JP2009202783A - 二輪車用後部油圧緩衝器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 二輪車用後部油圧緩衝器10において、油溜室70がピストン側油室13Bに連通する第1の油溜室71と第1の油溜室71に連通する第2の油溜室72に分断され、第1の油溜室71を第1の加圧ガス室71Aにより加圧し、第2の油溜室72を第2の加圧ガス室72Aにより加圧し、第1の油溜室71と第2の油溜室72の連通部に絞り弁78を設け、車両のブレーキ操作に連動して該絞り弁78を絞り操作し、第1の油溜室71から第2の油溜室72への油の流れを許容するチェック弁79を設けたもの。
【選択図】 図3
Description
後部油圧緩衝器(リアクッション)のピストンロッドを伸長させるロッド反力は、油溜室に連通するピストン側油室の圧力にピストンロッドの断面積を乗じたものである。ブレーキ操作に連動して絞り弁が絞られ又は閉じられた後は、ピストン側油室には第1の油溜室だけが連通し、第2の油溜室は切り離される。ピストン側油室の圧力は、第1の油溜室を加圧する第1の加圧ガス室の圧力だけにより加圧され、第2の油溜室を加圧する第2の加圧ガス室の圧力分が減じられる。これにより、後部油圧緩衝器のピストンロッドを伸長させるロッド反力は低下し、ピストンロッドの伸びは抑えられる。
後部油圧緩衝器(リアクッション)のピストンロッドを伸長させるロッド反力は、油溜室に連通するピストン側油室の圧力にピストンロッドの断面積を乗じたものである。ブレーキ操作に連動して絞り弁が絞られ又は閉じられた後は、ピストン側油室及び油溜室の圧力は、第1の加圧ガス室の圧力だけにより加圧され、第2の加圧ガス室の圧力分が減じられる。これにより、後部油圧緩衝器のピストンロッドを伸長させるロッド反力は低下し、ピストンロッドの伸びは抑えられる。
自動二輪車のリアクッションを構成する後部油圧緩衝器10は、図1に示す如く、シリンダ11に中空ピストンロッド12を挿入し、シリンダ11とピストンロッド12の外側部に懸架スプリング13を介装している。
後部油圧緩衝器10は、シリンダ11内に油室31を形成し、シリンダ11内に摺動自在に挿入しているピストンロッド12の先端部のピストンボルト29に設けたピストン32により、油室31を、ピストンロッド12を収容するロッド側油室31Aと、ピストンロッド12を収容しないピストン側油室31Bに区画し、ピストン32にピストンバルブ装置30を設けている。
油圧緩衝器10は、シリンダ11にサブタンク51を一体的に結合し、シリンダ11のピストン側油室31Bに連通する油溜室70をサブタンク51に設け、ピストン側油室31Bと油溜室70を連結するようにサブタンク51に設けた連絡路52にベースバルブ装置50を設けている。
PaV0=PbVa …(1)
PaV10=PbVb …(2)
であり、Pa=10kgf/cm2、V0=15.7cm3、V10=88cm3とするとき、Va=157/Pb、Vb=880/Pbになる。第1の加圧ガス室71Aと第2の加圧ガス室72Aの容積の変化量の合計はピストンロッド12の進入容積4.6cm3に相当することから、
第1の加圧ガス室71Aの容積の変化量=15.7−Va …(3)
第2の加圧ガス室72Aの容積の変化量=88−Vb …(4)
(15.7−Va)+(88−Vb)=4.6 …(5)
より、
Va+Vb=99.1 …(6)
になる。この(6)式に前述(1)式、(2)式を代入し、
Va+Vb=157/Pb+880/Pb=99.1より、Pb=10.46kgf/cm2になる。
PbVa=PV …(7)
になる。これにより、10.46×15=P(15+4.6)、P=8kgf/cm2を得る。
(a)ブレーキ操作により前部油圧緩衝器(フロントフォーク)が沈み込んでも、後部油圧緩衝器10のピストンロッド12の伸びが抑えられるから、車体重心の上昇が抑えられ、車体重心に作用する慣性力が前輪の接地点まわりに発生する車体浮き上がり回転力も抑えられる結果、後輪の接地抜けを防止し、車体の安定性を向上できる。
実施例2の後部油圧緩衝器10は、基本的構成を実施例1の後部油圧緩衝器10と同一にするとともに、車両のブレーキ操作に連動して伸びを抑え、後輪の接地抜けを防止するため、以下の構成を具備する。
P0(V10+V0)=Pb(V10+Vb) …(1)
となる。また、上述(2)、(3)においてボイルの法則を適用すると、
PbVb=PaV0 …(2)
となる。
(a)ブレーキ操作により前部油圧緩衝器(フロントフォーク)が沈み込んでも、後部油圧緩衝器10のピストンロッド12の伸びが抑えられるから、車体重心の上昇が抑えられ、車体重心に作用する慣性力が前輪の接地点まわりに発生する車体浮き上がり回転力も抑えられる結果、後輪の接地抜けを防止し、車体の安定性を向上できる。
11 ダンパシリンダ
12 ピストンロッド
30 ピストンバルブ装置(減衰力発生装置)
31 油室
31A ロッド側油室
31B ピストン側油室
32 ピストン
50 ベースバルブ装置(圧側減衰力発生装置)
