JP2009200242A - 光送信機および制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】発光素子の経年劣化を検出するとともに、光送信機の消費電力の増加を抑制すること。
【解決手段】発光素子112は、供給される駆動電流に応じた光を出力する。バック受光素子121および光測定部122は、発光素子112の出力光のレベルを測定する。制御部130は、バック受光素子121および光測定部122によって測定された光のレベルが設定値になるように発光素子112へ供給される駆動電流を制御する。電流測定部140は、発光素子112へ供給される駆動電流のレベルを測定する。異常検出部150は、電流測定部140により測定された駆動電流のレベルと、バック受光素子121および光測定部122により測定された出力光のレベルと、に基づいて発光素子112の経年劣化を検出する。調節部160は、異常検出部150によって経年劣化が検出された場合に、制御部130の設定値を低下させる。
【選択図】図1

Description

この発明は、送信する光信号のレベルを制御する光送信機および制御方法に関する。
近年、インターネットなどの普及により、幹線系やアクセス系など様々な場所で光伝送装置が多く利用されている。そのため、広範囲の温度条件を満足する光通信器が求められており、温度上昇の抑制が重要になる。特に光送信機においては、発光素子の温度上昇をどのように抑えるかによって、光送信機の温度耐性が左右される。
また、光送信機において、送信する光信号のレベルを制御する自動強度制御(APC:Auto Power Control)が用いられている。APCにおいては、発光素子の出力光のレベルを常に測定し、測定したレベルが一定になるように発光素子へ供給する駆動電流を制御する(たとえば、下記特許文献1,2参照。)。
特開2007−194576号公報 特開2003−218460号公報
しかしながら、上述した従来技術では、発光素子が経年劣化すると、駆動電流に対する発光素子の出力光レベルの比率が低下する。このため、APCによって出力光レベルが一定に制御されると、発光素子へ供給される駆動電流が増加するという問題がある。
図19は、発光素子が経年劣化した場合のAPCの作用を示すグラフである。図19において、横軸は時間を示している。縦軸は、発光素子へ供給される駆動電流のレベル[mA]と、発光素子の出力光のレベル[dBm]と、を示している。符号1910は、発光素子へ供給される駆動電流のレベルの変化を示している。
符号1920は、発光素子の出力光レベルの変化を示している。符号1921は、APCによって設定されている設定値を示している。APCによって、符号1920に示す出力光レベルが設定値1921になるように駆動電流レベルを制御する。時刻t1において発光素子の経年劣化が始まるとする。発光素子の経年劣化が始まると、駆動電流レベルに対する発光素子の出力光レベルの比率が低下していく。
この場合は、APCの作用によって、符号1920に示す出力光レベルが設定値1921になるように駆動電流レベルが制御されるため、時刻t1以降は駆動電流レベルが増加していく。このため、発光素子の消費電流が増加するという問題がある。また、発光素子の消費電流が増加することによって、発光素子の温度が上昇し、発光素子の周辺の部品に熱影響を与える。このため、光送信機の動作の安定性が劣化するという問題がある。
これに対して、駆動電流レベルの異常増加を検出した場合には発光素子を消光させることが考えられる。しかしながら、発光素子を消光した場合は、発光素子を交換するまで回線不通の状態となるという問題がある。また、駆動電流レベルの異常増加は、発光素子の経年劣化以外の要因によっても発生する。このため、駆動電流レベルの異常増加を検出した場合に、ユーザは発光素子の劣化が生じたのか、他の部品の不具合なのかが判断できず、対応が困難であるという問題がある。
開示の光送信機および制御方法は、上述した問題点を解消するものであり、発光素子の経年劣化を検出するとともに、光送信機の消費電力の増加を抑制することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、この光送信機は、供給される駆動電流に応じた光を出力する発光素子と、前記発光素子の出力光のレベルを測定する光測定手段と、前記光測定手段によって測定された光のレベルが設定値になるように前記発光素子へ供給される駆動電流を制御する制御手段と、前記発光素子へ供給される駆動電流のレベルを測定する電流測定手段と、前記電流測定手段により測定された駆動電流のレベルと、前記光測定手段により測定された出力光のレベルと、に基づいて前記発光素子の経年劣化を検出する異常検出手段と、前記異常検出手段によって前記経年劣化が検出された場合に、前記制御手段の前記設定値を低下させる調節手段と、を備えることを要件とする。
上記構成によれば、発光素子の出力光のレベルと、発光素子へ供給される駆動電流のレベルと、を測定して用いることで、光送信機の異常状態の種別を判定することができる。これにより、他の異常状態とは区別して発光素子の経年劣化を検出することが可能になる。また、発光素子の経年劣化を検出した場合に、発光素子の出力光レベルのフィードバック制御の設定値を低下させることで、駆動電流の増加を抑制することができる。
以上説明したように、開示の光送信機および制御方法によれば、発光素子の経年劣化を検出するとともに、光送信機の消費電力の増加を抑制することができる。という効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる光送信機および制御方法の好適な実施の形態を詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1にかかる光送信機の機能的構成を示すブロック図である。図1に示すように、実施の形態1にかかる光送信機100は、駆動部111と、発光素子112と、バック受光素子121と、光測定部122と、制御部130と、電流測定部140と、異常検出部150と、調節部160と、を備えている。光送信機100は、入力データに基づく光信号を外部へ出力する光送信機である。
駆動部111は、発光素子112へ駆動電流(Ibias)を供給する。また、駆動部111は、外部からの入力データに応じて変調した駆動信号を発光素子112へ供給する。また、駆動部111は、発光素子112へ供給する駆動電流のレベルを制御部130の制御によって変化させる。ここで、電流または光のレベルとは、電流または光のパワーの平均値または中央値であるとする。駆動部111は、発光素子112へ供給する駆動電流のパワーに応じたパワーの電流を電流測定部140へ出力する。
発光素子112は、駆動部111から供給される駆動電流に応じた光を光送信機100の外部へ出力する(左向きの矢印)。発光素子112は、たとえばLD(Laser Diode)である。また、発光素子112は、外部へ出力する光のパワーに応じたパワーの光をバック受光素子121へ出力する(右向きの矢印)。ここでは、発光素子112は、バック受光素子121とともに一体的なLDモジュール113を構成している。
バック受光素子121および光測定部122は、発光素子112から出力された光のレベルを測定する光測定手段である。バック受光素子121は、発光素子112から出力された光を受光し、受光した光のパワーに応じたパワーの電流(Im)を光測定部122へ出力する。バック受光素子121は、たとえばPD(Photo Diode)である。
