JP2010230378A - 断裁寸法検査装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本の搬送方向の長さを高精度に検査することが可能で、本へのキズやコスレといった品質不良を引き起こさない断裁寸法検査装置を提供すること。
【解決手段】本の寸法を検査する断裁寸法検査装置であって、本を搬送する搬送手段と、所定距離を隔てて配置された複数の幅方向通過検知センサと、所定の検知幅を有し本の辺の位置を検知する位置検知センサと、綴じ位置検知センサと、本の搬送速度を計測する搬送速度計測手段と、通過検知センサが検知した本の辺の通過タイミング情報、及び位置検知センサが検知した本の辺の位置情報及び搬送速度計測手段が計測した本の搬送速度情報から本の搬送方向長さを計算しあらかじめ設定された所定値の範囲と比較して良否を判定し、さらに綴じ位置検知センサの情報から綴じ位置が正常かどうかを判定する良否判定手段と、を有することを特徴とする断裁寸法検査装置。
【選択図】図2

Description

本発明は、製本機で丁合いし、断裁された本の断裁寸法を検査するための断裁寸法検査装置に関する。
まず、製本工程について説明する。製本機では印刷された折丁を仕様書に指定された編成順に重ね合わせる。次に、重ねられた折丁は針金もしくはホットメルトにより結合され、三方断裁機構で不要な部分を切り落とされる。
この三方断裁機構の動作は次のようなものである。図1に示すように、結合された折丁Pは所定の方向(搬送方向A)に搬送される。折丁Pの搬送方向前方の辺B0が搬送方向前方に設置されたストッパSに接触して、折丁Pは所定の位置で停止する。その後、搬送方向と平行な2辺が、搬送方向Aと平行に設置された一対の断裁刃(不図示)により、破線B1の位置で断裁される。次いで、搬送方向Aと垂直な方向に設置された断裁刃(不図示)により、搬送方向後方の辺が破線B2の位置で断裁される。
このようにして、三方断裁機構で不要部分を断裁され、所定寸法の長方形状に揃えられた本Pが完成する。
このとき、折丁Pの辺B0がストッパSに接触していない状態で断裁されると、搬送方向Aの本Pの長さが規定の寸法より短くなり不良品となることがある。また、ストッパSに接触した際に、本P全体が湾曲した状態で断裁されると、搬送方向Aの本Pの長さが規定の寸法よりも長くなり不良品となることがある。
あるいは辺B0がストッパSの片方に接触し、もう片方には接触していない状態で三方断裁されると、辺B0に対して他の三辺が斜めになってしまい不良品となることがある。
このような断裁不良品を検出するため、本の寸法を検査する断裁寸法検査装置が提案されている。従来は、本の搬送方向に対して前方および後方の辺が通過したことを通過検知センサにより検知するタイミングと本の搬送距離計測手段による本の搬送距離計測信号に基づいて本の搬送方向の長さを計測する。
前記のこれらの従来の断裁寸法検査装置では、計測した本の搬送方向の長さの測定誤差が大きいという問題があった。特に近年は、製本部門での要求品質が高まっており、より正確な断裁寸法検査装置が求められている。このような背景のもとで本発明者等は、計測した本の搬送方向の長さの測定誤差の発生原因について鋭意検討した結果、誤差の発生原因の1つが検査方式にあることを突き止めた。
従来の断裁寸法検査装置では、搬送機構部に設けたエンコーダによって計測される搬送ベルトの走行速度と、本が通過検知センサを通過する時間によって本の搬送方向の長さを演算する。この手法では、本が通過検知センサを通過している時間内に搬送ベルト上で本が滑ることで、エンコーダにより計測した搬送ベルトの走行速度と本の搬送速度に誤差が発生し、本の搬送方向の長さを正しく検査することが難しい。
さらに、検査対象である本が、搬送方向に対して各辺が斜めになった状態で搬送ベルト上を搬送されていくこともあるが、そのような場合には本の寸法が正しく計測されないという問題がある。
