明は、画像形成装置その他の装置等に用紙を供給することができる給紙装置に関するものである。
図4に示す画像形成装置は、複数の給紙装置1と、各給紙装置1から送り出された用紙を搬送する搬送経路2と、搬送されてきた用紙に画像を形成するインクジェットヘッド3と、画像形成された用紙を外に排出する排紙ローラ4と、排紙ローラ4で外に排出された用紙を積載する排紙トレイ5を有している。
そして、搬送経路2は、インクジェットヘッド3の下流の分岐部において、排紙ローラ4に向かう上方の片面印刷用の第1分岐経路である搬送経路2aと、下方の両面印刷用の第2分岐経路である搬送経路2bとに分岐部6で分かれており、当該分岐部6には、経路を切り換えるために、図示しない経路切り換え手段であるフリッパが上下揺動可能に設けられている。
片面印刷時には、インクジェットヘッド3で画像形成された用紙は画像面を下に向けた姿勢で分岐部6でのフリッパの切り換えにより上方の搬送経路2aから排紙ローラ4に送られ、画像を下に向けた姿勢で排紙トレイ5に排出される。
両面印刷時には、用紙は下方の両面印刷用の搬送経路2bから画像面を下に向けた姿勢で反転部7に送り込まれ、ここから逆方向に送り出され、画像面を下にしてインクジェットヘッド3の上流に戻り、画像形成されていない上面にインクジェットヘッド3で画像形成される。両面に画像が形成された用紙は分岐部6で上方の搬送経路2aに入って排紙トレイ5に排出される。
このような画像形成装置に設けられた前記給紙装置は、多数の用紙を積載して収納し、画像形成等のタイミングに合せて、最頂部の用紙から順次搬送経路に送り出していく機能を有しており、様々な構造を有するものが知られているが、基本的には、載置部(給紙トレイ)に積載された用紙中、最頂部の用紙を、給紙位置に設置した給送手段(給送ローラ)で送り出すために、用紙の減少に応じて昇降手段(エレベータ)で用紙を上昇させて用紙を常に給紙位置に設定する機能を備えている。
1.背景技術1
下記特許文献1及び2は、上述したような基本構成を有する給紙装置であって、用紙を昇降させる昇降手段として、給紙トレイの底部に用紙が積載される板材を設け、その先方部分を駆動手段によって上下に揺動可能とし、板材上に積載された用紙の一部を上昇させて給紙位置にある給送手段(給送ローラ)にセットするように構成したものである。
特許文献1及び2に開示されたような給紙装置の他の構造例を図5乃至図12に示す。図5は、背景技術1の給紙装置(用紙積載量500枚)において、用紙を満載した状態での昇降手段の下限位置状態を示す側面図である。図5に示すように、この給紙装置は、用紙の載置部としての給紙トレイ10を有している。給紙トレイ10の底面上には、図5中左向きである給紙方向について後方(図中右方)に用紙の後端位置を決めるエンドフェンス11が設けられ、また図示はしないが給紙方向に平行な一対のサイドフェンスが設けられて用紙の幅方向(図中紙面垂直方向)を規制している。この給紙装置の用紙積載量は例えば500枚であり、給紙トレイ10の高さ等はこの枚数に応じて設定されている。
そして、給紙トレイ10の底面において、給紙方向の先方(図中左方)の半部には、用紙の昇降手段としての底板12が設けられている。底板12の後端は、給紙方向と直交する水平な回動軸13を介して給紙トレイ10の底面に取り付けられ、その先端が上下に揺動できるようになっている。また、この底板12の下には、昇降手段としてのリフター14が設けられている。リフター14は、底板12の回動軸13と平行な駆動軸15を介して給紙方向の後端が給紙トレイ10の底面に取り付けられており、駆動軸15に連動連結された図示しない駆動手段の作動により、その先端が上下に揺動して底板12の下面を下から押し上げ、底板12を上下に揺動させるようになっている。底板12及び給紙トレイ10の上に積載された用紙Pが使用されて枚数が減少した際に、駆動手段が作動してリフター14が上昇することにより底板が持ち上げられ、底板12上に載置された用紙Pの前半部を持ち上げることができる。