光測定部122は、バック受光素子121から出力された電流に基づいて、発光素子112の出力光のレベルを測定する。たとえば、光測定部122は、バック受光素子121から出力された電流の平均パワーを出力光のレベルとして測定する。光測定部122は、測定した光のレベルを示す情報を制御部130および異常検出部150へ出力する。
制御部130は、光測定部122から出力される情報が示すレベルが設定値になるように、駆動部111が発光素子112へ供給する駆動電流を制御するフィードバック制御を行う。制御部130における設定値は、初期状態において、光送信機100が正常に動作した場合に発光素子112の出力光のレベルが理想的な値になるように設定される。
また、設定値は、調節部160によって調節される。また、制御部130は、回路異常または発光素子112の破壊を検出した旨の情報が異常検出部150から出力されると、駆動部111が発光素子112へ供給する駆動電流を停止するように駆動部111を制御する。これにより制御部130は発光素子112を消光させる。
電流測定部140は、駆動部111から発光素子112へ供給される駆動電流のレベルを測定する。具体的には、電流測定部140は、駆動部111から出力される電流の平均パワーを駆動電流のレベルとして測定する。電流測定部140は、測定した駆動電流のレベルを示す情報を異常検出部150へ出力する。
異常検出部150は、電流測定部140から出力された情報が示す駆動電流のレベルと、光測定部122から出力された情報が示すレベルと、に基づいて光送信機100(自装置)の異常状態を検出する。異常検出部150が検出する異常状態の種別には、回路異常、発光素子112の破壊および発光素子112の経年劣化が含まれている。
異常検出部150は、発光素子112の経年劣化を検出した場合に、その旨の情報を調節部160へ出力する。また、異常検出部150は、回路異常または発光素子112の破壊を検出した場合は、その旨の情報を制御部130へ出力する。異常検出部150は、光送信機100の異常状態のうちの、少なくとも発光素子112の経年劣化を検出する。
各種の異常状態のうちの、発光素子112の経年劣化とは、長期間の使用により発光素子112が劣化し、供給される駆動電流のレベルに対する出力光のレベルの比率が低くなった状態である。回路異常とは、光送信機100が正常に動作することができない状態のうちの、発光素子112以外の回路の異常に起因する状態である。発光素子112の破壊とは、発光素子112が壊れており、駆動電流を供給しても発光しない状態である。
調節部160は、発光素子112の経年劣化を検出した旨の情報が異常検出部150から出力されると、制御部130における設定値を調節して低下させる。調節部160が制御部130における設定値を低下させる量は、発光素子112が消光せず、発光素子112から外部へ出力される光が伝送可能な範囲の量である。たとえば、調節部160は、制御部130における設定値を1dB程度低下させる。
図2は、駆動電流に対する発光素子の出力光のパワーの特性を示すグラフである。図2において、横軸は、発光素子112へ供給される駆動電流の大きさ[A]を示している。縦軸は、発光素子112の出力光のパワー[W]を示している。パワー特性211は、発光素子112の経年劣化前の出力光のパワー特性を示している。パワー特性212は、発光素子112の経年劣化後の出力光のパワー特性を示している。
縦軸のPpは、発光素子112の出力光のピークパワーを示している。Pbは、発光素子112の出力光のボトムパワーを示している。横軸の閾値Ithは、発光素子112の出力光のパワーがボトムパワーPbとなる駆動電流の値である。パワー特性211およびパワー特性212に示すように、発光素子112の出力光のパワーは、閾値Ith以上の駆動電流に対して比例して大きくなる。
発光素子112が経年劣化すると、駆動電流の大きさに対する発光素子112の出力光のパワーの比率が低下する。このため、パワー特性212の閾値Ithは、パワー特性211の閾値Ithよりも高くなる。また、パワー特性212の傾きη2[W/A]は、パワー特性211の傾きη1[W/A]よりも小さくなる。
図3は、調節部による設定値の調節を示す図である。図3において、横軸は時間を示している。縦軸は、発光素子112へ供給される駆動電流のレベル(以下、単に「駆動電流レベル」ともいう)[mA]と、発光素子112の出力光のレベル(以下、単に「出力光レベル」ともいう)[dBm]と、を示している。また、ここでいう出力光レベルとは、光測定部122から制御部130へ出力される情報が示すレベルである。
符号310は、発光素子112へ供給される駆動電流のレベルの変化を示している。符号320は、発光素子112の出力光レベルの変化を示している。符号321は、制御部130において初期状態で設定されている設定値を示している。初期状態において、制御部130は、出力光レベルが設定値321になるように駆動電流レベルを制御する。
時刻t1において発光素子112の経年劣化が始まるとする。発光素子112の経年劣化が始まると、駆動電流レベルに対する発光素子112の出力光レベルの比率が低下していく(図2参照)。これに対して、制御部130が、出力光レベルが設定値321になるように駆動電流レベルを制御するため、時刻t1以降は駆動電流レベルが増加していく。
時刻t1より後の時刻t2において、駆動電流レベルがあらかじめ定められた電流閾値311を超えるとする。このとき、異常検出部150によって経年劣化が検出される。そして、調節部160が、制御部130の設定値を、設定値321より低い設定値322となるように調節する。これにより、制御部130は、出力光レベルが設定値322になるように駆動電流レベルを制御するため、時刻t2以降は駆動電流レベルが低下する。
図4は、発光素子の温度と駆動電流レベルの関係を示すグラフである。図4において、横軸は、発光素子112の温度を示している。縦軸は、制御部130によって発光素子112の出力光のパワーを通常レベル(理想レベル)に制御するときの、発光素子112へ供給される駆動電流のレベル[mA]を示している。特性410は、発光素子112の経年劣化前における、発光素子112の温度に対する駆動電流レベルの特性を示している。
駆動電流レベルに対する発光素子112の出力光レベルの比率は、発光素子112の経年劣化にかかわらず、発光素子112の温度が高いほど低下する。したがって、特性410に示すように、制御部130によって発光素子112の出力光のパワーを通常レベルに制御したときの駆動電流レベルは、発光素子112の温度が大きくなるほど大きくなる。
したがって、発光素子112の経年劣化にかかわらず、発光素子112の温度によって駆動電流レベルが変動する。このため、駆動電流レベルに基づいて発光素子112の経年劣化を検出するための電流閾値(図3の電流閾値311)を、発光素子112の温度ごとに異なる値にするとよい。たとえば、発光素子112の温度を測定する温度センサを発光素子112に設け、温度センサが測定した温度の情報を異常検出部150へ出力する。
温度センサから出力された情報が示す温度をTとする。温度Tのときに、発光素子112の出力光のパワーを通常レベル(理想レベル)に制御するときの、発光素子112へ供給される駆動電流のレベルL(T)とする。異常検出部150は、温度センサから出力された情報が示す温度Tと、特性410と、に基づいてL(T)を算出する。異常検出部150は、電流閾値THを下記(1)式によって算出する。
