JP2009202214A - 溶接金属部の靱性が優れたエレクトロスラグ溶接方法 - Google Patents

溶接金属部の靱性が優れたエレクトロスラグ溶接方法 Download PDF

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Abstract

【課題】安定して靭性値が高い溶接金属を得ることができるエレクトロスラグ溶接方法を提供する。
【解決手段】C:0.02乃至0.25%、Si:0.05乃至1.80%、Mn:0.50乃至3.50%、Ni:3.00%以下、Mo:0.05乃至2.00%、Al:0.005乃至0.080%、Ti:0.05乃至0.35%、B:0.003乃至0.018%、Cr:0.30%以下、V:0.030%以下、Nb:0.030%以下、N:0.012%以下を含有し、残部がFe及び不可避的不純物からなる溶接用ワイヤと、SiO2:25乃至50%、CaO:5乃至25%、Al2O3:15%以下、CaF2:20%以下、MgO:16%以下、MnO:25%以下、TiO2:10%以下、FeO:4.5%以下、B2O3:1.5%以下を含有する溶接用フラックスと、を使用して溶接する。
【選択図】図3

Description

本発明は溶接入熱400kJ/cm以上の大入熱エレクトロスラグ溶接方法に関し、特に490乃至740MPa級の厚板(厚さが40mm以上)高張力鋼板を、溶接継手方向の各部で良好な靱性値を得て溶接することができる溶接金属部の靱性が優れた大入熱エレクトロスラグ溶接方法に関する。
エレクトロスラグ溶接は、主として、鉄骨の4面BOX柱における内ダイアフラムの立向溶接に使用されている。そして、一般に、高能率溶接が実現されるサブマージアーク溶接と比べても、エレクトロスラグ溶接は更に高能率であり、大入熱1パス溶接が可能な溶接方法として知られている。
ところで、エレクトロスラグ溶接が適用される建築物の部材及び骨組に関して、近年、地震時の塑性変形能力の確保及び長寿命化の観点から、溶接金属部にも高靱性値が要求されている。
しかし、エレクトロスラグ溶接は他のアーク溶接と比べて、厚板になると溶接入熱が800kJ/cm程度と大きいため、溶接金属の冷却速度が小さくなり、組織が粗大化する結果、溶接金属の靭性が低下するという問題点がある。このような溶接金属の靱性低下防止のために、溶接金属に微量のTiとBを添加することにより、溶接金属組織を微細化し、靱性を改善する方法がある。
ところが、エレクトロスラグ溶接においては、溶接線方向での靱性値にばらつきが大きく、試験片採取箇所によっては満足な靱性値が得られないという問題点が残っている。
そこで、エレクトロスラグ溶接における靱性確保を目的とした技術が、特許文献1乃至3に開示されている。
特許文献1は、溶接ワイヤ中にδフェライト相を安定させると共に、焼入れ性を向上させる元素であるSi、Mo、Cr、Nb及びVを所定量含有し、かつオーステナイト粒界での粗大な初析フェライトの生成を抑制する効果があるBを所定量含有することを特徴としており、さらに、結晶粒内の靱性を害するセメンタイト(FeC)の生成を抑制するために、この溶接ワイヤ中に含有するCの含有量を抑制し、Siの含有量を増加させることにより、大入熱エレクトロスラグ溶接時の溶接金属の靱性を向上させるものである。
特許文献2は、溶接ワイヤから多量のTiを添加すると共に、低塩基度の溶接フラックスを使用することにより、アシキュラフェライト生成の核となるTiを含む酸化物を溶融金属中に十分な量を分散させることを可能とし、アシキュラフェライト組織主体の高靱性溶接金属が得られるようにしたものである。また、大入熱エレクトロスラグ溶接においては、溶接金属の冷却速度が極めて遅く、溶接金属の靱性が劣化するため、溶接金属の焼入れ性を調整するか、又は旧オーステナイト粒界に偏析し、粒界フェライトを抑制するBを添加するものである。
