JP2009202249A - 打込機 - Google Patents

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Abstract

【課題】
止具を打込む時の反動を大きくせずにドライバブレードの耐久性を向上させ、ドライバブレードのピン嵌合穴部の応力集中による破損を防止できる打込機を提供する。
【解決手段】
打込機のシリンダ内を上下に摺動自在なピストン4の下方にボス4aを形成し、ボス4aには、ドライバブレード6の取付部6aを嵌合する嵌合溝を形成し、ボス4aに設けられた円形の穴にピン5を圧入する。ドライバブレード6の取付部6aには、ピン5が嵌合する穴をピン5の外周から打込み方向に向って、長穴7になるように形成すると共に、幅方向の両端に円弧8となる曲線部を形成する。ドライバブレード6の上端9aが嵌合溝の底部10aに当接するように挿入され、ピン5の上部がドライバブレード6に接し、ピン5の下部はドライバブレード6と接しないように、ドライバブレード6がピストン4に固定される。
【選択図】 図4

Description

本発明は、圧縮空気により駆動されるピストンによってドライバブレードを移動させ、釘などの止具を打込む打込機に関し、特に、ピストンに連結されるドライバブレードの形状とその取付け方法を改良した打込機に関する。
一般に、打込機は、木材などの被打込材にステープルや釘等の止具を打ち込むためにドライバブレードが用いられ、ドライバブレードは圧縮空気の圧力を受けるピストンの下部に固定される。そのピストン構造は、図8、図9に示すようにピストン4の下方(止具打出し方向)に一体で成型されたボス4aに下から上方向に嵌合溝10を形成し、嵌合溝10とほぼ同形状のドライバブレード6の取付部6aを前記嵌合溝10に嵌合させると共に、ボス4aに設けた円形の穴12とドライバブレード6に設けた穴11に、ピン5を圧入して、ドライバブレード6をピストン4に取り付ける。止具を打込む際に発生する荷重(止具から受ける反力)は、ドライバブレード6の上端部9aを介して、嵌合溝10の底面10aで受けるよう構成される。このような打込機は、例えば下記特許文献1に開示されている。
特開平9−109056号公報
しかしながら、上記の構成においては、比較的軟らかい木材や、止具がなくなったことに気付かずに打込み作業を行うと、打込み方向に余剰な荷重が発生し、その荷重はピン5およびドライバブレード6の穴12で受けることになる。そのため、特にドライバブレード6の穴12の周囲の特定の部分に応力が集中し、ドライバブレード6が破損するおそれがあった。
この状況をさらに説明する。図10は、打込機の打込み動作をする際に、ピストン4、ドライバブレード6、釘などの止具22、ピン5にかかる力を説明するための概念図である。これらは説明のために模式的に書いたものであり、その形状や寸法などは実際の装置とは一致しない。
図10(1)において、打込機のトリガ(図示せず)が引かれると、圧縮空気によってピストン4を瞬間的に押し下げる強い力31が働き、ドライバブレード6にその力が伝達され、ドライバブレード6の下端部9bにて止具22を押しつける力32が働く。この際、ドライバブレード6は、主に上端部9aがピストンの嵌合溝の底面10aに接しているため、ピストン4からの強い力を直接受けることになる。次に、図10(2)においてピストン4がストロークの下端付近まで移動すると、ピストン4がダンパ15に衝突し、ダンパの反発力33を受け、ピストン4の下方向への移動は停止する(この停止位置を「下死点」という)。この際、ドライバブレード6の動きも同様に停止されるが、下側から被打込材23に打ち込まれた止具22の反力34を受けているため、ドライバブレード6には上下から圧縮される力を受ける。