TH = L(T) × 1.5 …(1)
この場合は、電流閾値THは、特性410の駆動電流レベルを各温度において1.5倍した値(特性420)になる。異常検出部150は、温度センサによって測定した発光素子112の温度に応じて、特性420のように電流閾値THを動的に変化させる。これにより、発光素子112が経年劣化していないにもかかわらず、発光素子112の温度の変化によって経年劣化を誤検出してしまうことを回避することができる。
図5は、異常状態検出のためのテーブルの一例を示す図である。異常検出部150は、光送信機100の異常状態を種別ごとに検出するために、たとえばテーブル500を備えている。テーブル500には、光送信機100の各種の異常状態と、駆動電流レベルの条件および出力光レベルの条件の組み合わせと、が対応付けられている。
ここで、電流測定部140から出力された情報が示す駆動電流レベルが電流閾値(図3の電流閾値311)を超える場合は、駆動電流レベルが「大」であるとする。また、電流測定部140から出力された情報が示す駆動電流レベルが約0である場合(発光素子112へ駆動電流が供給されていない場合)は、駆動電流レベルが「なし」であるとする。
また、光測定部122から出力された情報が示す出力光レベルが約0である場合(発光素子112が消光している場合)は、出力光レベルが「なし」であるとする。また、光測定部122から出力された情報が示す出力光レベルが通常レベルである場合は、出力光レベルが「通常」であるとする。通常レベルとは、光送信機100が初期状態において正常に動作しているときの出力光レベルである。
また、光測定部122から出力された情報が示す出力光レベルが光閾値を超える場合は、出力光レベルが「大」であるとする。光閾値は、光送信機100が初期状態において正常に動作しているときの出力光レベルよりも大きい値である。たとえば、駆動電流レベルが「大」であり、出力光レベルが「なし」である場合は、異常検出部150は、光送信機100の異常状態として発光素子112の破壊を検出する。
また、駆動電流レベルが「大」であり、出力光レベルが「大」である場合は、異常検出部150は、光送信機100の異常状態として回路異常を検出する。また、駆動電流レベルが「なし」であり、出力光レベルが「なし」である場合は、異常検出部150は、光送信機100の異常状態として回路異常を検出する。
また、駆動電流レベルが「大」であり、出力光レベルが「通常」である場合は、異常検出部150は、光送信機100の異常状態として発光素子112の経年劣化を検出する。これは、発光素子112の経年劣化が発生した場合は、上述したように駆動電流レベルが増加するとともに、出力光レベルは制御部130によって一定に制御されるためである。
また、ここでは、テーブル500において、駆動電流レベルの条件および出力光レベルの条件の組み合わせと、異常状態の具体的な現象と、が対応付けられている。テーブル500には、駆動電流レベルの条件および出力光レベルの条件の組み合わせごとに、異常状態の種別よりも具体的な光送信機100の現象に関する情報が含まれている。
図6は、光送信機の動作の一例を示すフローチャートである。図6に示すように、まず、異常検出部150が、電流測定部140から出力された情報が示す駆動電流レベルと、光測定部122から出力された情報が示す出力光レベルと、を取得する(ステップS601)。つぎに、ステップS601によって取得された駆動電流レベルが電流閾値(図3の電流閾値311)を超えているか否かを判断する(ステップS602)。
ステップS602において、駆動電流レベルが電流閾値を超えている場合(ステップS602:Yes)は、ステップS601によって取得した出力光レベルが通常レベルに対して変動しているか否かを判断する(ステップS603)。出力光レベルが通常レベルに対して変動していない場合(ステップS603:No)は、光送信機100の異常状態として発光素子112の経年劣化を検出する(ステップS604)。
つぎに、調節部160が、制御部130における設定値を低下させ(ステップS605)、一連の処理を終了する。ステップS603において、出力光レベルが通常レベルに対して変動している場合(ステップS603:Yes)は、ステップS601によって取得した出力光レベルが光閾値を超えているか否かを判断する(ステップS606)。
ステップS606において、ステップS601によって取得した出力光レベルが光閾値を超えていない場合(ステップS606:No)は、光送信機100の異常状態として発光素子112の破壊を検出する(ステップS607)。つぎに、制御部130が、発光素子112を消光させ(ステップS608)、一連の処理を終了する。
ステップS606において、出力光レベルが光閾値を超えている場合(ステップS606:Yes)は、光送信機100の異常状態として回路異常を検出し(ステップS609)、ステップS608へ進んで処理を続行する。ステップS602において、駆動電流レベルが電流閾値を超えていない場合(ステップS602:No)は、駆動電流レベルおよび出力光レベルがともに約0であるか否かを判断する(ステップS610)。
ステップS610において、駆動電流レベルおよび出力光レベルがともに約0でない場合(ステップS610:No)は、一連の処理を終了する。駆動電流レベルおよび出力光レベルがともに約0である場合(ステップS610:Yes)は、ステップS608によって発光素子112を消光した状態であるか否かを判断する(ステップS611)。
ステップS611において、ステップS608によって発光素子112を消光している状態である場合(ステップS611:Yes)は、一連の処理を終了する。ステップS608によって発光素子112を消光している状態でない場合(ステップS611:No)は、ステップS609へ進んで処理を続行する。以上の一連の処理を繰り返し行うことで、光送信機100の異常状態をリアルタイムに検出することができる。
このように、実施の形態1にかかる光送信機100によれば、発光素子112の出力光のレベルと、発光素子112へ供給される駆動電流のレベルと、を測定して用いることで、光送信機100の異常状態の種別を判定することができる。これにより、他の異常状態とは区別して発光素子112の経年劣化を検出することが可能になる。
また、発光素子112の経年劣化を検出した場合に、発光素子112の出力光レベルのフィードバック制御の設定値を低下させることで、駆動電流の増加を抑制することができる。このため、発光素子112の経年劣化が発生した場合に、光送信機100の動作を継続しつつ、光送信機100の消費電力の増加を抑制することができる。
また、駆動電流の増加を抑制することによって、発光素子112の周辺の部品に対する熱影響を回避することができる。このため、発光素子112の経年劣化が発生しても、光送信機100を安定して動作させることができる。また、発光素子112の経年劣化を検出するための電流閾値を発光素子112の温度ごとに異なる値にすることで、発光素子112が経年劣化していないにもかかわらず、発光素子112の温度の変化によって経年劣化を誤検出してしまうことを回避することができる。
(実施の形態2)
