JP2009198433A - 断面略円形の被判定材の長さ判定方法及び装置 - Google Patents

断面略円形の被判定材の長さ判定方法及び装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2009198433A
JP2009198433A JP2008042724A JP2008042724A JP2009198433A JP 2009198433 A JP2009198433 A JP 2009198433A JP 2008042724 A JP2008042724 A JP 2008042724A JP 2008042724 A JP2008042724 A JP 2008042724A JP 2009198433 A JP2009198433 A JP 2009198433A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
determined
length
steel pipe
judged
distance meter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008042724A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5311184B2 (ja
Inventor
Yasushi Watanabe
靖 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Metal Industries Ltd filed Critical Sumitomo Metal Industries Ltd
Priority to JP2008042724A priority Critical patent/JP5311184B2/ja
Publication of JP2009198433A publication Critical patent/JP2009198433A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5311184B2 publication Critical patent/JP5311184B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】正確に長さを判定できると共に、設備コストを抑えることのできる断面略円形の被判定材の長さ判定方法及び装置を提供する。
【解決手段】長さ判定装置100は、複数の鋼管Pをその長手方向一端が揃うように整列させる整列手段1と、複数の鋼管をその長手方向に略直交する方向に連続的に搬送する搬送手段2と、鋼管の搬送経路上に配置され、対向する搬送中の鋼管までの距離を測定する距離計3と、鋼管の搬送経路上において、距離計に対して鋼管の搬送方向に略直交する方向に沿って配置され且つ鋼管の長手方向他端の近傍に配置された検出センサ4であって、対向する位置での鋼管の有無を検出する少なくとも2つの検出センサ41,42と、距離計によって測定した距離測定値に基づいて鋼管の有無を判定し、鋼管が有ると判定したとき、検出センサの検出結果に基づいて鋼管の長さを判定する判定手段5と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、鋼管や棒鋼など、断面略円形の被判定材の長さを判定する方法及び装置に関する。特に、本発明は、被判定材をその長手方向に略直交する方向に連続的に搬送する場合であっても、正確に長さを判定できると共に、設備コストを抑えることのできる被判定材の長さ判定方法及び装置に関する。
従来より、鋼管や棒鋼などの鋼材の製造現場では、注文された長さに応じて鋼材を切断した後、切断後の長さが許容範囲内に収まっているか否かを判定している。
一般的に、切断後の鋼材の長さは、鋼材をその長手方向に搬送しながら、タッチローラ式の測定装置(例えば、特許文献1参照)によって測定したり、カメラ及び画像処理手段を用いた測定装置(例えば、特許文献2参照)によって測定している。そして、この測定した長さが予め決められた許容範囲内に収まっているか否かを判定している。
また、切断後の鋼材をその長手方向一端が揃うように整列させた後、長手方向に略直交する方向に搬送し、いわゆる3点式長さ判定装置を用いて鋼材の長さが予め決められた許容範囲内に収まっているか否かを判定する場合もある。具体的には、上記の3点式長さ判定装置は、鋼材の搬送経路上に、鋼材の搬送方向に略直交する方向に沿って配置された3つの検出センサA、B、Cを具備する。各検出センサA、B、Cは、例えば、鉛直下方にレーザ光を出射するレーザ光源と、該レーザ光源から出射したレーザ光の反射光を受光して電気信号に変換する光電変換素子とを備え、対向する位置(例えば、各検出センサの鉛直下方の位置)における鋼材の有無を検出するように構成されている。すなわち、各検出センサA、B、Cは、鋼材表面に照射されたレーザ光の反射光を光電変換素子が受光すれば、対向する位置に鋼材が有ると認識し、受光しなければ鋼材が無いと認識する。