上述が通常の打込み時の動作であるが、仮に、止具がなくなったことに気付かずに打込み(これを「空打ち」という)をしたり、比較的軟らかい木材への打込みをすると、ピストン4がストロークの下端付近まで移動した際に、図10(3)に示すように止具からの反力が全くないか、または小さいため、ドライバブレード6にはその重心において矢印35の方向に強い力が作用し、ピストン4を離れて下方向に飛び出そうとする。この力は、図10(4)の部分拡大図で示すように、ピストン4のボスに貫通されたピン5の反力35によって受け止められる。しかし、この際、図10(5)に示す一部分25に強い余剰な荷重(応力)がかかり、このような空打ちを繰り返したり、その回数が多いと、最悪な場合クラック26が入るおそれがある。尚、図10(5)ではクラック26の形状を波形に描いているが、これは説明のために模式的に描いたに過ぎず、実際の形状とは一致しない。また、図10(4)では、ピン5とドライバブレード6の穴12の位置関係をわかりやすくするために、これらの間に隙間があるように描かれているが、実際には圧入などによって密着させるため隙間はない。
クラック26発生の防止策として、ドライバブレード6の強度を向上すべく、ピストン4と嵌合するドライバブレード6の取付部6aの厚さを厚くするか、幅を広くする等が考えられるが、それによりドライバブレード6が重くなり、止具を打込む時の反動が大きくなるという問題がある。
また、ドライバブレード6をピストン4に接着や溶接することによって強固に固定することも考えられるが、そうすると生産性が悪くなりコストアップにつながる。さらに、ドライバブレード6を強度のある材質に変更することも考えられるが、コストアップにつながる。
本発明は以上の事情に鑑みてなされたもので、その目的は、止具を打込む時の反動を大きくせずにドライバブレードの耐久性を向上させることのできる打込機を提供することである。
本発明の別の目的は、安価で組立性が良く、ドライバブレードにおける応力の局部発生による不具合を防止できる打込機を提供することである。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの特徴を説明すれば、次の通りである。
本発明の一つ特徴によれば、圧縮空気を貯留する蓄圧室と、蓄圧室と連通可能なシリンダと、シリンダ内を上下に往復運動するピストンと、ピストンの下部から上方向に形成された溝に挿入され、ピンにより固定される板状のドライバブレードを有し、蓄圧室に貯留された圧縮空気をシリンダ内に瞬時に供給することにより、ピストンを駆動し、ピストンに固定されたドライバブレードが止具を押すことによって止具を被打込材に打込む打込機において、ドライバブレードの上端が溝の底部に当接するように挿入され、ドライバブレードのピンが貫通される穴を、ピンの径よりも大きい形状とした。
ドライバブレードの穴はピストンの移動方向に長く、その移動方向と垂直方向に短い形状とする。その場合、穴の長手方向の長さは短手方向の長さよりも10%以上大きく、特に好ましくは50%以上大きくするようにすると良い。
また、ドライバブレードの穴は、ピストンの移動方向に長半径を有し移動方向と鉛直方向に短半径を有する楕円としたり、2つの半円を直線でつないだ長円状とすることができる。この場合に、ピンの下部がドライバブレードと接しないように、ドライバブレードをピストンに取付ける。
ピストンの下部には下方向に突出するボスが形成され、ボスにはドライバブレードを挿入するための溝がボスの下端から上方向に形成される。さらに、ボスには、溝を横切るように横方向にピンを挿入するための穴が形成される。
ピストンに固定されるドライバブレードの取付部の形状は略四角形の平板状であり、その側辺の片側又は両側において内側に向かう円弧状の輪郭を有し、取付部の上下方向中心部付近における幅が、取付部の上下方向端部における幅よりも狭くなるように構成する。あるいは、取付部の側辺に穴方向に頂点がある円弧状の切り欠きを形成するに構成する。