特許文献3では、溶接ワイヤから多量のTiを添加するとともに、低塩基度の溶接フラックスを使用することにより、アシキュラフェライト生成の核となるTiを含む酸化物を溶融メタル中に十分な量を分散させることを可能とし、アシキュラフェライト組織主体の高靱性溶接金属が得られるようにしたものである。また、大入熱エレクトロスラグ溶接においては、オーステナイト粒界に偏析し、粒界フェライトの生成を抑制する作用のあるBを適性添加する必要があるが、脱酸反応によってスラグアウトされるBを安定して溶接金属中に歩留らせるため、エレクトロスラグ溶接に所定量のBを含有する溶接ワイヤと一定量以上のBを予め添加したフラックスを使用するものである。
特開2002−79396号公報 特開2004−114053号公報 特開2005−246399号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、溶接金属の酸素量に大きく影響するフラックス成分については何ら考慮されておらず、溶接線方向での安定した靱性値を得ることができるとはいえない。
また、特許文献2に記載の技術では、その実施例及び比較例とも、高靱性値が得られているとはいえない。また、フラックス成分を規定しているが、B量が規定されておらず、溶接線方向での安定したB量の歩留りが得られず、溶接線方向での安定した靱性値を得られるとはいえない。
また、特許文献3においては、フラックス中のB量が規定されているが、その実施例及び比較例に記載されているB量の殆どが1.5質量%より多くて過大であり、溶接スタート側でのBの歩留りが過大となり、スタート側での靱性が低下し、場合によっては割れが発生する虞がある。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであって、安定して靭性値が高い溶接金属を得ることができるエレクトロスラグ溶接方法を提供することを目的とする。
本発明に係る溶接金属部の靱性が優れたエレクトロスラグ溶接方法は、鋼板をエレクトロスラグ溶接するエレクトロスラグ溶接方法において、C:0.02乃至0.25質量%、Si:0.05乃至1.80質量%、Mn:0.50乃至3.50質量%、Ni:3.00質量%以下、Mo:0.05乃至2.00質量%、Al:0.005乃至0.080質量%、Ti:0.05乃至0.35質量%、B:0.003乃至0.018質量%、Cr:0.30質量%以下、V:0.030質量%以下、Nb:0.030質量%以下、N:0.012質量%以下を含有し、残部がFe及び不可避的不純物からなる溶接ワイヤと、
SiO:25乃至50質量%、CaO:5乃至25質量%、Al:15質量%以下、CaF:20質量%以下、MgO:16質量%以下、MnO:25質量%以下、TiO:10質量%以下、FeO:4.5質量%以下、B:1.5質量%以下を含有する溶接フラックスと、
を使用して溶接すると共に、
前記溶接ワイヤ中のB含有量を[ワイヤ中のBの質量%]、前記溶接フラックス中のB含有量を[フラックス中のBの質量%]としたとき、下記数式(1)の値Xが0.122乃至1.022であり、
前記溶接フラックスはSiO含有量(質量%)を[SiO]、CaO含有量(質量%)を[CaO]、Al含有量(質量%)を[Al]、CaF含有量(質量%)を[CaF]、MgO含有量(質量%)を[MgO]、MnO含有量(質量%)を[MnO]、TiO含有量(質量%)を[TiO]、FeO含有量(質量%)を[FeO]、B含有量(質量%)を[B]としたとき、下記数式(2)で表される塩基度BLが0.5乃至1.5を満たし、
前記溶接ワイヤ中のB含有量と前記溶接フラックスの塩基度BLとにより求まる下記数式(3)の値Yが9.8乃至20.8であることを特徴とする。
Figure 2009202214
Figure 2009202214
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この溶接金属部の靱性が優れたエレクトロスラグ溶接方法において、前記溶接ワイヤのNiの含有量は、Ni:0.50乃至3.00質量%であることが好ましい。特に好ましくは、前記溶接ワイヤのNiの含有量は、Ni:0.50乃至2.00質量%である。
本発明によれば、入熱が400kJ/cmを超える大入熱エレクトロスラグ溶接においても、溶接継手方向で安定した靱性を確保することができる。
