JP4803005B2 - 光受信器 - Google Patents

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Description

本発明は、光通信において光信号を出力する光送信モジュールに関するものである。
従来から、光ファイバ等を使用した光通信において光信号を生成するために光送信モジュールが用いられている(例えば、下記特許文献1参照)。この光送信モジュールにおいては、低消費電力で駆動でき、CAN型等の小型パッケージに実装が可能な点でシャント駆動回路が採用されている。シャント駆動回路は、半導体レーザ素子にトランジスタが並列接続されたものであり、そのトランジスタの制御端子に電気信号が入力されることにより半導体レーザ素子を流れる電流を変調する。
このような光送信モジュールでは、接続される外部電源に入力電気信号が回り込むと、外部電源から半導体レーザ素子に供給される電流が変動してしまい、光信号の波形が劣化する。下記特許文献1に記載の光送信モジュールでは、外部電源から半導体レーザ素子へ電流を供給するための経路上にインダクタを設けることにより、外部電源に回り込む入力電気信号を低減している。一方で、光送信モジュールには、光信号の強度を安定化するために、半導体レーザ素子の光信号をモニタするためのフォトダイオードと、フォトダイオードのモニタ信号に応じて光信号の強度が一定になるように制御するAPC回路とが備えられている。
特開2005−33019号公報
しかしながら、インダクタのインピーダンスは、周波数依存性を有しており、周波数が低くなるほど小さくなる。このため、入力電気信号のうち比較的低い周波数成分が外部電源に回り込むことを防ぐことは困難である。また、APC回路内の帰還ループの断線や、フォトダーオードの故障等が発生した場合には、APC回路の作用により外部電源から半導体レーザ素子に過大電流が供給される虞があるが、従来の駆動回路の構成ではこの過大電流を防止することが困難であった。
そこで、本発明は、かかる課題に鑑みて為されたものであり、入力電気信号の外部電源への回り込みによる光信号の劣化を広い周波数帯にわたって防止すると同時に、光信号における過発光を防止することが可能な光送信モジュールを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の光送信モジュールは、入力電気信号に応じた光信号を出力する光送信モジュールであって、外部電源に接続される電源端子と、光信号を出力する半導体レーザ素子と、半導体レーザ素子に並列に接続され、且つ入力電気信号が制御端子に入力されることによって、電源端子から半導体レーザ素子に供給される電流を入力電気信号に応じて分流する第1のトランジスタと、一方の電流端子が第1のトランジスタの電流端子に接続され、他方の電流端子が電源端子に接続され、制御端子が安定電位に接続された第2のトランジスタと、電源端子の電位を検出し、該電位と基準電位との比較結果に応じて、第2のトランジスタの制御端子と他方の電流端子との間の電圧を制限する内部電圧制御回路とを備える。なお、外部電源は、光送信モジュールの外部に配置された電流源を含む概念である。
このような光送信モジュールにおいては、第1のトランジスタの制御端子に入力電気信号が入力されることにより、電源端子から第1のトランジスタの電流端子に向けて流れ込む電流が入力電気信号に応じて制御され、その結果、電源素子から半導体レーザ素子に流れる電流が制御され、入力電気信号に応じた光信号の変調が実現される。ここで、第1のトランジスタの電流端子と電源端子との間には第2のトランジスタが接続され、第2のトランジスタの制御端子は安定電位に接続されているので、第2のトランジスタの入力抵抗が小さく出力抵抗が大きくされる。従って、外部電源から供給される電流を大きく低減することなく半導体レーザ素子に供給することができる一方、入力電気信号を外部電源側に効率よく遮断して外部電源への回り込みを抑えることができる。併せて、内部電圧制御回路により電源端子の電位と基準電位との比較結果に応じて、第2のトランジスタの2つの電流端子間の電流が制限されるので、半導体レーザ素子に流れ込む過大電流を防止することができる。
電源端子と第2のトランジスタの制御端子との間に接続された抵抗素子を更に備え、内部電圧制御回路は、第2のトランジスタの制御端子にスイッチ素子を介して接続され、該制御端子に直流電圧を印加する内部電圧発生回路と、電源端子の電位と基準電位との比較結果に応じて、スイッチ素子を開閉する電源電圧検出回路とを有することが好ましい。かかる内部電圧制御回路によれば、電源端子の電位と基準電位との比較結果に応じて、第2のトランジスタの制御端子と電源端子との間をショートすることで、第2のトランジスタに流れ込む電流が制限される。