また、搬送ベルト上での本の滑りを低減するために、本は上下の搬送ベルトで強くグリップされている。この搬送ベルトのグリップ圧によって本が歪んで搬送されて検査されるため、正しく本の搬送方向の長さを検査することが難しい。
また、搬送ベルトのグリップ圧によって、本へのキズやコスレといった品質不良を引き起こすことがある、という問題もあった。
特許文献1に記載の検査装置では、本の搬送方向に対して前方の辺が通過したことを検出する通過検知センサと位置検知センサ、および本の搬送方向に平行な辺の位置を検知する2つの位置検知センサにより、製本の形状検査を行なっている。
しかしながら特許文献1に記載の技術でも、検査対象である本が搬送方向に対して各辺が斜めになった状態で搬送ベルト上を搬送されている場合には、本の寸法を正しく計測することができない。
また、折丁Pが断裁される際には折丁Pの厚さ方向の姿勢も重要である。厚さtの折丁Pにおいて、針金で綴じられた箇所Xが折丁Pの厚さ方向の中央(高さt/2の位置)にある状態で断裁すると、図5(1)に示したように、折丁Pの上面の長さaと下面の長さbが等しくなる。これが良品の状態である。
一方、図5(2)に示したように、針金で綴じられた箇所Xが、折丁Pの厚さ方向の中央(高さt/2の位置)より上または下にずれている状態で断裁されることがある。このような場合、針金で綴じられた箇所Xが折丁Pの厚さ方向の中央(高さt/2の位置)に戻ったとき、図5(3)に示すようにa≠bとなり、不良品となる。このような種類の不良品を検出するための検査装置はなかった。
特開2004−58550号公報
本発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、本の搬送方向の長さを高精度に検査することが可能で、本へのキズやコスレといった品質不良を引き起こさない断裁寸法検査装置を提供することにある。
本発明の請求項1に係る断裁寸法検査装置は、所定の方向に搬送されている、折丁または本(以下では単に本と呼ぶ)の寸法を検査する断裁寸法検査装置であって、
本を搬送する搬送手段と、
本の搬送方向と平行でない方向に沿って所定距離を隔てて配置され、本の搬送方向前方の辺および搬送方向後方の辺が通過したことをそれぞれに検知する複数の幅方向通過検知センサと、
本の搬送方向と平行な方向に所定の検知幅を有し、本の搬送方向前方の辺の位置または後方の辺の位置を検知する位置検知センサと、
本の搬送速度を計測する搬送速度計測手段と、
本の搬送路のわきに搬送面と垂直な方向に複数個のセンサが配置されている綴じ位置検知センサと、
前記複数の幅方向通過検知センサそれぞれが検知した本の搬送方向前方の辺および搬送方向後方の辺の通過タイミングの情報、及び前記位置検知センサが検知した本の搬送方向前方の辺の位置または後方の辺の位置の情報、及び前記搬送速度計測手段が計測した本の搬送速度の情報から、本の搬送方向の長さを計算してあらかじめ設定された所定値の範囲と比較して良否を判定し、さらに綴じ位置検知センサの情報から綴じ位置が正常かどうかを判定する良否判定手段と、
を有することを特徴とする断裁寸法検査装置、としたものである。
本発明によれば、複数の幅方向通過検知センサによって本の搬送方向前方の辺および搬送方向後方の辺の通過タイミングを検知しているため、本が搬送方向に対して傾いた状態で搬送されていたり、本の形状が長方形状でなかったりした場合でも、本の搬送方向の長さを正確に計測することが可能である。
本発明によれば、搬送手段上で本の滑りが発生していても、本の搬送速度や搬送距離を正確に計測することができるため、本の搬送方向の長さを高い精度で検査できる。
更に本発明によれば、搬送手段上で本の滑りが発生していても本の搬送方向の長さを高い精度で検査できるため、本の搬送手段(例えば上下の搬送ベルトなど)で強くグリップする必要がない。搬送ベルトなどによる強いグリップ圧は、本の形状に歪みを発生させるため寸法計測誤差の発生原因となることがある。本発明によれば、搬送手段で本を強くグリップする必要がないため、本の搬送方向の長さを高い精度で検査できる。