図7は、実施の形態2にかかる光送信機の機能的構成を示すブロック図である。図7において、図1に示した構成と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。図7に示すように、実施の形態2にかかる光送信機100は、図1に示した構成に加えて、通知部710を備えている。異常検出部150は、光送信機100の異常状態を検出すると、検出した異常状態の種別を示す情報を通知部710へ出力する。
通知部710は、異常検出部150から出力された情報が示す異常状態の種別を外部へ通知する。たとえば、通知部710は、ユーザに対して情報を視覚的に表示する表示部である。この場合は、通知部710は、異常検出部150から出力された情報が示す異常状態の種別を表示する。これにより、ユーザは、光送信機100の異常状態の種別を知り、異常状態の種別に応じた対策を行うことができる。
通知部710が通知する情報は、少なくとも、発光素子112の経年劣化が検出された旨の情報である。これにより、ユーザは、発光素子112の交換時期の目安を知ることができる。このため、ユーザは、発光素子112の経年劣化に基づく保守メンテナンスをスムーズに行うことができる。また、通知部710が通知する情報は、光送信機100の異常状態の種別のみでもよいし、異常状態の具体的な現象(図5参照)でもよい。
このように、実施の形態2にかかる光送信機100によれば、実施の形態1にかかる光送信機100の効果を奏するとともに、異常検出部150によって検出された光送信機100の異常状態を通知することで、ユーザによる光送信機100の保守メンテナンスを容易にすることができる。特に、発光素子112の経年劣化が検出された旨の情報を通知することで、ユーザは、発光素子112の交換時期の目安を知ることができる。
(実施の形態3)
図8は、実施の形態3にかかる光送信機の機能的構成を示すブロック図である。図8において、図1に示した構成と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。実施の形態3にかかる光送信機100は、図1に示した光送信機100の具体的な構成例である。図8に示すように、実施の形態3にかかる光送信機100は、発光素子112と、バック受光素子121と、LDドライバ810と、デジタル可変抵抗820と、A/Dコンバータ830と、A/Dコンバータ840と、MPU850と、を備えている。
バック受光素子121は、受光した光のパワーに応じたパワーの電流をLDドライバ810およびA/Dコンバータ830へ出力する。LDドライバ810は、コンデンサ811を介して発光素子112へ、駆動電流として変調電流を供給する。また、LDドライバ810には、外部から、互いに反転したDATA+およびDATA−が入力される。
LDドライバ810は、変調用の電流をDATA+およびDATA−に応じて変調して駆動電流として発光素子112へ供給する。また、LDドライバ810はインダクタ812を介してバイアス電流を出力する。LDドライバ810から出力されたバイアス電流は、発光素子112へ供給する駆動電流に加えられる。したがって、LDドライバ810が出力するバイアス電流によって、発光素子112へ供給する駆動電流のレベルが決まる。
また、LDドライバ810は、バック受光素子121から出力された電流のレベルを設定値(図3の設定値321,322)として、発光素子112へ供給するバイアス電流を制御する。また、LDドライバ810が備えるバイアスモニタ813(BIAS MON)は、LDドライバ810が出力するバイアス電流のパワーを測定し、測定したパワーに応じたパワーの電流をA/Dコンバータ840へ出力する。
A/Dコンバータ830は、バック受光素子121から出力された電流のレベルをデジタル信号に変換する。A/Dコンバータ830は、変換したデジタル信号をMPU850へ出力する。A/Dコンバータ840は、LDドライバ810のバイアスモニタ813から出力された電流のレベルをデジタル信号に変換する。A/Dコンバータ840は、変換したデジタル信号をMPU850へ出力する。
デジタル可変抵抗820は、バック受光素子121からLDドライバ810へ出力される電流の経路に一端が接続され、他端が接地されている。デジタル可変抵抗820の抵抗値はMPU850の制御によって変化する。デジタル可変抵抗820の抵抗値が大きくなると、バック受光素子121から出力される電流レベルを減少するようLDドライバ810が動作する。デジタル可変抵抗820の抵抗値が小さくなると、バック受光素子121から出力される電流レベルを増加するようLDドライバ810が動作する。
MPU850(Micro Processing Unit)は、A/Dコンバータ840から出力されたデジタル信号が示す駆動電流レベルと、A/Dコンバータ830から出力されたデジタル信号が示す出力光レベルと、に基づいて光送信機100の異常状態を検出する。MPU850が光送信機100の異常状態を検出する動作は、実施の形態1で示した異常検出部150の動作と同様である。MPU850は、異常状態として発光素子112の経年劣化を検出した場合は、デジタル可変抵抗820の抵抗値を大きくする。
これにより、バック受光素子121から出力された電流レベルを減少するようLDドライバ810が動作する。これにより、LDドライバ810は、発光素子112へ供給するバイアス電流の制御の設定値を低下させる。これは、図1において制御部130の設定値を低下させることに相当する。これにより、発光素子112の出力光レベルが低下する。
また、MPU850は、異常状態として、回路異常または発光素子112の破壊を検出した場合は、MPU850は、発光素子112を消光させる。たとえば、MPU850は、LDドライバ810へ制御信号を出力(不図示)して、LDドライバ810から発光素子112への駆動電流の供給を停止させることによって、発光素子112を消光させる。
LDドライバ810は、図1に示した駆動部111と制御部130に対応している。バイアスモニタ813とA/Dコンバータ840は、図1に示した電流測定部140に対応している。A/Dコンバータ830は、図1に示した光測定部122に対応している。MPU850は、図1に示した異常検出部150に対応している。デジタル可変抵抗820は、図1に示した調節部160に対応している。
図9は、図8に示した光送信機の変形例1を示すブロック図である。図9において、図8に示した構成と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。図9に示すように、実施の形態3にかかる光送信機100は、図8に示したデジタル可変抵抗820に代えて、アナログ可変抵抗回路910を備えていてもよい。
アナログ可変抵抗回路910は、抵抗911と、抵抗912と、アナログスイッチ913と、を備えている。抵抗911は、バック受光素子121からLDドライバ810へ出力される電流の経路に一端が接続され、他端が接地されている。抵抗912は、アナログスイッチ913に一端が接続され、他端が接地されている。
アナログスイッチ913は、バック受光素子121からLDドライバ810へ出力される電流の経路と抵抗911との間に一端が接続され、他端が抵抗912に接続されている。アナログスイッチ913は、オン/オフにより、両端の接続/非接続を切り替える。また、アナログスイッチ913は、MPU850の制御によってオン/オフを切り替える。