上記の構成を有する3つの検出センサA、B、Cのうち、2つの検出センサA、Bは、鋼材の長手方向他端(すなわち、整列された側と反対側の端部)の近傍に配置される。具体的には、2つの検出センサA、Bのうち、一方の検出センサAは、鋼材の長さの許容範囲の下限に相当する位置に配置され、他方の検出センサBは、鋼材の長さの許容範囲の上限に相当する位置に配置される。残りの検出センサCは、検出センサAよりも鋼材の長手方向一端(すなわち、整列された側の端部)寄りに配置される。そして、検出センサCで鋼材の有無を検出し、検出センサCで鋼材を検出した場合には、検出センサA、Bで鋼材の有無を検出する。仮に検出センサA及びBの双方で鋼材を検出した場合には、鋼材の長さは許容範囲の上限よりも長いことになるため、当該鋼材は不合格品だと判定される。検出センサAで鋼材を検出し、検出センサBで鋼材を検出しなかった場合には、鋼材の長さは許容範囲内に収まっていることになるため、当該鋼材は合格品だと判定される。検出センサA及びBの双方で鋼材を検出しなかった場合には、鋼材の長さは許容範囲の下限よりも短いことになるため、当該鋼材は不合格品だと判定される。
実開平6−72004号公報 特開平6−201330号公報
しかしながら、特許文献1に記載のようなタッチローラ式の測定装置を用いた長さ判定では、鋼材とタッチローラとの間の滑りに起因した測定誤差が生じることを回避できない。また、特許文献2に記載のようなカメラ及び画像処理手段を具備する測定装置を用いた長さ判定では、設備コストが増大するという問題がある。
一方、上記の3点式判定装置を用いた長さ判定では、特許文献1や2に記載の技術のような問題は生じない。しかしながら、複数の鋼材を長手方向に略直交する方向に連続的に搬送すると、搬送方向上流側に位置する鋼材と下流側に位置する鋼材とが搬送方向に接触した状態で検出センサの対向位置を通過する場合がある。この場合、例えば、接触した状態の2つの鋼材が通過する間に、ほぼ常時検出センサCで鋼材を検出する(鋼材表面に照射されたレーザ光の反射光を光電変換素子がほぼ常時受光する)結果、検出センサA、Bによって鋼材1本毎の長さを正確に判定できない虞がある。すなわち、検出センサCによって、それぞれの鋼材が各検出センサの対向位置に到達したことを正確に識別できないため、例えば、2つの鋼材のうち、初めに各検出センサの対向位置に到達した搬送方向下流側の鋼材についてのみ、検出センサA、Bによる長さ判定を行う虞がある。このため、上記の3点式判定装置を用いた長さ判定の際には、鋼材を連続的に搬送することができず、搬送方向上流側に位置する鋼材と下流側に位置する鋼材とが接触しないように、両者を機械的に分離する必要があり、設備コストが増大したり、判定に時間を要するといった問題がある。
本発明は、斯かる従来技術に鑑みなされたものであり、鋼管や棒鋼など、断面略円形の被判定材の長さを判定する方法及び装置であって、被判定材をその長手方向に略直交する方向に連続的に搬送する場合であっても、正確に長さを判定できると共に、設備コストを抑えることのできる被判定材の長さ判定方法及び装置を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明は、以下の第1ステップ〜第5ステップを含むことを特徴とする断面略円形の被判定材の長さ判定方法を提供する。
(1)第1ステップ
断面略円形の複数の被判定材をその長手方向一端が揃うように整列させる。
(2)第2ステップ
第1ステップで整列した複数の被判定材をその長手方向に略直交する方向に連続的に搬送する。
(3)第3ステップ
第2ステップで搬送される被判定材の搬送経路上に配置された距離計によって、該距離計に対向する搬送中の被判定材までの距離を測定し、該距離測定値に基づいて、前記距離計に対向する位置における被判定材の有無を判定する。
(4)第4ステップ
第3ステップで被判定材が有ると判定したとき、被判定材の搬送経路上において、前記距離計に対して被判定材の搬送方向に略直交する方向に沿って配置され且つ被判定材の長手方向他端の近傍に配置された少なくとも2つの検出センサによって、該各検出センサに対向する位置における被判定材の有無を検出する。
(5)第5ステップ
第4ステップの検出結果に基づいて、被判定材の長さを判定する。
本発明では、従来の3点式判定装置を用いた長さ判定と異なり、被判定材の搬送経路上に配置された距離計による距離測定値に基づいて、該距離計に対向する位置における被判定材の有無を判定する(第3ステップ)。複数の被判定材をその長手方向に略直交する方向に搬送する際、被判定材は断面略円形であるため、例えば距離計を被判定材の鉛直上方に配置した場合、各被判定材の頂部で最も距離測定値が小さくなり、頂部から離れるに従って距離測定値は大きくなる。このため、複数の被判定材をその長手方向に略直交する方向に連続的に搬送する(第2ステップ)ことにより、たとえ搬送方向上流側に位置する被判定材と下流側に位置する被判定材とが搬送方向に接触した状態で距離計の対向位置を通過したとしても、上記の接触部位は各被判定材の頂部から離れた位置であるため、上記接触部位での距離測定値は、頂部での距離測定値よりも大きくなる。従って、距離測定値の大小に基づき、各被判定材が距離計の対向位置に到達したことを正確に識別可能である。すなわち、距離測定値が所定の基準値よりも小さければ、被判定材が有る(被判定材の頂部近傍が距離計の対向位置に到達した)と判定することができる一方、所定の基準値よりも大きければ、被判定材が無い(被判定材同士の接触部位近傍が距離計の対向位置に到達した)と判定することができるため、各被判定材の有無を被判定材1本毎に正確に判定可能である。
