JPH07672U - 固着具打撃工具 - Google Patents
固着具打撃工具Info
- Publication number
- JPH07672U JPH07672U JP3038393U JP3038393U JPH07672U JP H07672 U JPH07672 U JP H07672U JP 3038393 U JP3038393 U JP 3038393U JP 3038393 U JP3038393 U JP 3038393U JP H07672 U JPH07672 U JP H07672U
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- JP
- Japan
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- piston
- bumper
- cylinder
- air
- fastener
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- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Portable Nailing Machines And Staplers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 強度に高い硬いバンパーを使用しても十分に
衝撃を吸収できる固着具打撃工具を提供する。 【構成】 固着具打撃工具1において、バンパー16の
上部は、ピストン6の下面に向けて環状に突出してお
り、ピストン6のバンパー当接面には、バンパー16の
上部突出部分23を嵌入させる環状の窪み24が形成さ
れ、環状窪み24には、バンパー16の上部突出部分2
3を受入れるとき、その突出部分23への衝撃を緩和し
つつ受入れを許容するための空気逃がし穴が設けられて
いる。
衝撃を吸収できる固着具打撃工具を提供する。 【構成】 固着具打撃工具1において、バンパー16の
上部は、ピストン6の下面に向けて環状に突出してお
り、ピストン6のバンパー当接面には、バンパー16の
上部突出部分23を嵌入させる環状の窪み24が形成さ
れ、環状窪み24には、バンパー16の上部突出部分2
3を受入れるとき、その突出部分23への衝撃を緩和し
つつ受入れを許容するための空気逃がし穴が設けられて
いる。
Description
【0001】
本考案は、釘打機等の固着具打撃工具に関し、特に、ピストンの急激な下降に よる衝撃を吸収してバンパーの耐久性を向上させ、また、ピストンの急激な復帰 による衝撃を吸収する固着具打撃工具に関する。
【0002】
ハウジングに加圧空気が供給されており、ハウジング内部にはシリンダが設け られ、そのシリンダ内部には打撃部材が取付けられたピストンが往復動自在に配 置され、シリンダ上部から加圧空気が供給されると、ピストンが、急激に下降し て打撃部材がノーズにある固着具を対象物に打込み、次に、シリンダ上部の空気 が大気へ排気されると、リターンエアチャンバの加圧空気がピストンの下面に作 用してピストンがシリンダ上部に復帰するようになっており、ピストンの前記急 激な下降による衝撃を吸収するバンパーがシリンダの下面に設けられている固着 具打撃工具はよく知られており、建築現場等で多用されている。
【0003】
従来の固着具打撃工具において、軟らかいバンパーを用いると、衝撃吸収性は 向上するが、ゴム等の軟らかい材料のバンパーの場合、バンパー上面の外周部分 にバンパーの変形応力が集中して、次第にその外周部分が損傷する。逆に、強度 の高い硬いバンパーを用いると耐久力は上がるが、衝撃吸収力が低くなり、工具 全体に衝撃が伝わって、作業者の手などに衝撃が伝わり、また工具の部品を破損 したりする。
【0004】 従って、本考案の目的は、強度の高い硬いバンパーを使用しても十分に衝撃を 吸収できる固着具打撃工具を提供することにある。また、本考案の別の目的は、 ピストンの急激な復帰による衝撃も吸収できる固着具打撃工具を提供することに ある。
【0005】