本発明者等は、入熱が400kJ/cmを超える大入熱エレクトロスラグ溶接においても、溶接継手方向で安定した靱性を確保するためには、主としてエレクトロスラグ溶接ワイヤのB量とエレクトロスラグ溶接フラックスのB量が大きく影響し、溶接線方向に均一にB量が分布することが必須であることを見出し、本発明を完成させたものである。
以下、本発明について詳細に説明する。先ず、溶接ワイヤの組成において、成分添加理由及び組成限定理由について説明する。
「C:0.02乃至0.25質量%」
Cは溶接金属の強度と靱性を確保するために有効な元素であるが、C含有量が0.02質量%未満では、その効果が得られない。一方、C含有量が0.25質量%を超えると溶接金属の靱性が低下すると共に高温割れ発生の懸念がある。よって、C含有量は0.02乃至0.25質量%とする。
「Si:0.05乃至1.80質量%」
Siは溶接金属の脱酸作用と焼入れ性を確保すると共に、溶接金属の湯流れを安定させるために必要な元素である。しかし、Si含有量が0.05質量%未満ではこの効果が得られない。一方、Si含有量が1.80質量%を超えると、高温割れ発生が懸念され、かつ、溶接金属部の硬化により靱性が劣化する。よってSi含有量は0.05乃至1.80質量%とする。
「Mn:0.50乃至3.50質量%」
Mnは脱酸剤として作用すると共に焼入れ性を向上させる効果があり、溶接金属の靱性安定化のために必要な元素である。しかし、Mn含有量が0.50質量%未満の場合、十分な焼入れ性、靭性が得られない。一方、3.50質量%を超えると焼入れ性が高くなり過ぎ、強度が上がり、耐高温割れ性が劣化すると共に、靱性が劣化する。よって、Mn含有量は0.50乃至3.50質量%とする。
「Ni:3.00質量%以下」
Niは一般的には添加することによりマトリックスを強化し、靱性を向上させる効果があるが、本発明では靱性向上はMo添加で補っている。一方、Ni含有量が3.00質量%を超えるとA3変態点の低下により固液共存域を増加させ、結果として耐高温割れ性が劣化する。よって、Ni含有量は3.00質量%以下とする。なお、靱性向上の効果を得るためには、Niを0.50質量%以上添加する必要がある。よって、Niを積極的に添加する場合は、そのNi含有量は0.50乃至3.00質量%とする。なお、Niを2.00質量%を超えて添加しても、もはや靱性向上は望めずコストが上昇するため、より好ましくはNi含有量は0.50乃至2.00質量%とする。
「Mo:0.05乃至2.00質量%」
Moは焼入れ性を高め溶接金属の強度と靱性の向上に大きな効果があるが、Mo含有量が0.05質量%未満であると、上記効果が期待できない。一方、Mo含有量が2.00質量%を超えると、溶接金属の高温割れが発生する可能性があり、かつ、過剰な硬化により溶接金属の靭性が劣化する。よって、Mo含有量は0.05乃至2.00質量%とする。
「Al:0.005乃至0.080質量%」
Alは溶接金属の脱酸効果のため含有される元素である。しかし、Al含有量が0.005質量%未満の場合、その効果が発揮されず、溶接金属の焼入れ性低下、靱性劣化が生じる。一方、Al含有量が0.080質量%を超えるとAl酸化物が多量に形成され、アシキュラフェライト生成の核となるTi酸化物の生成を阻害するため靱性が劣化する。よって、Al含有量は0.005乃至0.080質量%とする。
「Ti:0.05乃至0.35質量%」
TiはTi酸化物としてアシキュラフェライトを生成する核となり、粗大な粒界フェライトの生成を防止するために必要な元素である。しかし、Ti含有量が0.05質量%未満の場合、酸化物の生成が不十分で、溶接金属の靱性向上が得られない。一方、0.35質量%を超えると、溶接金属中のTi析出物が多くなりすぎて、靱性が低下する。よって、Ti含有量は0.05乃至0.35質量%とする。
「B:0.003乃至0.018質量%」
Bは溶接金属の焼入れ性を向上させ、初析フェライトの成長の抑制により、靱性を向上させる元素である。しかし、B含有量が0.0030質量%未満の場合、上記効果が期待できない。一方、B含有量が0.0180質量%を超えると、溶接金属の焼入れ性が過剰となり、高温割れが発生し易くなったり、マルテンサイト相の生成により溶接金属の靱性が劣化する。よって、B含有量は0.003乃至0.018質量%とする。
「Cr:0.30質量%以下」