そして、本発明によれば、上記の距離計を用いた被判定材1本毎の正確な有無判定によって、被判定材が有ると判定したとき、上記の距離計に対して被判定材の搬送方向に略直交する方向に沿って配置され且つ被判定材の長手方向他端の近傍に配置された少なくとも2つの検出センサによって、該各検出センサに対向する位置における被判定材の有無を検出する(第4ステップ)。このため、例えば、2つの検出センサを用いて、一方の検出センサを被判定材の長さの許容範囲の下限に相当する位置に配置し、他方の検出センサを被判定材の長さの許容範囲の上限に相当する位置に配置することにより、被判定材1本毎に正確な長さ判定が可能である。
また、本発明によれば、カメラや画像処理手段を具備する測定装置が不要であると共に、搬送方向上流側に位置する被判定材と下流側に位置する被判定材とを機械的に分離する必要がないため、設備コストを抑えることが可能である。
また、前記課題を解決するため、本発明は、断面略円形の複数の被判定材をその長手方向一端が揃うように整列させる整列手段と、整列した複数の被判定材をその長手方向に略直交する方向に連続的に搬送する搬送手段と、前記搬送手段によって搬送される被判定材の搬送経路上に配置され、対向する搬送中の被判定材までの距離を測定する距離計と、被判定材の搬送経路上において、前記距離計に対して被判定材の搬送方向に略直交する方向に沿って配置され且つ被判定材の長手方向他端の近傍に配置された検出センサであって、対向する位置での被判定材の有無を検出する少なくとも2つの検出センサと、前記距離計によって測定した距離測定値に基づいて、前記距離計に対向する位置での被判定材の有無を判定し、被判定材が有ると判定したとき、前記検出センサの検出結果に基づいて、被判定材の長さを判定する判定手段と、を備えることを特徴とする断面略円形の被判定材の長さ判定装置としても提供される。
本発明によれば、被判定材をその長手方向に略直交する方向に連続的に搬送する場合であっても、正確に長さを判定できると共に、設備コストを抑えることが可能である。
以下、添付図面を適宜参照しつつ、断面略円形の被判定材の長さ判定方法及び装置の一実施形態について、被判定材が鋼管である場合を例に挙げて説明する。
図1は、本実施形態に係る長さ判定装置の構成例を模式的に示す図である。図1(a)は平面図を、図1(b)は複数の鋼管をその長手方向一端が揃うように整列させている状態を示す正面図を、図1(c)は複数の鋼管をその長手方向に略直交する方向に連続的に搬送している状態を示す正面図を、図1(d)は図1(c)の破線で囲った領域Bを矢符Aの方向から見た図を表す。
<長さ判定装置100の構成>
図1に示すように、本実施形態に係る長さ判定装置100は、整列手段1と、搬送手段2と、距離計3と、2つの検出センサ4(41,42)と、判定手段5とを備えている。
整列手段1は、複数の鋼管Pをその長手方向一端(本実施形態では、図1の紙面の下側の端部)が揃うように整列させるための手段である。本実施形態に係る整列手段1は、ストッパ11と、アライニングローラ12と、ストッパ13とを具備する。
ストッパ11は、鋼管Pの上記長手方向一端側に、鋼管Pと対向するように配置されている。
アライニングローラ12は、鋼管Pの下方に配置されて鋼管Pを支持すると共に、図1(a)に示す矢符Yの反対方向に鋼管Pを移動させ得るように回転可能とされている。
ストッパ13は、鋼管Pの側面に対向し得るように配置されており、鉛直方向に昇降可能とされている。
搬送手段2は、整列手段1によって整列した複数の鋼管Pをその長手方向に略直交する方向(図1に示す矢符Xの方向)に連続的に搬送するための手段である。本実施形態に係る搬送手段2は、キッカー21と、搬送レール22とを具備する。
キッカー21は、鋼管Pの下方であって複数のアライニングローラ12の間に配置されて鋼管Pを支持すると共に、図1(a)に示す矢符Yの方向に沿った所定の軸周りに回動可能とされている。
搬送レール22は、搬送される鋼管Pの下方に配置されて鋼管Pを支持する。搬送レール22の鋼管Pの搬送方向(図1に示す矢符Xの方向)上流側の部位は、下方に向けて傾斜した形状とされている。
距離計3は、搬送手段2によって搬送される鋼管Pの搬送経路上に配置(本実施形態では、鋼管Pの鉛直上方に配置)され、対向する搬送中の鋼管Pまでの距離を測定するように構成されている。本実施形態では、搬送レール22の直上に距離計3が配置されている。
距離計3として、好ましくは、鉛直下方にレーザ光を出射するレーザ距離計が用いられる。このレーザ距離計としては、三角測量方式のレーザ距離計や、或いは、レーザ光を投光してからその反射光を受光するまでの時間に基づき距離を測定する方式のレーザ距離計が用いられる。鋼管P表面の反射率の影響を受け難い点で、後者の方式のレーザ距離計を用いることが好ましい。