また搬送ベルトなどによる強いグリップ圧は本にキズやコスレといったような品質不良を発生させることがあるが、本発明によれば、搬送手段で本を強くグリップする必要がないため、そのような品質不良を発生させずに検査ができるという利点がある。
さらに本発明によれば、綴じ位置検知センサにより本の綴じ位置の高さを検知することにより、本の上面と下面の搬送方向に平行な辺の長さが等しいかどうかを検査できる、という利点がある。
三方断裁機により本が断裁される様子を説明する概略図である。 本発明の断裁寸法検査装置の基本的構成を表した概略図である。 傾いた状態で搬送されている本の傾きを演算する方法を示す説明図である。 傾いた状態で搬送されている本の搬送方向長さを演算する方法を示す説明図である。 本の上面と下面の長さ違いがどのように発生するか説明する説明図である。
以下、本発明の実施例を図面に従って説明する。ただし、本発明は以下に説明する実施例に限定されるものではないことは勿論である。
図2は本発明の断裁寸法検査装置の主要部の構成を表した概略図で、図2(1)が上面図で、図2(2)が側面図である。この断裁寸法検査装置は、本を搬送する本搬送部20と、2つの通過検知センサ10a、10b(天側と地側に設置)と、1つの位置検知センサ11と、ロータリーエンコーダ12(搬送速度計測手段)と高さ方向に1個以上並べられた針金綴じ位置検知センサ13を有している。
通過検知センサ10a、10bは、本Pの搬送方向前方の辺B0および搬送方向後方の辺B2の通過を検知するものであって、例えば光学式のスポットセンサが用いられる。2つの通過検知センサ10a、10bは、搬送方向Aと直交する方向に沿って距離dを隔てて設置されており、本Pの天側に10aが、本Pの地側に10bが配置されているものとする。ここで、
d<(本Pの辺B0の長さ)
d<(本Pの辺B2の長さ)
で、かつ、本Pの辺B0および辺B2はともに、通過検知センサ10a、10bの両方を通過するような位置関係で通過検知センサ10a、10bは配置されているものとする。
位置検知センサ11は、本Pの搬送方向の前方の辺B0の位置を検出するものであって、例えば光学式のエリアセンサが用いられる。位置検知センサ11は、その検知領域を搬送方向Aに平行に配置されているものとする。位置検知センサ11の検知領域の長さをGとし、2つの通過検知センサ10a、10bの中心を結ぶ直線と位置検知センサ11の搬送方向A下流側の端部の距離をDとする。
なお、位置検知センサ11は、2つの通過検知センサ10a、10bよりも、搬送方向下流に配置され、
D−G<(本Pの辺B1の長さ)<D
が成り立つような位置関係で配置されているものとする。したがって品種変更などによって、本Pのサイズが変わったときには、通過検知センサ10a、10b、および位置検知センサ11の相対的な位置関係を調節することが必要になる場合がある。
また、位置検知センサ11の検知領域の搬送方向Aに平行な中心線Kと、2つの通過検知センサ10a、10bの中心との距離をそれぞれUa、Ubとする。
ロータリーエンコーダ12は本搬送部20のシャフトやスプロケットなどに取り付けられており、シャフトやスプロケット等の回転角度を計測することによって本Pの搬送速度vを計測している。
さらに、2つの通過検知センサ10a、10bの検知情報(ON、OFF)、位置検知センサ11の光量情報、ロータリーエンコーダ12の搬送速度vの情報が、図示せぬ良否判定手段に送られてくるものとする。また良否判定手段は、それらの情報の内容とそれが送られてきた時刻を適宜記録したり、あるセンサから所定の情報が送られてきたタイミングで別のセンサの情報を読み取ったりするものとする。これらの情報から図示せぬ良否判定手段は、以下で説明するような計算処理を行って本Pの寸法を計測して良否判定を行なう。