給紙トレイ10の上方の給紙位置には、給紙トレイ10に積載された用紙Pの中で最頂部にある用紙Pに接触して用紙Pを給紙方向に送り出す給送手段としての給送ローラ16が設けられ、さらにこれに隣接して給送ローラ16が送り出した用紙Pを捌いて一枚ずつ送り出す分離ローラ17及び捌き板18とが設けられている。給送ローラ16と分離ローラ17の間には、検知手段としての上限検知センサ19が設けられ、前記リフター14及び前記底板12によって持ち上げられた用紙Pを検知してリフター14の駆動手段を制御することにより、最頂部の用紙Pを給送ローラ16に接する位置に常に位置決めしておくことができる。
図6は、このような背景技術1の給紙装置(用紙P積載量500枚)において、用紙Pを満載した状態でのリフター14の上限位置状態を示す側面図である。
図7は、このような背景技術1の給紙装置(用紙P積載量500枚)において、用紙Pが少量である状態でのリフター14の上限位置状態を示す側面図である。
図8は、このような背景技術1の給紙装置(用紙P積載量1000枚)において、用紙Pを満載した状態でのリフター14の下限位置状態を示す側面図である。
図9は、このような背景技術1の給紙装置(用紙P積載量1000枚)において、用紙Pを満載した状態でのリフター14の上限位置状態を示す側面図である。
図10は、このような背景技術1の給紙装置(用紙P積載量1000枚)において、用紙Pが少量である状態でのリフター14の上限位置状態を示す側面図である。
図11は、図9における給送手段(分離ローラ17)付近の拡大側面図である。
図12は、図10における給送手段(分離ローラ17)付近の拡大側面図である。
2.背景技術2
下記特許文献3は、前述したような基本構成を有する給紙装置の他の例であって、用紙Pを昇降させる昇降手段として、用紙Pが積載される板状の用紙積載台を用紙収納部内に設け、この用紙積載台をワイヤで吊り、ワイヤを滑車で巻き上げて用紙積載台を用紙収納部内で水平状態のまま上昇させることにより、給紙位置にある給送ローラ等に用紙Pを下から当接させるように構成したものである。
特許文献3に開示されたような給紙装置の他の構造例を図13に示す。図13は、背景技術2の給紙装置(用紙P積載量1000枚)において、用紙Pを満載した状態での昇降手段の下限位置状態を示す側面図である。図13に示すように、この給紙装置は、用紙Pの載置部として、上方が開口した箱形の給紙トレイ10を有している。給紙トレイ10の底面上には、給紙トレイ10の底面と略同一形状であり用紙Pが載置される板状の積載台20が設けられている。この積載台20には、図5に示した例と同様にエンドフェンス11及びサイドフェンスが設けられている。この給紙装置の用紙P積載量は例えば1000枚であり、給紙トレイ10の高さ等はこの枚数に応じて設定されている。
そして、前記積載台20は、用紙Pの昇降手段としてのワイヤ21で吊られており、このワイヤ21は用紙Pの昇降手段としての図示しない滑車及び駆動手段で巻き取られ、積載台20を上昇させることができるようになっている。
給紙トレイ10の上方の給紙位置には、図5に示した例と同様に、給送手段としての給送ローラ16が設けられ、さらにこれに隣接して分離ローラ17と、捌き板18と、上限検知センサ19が設けられている。
3.背景技術3
前述したような基本構成を有する給紙装置のさらに他の例を図14乃至図16を参照して説明する。図14は、このような背景技術3の給紙装置(用紙P積載量1000枚)において、用紙Pを満載した状態での昇降手段の下限位置状態を示す側面図である。図14に示すように、この給紙装置は、用紙Pの載置部としての給紙トレイ10を有している。給紙トレイ10の底面上には、図5に示した例と同様にエンドフェンス11及びサイドフェンスが設けられている。給紙トレイ10の上方の給紙位置には、図5に示した例と同様に、給送手段としての給送ローラ16と、分離ローラ17と、捌き板18と、上限検知センサ19が設けられている。この給紙装置の用紙P積載量は例えば1000枚であり、給紙トレイ10の高さ等はこの枚数に応じて設定されている。