51 サブタンク
70 油溜室
71 第1の油溜室
71A 第1の加圧ガス室
72 第2の油溜室
72A 第2の加圧ガス室
77 連通部
78 絞り弁
79 チェック弁
90 サブタンク
100 加圧ガス室
101 第1の加圧ガス室
102 第2の加圧ガス室
106 連通部
107 絞り弁
108 チェック弁
Claims (2)
- ダンパシリンダ内に油室を形成し、
ダンパシリンダ内にピストンロッドを摺動自在に挿入し、該ピストンロッドの先端部に設けたピストンにより、ダンパシリンダ内の油室を、ピストンロッドを収容するロッド側油室と、ピストンロッドを収容しないピストン側油室に区画し、
ピストンに設けたロッド側油室とピストン側油室の連絡路に減衰力発生装置を設け、
ダンパシリンダにサブタンクを結合し、ダンパシリンダ内のピストン側油室に連通する油溜室をサブタンクに設け、
ピストン側油室と油溜室の連絡路に圧側減衰力発生装置を設けた二輪車用後部油圧緩衝器において、
油溜室がピストン側油室に連通する第1の油溜室と第1の油溜室に連通する第2の油溜室に分断され、第1の油溜室を第1の加圧ガス室により加圧し、第2の油溜室を第2の加圧ガス室により加圧し、
第1の油溜室と第2の油溜室の連通部に絞り弁を設け、車両のブレーキ操作に連動して該絞り弁を絞り操作し、
第1の油溜室から第2の油溜室への油の流れを許容するチェック弁を設けたことを特徴とする二輪車用後部油圧緩衝器。 - ダンパシリンダ内に油室を形成し、
ダンパシリンダ内にピストンロッドを摺動自在に挿入し、該ピストンロッドの先端部に設けたピストンにより、ダンパシリンダ内の油室を、ピストンロッドを収容するロッド側油室と、ピストンロッドを収容しないピストン側油室に区画し、
ピストンに設けたロッド側油室とピストン側油室の連絡路に減衰力発生装置を設け、
ダンパシリンダにサブタンクを結合し、ダンパシリンダ内のピストン側油室に連通する油溜室をサブタンクに設け、
ピストン側油室と油溜室の連絡路に圧側減衰力発生装置を設けた二輪車用後部油圧緩衝器において、
油溜室を加圧する加圧ガス室を設け、この加圧ガス室が、油溜室を直接的に加圧する第1の加圧ガス室と、第1の加圧ガス室に連通する第2の加圧ガス室に分断され、
第1の加圧ガス室と第2の加圧ガス室の連通部に絞り弁を設け、車両のブレーキ操作に連動して該絞り弁を絞り操作し、
第1の加圧ガス室から第2の加圧ガス室への加圧ガスの流れを許容するチェック弁を設けたことを特徴とする二輪車用後部油圧緩衝器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008048399A JP2009202783A (ja) | 2008-02-28 | 2008-02-28 | 二輪車用後部油圧緩衝器 |
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JP2009202783A true JP2009202783A (ja) | 2009-09-10 |
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103775554A (zh) * | 2012-10-23 | 2014-05-07 | 长春孔辉汽车科技有限公司 | 双气囊式刚度无级可调油气弹簧 |
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CN107521605A (zh) * | 2016-06-16 | 2017-12-29 | 株式会社岛野 | 自行车液压操作装置 |
CN114263698A (zh) * | 2021-12-17 | 2022-04-01 | 浙江路得坦摩汽车部件股份有限公司 | 一种车辆减振器的压缩高低两速调节阀装置 |
Citations (4)
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GB682110A (en) * | 1950-05-26 | 1952-11-05 | Levitation Ltd | Improvements in or relating to telescopic suspension devices for vehicles |
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JPH02278028A (ja) * | 1989-04-18 | 1990-11-14 | Nhk Spring Co Ltd | 気液圧式車両用懸架装置 |
JP2006264651A (ja) * | 2005-03-25 | 2006-10-05 | Showa Corp | 自動二輪車のフロントフォーク |
-
2008
- 2008-02-28 JP JP2008048399A patent/JP2009202783A/ja active Pending
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