また、電源端子と第2のトランジスタの制御端子との間に接続された抵抗素子を更に備え、内部電圧制御回路は、第2のトランジスタの制御端子に端部が接続された直列抵抗と、直列抵抗によって分圧された検出電圧が入力され、該検出電圧と基準電位との差に比例した電圧を出力する第1の誤差増幅器と、第1の誤差増幅器の出力に制御端子が接続され、第2のトランジスタの制御端子に電流端子が接続された第3のトランジスタと、電源端子の検出電圧と基準電位との差に比例した電圧を出力する第2の誤差増幅器と、第2の誤差増幅器の出力に制御端子が接続され、第1の誤差増幅器の入力に電流端子が接続された第4のトランジスタとを有することも好ましい。
この場合、直列抵抗、第1の誤差増幅器、及び第3のトランジスタを含むシャントレギュレータが構成され、第2のトランジスタの制御端子の電位が変動した場合でも、電源端子とその制御端子との間に接続された抵抗素子を介して外部電源から吸い込む電流量が制御される。これにより、第2のトランジスタの制御端子の電位を一定に保持することができる。このようなシャントレギュレータには、直列抵抗に対して並列に第4のトランジスタが接続され、第2の誤差増幅器の機能により、電源端子の電位と基準電位との比較結果に応じて第4のトランジスタがオンオフされる。これにより、外部電源の電位と基準電位との比較結果に応じてシャントレギュレータにおける電流の吸い込みを停止することで、第2のコンデンサの制御端子と電流端子との間をショートすることができる。その結果、外部電源の電位に応じて第2のトランジスタに流れ込む電流が制限される。
本発明の光送信モジュールによれば、入力電気信号の外部電源への回り込みによる光信号の劣化を広い周波数帯にわたって防止すると同時に、光信号における過発光を防止することができる。
以下、図面を参照しつつ本発明に係る光送信モジュールの好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明においては同一又は相当部分には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係る光送信モジュールを示す回路図である。同図には、光送信モジュール1を駆動するための周辺回路部として、自動光出力制御回路(APC回路)2、及び変調ドライバ3が示されている。光送信モジュール1は、レーザダイオード(LD)4、フォトダイオード(PD)5、レーザ駆動回路6、モニタ端子7、電源端子8、信号入力端子9、及び接地端子10を備えている。以下、光送信モジュール1の構成要素について詳細に説明する。
LD4は、光信号を出力する半導体レーザ素子である。LD4は、電流源(外部電源)11に接続された電源端子8を介して駆動され、電流源11から電流を受けて発光する。
PD5は、LD4の発する光信号のパワー(光強度)をモニタする光検出器であり、そのカソードはモニタ端子7に、アノードは接地端子10を介して接地されている。PD5は、光信号の平均パワーに対応したモニタ電流を生成する。このモニタ電流は、モニタ端子7を介して光送信モジュール1からAPC回路2に出力される。
レーザ駆動回路6は、APC回路2の出力電流Iを受けると共に、変調ドライバ3から信号入力端子9を介して変調信号(入力電気信号)を受け、この変調信号に応じてLD4に流れる電流を増減する。これにより、変調信号に対応した光信号がLD4で生成される。
APC回路2は、光信号の平均パワーが一定になるように、PD5によって生成されたモニタ電流に応じて、電流Iの大きさを制御する。そのために、APC回路2は、電流/電圧変換回路12、誤差増幅器13、および電流源11を有している。電流/電圧変換回路12は、モニタ電流を電圧に変換して、誤差増幅器13の一方の入力端子へ出力する。誤差増幅器13の他方の入力端子には、基準電圧Vref1が入力されている。誤差増幅器13は、電流/電圧変換回路12の電圧と基準電圧Vref1との差に比例した電圧を制御電圧として電流源11へ出力する。電流源11は、電源14から電源電圧が印加されることで動作し、誤差増幅器13からの制御電圧に応じた大きさの電流Iをレーザ駆動回路6へ出力する。
変調ドライバ3は、外部からのデータ信号Dinに応じた変調信号Vを生成し、信号入力端子9を介してレーザ駆動回路6に変調信号Vを供給する。
次に、レーザ駆動回路6の構成についてより詳細に説明する。レーザ駆動回路6は、第1のトランジスタ15、第2のトランジスタ16、内部電圧制御回路17、及び抵抗素子18,19を有している。本実施形態では、第1のトランジスタ15はn型MOSFETであり、第2のトランジスタ16はp型MOSFETである。