かかる目的を達成するため、本考案によれば、ハウジングに加圧空気が供給さ れており、ハウジング内部にはシリンダが設けられ、そのシリンダ内部には打撃 部材が取付けられたピストンが往復動自在に配置され、シリンダ上部から加圧空 気が供給されると、ピストンが、急激に下降して打撃部材がノーズにある固着具 を対象物に打込み、次に、シリンダ上部の空気が大気へ排気されると、シリンダ とハウジングとの間に形成されたリターンエアチャンバの加圧空気がピストンの 下面に作用してピストンがシリンダ上部に復帰するようになっており、ピストン の前記急激な下降による衝撃を吸収するバンパーがシリンダの下端側に設けられ ている固着具打撃工具であって、バンパーの上部は、ピストン下面に向けて環状 に突出しており、ピストンのバンパー当接面には、バンパーの上部突出部分を嵌 入させる環状の窪みが形成され、該環状窪みには、バンパーの上部突出部分を受 入れるとき、その突出部分への衝撃を緩和しつつ受入れを許容するための空気逃 がし穴が設けられていることを特徴とする固着具打撃工具が提供される。
【0006】 また、本考案によれば、シリンダ上方のエグゾーストシールには、ピストン上 面に向けて環状に突出したクッションが設けられており、ピストンの上面には、 クッションの突出部分を嵌入させる第2の環状の窪みが形成され、該第2環状窪 みには、クッションの前記突出部分を受入れるとき、その突出部分への衝撃を緩 和しつつ受入れを許容するための空気逃がし穴が設けられていることを特徴とす る固着具打撃工具が提供される。
【0007】
以下、図面を参照しながら、本考案に係る固着具打撃工具の実施例について説 明する。固着具打撃工具(代表的には釘打機)1はハンドル2が一体成形された ハウジング3を備え、このハウジング3にはハンドル2の側から加圧空気が供給 されている。ハウジング3の内部にはシリンダ4が設けられ、そのシリンダ4の 内部には打撃部材5が取付けられたピストン6が往復動自在に配置されている。 シリンダ4の上端にはメインバルブ7が設けられ、このメインバルブは、シリン ダ4の上端をシールしてハウジング3内の加圧空気をシリンダ内に供給しない静 止位置(図示の位置)と、シリンダ4の上端のシールを解除してハウジング3か ら加圧空気を供給する打撃位置(図示せず)とをとる。メインバルブ7の打撃位 置はメインバルブ7が矢印8の方向に上昇した位置であり、この打撃位置におい ては、矢印9のように、メインバルブ7とシリンダ4の上端との隙間から加圧空 気がピストン6の上部に供給され、ピストン6が下方に強く且つ急激に押下げら れる。
【0008】 この押下げによって、打撃部材5がノーズ10にある固着具を打撃して板等の 対象物に打込む。この打込みの際、同時に、シリンダ4の下部と該シリンダの外 周のハウジング3との間に形成されたリターンエアチャンバ11に加圧空気を供 給する。下降しつつあるピストン6が未だシリンダ上部にある間は、ピストン6 の下方の空気が、シリンダ4の中間穴12と下端側の穴13を通してリターンエ アチャンバ11に貯められ、ピストン6が中間穴12を通過すると、ピストン下 方の空気が下端側の穴13を通して供給されるだけでなく、新たにピストン上方 のシリンダ室の加圧空気が中間穴12を通して供給される。中間穴12にはチェ ックバルブとしてのOリング14が設けられているので、中間穴12からシリン ダ側へは逆流せず、リターンエアチャンバ11には十分な量の加圧空気が貯めら れる。従って、メインバルブ7が静止位置(図示の位置)に復帰する際、シリン ダ上部の空気が大気へ排気され、リターンエアチャンバ11の加圧空気が下端側 の穴13を通してピストン下方のシリンダ室に流入し、この加圧空気がピストン 6の下面に作用してピストン6がシリンダ4の上部に復帰する。なお、ピストン 6の急激な下降による衝撃を吸収するバンパー16がシリンダの下端側に設けら れている。また、ピストン6にはシリンダ4とのシールをなすOリング17が設 けられている。
【0009】 メインバルブ7は、ハンドル2の根元に設けられたトリガ装置18によって制 御される。すなわち、トリガピン19が押されずに静止位置にあるときは、トリ ガ装置18を通った加圧空気が破線で示す管20を通ってメインバルブチャンバ 21に入り、メインバルブ7は下方に押されて図示の位置にある。シリンダ4に は加圧空気は供給されず、ピストン6の上面には加圧空気は送られない。次に、 トリガピン19が上方に押されると、メインバルブチャンバ21の空気がトリガ 装置18を通して大気へ排気され、メインバルブ7を押下げる力がなくなるため メインバルブ7は押上げられて、矢印8のように打撃位置に移動させられ、矢印 9のように、加圧空気がピストン6の上部に供給され、ピストン6を下方に強く 押下げて打撃部材5がノーズの固着具を対象物に打込む。そしてトリガピン19 は放されると元の位置に復帰してメインバルブ7は図示の静止位置に復帰する。 すなわち、押下げられていたピストン6の上面側には、加圧空気の供給がなくな り、しかも大気への排気通路に連通されるため、リターンチャンバ11からの加 圧空気の作用によって、ピストン6はシリンダ4内をその下死点から急速に上昇 して、図示の上死点に至る。