Crは一般的には強度と靱性を向上させる成分であるが、本発明では上記性能はMoなどの他成分で補っており、Crの含有量が0.30質量%を超えると高温割れが発生したり、溶接金属の硬化により靱性が劣化する。よって、Cr含有量は0.30質量%以下とする。
「V:0.030質量%以下」
Vは一般的には溶接金属の強度を向上させるが、本発明ではMoなどの他成分で強度を確保しており、Vの含有量が0.030質量%を超えると、溶接金属が硬化して靱性が劣化する。よって、V含有量は0.030質量%以下とする。
「Nb:0.030質量%以下」
Nbは一般的にはVと同様に溶接金属の強度を向上させるが、本発明ではMoなどの他成分で強度を確保しており、Nbの含有量が0.030質量%を超えると溶接金属が硬化して靭性が劣化する。よって、Nb含有量は0.030質量%以下とする。
「N:0.012質量%以下」
Nは溶接金属の靱性を低下させる元素であるため、その含有量は可及的に少なくすることが好ましい。N含有量が0.012質量%を超えると、靱性の劣化が著しい。よって、N含有量は0.012質量%以下とする。
次に、本発明における溶接フラックス組成における成分添加理由及び組成限定理由について説明する。
「SiO:25乃至50質量%」
SiOは酸性成分であり、スラグ形成のために必須な成分である。SiO含有量が25質量%未満の場合、スラグの粘性が不足して溶接停止が起こりやすくなる。一方、SiO含有量が50質量%を超えると、溶接金属中の酸素量が過大となり、十分な靱性を確保できなくなる。よって、SiO含有量は25乃至50質量%とする。
「CaO:5乃至25質量%」
CaOは塩基性成分であり、溶融スラグの凝固温度を下げる効果及び粘性を下げる効果があり、適量添加されている。CaO含有量が5質量%未満の場合、溶接金属酸素量が過大になり靱性が劣化する。一方、CaO含有量が25質量%を超えると、スラグの粘性が低くなって溶接停止が発生しやすくなる。よって、CaO含有量は5乃至25質量%とする。
「Al:15質量%以下」
Alはスラグ形成剤として作用し、溶融スラグの粘性を下げる効果があるが、この効果はCaOの添加により十分に補われている。一方、Al含有量が15質量%を超えると、溶融スラグの流動性が悪くなり、溶接停止が発生しやすくなる。よって、Al含有量は15質量%以下に規制する。
「CaF:20質量%以下」
CaFは溶接金属の酸素量を低減するのに極めて有効な成分であるが、この効果は他の成分の調整で補えるため、CaFの添加は、必須成分とはいえない。一方、CaFが20質量%を超えると、スラグの粘性が高くなり、溶接停止が起こりやすい。よって、CaF含有量は20質量%以下に規制する。
「MgO:16質量%以下」
MgOは塩基性成分であり、溶接金属の酸素量を低減すると共に粘度調整のために添加される。しかし、この効果はCaOの添加により期待されるため、必須成分とはいえない。一方、MgOが16質量%を超えると粘度が過大となり、溶接停止が起こりやすくなる。よって、MgO含有量は16質量%以下に規制する。
「MnO:25質量%以下」
MnOはスラグの粘性を調整するのに有効である。しかし、この効果はSiOの添加により確保することができるため、MnOの添加は必須ではない。一方、MnOの含有量が25質量%を超えると、スラグの粘性が増大し、溶接停止が起こりやすい。よって、MnO含有量は25質量%以下に規制する。
「TiO:10質量%以下」
TiOは一般的に溶接金属へのTiの歩留りを改善するが、本発明においては、TiOの添加は特に必要とされない。一方、TiOが10質量%を超えると、スラグの粘性が増大することにより、溶接停止が起こりやすい。よって、TiO含有量は10質量%以下に規制する。
「FeO:4.5質量%以下」
FeOは4.5質量%を超えると、溶接安定性が劣化し、場合によっては溶接停止が発生すると共に、溶接金属中の酸素が高くなる。それと共に、本発明では溶接線方向でのB量を安定させるため、Bを添加しており、BからBへの還元反応により溶接金属酸素量が高くなる。このため、FeOが4.5質量%を超えると、更に溶接金属中の酸素量が多くなりすぎ、溶接金属B量と酸素量とのバランスが崩れて、良好な靱性が得られなくなるため、4.5質量%以下に規制する。