請求項1の発明によれば、ドライバブレードのピンが貫通される穴を、ピンよりも大きい形状としたので、空打ち時に発生する打込み方向の余剰な荷重を、ドライバブレードの穴の1カ所に集中させることなく分散されるため、穴の縁部に発生する応力を効果的に分散でき、ドライバブレードの耐久性を向上することができる。
請求項2の発明によれば、ドライバブレードの穴は、ピストンの移動方向と垂直方向に短い形状であり、長手方向の長さは短手方向の長さよりも大きいので、ドライバブレードの穴部に発生する応力を大幅に分散することができる。
請求項3の発明によれば、ドライバブレードの穴をピストンの移動方向に長半径を有する楕円にしたので、単純な形状であるドライバブレードの耐久性を向上することができる。
請求項4の発明によれば、ドライバブレードの穴を、2つの半円を直線でつないだ長円状としたので、ドリルでの穴あけ等がしやすく、製造時の加工性に優れる。
請求項5の発明によれば、ピストンの移動方向の長さがピンの直径よりも10%以上大きく、確実にピンの下部に隙間ができるため、ドライバブレードの一部分に強い余剰な荷重を効果的に分散することができる。
請求項6の発明によれば、ピストンの下部のボスにて、溝を横切るように横方向にピンを挿入するための穴が形成するので、ドライバブレードを交換するときの作業性を良くすることができる。
請求項7の発明によれば、略四角形のドライバブレードの取付部の側辺の片側又は両側において内側に向かう円弧状の輪郭を形成したので、ドライバブレードの穴部に発生する応力をさらに分散することができる。
請求項8の発明によれば、略四角形のドライバブレードの取付部の側辺の片側又は両側において穴方向に頂点がある円弧状の切り欠きを形成したので、ドライバブレードの穴部に発生する応力をさらに分散することができる。
請求項9の発明によれば、ドライバブレードの穴の中心は、円柱状又は円筒形のピンの円周方向中心よりも下方に位置するようにオフセットされてドライバブレードがピストンに固定されるので、ドライバブレードの穴部に発生する応力を分散することができ、ドライバブレードの耐久性を向上することができる。また、ドライバブレードを軽量化できるため、打込み時の反動を小さくすることができる。
本発明の上記及び他の目的ならびに新規な特徴は、以下の明細書の記載及び図面から明らかになるであろう。
本発明の一実施形態を図1〜図3に示す。図1は、仕上釘やステープルなどの止具を打込むための、本発明の一実施形態を示す打込機の部分断面図である。図2は、ピストンの外観を示す斜視図であり、図3は、打込機のピストンとドライバブレードの取付け構造を示す断面図であり、図4は図3のA−A部の断面を示す別の断面図である。
図1に示すように打込機1は、図示しない圧縮機からの圧縮空気が、図示しないエアホースを介して、打込機1内の蓄圧室2に蓄積される。打込機1には、蓄圧室2に連通したシリンダ3が設けられ、シリンダ3内には上下方向に摺動自在に往復動するピストン4が設置される。このピストン4の下方(釘の打ち込み方向)には、ボス4aが形成され、ドライバブレード6が嵌合できるように嵌合溝10が設けられる。ドライバブレード6は、その取付部6aが嵌合溝10に嵌合され、ピン5によってピストン4に固定される。ピストン4の外周にはピストン4とシリンダ3間をシールするOリング等のシール部材18が設けられる。
シリンダ3には、蓄圧室2からシリンダ3に流入した圧縮空気が、戻し空気室14方向にのみ流入するように、逆止弁16を備えた空気通路13と、シリンダ3内のピストン4の下側と連通してドライバブレード6を上死点に復帰させるための空気通路17が設けられる。ピストン4の移動ストロークの下端付近にはドライバブレード6により釘等の止具22を打ち込んだ後の余剰エネルギーを吸収するためのゴム等の可撓性材料からなるダンパ15が設けられる。