この断裁寸法検査装置によれば、以下のようにして本Pの搬送方向の長さを計測することができる。ただし図2の場合では、本Pは長方形状で、辺B1が搬送方向に平行になるように搬送されているものとする。
搬送方向Aの向きに搬送されている本Pの搬送方向前方の辺B0が通過検知センサ10a、10bに達すると、通過検知センサ10a、10bは本Pで遮断されてOFFになる。
その後、本Pの搬送方向後方の辺B2が通過検知センサ10a、10bに達し、通過検知センサ10a、10bがONになったとき、位置検知用のエリアセンサ11は光量Q0を検出する。このときの本Pの搬送方向前方の辺B0と、位置検知センサ11の搬送方向A下流側の端部の距離をaとすると、
a=G×(光量Q0/全光量)
という関係が成り立つ。ここで、光量Q0は図2の状態で本Pによって遮光されなかったエリアセンサ11の光量で、全光量はエリアセンサ11が全く遮光されていない状態での光量である。
したがって、本Pの搬送方向の長さLa、Lbは、次式で求めることができる。
La、Lb=D−a
=D−G×(光量Q0/全光量)
以上のようにして、本Pの搬送方向の長さLa、Lbを計測することができる。ただし長さLa、Lbは、本Pの辺B2上の通過検知センサ10a、10bのそれぞれの通過点における本Pの搬送方向の長さであって、本Pの天側の辺B1および地側の辺B1の長さではない。
ここで断裁寸法検査装置に投入される本Pのサイズが変わって、通過検知センサ10a、10b、および位置検知センサ11の相対的な位置関係を調節した場合に、距離Dを計測する方法について説明する。
搬送方向の長さLaが明らかな本Pを、搬送方向の長さLaを断裁寸法検査装置に登録した上で、断裁寸法検査装置に投入する。その本Pの搬送方向後方の辺B2が通過検知センサ10a、10bを通過したとき、
D=La+a
という関係が成り立つ。このときの位置検知センサ11の光量Q0と距離aとの関係は前述の通りであるので、距離Dは次式で求めることができる。
D=La+G×(光量Q0/全光量)
このようにして得られた距離Dの値を、通過検知センサ10a、10b、および位置検知センサ11の相対的な位置の調節後の値として、断裁寸法検査装置に登録する。
さて、本Pが搬送方向Aに対して傾いて断裁寸法検査装置に進入した場合や、本Pの形状が長方形でなかった場合には、以上で説明した計測方法だけでは、計測した搬送方向の寸法に誤差が発生するため補正する必要がある。以下、その補正方法について説明する。
図3(a)、(b)および図4(a)、(b)は、搬送方向Aに対して傾いた状態で搬送されている本Pの搬送方向の長さLa、Lbを計算する方法を説明する図である。図3では、本Pが地側の通過検知センサ10bに先に到達するような向きに傾いて搬送されている場合を示しているが、天側の通過検知センサ10aに先に到達するような向きに傾いている場合でも、同様の計算を行うことは可能である。
まず図3(a)、(b)に示すように、搬送されている本Pの搬送方向前方の辺B0が通過検知センサ10a、10bを通過してOFFとなるときの時間差t1を、次式により求める。
t1=(10bの通過時刻)−(10aの通過時刻)
また、ロータリーエンコーダ12により本Pの搬送速度vを計測する。この時間差t1と搬送速度vにより、搬送方向Aに対して本Pの搬送方向前方の辺B0のなす角度θは、次式により求めることができる。
θ=arctan{d/(t1×v)}
さらに本Pが搬送されると、図4(a)に示すように、本Pの搬送方向後方の辺B2が地側の通過検知センサ10bを通過し、通過検知センサ10bがONとなる。このときの位置検出用エリアセンサ11の光量Q1から、位置検知センサ11の中心線Kと辺B2との交点R1と、2つの通過検知センサ10a、10bの中心を結ぶ直線との距離Kbを、次式により求めることが出来る。
Kb=D−G×(光量Q1/全光量)
ここで、全光量はエリアセンサ11が全く遮光されていない状態での光量である。