そして、給紙トレイ10の底面において、給紙方向の先方(図中左方)の半部には、用紙Pの昇降手段としての底板22が設けられている。また、給紙トレイ10の前端部の内面側には、昇降手段としての昇降駆動軸23が昇降可能に設けられており、底板22の先端部がこの昇降駆動軸23に連結されている。底板22の後端部は給紙トレイ10の底板22上に連結されることなく配置されている。従って、底板22の上に積載された用紙Pが減り、給送ローラ16に用紙Pを当接させるために昇降駆動軸23を上方に駆動し、底板22の先端部を上昇させると、底板22は図15に示すように右下がりの状態に傾斜し、用紙Pは先方の部分が斜めとなって最頂部の用紙Pが下から給送ローラ16に当接する。
給紙トレイ10の上方の給紙位置には、図5に示した例と同様に、給送手段としての給送ローラ16が設けられ、さらにこれに隣接して分離ローラ17と、捌き板18と、上限検知センサ19が設けられている。
図15は、このような背景技術3の給紙装置(用紙P積載量1000枚)において、用紙Pを満載した状態での昇降駆動軸23の上限位置状態を示す側面図である。
図16は、このような背景技術3の給紙装置(用紙P積載量1000枚)において、用紙Pが少量である状態での昇降駆動軸23の上限位置状態を示す側面図である。
特開平7−61610号公報 特開2002−265071号公報 特開2005−35699号公報
背景技術1の給紙装置によれば、給紙トレイ10中の用紙Pの積載枚数が500枚程度の少量であれば問題はないが、例えば1000枚を越えるような積載量であると、次に説明するような問題があった。すなわち、図10に示すように、積載量が1000枚を越え、昇降手段(リフター14及び底板12)の昇降ストロークが大きい給紙装置では、用紙Pが少量で昇降手段(リフター14及び底板12)が上限位置にあると、底板12及び用紙Pの先端が給紙トレイ10の先端から後方にずれる寸法が大きくなり、用紙Pの先端が上限検知センサ19から外れてしまい、用紙Pの検出ができなくなってしまうという問題が発生することがある。
また、積載量が1000枚を越え、昇降手段(リフター14及び底板12)の昇降ストロークが大きい背景技術1の給紙装置では、用紙Pが給送ローラ16乃至分離ローラ17に送り込まれる突入角度は、用紙Pの積載量によって大きく変化してしまう。すなわち、図9及び図11に示すように用紙Pが満載で昇降手段(リフター14及び底板12)が下限位置にある場合と、図10及び図12に示すように用紙Pが少量で昇降手段(リフター14及び底板12)が上限位置にある場合とでは、用紙Pの分離ローラ17と捌き板18の間に用紙Pが進入する角度が大きく異なるため、捌き作用にも差異が生じ、具体的には図10及び図12の場合には用紙Pが捌けず空送、若しくは重送になりやすいという問題があった。
背景技術2の給紙装置によれば、用紙Pを水平状態で上昇させるので、用紙Pが給送ローラ16乃至分離ローラ17に送り込まれる突入角度は一定であるため、背景技術1のような問題は発生しないが、積載台20をワイヤ21で吊り下げて昇降させる機構が複雑であるとともに、積載台20を昇降させる駆動手段としてのモータには大きなトルクが要求されるため、製造コストが高いという問題があり、さらに信頼性の低下、組み立ての複雑化という問題も生じていた。
