JP2017080850A - 打込機 - Google Patents

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尾田 裕幸
Hiroyuki Oda
裕幸 尾田
一成 櫻井
Kazunari Sakurai
一成 櫻井
禎紀 石澤
Sadanori Ishizawa
禎紀 石澤
大野 章
Akira Ono
章 大野
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Abstract

【課題】マガジンに作用する衝撃荷重を緩和し、マガジンの破損を防止して本体寿命を向上させた打込機を提供する。【解決手段】打込機のノーズ部20とマガジン30の接触面であって、止具の射出方向と交差する面のうちハウジングの胴体部3aに近い側に、ノーズ部よりも硬度が低くマガジンよりも硬度が高い板状の金属製部材41(炭素工具鋼鋼材)を介在させた。金属製部材は、マガジン本体31に固定して、ノーズ部に形成された装着部23と金属製部材との間は単に当接状態とする。また、止具の射出方向と交差する面のうちハウジングに遠い側には、マガジンよりも硬度が低い弾性部材45a、45bを介在させるようにした。【選択図】図2

Description

本発明は作業者が手で保持して圧縮空気等の動力源によって連結された止具(釘等)を順次打ち込む打込機に関し、耐久性を大幅に向上させると共に安価に提供できるようにするものである。
打込機は、シリンダ内で高圧空気の作用によりピストンを移動させる駆動部を内蔵するハウジング本体と、ハウジング本体から直交する方向に延びるように形成されて作業者が手で保持するハンドルと、ハウジング本体の先端側に設けられ、打ち込まれる止具(例えば釘)の射出通路となるノーズ部と、プラスチック又は紙等により板状に連結された止具をスプリング等の力によりノーズ部の射出通路内に順次給送するマガジンと、を含んで構成される。打込機は打ち込み作業中において作業者が常に手で把持するため、その重量は軽い方が望ましい。しかしながら、各部品の耐久性を考慮し、安価な打込機の提供という観点から、それぞれの部品にふさわしい材料、加工方法が使用される。例えば、ノーズ部はピストンにより打ち込まれる止具の案内をするため、強度が十分ある鋼材からなる材料にてロストワックス成形で作られることが多い。これに対しマガジンは、連結された止具を多数収納してノーズ部に給送するだけであるので、軽量な金属材料にて構成されることが多い。
特許文献1では、マガジンとしてアルミニウム(比重約2.7)又はマグネシウム(比重約1.8)の異形押し出し材により形成される。ノーズ部20の側面の一部には釘を給送するための開口が設けられており、更に開口近傍にはマガジン用の取付アームが形成される。取付アームには、角筒状に成形され、ゴム、合成樹脂等からなる弾性部材が取付アームに嵌合される。弾性部材は、嵌め込んだ状態の断面形状がマガジンの凹部の形状に合致するような寸法にしてあり、マガジンの前端は弾性部材を介して取付アームに嵌合される。また、マガジンの長手方向中央付近は金属製の取付部材を用いて釘打機のハンドルに固定される。
特許文献2においては、ノーズ部とマガジンの間に熱可塑性プラスチック等の弾性部材から成るスペーサを介在させるようにし、ノーズ部とスペーサ及びマガジンを互いに嵌合させて組み立てて、釘を打ち込んだ際の衝撃がマガジンに伝わりにくいように構成した。
特開2002−273669号公報 特開2003−89074号公報
打込機においては、マガジンの本体部分はアルミニウムやマグネシウム等の押し出し材にて製造するため、長手方向と直交する断面形状が、軸方向の任意の位置で同形となる。このため、マガジン全体の形状が設計時に制約を受けやすい。近年、打ち込み作業の効率向上のため、マガジンに装着できる止具の本数、止具の長さが増加する傾向にある。このため止具を装着した状態のマガジンの重さも増加する傾向にあるが、ノーズ部に対して略直交する方向または斜め方向に取り付けられたマガジンには、止具を打ち込んだ際の衝撃がノーズ部を介して伝わり、マガジンのノーズ部との接続箇所付近には大きな力が加わる。このため、長期間の使用に伴ってマガジンが変形・摩耗したり破損したりしないように、耐久性を十分持たせるような設計が重要である。
本発明の目的は、上記背景に鑑みてなされたもので、マガジンのノーズ部への取り付けに際して、力が掛かる部分に補強材を介在させることによりマガジンの摩耗を防止して本体寿命を向上させた打込機を提供することにある。