検出センサ4は、鋼管Pの搬送経路上において、距離計3に対して鋼管Pの搬送方向に略直交する方向(図1に示す矢符Yの方向)に沿って配置され且つ鋼管Pの長手方向他端(本実施形態では、図1の紙面の上側であり、ストッパ11が配置されている側と反対側の端部)の近傍に配置され、対向する位置での鋼管Pの有無を検出するように構成されている。
検出センサ4として、好ましくは、鉛直下方にレーザ光を出射するレーザ光源と、該レーザ光源から出射したレーザ光の反射光を受光して電気信号に変換する光電変換素子とを備え、反射光の受光の有無によって鋼管Pの有無を検出する方式のセンサが用いられる。
本実施形態では、鋼管Pの長さの許容範囲の下限に相当する位置(Y方向の位置)に検出センサ41が配置され、鋼管Pの長さの許容範囲の上限に相当する位置(Y方向の位置)に検出センサ42が配置される。
なお、鋼管Pの長さの許容範囲は、注文された鋼管Pの長さ等に応じて変化するため、許容範囲の変化に応じて、検出センサ41、42の位置(Y方向の位置)を変更できる構成とすることが好ましい。このため、本実施形態では、検出センサ41、42のそれぞれをY方向に移動可能な一軸ステージ(図示せず)等を介して取付け台7に取り付け、更にこの取付け台7をY方向に移動可能な構成としている。これにより、注文された鋼管Pの長さに応じて、取付け台7の位置を調整すると共に、検出センサ41、42がそれぞれ取り付けられた各一軸ステージ等を動かすことにより、前記注文長さに応じた許容範囲の下限及び上限に相当する位置に検出センサ41及び42をそれぞれ配置することが可能である。なお、オペレータが各検出センサ41、42の位置を手動調整し易いように(一軸ステージ等の位置を手動調整し易いように)、取付け台7には、Y方向に沿って目盛りが付されたゲージ6が取り付けられている。オペレータは、このゲージ6を目視しながら、各検出センサ41、42の位置を容易に調整可能である。
判定手段5としては、例えば、後述する判定動作を行うためのソフトウェアがインストールされたパーソナルコンピュータの他、PLC等を搭載した専用機を用いることも可能である。
判定手段5には、距離計3及び検出センサ4(41,42)が接続され、距離計3の出力信号(距離計3による距離測定値に相当)及び検出センサ4の出力信号(検出センサ4による鋼材の有無の検出結果に相当)が入力される。
判定手段5は、距離計3によって測定した距離測定値に基づいて、距離計に対向する位置での鋼管Pの有無を判定し、鋼管Pが有ると判定したとき、検出センサ4の検出結果に基づいて、鋼管Pの長さを判定するように構成されている。判定手段5による判定動作の詳細については後述する。
<長さ判定装置100の動作>
以上に説明した構成を有する長さ判定装置100を用いて、鋼管Pの長さを判定する際には、まず最初に、検出センサ41の位置を鋼管Pの長さの許容範囲の下限に相当する位置に調整し、検出センサ42の位置を鋼管Pの長さの許容範囲の上限に相当する位置に調整する。例えば、鋼管Pの長さの許容範囲が4.0m+5mm〜4.0m+40mmである場合には、ゲージ6の原点がストッパ11から4.0mの位置となるように(LL=4.0mとなるように)取付け台7をY方向に移動させた後、検出センサ41をゲージ6の目盛りが+5mmに相当する位置に移動させ、検出センサ42をゲージ6の目盛りが+40mmに相当する位置に移動させる。
そして、図1(b)に示すように、ストッパ13を鋼管Pの側面に対向する位置に上昇させた状態で、長さ判定装置100の上流側から矢符X0の方向に搬送されてきた複数の鋼管Pをアライニングローラ12上に蓄積する。
次に、アライニングローラ12を回転させることにより、鋼管Pの長手方向一端がストッパ11に当接するまで、鋼管Pを矢符Yの反対方向に移動させる。これにより、複数の鋼管Pはその長手方向一端が揃うように整列する。
次に、図1(c)に示すように、ストッパ13を鋼管Pの側面に対向しない位置まで下降させる(具体的には、ストッパ13の上端が搬送レール22の下方に位置するまで下降させる)と共に、キッカー21を矢符Yの方向に沿った所定の軸周りに回動させることにより、複数の鋼管Pを搬送レール22上に連続的に蹴り出す。搬送レール22の上流側の部位は下方に向けて傾斜した形状とされているため、鋼管Pの自重により、搬送レール22上を複数の鋼管Pが連続的に搬送される。
そして、搬送経路上に配置された距離計3及び検出センサ4の出力信号に基づき、判定手段5によって搬送中の鋼管Pの長さが判定される。
<判定手段5による判定動作>
以下、判定手段5による判定動作について詳述する。