アナログスイッチ913がオンからオフになると、抵抗911と抵抗912が並列に接続された状態から抵抗911が直列された状態となり、アナログ可変抵抗回路910の抵抗値が大きくなる。これにより、バック受光素子121から出力された電流レベルを減少するようLDドライバ810が動作する。アナログスイッチ913がオフからオンになると、抵抗911と抵抗912が並列接続となり、アナログ可変抵抗回路910の抵抗値が小さくなる。これにより、バック受光素子121から出力された電流レベルを増加するようLDドライバ810が動作する。
MPU850は、初期状態ではアナログスイッチ913をオンにしておく。また、MPU850は、発光素子112の経年劣化を検出した場合はアナログスイッチ913をオフにする。これにより、電流レベルを減少するようLDドライバ810が動作する。これは、図1において制御部130の設定値を低下させることに相当する。これにより、発光素子112へ供給される駆動電流のレベルが低下し、出力光レベルが低下する。
図10は、図8に示した光送信機の変形例2を示すブロック図である。図10において、図8に示した構成と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。図10に示すように、実施の形態3にかかる光送信機100は、図8に示したデジタル可変抵抗820に代えて、D/A変換部1010を備えていてもよい。
D/A変換部1010は、抵抗1011とD/Aコンバータ1012を備えている。抵抗1011は、バック受光素子121からLDドライバ810へ出力される電流の経路に一端が接続され、他端がD/Aコンバータ1012に接続されている。D/Aコンバータ1012は、デジタル側がMPU850に接続され、アナログ側が抵抗1011に接続されている。D/Aコンバータ1012の設定電圧は、MPU850によって設定される。
MPU850によって設定されるD/Aコンバータ1012の設定電圧が大きくなると、バック受光素子121から出力された電流レベルを減少するようLDドライバ810が動作する。MPU850によって設定されるD/Aコンバータ1012の設定電圧が小さくなると、バック受光素子121から出力された電流レベルを増加するようLDドライバ810が動作する。
MPU850は、初期状態ではD/Aコンバータ1012の設定電圧を小さくしておく。また、MPU850は、発光素子112の経年劣化を検出した場合はD/Aコンバータ1012の設定電圧を大きくする。これにより、電流レベルを減少するようLDドライバ810が動作する。これは、図1において制御部130の設定値を低下させることに相当する。
図11は、図8に示した光送信機の変形例3を示すブロック図である。図11において、図10に示した構成と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。図11に示すように、実施の形態3にかかる光送信機100は、図10に示した抵抗1011に代えて、トランジスタ1111およびオペアンプ1112を備えていてもよい。
トランジスタ1111のコレクタは、バック受光素子121からLDドライバ810へ出力される電流の経路に接続されている。トランジスタ1111のエミッタは、オペアンプ1112の同相入力端子およびA/Dコンバータ830に接続されている。トランジスタ1111のベースはオペアンプ1112の出力端子に接続されている。オペアンプ1112の同相入力端子には、抵抗1113が接続されている。
A/Dコンバータ830は、ここではバック受光素子121と直接は接続されていない。A/Dコンバータ830は、トランジスタ1111のエミッタから出力された電流のピークパワーをデジタル信号に変換する。A/Dコンバータ830は、変換したデジタル信号をMPU850へ出力する。D/Aコンバータ1012は、MPU850によって設定された設定電圧に応じたパワーの電流をオペアンプ1112の逆相入力端子へ出力する。
MPU850によって設定されるD/Aコンバータ1012の設定電圧が小さくなると、バック受光素子121から出力された電流レベルを減少するようLDドライバ810が動作する。MPU850によって設定されるD/Aコンバータ1012の設定電圧が大きくなると、バック受光素子121から出力された電流レベルを増加するようLDドライバ810が動作する。
MPU850は、初期状態ではD/Aコンバータ1012の設定電圧を大きくしておく。また、MPU850は、発光素子112の経年劣化を検出した場合はD/Aコンバータ1012の設定電圧を小さくする。これにより、バック受光素子121から出力された電流レベルを減少するようLDドライバ810が動作する。これは、図1において制御部130の設定値を低下させることに相当する。
このように、実施の形態3にかかる光送信機100によれば、実施の形態1にかかる光送信機100と同様に、他の異常状態とは区別して発光素子112の経年劣化を検出することが可能になる。また、発光素子112の経年劣化が発生した場合に、光送信機100の動作を継続しつつ、光送信機100の消費電力の増加を抑制することができる。
(実施の形態4)
図12は、実施の形態4にかかる光送信機の設定値の調節を示す図である。図12において、図3に示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。時刻t2において、発光素子112へ供給する駆動電流のレベルを低下させた後、さらに発光素子112の経年劣化が進行すると、駆動電流レベルが再度増加していく。時刻t2より後の時刻t3において、駆動電流レベルが電流閾値311を再度超えるとする。
このとき、異常検出部150によって経年劣化が再度検出される。そして、調節部160が、制御部130の設定値を、設定値322より低い設定値1221となるように調節する。このため、時刻t3において駆動電流レベルが低下する。この後、さらに発光素子112の経年劣化が進行すると、駆動電流レベルが再度増加していく。時刻t3より後の時刻t4において、駆動電流レベルが電流閾値311を再度超えるとする。
このとき、異常検出部150によって経年劣化が再度検出される。そして、調節部160が、制御部130の設定値を、設定値1221より低い設定値(不図示)となるように調節する。このため、時刻t4において駆動電流レベルが低下する。このように、この発明にかかる光送信機100は、駆動電流レベルが電流閾値311を何度も超える。
これは、駆動電流の大きさに対する発光素子112の出力光のパワーは、発光素子112の経年劣化が進行するほど低下するためである。調節部160は、駆動電流レベルが電流閾値311を超えるたびに設定値を低下させる。実施の形態4にかかる光送信機100の構成は、ここでは図10または図11に示した構成と同様であるとする。MPU850は、発光素子112の経年劣化を検出して設定値を低下させた回数をカウントする。
MPU850は、発光素子112の経年劣化を検出した場合に、設定するD/Aコンバータ1012の設定電圧Vsをたとえば下記(2)式によって算出する。
Vs = V0 × a^n …(2)
上記(2)式において、V0は、光送信機100の初期状態で設定される、D/Aコンバータ1012の初期設定電圧である。aは、設定値を低下させる量を決定する低下補正係数である。nは、MPU850によってカウントされた、駆動電流レベルが電流閾値311を超えた回数(設定電圧Vsの算出時の回も含む)である。このとき低下補正係数aを小さく設定するほど、設定値をなめらかに低下させることができる。