本発明の他の目的は、マガジンのノーズ部への取り付けに際し、ゴムや樹脂等の機械的強度の低い弾性体の使用を削減し、組立が容易で製造コストを低減できる打込機を提供することにある。
本願において開示される発明のうち代表的なものの特徴を説明すれば次の通りである。
本発明の一つの特徴によれば、略円筒状の胴体部と、胴体部の軸方向から直交する方向に延在するハンドル部を有するハウジングと、止具を打撃するためであって動力源によってハウジング内で往復動する部材に接続されたドライバブレードと、胴体部の軸方向一端側に取り付けられドライバブレード及び止具が通過する射出通路を有するノーズ部と、ノーズ部の側面に設けられた装着部に一端が差し込まれ、中間部がハンドル部に固定され、連結された止具(釘)をノーズ部の射出通路内に順次給送する非鉄金属からなるマガジンを有する打込機であって、ノーズ部とマガジンの接触面であって、止具の射出方向と交差する面のうちハウジングに近い側に、ノーズよりも硬度が低くマガジンよりも硬度が高い金属製部材を介在させた。このようにノーズ部とマガジンの接触部分に板状の金属製部材を介在させたので、止具の打ち出し時にマガジンに作用する衝撃荷重を金属製部材が塑性変形することにより緩和させることができる。
本発明の他の特徴によれば、ノーズ部に形成されるマガジンの装着部は、マガジンの先端部の断面形状に対応する案内空間と、案内空間から射出通路に連通する開口を有し、金属製部材はマガジンの上面と案内空間の上壁の間に位置するようにした。金属製部材はマガジン側に固定され、金属製部材と上面との間は単なる当接状態として、上面と金属の当接面がほんの僅かに摺動可能なようにした。ノーズ部は鋼材からなり、金属製部材は例えば炭素工具鋼による鋼材等の鋼板で製造できる。マガジンの装着部に当接する部分はアルミニウム又はマグネシウムにより構成され、マガジンは長手方向がハウジングの胴体部の軸方向に対して直交又は斜めになるように保持される。
本発明のさらに他の特徴によれば、マガジンの装着部に当接する上側の平面部分に、金属製部材が溶接、ロウ付け、接着、粘着テープ又はネジ止めによって固定される。また、マガジンの装着部に当接する部分のうち、ハウジングと遠い部分に、マガジンよりも硬度が低い弾性部材又は合成樹脂部材を介在させるようにした。マガジンの装着部に当接する部分の上側断面形状は、開口部が下向きとなる略コの字形であって、上面と、上面に接続される両脇の一部を切削して大きさを僅かに小さくし、切削された部分に金属製部材が固定される。
本発明によれば、打ち込み時に力が掛かりやすいマガジンの取付部の上部とノーズ部の装着部上側付近において金属製部材を介在させたので、ゴムや樹脂等機械的強度の低い弾性体を用いることなく、マガジンに作用する衝撃荷重を緩和し、マガジンの摩耗や損傷を防止できた。さらに、金属製部材がマガジンよりも固くノーズ部より柔らかい材質および硬度で構成され、マガジンよりも機械的強度および耐摩耗性に優れた部材から成るので、金属製部材によってノーズ部との擦れによる摩耗に耐えることが可能となり、マガジン自体が摩耗、損傷するのを防止できる。また、金属製部材をマガジンに貼り付けするだけの構成のため組立性も良い。
本発明の上記及び他の目的ならびに新規な特徴は、以下の明細書の記載及び図面から明らかになるであろう。
本発明の実施例に係る釘打機の側面図である。 図1のノーズ部とマガジンの分解斜視図である。 マガジン本体31のノーズ21側の開口部上方形状と、プレート41を説明するための部分斜視図である。 図1のノーズ部とマガジンの取り付け部分の部分拡大断面図である。 図4のA−A部の拡大断面図である。 釘打機におけるマガジンの装着部の上面付近に掛かる力を説明するための模式図である。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。なお、以下の図に打込機の例として、釘を打ち込む釘打機を用いて説明し、同一の部分には同一の符号を付し、繰り返しの説明は省略する。また、本明細書においては、説明の都合上、作業者が把持して床面の釘打ちを行う際の釘打機の姿勢を基準として、上下方向、釘の射出される方向、釘の給送される方向を図中に示す方向として説明する。図1は本発明の実施例に係る釘打機1の左側側面図である。