背景技術3の給紙装置によれば、給紙トレイ10中の用紙Pの積載枚数が500枚程度の少量であれば問題はないが、例えば1000枚を越えるような積載量であると、次に説明するような問題があった。すなわち、図14に示すように、積載量が1000枚を越え、昇降手段(リフター14及び底板22)の昇降ストロークが大きい給紙装置では、用紙Pが少量で昇降手段(リフター14及び底板22)が上限位置にあると、用紙Pの先端が検知センサから外れることはないものの、図16に示すように、底板22によって持ち上げられた用紙Pは大きく傾斜するので、用紙Pが給送ローラ16乃至分離ローラ17に送り込まれる突入角度は積載量が大きい場合に比べて大きく変化してしまう。このため、背景技術1の場合と同様、用紙Pが少量で昇降手段(底板22)が上限位置にある場合には、用紙Pが捌けず空送、若しくは重送になりやすいという問題があった。
本発明は、上述した課題を解決するものであり、駆動力(モータのトルク等)が比較的小さくて済むとともに簡単な機構であるため安価で信頼性があり、かつ用紙の積載量に係わらず給送手段に対する進入角度が一定であるため用紙の送り、捌きが良好な給紙装置を提供することを目的としている。
請求項1に記載された給紙装置によれば、
用紙が積載される載置部と、前記載置部の上方の給紙位置に設置され前記載置部に積載された用紙に接触して用紙を給紙方向に送り出す給送手段と、前記載置部に積載された用紙を昇降させる昇降手段と、前記昇降手段の駆動を制御するために前記昇降手段によって上昇した用紙が前記給紙位置にあることを検知する検知手段とを有する給紙装置において、
前記昇降手段が、
給紙方向に関する前記載置部の先方部に、給紙方向に関する前記載置部の後方部と平行状態を保持しながら給紙方向に関する用紙の先方部を支持しつつ昇降する昇降部を有することを特徴としている。
請求項2に記載された給紙装置は、請求項1記載の給紙装置において、
前記昇降部は、
前記載置部の先方部に配置されて前記用紙の先方部を支持する昇降板と、
前記載置部の先方部に配置された2本の等長のリンクを互いの中点で回動自在に結合し、給紙方向に関する前記各リンクの先方部を前記載置部の先方部と給紙方向に関する前記昇降板の先方部にそれぞれ回動自在に結合するとともに、給紙方向に関する前記各リンクの後方部を前記載置部の後方部と前記昇降板の後方部に沿ってそれぞれ移動自在となるように取り付けてなるリンク機構とを有し、
前記リンク機構が縮退したときには下降した前記昇降板と前記載置部の後方部が連続し、前記リンク機構が伸張したときには上昇した前記昇降板と前記載置部の後方部に段差が生じるように構成されたことを特徴としている。
請求項3に記載された給紙装置は、請求項2記載の給紙装置において、
前記昇降部は、
前記載置部の先方部に一方の前記リンクの先方部を回動自在に結合する回動軸と、
前記回動軸を回動することによって前記リンク機構を移動させる駆動手段とをさらに有することを特徴としている。
請求項4に記載された給紙装置は、請求項3記載の給紙装置において、
前記昇降部は、
その先方部が前記昇降板の後方部に回動自在に連結されるとともに、その後方部が前記載置部に沿って移動可能とされた用紙支持板を有しており、
前記リンク機構が縮退したときには、下降した前記昇降板と前記載置部の上に載置された前記用紙支持板と前記載置部の後方部とが実質的に平坦な一平面を構成し、前記リンク機構が伸張したときには、上昇した前記昇降板と前記載置部の後方部とが傾斜した前記用紙支持板を介して連続するように構成されたことを特徴としている。
請求項1に記載された給紙装置によれば、用紙の先方部は昇降部に支持され、用紙の後方部は載置部に支持される。昇降部は載置部と平行状態を保ちつつ、載置部の高さから上昇するので、用紙の先端部は水平状態を維持したまま上昇し、常に一定の状態で給送手段に接することができる。すなわち、用紙の積載量に係わらず給送手段に対する進入角度が一定であるため用紙の送り、捌きが良好となる。また、用紙の先方部だけを上昇させるため昇降手段の駆動力(モータのトルク等)が比較的小さくて済むとともに簡単な機構であるため安価で信頼性がある。