図13は、経年劣化検出時の光送信機の動作の一例を示すフローチャートである。図6に示したステップS604によって発光素子112の経年劣化を検出した場合に、実施の形態4にかかる光送信機100は以下のような動作を行う。図13に示すように、まず、MPU850が、駆動電流レベルを取得する(ステップS1301)。
つぎに、経年劣化フラグFaが設定されている(Fa=1)か否かを判断する(ステップS1302)。経年劣化フラグFaは、発光素子112の経年劣化を検出済みであるか否かを示すフラグである。経年劣化フラグFa=0のときは、発光素子112の経年劣化を検出済みでないことを示している。経年劣化フラグFa=1のときは、発光素子112の経年劣化を検出済みであることを示している。
ステップS1302において、経年劣化フラグFaが設定されている(Fa=1)場合(ステップS1302:Yes)は、低下フラグFbが設定されている(Fb=1)か否かを判断する(ステップS1303)。低下フラグFbは、発光素子112の出力光レベルが安定しているか否かを判断するフラグである。低下フラグFb=0のときは、発光素子112の出力光レベルが安定していることを示している。
低下フラグFb=1のときは、発光素子112の出力光レベルのフィードバック制御の設定値を低下させた直後であり、発光素子112の出力光レベルがまだ安定していないことを示している。ステップS1303において、低下フラグFbが設定されている(Fb=1)場合(ステップS1303:Yes)は、発光素子112の出力光レベルが安定したか否かを判断する(ステップS1304)。
ステップS1304において、出力光レベルが安定していない場合(ステップS1304:No)は、一連の処理を終了する。出力光レベルが安定している場合(ステップS1304:Yes)は、低下フラグFbをクリア(Fb=0)し(ステップS1305)、一連の処理を終了する。ステップS1303において、低下フラグFbが設定されていない(Fb=0)場合(ステップS1303:No)は、ステップS1301によって取得した駆動電流レベルが電流閾値を超えているか否かを判断する(ステップS1306)。
ステップS1306において、駆動電流レベルが電流閾値を超えていない場合(ステップS1306:No)は、一連の処理を終了する。駆動電流レベルが電流閾値を超えている場合(ステップS1306:Yes)は、低下フラグFbを設定(Fb=1)する(ステップS1307)。つぎに、設定値を低下させた回数のカウント数nを1増加(n=n+1)させ(ステップS1308)、一連の処理を終了する。
ステップS1302おいて、経年劣化フラグFaが設定されていない(Fa=0)場合(ステップS1302:No)は、ステップS1301によって取得した駆動電流レベルが電流閾値を超えているか否かを判断する(ステップS1309)。駆動電流レベルが電流閾値を超えている場合(ステップS1309:Yes)は、経年劣化フラグFaを設定(Fa=1)し(ステップS1310)、ステップS1307へ進んで処理を続行する。
ステップS1309において、駆動電流レベルが電流閾値を超えていない場合(ステップS1309:No)は、一連の処理を終了する。以上のステップによって、駆動電流レベルが電流閾値311を超えた回数nをカウントすることができる。以上のステップによってカウントされた回数nおよび上記(2)式に基づいて、図6のステップS605において調節する設定値を算出することができる。
このように、実施の形態4にかかる光送信機100によれば、実施の形態1にかかる光送信機100の効果を奏するとともに、発光素子112の経年劣化の進行に応じて、発光素子112の出力光レベルのフィードバック制御の設定値を段階的に低下させることができる。これにより、発光素子112の出力レベルの低下を最小限に抑えつつ、駆動電流の増加を抑制することができる。
(実施の形態5)
図14は、実施の形態5にかかる光送信機の機能的構成を示すブロック図である。図14において、図1に示した構成と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。図14に示すように、実施の形態5にかかる光送信機100は、図1に示した構成に加えて、消光比調節部1410を備えている。異常検出部150は、発光素子112の経年劣化を検出した場合に、その旨の情報を消光比調節部1410へ出力する。
消光比調節部1410は、調節部160によって制御部130の設定値が低下される場合に、発光素子112の出力光の消光比を一定に維持する。具体的には、消光比調節部1410は、発光素子112の経年劣化を検出した旨の情報が異常検出部150から出力されると、駆動部111が出力する駆動電流の振幅を一定になるように調節する。
このように、実施の形態5にかかる光送信機100によれば、実施の形態1にかかる光送信機100の効果を奏するとともに、調節部160によって制御部130の設定値が低下しても、発光素子112の出力光の消光比を一定にすることができる。このため、発光素子112が経年劣化しても、伝送特性の劣化を抑制しつつ動作させることができる。
(実施の形態6)
図15は、実施の形態6にかかる光送信機の機能的構成を示すブロック図である。図15において、図8に示した構成と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。実施の形態6にかかる光送信機100は、図14に示した光送信機100の具体的な構成例である。図15に示すように、実施の形態6にかかる光送信機100は、図8に示した構成に加えて、デジタル可変抵抗1520を備えている。MPU850とデジタル可変抵抗1520は、図14に示した消光比調節部1410に対応している。
LDドライバ810は、バイアスモニタ813と、変調制御部1511(MODURATION CONTROL)と、バイアス制御部1512(BIAS CONTROL)と、を備えている。変調制御部1511は、入力されるDATA+およびDATA−に応じて変調用の電流を変調する。変調制御部1511は、変調した電流を駆動電流として発光素子112へ供給する。
また、変調制御部1511は、デジタル可変抵抗1520の抵抗値の大きさに応じて変調強度を変化させる。変調強度が変化すると、変調制御部1511から出力される駆動電流の振幅が変化する。これにより、発光素子112の出力光の消光比が変化する。具体的には、デジタル可変抵抗1520の抵抗が大きくなるほど、変調制御部1511における変調強度が小さくなり、発光素子112の出力光の消光比が小さくなる。
バイアス制御部1512は、インダクタ812を介してバイアス電流を出力する。また、バイアス制御部1512は、バック受光素子121から出力された電流のレベルを設定値として、発光素子112へ供給するバイアス電流を制御する。デジタル可変抵抗1520は、変調制御部1511に一端が接続され、他端が接地されている。デジタル可変抵抗1520の抵抗値はMPU850の制御によって変化する。
MPU850は、異常状態として発光素子112の経年劣化を検出した場合は、デジタル可変抵抗820の抵抗値を大きくすることで駆動電流のレベルを低下させる(消光比が大きくなる)とともに、デジタル可変抵抗1520の抵抗値を大きくすることで駆動電流の振幅を小さくする。具体的には、MPU850は、デジタル可変抵抗820とデジタル可変抵抗1520の抵抗値の比率を維持する制御を行う。これにより、発光素子112の出力光レベルを低下させても消光比を一定に維持することができる。