【0010】 ピストン6は、固着具を対象物に打込むためシリンダ4の下端側に急激に下降 する。このピストン6を、衝撃を緩和しながら停止させるため、バンパー16は 必須である。バンパー16はシリンダ4の下端側に配設されており、打撃部材5 が通過する穴が設けられたドーナツ形状に形成され、ピストン6の下方への急激 な下降衝突による衝撃を、その全周に渡って吸収する。柔らかいバンパーを用い ると、衝撃吸収性は向上するが、バンパーの耐久性が低くなり、変形が大きくな ってバンパーが塑性変形したり、発熱したりして破損することがある。逆に、強 度の高い硬いバンパーを用いると耐久力は上がるが、衝撃吸収力が低くなって、 工具全体に衝撃が伝わり、作業者の手などに衝撃が伝わり、また工具の部品を破 損したりすることもある。
【0011】 そこで、本考案では、バンパーそのものとしては、耐久性を高めるため、ある 程度強度の高い硬いゴムを使用し、衝撃の吸収のために、バンパー及びピストン に工夫を加えている。図1及び図2において、バンパー16の上部は、ピストン 6の下面に向けて環状に突出し、環状上部突出部分23として形成されている。 これに対して、ピストン6の下面のバンパー当接面には、バンパー16の上部突 出部分23を受入れる環状の窪み24が形成されている。この窪み24の大きさ は上部突出部分23がすっぽりと嵌合する大きさに形成されている。そして、環 状窪み24には、バンパー16の上部突出部分23が入るとき、緩衝しながらそ の突出部分の進入を許すように空気逃がし穴25が形成されている。空気逃がし 穴25は、ピストン6が急激に下降してバンパー16の突出部分23が窪み24 に嵌入する際に、窪み24内で圧縮される空気を徐々に排出し、衝撃を吸収しつ つ突出部分23の受入れを許容するものであれば、その数や径の大きさは任意に できる。このように、ピストン6の急激な下降による衝撃は、バンパー16の弾 性による緩衝作用だけでなく、バンパー16の突出部分23がピストン6の窪み 24に嵌合することによって行われる緩衝作用によって大きく吸収され、これに より、バンパーの耐久性が向上する。また、衝撃の吸収によって、打撃音が静か になり、また、バンパーの熱の発生も抑えられた。
【0012】 本考案においては、更に、打撃の後、ピストン6が下死点から上死点へ急速に 復帰する際の衝撃を吸収する工夫もされている。このため、図1及び図3に示す ように、シリンダ4の上方に設けられたエグゾーストシール27には、ピストン 6の上面に向けて環状に突出したクッション28が設けられている。また、ピス トン6の上面には、クッション28の突出部分29を嵌入させる第2の環状の窪 み30が形成されている。この第2環状窪み30には、前記空気逃がし穴25と 同様に、クッション28の突出部分29を受入れるとき、その突出部分29への 衝撃を緩和しつつ受入れを許容するための空気逃がし穴31が設けられている。 これにより、ピストン6の急速復帰による衝撃は、前述したピストン下降時の衝 撃と同様に、クッション28の弾性による緩衝作用だけでなく、クッション28 の突出部分29がピストン6の第2窪み30に嵌合することによって行われる緩 衝作用によって大きく吸収される。従って、クッションは高い耐久性を有し、復 帰時の衝撃音が静かになり、クッションの熱の発生も抑えられた。
【0013】
【考案の効果】 本考案の打撃工具によれば、ピストンの打撃時の衝撃は、バンパー突出部分を ピストンの窪みに嵌入させることによって大きく吸収され、これにより、バンパ ーの耐久性が向上し、衝撃の吸収によって、打撃音が静かになり、バンパーの熱 の発生も抑えられる。また、ピストンの急速復帰による衝撃も、クッションの突 出部分をピストンの第2窪みに嵌入させることによって大きく吸収され、クッシ ョンは高い耐久性を有し、復帰時の衝撃音が静かになり、クッションの熱の発生 も抑えられる。
【図1】本考案に係る固着具打撃工具の主要部分の破断
正面図である。
正面図である。
【図2】打撃時のピストンとバンパーとの関係を示す図
である。
である。
【図3】復帰時のピストンとクッションとの関係を示す
図である。
図である。
1 固着具打撃工具 2 ハンドル 3 ハウジング 4 シリンダ 5 打撃部材 6 ピストン 7 メインバルブ 10 ノーズ 11 リターンエアチャンバ 12 中間穴 13 下端穴 14 チェックバルブ用Oリング 16 バンパー 17 ピストンのシール用Oリング 18 トリガ装置 19 トリガピン 20 管 21 メインバルブチャンバ 23 バンパーの上部突出部分 24 ピストンの下面側の窪み 25 窪みの空気逃がし穴 27 エグゾーストシール 28 クッション 29 クッションの突出部分 30 ピストンの第2窪み 31 第2窪みの空気逃がし穴