請求項2に記載された給紙装置によれば、リンクの先方部が載置部の先方部に連結されたリンク機構により、用紙の先方部を支持する昇降板を水平状態を保持しながら上昇させる構造を有しているので、リンク機構が縮退したときには下降した昇降板と載置部の後方部が概ね水平に連続し、リンク機構が伸張したときには上昇した昇降板と載置部の後方部に段差が生じて用紙の先方部だけが必用な高さに持ち上げる作用により、請求項1記載の給紙装置の効果を得ることができる。
請求項3に記載された給紙装置によれば、載置部の先方部に一方のリンクの先方部を回動自在に結合した回動軸を駆動手段で回動させ、これによってリンク機構を自在かつ確実に移動させる効果を得ることができる。
請求項4に記載された給紙装置によれば、先方部が昇降板の後方部に回動自在に連結されて後方部が載置部に沿って移動可能である用紙支持板を有しているので、リンク機構が縮退したときには、下降した昇降板と用紙支持板と載置部の後方部が構成する実質的に平坦な一平面の上に用紙が載置され、リンク機構が伸張したときには、上昇した水平な昇降板から傾斜した用紙支持板を経て水平な載置部の後方部に至る連続した載置面に用紙が積載され、用紙の先方部だけが持ち上げられた状態を安定して維持することができる。
以下、本発明を実施するために特許出願人が出願時点で最良と思う本発明の実施の形態を図1〜図3を参照して説明する。
図1は、実施形態の給紙装置(用紙積載量1000枚)において、用紙を満載した状態での昇降手段の下限位置状態を示す側面図である。
図2は、実施形態の給紙装置(用紙積載量1000枚)において、用紙を満載した状態での昇降手段の上限位置状態を示す側面図である。
図3は、実施形態の給紙装置(用紙積載量1000枚)において、用紙が少量である状態でのリフター14の上限位置状態を示す側面図である。
本例の給紙装置は、インクジェット記録装置、孔版印刷装置、電子複写装置その他の画像形成装置に用紙を供給するための装置であり、例えばインクジェット記録装置に組み込まれる場合の全体構成は、図4を参照して説明した背景技術における画像形成装置の場合と同一の基本構造となるので、給紙装置以外の部分は背景技術における図示及び説明を援用して図示と説明の繰り返しを避けるものとする。
なお、以下の説明において、装置各部における相対的な位置を表す場合に、本装置の給紙方向を基準とし、説明しようとする部位中の先の方の部分を先方部と呼び、その部位中の後の方の部分を後方部と呼ぶものとする。例えば、給紙トレイ10において用紙Pが出て行く前側が先方部であり、用紙Pの後端が突き当たるエンドフェンス11のある後側が後方部である。
図1乃至図3に示すように、本例の給紙装置は、用紙Pの載置部である給紙トレイ10の給紙方向に関する先方部に、用紙Pの先方部を水平に支持しつつ昇降する昇降部が設けられている。この昇降部は、給紙トレイ10の先方部の底板33に一段低く形成された第1凹部30を有している。第1凹部30の内部には、用紙Pの先方部を支持するための昇降板31がリンク機構32を介して配置されている。図1に示すように、リンク機構32が縮退して最も低い状態のとき、昇降板31は給紙トレイ10の後方部の底面33と略同一平面を構成している。
昇降板31を支えるリンク機構32は、2本の等長のリンク34,35を互いの中点で回動自在に結合し、給紙方向に関する各リンク34,35の先方部を、給紙トレイ10の先方部と、昇降板31の側面の先方部とに、それぞれ回動自在に結合するとともに、給紙トレイ10の先方部に連結した一方のリンク34の後方部を、昇降板31の側面の後方部に形成された長孔36に移動自在となるように取り付け、昇降板31の側面の先方部に連結した他方のリンク35の後方部を、給紙トレイ10の第1凹部30の底面上に沿って移動自在となるようにしたものである。本例では、このようなリンク機構32が、少なくとも昇降板31の両側にそれぞれ設けられて昇降板31を支持している。