また、位置検知センサ11の中心線Kと通過検知センサ10bの中心との距離Ub、および搬送方向Aと辺B0のなす角度θから、距離Sbを次式で求めることができる。
Sb=Ub/tanθ
ここで通過検知センサ10bの中心から搬送方向Aに平行な方向に伸ばした直線と、本Pの辺B0の交点をR2とする。距離Sbは、通過検知センサ10bの中心と交点R2の距離から、距離Kbを引いた距離である。
本Pの搬送方向前方の辺が搬送方向Aに対して直角(すなわちθ=0°)で搬送されていたとした場合の、本Pの地側の搬送方向の長さLbは、以上で求めた距離Sb、距離Kb、および角度θより、次式で求めることができる。
Lb=(Kb+Sb)×sinθ
続いて、本の天側の搬送方向の長さの計測方法について説明する。図4(b)に示すように、本Pの搬送方向後方の辺が通過検知センサ10aを通過し、通過検知センサがONとなる。このときの、位置検知用のエリアセンサの光量Q2から、位置検知センサ11の中心線Kと本Pの辺B0の交点R3と、2つの通過検知センサ10a、10bの中心を結ぶ直線との距離Kaを、次式により求めることが出来る。
Ka=D−G×(光量Q2/全光量)
ここで、全光量はエリアセンサ11が全く遮光されていない状態での光量である。
また、位置検知センサ11の中心線Kと通過検知センサ10aの中心との距離Ua、および搬送方向Aと本Pの辺B0のなす角度θから、距離Saを次式で求めることができる。
Sa=Ua/tanθ
ここで、通過検知センサ10aの中心から搬送方向Aに平行な方向に伸ばした直線と本Pの辺B0の交点をR4とする。距離Saは、距離Kaから、通過検知センサ10aの中心と交点R4の距離を引いた距離である。
本Pの搬送方向前方の辺が搬送方向Aに対して直角(すなわちθ=0°)の状態で搬送されていたとした場合の、本Pの天側の搬送方向の長さLaは、以上で求めた距離Sa、距離Ka、および角度θより、次式で求めることができる。
La=(Ka−Sa)×sinθ
以上、説明した計測方法によれば、本Pが斜めに搬送されてきた場合でも本Pの長さLa、Lbを正確に計測することが可能となる。図示せぬ良否判定手段は、このようにしてLa、Lbの値を得て、更に、あらかじめ設定された所定範囲内の値であれば良品とし、所定範囲外の値であれば不良品とする。
また、この計測方法では、本Pが長方形状ではなかったというような形状異常を検出することも可能である。すなわち、以上の計測を実施した結果、LaとLbの値の間に、あらかじめ設定された所定値より大きい差があった場合には、本Pは長方形状ではないという判定をすることになる。
したがって本発明では、本Pが斜めに搬送されている場合でも、本Pの形状が長方形状かどうか、また、寸法が所定範囲内の値かどうかを、正しく検査することが可能である。
続いて、本Pの針金綴じ位置検査について説明する。本Pの針金綴じ位置検査は、以上で説明した検査の後に行われ、断裁寸法および断裁形状が良品と判断された本Pのみを対象として行う。断裁寸法および断裁形状が不良品と判断された本Pについては、針金綴じ位置検査を実施しないで搬送のみ行うようにすればよい。
針金綴じ位置検知センサ13は、本Pの搬送方向前方の辺B0の通過を横方向から検知するものであって、例えば本Pの搬送路のわきに複数個の光学式のスポットセンサを高さ方向に並べたものなどを用いることができる。
図5(1)のように、厚さtの本Pの針金で綴じられた箇所Xが、本Pの厚さ方向の中央(高さt/2の位置)にある状態で断裁されて、搬送方向Aの方向に搬送されてきたとする。針金で綴じられた箇所Xは、最も搬送方向前方に凸になっているので、図2(2)の針金綴じ位置検知センサ13のうち、高さt/2の位置にある検知センサが最初に検知することになる。このとき、図示せぬ良否判定手段は、本Pが良品であると判断する。