第1のトランジスタ15は、LD4を変調するために使用される。トランジスタ15はLD4に並列に接続されており、その二つの電流端子であるドレインおよびソースが、それぞれLD4のアノード及びカソードに接続されている。そのため、電流源11の出力電流Iは、トランジスタ15の状態に応じた分流比でLD4とトランジスタ15とに分流されることとなる。トランジスタ15のソースは、LD4のカソードとともに、グランド電位に接続された接地端子10を介して接地されている。一方、トランジスタ15のゲート(制御端子)には、変調ドライバ3から変調信号Vが入力される。
なお、本実施形態では、トランジスタ15のゲートとソースとの間に抵抗素子18が接続されている。抵抗素子18のインピーダンスは変調ドライバ3の出力インピーダンスと一致しており、抵抗素子18はインピーダンスミスマッチングによる変調信号Vの波形劣化を抑制する。
このようなトランジスタ15は、変調信号Vに応じて電流Iの分流比、すなわち、電流源11からLD4に供給される電流を変更し、LD4をシャント駆動する。具体的には、変調信号Vがハイレベルのとき、トランジスタ15はオン状態となり、電流源11の出力電流Iの大部分がトランジスタ15のドレイン−ソース間に流れる。このため、LD4に流れる電流が十分に低くなり、光信号がローレベルとなる。一方、変調信号Vがローレベルのときは、トランジスタ15がオフ状態となり、電流Iの大部分がLD4に流れるので、光信号はハイレベルとなる。この結果、光信号は、データ信号Dinに対応したデータを表すこととなる。
トランジスタ15のドレインと電源端子8との間において電流Iが流れる経路上には、第2のトランジスタ16が接続されている。トランジスタ16のドレインは、LD4のアノードおよびトランジスタ15のドレインに接続されている。また、トランジスタ16のソースは電源端子8に接続されている。トランジスタ16のゲートと電源端子8との間には、抵抗素子19が接続されている。光信号の出力中、トランジスタ16は、そのゲートに電圧が印加されてオン状態となる。本実施形態では、この電圧は内部電圧制御回路17から印加される。
内部電圧制御回路17は、電源電圧検出回路20、内部電圧発生回路21、及びスイッチ22から構成されている。
電源電圧検出回路20は、電源端子8及びトランジスタ16のソースに接続され、電源端子8及びトランジスタ16のソースにおける電位Vを検出して、その電位Vと所定の閾値VTh1とを比較し、比較結果に応じてスイッチ22の開閉を制御する。すなわち、電源電圧検出回路20は、検出した電位Vが閾値VTh1より大きい場合は、スイッチ22をオフするように制御し、それ以外の場合は、スイッチ22をオンするように制御する。このような制御により、電位Vの大きさに応じてトランジスタ16のゲートとソースとの間の電圧が0Vに近い値に制限される。
内部電圧発生回路21は、その出力がトランジスタ16のゲートにスイッチ22を介して接続されており、その出力に安定した直流電圧Vを生成する。これにより、トランジスタ16のゲートは安定電位Vに接続され、交流的に接地される。このような内部電圧発生回路21としては、例えばシャントレギュレータが用いられる。
以下、本実施形態の作用効果について説明する。
一般的なトランジスタと同様に、第2のトランジスタ16のドレイン−ソース間には内部抵抗が存在する。この内部抵抗は、第1のトランジスタ15のドレインと電源端子8との間に挿入されている。したがって、この内部抵抗は、トランジスタ15に印加される変調信号Vを遮断し、電源端子8および電流源11への回り込みを抑える。インダクタンスと異なり、内部抵抗の大きさは周波数に対して変化しにくいので、変調信号Vの電流源11への回り込みをより広い周波数帯域に渡って抑えることができる。この結果、光送信モジュール1は、光信号の波形歪をいっそう低減することができる。
併せて、第2のトランジスタ16は、シャントレギュレータを含む内部電圧発生回路21により抵抗素子19を流れる電流量が調整されることにより、そのゲートが安定電位Vに設定されている。従って、そのゲートは交流的に接地されているため、入力抵抗、すなわちソース側からみた抵抗が小さく、出力抵抗、すなわちドレイン側からみた抵抗が大きい。入力抵抗が小さいので、電源端子8からソースへ流れ込む電流Iは大きく低減されず、したがって、LD4に十分に電流を供給することができる。一方、出力抵抗は大きいので、ドレイン側の変調信号Vを電流源11に向けて効率よく遮断し、電流源11への回り込みを良好に抑えることができる。