図16は、図15に示した光送信機の変形例1を示すブロック図である。図16において、図15に示した構成と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。図16に示すように、実施の形態6にかかる光送信機100は、図15に示したデジタル可変抵抗1520に代えて、アナログ可変抵抗回路1610を備えていてもよい。アナログ可変抵抗回路1610は、抵抗1611と、抵抗1612と、アナログスイッチ1613と、を備えている。
抵抗1611は、変調制御部1511に一端が接続され、他端が接地されている。抵抗1612は、アナログスイッチ1613に一端が接続され、他端が接地されている。アナログスイッチ1613は、変調制御部1511と抵抗1611との間に一端が接続され、他端が抵抗1612に接続されている。アナログスイッチ1613は、オン/オフにより、両端の接続/非接続を切り替える。アナログスイッチ1613は、MPU850の制御によってオン/オフを切り替える。
アナログスイッチ1613がオンからオフになると、抵抗1611と抵抗1612が並列に接続された状態から抵抗1611が直列に接続された状態となり、アナログ可変抵抗回路1610の抵抗値が大きくなる。これにより、変調制御部1511から出力される駆動電流の振幅が小さくなる。アナログスイッチ1613がオフからオンになると、抵抗1611と抵抗1612が並列接続となり、アナログ可変抵抗回路1610の抵抗値が小さくなる。これにより、変調制御部1511から出力される駆動電流の振幅が大きくなる。
MPU850は、初期状態においてはアナログスイッチ1613をオンにする。MPU850は、発光素子112の経年劣化を検出した場合は、デジタル可変抵抗820の抵抗値を大きくすることで駆動電流のレベルを低下させる(消光比が大きくなる)とともに、アナログスイッチ1613をオフにすることで駆動電流の振幅を小さくする。このため、発光素子112の出力光レベルを低下させても消光比を一定に維持することができる。
図17は、図15に示した光送信機の変形例2を示すブロック図である。図17において、図10または図15に示した構成と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。図17に示すように、実施の形態6にかかる光送信機100は、図15に示したデジタル可変抵抗820およびデジタル可変抵抗1520に代えて、D/A変換部1010(図10参照)およびD/A変換部1710を備えていてもよい。
D/A変換部1710は、抵抗1711とD/Aコンバータ1712を備えている。抵抗1711は、変調制御部1511に一端が接続され、他端がD/Aコンバータ1712に接続されている。D/Aコンバータ1012は、デジタル側がMPU850に接続され、アナログ側が抵抗1011に接続されている。D/Aコンバータ1712の設定電圧は、MPU850によって設定される。
MPU850によって設定されるD/Aコンバータ1712の設定電圧が大きくなると、変調制御部1511から出力される駆動電流の振幅が小さくなり、発光素子112の出力光の消光比が減少する。MPU850によって設定されるD/Aコンバータ1712の設定電圧が小さくなると、変調制御部1511から出力される駆動電流の振幅が大きくなり、発光素子112の出力光の消光比が大きくなる。
MPU850は、初期状態においてはD/Aコンバータ1012の設定電圧を小さくしておく。MPU850は、発光素子112の経年劣化を検出した場合は、D/Aコンバータ1012の設定電圧を大きくすることで駆動電流レベルを低下させる(消光比が大きくなる)とともに、D/Aコンバータ1712の設定電圧を大きくすることで駆動電流の振幅を小さくする。具体的には、MPU850は、D/Aコンバータ1012とD/Aコンバータ1712の設定電圧の比率を維持する制御を行う。これにより、発光素子112の出力光レベルを低下させても消光比を一定に維持することができる。
図18は、図15に示した光送信機の変形例3を示すブロック図である。図18において、図17に示した構成と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。図18に示すように、実施の形態6にかかる光送信機100は、図17に示したD/A変換部1710に代えて、トランジスタ1811とオペアンプ1812を備えていてもよい。
トランジスタ1811のコレクタは、変調制御部1511に接続されている。トランジスタ1811のエミッタは、オペアンプ1812の同相入力端子に接続されている。トランジスタ1811のベースはオペアンプ1812の出力端子に接続されている。オペアンプ1812の同相入力端子には、抵抗1813が接続されている。D/Aコンバータ1712のアナログ側はオペアンプ1812の逆相入力端子に接続されている。
MPU850によって設定されるD/Aコンバータ1712の設定電圧が大きくなると、変調制御部1511から出力される駆動電流の振幅が大きくなる。MPU850によって設定されるD/Aコンバータ1712の設定電圧が小さくなると、変調制御部1511から出力される駆動電流の振幅が小さくなる。
MPU850は、初期状態においてはD/Aコンバータ1712の設定電圧を大きくしておく。MPU850は、発光素子112の経年劣化を検出した場合は、D/Aコンバータ1012の設定電圧を大きくすることで駆動電流のレベルを低下させるとともに、D/Aコンバータ1712の設定電圧を小さくすることで駆動電流の振幅を小さくする。具体的には、MPU850は、D/Aコンバータ1012とD/Aコンバータ1712の設定電圧の比率を維持する制御を行う。これにより、発光素子112の出力光レベルを低下させても消光比を一定に維持することができる。
このように、実施の形態6にかかる光送信機100によれば、実施の形態5にかかる光送信機100と同様に、発光素子112の出力レベルのフィードバック制御の設定値が低下しても、発光素子112の出力光の消光比を一定にすることができる。このため、発光素子112が経年劣化しても、伝送特性の劣化を抑制しつつ動作させることができる。
以上説明したように、開示の光送信機および制御方法によれば、発光素子の経年劣化を検出することができる。上述した実施の形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)供給される駆動電流に応じた光を出力する発光素子と、
前記発光素子の出力光のレベルを測定する光測定手段と、
前記光測定手段によって測定された光のレベルが設定値になるように前記発光素子へ供給される駆動電流を制御する制御手段と、
前記発光素子へ供給される駆動電流のレベルを測定する電流測定手段と、
前記電流測定手段により測定された駆動電流のレベルと、前記光測定手段により測定された出力光のレベルと、に基づいて前記発光素子の経年劣化を検出する異常検出手段と、
前記異常検出手段によって前記経年劣化が検出された場合に、前記制御手段の前記設定値を低下させる調節手段と、
を備えることを特徴とする光送信機。
(付記2)前記異常検出手段は、前記経年劣化を含む自装置の異常状態を検出し、
前記調節手段は、前記異常検出手段によって前記経年劣化以外の異常が検出された場合は、前記発光素子を消光させることを特徴とする付記1に記載の光送信機。