「B:1.5質量%以下」
は、本発明においては、溶接金属中へ安定してBを供給するために補助的に必要な成分であり、エレクトロスラグ溶接ワイヤ中のB量が0.004質量%以下と少ないときには、フラックスからのB添加は不要となる。一方、B量が1.5質量%を超えると、溶接金属中のB量が過大となり、高温割れが発生し易くなると共に、マルテンサイト相の生成により溶接金属の靱性が劣化する。よって、B含有量は1.5質量%以下に規制する。
「塩基度BL:0.5乃至1.5」
次に、本発明における溶接フラックスの塩基度BLの規制に関して説明する。溶接フラックスは、スラグの融点、流動性及び粘性等の特性を考慮して、その組成が決められており、酸化物と弗化物から構成されている。本発明では、溶接金属中の酸素量を決める指標として、塩基度BLを使用する。この塩基度BLは数式2で算出される値である。塩基度BLが0.5未満の場合、溶接金属酸素量が過剰になり、靱性の向上が得られない。一方、塩基度BLが1.5を超えると、スラグの融点が高くなり過ぎて、溶接停止が発生しやすくなる。よって、塩基度BLは0.5乃至1.5とすることが必要である。
「溶接フラックスの塩基度BLと溶接ワイヤのB量との関係:数式3の値Y」
次に、溶接フラックスの塩基度BLと溶接ワイヤのB量との関係について説明する。上述のごとく、溶接フラックスの塩基度BLは溶接金属中の酸素量を規定する値である。一方、溶接ワイヤのB量は、適正な固溶Bの生成により初析フェライト相の成長を抑制するため、靱性に極めて有効である。このような固溶Bの生成には酸化物又は窒化物として固定されないだけのBの添加が必要である。エレクトロスラグ溶接のように安定した靱性を得にくい場合には、溶接金属のB量と溶接金属の酸素量を制御することにより固溶Bを生成させ、溶接線方向で安定した靱性を得ることが可能である。このためには、ワイヤ中のBの含有量と、塩基度BLとにより表される数式3が9.8乃至20.8を満足することが必要である。
即ち、Y=1000×[ワイヤ中のBの質量%]+5.1×BLが9.8未満である場合は、溶接フラックスの塩基度BLに対して溶接ワイヤのB量が低すぎるため、固溶Bが生成されず、安定した靭性が得られない。一方、Y=1000×[ワイヤ中のBの質量%]+5.1×BLが20.8を超えると、溶接フラックスの塩基度BLに対して溶接ワイヤのB量が高すぎるため、固溶B量が過剰となり溶接金属が硬化し、靱性が劣化し、高温割れが発生する場合がある。よって、Y=1000×[ワイヤ中のBの質量%]+5.1×BLの値は9.8乃至20.8とする。
「ワイヤ中のB量とフラックス中のB量の関係:数式1の値X」
次に、ワイヤ中のB量とフラックス中のB量との関係について説明する。上述のごとく、溶接部の靱性確保のためには、溶接金属の酸素量とのバランスでB量の添加が不可欠である。しかし、溶接線方向で溶接金属B量が一定でないと、溶接金属酸素量とのバランスが崩れ、靱性が劣化する。溶接金属B量の均一添加のために、フラックス中のB添加が有効であるが、フラックスBが過剰であると、即ち、数式1の値X=128×[ワイヤ中のBの質量%]−[フラックス中のBの質量%]が0.122未満であると、溶接金属B量も過大となり、固溶B量が過剰となり溶接金属が硬化し、靱性が劣化する。一方、フラックスBが不足すると、即ち、数式1の値X=128×[ワイヤ中のBの質量%]−[フラックス中のBの質量%]が1.022を超えると、固溶Bが生成されず、安定した靱性が得られない。よって、数式1の値X=128×[ワイヤ中のBの質量%]−[フラックス中のBの質量%]は0.122乃至1.022とする。
次に、本発明の実施例について、本発明の範囲から外れる比較例と比較して説明する。溶接試験は、図1に示すように、60mm厚板のスキンプレートa上に、JIS規格SN490に規定されたフラットバーを1対の側板cとして立設し、この側板c間に60mm厚の板材であるダイアフラムbを挟んだ溶接継手を作製した(溶接長800mm)。この溶接継手における溶接箇所は、ダイアフラムbと、側板cと、スキンプレートaに囲まれた空間である。各部材の寸法は図1に示すとおりである。また、表1はスキンプレートa及びダイアフラムbの化学組成(質量%)を示す。そして、表2に示す溶接条件でエレクトロスラグ溶接を実施した。なお、フラックス投入量は120gであった。溶接ワイヤと溶接フラックスの組成は、下記表3−1,表3−2,表3−3,表3−4及び表4に示す。但し、表3のフラックス欄において、フラックス組成は表4に示すとおりであるが、その中で、FeO及びBのみ抽出して表3のフラックス欄に記載した。