ここで、第2のトランジスタ16のゲートを安定電位にすることで電源電圧の安定化が実現される一方で、APC制御が起因して電源端子8の電位Vが何らかの原因で増大した場合は、LD4に過電流が流れる虞がある。本実施形態では、電位Vが閾値VTh1に比較して大きくなってしまった場合に、トランジスタ16のゲート−ソース間をショートしてトランジスタ16の電流端子間を流れる電流を制限する。その結果、PD5の端子の断線時やAPC回路2の帰還ループの断線時における電位Vの上昇によるLD4の過電流を防止して、レーザ素子の保護、及び装置の安全性の向上を実現することができる。特に、本実施形態のようにレーザ素子をシャント駆動により駆動している場合、シリーズ駆動等の他の駆動方式に比して過電流が発生し易くなるが、内部電圧制御回路17により効果的に過電流を防止することができる。
また、本実施形態では、第2のトランジスタ16が電流源11に対してカスケード接続され、且つ、光送信モジュールの内部に内部電圧制御回路17が備えられているので、LD4、PD5、レーザ駆動回路6を同一パッケージ内に実装した場合でも、端子7〜10以外の端子を必要としない。その結果、光送信モジュール1は小型化と製造コストの削減が容易である。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。図2は、本発明の第2実施形態に係る光送信モジュール31の要部を示す回路図である。光送信モジュール31は、内部電圧制御回路の回路構成が第1実施形態と異なる。以下、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
図2に示すように、光送信モジュール31の内部電圧制御回路47は、本実施形態ではシャントレギュレータを含む回路であり、バンドギャップリファレンス回路(BGR)48、第1の誤差増幅器49、第2の誤差増幅器50、第3のトランジスタ51、第4のトランジスタ52、及び抵抗素子53,54,55,56,57から構成されている。このBGR48、誤差増幅器49、トランジスタ51、抵抗素子53,54,55によってシャントレギュレータが構成されている。
トランジスタ16のゲートと接地端子10との間には、抵抗素子53と抵抗素子54の直列回路が接続され、その中点が第1の誤差増幅器の非反転入力に接続されている。また、抵抗素子54に並列にトランジスタ52が接続され、トランジスタ52はスイッチとして機能する。今、トランジスタ52がオフの状態(定常の動作条件)を仮定すると、誤差増幅器49の出力はトランジスタ51を介してトランジスタ16のゲートに接続されているので、誤差増幅器49、トランジスタ51、抵抗素子53、54はシャントレギュレータを構成し、トランジスタ16の電位を抵抗素子53、54で分圧した値が、BGRからの信号Vref2と等しくなる様に帰還制御が働く。すなわち、トランジスタ16のゲート電位を一定とする様に動作する。
このように、抵抗素子53,54,55、誤差増幅器49、及びトランジスタ51によって構成される回路は、出力電圧Vを基準電位Vref2で決定される一定値に制御する。温度変化やAPC回路2の作用によって電源端子8の電位が変動しても、内部電圧制御回路47は、トランジスタ51に流れる電流を変更することで、レーザ駆動回路6内の抵抗素子19を流れる電流及びそこでの電圧降下量を調整し、出力電圧Vを一定に保持する。
なお、抵抗素子55は、誤差増幅器49の出力の飽和を防止すると共に、帰還ループの閉ループ利得を減少させ、帰還ループを安定化する。誤差増幅器49の出力が飽和せず、帰還ループの安定性が得られるのであれば、抵抗素子55を除去してもよい。
また、電源端子8と接地端子10との間には、抵抗素子56,57が直列に接続されている。誤差増幅器50の反転入力端子には、BGR48から基準電位Vref2が入力され、非反転入力端子は、抵抗素子56と抵抗素子57との間に接続されている。これにより、誤差増幅器50の非反転入力端子には、電源端子8の電位Vが抵抗素子56,57によって分圧された検出電圧が入力される。誤差増幅器50は、その出力がトランジスタ52のベース(制御端子)に接続されている。トランジスタ52は、誤差増幅器50からの出力電圧に応じて誤差増幅器49の非反転入力と接地端子10との接続をオン−オフする。
以上説明した光送信モジュール31によれば、電源端子8の電位Vと基準電位Vref2との比較結果に応じて、シャントレギュレータを構成する誤差増幅器49の非反転入力端子と接地端子10との間に接続されたトランジスタ52がオン−オフされる。すなわち、今、抵抗素子53、54の合計抵抗値が抵抗素子55の抵抗値よりも十分大きいとすると(抵抗素子53、54に流れる電流が、トランジスタ51、抵抗素子55に流れる電流よりも十分小さいとすると)、電位Vが何等かの原因で上昇し、その分圧電位(検出電位)がBGRから参照信号Vref2よりも大きくなった場合は、誤差増幅器の出力は正側に振れトランジスタ52はオンとなる。トランジスタ52は抵抗素子54に並列に接続されているので、結果、抵抗素子54が短絡され、誤差増幅器49の非反転入力がほぼ接地電位にプルダウンされる。これにより、トランジスタ51はオフされるので、外部電源の電位の大きさに応じてシャントレギュレータにおける電流の吸い込みを停止することで、トランジスタ16のゲートとソースとの間をショートすることができる。その結果、外部電源の電位が増大した場合に、トランジスタ16に流れ込む電流の制限が可能になる。
なお、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではない。
上記の実施形態では、第2のトランジスタ16のゲートに電圧を印加する内部電圧発生回路としてシャントレギュレータを使用するが、安定した直流電圧を生成する他のレギュレータを使用してもよい。また、内部電圧発生回路として、抵抗素子19に直列に接続された抵抗素子を用いてもよい。このとき、トランジスタ16のゲートは、2つの抵抗素子間に接続される。これらの抵抗素子からなる抵抗列の両端に電源端子8の直流電圧が印加されるので、その電圧を二つの抵抗素子によって分圧した直流電圧がトランジスタ16のゲートに印加される。通常、電源端子8の電圧は大きく変動しないので、このような単純な回路構成でも、トランジスタ16のゲート電位を十分に安定化することができる。
上記実施形態では第1のトランジスタ15および第2のトランジスタ16としてMOSFETを使用するが、代わりにバイポーラトランジスタであってもよい。バイポーラトランジスタでは、コレクタおよびエミッタが電流端子となり、ベースが制御端子となる。逆に、第3のトランジスタ51及び第4のトランジスタ52としてバイポーラトランジスタを使用してもよいし、MOSFETを使用してもよい。
上記実施形態では内部電圧制御回路47の基準電圧Vref2を生成するためにBGRを用いるが、BGRに代えて抵抗素子とツエナ−ダイオードの直列回路を用いても、基準電圧Vref2を生成することができる。
本発明の第1実施形態に係る光送信モジュールを示す回路図である。 本発明の第2実施形態に係る光送信モジュールの要部を示す回路図である。
符号の説明
1,31…光送信モジュール、4…半導体レーザ素子(LD)、8…電源端子、11…電流源(外部電源)、15…第1のトランジスタ、16…第2のトランジスタ、17,47…内部電圧制御回路、19…抵抗素子、20…電源電圧検出回路、21…内部電圧発生回路、22…スイッチ素子、49…第1の誤差増幅器、50…第2の誤差増幅器、51…第3のトランジスタ、52…第4のトランジスタ、53,54…抵抗素子(直列抵抗)。

Claims (3)

  1. 入力電気信号に応じた光信号を出力する光送信モジュールであって、
    外部電源に接続される電源端子と、
    光信号を出力する半導体レーザ素子と、
    前記半導体レーザ素子に並列に接続され、且つ前記入力電気信号が制御端子に入力されることによって、前記電源端子から前記半導体レーザ素子に供給される電流を前記入力電気信号に応じて分流する第1のトランジスタと、
    一方の電流端子が前記第1のトランジスタの電流端子に接続され、他方の電流端子が前記電源端子に接続され、制御端子が安定電位に接続された第2のトランジスタと、
    前記電源端子の電位を検出し、該電位と基準電位との比較結果に応じて、前記第2のトランジスタの前記制御端子と前記他方の電流端子との間の電圧を制限する内部電圧制御回路と、
    を備えることを特徴とする光送信モジュール。
  2. 前記電源端子と前記第2のトランジスタの制御端子との間に接続された抵抗素子を更に備え、
    前記内部電圧制御回路は、
    前記第2のトランジスタの制御端子にスイッチ素子を介して接続され、該制御端子に直流電圧を印加する内部電圧発生回路と、
    前記電源端子の電位と前記基準電位との比較結果に応じて、前記スイッチ素子を開閉する電源電圧検出回路とを有する、
    ことを特徴とする請求項1記載の光送信モジュール。
  3. 前記電源端子と前記第2のトランジスタの制御端子との間に接続された抵抗素子を更に備え、
    前記内部電圧制御回路は、
    前記第2のトランジスタの制御端子に端部が接続された直列抵抗と、
    前記直列抵抗によって分圧された検出電圧が入力され、該検出電圧と基準電位との差に比例した電圧を出力する第1の誤差増幅器と、
    前記第1の誤差増幅器の出力に制御端子が接続され、前記第2のトランジスタの制御端子に電流端子が接続された第3のトランジスタと、
    前記電源端子の検出電圧と前記基準電位との差に比例した電圧を出力する第2の誤差増幅器と、
    前記第2の誤差増幅器の出力に制御端子が接続され、前記第1の誤差増幅器の入力に電流端子が接続された第4のトランジスタとを有する、
    ことを特徴とする請求項1記載の光送信モジュール。
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