(付記3)前記異常検出手段は、前記駆動電流のレベルが所定の電流閾値よりも大きく、かつ、前記出力光のレベルが通常レベルである場合に、前記発光素子の経年劣化を検出することを特徴とする付記1に記載の光送信機。
(付記4)前記異常検出手段は、前記駆動電流のレベルが所定の電流閾値よりも大きく、かつ、前記出力光のレベルが所定の光閾値よりも大きい場合に、自装置の回路異常を検出することを特徴とする付記1に記載の光送信機。
(付記5)前記異常検出手段は、前記駆動電流のレベルが所定の電流閾値よりも大きく、かつ、前記出力光のレベルが約0である場合に、前記発光素子の破壊を検出することを特徴とする付記1に記載の光送信機。
(付記6)前記発光素子の温度を測定する温度測定手段を備え、
前記異常検出手段は、前記温度測定手段によって測定された温度に応じて前記所定の電流閾値を変化させることを特徴とする付記3〜5のいずれか一つに記載の光送信機。
(付記7)前記異常検出手段によって検出された異常状態の種別を通知する通知手段を備えることを特徴とする付記1〜6のいずれか一つに記載の光送信機。
(付記8)前記調節手段は、前記異常検出手段によって前記経年劣化が検出された回数をカウントし、カウントした回数に応じて前記所定の電流閾値を変化させることを特徴とする付記3〜5のいずれか一つに記載の光送信機。
(付記9)前記調節手段によって前記設定値が低下される場合に、前記発光素子から出力される光の消光比を一定に維持する消光比調節手段を備えることを特徴とする付記1〜8のいずれか一つに記載の光送信機。
(付記10)前記消光比調節手段は、前記駆動電流の振幅を一定に調節することで前記消光比を一定に維持することを特徴とする付記9に記載の光送信機。
(付記11)供給される駆動電流に応じた光を出力する発光素子の制御方法において、
前記発光素子の出力光のレベルを測定する光測定工程と、
前記光測定工程によって測定されたレベルが設定値になるように前記発光素子へ供給される駆動電流を制御する制御工程と、
前記発光素子へ供給される駆動電流のレベルを測定する電流測定工程と、
前記電流測定工程により測定された駆動電流のレベルと、前記光測定工程により測定された出力光のレベルと、に基づいて前記発光素子の経年劣化を検出する異常検出工程と、
前記異常検出工程によって前記経年劣化が検出された場合に、前記制御工程の前記設定値を低下させる調節工程と、
を含むことを特徴とする制御方法。
実施の形態1にかかる光送信機の機能的構成を示すブロック図である。 駆動電流に対する発光素子の出力光のパワーの特性を示すグラフである。 調節部による設定値の調節を示す図である。 発光素子の温度と駆動電流レベルの関係を示すグラフである。 異常状態検出のためのテーブルの一例を示す図である。 光送信機の動作の一例を示すフローチャートである。 実施の形態2にかかる光送信機の機能的構成を示すブロック図である。 実施の形態3にかかる光送信機の機能的構成を示すブロック図である。 図8に示した光送信機の変形例1を示すブロック図である。 図8に示した光送信機の変形例2を示すブロック図である。 図8に示した光送信機の変形例3を示すブロック図である。 実施の形態4にかかる光送信機の設定値の調節を示す図である。 経年劣化検出時の光送信機の動作の一例を示すフローチャートである。 実施の形態5にかかる光送信機の機能的構成を示すブロック図である。 実施の形態6にかかる光送信機の機能的構成を示すブロック図である。 図15に示した光送信機の変形例1を示すブロック図である。 図15に示した光送信機の変形例2を示すブロック図である。 図15に示した光送信機の変形例3を示すブロック図である。 発光素子が経年劣化した場合のAPCの作用を示すグラフである。
符号の説明
100 光送信機
112 発光素子
113 LDモジュール
121 バック受光素子
130 制御部
140 電流測定部
150 異常検出部
211,212 パワー特性
321,322,1221 設定値
500 テーブル
810 LDドライバ
811 コンデンサ
812 インダクタ
813 バイアスモニタ
820,1520 デジタル可変抵抗
830,840 A/Dコンバータ
910,1610 アナログ可変抵抗回路
911,912,1011,1113,1611,1612,1711,1813 抵抗
913,1613 アナログスイッチ
1010 D/A変換部
1012,1712 D/Aコンバータ
1111,1811 トランジスタ
1112,1812 オペアンプ
1511 変調制御部
1512 バイアス制御部

Claims (7)

  1. 供給される駆動電流に応じた光を出力する発光素子と、
    前記発光素子の出力光のレベルを測定する光測定手段と、
    前記光測定手段によって測定された光のレベルが設定値になるように前記発光素子へ供給される駆動電流を制御する制御手段と、
    前記発光素子へ供給される駆動電流のレベルを測定する電流測定手段と、
    前記電流測定手段により測定された駆動電流のレベルと、前記光測定手段により測定された出力光のレベルと、に基づいて前記発光素子の経年劣化を検出する異常検出手段と、
    前記異常検出手段によって前記経年劣化が検出された場合に、前記制御手段の前記設定値を低下させる調節手段と、
    を備えることを特徴とする光送信機。
  2. 前記異常検出手段は、前記経年劣化を含む自装置の異常状態を検出し、
    前記調節手段は、前記異常検出手段によって前記経年劣化以外の異常が検出された場合は、前記発光素子を消光させることを特徴とする請求項1に記載の光送信機。
  3. 前記異常検出手段は、前記駆動電流のレベルが所定の電流閾値よりも大きく、かつ、前記出力光のレベルが通常レベルである場合に、前記発光素子の経年劣化を検出することを特徴とする請求項1に記載の光送信機。
  4. 前記異常検出手段は、前記駆動電流のレベルが所定の電流閾値よりも大きく、かつ、前記出力光のレベルが所定の光閾値よりも大きい場合に、自装置の回路異常を検出することを特徴とする請求項1に記載の光送信機。
  5. 前記発光素子の温度を測定する温度測定手段を備え、
    前記異常検出手段は、前記温度測定手段によって測定された温度に応じて前記所定の電流閾値を変化させることを特徴とする請求項3または4に記載の光送信機。
  6. 前記調節手段によって前記設定値が低下される場合に、前記発光素子から出力される光の消光比を一定に維持する消光比調節手段を備えることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の光送信機。
  7. 供給される駆動電流に応じた光を出力する発光素子の制御方法において、
    前記発光素子の出力光のレベルを測定する光測定工程と、
    前記光測定工程によって測定されたレベルが設定値になるように前記発光素子へ供給される駆動電流を制御する制御工程と、
    前記発光素子へ供給される駆動電流のレベルを測定する電流測定工程と、
    前記電流測定工程により測定された駆動電流のレベルと、前記光測定工程により測定された出力光のレベルと、に基づいて前記発光素子の経年劣化を検出する異常検出工程と、
    前記異常検出工程によって前記経年劣化が検出された場合に、前記制御工程の前記設定値を低下させる調節工程と、
    を含むことを特徴とする制御方法。
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