図2は、図1に示す距離計3によって測定した距離測定値に基づいて、判定手段5が鋼管Pの有無を判定する原理を説明する説明図である。図2に示すように、判定手段5は、距離計3によって測定した距離測定値Lの大小に基づいて、距離計3に対向する位置での鋼管Pの有無を判定する。具体的に説明すれば、判定手段5には、搬送される鋼管Pの外径Dが予め入力される。そして、判定手段5は、距離計3及び搬送レール22の間の距離L0と、距離測定値Lとによって算出される、搬送レール22から鋼管Pの距離測定部位までの高さH(H=L0−L)が、鋼管Pの外径Dのα(0.5<α≦1.0で、例えばα=0.75に設定される)倍以上となったときに、鋼管Pが有ると判定し、高さHが鋼管Pの外径Dのα倍未満となったときに、鋼管Pが無いと判定する。換言すれば、距離測定値Lが下記の式(1)を満足すれば、鋼管Pが有ると判定し、満足しなければ、鋼管Pが無いと判定する。
L≦L0−α・D ・・・(1)
上記の判定方法によれば、図2に示すように、たとえ搬送方向上流側に位置する鋼管P1と下流側に位置する鋼管P2とが搬送方向に接触した状態で距離計3の対向位置を通過したとしても、鋼管P1とP2の接触部位について測定される距離測定値Lは、L=L0−0.5Dであるため、上記の式(1)を満足せず、鋼管P1とP2の接触部位については鋼管Pが無いと判定することができる。従って、各鋼管Pの有無を鋼管1本毎に正確に判定可能である。
判定手段5は、距離計3による距離測定値Lに基づく判定によって鋼管Pが有ると判定したとき、検出センサ4の検出結果に基づいて、この鋼管Pの長さを判定する。具体的には、検出センサ41及び42の双方で鋼管Pを検出した場合には、この鋼管Pの長さは許容範囲の上限よりも長いことになるため、当該鋼管Pは不合格品だと判定する。検出センサ41で鋼管Pを検出し、検出センサ42で鋼管Pを検出しなかった場合には、この鋼管Pの長さは許容範囲内に収まっていることになるため、当該鋼管Pは合格品だと判定する。検出センサ41及び42の双方で鋼管Pを検出しなかった場合には、この鋼管Pの長さは許容範囲の下限よりも短いことになるため、当該鋼管Pは不合格品だと判定する。
なお、例えば、前述したαの値を1未満の値に設定した場合、判定手段5は、距離計3の対向位置(直下)に鋼管Pの頂部が到達する以前に、鋼管Pが有ると判定することになる。例えば、α=0.75に設定した場合、判定手段5は、鋼管Pの外径Dの75%の高さの部位が距離計3の対向位置に到達した時点で、鋼管Pが有ると判定する。従って、判定手段5が、距離計3による距離測定値Lに基づく判定によって鋼管Pが有ると判定した瞬間に(遅れ時間無しに)検出センサ4の検出結果を読み取って、鋼管Pの長さ判定を行うとすれば、鋼管Pの頂部以外の部位で検出センサ4による検出を行うことになる。このため、特に小径の鋼管Pでなお且つその管端部に曲がりが生じているようなケースでは、距離計3による距離測定値に基づいて有りと判定した鋼管Pとは別の鋼管Pを検出センサ4で検出する虞や、或いは、検出センサ4で鋼管Pを検出できない虞もある。
従って、本実施形態に係る判定手段5は、鋼管Pのできる限り頂部近傍部位で検出センサ4による検出を行うことによって上記のような検出精度の劣化を抑制するため、距離計3による距離測定値Lに基づく判定によって鋼管Pが有ると判定した瞬間から、検出センサ4の検出結果を読み取るまでに所定の遅れ時間を設定可能に構成されている。鋼管Pの頂部近傍部位で検出センサ4による検出を行うための適切な遅れ時間は、αの値、鋼管Pの外径、鋼管Pの搬送速度等のパラメータに応じて異なるが、例えば、α=0.75に設定した場合、鋼管Pの外径Dが15A〜100Aであれば、遅れ時間は10msec程度に設定することが好ましい。
以上に説明した本実施形態に係る長さ判定方法及び装置によれば、設備コストを抑えることができると共に、鋼管Pをその長手方向に略直交する方向に連続的に搬送する場合であっても、正確に長さを判定することが可能である。具体的には、α=0.75、遅れ時間10msecに設定し、外径Dが15A〜100Aで、長さの許容範囲が4.0m+5mm〜4.0m+40mmの複数の鋼管Pについて長さ判定を行った結果、±1mm程度の判定精度を得ることが可能であった。すなわち、本実施形態に係る長さ判定方法及び装置によれば、実寸の長さが4.0m+4mm〜4.0m+41mmの鋼管Pを合格品と判定し、実寸の長さが前記範囲外の鋼管Pを不合格品と判定することが可能であった。
なお、本実施形態では、検出センサ4として、2つの検出センサ41、42を配置する構成について説明したが、本発明は、少なくとも2つの検出センサ4を配置する限りにおいて、これに限るものではない。例えば、必要に応じて、3つ以上の検出センサ4を配置することにより、より分解能の高い長さ判定を行うことが可能である。
図1は、本発明の一実施形態に係る長さ判定装置の構成例を模式的に示す図である。図1(a)は平面図を、図1(b)は複数の鋼管をその長手方向一端が揃うように整列させている状態を示す正面図を、図1(c)は複数の鋼管をその長手方向に略直交する方向に連続的に搬送している状態を示す正面図を、図1(d)は図1(c)の破線で囲った領域Bを矢符Aの方向から見た図を表す。 図2は、図1に示す距離計によって測定した距離測定値に基づいて、判定手段が鋼管の有無を判定する原理を説明する説明図である。
符号の説明
1・・・整列手段
2・・・搬送手段
3・・・距離計
4,41,42・・・検出センサ
5・・・判定手段
100・・・長さ判定装置
P・・・鋼管