打込み時には、蓄圧室2の圧縮空気によって、シリンダ3内のピストン4の上側が押圧されるため、ピストン4はシリンダ3内を急激に下死点方向に移動する。そして、ピストン4の下部に取付けられたドライバブレード6も共に下方に移動するため、その下端部9bによって止具22が打ち込まれる。シリンダ3内のピストン4下側の空気は、ピストン4が下方に移動するにつれて空気通路17を介して戻し空気室14に流入し、ピストン4がシリンダ3に設けられた空気通路13を通過してからはシリンダ3内のピストン4上側の圧縮空気も戻し空気室14に流入する。止具22を打ち込んだ後のドライバブレード6の余剰エネルギーは、ピストン4がダンパ15をたわませることにより吸収される。シリンダ3内のピストン4上側の圧縮空気が排気されると、戻し空気室14に蓄積された圧縮空気によって、シリンダ3内のピストン4下側が押圧されて、ピストン4及びドライバブレード6が上死点の位置に復帰する。
打込み動作時には、圧縮空気の作用によりピストン4と一体に結合されたドライバブレード6がシリンダ3内を急激に下死点方向に移動するため、その反作用として、打込機1本体が上方向に動く。この打込機本体の反動を小さくするためにピストン4を比重の小さい軽金属製で形成し、ドライバブレード6は釘を打撃するため鉄等の高強度材料製とするのが一般的である。それらの寸法は使用される止具22のうち、最大のものを打撃できるように適宜設定される。
図2は打込機のピストン4の斜視図である。ピストン4は例えばアルミニウムなどの軽金属製から製造され、下方にはボス4aが一体成型にて形成され、ボス4aにはドライバブレード6が嵌合できるように嵌合溝10が設けられる。さらに、ボス4aにはドライバブレード6を固定するためのピンを挿入するための穴12が、嵌合溝10に嵌合されるドライバブレード6に対して鉛直方向に形成される。
図3、図4に示すようにピストン4の嵌合溝10に嵌合するドライバブレード6の取付部6aは、略四角形の平面の板状の形状をなし、その中心付近に楕円形の長穴7に形成される。ドライバブレード6の取付部6aは嵌合溝10に嵌合され、嵌合溝10の底部10aとドライバブレード6の先端部が当接するように位置決めされ、ドライバブレード6に設けた長穴7を貫通するように、ボス4aに設けた断面が円形の穴11にピン5が圧入され固定される。この際、図4から理解できるように、ピン5がドライバブレード6の楕円形の長穴7の上部において接するように、穴12と長穴7の位置が決められる。この結果、ドライバブレード6をピストン4に取付けた後は、ピン5の下部はドライバブレード6の長穴7と接しないように固定される。更に、ドライバブレード6の取付部6aの幅方向の両端には、長穴7方向に頂点がある、円弧8を形成した構造である。長穴7の長手方向の長さは短手方向の長さよりも10%以上大きいのが好ましく、特に好ましくは50%以上大きくするようにすると良い。しかしながら、実質的な設計上の公差、製造上の許容公差(例えば1%)を超える量の大きさがあれば、本願発明の効果が得られる。このように穴の大きさを大きくしたことにより、空打ち時に発生する打込み方向の余剰な荷重を、ドライバブレード6の長穴7の1カ所に集中させることなく分散されるため、長穴7の縁部に発生する応力を効果的に分散でき、ドライバブレードの耐久性を向上することができる。
このドライバブレード6の形状をさらに説明する。図5(1)及び(2)はドライバブレード6の一部分を示す正面図である。図5において、説明の便宜から、幅方向と上下方向を図示のように定義する。
図5において、ドライバブレード6の取付部6aは、その基本的な形状が略正方形であり、中心よりやや下方に楕円形の長円7が形成される。この長穴7に対するピン11の位置を示したのが、図5(1)の点線で示す円であり、図から明らかなように点線で示す円よりも下方に大きな隙間があり、ドライバブレード6の長穴7の中心点は、ピンの中心点よりも下方に位置するようになる。また、取付部6aの幅方向両側には円弧8である曲線部が形成される。この結果、図5(2)で示すように、取付部6aの上端部付近の幅51と、下端部付近の幅53はほぼ同一であるものの、中央部付近(あるいはピンの中心部付近)の幅52は、幅51、53よりも狭くなっている。尚、この取付部6aの幅方向両側は、曲線とせずに直線としても本願発明の効果は得られるが、曲線たる円弧8を形成することによって、空打ち時に発生する打込み方向の余剰な荷重を、ドライバブレード6の長穴7の1カ所に集中させることなく分散される効果が増大するため、長穴7の縁部に発生する応力を効果的に分散でき、ドライバブレードの耐久性をより向上することができる。また、ドライバブレードの穴の形状を真円でなく長円とすることと、曲線部を形成することによって、ドライバブレード6を従来例に比べて軽量化を図ることができ、打込機1の動作時に発生する反力を低減することができる。
図6は、別の実施形態におけるドライバブレード6の部分正面図であり、図7(1)、(2)はドライバブレード6の長穴の形状を説明するための図である。図6では、長穴7aとして、2つの半円を直線でつなげたような形状、即ち、長円状の円としている。ここで重要なことは、図7(2)に示すように長穴7の上部が、ピン11の上半分と当接するようにピン11とほぼ同じ外径の形状を有することである。従って、ピン11が真円の場合は長穴7の上部は、それに対応する真円とする。また、図7(1)に示すように長穴7が楕円であれば、ピン11は長穴7の上部の形状に近い形の真円または、楕円とすると良い。ドライバブレード6をピストン4に取り付け後、長穴7の上部におけるピン11との隙間は、ほぼゼロとなるように設計するのが好ましいが、組立に必要な隙間や公差までをも除外するという意図ではなく、組立上必要な隙間はもちろんあっても良い。図6においても、図5の例と同様、ドライバブレード6の長穴7aの中心点は、ピンの中心点よりも下方に位置するようになる。
また、長穴7の中間部の全部分あるいは大部分、及び、長穴7の下部の全部分はピン11に接しないことが重要である。中間部の形状は図7(2)では略平行であるが、図7(1)に示す長穴7のように、中間部が緩やかな曲線状であってもよい。さらに、長穴7の下部の形状は比較的自由度が高く、任意のなめらかな形状でよい。
図7(2)に示す長穴7aによれば、図10(5)で示した一部分25に集中する力が実質的に長穴7aの中間部全体に分散してかかるようになるので、ドライバブレード6の破壊現象を効果的に回避でき、同じ厚さ、同じ材質、同じ外形のドライバブレード6であっても、図10で示す従来の形状のものにくらべ、格段に強いドライバブレード6を実現することができる。また、図7(1)(2)に示すように、中間部の曲率半径が上部の曲率半径よりも大きいことで、局所的な応力の発生を分散させる効果が高まる。
以上、本発明によれば、比較的軟らかい木材や、止具がなくなったことに気付かずに打込み作業を行った際にも、ドライバブレード6の長穴7の縁に発生する応力を分散でき、ドライバブレードの耐久性を向上すると共に、止具を打込む時の反動が小さい打込機を実現できる。
さらに、本発明によれば、上記効果をドライバブレードの形状だけの改良で実現したので、安価で組立性が良い打込機を実現できる。
以上のように本発明を実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の変更が可能である。
例えば、本実施形態では空気式打込機に適用した例を説明したが、空気式に限定されるものではなく、電動式、燃焼式打込機に対しても同様に適用可能である。
本発明の一実施形態を示す打込機の部分断面図。 図1の打込機のピストン4の斜視図。 図1の打込機のピストン4とドライバブレード6の取付け構造を示す断面図。 図3のA−A部の断面を示す別の断面図。 図1の打込機のドライバブレード6の一部分を示す正面図。 別の実施形態にかかるドライバブレード6の一部分を示す正面図。 (1)は図5のドライバブレード6の長穴7の形状を説明するための図で、(2)は図6のドライバブレード6の長穴7aの形状を説明するための図。 従来の打込機におけるピストンとドライバブレードの取付け構造を示す断面図。 図8のB−B部の断面を示す別の断面図。 打込機の打込み動作時の、ピストン4、ドライバブレード6、止具22、ピン5にかかる力を説明するための概念図