従って、本例の昇降部では、昇降板31は給紙方向の位置を変えることなく、給紙トレイ10に取り付けられた位置において水平な状態を維持しつつ昇降することができる。すなわち、図1に示すように、リンク機構32が縮退した下限位置では、下降した昇降板31と給紙トレイ10の後方部の底面33が連続する。また、図2又は図3に示すように、リンク機構32が伸張したときには、上昇した昇降板31と載置部の後方部の底面33との間には高さの差が生じる。
前記昇降部は、リンク機構32を作動して昇降板31を昇降させるための駆動手段を有している。駆動手段は、給紙トレイ10の先方部に一方のリンク34の先方部を回動自在に結合している回動軸37と、この回動軸37に連動連結されて回動軸37を回動することにより、リンク機構32を作動させる駆動手段とを有している。駆動手段は図1乃至図3には示していないが、例えば、モータと、モータの駆動軸に設けられたピニオン及び回動軸37に設けられてピニオンと噛み合うホイールとからなる動力伝達機構とによって構成できる。このような動力伝達機構であれば、モータの駆動力を回動軸37に伝えてリンク機構32を作動することはできるが、昇降板31の上にある用紙Pの重さでリンク機構32が縮退して回動軸37が回転してしまうことはなく、モータが停止してもリンク機構32の状態及び昇降板31の位置は維持される。
前記昇降部は、昇降板31と給紙トレイ10の後方部をつなぐ傾斜自在とされた用紙支持板38を有している。すなわち、給紙トレイ10の底板33には、前述したリンク機構32が収納される第1凹部30と、エンドフェンス11がある後方部との間に、第1凹部30よりは浅い第2凹部39が設けられており、この第2凹部39の内部に用紙支持板38が設けられている。用紙支持板38は、その先方部が前記昇降板31の後方部に回動自在に連結されるとともに、その後方部が第2凹部39の底面に沿って前後に移動できるように構成されている。
従って、図1に示すように、リンク機構32が縮退したときには、下降して第1凹部30内に収納された昇降板31と、第2凹部39内に収納された用紙支持板38と、給紙トレイ10の後方部の底面33とが、実質的に平坦な一平面を構成し、図2及び図3に示すように、リンク機構32が伸張したときには、上昇した昇降板31と、給紙トレイ10の後方部の底面33とが、傾斜した用紙支持板38を介して連続した状態となる。
次に、以上の構成における作用について説明する。
図1に示すように、リンク機構32及び昇降板31が下限位置にある状態で給紙トレイ10上に用紙Pを満載すると、最頂部の用紙Pは給送ローラ16には接触せず、最頂部の用紙Pと給送ローラ16の間には隙間が生じた状態になる。
給紙待機状態に移行するため、モータが作動して回動軸37が回動すると、リンク機構32が伸張して用紙Pを載せた昇降板31が上昇する。そして最頂部の用紙Pが上限検知センサ19に接触して同センサ19が上限検知信号を出力すると、この信号を受けた図示しない制御手段がモータを停止させ、図2に示すように、用紙Pが給紙位置に設定された状態となる。
画像形成装置の作動に対応して給紙装置の給送ローラ16と分離ローラ17が最頂部の用紙Pを送り出し、給紙トレイ10上の用紙Pの枚数が減っていくと、用紙Pが上限検知センサ19に接触しなくなって同センサ19が上限検知信号の出力を停止するので、上限検知センサ19が上限検知信号を出力するまで制御手段がモータを駆動して再び最頂部の用紙Pを給紙位置に設定する。