溶接終了後、UT(超音波探査)により高温割れを確認し、図2に示す採取位置で引張試験片d、シャルピー衝撃試験片eを採取し、溶接金属の機械的性質を調査した。引張試験片は、300mmの箇所のみ採取し、引張試験を実施した。衝撃試験片については、溶接線方向で200mm、400mm、600mmの箇所で採取し、試験温度は0℃で実施した(n=3、平均値)。試験結果を下記表5−1,表5−2に示す。
Figure 2009202214
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本発明の実施例1乃至20においては、溶接ワイヤの組成及び溶接フラックスの組成と、溶接フラックスの塩基度BLが、本発明の規定範囲を満足するため、良好な引張性能及び溶接線方向においての良好な衝撃性能が得られた。
一方、比較例21については、C量が規定範囲より低いため、引張強度が低く、十分な靱性値が得られなかった。比較例22については、C量が規定範囲より高いため、高温割れが発生し、試験を中止した。比較例23については、Si量が規定範囲より低いため、溶接金属の焼入れ性が不十分となり、引張強度、靱性が十分満足しなかった。比較例24については、Si量が規定範囲より高いため、高温割れが発生し、試験を中止した。比較例25については、Mn量が規定範囲より低いため、焼入れ性が不十分で、引張強度と靱性値が低値であった。比較例26については、Mn量が規定範囲より高いため、焼入れ性が過大で割れが発生し、試験を中止した。比較例27については、Ni量が規定範囲より高いため、高温割れが発生し、試験を中止した。
比較例28については、Mo量が規定範囲より低いため、焼入れ性が不十分で、引張強度と靱性が低かった。比較例29については、Mo量が規定範囲より高いため、高温割れが発生し、試験を中止した。比較例30については、Al量が規定範囲より低いため、脱酸効果が十分でなく、靱性値が低かった。比較例31については、Al量が規定範囲より高いため、Al酸化物の多量生成により、靱性が低かった。比較例32については、Ti量が規定範囲より低いため、アシキュラフェライト相の生成が十分でなく、靱性値が低かった。比較例33については、Ti量が規定範囲より高いため、溶接金属のTi析出物が過大となり、靱性が劣化した。比較例34については、Cr量が規定範囲より高いため、高温割れが発生し、試験を中止した。比較例35については、V量が規定範囲より高いため、靱性が劣化した。比較例36については、Nb量が規定範囲より高いため、靭性が劣化した。比較例37については、B量が規定範囲より低いため、初析フェライトの成長抑制効果が十分でなく、また、数式3の値Yが規定範囲より低いため、固溶Bが生成されず、靱性値が低かった。
比較例38については、B量が規定範囲より高いため、また、数式3の値Yが規定範囲より高いため、溶接金属の硬化により高温割れが発生し、試験を中止した。比較例39については、N量が規定範囲より高いため、靱性が劣化した。比較例40については、塩基度BLが規定範囲より高いため、スラグの融点が高く、溶接が停止したため、中止した。比較例41については、溶接フラックスの塩基度BLが規定範囲より低いため、溶接金属の酸素量が過大となり、靭性値が低かった。比較例42については、フラックス中のFeO量が規定範囲より高いため、溶接安定性が劣化し、溶接中止した。比較例43については、フラックス中のB量が規定範囲より高いため、高温割れが発生し、試験を中止した。比較例44、46については、数式3の値Yが規定範囲より高いため、固溶B量が過剰で、溶接金属の硬化により、靱性が劣化した。比較例45、47については、数式3の値Yが規定範囲より低いため、固溶Bが生成されず、これに伴い初析フェライト抑制効果が不十分となり、靱性が劣化した。比較例48、50については、数式1の値Xが規定範囲より高いため、固溶Bが生成されず、これに伴い初析フェライトの抑制効果が不十分となり、靱性が劣化した。比較例49、51については、数式1の値Xが規定範囲より低いため、溶接金属が硬化し、靱性が劣化した。