一方、図5(2)のように、厚さtの本Pの針金で綴じられた箇所Xが、本Pの厚さ方向の中央(高さt/2の位置)より下にある状態で断裁されて、搬送方向Aの方向に搬送されてきたとする。針金で綴じられた箇所Xは、最も搬送方向前方に凸になっているので、図2(2)の針金綴じ位置検知センサ13のうち、高さt/2よりも下の位置にある検知センサが最初に検知することになる。このとき、図示せぬ良否判定手段は、本Pが不良品であると判断する。
図5(2)とは逆に、針金で綴じられた箇所Xが、本Pの厚さ方向の中央(高さt/2の位置)より上にある状態で断裁されている本Pの場合も、処理は同様である。
図5(2)のような状態の本Pは、針金で綴じられた箇所Xが本Pの厚さ方向の中央(高さt/2の位置)にくるように戻したとき、図5(3)に示したような状態となる。すなわち本Pの上面の長さaと下面の長さbが異なっている、という不良品である。
従って針金綴じ位置検知センサ13は、最初に検知すべき検知センサを本Pの厚さtからあらかじめ設定しておき、それ以外の検知センサから最初の検知信号が出た場合に不良と判断するなどすれば、本Pの上面と下面の長さが等しいかどうか、正しく検査することが可能である。
本発明の断裁寸法検査装置は、以上に説明したとおり、本Pの断裁寸法および断裁形状、および厚さ方向の断裁形状を検査することができる。
S・・・ストッパ
P・・・結合された折丁、または本
A・・・搬送方向
B0・・折丁または本の、搬送方向前方の一辺
B1・・天地方向の断裁位置、または本Pの天地方向の二辺
B2・・搬送方向Aと垂直な方向の断裁位置、または本Pの搬送方向後方の一辺
a・・・11の搬送方向A下流側端部と、本Pの辺B0との距離
D・・・10a、10bの中心を結ぶ直線と、11の搬送方向A下流側端部との距離
G・・・位置検知エリアセンサの検知領域の、搬送方向Aの長さ
K・・・位置検知エリアセンサの検知領域の、搬送方向Aに平行な中心線
d・・・2つの幅方向通過検知用スポットセンサの中心間の距離
θ・・・搬送方向Aと、本Pの搬送方向前方の辺B0のなす角度
10a・・幅方向通過検知センサ(天側)
10b・・幅方向通過検知センサ(地側)
10c・・搬送方向通過検知センサ
11・・・位置検知エリアセンサ
12・・ロータリーエンコーダ
13・・針金綴じ位置検知センサ
20・・本搬送部

Claims (1)

  1. 所定の方向に搬送されている、折丁または本(以下では単に本と呼ぶ)の寸法を検査する断裁寸法検査装置であって、
    本を搬送する搬送手段と、
    本の搬送方向と平行でない方向に沿って所定距離を隔てて配置され、本の搬送方向前方の辺および搬送方向後方の辺が通過したことをそれぞれに検知する複数の幅方向通過検知センサと、
    本の搬送方向と平行な方向に所定の検知幅を有し、本の搬送方向前方の辺の位置または後方の辺の位置を検知する位置検知センサと、
    本の搬送路のわきに搬送面と垂直な方向に複数個のセンサが配置されている綴じ位置検知センサと、
    本の搬送速度を計測する搬送速度計測手段と、
    前記複数の幅方向通過検知センサそれぞれが検知した本の搬送方向前方の辺および搬送方向後方の辺の通過タイミングの情報、及び前記位置検知センサが検知した本の搬送方向前方の辺の位置または後方の辺の位置の情報、及び前記搬送速度計測手段が計測した本の搬送速度の情報から、本の搬送方向の長さを計算してあらかじめ設定された所定値の範囲と比較して良否を判定し、さらに綴じ位置検知センサの情報から綴じ位置が正常かどうかを判定する良否判定手段と、
    を有することを特徴とする断裁寸法検査装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103600353A (zh) * 2013-04-28 2014-02-26 宝山钢铁股份有限公司 一种端拾器对组料边部检测的方法

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