このように、積載された用紙Pが減少した場合に昇降板31を上昇させて最頂部の用紙Pを給紙位置に設定しても、上限検知センサ19や給送ローラ16が接触する用紙Pの先方部は、給紙トレイ10における用紙の載置面と平行な状態で移動する昇降板31で持ち上げられるので常に水平な状態を保っており、給送ローラ16や分離ローラ17に対する位置は、用紙Pの枚数や昇降板31の高さに係わらず常に一定である。従って、最頂部にある用紙Pは給送ローラ16によって一定の状態で送り出され、分離ローラ17に対して常に一定の突入角度で進入し、安定した一定の捌き作用を受けて送り出され、空送、若しくは重送やジャム等の不都合を生じることがない。
また、上限検知センサ19に対する用紙Pの位置も、用紙Pの枚数や昇降板31の高さに係わらず常に一定であるため、用紙Pの枚数や昇降板31の高さによって用紙Pが検知できなくなってしまうことはなく、安定した給紙制御が行なえる。
このように、本例の給紙装置によれば、給紙トレイ10上に積載した用紙Pの先方部のみを、給紙トレイ10の載置面と平行に昇降する昇降板31によって水平を保持しながら持ち上げるように構成したので、用紙Pの先方部の分離ローラ17に対する角度は常に一定であり、また用紙Pの先方部が上限検知センサ19の検知範囲から外れることもなく、用紙Pの積載枚数や昇降板31の位置に係わらず、用紙Pの送り、捌きが良好な状態を常に維持できる。また、用紙Pの先方部だけを昇降するので、駆動力(モータのトルク等)が比較的小さくて済むとともに簡単な機構であるため安価で信頼性がある。
なお、本例の給紙装置では、給紙装置を画像形成装置中の所定位置にセットすると、給紙トレイ10上に積載された用紙P中、最頂部の用紙Pは、給紙の指示に対応してすぐに送り出せるようにするため、その先端部(先方部)が給送ローラ16と分離ローラ17に接した状態に設定される。このため、給紙トレイ10を装置外に引き出そうとした場合は、給紙トレイ10が引き出される直前に駆動手段がリンク機構32から自動的に外れ、又は駆動手段の駆動力伝達機構が解除されて、用紙Pを積載した昇降板31が自重で下降することにより給送ローラ16及び分離ローラ17から用紙Pが自動的に離れて給紙トレイ10の引出しに支障が生じないように構成されている。
なお、上述したように、本例では昇降板31と給紙トレイ10が用紙支持板38で連結されているので、水平な状態を保って上昇する用紙Pの先方部と、水平な状態を保って給紙トレイ10上に載置されたままの状態を保つ用紙Pの後方部との間にある用紙Pの中間部分が、用紙支持板38で支持されて安定するので、給送ローラ16や分離ローラ17に接する用紙Pの先方部の位置が水平に保持された状態で十分に安定する。このため、前述した本例の効果、すなわち用紙Pの先方部の分離ローラ17に対する角度を常に一定とし、また用紙Pの先方部を上限検知センサ19で検出する効果を、一層確実に達成することができる。
図1は、実施形態の給紙装置(用紙積載量1000枚)において、用紙を満載した状態での昇降手段の下限位置状態を示す側面図である。 図2は、実施形態の給紙装置(用紙積載量1000枚)において、用紙を満載した状態での昇降手段の上限位置状態を示す側面図である。 図3は、実施形態の給紙装置(用紙積載量1000枚)において、用紙が少量である状態でのリフターの上限位置状態を示す側面図である。 図4は、従来の画像形成装置の全体構成の一例を示す図である。 図5は、背景技術1の給紙装置(用紙積載量500枚)において、用紙を満載した状態でのリフターの下限位置状態を示す側面図である。 図6は、背景技術1の給紙装置(用紙積載量500枚)において、用紙を満載した状態でのリフターの上限位置状態を示す側面図である。 図7は、背景技術1の給紙装置(用紙積載量500枚)において、用紙が少量である状態でのリフターの上限位置状態を示す側面図である。 図8は、背景技術1の給紙装置(用紙積載量1000枚)において、用紙を満載した状態でのリフターの下限位置状態を示す側面図である。 図9は、背景技術1の給紙装置(用紙積載量1000枚)において、用紙を満載した状態でのリフターの上限位置状態を示す側面図である。 