図3は横軸にワイヤ中のB含有量をとり、縦軸に塩基度をとって、靭性値が良好な範囲を○で示すグラフ図である。また、図4は横軸にワイヤ中のB含有量をとり、縦軸にフラックス中のB含有量をとって、靭性値が良好な範囲を○で示すグラフ図である。靭性値が良好であることを示す○は、表5において、採取位置3ヶ所全てで靭性値が100J以上の場合のものを抽出してプロットしたものであり、靭性値が低いことを示す×は、表5において、採取位置3ヶ所のうち、1つでも靭性値が100Jを満足しない場合を抽出してプロットしたものである。図3に示すように、塩基度BL及び数式3の値Yが、請求項1を満足する場合に、高靭性値が得られる。また、図4に示すように、数式1の値Xが、請求項1を満足する場合に、高靭性値が得られる。
溶接試験における継手形状を示す図である。 試験片の採取位置を示す図である。 ワイヤ中のB含有量及び塩基度と吸収エネルギーとの関係を示すグラフ図である。 ワイヤ中のB含有量及びフラックス中のB含有量と吸収エネルギーとの関係を示すグラフ図である。
符号の説明
a:スキンプレート、b:ダイアフラム、c:側板、d:引張試験片、e:シャルピー衝撃試験片

Claims (3)

  1. 鋼板をエレクトロスラグ溶接するエレクトロスラグ溶接方法において、ワイヤ全質量当たり、C:0.02乃至0.25質量%、Si:0.05乃至1.80質量%、Mn:0.50乃至3.50質量%、Ni:3.00質量%以下、Mo:0.05乃至2.00質量%、Al:0.005乃至0.080質量%、Ti:0.05乃至0.35質量%、B:0.003乃至0.018質量%、Cr:0.30質量%以下、V:0.030質量%以下、Nb:0.030質量%以下、N:0.012質量%以下を含有し、残部がFe及び不可避的不純物からなる溶接ワイヤと、
    フラックス全質量当たり,SiO:25乃至50質量%、CaO:5乃至25質量%、Al:15質量%以下、CaF:20質量%以下、MgO:16質量%以下、MnO:25質量%以下、TiO:10質量%以下、FeO:4.5質量%以下、B:1.5質量%以下を含有する溶接フラックスと、
    を使用して溶接すると共に、
    前記溶接ワイヤ中のB含有量を[ワイヤ中のBの質量%]、前記溶接フラックス中のB含有量を[フラックス中のBの質量%]としたとき、下記数式(1)の値Xが0.122乃至1.022であり、
    前記溶接フラックスはSiO含有量(質量%)を[SiO]、CaO含有量(質量%)を[CaO]、Al含有量(質量%)を[Al]、CaF含有量(質量%)を[CaF]、MgO含有量(質量%)を[MgO]、MnO含有量(質量%)を[MnO]、TiO含有量(質量%)を[TiO]、FeO含有量(質量%)を[FeO]、B含有量(質量%)を[B]としたとき、下記数式(2)で表される塩基度BLが0.5乃至1.5を満たし、
    前記溶接ワイヤ中のB含有量と前記溶接フラックスの塩基度BLとにより求まる下記数式(3)の値Yが9.8乃至20.8であることを特徴とする溶接金属部の靱性が優れたエレクトロスラグ溶接方法。
    X=128×[ワイヤ中のBの質量%]−[フラックス中のBの質量%]
    ・・・(1)
    Figure 2009202214
    ・・・(2)
    Y=1000×[ワイヤ中のBの質量%]+5.1×BL ・・・(3)
  2. 前記溶接ワイヤのNiの含有量は、ワイヤ全質量当たり、Ni:0.50乃至3.00質量%であることを特徴とする請求項1に記載の溶接金属部の靱性が優れたエレクトロスラグ溶接方法。
  3. 前記溶接ワイヤのNiの含有量は、ワイヤ全質量当たり、Ni:0.50乃至2.00質量%であることを特徴とする請求項2に記載の溶接金属部の靱性が優れたエレクトロスラグ溶接方法。
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