Claims (2)
- 【請求項1】 ハウジングに加圧空気が供給されてお
り、ハウジング内部にはシリンダが設けられ、そのシリ
ンダ内部には打撃部材が取付けられたピストンが往復動
自在に配置され、シリンダ上部から加圧空気が供給され
ると、ピストンが、急激に下降して打撃部材がノーズに
ある固着具を対象物に打込み、次に、シリンダ上部の空
気が大気へ排気されると、シリンダとハウジングとの間
に形成されたリターンエアチャンバの加圧空気がピスト
ンの下面に作用してピストンがシリンダ上部に復帰する
ようになっており、ピストンの前記急激な下降による衝
撃を吸収するバンパーがシリンダの下端側に設けられて
いる固着具打撃工具において、 前記バンパーの上部は、ピストン下面に向けて環状に
突出しており、前記ピストンのバンパー当接面には、バ
ンパーの前記上部突出部分を嵌入させる環状の窪みが形
成され、該環状窪みには、バンパーの前記上部突出部分
を受入れるとき、その突出部分への衝撃を緩和しつつ受
入れを許容するための空気逃がし穴が設けられているこ
とを特徴とする固着具打撃工具。 - 【請求項2】 請求項1に記載の固着具打撃工具におい
て、前記シリンダ上方のエグゾーストシールには、ピス
トン上面に向けて環状に突出したクッションが設けられ
ており、前記ピストンの上面には、前記クッションの突
出部分を嵌入させる第2の環状の窪みが形成され、該第
2環状窪みには、クッションの前記突出部分を受入れる
とき、その突出部分への衝撃を緩和しつつ受入れを許容
するための空気逃がし穴が設けられていることを特徴と
する固着具打撃工具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3038393U JPH07672U (ja) | 1993-06-08 | 1993-06-08 | 固着具打撃工具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3038393U JPH07672U (ja) | 1993-06-08 | 1993-06-08 | 固着具打撃工具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07672U true JPH07672U (ja) | 1995-01-06 |
Family
ID=12302375
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3038393U Pending JPH07672U (ja) | 1993-06-08 | 1993-06-08 | 固着具打撃工具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07672U (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010142918A (ja) * | 2008-12-22 | 2010-07-01 | Makita Corp | 打ち込み工具 |
KR102323404B1 (ko) * | 2021-06-16 | 2021-11-05 | 이장일 | 자동 정밀 압착성형 장치 |
KR102363350B1 (ko) * | 2021-10-20 | 2022-02-14 | 이장일 | 자동 정밀 압착성형 장치의 제어 시스템 |
-
1993
- 1993-06-08 JP JP3038393U patent/JPH07672U/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010142918A (ja) * | 2008-12-22 | 2010-07-01 | Makita Corp | 打ち込み工具 |
KR102323404B1 (ko) * | 2021-06-16 | 2021-11-05 | 이장일 | 자동 정밀 압착성형 장치 |
KR102363350B1 (ko) * | 2021-10-20 | 2022-02-14 | 이장일 | 자동 정밀 압착성형 장치의 제어 시스템 |
TWI828249B (zh) * | 2021-10-20 | 2024-01-01 | 李政義 | 具有準確性的自動壓製及成型設備及其控制系統 |
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