図10は、背景技術1の給紙装置(用紙積載量1000枚)において、用紙が少量である状態でのリフターの上限位置状態を示す側面図である。 図11は、図9における給送手段(分離ローラ)付近の拡大側面図である。 図12は、図10における給送手段(分離ローラ)付近の拡大側面図である。 図13は、背景技術2の給紙装置(用紙積載量1000枚)において、用紙を満載した状態での昇降手段の下限位置状態を示す側面図である。 図14は、背景技術3の給紙装置(用紙P積載量1000枚)において、用紙Pを満載した状態での昇降手段の下限位置状態を示す側面図である。 図15は、背景技術3の給紙装置(用紙P積載量1000枚)において、用紙Pを満載した状態での昇降手段の上限位置状態を示す側面図である。 図16は、背景技術3の給紙装置(用紙P積載量1000枚)において、用紙Pが少量である状態での昇降手段の上限位置状態を示す側面図である。
符号の説明
10…載置部としての給紙トレイ
11…エンドフェンス
16…給送手段としての給送ローラ
17…分離ローラ
18…捌き板
19…検知手段としての上限検知センサ
30…第1凹部
31…昇降手段としての昇降部を構成する昇降板
32…昇降手段としての昇降部を構成するリンク機構
33…給紙トレイの底面
34,35…リンク
36…長孔
37…昇降手段としての昇降部を構成する回動軸
38…昇降手段としての昇降部を構成する用紙支持板
39…第2凹部

Claims (4)

  1. 用紙が積載される載置部と、前記載置部の上方の給紙位置に設置され前記載置部に積載された用紙に接触して用紙を給紙方向に送り出す給送手段と、前記載置部に積載された用紙を昇降させる昇降手段と、前記昇降手段の駆動を制御するために前記昇降手段によって上昇した用紙が前記給紙位置にあることを検知する検知手段とを有する給紙装置において、
    前記昇降手段が、
    給紙方向に関する前記載置部の先方部に、給紙方向に関する前記載置部の後方部と平行状態を保持しながら給紙方向に関する用紙の先方部を支持しつつ昇降する昇降部を有することを特徴とする給紙装置。
  2. 前記昇降部は、
    前記載置部の先方部に配置されて前記用紙の先方部を支持する昇降板と、
    前記載置部の先方部に配置された2本の等長のリンクを互いの中点で回動自在に結合し、給紙方向に関する前記各リンクの先方部を前記載置部の先方部と給紙方向に関する前記昇降板の先方部にそれぞれ回動自在に結合するとともに、給紙方向に関する前記各リンクの後方部を前記載置部の後方部と前記昇降板の後方部に沿ってそれぞれ移動自在となるように取り付けてなるリンク機構とを有し、
    前記リンク機構が縮退したときには下降した前記昇降板と前記載置部の後方部が連続し、前記リンク機構が伸張したときには上昇した前記昇降板と前記載置部の後方部に段差が生じるように構成されたことを特徴とする請求項1記載の給紙装置。
  3. 前記昇降部は、
    前記載置部の先方部に一方の前記リンクの先方部を回動自在に結合する回動軸と、
    前記回動軸を回動することによって前記リンク機構を移動させる駆動手段とをさらに有することを特徴とする請求項2記載の給紙装置。
  4. 前記昇降部は、
    その先方部が前記昇降板の後方部に回動自在に連結されるとともに、その後方部が前記載置部に沿って移動可能とされた用紙支持板を有しており、
    前記リンク機構が縮退したときには、下降した前記昇降板と前記載置部の上に載置された前記用紙支持板と前記載置部の後方部とが実質的に平坦な一平面を構成し、前記リンク機構が伸張したときには、上昇した前記昇降板と前記載置部の後方部とが傾斜した前記用紙支持板を介して連続するように構成されたことを特徴とする請求項3記載の給紙装置。
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