Claims (2)

  1. 断面略円形の複数の被判定材をその長手方向一端が揃うように整列させる第1ステップと、
    前記第1ステップで整列した複数の被判定材をその長手方向に略直交する方向に連続的に搬送する第2ステップと、
    前記第2ステップで搬送される被判定材の搬送経路上に配置された距離計によって、該距離計に対向する搬送中の被判定材までの距離を測定し、該距離測定値に基づいて、前記距離計に対向する位置における被判定材の有無を判定する第3ステップと、
    前記第3ステップで被判定材が有ると判定したとき、被判定材の搬送経路上において、前記距離計に対して被判定材の搬送方向に略直交する方向に沿って配置され且つ被判定材の長手方向他端の近傍に配置された少なくとも2つの検出センサによって、該各検出センサに対向する位置における被判定材の有無を検出する第4ステップと、
    前記第4ステップの検出結果に基づいて、被判定材の長さを判定する第5ステップと、
    を含むことを特徴とする断面略円形の被判定材の長さ判定方法。
  2. 断面略円形の複数の被判定材をその長手方向一端が揃うように整列させる整列手段と、
    整列した複数の被判定材をその長手方向に略直交する方向に連続的に搬送する搬送手段と、
    前記搬送手段によって搬送される被判定材の搬送経路上に配置され、対向する搬送中の被判定材までの距離を測定する距離計と、
    被判定材の搬送経路上において、前記距離計に対して被判定材の搬送方向に略直交する方向に沿って配置され且つ被判定材の長手方向他端の近傍に配置された検出センサであって、対向する位置での被判定材の有無を検出する少なくとも2つの検出センサと、
    前記距離計によって測定した距離測定値に基づいて、前記距離計に対向する位置での被判定材の有無を判定し、被判定材が有ると判定したとき、前記検出センサの検出結果に基づいて、被判定材の長さを判定する判定手段と、
    を備えることを特徴とする断面略円形の被判定材の長さ判定装置。
JP2008042724A 2008-02-25 2008-02-25 断面略円形の被判定材の長さ判定方法及び装置 Expired - Fee Related JP5311184B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008042724A JP5311184B2 (ja) 2008-02-25 2008-02-25 断面略円形の被判定材の長さ判定方法及び装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008042724A JP5311184B2 (ja) 2008-02-25 2008-02-25 断面略円形の被判定材の長さ判定方法及び装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009198433A true JP2009198433A (ja) 2009-09-03
JP5311184B2 JP5311184B2 (ja) 2013-10-09