図1に示される釘打機1は、射出方向側に打ち込まれる釘を案内するノーズ21がハウジング2の下方に取り付けられる。ハウジング2は円筒状であって圧縮空気の蓄圧室(図示せず)を収容する略円筒状の部分(胴体部3a)から、射出方向に略直交する方向に延在するハンドル部3bが形成されたハウジング本体3と、ハウジング本体3の胴体部3aの軸方向の一端側(上側)の開口部を覆うトップカバー4と、ハウジング本体3の軸方向の他端側(下側)の開口部を覆うボトムカバー5により構成される。ここではノーズ21はボトムカバー5と一体にノーズ部20として製造され、合金鋼素材に熱処理を施した材質が用いられる。ノーズ部20の合金鋼の比重は約7.8、硬度はビッカース硬さで700程度である。ノーズ21は、内部にドライバブレード(図示せず)によって打ち込まれる釘が通過する射出通路が設けられる。また、ノーズ21の側面の一部には釘を順次給送するための開口部(図示せず)が設けられ、開口部を囲むように釘を供給するマガジン30の一端側が取り付けられる。
マガジン30はその長手方向(給送方向)が、射出方向に対して斜めになるように配置され、釘の排出側となる端部がノーズ部20に取り付けられ、釘の供給側となる端部がノーズ部20と離れた側であって、ハンドル部3bよりも斜め上方に位置するように配置される。マガジン30の長手方向中心線B1と前記ハンドル部の長手方向中心線は、射出方向中心軸A1方向から見て、周方向にずれて配置される。つまり、図1の方向からとハンドル部3bの前方側にマガジン30の一部が配置されることになる。マガジン30は主にアルミ材質で構成され、その硬度はビッカース硬さで100程度である。マガジン30は渦巻きバネ(図示せず)が釘フィーダ35に固定され、渦巻きバネの引き出し可能な他端側がマガジン30のノーズ部20の端部(図2の矢印31aで示す部分)に固定され渦巻きバネの引っ張り力により連結された釘をノーズ部20側に給送する。マガジン30の給送方向の後端部には、釘給送口カバー38が設けられる。釘給送口カバー38はプラスチック等の合成樹脂製のカバーであって、マガジン30内に連結された釘をセットする際には、釘給送口カバー38の開口部(図示せず)から挿入する。
ノーズ21の先端にはプッシュレバー15が設けられる。プッシュレバー15はガイドプレート16によって保持され、ノーズ21に対して射出方向と同方向及び反対方向に所定の範囲で移動可能とされたものである。作業者は、プッシュレバー15を釘の打ち込む対象物(被打込み材)に押し当てた状況、かつ、トリガレバー7を引くという両方の操作により釘を打ち込むことができる。
図2は図1のノーズ部20とマガジン30の分解斜視図である。ハウジング2の胴体部3aは略円筒状であり、上側に開口部3dが形成され、下側に開口部3eが形成される。胴体部3aから後方にはハンドル部3bが延在する。ハンドル部3bの端部(矢印3f)付近には、図示しないエアプラグが設けられ、コンプレッサからの高圧空気が供給される。ハンドル部3bの端部から下側には、マガジン30を取り付けるための取付け部3cが形成される。マガジン30は、ノーズ部20の側面に設けられた装着部23にマガジン30の一端が差し込まれ、中間部が取付け部3cに固定される。
ノーズ部20は、上面にボトムカバー5が形成され、ボトムカバー5から下方向に細長い筒状のノーズ21が形成される。ボトムカバー5はピストン(図示せず)を停止させるためのダンパ(後述)を保持するための部材を兼ねていて、その中心には、ドライバブレード(後述)が貫通するための貫通穴5aが形成される。ボトムカバー5の外周部には径方向外側に広がるフランジ5bが形成され、フランジ5bの4つの部分には取り付け用のネジ(図示せず)を固定するためのネジ穴22a〜22d(22cは見えない)が設けられる。ノーズ21の軸方向中央付近にはマガジン30を固定するための装着部23が設けられる。装着部23の下側(釘の射出方向と交差する面のうちハウジング2に遠い側)には、マガジン30の長手方向に略垂直断面の形状がL形となる2つの固定アングル23b、23c(23bは見えない)が設けられ、固定アングル23b、23cにはゴム製の弾性部材45a、45bが装着される。
マガジン本体31は前端と後端の両端が開口形状であって押し出し成形により製作されたアルミニウム(縦弾性係数:約7,000kg/mm2、比重:約2.7)又はマグネシウムからなる非鉄金属から形成される。ここでは図1の方向から見た際に連結された釘50の軸方向中央付近の一部が見えるように側面の一部が高さH1で開口する露出部31dが形成される。この露出部31dの上端縁と下端縁はレール状に形成され、釘フィーダ35がマガジン30の長手方向に移動する際の移動経路となる。マガジン本体31の内側上部には、長手方向断面形状が、略Ω状に形成された収容空間31c(後述の図3参照)が形成され、この収容空間31c内に、連結された釘(後述)の頭部を保持して下側に抜け落ちないように保持しながら給送方向に釘の移動を容易にするための金属製(例えばステンレスや鉄鋼材)のガイドレール34が挿入される。ガイドレール34は、釘給送口カバー38の基台部を固定する図示しないボルトによってマガジン本体31に固定される。マガジン本体31は、長手方向の中央付近で2本のボルト17a、18aとナット17b、18bを用いてハンドル部3bに固定される。ハンドル部3bにはボルト12によって金属製の取付金具13が固定され、取付金具13の貫通穴13a、13bにボルト17a、18aが貫通される。
マガジン本体31のノーズ21側の開口面から、フィーダつまみ36と接続された釘フィーダ35がはめ込まれる。釘フィーダ35には上下方向中央付近に切欠部37aを有する爪部37が設けられる。爪部37は、ノーズ21に形成されたフィーダガイド取付部26の空間内に入ることができ、さらに抜け落ちないように図示しないピンで釘フィーダ35に固定される。釘フィーダ35をフィーダつまみ36を操作してマガジン本体31の長手方向後方側に移動させると図示しない渦巻きバネが引き出される。これにより、釘フィーダ35はノーズ21側に引っ張られる力が生じるようになる。そして釘フィーダ35が連結された釘の最後端よりも後方側にマガジン本体31の長手方向に移動させると、釘フィーダ35に設けられる爪部37が最後端の釘に係合して釘を給送方向に付勢する。マガジン本体31の外壁部分であって上側の前端付近には金属製のプレート41が設けられる。ここではマガジン本体31は、プレート41を介してノーズ21の装着部23の上側壁面と接することになる。
次に図3を用いてマガジン本体31のノーズ21側の開口部上方形状と、プレート41を説明する。マガジン本体31のノーズ21側の開口部付近であって、特に釘の打ち込み時の衝撃の影響が大きい部分は、僅かながら表面を切削又は研磨して肉厚を薄くした研磨面32とする。研磨面32は、上部保持部32a、側面保持部32b、32cの3つの面を含むように形成する。そして平面に形成される上部保持部32aに幅W1、長さL1程度の小さい金属のプレート41を取り付けた。プレート41の板厚は、マガジン本体31の肉厚とほぼ同等とすれば良い。プレート41は、マガジン本体31よりも固く、ノーズ21より柔らかい鋼材で構成すると良く、例えば炭素工具鋼鋼材(SK85:ビッカース硬さで200〜290、炭素含有量0.8〜0.9)を用いることができる。プレート41は上部保持部32aに粘着テープ(例えば両面テープ)によって貼り付けられる。プレート41を固定した後は、プレート41の上面41aがマガジン本体31の矢印31fで示す付近より中心軸B1方向に見たときに高くなるように構成され、上面41aと、その後方のマガジン本体31の上面31fとの間に僅かながら段差が形成されるようにする。このように段差状に形成することにより、マガジン本体31を装着部23に取り付けた際に、ノーズ部20とマガジン30の接触面する部分であって、釘の射出方向と交差する面のうちハウジング2に近い側の面(装着部23の内側上壁)には、マガジン本体31でなくプレート41が当接することになる。
一方、マガジン本体31の側面保持部32b、32cには何も貼り付けない。ここでは、わずかに側面保持部32b、32cの表面を削ったことにより、ノーズ21側の当接面(装着部の側壁)との隙間が大きくなる。この隙間をわずかに持たせたことにより、マガジン30に対して射出方向と同じ方向又は反対方向の衝撃を受けた際に、側面保持部32b、32cからマガジン本体31側に加わる力を減少することができ、大部分の衝撃をプレート41にて効果的に受けとめることが可能となる。尚、プレート41の固定方法は、マガジン本体31の上側の平面部分に粘着テープにより固定する方法だけに限られずに、溶接、ロウ付け、接着、カシメ固定又はネジ止め等の公知の固定方法を用いても良い。また、側面保持部32b、32cの表面は削らないままでも良い。
本実施例の釘打機において、連結された釘の打ち込み時は、ドライバブレード11が図中下方に高速移動することにより打込み動作が開始され、打ち込み毎にその反動で各方向に振動が発生する。この時、発生する振動エネルギーにより各部品間には振動荷重が作用し、装着部23に挿入するようにして装着されるマガジン30は、装着部23内の壁面への衝突を繰り返すことになる。この現象を図6を用いて説明する。図6は釘打機1におけるマガジンの装着部分上面に掛かる力を説明するための模式図である。図6(1)において、圧縮空気がシリンダ内に流入するとハウジング2の内部で往復動可能なピストン10が矢印61で示す向きに急激に下降を開始する。ピストン10の下部にはドライバブレード11が連結されているため、ドライバブレード11によって釘50が打撃されて打ち出される。このピストン10の下降開始の際には、その反力でハウジング2に上側に動く反力(矢印62)が伝わる。しかしながらマガジン30はハウジング2の反力による動きにすぐに追従できないため、マガジン30のノーズ21側端部には矢印63に示すような下向きの力が加わる。この後、ピストン10が下死点まで移動すると図6(2)に示すようにピストン10がダンパ14に衝突して停止する。この際、ピストン10の矢印64の方向に衝撃力によりハウジング2にも矢印65のような下向きの力として伝わる。この際、マガジン30に加わる力の方向が矢印63から矢印66のように反対向きに変化するため、ノーズ21の装着部の上壁部分とマガジン30の上側の当接部分に強い衝撃力が加わることになる。
このようにノーズ21とマガジン30の接触面であって、釘50の射出方向と交差する面のうちハウジング2に近い側には、大きな振動荷重が発生し、ノーズ21の上側装着アングル23aとプレート41付近は過大な面圧が作用すると同時に様々な方向に作用する振動エネルギーにより擦られる。その後、釘の打込み回数が増すにつれ、プレート41は、徐々に上記面圧により塑性変形すると共に摩耗が進行する。従来の釘打機では、上部保持部32aとノーズ21側に、マガジン本体31より柔らかい材料、例えば合成樹脂などを介在させるようにした。しかしながら、本実施例では、プレート41は、マガジン本体31よりも固い鋼板で構成されているため、ゴムや樹脂等機械的強度や耐摩耗性の低い弾性体を用いることなく、マガジン30に作用する衝撃荷重は、プレート41自体が塑性変形することにより緩和され、同時発生する振動による擦れについてもプレート41が摩耗することにより、マガジン30自体の摩耗・損傷を防止することができる。特に金属製のプレート41をノーズ21よりも硬度が低く、マガジン本体31よりも硬度が高い金属製部材としたので、マガジン本体31側の摩耗を大幅に抑えて釘打機1の耐久性を大幅に伸ばすことができた。
次に図4を用いてノーズ部20とマガジン30の取り付け部分の構造を説明する。ハウジング本体3の胴体部3aの内部には円筒形のシリンダ9が収容され、その内部で図示しないピストンが上下方向に移動可能に保持される。ピストンの下部にはドライバブレード11が接続され、ドライバブレード11はボトムカバー5の貫通穴5aを貫通してノーズ21の射出通路21a内を移動可能に保持される。ノーズ21は射出方向先端に射出口21bを有し、釘50の移動する空間(射出通路21a)を形成すると共に、射出方向と略直交する方向から射出通路21aに連通して釘50を給送するための開口23dを有する空間を形成するものである。開口23dは、釘50を鉛直方向に向けたまま給送方向に移動可能とするもので、その細長い長方形の開口である。開口23dの外縁よりも外側には、マガジン本体31の先端側の開口が位置するようにマガジン30が取り付けられる。
装着部23は、マガジン本体31の先端部の断面形状に対応する所定の空間(案内空間)と、この空間から射出通路21aに連通する開口23dを有する。開口23dの上側には、マガジン本体31の上部を保持する上側には上側装着アングル23a(図4では断面位置の関係で見えない。尚、図4の断面位置は後述する図5のB−B部に相当)が形成され、下側の両側角部には固定アングル23b、23cが設けられる。上側装着アングル23aは、図3で示したプレート41と、側面保持部32b及び32cに当接するので、金属と金属が接するように固定される。一方、固定アングル23b、23cには、例えばゴム製の弾性部材45a、45bが装着され、開口部24の下側部分ではノーズ21とマガジン30が弾性材を介して保持される。弾性部材45a、45bの後方側では、マガジン本体31の下部が湾曲するように切りかかれた湾曲部31eが形成される。尚、弾性部材45a、45bはゴム製だけに限られずに、マガジン本体31よりも硬度が低い部材、例えば合成樹脂部材としても良い。
本構成の組立に関しては、プレート41と一体になったマガジン30の先端をノーズ21の装着部23の上側装着アングル23aと、固定アングル23b及び23cとの間に挿入し、ハンドル部3bの取付け部3c(図2参照)にボルト17a、18aにて固定するだけなので比較的容易な作業である。ここで、マガジン本体31の先端側は、ノーズ21の装着部23に対してネジ止めを行わずに、差し込むだけで良い。このような構成によると、従来ではノーズ21側の取り付ける緩衝構造を簡素化できるので、構成する部品点数が少なくてすむ。プレート41はマガジン本体31に固定した状態でノーズ21に組み付け可能であるため、低コストを維持したまま組立性を向上させることができる。また、マガジン30の組み付けの際に、圧入工程を設ける必要がなく、それを行う治具も不要であるので作業性が良い。さらに、組み付け後のマガジン本体31の上部保持部32aにおいては、上側装着アングル23a(後述する図5参照)との間にプレート41が介在しただけなので、取り付け位置の調整などの作業も不要になり、安定してマガジン30を取り付けることができる。
図5は図4のA−A部の部分断面図である。ノーズ21と一体に成形される装着部23のうち、マガジン30の装着部23に当接する上側装着アングル23aの形状はA−A断面位置で見ると、開口部が下向きとなり、下側に開口する空間を形成する略コの字形の断面形状である。マガジン本体31の先端部分は装着部23に取り付けられるが、上側装着アングル23aの幅Wはマガジン本体31の幅とほぼ同じようにして、がたつきが大きくならないようにして、かつ最低限の摺動が可能であるように構成される。一方、プレート41の幅W1は、開口の幅Wに対して小さくする。これは図3で説明したように上面(上側保持部32a)に接続される両側側面(側面保持部32b、32c)の一部を切削して大きさが僅かに小さくなるように調整する。このようなサイズとすれば、プレート41の貼り付けの位置合わせの許容度が大きくなるうえに、上側装着アングル23aの下側面が確実にプレート41の上面と当接する。プレート41とマガジン本体31の上部保持部32aの間は、両面テープ等の粘着シール42によって固定される。一方、プレート41の上面41aと装着部23の上側壁面の間は、ただ接しているだけで固定されない。本実施例ではノーズ21の軽量化として、多数の肉厚を落とした部分、即ち減肉部25a、25bが形成される。本実施例では装着部23のうち減肉部25a、25bによる開口近傍にプレート41が当接することになるが、減肉部25a、25bの形成の有無はプレート41への当接状態、プレート41の摩耗進行状況にはほとんど影響を及ぼさない。
以上、本実施例ではゴムや樹脂等機械的強度の弱い弾性体だけでマガジンを保持するのではなく、上面側だけをマガジン本体よりも硬度が高く、ノーズ部よりも高度が低い金属製のプレートを介在させて固定したので、釘の打込み時にマガジンに作用する衝撃荷重を緩和でき、マガジンの破損を防止して本体寿命を向上させることができる。また、製造工程においては、金属製のプレートをマガジンに貼り付けて、組み立てるだけで良いので製造効率も良好である。
以上、本発明を実施例に基づいて説明したが、本発明は上述の実施例に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で種々の変更が可能である。例えば、上述の例では動力源としてコンプレッサから供給される空気を用いた釘打機を説明したが、動力源はそれだけに限られず、燃焼式のガス、電気モータによって蓄圧された空気、電気モータにより圧縮されたバネ力等、公知の釘打機で用いられる任意の動力源を用いることができる。また、打ち込まれる止具としては、頭部を有する釘だけに限られずに、無頭釘であっても良いし、ステープル等の任意の止具であっても良い。さらに、本実施例では、プレート41を鋼製としたが、本発明の目的を達成する材質(特に硬度)であれば他の材料でも良い。さらに、上述の実施例では、プレート41を上側装着アングル23aとマガジン30の間に介在させたが、振動の方向や各保持部の面圧を考慮し、装着部の他の箇所とマガジン本体の他の箇所の間に金属製のプレートを介在させて、そのプレートをマガジン側に固定するようにしても良い。
1 釘打機 2 ハウジング 3 ハウジング本体 3a 胴体部
3b ハンドル部 3c 取付け部 4 トップカバー
5 ボトムカバー 5a 貫通穴 5b フランジ 7 トリガレバー
9 シリンダ 10 ピストン 11 ドライバブレード 12 ボルト
13 取付金具 13a 貫通穴 14 ダンパ 15 プッシュレバー
16 ガイドプレート 17a、18a ボルト 17b、18b ナット
20 ノーズ部 21 ノーズ 21a 射出通路 21b 射出口
22a〜22d ネジ穴 23 装着部 23a 上側装着アングル
23b、23c 固定アングル 23d 開口 24 開口部
25a、25b 減肉部 26 フィーダガイド取付部 30 マガジン
31 マガジン本体 31c 収容空間 31d 露出部
31e 湾曲部 32 研磨面 32a 上部保持部
32b 側面保持部 32c 側面保持部 34 ガイドレール
35 釘フィーダ 36 フィーダつまみ 37 爪部
37a 切欠き部 38 釘給送口カバー 41 プレート
41a 上面 42 粘着シール 45a、45b 弾性部材
50 釘

Claims (9)

  1. 略円筒状の胴体部と、該胴体部の軸方向から直交する方向に延在するハンドル部を有するハウジングと、
    止具を打撃するためであって動力源によって前記ハウジング内で往復動する部材に接続されたドライバブレードと、
    前記胴体部の軸方向の一端側に取り付けられ前記ドライバブレード及び止具が通過する射出通路を有する鋼材からなるノーズ部と、
    前記ノーズ部の側面に設けられた装着部に一端が差し込まれ、中間部が前記ハンドル部に固定され、連結された止具を前記ノーズ部の射出通路内に順次給送する非鉄金属からなるマガジンを有する打込機であって、
    前記ノーズ部と前記マガジンの接触面であって、前記止具の射出方向と交差する面のうち前記ハウジングに近い側に、前記ノーズ部よりも硬度が低く前記マガジンよりも硬度が高い金属製部材を介在させたことを特徴とする打込機。
  2. 前記金属製部材は前記マガジンに固定され、前記金属製部材と前記ノーズ部との間は当接状態にあることを特徴とする請求項1に記載の打込機。
  3. 前記金属製部材は、炭素工具鋼鋼材であることを特徴とする請求項1又は2に記載の打込機。
  4. 前記装着部は、前記マガジンの先端部の断面形状に対応する案内空間と、案内空間から前記射出通路に連通する開口を有し、前記金属製部材は前記マガジンの上面と前記案内空間の上壁の間に位置することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の打込機。
  5. 前記ノーズ部は鋼材からなり、前記マガジンの前記装着部に当接する部分はアルミニウム又はマグネシウムにより構成され、
    前記マガジンは、長手方向が前記ハウジングの胴体部の軸方向に対して斜めになるように保持されることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の打込機。
  6. 前記金属製部材は鋼板であって、前記マガジンの前記装着部に当接する上側の平面部分に、溶接、ロウ付け、接着、粘着テープ又はネジ止めによって固定されることを特徴とする請求項5に記載の打込機。
  7. 前記マガジンの前記装着部に当接する部分のうち、前記ハウジングと遠い部分に、
    前記マガジンよりも硬度が低い弾性部材又は合成樹脂部材を介在させることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の打込機。
  8. 前記マガジンの前記装着部に当接する部分の上側断面形状は、開口部が下向きとなる略コの字形であって、前記マガジンの上面と、該上面に接続される両側側面の一部を切削して大きさを僅かに小さくし、
    前記切削された部分に前記金属製部材が固定されることを特徴とする請求項7に記載の打込機。
  9. 前記マガジンの長手方向中心線と前記ハンドル部の長手方向中心線は、射出方向中心軸方向から見て、周方向にずれて配置されることを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載の打込機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2017208614A1 (ja) * 2016-06-01 2017-12-07 株式会社 マキタ 電動工具
EP3848155A4 (en) * 2018-09-03 2022-05-04 Hangzhou United Tools Co., Ltd. HAMMER NAIL GUN

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