符号の説明
1:打込機 2:蓄圧室 3:シリンダ 4:ピストン
4a:(ピストンの)ボス 5:ピン 6:ドライバブレード
6a:(ドライバブレードの)取付部 7、7a:長穴
8:円弧部 9a:(ドライバブレードの)上端部
9b:(ドライバブレードの)下端部 10:嵌合溝
10a:(嵌合溝の)底面 11:(ボスの)穴
12:(ドライバブレードの)穴 13:空気通路
14:戻し空気室 15:ダンパ 16:逆止弁 17:空気通路
18:シール部材 22:止具 26:クラック
51:上端部付近の幅 52:中央部付近の幅 53:下端部付近の幅

Claims (9)

  1. 圧縮空気を貯留する蓄圧室と、該蓄圧室と連通可能なシリンダと、該シリンダ内を上下に往復運動するピストンと、該ピストンの下部から上方向に形成された溝に挿入されピンにより固定されるドライバブレードを有し、蓄圧室に貯留された圧縮空気をシリンダ内に供給することにより前記ピストンを駆動し、前記ピストンに固定された前記ドライバブレードが止具を押すことによって止具を被打込材に打込む打込機において、
    前記ドライバブレードの上端が前記溝の底部に当接するように挿入され、
    前記ドライバブレードのピンが貫通される穴を、前記ピンの径よりも大きい形状としたことを特徴とする打込機。
  2. 前記穴はピストンの移動方向に長く、該移動方向と垂直方向に短い形状であることを特徴とする請求項1の打込機。
  3. 前記穴は、ピストンの移動方向に長半径を有する楕円であることを特徴とする請求項1の打込機。
  4. 前記穴の形状は、2つの半円を直線でつないだ長円状であることを特徴とする請求項1の打込機。
  5. 前記穴は、ピストンの移動方向の長さが前記ピンの直径よりも10%以上大きいことを特徴とする請求項3又は4の打込機。
  6. 前記ピストンの下部に下方向に突出するボスを形成し、該ボスには前記ドライバブレードを挿入するための溝がボスの下端から上方向に形成され、
    前記ボスに、前記溝を横切るように横方向からピンを挿入するための穴が形成されたことを特徴とする請求項5に記載の打込機。
  7. 前記ドライバブレードの前記ピストンへの取付部の形状は略四角形の板状であり、その側辺の片側又は両側において内側に向かう円弧状の輪郭を有し、前記取付部の上下方向中心部付近における幅が、前記取付部の上下方向端部における幅よりも狭いことを特徴とする請求項6に記載の打込機。
  8. 前記ドライバブレードの前記ピストンへの取付部の形状は略四角形の板状であり、その側辺の片側又は両側において前記穴方向に頂点がある円弧状の切り欠きが形成されることを特徴とする請求項6に記載の打込機。
  9. 圧縮空気を貯留する蓄圧室と、該蓄圧室と連通可能なシリンダと、該シリンダ内を上下に往復運動するピストンと、該ピストンの下部に下方向に突出するボスを形成し、該ボスには下端から上方向に溝が形成され、前記ボスの側部に形成された貫通穴から挿入されたピンを貫通させることにより固定されるドライバブレードを有し、蓄圧室に貯留された圧縮空気をシリンダ内に供給することにより前記ピストンを駆動し、前記ピストンに固定された前記ドライバブレードが止具を押すことによって止具を被打込材に打込む打込機において、
    前記ピンを貫通させるためのドライバブレードの穴は、前記ボスの側部に形成された貫通穴よりも大きく形成され、
    前記ドライバブレードの穴の中心は、円柱状又は円筒形の前記ピンの円周方向中心よりも下方に位置するように前記ドライバブレードが前記ピストンに固定されることを特徴とする打込機。
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