Family

ID=41142061

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008042724A Expired - Fee Related JP5311184B2 (ja) 2008-02-25 2008-02-25 断面略円形の被判定材の長さ判定方法及び装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5311184B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105547221A (zh) * 2016-01-30 2016-05-04 广东志达精密管业制造有限公司 钢管长度自动检测设备
JP2016090443A (ja) * 2014-11-06 2016-05-23 新日鐵住金株式会社 金属管の長さ測定装置

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5134480A (ja) * 1974-09-17 1976-03-24 Kawasaki Steel Co Ranjakubozainojidoshiwakehoho oyobi jidoshiwakesochi
JPS59139520A (ja) * 1983-01-31 1984-08-10 松下電工株式会社 反射型光電スイツチ
JPS61243310A (ja) * 1985-04-22 1986-10-29 Nippon Spindle Mfg Co Ltd 管体仕分け装置における管長測定機構
JPS6221633U (ja) * 1985-07-25 1987-02-09
JPH07163949A (ja) * 1993-12-10 1995-06-27 Yamazaki Kisetsu Kk 圧延工場での丸鋼材の計長・分別・計数方法、計長・分別機構、および計数機構
JPH08238460A (ja) * 1996-03-11 1996-09-17 Yuko Nomura 長尺物の長さ選別装置
JPH09161038A (ja) * 1995-12-04 1997-06-20 Sumitomo Metal Ind Ltd 管体計数装置
JPH09305737A (ja) * 1996-05-13 1997-11-28 Sanyo Special Steel Co Ltd レーザー式本数カウント装置
JP2000009462A (ja) * 1998-06-22 2000-01-14 Omron Corp 光学式センサ装置
JP2002123811A (ja) * 2000-10-16 2002-04-26 Sumitomo Metal Ind Ltd 移動物品の検知・計数方法

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5134480A (ja) * 1974-09-17 1976-03-24 Kawasaki Steel Co Ranjakubozainojidoshiwakehoho oyobi jidoshiwakesochi
JPS59139520A (ja) * 1983-01-31 1984-08-10 松下電工株式会社 反射型光電スイツチ
JPS61243310A (ja) * 1985-04-22 1986-10-29 Nippon Spindle Mfg Co Ltd 管体仕分け装置における管長測定機構
JPS6221633U (ja) * 1985-07-25 1987-02-09
JPH07163949A (ja) * 1993-12-10 1995-06-27 Yamazaki Kisetsu Kk 圧延工場での丸鋼材の計長・分別・計数方法、計長・分別機構、および計数機構
JPH09161038A (ja) * 1995-12-04 1997-06-20 Sumitomo Metal Ind Ltd 管体計数装置
JPH08238460A (ja) * 1996-03-11 1996-09-17 Yuko Nomura 長尺物の長さ選別装置
JPH09305737A (ja) * 1996-05-13 1997-11-28 Sanyo Special Steel Co Ltd レーザー式本数カウント装置
JP2000009462A (ja) * 1998-06-22 2000-01-14 Omron Corp 光学式センサ装置
JP2002123811A (ja) * 2000-10-16 2002-04-26 Sumitomo Metal Ind Ltd 移動物品の検知・計数方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016090443A (ja) * 2014-11-06 2016-05-23 新日鐵住金株式会社 金属管の長さ測定装置
CN105547221A (zh) * 2016-01-30 2016-05-04 广东志达精密管业制造有限公司 钢管长度自动检测设备

Also Published As

Publication number Publication date
JP5311184B2 (ja) 2013-10-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4960466B2 (ja) 紙葉類処理装置
JPH0629095B2 (ja) 紙葉類の変位検出方法
JP5540767B2 (ja) 熱間長尺材の長さ測定方法および装置
JP5470885B2 (ja) フィルムの平面性検査装置および平面性検査方法
JP5311184B2 (ja) 断面略円形の被判定材の長さ判定方法及び装置
JP4768055B2 (ja) ホットスカーフ溶削量測定方法及び測定装置
JP2010230517A (ja) 断裁寸法検査装置
KR101867704B1 (ko) 초음파 탐상 장치
JP5375663B2 (ja) 熱間長尺材の長さ測定方法および装置
JP2008190921A (ja) 厚鋼板の表面欠陥検出方法およびその装置
JP2006023162A (ja) 放射性汚染検査方法および装置
JP2009150765A (ja) 断裁寸法検査装置
JP2006234571A (ja) 積層薄鋼板の枚数測定方法及びその装置
JP6376145B2 (ja) 厚鋼板の直角度測定方法及び直角度測定装置
JP2002123811A (ja) 移動物品の検知・計数方法
KR20100026619A (ko) 디스플레이용 평판 유리 검사 장치 및 그 방법
JP4410742B2 (ja) ホットスカーフ溶削量測定方法及び測定装置
EP2363703A1 (en) Method and apparatus for determining the natural frequency of wooden planks
JP7044401B2 (ja) 木材加工装置、木材加工の良否判定方法、及び、木材加工の良否判定プログラム
JP4990613B2 (ja) シートロール形状不良判別装置及び判別方法
JP2010230378A (ja) 断裁寸法検査装置
JP2005241361A (ja) 板状被測定物の形状測定方法及び形状測定装置
JP2023125228A (ja) 鋼管本数計数装置
JP2006284284A (ja) 鋼板長さの補正方法及びその装置
JP4075824B2 (ja) 木材寸法の計測方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100525

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120120

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120210

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120410

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121011

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20121011

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130329

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130516

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130607

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130620

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5311184

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees